JP4276464B2 - 管理支援装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機の運転状態情報を取得して処理し射出成形機の運転状態を管理する管理支援装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【背景技術】
従来、例えば射出成形機の稼働状況を自動的に制御する制御方法が知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1に記載のものは、成形運転前の基準波形を取得するためのふかし運転を低圧射出成形法により実施し、射出工程全域における射出速度の波形をサンプリングし、良品が得られる射出速度の波形を基準波形として記憶させる。そして、同一の成形を実施する場合には、あらかじめ記憶しておいた基準波形に基づいて成形し、例えば多種少量の生産でも、成形条件の設定を不要として製造効率の向上を図る構成が採られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−191383号公報(第3頁左欄−右欄)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、それぞれ制御装置で自動制御された機械を複数用いて各種製品を製造する場合、機種それぞれの運転状況を機械の制御装置毎に確認する必要があり、作業が煩雑となる。このため、各制御装置の制御状況をイントラネットを利用して集約して表示装置に表示させるなどにより、各機械の運転状況を1カ所で確認できるようにすることが考えられる。
【0005】
しかしながら、例えば射出成形機など、複数の機械がそれぞれ異なる運転状態で動作する場合、機械を構成する部材の状態を判断するのは困難である。特に、ヒータやヒータ電流の供給をオンオフするコンタクタ、サーボモータ、ボールねじ、温度センサなどの消耗部品では、目安となる寿命はカタログ値や経験的に判断可能であるが、消耗部品の交換時期を予測するのては極めて困難である。具体的には、ヒータは寿命となると急激に絶縁部分の劣化が生じてショートする特性がある。そして、機械の運転中にヒータがショートすると内部の樹脂原料が硬化してしまい、復旧作業が極めて煩雑となるため、実際には十分に使用できるにもかかわらず寿命となる前に交換しているのが実情である。また、生産性の低下を防止するために消耗部品を速やかに交換する必要があるが、消耗部品が注文生産の場合にはあらかじめ在庫を確保する必要がある。このため、各機械の運転状況に基づいて在庫量を判断しなければならず、また消耗部品の在庫切れとならないように多量の在庫を確保する必要があることから、管理が煩雑となり、多量の在庫を保管する広いスペースも確保しなければならないなどの問題がある。
【0006】
本発明は、上述したような点に鑑みて、複数の射出成形機でも運転状態の管理が容易な管理支援装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、製品を製造する動作を1サイクルとして繰り返す射出成形機毎に設けられ前記射出成形機の運転状態を制御する制御端末装置から、前記射出成形機の運転状態に関する運転状態情報を取得し、前記射出成形機を構成する複数の部品の利用可能状態を認識する管理支援装置であって、前記射出成形機の運転状態に関し前記射出成形機を構成する部品における運転状態に関する部品状態情報を有する運転状態情報を取得し、前記部品の寿命に関し前記部品の利用可能時間に関する利用可能時間情報または利用可能回数に関する利用可能回数情報を有する寿命情報を記憶する記憶手段と、前記部品状態情報に基づいて前記部品における運転に利用された累積利用時間または累積利用回数を演算して累積利用状況を認識する部品利用状況認識手段と、前記記憶手段に記憶された寿命情報に対する前記累積利用状況に基づいて、前記利用可能時間情報に対する前記累積利用時間の時間差または前記利用可能回数情報に対する前記累積利用回数の回数差を演算して前記部品が利用可能な利用可能状態を認識する寿命判断手段と、前記寿命判断手段にて認識した前記利用可能状態を前記部品の利用可能な状態に応じて表示手段に異なる表示形態で表示させる表示制御手段と、を具備し、前記表示制御手段は、前記複数の部品毎に前記利用可能状態に応じて異なる表示形態で表示する表示領域を前記射出成形機毎のまとまりで一覧表示する寿命一覧表示画面と、前記射出成形機毎における各部品の前記利用可能状態の時間差または回数差、前記部品に対応した交換する部品の在庫状況、および前記交換する部品の発注状況を部品毎にまとめて一覧表示する寿命一覧詳細表示画面と、前記交換する部品毎に設けられ発注する数を設定入力可能なテキストボックス、および入力操作可能に設けられ入力操作により発注するための処理を実行させるコマンドボタンを備えた前記発注台帳表示画面と、の表示の切替を要求する旨の入力操作により前記表示手段に切替表示させることを特徴とした管理支援装置である。
【0008】
この発明では、部品利用状況認識手段により、射出成形機毎に設けられ射出成形機の運転状態に関する運転状態情報における射出成形機を構成する部品の運転状態に関する部品状態情報に基づいて、部品における運転に利用された累積利用状況を認識し、寿命判断手段により、記憶手段に記憶され部品の寿命に関する寿命情報に対する累積利用状況に基づいて部品の利用可能な利用可能状態を認識する。このことにより、射出成形機の稼働状態に対応して変動する部品の累積した利用状況の認識が容易で、例えば寿命を管理する部品が複数ある、あるいは射出成形機の稼働状況が異なる場合などでも、各部品の寿命時期の予測が容易となり、部品が効率よく交換可能となり、運転状態の管理が容易となる。
この発明では、機械として制御端末装置の制御により自動運転する射出成形機とする。このことにより、通常時は制御端末装置の制御により自動的に無人で運転する射出成形機でも、部品の寿命の状態が容易に認識され、運転状態の管理が容易となる。
特に、機械として射出成形機を用いる。このことにより、通常は自動運転される複数の射出成形機の運転状態を集約して認識することとなり、通常時は無人で自動運転される射出成形機における部品の寿命の状態が容易に認識され、射出成形機の運転状態の管理が容易で、確実な射出成形品の製造が容易に得られる。
【0010】
この発明では、部品の利用可能時間に関する利用可能時間情報または利用可能回数に関する利用可能回数情報を寿命情報として記憶手段に記憶させ、部品利用状況認識手段により、部品における運転に利用された累積利用時間または累積利用回数を演算して累積利用状況を認識させ、寿命判断手段により、利用可能時間情報に対する累積利用時間の時間差または利用可能回数情報に対する累積利用回数の回数差を演算して利用可能状態を認識させる。このことにより、部品の利用可能状態の認識が簡単な構成で容易となる。
【0012】
この発明では、表示制御手段により、寿命判断手段にて認識した利用可能状態を部品の利用可能な状態に応じて表示手段に異なる表示形態で表示させる。このことにより、部品の寿命に至るまでの状態の認識が容易となる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の管理支援装置において、前記発注台帳表示画面のコマンドボタンの入力操作により前記交換する部品毎に前記テキストボックスで設定入力された数で発注させる旨の信号を出力する発注制御手段を具備したことを特徴とする。
【0014】
この発明では、発注制御手段により、寿命判断手段にて認識した利用可能状態に基づいて部品を発注させる旨の信号を出力する。このことにより、部品の寿命に至るまでの状態に対応した部品の発注処理が容易となる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の管理支援装置において、前記表示制御手段は、入力操作により前記部品を交換するための手順を画面表示させるコマンドボタンを備えるとともに、前記部品の交換の原因を選択により設定入力可能で前記理由を対応する前記部品情報に関連付けて記憶させる交換履歴データ入力表示画面を、入力操作に応じて前記寿命一覧詳細表示画面から切替表示させる制御をすることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の管理支援装置において、前記部品が交換された日時に関する時間情報、前記部品の単価に関する部品価格情報、および、前記部品の交換の原因に関する交換原因情報を取得し、前記記憶手段に対応する前記部品情報に関連付けて記憶させる部品情報取得手段を具備し、前記運転状態情報は、前記射出成形機毎に設定された固有の機械固有情報を有し、前記部品状態情報は、前記部品毎に設定された固有の部品情報を有し、前記記憶手段は、前記機械固有情報に対応する前記射出成形機に利用される前記部品における前記部品情報を、前記機械固有情報に関連付けて1つのレコードとして記録するテーブル構造に構成され、前記表示制御手段は、所定の信号を認識することにより、前記記憶手段に記憶された前記機械固有情報、前記部品情報、前記時間情報、前記交換原因情報および前記部品価格情報に基づいて、前記射出成形機毎における部品の交換回数、交換した部品の合計価格、前記部品の交換の原因のうちの少なくともいずれか1つを、前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0016】
この発明では、運転状態情報における機械毎に設定された固有の機械固有情報に、部品状態情報の部品毎に設定された固有の部品情報を、その部品を構成する機械に対応した機械固有情報に関連付けて1つのレコードとして記録するテーブル構造に記憶手段を構成する。このことにより、機械毎の運転状態に対応して各部品の運転状態が関係付けられ、部品の寿命管理および寿命管理におけるデータの処理が簡単な構成で容易となる。
【0018】
この発明では、部品情報取得手段により、部品が交換された日時に関する時間情報を取得してその部品に関する部品情報に関連付けて記憶手段に記憶させる。そして、表示制御手段により、所定の信号を認識すると、記憶手段に記憶された部品情報および時間情報に基づいて、所定期間で交換された部品を表示手段に表示させる。このことにより、部品の交換状況の認識が容易となる。
【0020】
この発明では、部品情報取得手段により、部品の単価に関する部品価格情報を取得して、その部品に関する部品情報に関連付けて記憶手段に記憶させる。そして、表示制御手段により、機械固有情報、部品情報および部品価格情報に基づいて、機械毎における部品の交換回数、および、交換した部品の合計価格のうちの少なくともいずれか一方を表示手段に表示させる。このことにより、部品の交換状況および部品の交換によるコストの状況の認識が容易となる。
【0022】
この発明では、部品情報取得手段により、部品の交換の原因に関する交換原因情報を取得して、その部品に関する部品情報に関連付けて記憶手段に記憶させる。そして、表示制御手段により、所定の信号を認識すると、交換原因情報および時間情報に基づいて、所定期間で交換された部品の交換の原因を表示手段に表示させる。このことにより、部品の交換状況の認識が容易となる。
【0027】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の管理支援装置において、前記寿命判断手段により認識した前記利用可能状態が所定の利用可能状態に達したことを認識することにより、前記部品の交換を促す旨を報知する報知手段を具備したことを特徴とする。
【0028】
この発明では、報知手段により、寿命判断手段にて利用可能状態が所定の利用可能状態に達したことを認識すると、部品の交換を促す旨を報知する。このことにより、通常時は無人で運転する射出成形機でも、部品の交換が必要となったことが容易に認識可能となり、迅速な対応が可能で運転状態の管理性が向上する。
【0029】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の管理支援装置において、前記報知手段は、前記部品の交換を促す旨を電子メールを利用して配信させる処理により報知することを特徴とする。
【0030】
この発明では、報知手段により、交換を促す旨を電子メールを利用して配信することにより報知する。このことにより、例えば射出成形機の運転状態を管理する管理者の携帯電話などの携帯通信端末に電子メールを配信することで、部品の交換が必要となったことが容易に認識可能となり、射出成形機の運転状態の管理性が向上する。
【0031】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の管理支援装置と、ネットワークを介して前記管理支援装置と送受信可能に接続され、前記射出成形機毎に設けられ前記射出成形機の運転状態に関する運転状態情報を取得して前記射出成形機の運転状態を制御する制御端末装置と、を具備したことを特徴とした管理支援システムである。
【0032】
この発明では、射出成形機の運転状態情報を取得して射出成形機の運転状態を制御する制御端末装置と、ネットワークを介して請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の管理支援装置とを送受信可能に接続する。このことにより、複数の射出成形機でもその射出成形機を構成する部品の寿命状態の統括的な管理が簡単な構成で容易に得られる。
【0033】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明の管理支援装置を管理支援方法に展開したもので、演算手段により、製品を製造する動作を1サイクルとして繰り返す射出成形機毎に設けられ前記射出成形機の運転状態を制御する制御端末装置から、前記射出成形機の運転状態に関する運転状態情報を取得し、前記射出成形機を構成する複数の部品の利用可能状態を認識する管理支援方法であって、前記部品の寿命に関し前記部品の利用可能時間に関する利用可能時間情報または利用可能回数に関する利用可能回数情報を有する寿命情報を記憶する記憶手段を用い、前記射出成形機の運転状態に関し前記射出成形機を構成する部品の運転状態に関する部品状態情報を有する運転状態情報を取得し、この取得した運転状態情報の前記部品状態情報に基づいて、前記部品における運転に利用された累積利用時間または累積利用回数を演算して累積利用状況を認識し、前記記憶手段に記憶された寿命情報に対する前記認識した累積利用状況に基づいて前記部品の利用可能状態を認識し、この認識した利用可能状態を前記部品の利用可能な状態に応じて表示手段に異なる表示形態で表示させるに際し、前記複数の部品毎に前記利用可能状態に応じて異なる表示形態で表示する表示領域を前記射出成形機毎のまとまりで一覧表示する寿命一覧表示画面と、前記射出成形機毎における各部品の前記利用可能状態の時間差または回数差、前記部品に対応した交換する部品の在庫状況、および前記交換する部品の発注状況を部品毎にまとめて一覧表示する寿命一覧詳細表示画面と、前記交換する部品毎に設けられ発注する数を設定入力可能なテキストボックス、および入力操作可能に設けられ入力操作により発注するための処理を実行させるコマンドボタンを備えた前記発注台帳表示画面と、の表示の切替を要求する旨の入力操作により前記表示手段に切替表示させることを特徴とする。このことにより、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を享受する。
【0034】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の管理支援方法を演算手段に実行させることを特徴とした管理支援プログラムである。
【0035】
この発明では、例えば汎用のコンピュータなどを演算手段として利用しインストールすることにより請求項8に記載の管理支援方法を演算手段に実行させることができ、本発明の利用促進を大幅に図ることができる。
【0036】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の管理支援プログラムが演算手段にて読取可能に記録されたことを特徴とした管理支援プログラムを記録した記録媒体である。
【0037】
この発明では、請求項8に記載の管理支援方法を実行させるための請求項9に記載の管理支援プログラムを記録媒体に記録させるので、管理支援プログラムの取扱が容易で、本発明の利用促進を大幅に図ることができる。
【0038】
なお、請求項8に記載の発明、請求項9に記載の発明、および、請求項10に記載の発明において、演算手段は、例えば1つのパーソナルコンピュータ、複数のコンピュータをネットワーク状に組み合わせた構成、マイクロコンピュータなどの素子、あるいは複数の電子部品が搭載された回路基板などをも含む。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の管理システムにおける製造管理支援システムの一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態においては、本発明における機械としての製造機械として射出成形機を用い、この射出成形機における運転状態である製造状況を管理する構成を例示して説明する。ここで、製造機械としては、射出成形機に限らず、プレス成形機などの各種成形機、切削や加熱などの加工処理機、各種部品を組み立てる組立ロボットなどの組立装置など、各種製造装置を対象とすることができ、さらには機械として製造機械に限らずいずれの機械をも対象とすることができる。図1は製造管理支援システムを示す概略構成図である。図2は、センタ管理端末装置を示すブロック図である。図3は、センタ管理端末装置で処理する情報を示す階層図である。図4は、サーバ装置を示すブロック図である。図5は、サーバ装置で処理する情報を示す階層図である。
