JP4276904B2 - 挿木固定具及び挿木工による緑化工法 - Google Patents

挿木固定具及び挿木工による緑化工法 Download PDF

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本発明は、法面(任意の傾斜面を含む)の裸地や、植生された法面等に挿木を設置するための挿木固定具、並びに挿木工により植物を導入するための緑化工法に関する。特に、挿木の直挿しや挿木後の活着が困難な、硬質切土法面、急傾斜法面、既存植生法面において、挿木工により植物を効率的に導入するための挿木固定具並びに挿木工による緑化工法に関する。
挿木工は、古くから行われてきた緑化工法であり、主に枝挿しが行われている。実際の施工に当たっては、地山が軟質である場合には法面等に対して直接挿木を行ったり(直挿し)、地山が硬質である場合には予め地山を穿孔した後に挿木したり、あるいは植生基材吹付工等によって生育基盤を造成した後に挿木したりする方法がとられてきた。従来例としては、特許文献1及び2等がある。
特許文献1には、硬質法面上に柵状物等を設置した後、植生基材を導入し、その植生基材に対して挿木を行う緑化工法が記載されている。
特許文献2には、堤の法面上に網状基材と、その上面から突出する網状筒部とを設置し、網状筒部内に土壌等を充填した土嚢を収容し、その土嚢に対して挿木を行う緑化工法が記載されている。
特開平9−119136号公報 特開平11−323938号公報
挿木工を行う場合、挿木の十分な挿入が可能な土層を有する軟質法面等では問題は発生しないが、法面等や生育基盤を造成した後に直接挿木することが困難な硬質法面では、予め挿木箇所に挿木挿入孔を穿孔する必要があった。このため、施工の手間がかかり、それに伴うコスト増を招来していた。
一般的に、挿木には、長さ20〜30cm内外のものが多く使用される。ところが、通常の法面緑化工で適用される植生基材吹付工(厚層基材吹付工、客土種子吹付工、種子散布工を含む)によって造成する生育基盤の厚さは、0.5〜5cm程度が多いことから、硬質法面の緑化においては、さらに厚い生育基盤を造成しない限り直挿しすることは困難であった。また、挿木の長さを上記の範囲より短くすると、活着率が著しく低下するなどの問題を有していた。
加えて、硬質粘性土や岩質法面のように排水不良な地山に挿木挿入孔を穿孔して挿木を行うと、挿木挿入孔内に雨水等が滞水して根腐れ等を生じ、挿木が活着しなかったり、生育不良となることもあった。
法面緑化において挿木工を施工する場合、活着を良好にするためには、深挿しをすることにより乾燥防止することが好ましい。従って、硬質法面のように直挿しが困難な立地において挿木を行うには、その十分な挿入深さを確保するために地山の上に客土工を行ったり、植生基材吹付工によって挿木に好適な厚さの(通常より遙かに厚い)生育基盤を造成したりする必要があった。しかしながら、これには多大なコストを要していた。また、やむなく挿木を浅挿しにすることもあったが、乾燥の影響で挿木の活着率は大幅に低下することとなった。
さらに、既に植生された法面に対して再緑化を目的とする挿木工を行う場合には、既存植生によって挿木が被圧を受け、挿木による緑化が困難となる場合が多かった。
またさらに、急勾配法面における挿木工による施工が、作業上極めて困難を伴うことはいうまでもない。
以上の問題点に鑑み、本発明の目的は、作業負担が少なく低コストで施工可能でありかつ活着率を高めることができる挿木固定具と、これを用いた挿木による緑化工法を提供することである。
上記の種々の問題点を解決すべく、本発明は、以下の構成を提供する。
(1)請求項1に係る挿木固定具は、挿木の直挿しが困難な硬質の地山に対して穿孔することなく挿木を固定するために、個々の挿木毎に設けられる挿木固定具において、挿木を地山の表面に対して略直立状態又は略鉛直状態に支持するべく挿木の上端部に近い部分を支持するための支保部と、植生基材を充填するための内部空間を形成するべく前記支保部より下方の周囲の空間を覆うように拡がる網状の型枠部と、前記型枠部を前記地山に固定するための固定部とを有することを特徴とする。
