JP4281027B2 - 化粧料容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧水や液体ファンデーションなどの化粧料を充填した内容器を外装容器に交換可能に収納した化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧料を充填した比較的安価な内容器を美麗な意匠の高価な外装容器に交換可能に装着し、内容物を使いきると化粧料が充填されている新しい内容器に交換して外装容器を使用し続けるようにした化粧料容器は周知である。この種の従来容器として、例えば、特公平4ー24045号公報に開示された図5に示す化粧料容器が提案されている。
【0003】
この従来の化粧料容器は、装飾カバー51aで加飾された外装容器本体51に嵌脱自在に内容器52を装着し、外装容器本体51から内容器52の抜け出しを阻止する肩カバー53を外装容器本体51の開口部を覆って螺着させ、肩カバー53中央の孔から突出した内容器52の頚部52aに蓋54を嵌合して構成されている。
【0004】
この従来容器における内容器52は断面形状が円形であるので、外装容器本体51の内側に設けられた複数の条溝55に内容器52の外周面に設けられた突条56を係合させて内外容器相互の回転止めと位置合わせをするとともに、外装容器本体51内での内容器52の上下方向のがたつきは肩カバー53の締め込みにより規制して防止するようになっている。
【0005】
ところで、前記化粧料容器にあっては、内容器52を交換する際、肩カバー53は外装容器本体51に螺子嵌合されているので肩カバー53の着脱に手間がかかるうえに、内容器52を外装容器本体51に装着する際、内容器52の突条56と外装容器本体51の条溝55との難しい位置合わせをしなければならず、内容器52の交換操作性がよくないという問題があった。
【0006】
また、肩カバー53の締め込みにより内容器52の肩部57を押さえ込んで内容器52を固定する構成であるので、内容器52の寸法のばらつきが大きいと、内容器52が外装容器の中でがたついたり、肩カバー53が内容器52の肩部57に当たって完全に締込むことができず、肩カバー53の下端部に隙間ができて見苦しくなる。従って、内容器52の製作には高い寸法精度が要求され、ポリエチレンやポリプロピレンなど汎用合成樹脂材料を用いてダイレクトブローで成形される安価な中空ボトルは高さ寸法のばらつきが大きいために採用しにくく、寸法精度の高い高価な内容器52を使わなければならない問題があった。
【0007】
また、例えば、特開平7ー303517号公報や特開平7ー315414号公報には上記の問題を解決した化粧用容器が開示してある。しかしながら、これらの化粧料容器は、内外容器相互の回転止めと位置合わせを必要としない横断面形状が楕円形や多角形の化粧料容器に限られており、横断面形状を円形の容器にすることができない構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、内容器を交換する際の操作性を向上させるとともに寸法精度が緩和され、内容器の横断面形状が円形、楕円形、多角形など、何れの形状のものにも構成できるようにすることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、頸部外周に一対の係止片が突設され肩部周縁に前記頚部を挟んで一対の縦溝が設けられた内容器と、前記内容器を嵌脱自在に収納するとともに開口部に一対の凹所を対向して開設した筒状の外装容器本体と、蓋部材の中央部に日動自在に嵌着された回動筒の係止溝に前記係止片を係合して前記内容器を着脱自在に吊着することにより前記内容器の外底壁面が前記外装容器本体の内底壁面に接触することなく前記外装容器本体の開口部に着脱自在に装着される肩カバーと、を具備してなり;前記肩カバーの外周縁には前記凹所に嵌合して前記肩カバーと前記外装容器本体との相互回動を阻止する舌片が垂設されているとともに前記舌片の裏面には前記縦溝と係合して前記内容器の回動を阻止する縦リブが突設されており、前記外装容器本体内に収納された前記内容器の外周面が前記外装容器本体の内周面に接触することなく固定される構成としたことにより、前記課題の解決手段としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1乃至図4は、本発明の化粧料容器の実施の形態を示すもので、蓋2が螺着された頚部3を中央に立設した内容器1と、前記内容器1を嵌脱自在に収納する有底筒状の外装容器本体10と、前記内容器1を着脱自在に吊着し外装容器本体10の開口部11に着脱自在に装着される肩カバー20とから構成され、外装容器本体10と肩カバー20とで内容器1を交換可能に収納する外装容器を形成している。
【0012】