【0040】
〔製造管理支援システムの構成〕
図1において、100は製造管理支援システムで、この製造管理支援システム100は、製造装置の製造制御内容に関する情報を収集して処理し製造管理の支援をするシステムである。この製造管理支援システム100は、ネットワーク200と、制御装置としての射出成形機300に設けられた図1に示す構成の制御端末装置400と、図2に示す構成のセンタ管理端末装置500と、図4に示す構成のサーバ装置600と、を備えている。そして、センタ管理端末装置500およびサーバ装置600にて、本発明の管理支援装置が構成される。
【0041】
ネットワーク200は、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)などの汎用のプロトコルに基づくインターネットやLAN(Local Area Network)などのイントラネットなどの各種計算機ネットワーク、いわゆる計算機ネットワークとして構成される。また、ネットワーク200は、例えば無線媒体を用いて図示しない基地局を介して情報を送受信するための通信網としても作用する。そして、このネットワーク200には、制御端末装置400と、センタ管理端末装置500と、サーバ装置600と、が接続されている。
【0042】
射出成形機300は、例えば合成樹脂などの原材料を射出成形して製品である成形品を製造する。この射出成形機300は、例えば電動機駆動型のもので、成形部301と、射出部302と、を備えている。
【0043】
成形部301は、固定金型311が取り付けられる固定プレート310と、移動金型321が取り付けられる移動プレート320と、移動プレート320を固定プレート310に近接および離間する方向に移動させるトグル機構部330とを備えている。そして、固定金型311および移動金型321とが接合されることにより、内部に成形空間としてのキャビティ340が区画形成される。さらに、成形部301には、例えば固定金型311および移動金型321との接合状態を検出するセンサなど、図示しない各種センサが配設されている。そして、トグル機構部330や各種センサは、制御端末装置400に信号を送受信可能に接続されている。
【0044】
射出部302は、略円筒状の胴体部351内に同軸上に回転自在のスクリュー体352を有し、キャビティ340に原材料360を射出する射出本体部350を備えている。射出本体部350には、原材料360が投入されるホッパ353と、胴体部351内に投入された原材料360を溶融するための図示しないヒータと、スクリュー体352を回転させて胴体部351内で溶融された原材料360を計量するための計量制御用モータ354と、溶融された原材料360をキャビティ340内に射出して充填するための射出制御用モータ355と、充填圧力を検出する圧力検出手段356と、が設けられている。また、射出部302には、図示しない各種センサが配設されている。そして、ヒータや各種センサ、計量制御用モータ354、射出制御用モータ355などは、制御端末装置400に信号を送受信可能に接続されている。
【0045】
制御端末装置400は、射出成形機300に設けられ、射出成形機300の運転状態である稼働状況を制御する。この制御端末装置400は、制御端末入力手段410と、制御端末表示手段420と、制御端末記憶手段430と、稼働制御部440と、を備えている。
【0046】
制御端末入力手段410は、射出成形機300の稼働条件、すなわち射出成形条件を入力操作により設定入力する。この制御端末入力手段410は稼働制御部440に接続され、設定入力した射出成形条件の情報を稼働制御部440に出力する。この制御端末入力手段410は、例えば後述するタッチパネルの構成や音声入力の構成などとしてもよい。
【0047】
制御端末表示手段420は、稼働制御部440に接続され、稼働制御部440から出力される画像データを表示する。この制御端末表示手段420は、例えば液晶パネルや有機EL(electoroluminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)などが用いられる。また、制御端末表示手段420を例えばタッチパネルとし、このタッチパネルの構成を制御端末入力手段410としてもよい。
【0048】
制御端末記憶手段430は、稼働制御部440に接続され、稼働制御部440の制御により各種情報を読み出し可能に記憶する。この制御端末記憶手段430には、各種射出成形条件に関する情報が記憶される他、制御端末装置400全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどをも記憶している。
【0049】
稼働制御部440は、制御端末入力手段410で設定入力された射出成形条件の情報や射出成形機300から出力される各種信号を運転状態情報として取得し、射出成形機300の稼働状態や製造状態などの運転状態を認識する。この認識した運転状態は、制御端末表示手段420を適宜制御して表示される。また、稼働制御部440は、射出成形機300に適宜信号を出力し、成形部301や射出部302の稼働状態を制御する。また、稼働制御部440は、運転状態情報を射出成形機300から取得した日時に関する時間情報と合わせて取得する。すなわち稼働制御部440は、日時を計時する図示しない計時手段を備えている。
【0050】
そして、稼働制御部440は、ネットワーク200を介してセンタ管理端末装置500やサーバ装置600と情報を送受信可能に接続される。すなわち、制御端末装置400には、ネットワーク200を介してセンタ管理端末装置500やサーバ装置600と情報を送受信する通信機能を備えている。
【0051】
センタ管理端末装置500は、図1および図2に示すように、センタ端末本体501、センタ端末入力手段502、センタ端末表示手段503などを備えた汎用のコンピュータなどである。センタ端末入力手段502は、例えばキーボードやマウスなど、センタ端末本体501に接続され、入力操作により各種情報を設定入力してセンタ端末本体501へ出力する。この設定入力は、上述したように、キーボードなどの入力操作の他、タッチパネルや音声入力としてもよい。センタ端末表示手段503は、センタ端末本体501に接続され、センタ端末本体501からの画像データを適宜表示する。このセンタ端末表示手段503は、上述したように、各種表示装置が利用できる。
【0052】
センタ端末本体501は、例えば図2に示すように、表示制御手段として機能するセンタ演算手段501aと、センタ記憶手段501bとを備えている。センタ演算手段501aには、製造管理支援システム100を利用するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされ、センタ通信手段510と、部品情報取得手段としても機能する機械情報取得手段520と、運転状態認識手段530と、データ演算手段540と、表示制御手段550と、発注制御手段としても機能する案内作成手段560と、を備えている。
【0053】
センタ通信手段510は、ネットワーク200に接続されて各種情報を送受信する。
【0054】
機械情報取得手段520は、センタ通信手段510で取得した情報のうち、制御端末装置400から出力される信号、すなわち射出成形機300の運転状態に関する情報である運転状態情報を取得する。この運転状態情報としては、射出成形機300で利用される部品、特に消耗部品である交換部品の運転状態に関する部品状態情報を含む。具体的には、運転状態情報は、ヒータの通電時間、コンタクタのオン・オフの切替回数、サーボモータの駆動時間、ボールネジの動作時間など、交換部品の利用時間あるいは利用回数に関する情報をも有している。そして、取得した情報は、センタ記憶手段501bに出力されて記憶される。
【0055】
また、射出成形機300の運転状態としては、計量工程、射出工程、冷却工程、いわゆる型開工程である固定金型311と移動金型321との離間によるキャビティ340の開放、製品の取出工程、および、いわゆる型閉工程である固定金型311と移動金型321との接合によるキャビティ340の区画形成、の各工程を順次実施して1サイクルとして製品を射出成形する。そして、運転状態情報は、各工程の条件や状態などの情報で、射出成形機300の成形サイクル毎に取得される。具体的には、詳細な項目は後述するが、1サイクルの時間、原材料360の充填時間、原材料360の計量時間、製品の取出時間、原材料360の射出圧力を保持するスクリュー体352の位置である保圧切替位置、そのときの圧力である保圧切替圧力、原材料360の射出開始時のスクリュー体352の位置である射出開始位置、射出時における最大の射出圧力であるMAX射出圧、射出工程におけるスクリュー体352の最前進位置である最小クッション位置、射出完了時のスクリュー体352の位置であるクッション位置、スクリュー体352の回転数であるスクリュー回転数、胴体部351の各位置での温度、固定金型311や移動金型321の各位置での温度などの情報である。
【0056】
運転状態認識手段530は、機械情報取得手段520で取得した運転状態情報に基づいて射出成形機300の運転状態を認識する。この運転状態認識手段530は、部品利用状況認識手段および寿命判断手段としても機能する稼働状態認識手段531と、異常認識手段532と、を備えている。
【0057】
稼働状態認識手段531は、運転状態情報に基づいて、射出成形機300の稼働状態を認識する。稼働状態としては、製造した製品の製造状況、稼働中か稼働停止かなどである。また、稼働状態認識手段531は、運転状態情報の部品状態情報に基づいて、その射出成形機300における部品、特に交換部品の利用時間や利用回数を認識する。さらに、稼働状態認識手段531は、各交換部品における利用時間の合計である累積利用時間や利用回数の合計である累積利用回数を演算する。
【0058】
異常認識手段532は、運転状態情報に基づいて、射出成形機300の異常状態、すなわち、異常の発生による稼働停止や、異常の内容などを認識する。異常の内容としては、例えば射出成形機300の運転状態に基づいて制御端末装置400が異常を認識することにより、その異常を制御端末表示手段420で表示させる内容、具体的には文字列で構成された異常メッセージなどの異常情報に基づいて認識する。そして、この異常認識手段532は、センタ通信手段510を介して異常を報知するセンタ通信手段510とにて異常報知手段を構成する。
【0059】
データ演算手段540は、機械情報取得手段520で取得した運転状態情報に基づいて、運転状態情報の各データを利用して射出成形機300の運転に関して各種演算を実施する。このデータ演算手段540は、生産達成率演算手段541と、相関係数演算手段542と、分布関数演算手段543と、を備えている。
【0060】
生産達成率演算手段541は、運転状態情報に基づいて、生産達成率を演算する。生産達成率としては、例えば射出成形機300がフル稼働した状態で生産される製品の数量に対して実際に製造した製品の数量の割合、所定日までに生産する製品の数量に対する現在までに製造した製品の数量の割合など、として演算する。また、生産達成率演算手段541は、不良率をも演算する。この不良率は、例えば、現在までに製造した製品の数量のうちの不良品の数量の割合などとして演算する。
【0061】
相関係数演算手段542は、運転状態情報に基づいて、運転状態情報の各項目である運転状態に関する各データにおける相関係数を演算する。例えば、運転状態情報の各データ間における相関係数を演算する。相関係数[r]は、一般の相関係数を算出する演算式が利用され、データ間の相関を−1≦r≦1の値で表す。すなわち、r=1であれば完全な正の相関関係で、r=−1であれば完全な負の相関関係で、一般的な判断として相関係数の大きさと相関関係の強弱の目安として表1にも示すように、絶対値が大きいほど相関が強いことを表す。
【0062】
そして、この相関係数演算手段542は、同一ショットである同一の射出成形のサイクルにおけるデータ間での相関係数を演算するとともに、他のショットとのデータ間での相関係数をも演算可能である。すなわち、一方のデータのサイクルが、他方のデータのサイクルより1つ以上前のサイクルのものと相関係数を演算可能である。
【0063】
【表1】
【0064】
分布関数演算手段543は、運転状態情報に基づいて、運転状態に関する各データにおける分布を演算する。例えば、運転状態情報の各データにおける所定の範囲での分布である統計量を演算する。この分布関数の演算は、例えば、射出成形機300の成形サイクル毎で取得した各データのサンプル数、数1に示す演算式で算出されるデータの平均値、数2に示す演算式で算出される標準偏差、データが最も多く分布する値である最頻値、数3に示す演算式で算出される分散、数4に示す演算式で算出されデータにおける分布の歪みを表す歪度、数5に示す演算式で算出されデータにおける分布の尖り具合を表す尖度、データの取る範囲、データの最も小さい値である最小値、データのうちの25%の値より小さく75%の値より大きい値であるQ1値、データに順位を付けたときのちょうど真ん中の値となる中央値、データのうちの75%の値より小さく25%の値より大きい値であるQ3値、データの中で最も大きな値である最大値を算出する。
【0065】
【数1】
【0066】
【数2】
【0067】
【数3】
【0068】
【数4】
【0069】
【数5】
【0070】
表示制御手段550は、適宜センタ端末表示手段503を制御し、運転状態情報などセンタ通信手段510で取得した各種情報に基づいて、射出成形機300の運転状態や原材料360に関する情報などの製造に関する各種情報を、センタ端末表示手段503に表示させる。この表示制御手段550は、運転状態表示手段551と、原料情報表示手段552と、蓄積情報表示手段553と、日報表示手段554と、を備えている。
【0071】
また、運転状態表示手段551は、射出成形機300の運転状態に関する情報を表示させる制御をする。この運転状態表示手段551は、機械表示手段551aと、一覧表示手段551bと、グループ表示手段551cと、機械画面表示手段551dと、交換部品表示手段551eと、を備えている。機械表示手段551aは、各射出成形機300毎の運転状態を表示させる。一覧表示手段551bは、射出成形機300の運転状態を一覧表示させる。グループ表示手段551cは、各射出成形機300を所定のグループ毎に分けて運転状態を表示させる。機械画面表示手段551dは、制御端末装置400の制御端末表示手段420に表示される画面を表示させる。交換部品表示手段551eは、交換部品の運転状態に基づく状況を表示させる。
【0072】
なお、射出成形機300毎の詳細な表示としては、例えば1サイクル毎の各種運転状態情報を表示する品質モニタテーブル表示と、品質モニタテーブルの各運転状態情報をグラフ表示したトレンドチャート表示と、各運転状態情報の相関係数を表示する相関係数表示と、各運転状態情報の分布関数を表示する分布関数表示と、制御端末装置400の制御端末表示手段420に表示される画面を表示する機械画面表示と、蓄積された運転状態情報を表示するログ表示と、所定の日付における製造した製品に関する運転状態情報の表示である日報表示と、運転状態や製品、原材料360などの射出成形に関する各種メッセージを表示するメッセージ表示と、別途設定した項目を運転状態情報として表示させる追加データ表示と、などである。
【0073】
一方、交換部品の管理に関する表示としては、交換部品の寿命に関する寿命一覧表示と、交換部品の発注に関する発注台帳表示と、交換部品の注文履歴に関する注文履歴表示と、交換部品の交換状況に関する交換履歴表示と、などである。
【0074】
原料情報表示手段552は、詳細は後述するが、射出成形に利用する原材料360に関する情報を表示させる制御をする。蓄積情報表示手段553は、詳細は後述するが、射出成形機300の運転によりそれまで蓄積した各射出成形機300の運転状態情報および交換部品の部品状態情報である履歴情報を適宜表示させる制御をする。日報表示手段554は、詳細は後述するが、所定の日付における製造した製品に関する運転状態情報の表示である日報を表示させる制御をする。
【0075】
なお、表示の具体例としては、詳細は後述するが、例えば図3に示すように、機械である全射出成形機300の一覧表示と、射出成形機300の稼働状況をバー表示するトラックバー表示と、個々の射出成形機300毎の詳細な表示と、交換部品の管理に関する表示と、射出成形する原材料360に関する樹脂ロット表示と、である。
【0076】
そして、案内作成手段560は、例えば利用者が他の利用者に伝達事項などのメッセージ情報を、センタ端末入力手段502の入力操作に基づく設定入力、例えば伝達事項のテキスト入力などによりそのテキスト入力されたデータをメッセージ情報として作成する。また、案内作成手段560は、センタ端末入力手段502の所定の入力操作により、交換部品を発注するために、例えば部品製造会社の端末装置などに発注する旨のデータやメッセージ情報などを作成し、適宜センタ通信手段510にて送信させる処理をする。
【0077】
また、センタ演算手段501aは、日時を計時する図示しない計時手段を備えている。そして、この計時手段により計時する日時により、演算制御手段400から取得する運転状態情報の時間情報を利用して、後述するような運転状態情報の時間についての処理を実施する。
【0078】
一方、サーバ装置600は、図1および図4に示すように、サーバ本体601と、サーバ入力手段602と、サーバ表示手段603と、を備えている。サーバ入力手段602は、例えばキーボードやマウスなど、サーバ本体601に接続され、入力操作により各種情報を設定入力してサーバ本体601へ出力する。この設定入力は、上述したように、キーボードなどの入力操作の他、タッチパネルや音声入力としてもよい。サーバ表示手段603は、サーバ本体601に接続され、サーバ本体601からの画像データを適宜表示する。このサーバ表示手段603は、上述したように、各種表示装置が利用できる。