)請求項に係る、挿木の直挿しが困難な硬質の地山に対して穿孔することなく挿木を固定する挿木工による緑化工法において、(a)挿木を地山の表面に対して略直立状態又は略鉛直状態に支持するべく挿木の上端部に近い部分を支持するための支保部と植生基材を充填するための内部空間を形成するべく該支保部より下方の周囲の空間を覆うように拡がる網状の型枠部、該型枠部を該地山に固定するための固定部を具備する挿木固定具を、個々の挿木毎に該地山に固定する工程と、(b)固定された前記挿木固定具の前記支保部により挿木を支持させることにより該挿木を略直立状態又は略鉛直状態で設置する工程と、(c)設置された前記挿木を中心に生育基盤が盛り上がった形状となるべく前記地山に対して植生基材を吹き付けて前記型枠部の内部空間を充填することにより該挿木を固定する工程とを有すること特徴とする。
本発明によれば、特に挿木工の施工作業に困難を伴う急勾配法面、挿木の直挿しが困難な硬質法面、既存の植生された法面を再緑化する際に、挿木工を施工する場合、次のような作用効果を奏する。
i)挿木を挿入するために穿孔する事前作業が不要となる。
ii)いかなる急勾配の傾斜面上でも、挿木を一定位置に保持することができる。
iii)植生基材の吹付によって挿木を固定するため、直挿し時に生じる挿木の損傷や、挿木のぐらつきによる間隙の発生による活着低下を防止できる。
iv)既に植生された法面の再緑化における挿木であっても、被圧を防止することができる。
本発明は、施工地周辺で採取された挿木を利用する上で非常に優れた工法であり、近年に見る住民参加型の工事などにおいても容易に採用可能である。また、既存植生面に手軽に木本植物を導入する再緑化のための工法としても有用である。
以下、図面を参照することにより、本発明の最良の形態を例を挙げつつ説明する。ここでは、主に、挿木を地山の表面に対して「略直立状態(説明は後述する)」に設置した場合を例に説明する。
図1(A)は、本発明による挿木固定具の一実施例を示した外観斜視図である。本発明による挿木固定具は、挿木を地山に対して略直立状態で保持しかつ固定するために補助する機能を担う。このために、図1の挿木固定具10は、挿木を地山の表面に対して略直立状態に支持するための2つの支保部13、14と、支保部13、14の周囲を取り囲む網状の型枠部11と、型枠部11を地山に固定するための固定部12a、12bとを有する。尚、「略直立状態」とは、通常20〜30cm程度の長さの挿木本体の軸が、地山の表面に対してほぼ直角に起立している状態をいう。
本発明の別の形態として、図1(A)と同様の挿木固定具を用いて、挿木を略直立状態ではなく地山に対して略鉛直状態で保持しかつ固定してもよい。「略鉛直状態」とは、通常20〜30cm程度の長さの挿木本体の軸が、地山の傾斜に関わらずほぼ鉛直状態に起立している状態をいう。
いずれの場合も「略」と称したのは、挿木本体がそもそも自然のものであることから、必ずしも幾何学的に正確な「直角」若しくは「鉛直」である必要はないためである。
本発明における挿木固定具の材料は、挿木が活着した後には消失する性質のものが好ましい。例えば、金属や生分解性樹脂等である。
図1(A)の挿木固定具10の2つの支保部は、上側の第1支保部13と下側の第2支保部14からなる。使用の際には、これらの支保部13、14の中に挿木が挿入される。従って、これらの支保部は、植生基材吹き付け時に挿木が倒伏したり移動したりしないように支持可能な強度を要する。図示の例では、2つの支保部13、14がいずれも環状部材から形成されている。別の例として、図1(B)に示すように、第1支保部13が型枠部11の頂部に穿設した開口部であっても、開口部の周縁によって挿木を支持する機能を果たすことができる。さらにまた、環状部材ではなく、他の形状の部材でもよい。例えば、図1(C)に示すように、互いに対向する一対のコの字型若しくはU字型の部材13a、13bからなる支保部13でもよい。支保部の大きさ(直径若しくは横方向の長さ)は、挿木の直径サイズによって適宜設定できるが、通常、3〜5cm程度である。支保部の数については、少なくとも挿木の上端部に近い部分を支持するために上側の第1支保部13は必要であるが、挿木の下端部を地山に対してわずかでも挿入する場合は、下側の第2支保部14を省いてもよい。一方、挿木の下端部を地山の表面に当接させるだけの場合は、第2支保部14を設けることが、挿木の安定確保のために最適である。また、第1支保部13と第2支保部14の間の中間位置に更なる支保具を設けることは、任意である。