内容器1は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの汎用合成樹脂材料や硝子材料を用いてダイレクトブロー成形された比較的薄肉のボトルであり、その肩部周縁4には頚部3を挟んで一対の縦溝5,5が設けられており、該縦溝5,5を介して肩カバー20に係合し、肩カバー20との位置を決めるとともに相互回動が阻止され回り止めされている。尚、内容器1は、ブロー成形によるボトルに限るものではなく、インジェクションブロー成形やインジェクション成形による成形精度の高い容器であってもよいことは言うまでもない。
【0013】
また、内容器1の蓋2の下方の頚部3には、内容器1を肩カバー20に係止吊着する為の一対の係止片6を突設したリング7が嵌込まれて固定されている。尚、このリング7に設けられた係止片6は頚部3外周から直接一体に突設形成してもよいものである。
【0014】
外装容器本体10は、内容器1を収納して美麗に外装するとともに内容器1 を外部から保護するものであって、硬質の合成樹脂材料を用いて厚肉に形成されており、通常、印刷やホットスタンプ、転写などによる加飾が施され、更に豪華にするために金属ケースを被せたりすることもある。
【0015】
外装容器本体10には、開口部11に切欠状に開放された一対の凹所12,12が対向して設けられているとともに開口端内縁に沿って外向きの傾斜リブ13が形成されており、更に、前記凹所12,12と直交する方向の位置の開口端には、外向きに突条14を設けた係合片15,15が一対に対向して突設されている。尚、内容器1は肩カバー20に吊着されて外装容器本体10に収納されるので、無底の外装容器本体(図示省略)にして材料を節約することも可能である。
【0016】
肩カバー20は、外装容器本体10の開口端に嵌着する蓋部材21と、この蓋部材21の中央部の嵌合孔21aに回動自在に嵌着された回動筒26とから構成されている。
【0017】
前記蓋部材21は可撓性の合成樹脂材料で形成され、その外周縁には周壁22が垂設されており、該周壁22は外装容器本体10の開口端に乗つて外周が面一になるように、外装容器本体10よりも薄肉且つ外装容器本体10と同じ外径寸法に形成されている。
【0018】
また、蓋部材21の周壁22の下端には、外装容器本体10の凹所12,12とぴったり嵌合して外装容器本体10と肩カバー20との相互回動を阻止する舌片23,23が垂設されているとともに、図2に示すように、この舌片23,23の裏面には内容器1の縦溝5,5と係合して外装容器に収納された内容器1の回動を阻止する縦リブ24,24が突設されている。また、前記舌片23,23と直交する方向の周壁22内面には、外装容器本体10の係合片15,15の突条14,14と係合する係合溝25が凹設されている。
【0019】
肩カバー20の回動筒26は、内容器1を着脱自在に吊着するためのもので、図4に示すように、その裾部外周の周溝27を蓋部材21中央部の嵌合孔21aに回動自在に嵌合して肩カバー20の頚部を形成しており、内容器1の頚部3が挿通される回動筒26の挿通孔26aの大きさは内容器1の蓋2が自由に挿通できる孔径に形成されている。
【0020】
また、回動筒26の内周壁には、図1および図2に示すように、環状に形成された開口部28に沿ってL字状の突条29が設けられ、開口部28と突条29とによって内容器1の係止片6が係合する係止溝30が形成されている。
【0021】
以上のように構成された実施の形態の化粧料容器をセットする(図3に示す、内容器1が外装容器に組み込まれた状態にする)ときは、蓋2を装着した状態の内容器1の頚部3を肩カバー20の回動筒26の挿通孔26aに挿通し、次いで、肩カバー20の舌片23裏面にある縦リブ24を内容器1の縦溝5に挿入し係合させて肩カバー20と内容器1との周方向位置を決める。内容器1は、材料費を安価に且つ使用済みとなったときの廃棄量を少なくする為に比較的薄肉に形成してあり、従って、舌片23裏面の縦リブ24を内容器1の縦溝5に圧入状態に挿入できるので、内容器1は肩カバー20の舌片23部分でがたつきなく保持される。次に、回動筒26を時計回りに回動させて回動筒26の係止溝30に内容器1の係止片6を係合させ、肩カバー20と内容器1を結合する。
【0022】
次に、肩カバー20を装着した内容器1を外装容器本体10の開口部11から挿入し、肩カバー20の舌片23を外装容器本体10の凹所12に嵌合させて位置を合わせ下方に押圧する。すると、外装容器本体10の係合片15の突条14と肩カバー20の係合溝25とが係合するとともに凹所12と舌片23とがぴったり係合し、肩カバー20は外装容器本体10の開口端に回動不能に装着されてセットが完了する。
【0023】
外装容器本体10内に収納された内容器1は、肩カバー20で回動不能に位置決めされ、且つ、肩カバー20に吊着されて外周面1aおよび内底壁面1bが外装容器本体10の内周面16および底壁面17からそれぞれ距離をおいて接触することなく固定される。従って、内容器1と外装容器本体10とのがたつきを心配する必要がなくなり、内容器1の成形寸法精度は従来容器に比較して著しく緩和される。また、内容器1は肩カバー20に吊着されて外周面1aが外装容器本体10の内周面16と、内底壁面1bが底壁面17にそれぞれ接触していないので外装容器本体10外部からの衝撃にも充分保護されている。