【0079】
サーバ本体601は、表示制御手段としても機能するサーバ演算手段601aと、サーバ記憶手段601bとを備えている。サーバ演算手段601aは、本製造管理支援システム100を管理するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされ、製造管理支援システム100で管理する情報を適宜設定処理する。また、サーバ演算手段601aは、日時を計時する図示しない計時手段を備えている。この計時手段としては、例えば世界標準時間で時間を計時可能となっている。そして、サーバ演算手段601aは、適宜制御端末装置400やセンタ管理端末装置500の計時手段と計時する時間を合わせる処理をする。
【0080】
サーバ記憶手段601bは、機械情報データベース610と、原料情報データベース620と、配信情報データベース630と、用語データベース640と、を備えている。さらに、原料情報データベース620は、ライン情報データベース621と、原料内容情報データベース622と、を備えている。
【0081】
機械情報データベース610は、詳細は後述するが、例えば図5に示すように、センタ管理端末装置500で適宜処理される運転状態情報などの射出成形機300に関する情報を設定して1つのレコードとして記録し機械マスタ情報として格納するテーブル構造のデータベースである。原料情報データベース620のライン情報データベース621は、詳細は後述するが、射出成形に利用する原材料360を利用する射出成形機300を設定してラインを構成させる設定情報を1つのレコードとして記録し原料ライン情報として格納するテーブル構造のデータベースである。原料情報データベース620の原料内容情報データベース622は、詳細は後述するが、射出成形に利用する原材料360に関する情報を1つのレコードとして記録し樹脂マスタ情報として格納するテーブル構造のデータベースである。配信情報データベース630は、詳細は後述するが、各種情報を送信させるための設定を1つのレコードとして記録しE−mail情報として格納するテーブル構造のデータベースである。用語データベース640は、詳細は後述するが、製造管理支援システム100で利用するデータの項目名や単位などの各種用語を設定してそれぞれを1つのレコードとして記録し用語情報として格納するテーブル構造のデータベースである。
【0082】
(センタ管理端末装置の具体的構成)
次に、センタ管理端末装置500の構成を具体的な処理形態を利用して図面に基づいて説明する。図6は、ウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械一覧表示画面を示す概念図である。図7は、同様のグループ表示画面を示す概念図である。図8は、同様の機械詳細表示画面を示す概念図である。図9は、同様の機械画面表示画面を示す概念図である。図10は、同様の交換部品の寿命一覧表示画面を示す概念図である。図11は、同様の寿命一覧詳細表示画面を示す概念図である。図12は、同様の発注台帳表示画面を示す概念図である。図13は、同様の注文履歴表示画面を示す概念図である。図14は、同様の交換履歴データ入力表示画面を示す概念図である。図15は、同様の交換履歴表示画面を示す概念図である。図16は、同様のグラフ設定表示画面を示す概念図である。図17は、同様の機種選択表示画面を示す概念図である。図18は、項目選択表示画面を示す概念図である。図19は、同様の部品交換理由表示画面を示す概念図である。図20は、同様の部品交換回数表示画面を示す概念図である。図21は、部品交換金額表示画面を示す概念図である。図22は、同様の樹脂ロット表示画面を示す概念図である。
【0083】
センタ管理端末装置500のセンタ演算手段501aにおける表示制御手段550は、上述したように、運転状態表示手段551と、原料情報表示手段552と、蓄積情報表示手段553と、日報表示手段554を備えている。また、運転状態表示手段551は、機械表示手段551aと、一覧表示手段551bと、グループ表示手段551cと、機械画面表示手段551dと、交換部品表示手段551eと、を備えている。
【0084】
そして、一覧表示手段551bによる射出成形機300の運転状態の一覧表示としては、例えば図6に示すようなウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械一覧表示画面710である。グループ表示手段551cによる各射出成形機300を所定のグループ毎に分けた運転状態の表示としては、例えば図7に示すようなウエッブブラウザによる画面表示で表示されるグループ表示画面720である。機械表示手段551aによる各射出成形機300毎の運転状態の表示としては、例えば図8に示すようなウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械詳細表示画面730である。機械画面表示手段551dによる制御端末装置400の制御端末表示手段420に表示される画面の表示としては、例えば図9に示すようなウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械画面表示画面740である。交換部品表示手段551eによる交換部品の管理に関する表示としては、例えば図10に示すようなウエッブブラウザなどによる画面表示で表示される交換部品の寿命一覧表示画面である。
【0085】
すなわち、図6に示す機械一覧表示画面710には、射出成形機300の運転状態を各表示形態で表示させる画面を開くためのコマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。そして、コマンドボタン711は、入力操作により、一覧表示手段551bが本機械一覧表示画面710を表示させる。コマンドボタン712は、入力操作により、グループ表示手段551cが後述する図7に示すグループ表示画面720を表示させる。コマンドボタン713は、入力操作により、機械表示手段551aが機械である射出成形機300毎の運転状態を表示する後述する図8に示す機械詳細表示画面730を表示させる。コマンドボタン714は、入力操作により、原料情報表示手段552が原材料360に関する情報を表示させるための後述する図22に示す樹脂ロット表示画面870を表示させる。コマンドボタン715は、入力操作により、本製造管理支援システム100の処理を終了させる。コマンドボタン717は、入力操作により、交換部品表示手段551eが交換部品の運転状態に基づく状況を表示する後述する図10に示す寿命一覧表示画面750を表示させる。
【0086】
また、機械一覧表示画面710には、各射出成形機300毎の運転状態を表示する複数のセクション716が設けられている。これらセクション716には、各射出成形機300を表示する機械固有情報である通し番号、例えば「Machine #01」などが表示される。また、セクション716には、射出成形機300を模式化した画像データを表示し、背景が異なる色で表示されるスクリーン716aが設けられている。このスクリーン716aに表示される背景色は、射出成形機300の運転状況を示す。具体的には、緑色の場合には通常の自動運転中、青色の場合には運転の停止中、赤色の場合には異常発生中、橙色の場合には生産完了、黒色の場合には固定金型311や移動金型321の交換中、黄色の場合には連続的に複数回の警報が作動して停止中、灰色の場合(図6中で二点鎖線表示)には電源の停止状態などを意味する。
【0087】
さらに、機械一覧表示画面710のセクション716には、設定された製造する製品名や製品に対応した番号であるコード番号などの製品コードを表示するテキストボックス716bと、ショット数すなわち成形サイクル数である総ショット数としての製造した製品の数を表示するテキストボックス716cと、1サイクル当たりのサイクル時間を表示するテキストボックス716dと、生産達成率を表示するプログレスバー716eと、が設けられている。なお、プログレスバー716eの近傍には、生産達成率が数値で表示される。
【0088】
そして、各セクション716が入力操作、すなわち画面中に表示されるカーソルを所定のセクション716に移動させて選択する旨の入力装置であるマウスのクリック動作により、運転状態表示手段551は後述する対応する図8に示す機械詳細表示画面730を表示させる処理をする。
【0089】
このように、一覧表示手段551bは、センタ端末入力手段502の入力操作を認識し、製造管理支援システム100上で利用される各種情報を一覧表示させる処理をする。
【0090】
グループ表示手段551cにより表示させる図7に示すグループ表示画面720には、上述した機械一覧表示画面710と同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。また、機械一覧表示画面720には、各射出成形機300をグループ毎に表示させるためのコマンドボタン721が設けられている。なお、この図7においては、機械一覧表示画面の「Machine #1」〜「Machine #12」のグループと、「Machine #13」〜「Machine #24」のグループとに分けた例示で、「Machine #1」〜「Machine #12」のグループを表示したものである。さらに、グループ表示画面720には、各射出成形機300の詳細な運転状態を表示する後述する図8に示す機械詳細表示画面730を表示させるためのコマンドボタン722が設けられている。
【0091】
また、グループ表示画面720には、各コマンドボタン722にそれぞれ隣接して、ステータスである射出成形機300の運転状態を時間の関係で色分け表示するバー表示723と、製造した製品の切替状態を色分け表示するバー表示724と、が設けられている。バー表示723で表示される色は、上述した機械一覧表示画面710のセクション716におけるスクリーン716aの背景色とリンクして同一色により運転状況が表示される。また、バー表示724で表示される色は、例えば緑色が現在製造している製品、青色が過去に製造していた製品を意味する。
【0092】
さらに、グループ表示画面720には、現在の日時を表示するテキストボックス725、上記バー表示723〜724を例えば日間、週間あるいは月間で表示させるための表示条件を選択するための複数のオプションボタン726a〜726cで構成されたオプショングループ726と、これらオプショングループ726で選択された表示形態により上記バー表示723〜724における起算日時を表示するテキストボックス727とが設けられている。
【0093】
このように、グループ表示手段551cは、センタ端末入力手段502の入力操作を認識し、製造管理支援システム上で利用される各種情報を、各射出成形機300を所定のグループ毎に分けて表示する処理をする。
【0094】
機械表示手段551aにより表示される図8に示す機械詳細表示画面730には、上述した機械一覧表示画面710およびグループ表示画面720と同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。また、機械詳細表示画面730には、機械である射出成形機300毎に固有の機械固有情報を表示する固有情報領域731と、運転状態情報に基づいて射出成形機300による製品の製造状況を表示する製造状況領域732と、射出成形機300の稼働状況を表示する稼働状況領域733と、原材料360に関する情報を表示する原料情報領域734と、現在の運転状態についての情報を表示するリアルタイム表示領域735と、蓄積した運転状態についての情報を表示するストレージ表示領域736と、所定の日付における製造した製品に関する運転状態情報を表示するレポート表示領域737と、運転状態や製品、原材料360などの射出成形に関する各種メッセージを表示するメッセージ表示領域738と、別途設定した項目を運転状態情報として表示させるオリジナルデータ表示領域739と、が設けられている。
【0095】
固有情報領域731には、例えば機械番号が表示されるテキストボックス731aと、機種などの機械名が表示されるテキストボックス731bと、が設けられている。なお、テキストボックス731aの表示は、機械一覧表示画面710のセクション716に表示される通し番号である。
【0096】
製造状況領域732には、複数のテキストボックス732a,716b,716c,716d,732c,732d,732e,732f,732g,732hが設けられている。テキストボックス732aは、ステータスである生産中か否かを表示する。テキストボックス716bは、機械一覧表示画面710の製品コードの表示と同一の製品コードを表示する。テキストボックス716cは、原材料名や原材料360に対応したコード番号などの原料コードの表示732b、および、機械一覧表示画面710の総ショット数の表示と同一の総ショット数を表示する。テキストボックス716dは、機械一覧表示画面710のサイクル時間と同一のサイクル時間を表示する。テキストボックス732cは、現在のショット数である現ショット数を表示する。テキストボックス732dは、良好な状態で射出でき良品が製造された旨の回数である良品ショットを表示する。テキストボックス732eは、射出成形状況が良好ではなく不良品が製造された旨の回数である不良ショットを表示する。テキストボックス732fは、製造完了予定日時を表示する。テキストボックス732gは、製造完了予定日時までの残時間を表示する。テキストボックス732hは、例えば30パターンの射出成形条件のうちのいずれの条件のパターンかを表示する。
【0097】
また、製造状況領域732には、機械一覧表示画面710で表示する生産達成率と同一の表示をするプログレスバー716eと、不良率を表示するプログレスバー732iと、が設けられている。なお、これらプログレスバー716e,732iの近傍には、それぞれ生産達成率および不良率がそれぞれ数値表示される。
【0098】
稼働状況領域733には、グループ表示画面720に表示されるステータスと同一の表示をする射出成形機300の運転状態を時間の関係で示すバー表示723と、グループ表示画面720に表示される製品の切替状態の表示と同一の表示をするバー表示724と、樹脂ロットである原材料360の切替状態をバー表示724と同様に色分け表示するバー表示733aと、が設けられている。なお、バー表示733aの色分け表示は、例えば現在使用中の樹脂を緑色表示、過去に使用していた樹脂を青色表示する。また、稼働状況領域733には、グループ表示画面720と同様に、現在の日時を表示するテキストボックス725、バー表示723,724,733aの表示期間を切り替えるオプショングループ726と、バー表示723,724,733aの起算日時を表示するテキストボックス727と、が設けられている。
【0099】
原料情報領域734には、例えば、使用する原材料360の品種を表示するテキストボックス734a、原材料360のロットを表示するテキストボックス734b、再生原料の使用の有無を表示するテキストボックス734c、射出成形開始日時を表示するテキストボックス734d、生産時間を表示するテキストボックス734e、停止時間を表示するテキストボックス734f、および、稼働率すなわち全時間中の生産時間の割合を表示するテキストボックス734gなど、が設けられている。
【0100】
リアルタイム表示領域735には、例えば複数のコマンドボタン735a,735b,735c,735d,735e,735fが設けられている。コマンドボタン735aは、入力操作により、上述した1サイクル毎の各種運転状態情報を表示する図示しない品質モニタテーブル表示画面を表示させる。コマンドボタン735bは、入力操作により、品質モニタテーブル表示画面に表示される各運転状態情報をグラフ表示した図示しないトレンドチャート表示画面を表示させる。コマンドボタン735cは、入力操作により、各運転状態情報の相関係数を表示する図示しない相関係数表示画面を表示させる。コマンドボタン735dは、入力操作により、各運転状態情報の分布関数であるヒストグラムを表示する図示しない分布関数表示画面を表示させる。コマンドボタン735eは、成形条件情報における射出条件を表示する図示しない射出成形条件表示画面などを表示させる。コマンドボタン735fは、上述した機械画面表示手段551dにより制御端末装置400の制御端末表示手段420に表示される画面を表示する図9に示す機械画面表示画面740を表示させる。
【0101】
なお、品質モニタテーブル表示画面は、例えば、所定の射出成形機300における生産ショット、サイクル時間、原材料の充填時間、原材料の計量時間、射出成形した製品の取出時間、保圧切替位置、射出開始位置、最小クッション位置、クッション位置などの射出成形のための各項目毎に、1製造毎である1ショット毎の運転状態情報をコンマ区切りのデータ形式であるCSV(Comma Separated Value)形式で数値表示する。すなわち、各ショット毎の運転状態情報が1つのレコードとしてセンタ記憶手段501bやサーバ記憶手段601bに記憶される。
【0102】
また、トレンドチャート表示画面は、例えば、品質モニタテーブル表示画面で表示される運転状態情報である各射出成形のための各項目毎の数値を、所定の期間やショット数間などで折れ線グラフで表示して、各項目の計時変化を表示する。また、トレンドチャート表示画面は、各項目について経時変化の状況の分布をデータ演算手段540で演算させた結果、例えば最大値や最小値、平均値、変動幅である最小値から最大値までの範囲、分布である変動幅を平均値で除算した値などをも表示する。