支保部13、14の周囲を取り囲む型枠部11は、支保部の周囲の空間を覆うように拡がる半球形状であり、例えば線材を用いて網状に形成される。網状とするのは、植生基材吹付工の際に植生基材が型枠部11を通過してその内部空間を充填できるようにするためである。従って、網目が小さすぎると、型枠部11の内部空間に十分圧密された状態の生育基盤が造成されないため、少なくとも2cm目程度以上の網目を有していることが好ましい。
型枠部11の高さは、挿木固定具10を設置した後に植生基材吹付工を行うことから、型枠部11すなわち挿木固定具10が吹き付けによって埋没する程度の高さであることが好ましい。これにより、設置した挿木の安定性を確保できると共に、施工時の吹き付け厚の目安とすることもできるからである。
前述の上側の第1支保部13は、型枠部11の頂部中央に取り付けられている。一方、下側の第2支保部14は、型枠部11の下端近傍の対向位置からそれぞれ中心に向かって延びる一対の線材からなる支保部用取付部15a、15bに取り付けられている。尚、支保部13、14と型枠部11とは一体化されるが、その取り付け方法は、図示の例に限られない。
固定部12a、12bは、型枠部11の下端の対向位置からそれぞれ外側に向かって延びる一対の平板からなり、各々にアンカー孔16a、16bが穿設されている。このアンカー孔16a、16bにそれぞれアンカーを挿通し、地山に固定することにより、挿木固定具10を地山に固定することができる。なお、アンカーの打設は、アンカー孔を有しない部分には、アンカーピンの頭部をフック状に加工したもの(法面工における金網張工で使用するアンカーピンなど)を用いることによって適宜設置することができる。
図1(D)は、図1(A)の挿木固定具10の底面図である。また、図1(E)は、図1(A)の挿木固定具10に、挿木60を挿入した状態を示す外観斜視図である。挿木60には、挿木による繁殖が可能な植物であれば用いることができる。一般的には、長さ20〜30cm程度内外の挿木が用いられることが多い。挿木工で導入可能な代表的な植物としては、針葉樹では、アスナロ、イチイ、イチョウ、イヌマキ、カイズカイブキ、キャラボク、コノテガシワ、サワラ、スギ、ニオイヒバ、ネズコ、ハイビャクシン、ヒノキ、ビャクシン、ラクウショウなど、常緑広葉樹では、アオキ、アセビ、アラカシ、イスノキ、イヌツゲ、ウバメガシ、エニシダ、オガタマノキ、カクレミノ、カシ類、カナメモチ、キョウチクトウ、キンモクセイ、ギンモクセイ、クサツゲ、クチナシ、ゲッケイジュ、サザンカ、サツキ、サンゴジュ、シャクナゲ、ジンチョウゲ、ツゲ、ツツジ類、ツバキ、ナンテン、ハクチョウゲ、ヒイラギ、ピラカンサ、マサキ、マメツゲ、モッコク、ユズリハなど、落葉広葉樹では、イボタノキ、ウツギ、エンジュ、オウバイ、キンシバイ、ギョリュウ、グミ類、クワ、サクラ類、ザクロ、ドウダンツツジ、ニシキギ、ボケ、ポプラ、モクレン、ヤナギ類、レンギョウなどがある。
図2(A)は、本発明の別の実施例である挿木固定具20の外観斜視図である。本実施例では、網状の型枠部21が半円筒形状であり、その頂部中央に第1支保部23が取り付けられ、底面近傍中央に一対の支保部用取付部25a、25bにより第2支保部24が取り付けられている。型枠部21の下端の対向位置からそれぞれ外側へ向かって一対の固定部22a、22bが延びており、各々アンカー孔26a、26bが穿設されている。図2(B)は、図2(A)の挿木固定具20に、挿木60を挿入した状態を示す外観斜視図である。