【0024】
化粧料を使いきって空となった内容器1を外装容器から取り外すときは、まず、肩カバー20の一対の舌片23,23を外側から挟みつけるように押圧しながら外装容器本体10から持ち上げる。舌片23,23を押圧することで可撓性を有する肩カバー20の周壁22が撓んで外装容器本体10の係合片15の突条14と肩カバー20の係合溝25との係合が解除されるとともに、肩カバー20の周壁22下端が外装容器本体10開口端の傾斜リブ13に乗り上がり、肩カバー20と外装容器本体10との係合はワンタッチで開放される。
【0025】
そして、肩カバー20に内容器1を吊着した状態のまま外装容器本体10から引き抜き、回動筒26を時計の逆回転方向に回転して回動筒26の係止溝30と内容器1の係止片6との係合を解除することにより肩カバー20を内容器1から簡単に取り外すことができる。
【0026】
以上説明したように、肩カバー20と外装容器本体10との着脱は肩カバー20の舌片23を押圧することでワンタッチでできるので、従来の螺子で螺着した化粧料容器に比較して操作が簡単である。また、肩カバー20と外装容器本体10との着脱を操作する舌片23に肩カバー20と内容器1との回り止め、および、肩カバー20と外装容器本体10との回り止め機能を担わせたので、内容器1の交換の操作方法が判りやすく、取り扱い易い容器となっている。
【0027】
上述した実施の形態は、断面形状が円径の容器で説明したが、本発明の化粧料容器は断面形状が楕円形でも多角形でも可能である。従来この種の楕円形や多角形の化粧料容器は、外装容器内に内容器がぴったり嵌挿して内容器の外周面が外装容器の内周面に接触することにより、内容器の回り止めとするとともに内外容器間のがたつきを防止する構造となっている。従って、高い寸法精度が要求され、内外容器の間でがたつきが発生し易すかった。
【0028】
本発明にあっては、内容器1が肩カバー20に吊着されるとともに内容器1の肩部周縁4の縦溝5と肩カバー20に垂設された舌片23の縦リブ24とが係合して回り止めとなり、内容器1の外周面が外装容器の内周面に接触することなく外装容器内に固定される構造であるので、化粧料容器を楕円形や多角形にしても内容器ががたつく心配がない。
【0029】
【発明の効果】
本発明の化粧料容器によれば、下記の効果を奏することができる。
【0030】
肩カバーと外装容器本体との着脱は肩カバーの舌片を押圧することでワンタッチでできるとともに、内容器は蓋を装着したまま交換できるので、内容器の交換作業が容易となる。
【0031】
また、内容器の外周面が外装容器の内周面に接触することなく肩カバーに吊着されて外装容器内にがたつきなく固定される構造であるので、内容器は外装容器本体が外部から受ける衝撃にも影響されにくく、且つ内容器の寸法精度は緩和されている。従って、寸法のばらつきの大きいダイレクトブロー成形によるボトルの使用が可能となり、内容器を安価に提供することができる。
【0032】
更に、本発明の化粧料容器は、断面形状を円形にすることはもとより、内容器ががたつくことなく楕円形にも多角形にもできるので、意匠の自由度が大きい有用な容器である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の化粧料容器の分解斜視図。
【図2】 同化粧料容器の肩カバーを下面から見た斜視図。
【図3】 同化粧料容器の斜視図。
【図4】 同化粧料容器の半断面図。
【図5】 従来の化粧料容器を示す、(a)は断面図、(b)はAーA断面図。
【符号の説明】
1 内容器,3 頚部,4 肩部周縁,5 縦溝,10 外装容器本体,11 開口部,12 凹所,20 肩カバー,23 舌片,24 縦リブ,
Claims (1)
- 頸部外周に一対の係止片が突設され肩部周縁に前記頚部を挟んで一対の縦溝が設けられた内容器と、前記内容器を嵌脱自在に収納するとともに開口部に一対の凹所を対向して開設した筒状の外装容器本体と、蓋部材の中央部に回動自在に嵌着された回動筒の係止溝に前記係止片を係合して前記内容器を着脱自在に吊着することにより前記内容器の外底壁面が前記外装容器本体の内底壁面に接触することなく前記外装容器本体の開口部に着脱自在に装着される肩カバーと、を具備してなり、前記肩カバーの外周縁には前記凹所に嵌合して前記肩カバーと前記外装容器本体との相互回動を阻止する舌片が垂設されているとともに前記舌片の裏面には前記縦溝と係合して前記内容器の回動を阻止する縦リブが突設されており、前記外装容器本体内に収納された前記内容器の外周面が前記外装容器本体の内周面に接触することなく固定されることを特徴とする化粧料容器。
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