【0103】
相関係数表示画面は、例えば、品質モニタテーブル表示画面で表示される運転状態情報の各項目における2つの項目間で、相関係数演算手段542により演算した相関関係である相関係数を、例えばCSV形式で表示する。なお、各CSV形式で表示される数値のセルは、相関係数の値の大きさに応じて異なる色で表示される。そして、セルを操作、すなわちクリックすると、各相関係数をドット表示する相関係数グラフ表示画面が表示される。
【0104】
分布関数表示画面は、例えば、分布関数演算手段543で演算させた運転状態情報の各項目の分布関数を、棒グラフ状にグラフ表示する。また、分布関数表示画面は、分布関数演算手段543で演算した、平均値、標準偏差値、最頻値、分散値、歪度、尖度、範囲、最小値、Q1値、中央値、Q3値、および、最大値などを表示する。
【0105】
射出成形条件表示画面は、例えば、運転状態情報を射出成形の動作において、射出成形条件、計量や射出条件、型動作、モニタ情報などとして複数のウィンドにて表示させる。これら表示される条件などは、例えば射出成形機300に配設された各種センサから出力される信号に基づくデータや設定入力により設定されたデータなどである。
【0106】
射出条件としては、例えば充填速度や速度切換位置、射出圧力、保圧圧力、保圧速度、圧力切換位置、保圧切換補正量、圧力切換時間、速度切換時間、充填速度段数、保圧速度段数、充填圧力段数、速度制御方法、保圧制御方法、射出タイマ、冷却タイマ、中間タイマなどである。計量や射出条件としては、例えば形成条件情報における計量・背圧・ノズル・温度などのデータで、スクリュー回転速度、サックバック位置、サックバック速度、計量位置、背圧、ノズルの動作、ノズル後退時間、バレル温度、金型温度、警報設定温度などである。型動作としては、例えば成形条件情報における型開閉・押出などのデータで、型閉速度、型閉位置、型開速度、型開位置、型締力、型厚、押圧モード、押出回数、押出力、押出保持タイマ、押出速度、押出位置、押出戻速度、押出戻位置、押出入限、反復押出戻限などである。モニタ情報としては、例えば運転モードや充填時間限界値などで、制御端末装置400の設定条件、成形条件情報における警報の動作や基準値、許容値などの設定、さらには生産に関する各種データである。
【0107】
また、ストレージ表示領域736には、例えば複数のコマンドボタン736a,736b,736c,736d,736eが設けられている。コマンドボタン736aは、入力操作により、射出成形機300の一動作毎に蓄積された運転状態情報を図示しないログ表示画面として一覧表示すなわち履歴表示させる。コマンドボタン736bは、入力操作により、蓄積された運転状態情報の所定期間における品質モニタテーブル表示画面と同様の品質モニタテーブルのデータを一覧表示させる。コマンドボタン736cは、入力操作により、蓄積された運転状態情報の所定期間におけるトレンドチャート表示画面と同様のトレンドチャート表示をさせる。コマンドボタン736dは、入力操作により、蓄積された運転状態情報の所定期間における相関係数表示画面と同様の相関計数を表示させる。コマンドボタン736eは、入力操作により、蓄積された運転状態情報の所定期間における分布関数表示画面と同様の分布関数を表示させる。
【0108】
ログ表示画面は、射出成形機300の一動作毎あるいは設定を変更した設定入力の動作毎などに蓄積された運転状態情報を、所定期間で日付と対応して例えばCSV形式で表示する。具体的には、リストアップされた製品コードの生産で生じたデータが表示される。なお、ログ表示画面は、各蓄積された運転状態情報毎で、所定期間の品質モニタテーブルデータ、所定期間のトレンドチャート表示、所定期間の相関係数、所定期間の分布関数を別ウィンドとして表示可能となっている。
【0109】
さらに、レポート表示領域737には、例えば、所定の日付における製造した製品に関する運転状態情報を図示しない日報表示画面として表示させるコマンドボタン737aが設けられている。この日報表示画面は、蓄積した製造した製品に関する運転状態情報における所定の日付の設定を促す画面表示で、作業者が日報として作成するためのものである。具体的には、製品コードの情報に、射出成形条件のパターン、原材料360の材質、再生原料の使用の有無、原材料360のロット、各種製造に関するデータが1つのレコードとしてリストアップされ、各リストアップされたレコードに関するログ情報を表示するログ情報表示画面を表示可能となっている。
【0110】
また、メッセージ表示領域738には、例えば、運転状態や製品、原材料360などの射出成形に関する各種メッセージであって、配信により制御端末装置400の制御端末表示手段420に表示されるメッセージを作成するための図示しないメッセージ表示画面を表示させるコマンドボタン738aが設けられている。
【0111】
さらに、オリジナルデータ表示領域739には、例えば、別途設定した項目を運転状態情報として表示する図示しないオリジナルデータ表示画面を表示させるコマンドボタン739aが設けられている。このオリジナルデータ表示画面は、例えば、品質モニタテーブル表示画面と同様に、特別に設定された項目についてのオリジナルデータをCSV形式で表示する。
【0112】
また、例えば図9に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械画面表示画面740には、上述した機械一覧表示画面710、グループ表示画面720および機械詳細表示画面730と同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。そしてさらに、機械画面表示画面740には、機械詳細表示画面730と同様のコマンドボタン735a〜735f,736a〜736e,737a,738a,739aが設けられている。
【0113】
さらに、機械画面表示画面740には、機械画面表示手段551dにより制御端末装置400の制御端末表示手段420に表示される画面表示がそのまま表示される画面表示領域741が設けられている。この画面表示領域741には、制御端末表示手段420の画像データを取得することにより表示される。なお、この画像データとしては、例えば制御端末表示手段420のタッチパネルの操作により、画面表示領域741中に示すような画面コピーのコマンドボタン741aを入力操作して表示画面を印刷する際の画像データと同様の形式のデータなどが用いられる。さらに、機械画面表示画面740には、画面表示領域741に表示させる画像データを選択するリストボックス742と、このリストボックス742で選択した項目を設定するコマンドボタン743と、が設けられている。
【0114】
また、例えば図10に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される交換部品の寿命一覧表示画面750には、上述した機械一覧表示画面710などと同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。また、寿命一覧表示画面750には、図6に示す機械一覧表示画面710のセクション716のスクリーン716aと同様に、機械固有情報である「Machine #01」などとともに表示されるスクリーン716aが複数、例えば機械一覧表示画面710に対応する数で設けられている。この寿命一覧表示画面750のスクリーン716aは、入力操作されることで、後述する図11に示す寿命一覧詳細表示画面760が表示される。
【0115】
また、寿命一覧表示画面750には、各スクリーン716aに対応して交換部品、例えばヒータ、コンタクタ、サーボモータ、ボールネジなどに対応した複数のテキストボックス751が設けられている。なお、図10においては、射出成形機300として、交換部品がヒータ4箇所、コンタクタ4箇所、サーボモータ3箇所、ホールネジ3箇所で構成された場合を例示している。これらテキストボックス751は、それぞれ交換部品を表す部品固有情報である名称、例えばヒータとして「HN」、「H1」などとともに表示される。
【0116】
そして、テキストボックスには、稼働状況認識手段531により交換部品の寿命に対して累積利用状況の割合を百分率で演算した結果である数値を表示する。さらに、テキストボックス751は、稼働状況認識手段531にて演算した寿命に対する累積利用状況の割合に応じて、異なる表示形態、例えば異なる色にて表示される。例えば、百分率が0以上75未満では緑色、75以上90未満が黄色、90以上が赤色にて表示される。そして、スクリーン716aは、対応する各部品のテキストボックス751の数値で最も値が大きいテキストボックス751の表示形態に対応、すなわち同色で表示される。
【0117】
さらに、寿命一覧表示画面750には、コマンドボタン752,753が設けられている。コマンドボタン752は、入力操作により、交換部品を発注するための後述する図12に示す発注台帳表示画面770が表示される。コマンドボタン753は、入力操作により、交換された履歴として表示する後述する図15に示す交換履歴表示画面780が表示される。
【0118】
また、スクリーン716aの入力操作にて表示される図11に示す寿命一覧詳細表示画面760には、上述した機械一覧表示画面710などと同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。さらに、寿命一覧詳細表示画面760には、入力操作したスクリーン716aが表示されるとともに、対応する交換部品のテキストボックス751が表示される。
【0119】
そして、各テキストボックス751に対応して、累積利用状況や在庫状況、発注状況などの情報が表示される。累積利用状況の表示は、例えば累積利用時間や累積利用回数を表示するテキストボックス761a、センタ記憶手段501bにあらかじめ寿命情報として記憶された寿命時間を表示するテキストボックス761b、寿命予想日までの残日数を表示するテキストボックス761cなどによる。在庫状況の表示としては、例えば在庫数を表示するテキストボックス761dなどによる。発注状況としては、例えば、発注の有無を表示するテキストボックス761e、センタ記憶手段501bにあらかじめ部品情報として記憶された部品の納期を示すテキストボックス761f、発注する部品の個数をセンタ端末入力手段502により設定入力可能なテキストボックス761gによる。そして、テキストボックス761eは、例えば発注した日時も表示可能となっている。なお、図11は、コンタクタの「C1」,「C2」,「C3」が同一の部品を用いる場合を例示した図面である。
【0120】
また、寿命一覧詳細表示画面760には、各テキストボックス751に対応して、部品の交換状況に関する情報を設定入力するための後述する図14に示す交換履歴データ入力表示画面800を表示させるコマンドボタン762が設けられている。さらに、寿命一覧詳細表示画面760には、寿命一覧表示画面750のコマンドボタン752と同様の図12に示す発注台帳表示画面770を表示させるコマンドボタン752の他に、複数のコマンドボタン763,764,765が設けられている。コマンドボタン763は、入力操作により、テキストボックス761gに設定入力した発注個数で部品を注文する旨を設定する。コマンドボタン764は、入力操作により、寿命一覧詳細表示画面760で表示している射出成形機300に対応した交換部品の交換履歴をグラフ表示する後述する図20に示す部品交換回数表示画面850を表示させる。なお、このコマンドボタン764を入力操作した場合、例えば図15に示す交換履歴表示画面780を表示させてもよい。コマンドボタン765は、入力操作により、この寿命一覧詳細表示画面760を閉じて図10に示す寿命一覧表示画面750を表示させる。なお、コマンドボタン765は、寿命一覧表示画面750を表示させるのみならず、例えば図6に示す機械一覧表示画面710などを表示してもよい。
【0121】
そして、図10に示す寿命一覧表示画面750および図11に示す寿命一覧詳細表示画面760のコマンドボタン752の入力操作により表示される図12に示す発注台帳表示画面770には、上述した機械一覧表示画面710などと同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。また、発注台帳表示画面770には、各射出成形機300で発注した部品の発注状況を表示する複数のテキストボックス771a,771b,771c,771d,771e,771f,771gが設けられている。
【0122】
テキストボックス771aは、部品の名称を表示する。この名称は、例えばセンタ記憶手段501bにあらかじめ部品情報として記憶された部品名称が表示される。テキストボックス771bは、例えばセンタ記憶手段501bにあらかじめ部品情報として記憶された部品の形状や特性などの規格である形格が表示される。テキストボックス771cは、寿命一覧表示画面760のテキストボックス761gで設定入力された個数を各射出成形機300毎の同一部品の総合計として表示する。テキストボックス771dは、例えばセンタ記憶手段501bにあらかじめ部品情報として記憶された部品の単価に基づいて、テキストボックス761cで表示される部品の総合計数を乗算した見積金額を表示する。テキストボックス761eは、テキストボックス771dで表示される見積金額の総和を演算して見積合計金額を表示する。テキストボックス771fは、例えばデータ演算手段にてセンタ記憶手段501bにあらかじめ部品情報として記憶された部品の納期に関する情報に基づいて現在日時から納品される予定の日付を演算した納品日を表示する。テキストボックス771gは、寿命一覧詳細表示画面760のテキストボックス761gに発注個数が設定入力された射出成形機300の機械固有情報である「Machine #08」などを表示する。なお、発注する交換部品の総合計数や見積金額、見積合計金額は、例えばデータ演算手段540にて演算される。
【0123】
また、発注台帳表示画面770には、複数のコマンドボタン772,773,774,775,が設けられている。コマンドボタン772は、入力操作により、テキストボックス771cの発注個数の数値を、センタ端末入力手段502による入力操作にて変更可能とする。コマンドボタン773は、入力操作により、変更されたテキストボックス771cのデータを確定して更新、すなわちセンタ記憶手段501に記憶させる。コマンドボタン774は、入力操作により、発注台帳表示画面770に表示された内容で、例えばオンラインで発注させる処理を実施させる。具体的には、あらかじめ設定されセンタ記憶手段501に記憶され部品製造会社に関する情報に含まれるアドレス情報に基づいて、部品製造会社の端末装置に部品を発注する旨の信号を送信させる処理をする。コマンドボタン775は、入力操作により、例えばセンタ記憶手段501に記憶された所定の書式情報に基づいて、注文書、すなわち発注した発注台帳表示画面770に表示された内容を印刷させる処理をする。コマンドボタン776は、入力操作により、部品の発注した状況である注文履歴を表示する後述する図13に示す注文履歴表示画面790を表示させる。コマンドボタン777は、入力操作により、この発注台帳表示画面770を閉じて、例えば図10に示す寿命一覧表示画面770を表示させる。なお、コマンドボタン777は、寿命一覧表示画面750を表示させるのみならず、例えば図6に示す機械一覧表示画面710などを表示してもよい。
【0124】
そして、発注台帳表示画面770のコマンドボタン776の入力操作により表示される図13に示す注文履歴表示画面790には、上述した機械一覧表示画面710などと同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。また、注文履歴表示画面770には、発注台帳表示画面770と同一のデータを表示するリンクされたテキストボックス771a,771b,771c,771d,771f,771gの他に、発注した内容に関する情報を表示する複数のテキストボックス791,792,793が設けられている。
【0125】
テキストボックス791は、例えば、発注した項目毎に連番が設定されてセンタ記憶手段501bに記憶された発注番号に関するデータが表示される。テキストボックス792は、例えば、発注台帳表示画面770のコマンドボタン774が入力操作されて発注処理が実行された日時に関するデータが表示される。テキストボックス793は、例えば、部品が納入された日時に関するデータが表示される。この納入された日時に関するデータは、例えばセンタ端末入力手段502にて納入を確認した担当者が入力したり、発注した業者が保有する端末装置で入力するなどが例示できる。なお、図13は、発注に関する発注番号、発注した部品の名称およびその形格、個数、見積金額、納期、納入日時、備考について表示しているが、その他の発注に関する情報を表示してもよい。
【0126】
さらに、注文履歴表示画面790には、発注台帳表示画面770と同一のコマンドボタン774,775が設けられているとともに、複数のコマンドボタン794,795が設けられている。コマンドボタン794は、入力操作により、発注台帳表示画面770を表示させる。コマンドボタン795は、この表示されている注文履歴表示画面790を閉じて、例えば図10に示す寿命一覧表示画面750を表示させる。なお、コマンドボタン795は、寿命一覧表示画面750を表示させるのみならず、例えば図6に示す機械一覧表示画面710などを表示してもよい。
【0127】
また、図11に示す寿命一覧詳細表示画面760のコマンドボタン762の入力操作により表示される図14に示す交換履歴データ入力表示画面800には、複数のテキストボックスが設けられている。テキストボックス771a、771bは、例えば図12に示す発注台帳表示画面770とリンクされて同一の表示、すなわち、部品の部品固有情報である例えば「H1」に対応する名称である「H1ヒータ」や部品の形格をする。