図3(A)は、本発明のさらに別の実施例である挿木固定具30の外観斜視図である。本実施例では、網状の型枠部31が立方体形状であり、その頂部中央に第1支保部33が取り付けられ、底面近傍中央に一対の支保部用取付部35a、35bにより第2支保部34が取り付けられている。型枠部31の下端の対向位置からそれぞれ外側へ向かって一対の固定部32a、32bが延びており、各々アンカー孔36a、36bが穿設されている。図3(B)は、図3(A)の挿木固定具30に、挿木60を挿入した状態を示す外観斜視図である。
図4は、本発明による挿木工による緑化工法の施工状況を、概略的かつ模式的に示した地山80の断面図である。
図示しないが、最も基本的な態様は、次の工程からなる。先ず、挿木の下端部を地山の表面に対して当接させるか又は挿入することにより該挿木を略直立状態で設置する。次に、地山に対して植生基材を吹き付ける植生基材吹付工を行う。この植生基材吹付工では、設置された挿木を中心に生育基盤が盛り上がった形状となるべく地山に対して植生基材を吹き付けることにより挿木を固定する。この基本態様は、前述のような挿木固定具を用いない場合も含む。
好適な態様では、図1〜3に示したような挿木固定具を用いる。図4では、一例として、図1に示した半球形状の挿木固定具10を用いている。尚、図4には、地山80の山側と谷側の2箇所に2つの施工例を示している。山側の施工例について説明すると、施工においては、先ず、挿木固定具10の固定部12a、12bにアンカーピン40a、40bをそれぞれ通し、地山80に打ち込むことにより、挿木固定具10を地山80に固定する。次に、固定された挿木固定具10の支保部に挿木60を挿入し、挿木60を略直立状態に支持させる。この場合、挿木60の下端部は地山の表面に対して当接させている。その後、設置された挿木60を中心に生育基盤50aが盛り上がった形状となるべく地山80に対して植生基材を吹き付けることにより挿木60を固定し、施工を完了する。施工後には、挿木固定具10は、生育基盤50aに埋没する。
図4の谷側の施工例について説明すると、先ず、アンカーピン40a、40bにより挿木固定具10を地山80に固定し、次に、固定された挿木固定具10の支保部に挿木60を挿入し、挿木60を支持させる工程までは、上記の山側の施工例と同様であるが、この例では、挿木60の下端部60aを地山80に挿入させ、挿木60の安定性を確保している。挿木60の下端部60aをわずかでも挿入可能な地山80に対してはこの手法を用いることができる。その後、地山80に対して植生基材を吹き付ける工程において、地山80の全面50bに生育基盤を造成すると共に、設置された挿木60を中心に生育基盤50cが盛り上がった形状となるべく造成する。やはり、施工後には、挿木固定具10は、生育基盤50cに埋没する。
図5は、挿木60を略鉛直状態に保持固定した場合の施工例を示した、図4と同様の図である。一般的に、挿入を容易にして皮の剥離を防止するために挿木は基部(下端部)60aを斜めに切り、それにより尖った部分の切り返しを行って地山80に挿入する。挿木60を略鉛直状態に保持するときであっても、地山への挿木の挿入を行わずに法面上に挿木固定具を用いて挿木を設置する場合には、挿木の基部を斜めに切る必要はない。しかしながら、地山に挿木を挿入する場合には、挿木の挿入を行い易くするために上述したような基部の処理が必要となる。この場合には、挿木を略鉛直状態に保持できる挿木固定具10を用いるとよい。また、挿木の基部60aを斜めに切断した挿木を、地山80への挿入を行わずに法面上に挿木固定具を用いて設置する場合にも、挿木を略鉛直状態に支持できる挿木固定具10を用いるとよい。
挿木60を略鉛直状態の支持できる挿木固定具10は、図1〜3に示したものをそのまま用いる場合は、型枠部を構成する線材のうち横方向に張られたものに挿木を立て掛け、添わせることで、挿木を支持することができる。あるいは、図1〜3の挿木固定具の支保部13を型枠部の頂部ではなく、地山の傾斜に対応するような角度で型枠部の適宜の位置に取付け、この支保部13に挿木を挿入して支持してもよい。
このように挿木固定具を用いることにより、急勾配法面や硬質法面においても確実に挿木を支持することができ、植生基材吹付工によって容易に固定することができる。