【0128】
そして、テキストボックス801aは、コマンドボタン762が関連付けられ寿命一覧詳細表示画面760のスクリーン716aに対応する射出成形機300の機械固有情報である例えば「Machine #03」などを表示する。テキストボックス801bは、例えばセンタ端末入力手段502の入力操作により、その交換部品が交換された日付に関するデータが設定入力可能となっている。テキストボックス801cは、例えばセンタ端末入力手段502の入力操作により、交換部品を交換した作業者の名前などが設定入力可能となっている。
【0129】
また、交換履歴データ入力表示画面800には、例えばセンタ記憶手段501bに記憶され、交換部品の名称などの部品固有情報に関連付けられて部品情報を構成する部品のイメージ画像データを表示する領域である画像データ表示領域802が設けられている。そして、この画像データ表示領域802の近傍には、その部品を交換する手順を例えばテキストデータとしてウィンド表示させるコマンドボタン803が設けられている。さらに、交換履歴データ入力表示画面800には、複数のオプションボタン804a〜804eで構成されたオプショングループ804が設けられている。これらオプションボタン804a〜804eは、それぞれ部品を交換した理由に関連付けられている。また、交換履歴データ入力表示画面800には、オブションブタン804eの入力操作により、交換理由などが例えばテキスト入力可能となるテキストボックスが設けられている。
【0130】
そして、交換履歴データ入力表示画面800には、上記テキストボックス801b,801c,805やオプショングループ804で入力されたデータを確定させて1つの交換履歴データとしてセンタ記憶手段501bに記憶させるとともに、この交換履歴データ入力表示画面800を閉じて例えば図11に示す寿命一覧詳細表示画面760を表示させるためのコマンドボタン806が設けられている。さらに、交換履歴データ入力表示画面800には、上記テキストボックス801b,801c,805やオプショングループ804で入力されたデータをキャンセル、例えば入力する前の表示状態にするコマンドボタン807が設けられている。
【0131】
図10に示す寿命一覧表示画面750のコマンドボタン753の入力操作により表示される図15に示す交換履歴表示画面780は、上述した機械一覧表示画面710などと同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。また、交換履歴表示画面780には、図14に示す交換履歴入力表示画面800で設定入力された交換履歴データを、例えばCSV形式により一覧表示する。すなわち、交換履歴表示画面780は、テキストボックス801aに対応し部品が交換された射出成形機300の機械固有情報を表示するセル781a、テキストボックス771aに対応し交換した部品の部品固有情報を表示するセル781b、テキストボックス801bに対応し部品の交換した日時を表示するセル781c、テキストボックス801cに対応し交換した作業者名を表示するセル781d、オプショングループ804に対応し交換した理由をテキスト表示するセル781e、テキストボックス805に対応し設定入力されたテキストデータを表示するセル781fなどを有している。
【0132】
さらに、交換履歴表示画面780には、複数のコマンドボタン782,783,784,785,786が設けられている。コマンドボタン782は、入力操作により、上述した交換履歴データの一覧表示を印刷させる。コマンドボタン783は、入力操作により、上述した交換履歴データをグラフ表示させるための条件を設定する後述する図16に示すグラフ設定表示画面810を表示させる。コマンドボタン784は、入力操作により、例えば上述した交換履歴データをグラフ表示させるための条件、すなわち表示させる射出成形機300を選択して設定するための後述する図17に示す機種選択表示画面820を表示させる。コマンドボタン785は、入力操作により、例えば上述した交換履歴データをグラフ表示させるための条件、すなわち表示させる項目を選択して設定するための後述する図18に示す項目選択表示画面830を表示させる。コマンドボタン786は、入力操作により、この交換履歴表示画面780を閉じて例えば図10に示す寿命一覧表示画面750を表示させる。なお、コマンドボタン786の入力操作により、寿命一覧表示画面750を表示させるのみならず、例えば図6に示す機械一覧表示画面710などを表示させてもよい。
【0133】
そして、図15に示す交換履歴表示画面780のコマンドボタン783の入力操作により表示される図16に示すグラフ設定表示画面810には、グラフ表示させる状態である表題を設定するオプショングループ811が設けられている。このオプショングループ811は、表示形態が表題毎で異なる表示画面を表示させるための複数のオプションボタン811a,811b,811cを有している。オプションボタン811aは、例えば後述する図19に示す部品交換理由表示画面840のような交換理由についてグラフ表示する表示画面を設定する。オプションボタン811bは、例えば後述する図20に示す部品交換回数表示画面850のような交換した回数についてグラフ表示する画面表示を設定する。オプションボタン811cは、例えば後述する図21に示す部品交換金額表示画面860のような交換した部品の合計金額についてグラフ表示する画面表示を設定する。
【0134】
また、グラフ設定表示画面810には、グラフ表示させる状態である表示方法を設定するオプショングループ812が設けられている。このオプショングループ812は、表示形態が表示方法毎で異なる表示画面、すなわち一括で表示させるか所定の射出成形機300について表示させるかを設定するための複数のオプションボタン812a,812bを有している。オプションボタン812aは一括表示させる設定、オプションボタン812bは、所定の射出成形機300について個別に表示させる設定をする。
【0135】
さらに、グラフ設定表示画面810には、グラフ表示させる状態である横軸の条件を設定するオプショングループ813が設けられている。オプショングループ813は、横軸の条件として、期間とするか部品や理由、時間などの他のデータとするかでグループ分けされている。そして、オプショングループ813は、期間として、年単位を設定するオプションボタン813a、期単位を設定するオプションボタン813b、および、月単位を設定するオプションボタン813cを有している。また、オプショングループ813は、他の条件として、部品/理由を設定するオプションボタン813d、時間を設定するオプションボタン813eを有している。また、グラフ設定表示画面810には、オプションボタン813d,813eが入力操作されることで、入力操作可能となるオプショングループ814が設けられている。このオプショングループ814は、時間を自動的に設定するオプションボタン814aと、利用者が適宜設定可能な状態に設定するオプションボタン814bとを有している。さらに、グラフ設定表示画面810には、オプションボタン814bが入力操作されることで、例えばテキスト入力が可能となるテキストボックス814c,814dが設けられている。具体的には、部品/理由や時間の範囲の最小値や最大値がテキスト入力可能となる。なお、オプションボタン814aの「自動」が設定された場合には、例えば表示する項目の最大値を基準として表示させる。
【0136】
また、グラフ設定表示画面810には、グラフ表示させる状態である縦軸の条件を設定するオプショングループ815が設けられている。オプショングループ815は、縦軸の範囲を設定するためのもので、自動的に設定するオプションボタン815aと、利用者が適宜設定可能な状態に設定するオプションボタン815bとを有している。さらに、グラフ設定表示画面810には、オプションボタン815bが入力操作されることで、例えばテキスト入力が可能となるテキストボックス815c,815dが設けられている。
【0137】
さらに、グラフ設定表示画面810には、上記各オプションボタン811a〜815bの入力を設定し、このグラフ設定表示画面810を閉じて例えば図19に示す部品交換理由表示画面840や図20に示す部品交換回数表示画面850、あるいは図21に示す部品交換金額表示画面860また、図15に示す交換履歴表示画面780を表示させるコマンドボタン816が設けられている。そしてさらに、グラフ設定表示画面810には、上記各オプションボタン811a〜815bの入力をキャンセル、例えば入力する前の状態にするコマンドボタン817が設けられている。
【0138】
図15に示す交換履歴表示画面780のコマンドボタン784の入力操作により表示される図17に示す機種選択表示画面820には、スクリーン716aと同様に射出成形機300を模式化した画像データを表示するスクリーン821が複数、例えば管理する全ての射出成形機300に対応する数で設けられている。これらスクリーン821は、選択設定可能、すなわちクリック操作可能で、クリック操作により、選択された旨に表示形態を変更、すなわち点滅表示や背景色を異なる色や濃く表示させるなどが可能となっている。そして、図10の寿命一覧表示画面750と同様に、各射出成形機300を表示する機械固有情報である通し番号、例えば「Machine #01」などが表示されるテキストボックス822が、各スクリーン821に対をなして設けられている。
【0139】
また、機械選択表示画面820には、スクリーン821を全て選択設定するコマンドボタン823と、選択された状態を解除、すなわち全て選択を解除するためのコマンドボタン824とが設けられている。さらに、機械選択表示画面820には、上記スクリーン821の選択された入力を設定し、この機械選択表示画面820を閉じて例えば図15に示す交換履歴表示画面780を表示させるコマンドボタン825が設けられている。また、機械選択表示画面820には、スクリーン821の選択入力をキャンセル、すなわち例えばコマンドボタン824と同様に、選択する前の状態にするコマンドボタン826が設けられている。
【0140】
そして、図15に示す交換履歴表示画面780のコマンドボタン785の入力操作により表示される図18に示す項目選択表示画面830には、グラフ表示させる項目を選択するための複数のオプションボタン831a,831b,831c,831d,831eを有したオプショングループ831が設けられている。オプションボタン831aは、入力操作により、グラフ表示させる部品を全て対象として表示させる設定をする。オプションボタン831bはヒータに関する全ての交換部品、オプションボタン831cはコンタクタに関する全ての交換部品、オプションボタン831dはサーボモータに関する全ての交換部品、オプションボタン831eはボールネジに関する全ての交換部品を、入力操作により表示させる設定をする。
【0141】
さらに、項目選択表示画面830には、複数のオプショングループ832,833,834,835が設けられている。オプショングループ832は、入力操作により、グラフ表示させる部品として、ヒータのうちのいずれかを設定する各ヒータに対応した複数のオプションボタン832a,832b,832c,832dを有している。オプショングループ833は、入力操作により、グラフ表示させる部品として、コンタクタのうちのいずれかを設定する各コンタクタに対応した複数のオプションボタン833a,833b,833c,833dを有している。オプショングループ834は、入力操作により、グラフ表示させる部品として、サーボモータのうちのいずれかを設定する各サーボモータに対応した複数のオプションボタン834a,834b,834cを有している。オプショングループ835は、入力操作により、グラフ表示させる部品として、サーボモータのうちのいずれかを設定する各サーボモータに対応した複数のオプションボタン835a,835b,835cを有している。
【0142】
また、項目選択表示画面830には、上記各オプションボタン831a〜835cの入力を設定し、この項目選択表示画面830を閉じて例えば図15に示す交換履歴表示画面780を表示させるコマンドボタン836が設けられている。また、項目選択表示画面830には、オプションボタン831a〜835cの選択入力をキャンセル、すなわち例えば入力する前の状態にするコマンドボタン837が設けられている。
【0143】
そして、グラフ表示する図19に示す部品交換理由表示画面840には、上述した機械一覧表示画面710などと同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。また、部品交換理由表示画面840には、例えば横軸として図14に示す交換履歴データ入力表示画面800のオプショングループ804の設定入力に基づく交換理由、縦軸として設定入力されたデータ数に対応する交換回数を設定し、交換理由とその回数の関係を示す棒グラフなどのグラフを表示するグラフ表示領域841が設けられている。なお、図19は、全ての射出成形機300における全ての部品についての交換理由とその回数に関するグラフ表示をした例示を示す。
【0144】
また、部品交換理由表示画面840には、複数のコマンドボタン842,843,844,845,846,847が設けられている。コマンドボタン842は、入力操作により、グラフ表示領域841に表示されたグラフを印刷させる。コマンドボタン843は、入力操作により、上述した図15に示す交換履歴表示画面780を表示させる。コマンドボタン844は、入力操作により、上述した図17に示す機種選択表示画面820を表示させる。コマンドボタン845は、入力操作により、上述した図18に示す項目選択表示画面830を表示させる。コマンドボタン846は、上述した図16に示すグラフ設定表示画面810を表示させる。コマンドボタン847は、入力操作により、この部品交換理由表示画面840を閉じて例えば図10に示す寿命一覧表示画面750を表示させる。なお、コマンドボタン847の入力操作により、寿命一覧表示画面750を表示させるのみならず、例えば図6に示す機械一覧表示画面710などを表示させてもよい。
【0145】
さらに、グラフ表示する図20に示す部品交換回数表示画面850には、上述した機械一覧表示画面710などと同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。また、部品交換回数表示画面850には、例えば横軸として図18に示す項目選択表示画面830のオプショングループ831,832,833,834,835の設定入力に基づく交換部品の種別、縦軸として設定入力されたデータ数に対応する交換回数を設定し、交換した部品とその回数の関係を示す棒グラフなどのグラフを表示するグラフ表示領域851が設けられている。なお、図20は、図17に示す機種選択表示画面820で選択された射出成形機300毎の全ての部品についての交換回数についてグラフ表示した例示を示す。
【0146】
また、部品交換回数表示画面850には、上述した図19に示す部品交換理由表示画面840と同様の複数のコマンドボタン843〜846が設けられている。さらに、部品交換回数表示画面850には、部品交換理由表示画面840と同様に、入力操作により、グラフ表示領域851に表示されたグラフを印刷させるコマンドボタン852と、この部品交換回数表示画面850を閉じて例えば図10に示す寿命一覧表示画面750を表示させるコマンドボタン853が設けられている。
【0147】
そして、グラフ表示する図21に示す部品交換金額表示画面860には、上述した機械一覧表示画面710などと同様に、コマンドボタン711,712,713,714,715,717が設けられている。また、部品交換金額表示画面860には、例えば横軸として図16に示すグラフ設定表示画面810のオプショングループ813の設定入力に基づく期間、縦軸としてオプショングループ815の設定入力に基づく金額を設定し、交換した部品の期間毎の金額を示す棒グラフなどのグラフを表示するグラフ表示領域851が設けられている。なお、図21は、図17に示す機種選択表示画面820で選択された射出成形機300毎に全ての部品についてグラフ表示した例示を示す。
【0148】
また、部品交換金額表示画面860は、上述した図19に示す部品交換理由表示画面840および図20に示す部品交換回数表示画面850と同様の複数のコマンドボタン843〜846が設けられている。さらに、部品交換金額表示画面860には、部品交換理由表示画面840および部品交換回数表示画面850と同様に、入力操作により、グラフ表示領域861に表示されたグラフを印刷させるコマンドボタン862と、この部品交換金額表示画面860を閉じて例えば図図10に示す寿命一覧表示画面750を表示させるコマンドボタン863が設けられている。
【0149】
一方、コマンドボタン714の入力操作により原料情報表示手段552により原材料360に関する情報を表示させるための表示画面、例えば図22に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される樹脂ロット表示画面870には、上述したコマンドボタン711〜717が設けられている。そして、この樹脂ロット表示画面870には、同一の原材料360が供給される機械のライン番号や、それらの機械の通し番号、原材料360の材質、再生原料の使用の有無、原材料360のロット番号などのデータを表示する複数のセル871が設けられている。なお、再生原料使用の有無のセル871には、チェックボックス871aが設けられている。さらに、樹脂ロット表示画面870には、これらを設定してリストアップされたセル871の行におけるデータを1つのレコードとして設定するためのコマンドボタン872が設けられている。
【0150】
(サーバ装置の具体的構成)
次に、サーバ装置600の構成を具体的な処理形態を利用して図面に基づいて説明する。図23は、ウエッブブラウザによる画面表示で表示されるメニュー画面を示す概念図である。図24は、同様の機械マスタ設定表示画面を示す概念図である。図25は、同様の原料ライン設定表示画面を示す概念図である。図26は、樹脂設定表示画面を示す概念図である。図27は、同様のメール情報設定表示画面を示す概念図である。図28は、同様の用語設定表示画面を示す概念図である。
【0151】
サーバ装置600のサーバ記憶手段601bは、上述したように、サーバ演算手段601aで設定された製造管理支援システム100で管理する情報を格納する、機械情報データベース610と、原料情報データベース620と、配信情報データベース630と、用語データベース640と、を備えている。
【0152】
具体的には、サーバ装置600のサーバ演算手段601aで本製造管理支援システム100を管理するためのアプリケーションソフトウェアの起動により、各種設定のための例えば図23に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示されるメニュー画面910が表示される。このメニュー画面910から、適宜所定の表示画面に切り替えて各種データが設定される。
【0153】
すなわち、メニュー画面910には、各種データを設定するための表示画面を表示させる複数のコマンドボタン911,912,913,914,915が設けられている。
【0154】
コマンドボタン911が入力操作されると、詳細は後述するが、例えば図24に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械マスタ設定表示画面920が表示される。この機械マスタ設定表示画面920により、適宜センタ管理端末装置500で適宜処理される運転状態情報などの射出成形機300に関する機械マスタ情報が設定され、機械情報データベース610に格納される。
【0155】
コマンドボタン912が入力操作されると、詳細は後述するが、例えば図25に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される原料ライン設定表示画面930が表示される。この原料ライン設定表示画面930により、射出成形に利用する原材料360を利用する射出成形機300を特定してラインを構成させる原料ライン情報が設定され、ライン情報データベース621に格納される。
【0156】
コマンドボタン913が入力操作されると、詳細は後述するが、例えば図26に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される樹脂設定表示画面940が表示される。この樹脂設定表示画面940により、射出成形に利用する原材料360に関する樹脂マスタ情報が設定され、原料内容情報データベース622に格納される。
【0157】
コマンドボタン914が入力操作されると、詳細は後述するが、例えば図27に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示されるメール情報設定表示画面950が表示される。このメール情報設定表示画面950により、各種情報を送信するためのE−mail情報が設定され、配信情報データベース630に格納される。
【0158】
コマンドボタン915が入力操作されると、詳細は後述するが、例えば図28に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される用語設定表示画面960が表示される。この用語設定表示画面960により、製造管理支援システム100で利用するデータの項目名や単位などの各種用語が用語情報として設定され、用語データベース640に格納される。
【0159】
また、メニュー画面910には、サーバ装置600におけるアプリケーションソフトウェアの起動状態を示すテキストボックス916aと、サーバ装置600のネットワーク200への接続状態を示すテキストボックス916bと、が設けられている。さらに、メニュー画面910には、サーバ装置600のネットワーク200への接続および切断を実行するためのコマンドボタン917a,917bが設けられている。また、メニュー画面910には、アプリケーションソフトウェアを終了させるためのコマンドボタン918が設けられている。
【0160】
そして、図24に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械マスタ設定表示画面920には、機械一覧表示画面710を設定するための各射出成形機300に関する情報をそれぞれ設定するための設定セクション921が複数設けられている。この設定セクション921には、射出成形機300の種類を設定するためのリストボックス921aと、この射出成形機300の制御端末装置400をネットワーク200に接続させるか否かを設定するためのチェックボックス921bと、機械名称を設定入力するためのテキストボックス921cと、制御端末装置400と情報を送受信するための通信プロトコルである例えばインターネットプロトコル(IP)のIPアドレスを設定入力するためのテキストボックス921dと、が設けられている。
【0161】
また、機械マスタ設定表示画面920には、各設定セクション921に入力した情報を設定し、各設定セクション921毎に設定された情報を1つのレコードとして機械情報データベース610に記憶させるためのコマンドボタン922が設けられている。さらに、機械マスタ設定表示画面920には、設定を終了してこの画面表示を閉じるためのコマンドボタン923が設けられている。
【0162】
そして、例えば図25に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される原料ライン設定表示画面930には、機械の通し番号となる各機械に対応した番号と、1つの原材料360を供給するラインを構成する機械である射出成形機300を設定する複数のチェックボックス931が設けられている。なお、図25は、ラインを構成する射出成形機300の特定として機械の通し番号を利用し、ラインの特定として、通し番号を用いた例示である。
【0163】
また、原料ライン設定表示画面930には、チェックボックス931にチェックされたラインを1つのレコードとしてライン情報データベース621に記憶させるためのコマンドボタン932が設けられている。さらに、原料ライン設定表示画面930には、設定を終了してこの画面表示を閉じるためのコマンドボタン933が設けられている。
【0164】
さらに、図26に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される樹脂設定表示画面940には、使用する原材料360を設定入力するためのテキストボックス941と、このテキストボックスに入力された情報を設定(追加)するためのコマンドボタン942と、が設けられている。また、樹脂設定表示画面940には、コマンドボタン942の入力操作により設定された使用される原材料360の一覧が表示される一覧表示領域943が設けられている。さらに、樹脂設定表示画面940には、一覧表示領域に表示された原材料360を削除するためのコマンドボタン944が設けられている。そして、樹脂設定表示画面940には、設定を終了してこの画面表示を閉じるためのコマンドボタン945が設けられている。
【0165】
また、図27に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示されるメール情報設定表示画面950には、情報として所定の射出成形機300からの運転状態情報を送信するために射出成形機300を特定するためのリストボックス951が設けられている。このリストボックス951のリストアップとしては、例えば機械の通し番号である。
【0166】
さらに、メール情報設定表示画面950には、運転状態情報を送信する送信先のメールアドレスを入力するテキストボックス952aと、このテキストボックス952aに入力されたメールアドレスを設定(追加)するためのコマンドボタン952bと、設定されたメールアドレスを一覧表示する一覧表示領域952cと、この一覧表示領域952cに表示されたいずれかのメールアドレスを削除するためのコマンドボタン952dと、が設けられている。
【0167】
また、メール情報設定表示画面950には、メールを送信するタイミングを設定するためのチェックボックス953と、各送信時期で送信する運転状態情報のいずれのデータを送信するかを設定するためのチェックボックス954と、が設けられている。そして、このメール情報設定表示画面950にも、上述した各種設定事項で設定し、1つのレコードとして配信情報データベース630に記憶させるためのコマンドボタン955と、設定を終了してこの画面表示を閉じるためのコマンドボタン956と、が設けられている。
【0168】
そして、例えば図28に示すウエッブブラウザによる画面表示で表示される用語設定表示画面960には、本製造管理支援システム100で利用される用語や単位、換算値などの用語を設定するための複数のセル961が設けられている。また、用語設定表示画面960には、セル961に設定された用語が利用される射出成形機300を設定するための機械の通し番号がリストアップされたリストボックス962と、これら用語が利用される画面表示がリストアップされたリストボックス963と、が設けられている。さらに、用語設定表示画面960には、セル961やリストボックス962,963に入力された各情報を設定し、例えばセル961の行における情報を1つのレコードとして用語データベース640に記憶させるためのコマンドボタン964と、設定を終了してこの画面表示を閉じるためのコマンドボタン965と、が設けられている。
【0169】
〔製造管理支援システムの動作〕
次に、上記製造管理支援システムの動作を説明する。
【0170】
あらかじめ各射出成形機300の制御端末装置400と、センタ管理端末装置500と、サーバ装置600とを、ネットワーク200を介してそれぞれ接続する。さらに、センタ管理端末装置500に製造管理支援システム100のセンタ管理端末装置500用のアプリケーションソフトウェアをインストールし、サーバ装置600に製造管理支援システム100のサーバ装置600用のアプリケーションソフトウェアをインストールしておく。
【0171】
そして、サーバ装置600のアプリケーションソフトウェアを起動させ、メニュー画面910を表示させる。この後、サーバ入力手段602を操作してコマンドボタン911〜915を適宜入力操作し、機械マスタ設定表示画面920、原料ライン設定表示画面930、樹脂設定表示画面940、メール情報設定表示画面950、および、用語設定表示画面960を、サーバ表示手段603に表示させる。そして、サーバ入力手段602を操作し、各表示画面920〜960の表示に基づいて各種データを設定入力し、サーバ記憶手段601bに記憶させる。
【0172】
一方、センタ管理端末装置500のアプリケーションソフトウェアを起動させ、サーバ装置600とネットワーク200を介して情報を送受信するための通信プロトコル、すなわちサーバ装置600のIPアドレスを設定して初期設定する。
【0173】
この後、制御端末装置400の制御端末入力手段410を操作し、射出成形機300の射出成形条件、すなわち運転条件を設定入力する。そして、適宜射出成形機300を駆動させ、合成樹脂製品の射出成形を実施する。
【0174】
この射出成形機300の射出成形動作の実施により、制御端末装置400が射出成形機300からの動作状態、すなわち射出成形機300の各センサで検出した信号などの運転状態情報を取得し、ネットワーク200を介してセンタ管理端末装置500やサーバ装置600へ送信される。この運転状態情報は、接続された各射出成形機300から例えば射出成形工程の1サイクルである1ショット毎に送信される。そして、センタ管理端末装置500やサーバ装置600は、運転状態情報を受信し、逐次センタ記憶手段501bやサーバ記憶手段601bに各射出成形機300毎の1ショット毎に1つのレコードとして記憶する。具体的には、例えば図10に示す品質モニタテーブル表示画面750に表示するように、1ショット毎の情報として受信して記憶し、運転状態情報を蓄積していく。
【0175】
そして、射出成形工程を監視するオペレータは、アプリケーションソフトウェアが起動するセンタ管理端末装置500のセンタ端末表示手段503に適宜運転状態情報を画面表示させ、各射出成形機300による射出成形状態を監視する。すなわち、機械一覧表示画面710により、各射出成形機300の運転状態が集中して把握でき、各射出成形機300の設置場所まで行って制御端末装置400の制御端末表示手段420を確認する必要がなく、効率化が容易にできる。また、停止している射出成形機300が異常で停止しているのか、金型交換などのために停止しているのかをも、例えば機械一覧表示画面710のスクリーン716aの背景色で容易に判断できる。さらに、製品の良否状態、あるいは、異常停止やアラームが作動した場合などでも、取得して蓄積した運転状態情報を図示しないトレンドチャート表示画面や相関係数表示画面、相関係数グラフ表示画面、分布関数表示画面、機械画面表示画面などにより、異常や警報の内容が容易に判断でき、異常や警報に対しても迅速で容易に対処できる。
【0176】
また、通常自動運転となる射出成形機300の場合でも、適宜運転状態情報がメール送信されるので、センタ管理端末装置500にて監視していない場合でも、突然の異常発生をメールにて認識でき、迅速な対応ができる。
【0177】
一方、射出成形機300の保守管理するオペレータは、アプリケーションソフトウェアが起動するセンタ管理端末装置500のセンタ端末表示手段503に適宜運転状態情報を画面表示させ、各射出成形機300の各部品の運転状態を監視する。すなわち、図10に示す寿命一覧表示画面750により、各部品の寿命に対する利用状態を各射出成形機300の各部品で集中管理でき、各射出成形機300の設置場所まで行って制御端末装置400の制御端末表示手段420を確認する必要がなく、効率化が容易にできる。また、部品の利用状態を図11に示す寿命一覧詳細表示画面760にて容易に詳細な状況が認識可能で、交換する場合にも在庫状況も認識できる。
【0178】
そして、適宜交換する場合には、図14に示す交換履歴データ入力表示画面800にて交換する手順を確認でき、良好な作業ができる。さらに、交換した際に、交換履歴データ入力表示画面800にてその状況を適宜設定入力して履歴データとして蓄積させることから、従来の部品の交換状況を例えば図15に示す交換履歴表示画面780により確認でき、部品の交換時期の判断も容易にできる。さらに、交換状況を、例えば図19に示す部品交換理由表示画面840、図20に示す部品交換回数表示画面850および図21に示す部品交換金額表示画面860によりグラフ表示にて確認できることから、より部品の交換時期の判断が容易となる。
【0179】
〔製造管理支援システムの作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、稼働状態認識手段531により、射出成形機300の運転状態に関する運転状態情報から、射出成形機300毎の交換部品の運転状態に関する部品状態情報を認識し、この部品状態情報に基づいて、交換部品における運転に利用された累積利用時間や累積利用回数などの累積利用状況を認識し、センタ記憶手段501bに記憶され部品の寿命に関する寿命情報に対する累積利用状況に基づいて部品の利用可能な利用可能状態を認識し、適宜センタ端末表示手段503にて表示させる。このため、射出成形機300の稼働状態に対応して変動する部品の累積した利用状況を容易に認識でき、例えば寿命を管理する交換部品が複数ある、あるいは射出成形機300の稼働状況が異なる場合などでも、各交換部品の寿命時期を容易に予測でき、射出成形機300を交換部品の損傷にて稼働停止させたり、十分に利用できる交換部品を無用に交換してしまうなどを防止でき、交換部品を効率よく交換でき、運転状態を容易に管理できる。
【0180】
そして、部品の利用可能時間に関する利用可能時間情報または利用可能回数に関する利用可能回数情報を寿命情報としてセンタ記憶手段501bに記憶させ、稼働状態認識手段531により、部品における運転に利用された累積利用時間または累積利用回数を演算して累積利用状況を認識させ、利用可能時間情報に対する累積利用時間の時間差または利用可能回数情報に対する累積利用回数の回数差を演算して利用可能状態を認識させる。このため、部品の利用可能状態を簡単なデータ処理により容易に認識でき、システム構成を容易に簡略化でき、システム構築が容易にできるとともに、システムにおけるデータ処理負荷の低減により、データ処理を容易に高速化でき、安定した運転状態の管理が容易にできる。
【0181】
また、交換部品表示制御手段551eにより、稼働状態認識手段531にて認識した利用可能状態を交換部品の利用可能な状態に応じてセンタ端末表示手段503に異なる表示形態で表示させる。具体的には、寿命が近づくにしたがって異なる色にて表示させる。このため、部品の寿命に至るまでの状態が一見で容易に認識でき、運転状態を容易に管理できる。
【0182】