図4の施工例の通り、生育基盤の造成は、植生基材吹付工により行われるが、挿木と造成した生育基盤と地山との高い密着性を確保し、かつ施工後の挿木の活着率を高めるためには、厚層基材吹付工が好適である。なお、生育基盤を盛り上がった形状とするのは、挿木を法面等の傾斜地において十分固定するという目的のほか、地山に挿木が十分挿入できない場合においても、挿木が深挿し状態となるようにするために行う。このようにすることにより、生育基盤や挿木の乾燥や蒸散過多による活着不良、枯損などを防止することができる。また、生育基盤を盛り上げる高さは、前述した問題を回避するためには挿木の頂点部が10cm未満となるようにすることが好ましく、より好適には挿木の頂点部が1〜3cm程度露出する程度にすることが好ましい。
尚、既存の植生された法面に施工する場合には、植生基材と地山との接着性を高めるために、設置箇所周辺のみ草刈りをおこなってから挿木固定具を設置するとよい。挿木設置箇所は、周辺より盛り上がった形状となるため、主に緑化用草本類などによる被圧を防止することができる。また、挿木箇所周辺に生育基盤を造成することによって、既存植生の出芽を抑え、挿木を良好に成長させることができる。挿木周辺に造成する生育基盤の範囲は、既存植生の生育状況によって適宜設定される。
本発明による挿木固定具の一実施例を示した外観斜視図である。 挿木固定具の支保部の別の実施例の斜視図である。 挿木固定具の支保部の別の実施例の斜視図である。 図1(A)の挿木固定具の底面図である。 図1(A)の挿木固定具に、挿木を挿入した状態を示す外観斜視図である。 本発明の別の実施例である挿木固定具の外観斜視図である。 図2(A)の挿木固定具に、挿木を挿入した状態を示す外観斜視図である。 本発明のさらに別の実施例である挿木固定具の外観斜視図である。 図3(A)の挿木固定具に、挿木を挿入した状態を示す外観斜視図である。 本発明による挿木工による緑化工法の施工状況(挿木を略直立状態に支持)を、概略的かつ模式的に示した地山の断面図である。 本発明による挿木工による緑化工法の施工状況(挿木を略鉛直状態に支持)を、概略的かつ模式的に示した地山の断面図である。
符号の説明
10、20、30 挿木固定具
11、21、31 型枠部
12、22、32 固定部
13、23、33 第1支保部
14、24、34 第2支保部
15a、15b、25a、25b、35a、35b 支保部用取付部
40a、40b アンカーピン
50a、50b、50c、50d 生育基盤
60 挿木
60a 挿木下端部
80 地山

Claims (2)

  1. 挿木の直挿しが困難な硬質の地山に対して穿孔することなく挿木を固定するために、個々の挿木毎に設けられる挿木固定具において、
    挿木を地山の表面に対して略直立状態又は略鉛直状態に支持するべく挿木の上端部に近い部分を支持するための支保部と、
    植生基材を充填するための内部空間を形成するべく前記支保部より下方の周囲の空間を覆うように拡がる網状の型枠部と、
    前記型枠部を前記地山に固定するための固定部とを有することを特徴とする
    挿木固定具。
  2. 挿木の直挿しが困難な硬質の地山に対して穿孔することなく挿木を固定する挿木工による緑化工法において、
    挿木を地山の表面に対して略直立状態又は略鉛直状態に支持するべく挿木の上端部に近い部分を支持するための支保部と植生基材を充填するための内部空間を形成するべく該支保部より下方の周囲の空間を覆うように拡がる網状の型枠部、該型枠部を該地山に固定するための固定部を具備する挿木固定具を、個々の挿木毎に該地山に固定する工程と、
    固定された前記挿木固定具の前記支保部により挿木を支持させることにより該挿木を略直立状態又は略鉛直状態で設置する工程と、
    設置された前記挿木を中心に生育基盤が盛り上がった形状となるべく前記地山に対して植生基材を吹き付けて前記型枠部の内部空間を充填することにより該挿木を固定する工程とを有すること特徴とする
    挿木工による緑化工法。
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