さらに、案内作成手段560により、稼働状態認識手段531にて認識した利用可能状態に基づいて部品を発注させる旨の信号を生成してセンタ通信手段510にて部品製造会社の端末装置に適宜送信出力させたり、FAX送信させたり、発注のための伝票を印刷させる。このため、交換部品の寿命に至るまでの状態に対応して交換部品を発注するための発注処理が容易にでき、部品の在庫切れを生じず、例えば稼働状況に基づいて良好なタイミングで部品交換でき、運転状態の管理が容易にできるとともに、自動化も容易に図れ、利用の拡大も容易に図れる。
【0183】
そして、運転状態情報における射出成形機300毎に設定された固有の機械固有情報に、部品状態情報の交換部品毎に設定された固有の部品情報を、その交換部品を構成する射出成形機300に対応した機械固有情報に関連付けて1つのレコードとして記録するテーブル構造にセンタ記憶手段501bを構成する。このため、射出成形機300毎の運転状態に対応して各交換部品の運転状態が関係付けられ、交換部品の寿命管理および寿命管理におけるデータの処理が簡単な構成で容易にでき、システム構成を容易に簡略化でき、システム構築が容易にできるとともに、システムにおけるデータ処理負荷の低減により、データ処理を容易に高速化でき、安定した運転状態の管理が容易にできる。
【0184】
また、機械情報取得手段520により、交換部品が交換された日時に関する時間情報を取得してその部品に関する部品情報に関連付けてセンタ記憶手段501bに記憶させる。そして、交換部品表示手段551eにより、例えばセンタ端末入力手段502の所定の入力操作による所定の信号を認識すると、センタ記憶手段501bに記憶された部品情報および時間情報に基づいて、所定期間で交換された部品を、例えば図20に示す部品交換回数表示画面850などのようにセンタ端末表示手段503に表示させる。このため、部品の交換状況を容易に認識できる。
【0185】
さらに、機械情報取得手段520により、部品の単価に関する部品価格情報を取得して、その部品に関する部品情報に関連付けてセンタ記憶手段501bに記憶させる。そして、交換部品表示手段551eにより、機械固有情報、部品情報および部品価格情報に基づいて、射出成形機300毎における交換部品の交換回数、および、交換した部品の合計価格のうちの少なくともいずれか一方を、例えば図21に示す部品交換金額表示画面860などのようにセンタ端末表示手段503に表示させる。このため、交換部品の交換状況および部品の交換によるコストの状況を容易に認識できる。
【0186】
また、機械情報取得手段520により、部品の交換の原因に関する交換原因情報を取得して、その部品に関する部品情報に関連付けてセンタ記憶手段501bに記憶させる。そして、交換部品表示手段551eにより、例えばセンタ端末入力手段502の所定の入力操作による所定の信号を認識すると、交換原因情報および時間情報に基づいて、所定期間で交換された部品の交換の原因を、例えば図19に示す部品交換理由表示画面840などのようにセンタ端末表示手段503に表示させる。このため、部品の交換状況を容易に認識できる。
【0187】
そして、部品の交換に関する履歴情報を生成させるための図14に示す交換履歴データ入力表示画面800を、部品のイメージ画像データを表示させたり、交換する手順を表示可能とした構成に構築している。このため、部品の発注や納品確認、さらには部品の交換作業も容易にできる。
【0188】
一方、機械情報取得手段520により、射出成形機300毎に設けられ射出成形機300の運転状態に関する運転状態情報を取得して射出成形機300の運転状態を制御する制御端末装置400から運転状態情報をこの運転状態情報を取得した日時に関する時間情報とともに取得し、稼働状態認識手段531にて運転状態情報に基づいて射出成形機300の稼働状態を判断する。そして、表示制御手段550により、射出成形機300の稼働状態を時間情報に基づいて稼働状態の経時変化を稼働状態毎に異なる表示形態でセンタ端末表示装置503に表示させる制御をする。このため、射出形成機300の稼働状態の推移を容易に確認でき、運転状態を容易に管理できる。
【0189】
そして、表示制御手段550により、複数の制御端末装置400から取得した運転状態情報に基づいてそれぞれ判断された稼働状態をセンタ端末表示手段503に一覧表示させる。このため、複数の制御端末装置400の稼働状態を一括して確認でき、運転状態を容易に管理できる。
【0190】
また、表示制御手段550により、稼働状態の経時変化の時間に対応する時間で射出成形機300にて製造する製品の種類の経時変化を製品の種類毎に異なる表示形態で稼働状態の経時変化とともに表示させる。このため、稼働状態と製造する製品の種類との関係を容易に認識でき、例えば製品の製造計画の設定などが容易となり、運用性を向上できる。
【0191】
さらに、表示制御手段550により、稼働状態の経時変化の時間に対応する時間で射出成形機300における製品の製造に利用する原材料の種類の経時変化を原材料の種類毎に異なる表示形態で稼働状態の経時変化とともに表示させる。このため、稼働状態と原材料の種類との関係を容易に認識でき、例えば原材料の在庫管理が容易となるなど、運用性を向上できる。
【0192】
そして、機械情報取得手段520により、機械である射出成形機300毎に設けられ射出成形機300の運転状態に関する運転状態を取得して射出成形機300の運転状態を制御端末装置400から運転状態情報を取得し、稼働状態認識手段531にて運転状態情報に基づいて機械の稼働状態を判断する。そして、表示制御手段550の一覧表示手段551bにより、射出成形機300の稼働状態をその稼働状態毎に異なる表示形態である異なる色で表示されるスクリーン716aを有し射出成形機300毎に対応するセクション716をセンタ端末表示手段503に複数一覧表示させる制御をする。このため、複数の射出成形機300の稼働状態が一括して確認でき、複数の射出成形機300の運転状態でも一括して管理でき、複数の射出成形機300の運転状態を容易に管理できる。
【0193】
また、運転状態の管理対象として自動運転する射出成形機300とするため、通常は昼夜を問わず無人で連続運転する射出成形機300でも、稼働状態や製品の良否、部品の利用状況などを容易に認識でき、運転状態の管理が容易にできる。また、製品を製造する動作をサイクルとして繰り返す射出成形機300について1以上前のサイクルとの相関係数を演算することにより、特に良好な相関関係が得られる。
【0194】
さらに、製品を製造する動作を1サイクルとして繰り返す射出成形機300からの運転状態情報を1サイクル毎に取得する。このため、製品毎の運転状態情報で良否判断でき、製品毎の良否判断が容易にできる。
【0195】
また、表示制御手段550による射出成形機300の稼働状態毎の異なる表示形態でセクション716のスクリーン716aに表示させる制御を、異なる色による表示としている。このため、複数の射出成形機300の稼働状態が一目瞭然に認識でき、簡単な構成で複数の射出成形機300の運転状態を容易に管理できる構成が容易に得られる。
【0196】
そして、表示制御手段550により、射出成形機300のラインや製造する製品毎などの運転状態毎、および、射出成形機300の種類などの性状毎のうちの少なくともいずれか一方で分類分けされた分類毎にセクション716を複数グループ表示させる制御をする。このため、射出成形機300の運転状態が射出成形機300の運転状態毎や射出成形機300の性状毎の分類で管理され、系統だった射出成形機300の運転状態の管理ができ、運転状態の管理効率を容易に向上できる。
【0197】
さらに、表示制御手段550の機械表示手段551aにより、一覧表示手段551bにて機械一覧表示画面710としてセンタ端末表示手段503で表示されるセクション716のうち、センタ端末入力手段502の入力操作にて選択されたセクション716に対応する射出成形機300の運転状態情報の詳細な内容を機械詳細表示画面730として表示させる制御をする。このため、一覧表示される射出成形機300毎のセクション716から、射出成形機300毎の運転状態情報の詳細な内容が表示されるので、射出成形機300の詳細な運転状態の認識もでき、各射出成形機300の運転状態の管理性をより向上できる。
【0198】
また、稼働状態として、グループ表示画面720や機械詳細表示画面730などに稼働状態の経時変化に対応して表示させるバー表示723を設けている。このため、射出成形機300の稼働状態の推移を容易に認識でき、運転状態の管理性の向上が簡単な構成で容易にできる。
【0199】
そして、サーバ装置600のメール情報設定表示画面950での設定により、異常が発生した旨や異常の内容、あるいは交換部品の寿命が近づいた旨などを管理者の携帯電話などの携帯通信端末などに電子メールにて送信することにより報知させる。このため、通常時は無人で自動運転する射出成形機300でも、異常の発生や部品の利用状態などが容易に認識でき、迅速な対応ができ運転状態の管理性を向上できる。
【0200】
さらに、異常や部品の利用状態などの報知を電子メールの送信を利用することで、例えば管理者がセンタ管理端末装置500から離れていても、センタ端末表示手段503の表示を認識することなく異常の発生や部品の利用状態を認識することができるので、射出成形機300の運転状態の管理性をより向上できる。
【0201】
そして、ネットワーク200を介して送受信可能にそれぞれ接続してシステム構成とするため、複数の射出成形機300でも運転状態の統括的な管理が簡単な構成で容易にでき、管理する射出成形機300の増減が容易で、状況に応じた管理が容易にでき、汎用性を向上できる。
【0202】
また、センタ管理端末装置500で管理する運転状態の表示形態を、サーバ装置600にて設定するシステム構成としたため、例えば各部署で運転状態を管理するために複数のセンタ管理端末装置500をネットワーク200に接続するシステム構成としても、製造管理支援システム100の全体的な設定がサーバ装置600ででき、製造管理支援システム100のシステム管理が容易にでき、システム運用性を向上できる。
【0203】
そして、センタ管理端末装置500やサーバ装置600に製造管理支援システム100のアプリケーションソフトをインストールすることにより製造管理支援システム100を構築させるため、汎用のコンピュータなどを用いてアプリケーションソフトウェアをインストールするのみで製造管理支援システム100を容易に構築でき、利用の拡大が容易に図れる。
【0204】
また、製造管理支援システム100のアプリケーションソフトウェアを光ディスクなどの記録媒体に記録させておくことにより、アプリケーションソフトウェアの取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。また、アプリケーションソフトウェアを通信によりダウンロードさせることで、インストールも容易にでき、利用の拡大が容易に図れる。
【0205】
一方、機械情報取得手段520により、製品を製造する射出成形機300毎に設けられ射出成形機300の運転状態に関する運転状態情報を取得して射出成形機300の運転状態を制御する制御端末装置400から運転状態情報を取得し、分布関数演算手段543により運転状態情報に基づいてヒストグラムを演算し、データ演算手段540により、ヒストグラムの分布状態を判断して製品の良否を判定している。このため、複数の射出成形機300の稼働により製造される製品の状態が一括して認識でき、複数の射出成形機300でも運転状態を容易に管理できる。
【0206】
そして、トレンドチャート表示画面でセンタ端末入力手段502の入力操作により設定された運転状態情報の分布範囲である基準値に対する所定の変動幅内の運転状態情報が射出成形機300で生じた際に製造された製品を、データ演算手段540により良品と判断する。このため、運転状態情報に基づいた製品の良否判断が容易にできる。
【0207】
また、表示制御手段550により、データ演算手段540にて演算したヒストグラムをセンタ端末表示手段503にグラフ表示させている。このため、製品の良否の判断状況がグラフ表示により容易に認識でき、運転状態の管理が容易にできる。
【0208】
さらに、運転状態情報が射出成形機300から生じた際の日時に関する時間情報とともに運転状態情報を取得して、時間情報に基づいて所定期間のヒストグラムを演算させたり、所定期間のグラフ表示をさせている。このため、例えば製造する製品の切換や原材料の切換などの際の制御端末装置400の制御条件を設定する試運転の場合、例えば製造する製品の切換や原材料の切換などの際の運転開始時の運転状態の確認など、所定期間における製品の良否が容易に確認でき、また所定期間の運転状態の変動が容易に認識でき、運転状態を容易に管理できる。
【0209】
また、データ演算手段540にて判断した良否結果に基づいて制御端末装置400の射出成形機300を動作制御するための制御内容を変更設定したことを履歴情報としてセンタ記憶手段501bやサーバ記憶手段601bに格納、すなわち記憶させている。このため、運転状態と合わせて制御端末装置400の制御内容の変更設定状態が蓄積され、例えば制御端末装置400の制御内容の設定時に履歴情報として使用することで制御内容の設定が容易となるなど、運転状態が容易に管理できる。
【0210】
さらに、この履歴情報をログ情報表示画面にて、射出成形機300の運転状態と異なる表示形態で表示させている。このため、制御内容の変更設定の状況を一目瞭然で確認でき、良品の製品を製造するための制御端末装置400の制御内容の設定に履歴情報を容易に利用でき、運転状態の管理性を向上できる。
【0211】
また、生産達成率演算手段541により、センタ端末入力手段502の入力操作により機械詳細表示画面730で設定された製造必要数量である総ショット数における制御端末装置400から取得した最新の運転状態情報に基づく良品と判断された製品の数量である現在の良品の数量の割合を演算して生産達成率を生成する。このため、現在における製造状況の確認が容易にできる。
【0212】
さらに、表示制御手段550により、計時手段にて計時する日時に基づいて、生産達成率演算手段541にて生成した達成率を、製造開始日時から機械詳細表示画面730で設定された製造完了予定日時までの時間における割合で、センタ端末表示手段503にバー表示716eで表示させる。このため、現時点における製造状況が一目瞭然で容易に確認でき、運転状態を容易に管理できる。
【0213】
そして、機械情報取得手段520により、製品を製造する動作を1サイクルとして製品を製造する射出成形機300毎に設けられ射出成形機300の運転状態に関する運転状態情報を取得して射出成形機300の運転状態を制御する制御端末装置400から複数の運転状態情報を取得し、相関係数演算手段542により、取得した運転状態情報の相関係数を、一方の運転状態情報のサイクルが他方の運転状態情報のサイクルより1以上前のサイクルのものと相関係数を演算可能に演算する。このため、例えば原料の計量工程、射出工程、冷却工程、型開工程、取出工程、型閉工程を繰り返す射出成形機300などの場合、製品を取得する取出工程をサイクルの開始位置とすると、1サイクルは型閉工程、計量工程、射出工程、冷却工程、型開工程となり、実際の製品における製造サイクルにおいて、型閉工程に対して1つ前のサイクルの計量工程、射出工程、冷却工程および型開工程が実際の製造された製品に関するサイクルとなるので、対応する1つ以上前のサイクルの運転状態情報と相関係数を演算することにより、より適切な相関係数が得られ、射出成形機300の運転状態の良好な管理が得られる。
【0214】
そして、表示制御手段550により、相関係数演算手段542にて演算した結果を、数値表示とグラフ表示とで適宜切り替えてセンタ端末表示手段503に表示させる制御をする。このため、得られた相関係数の状態の認識が容易となり、射出成形機300の運転状態を容易に管理できる。
【0215】
また、表示制御手段550により、相関関係の強さに対応して異なる表示形態、例えば異なる色で相関係数をセンタ端末表示手段503に表示させる。このため、相関係数に基づく相関関係の強さの認識が容易となり、射出成形機300の運転状態を容易に管理できる。
【0216】
さらに、相関係数演算手段542にて演算した相関係数に基づいて制御端末装置400の制御の内容が変更設定されたことを履歴情報としてセンタ記憶手段501bやサーバ記憶手段601bなどに格納、すなわち記憶する。このため、制御端末装置400の制御の内容の変更設定状態が蓄積され、例えば制御端末装置400の制御内容の設定時に履歴情報として使用することで制御内容の設定が容易となるなど、運転状態が容易に管理できる。
【0217】
一方、射出成形機300毎に設けられ射出成形機300の運転状態に関する運転状態情報を取得して射出成形機300の運転状態を制御する制御端末装置400の制御状況を表示する制御端末表示手段420に表示される画像データを、ネットワーク200を介してインターネットプロトコル(IP)を用いて取得し、表示制御手段550にてセンタ端末表示手段503に表示させる。このため、直接制御端末装置400の制御端末表示手段420を確認することなく、簡単な構成で制御端末表示手段420と同一の表示を確認することができ、特に複数の制御端末装置400の運転状態を確認する場合に有効で、運転状態を容易に管理できる。
【0218】
また、センタ端末入力手段502の入力操作により案内作成手段560で作成したメッセージ情報を、センタ通信手段510によりネットワーク200を介して所定の制御端末装置400へ制御端末表示手段420に表示可能に送信、すなわち制御端末表示手段420で表示させるべく送信する。このため、制御端末装置400へメッセージを送信するので、例えば制御端末装置400を保守管理する作業者に対してメッセージを送信することができ、迅速な連絡ができ、特に複数の制御端末装置400と接続する通信網でメッセージを送受信する連絡網が確立され、良好な運転状態の管理ができる。さらに、画像データを取得するネットワーク200を利用するので、構成が複雑となることがなく、良好な連絡網が構築できる。
【0219】
そして、機械情報取得手段520にて取得した運転状態情報や部品情報などを、センタ演算手段501aによりネットワーク200を介して、例えば機械の運転状態を管理する管理者の携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などの図示しない通信端末に送信させる。このため、センタ端末表示手段503やサーバ装置603の表示を認識することなく運転状態や部品の利用状況などを認識することができ、射出成形機300の運転状態の管理性を向上できる。
【0220】
さらに、センタ演算手段501aにより、運転状態情報に基づいて射出成形機300の運転状態を認識し、射出成形機300が運転を開始した時および運転を停止した時のうちの少なくともいずれか一方を認識すると、運転状態情報を通信端末に送信させる。このため、例えば運転状態が不安定な開始時期や、異常の発生、製造の終了などを容易に認識でき、常に運転状態情報を監視する必要がなく、運転状態の管理効率を向上できる。
【0221】
そして、サーバ装置600は、適宜制御端末装置400やセンタ管理端末装置500の計時手段と計時する時間を合わせる処理をする。このため、運転状態情報を時間による処理が良好にでき、良好な運転状態の管理ができる。
【0222】
また、サーバ装置600の計時手段として世界標準時間を利用するため、日本国内での利用のみならず、海外でもで利用でき、汎用性を向上できる。
【0223】
〔実施の形態の変形〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0224】
すなわち、機械の運転状態として射出成形機300を用いて説明したが、上述したように、機械としては、射出成形機300に限らず、いずれの製造機械でもでき、さらには製造機械以外のいずれの機械の運転状態を管理する構成とすることもできる。また、射出成形機300のような自動運転する機械に限らず、半自動運転あるいは手動運転するいずれの機械をも対象とすることができる。
【0225】
そして、運転状態としては製造状況に関する情報に限らず、機械の動作に関したいずれの動作状況の情報を利用してもよい。
【0226】
また、サーバ装置600をも備えたシステム構成として説明したが、センタ管理端末装置500でサーバ装置600と同様の動作、すなわち各種設定ができるようにしてサーバ装置600を独立して設けない構成とすることもできる。
【0227】
さらに、センタ管理端末装置500は、1台に限らず複数台接続する構成としてもよい。
【0228】
そして、サーバ装置600のサーバ表示手段603にセンタ端末表示手段503と同様に表示させてサーバ装置600でも運転状態を管理できるようにしてもよい。
【0229】
また、サーバ装置600の機械マスタ設定表示画面920で設定した内容を機械一覧表示画面710で表示させるように制御し、制御端末装置400が接続されていない、あるいは、設定していない射出成形機300に対応するセクション716を灰色表示したが、例えば稼働していない射出成形機300に対応するセクション716は灰色表示したり、稼働していない射出成形機300に対応するセクション716を灰色表示するなど、運転状態に対応して異なる表示形態とする具体的な表示内容は適宜設定できる。
【0230】
そして、例えば図10などに示す表示画面中に設けたスクロールアロウを、例えば図6に示す機械一覧表示画面710やグループ表示画面720に設けて、セクション716をスクロール表示させるようにしてもよい。
【0231】
また、セクション716を24個表示可能としたが、一覧表示させる数はいくつでもできる。なお、表示させるセクション716の数に対応して、一覧表示される領域を拡縮させて画面表示中にほぼ一杯となるように制御してもよい。この構成により、センタ端末表示手段503の表示領域に対応してセクション716の表示される大きさが可変されて表示領域に全て表示されることとなり、一目瞭然な射出成形機300の運転状態の認識が簡単な構成で容易にでき、運転状態の管理性を容易に向上できる。
【0232】
そして、セクション716の表示形態は、上述した構成に限らず射出成形機300の稼働状態がその状態毎に異なる表示形態で表示させるスクリーン716aなどの表示領域を有していれば、いずれの表示形態で表示させてもよい。具体的には、テキストボックス716b,716c,716dやプログレスバー716eを有しない表示形態としたり、その他の運転状態情報を表示させる表示形態とするなどしてもよい。
【0233】
そして、グループ表示として単に機械の通し番号順で2つに分けて表示する構成で説明したが、例えば、供給される原材料から製品を製造する製造機械としての射出成形機300を用い、表示制御手段550により、原材料の種類毎および製品の種類毎のうちの少なくともいずれか一方で分類分けされた分類毎にセクション716を複数グループ表示させる制御をしてもよい。この構成により、射出成形機300の運転状態が射出成形機300の原材料の種類毎や製品の種類毎の分類で管理され、系統だった運転状態の管理ができ、運転状態の管理効率を容易に向上させることができる。さらには、表示させる数を設定するためのテキストボックスなどを設けて、表示させる数を変更できるようにしてもよい。
【0234】
また、機械一覧表示画面710として各射出成形機300の運転状態を表示する各セクション716をまとまった一覧表示として説明したが、例えば表示制御手段550により、射出成形機300が実際に設置された配置に対応した配置でセクション716を地図情報のように一覧表示させる制御をしてもよい。この構成により、実際の射出成形機300の配置とセクション716の表示配置とが対応し、射出成形機300の運転状態の管理が簡単な構成で容易にできる。
【0235】
なお、このような構成では、例えばサーバ装置600の機械マスタ設定表示画面920で、射出成形機300が設置される敷地の図面を作図、あるいは敷地の図面を読み取って画像データに変換するなどして敷地の画像データを取得する。この敷地の表示される画像データ上に設定セクション921を射出成形機300の設置位置に対応して配置して設定セクション921の各テキストボックスに適宜データを設定することにより、センタ端末表示手段503で表示される機械一覧表示画面を設定するようにしてもよい。
【0236】
さらには、一覧表示としては、上述したように、例えば製造する製品毎や供給する原料毎でグループ上にまとめて一覧表示させるなどしてもよい。
【0237】
そして、稼働状態をスクリーン716aの背景色を異なるように表示させて説明したが、異なる表示形態としては、色に限らず、斜線や点線などの図形、「異常停止」などの直接文字による表示、点滅や点灯などのフラッシング表示など、いずれの表示形態をも利用できる。さらには、スクリーン716aで稼働状態を表示させる構成に限らず、上述した文字による表示のように、いずれの方法で表示させてもよい。
【0238】
また、グループ分けしてグループ表示画面720として表示させる構成としなくてもよい。
【0239】
さらには、機械詳細表示画面730を表示しない構成としてもよい。
【0240】
また、一覧表示の方法としては、機械一覧表示画面710に限らず、いずれの形態で一覧表示させてもよい。
【0241】
そして、バー表示723により稼働状態を経時変化に対応する表示を設けたが、バー表示723を設けず、単に色や図形、フラッシング表示のみなどとしてもよい。
【0242】
また、インストールして製造管理支援システム100を構築して説明したが、コンピュータを用いずあらかじめ各種構成が構築された専用機械を利用してもよい。
【0243】
そして、表示制御手段550により、データ演算手段541にて判断した良否結果を製品の良否に対応して異なる表示形態で表示、例えば生産された順などの時系列による異なる色でバー表示させたり、「良品」「不良」などのセル表示を異なる色やフラッシング表示するなどしてもよい。このような場合には、製品の良否が一目瞭然に認識でき、簡単な構成で運転状態を容易に管理できる。
【0244】
また、各構成により表示される画面表示としてウエッブブラウザにより表示される表示画面として説明したが、各表示画面はウエッブブラウザによるものに限らず、いずれの方法により作成されるものでも対応できる。なお、ウエッブブラウザによれば、例えば管理者がPDA(Personal Digital Assistance)などの携帯通信端末を利用してインターネットなどから製造管理支援システム100に接続して各表示画面を見るなどを可能とすることが容易となる。
【0245】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【0246】
【発明の効果】
本発明によれば、射出成形機の運転状態に関する運転状態情報における射出成形機を構成する部品の運転状態に関する部品状態情報に基づいて、部品における運転に利用された累積利用状況を認識し、部品の寿命に関する寿命情報に対する累積利用状況に基づいて部品の利用可能な利用可能状態を認識するため、射出成形機の稼働状態に対応して変動する部品の累積した利用状況の認識が容易で、例えば寿命を管理する部品が複数ある、あるいは射出成形機の稼働状況が異なる場合などでも、各部品の寿命時期の予測が容易となり、部品が効率よく交換可能となり、運転状態を容易に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における製造管理支援システムを示す概略構成図である。
【図2】前記一実施の形態におけるセンタ管理端末装置を示すブロック図である。
【図3】前記一実施の形態におけるセンタ管理端末装置で処理する情報を示す階層図である。
【図4】前記一実施の形態におけるサーバ装置を示すブロック図である。
【図5】前記一実施の形態におけるサーバ装置で処理する情報を示す階層図である。
【図6】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械一覧表示画面を示す概念図である。
【図7】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示されるグループ表示画面を示す概念図である。
【図8】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械詳細表示画面を示す概念図である。
【図9】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械画面表示画面を示す概念図である。
【図10】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される寿命一覧表示画面を示す概念図である。
【図11】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される寿命一覧詳細表示画面を示す概念図である。
【図12】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される発注台帳表示画面を示す概念図である。
【図13】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される注文履歴表示画面を示す概念図である。
【図14】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される交換履歴表示画面を示す概念図である。
【図15】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される交換履歴表示画面を示す概念図である。
【図16】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示されるグラフ設定表示画面を示す概念図である。
【図17】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される機種選択表示画面を示す概念図である。
【図18】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される項目選択表示画面を示す概念図である。
【図19】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される部品交換理由表示画面を示す概念図である。
【図20】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される部品交換回数表示画面を示す概念図である。
【図21】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される部品交換金額表示画面を示す概念図である。
【図22】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される樹脂ロット表示画面を示す概念図である。
【図23】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示されるメニュー画面を示す概念図である。
【図24】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される機械マスタ設定表示画面を示す概念図である。
【図25】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される原料ライン設定表示画面を示す概念図である。
【図26】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される樹脂設定表示画面を示す概念図である。
【図27】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示されるメール情報設定表示画面を示す概念図である。
【図28】前記一実施の形態におけるウエッブブラウザによる画面表示で表示される用語設定表示画面を示す概念図である。
【符号の説明】
100 製造管理支援システム
200 ネットワーク
300 機械としての製造機械である射出成形機
400 制御端末装置
500 サーバ装置としても機能し得る管理支援装置としてのセンタ管理端末装置
501a 報知手段としても機能する演算手段としてのセンタ演算手段
503 表示手段としてセンタ端末表示手段
520 部品情報取得手段としても機能する機械情報取得手段
531 部品利用状況認識手段および寿命判断手段としても機能する稼働状態認識手段
550 表示制御手段
560 発注制御手段としても機能する案内作成手段
600 管理支援装置としても機能し得るサーバ装置
Claims (10)
- 製品を製造する動作を1サイクルとして繰り返す射出成形機毎に設けられ前記射出成形機の運転状態を制御する制御端末装置から、前記射出成形機の運転状態に関する運転状態情報を取得し、前記射出成形機を構成する複数の部品の利用可能状態を認識する管理支援装置であって、
前記射出成形機の運転状態に関し前記射出成形機を構成する部品における運転状態に関する部品状態情報を有する運転状態情報を取得し、
前記部品の寿命に関し前記部品の利用可能時間に関する利用可能時間情報または利用可能回数に関する利用可能回数情報を有する寿命情報を記憶する記憶手段と、
前記部品状態情報に基づいて前記部品における運転に利用された累積利用時間または累積利用回数を演算して累積利用状況を認識する部品利用状況認識手段と、
前記記憶手段に記憶された寿命情報に対する前記累積利用状況に基づいて、前記利用可能時間情報に対する前記累積利用時間の時間差または前記利用可能回数情報に対する前記累積利用回数の回数差を演算して前記部品が利用可能な利用可能状態を認識する寿命判断手段と、
前記寿命判断手段にて認識した前記利用可能状態を前記部品の利用可能な状態に応じて表示手段に異なる表示形態で表示させる表示制御手段と、を具備し、
前記表示制御手段は、前記複数の部品毎に前記利用可能状態に応じて異なる表示形態で表示する表示領域を前記射出成形機毎のまとまりで一覧表示する寿命一覧表示画面と、前記射出成形機毎における各部品の前記利用可能状態の時間差または回数差、前記部品に対応した交換する部品の在庫状況、および前記交換する部品の発注状況を部品毎にまとめて一覧表示する寿命一覧詳細表示画面と、前記交換する部品毎に設けられ発注する数を設定入力可能なテキストボックス、および入力操作可能に設けられ入力操作により発注するための処理を実行させるコマンドボタンを備えた前記発注台帳表示画面と、の表示の切替を要求する旨の入力操作により前記表示手段に切替表示させる
ことを特徴とした管理支援装置。 - 請求項1に記載の管理支援装置において、
前記発注台帳表示画面のコマンドボタンの入力操作により前記交換する部品毎に前記テキストボックスで設定入力された数で発注させる旨の信号を出力する発注制御手段を具備した
ことを特徴とした管理支援装置。 - 請求項1または請求項2に記載の管理支援装置において、
前記表示制御手段は、入力操作により前記部品を交換するための手順を画面表示させるコマンドボタンを備えるとともに、前記部品の交換の原因を選択により設定入力可能で前記理由を対応する前記部品情報に関連付けて記憶させる交換履歴データ入力表示画面を、入力操作に応じて前記寿命一覧詳細表示画面から切替表示させる制御をする
ことを特徴とした管理支援装置。 - 請求項3に記載の管理支援装置において、
前記部品が交換された日時に関する時間情報、前記部品の単価に関する部品価格情報、および、前記部品の交換の原因に関する交換原因情報を取得し、前記記憶手段に対応する前記部品情報に関連付けて記憶させる部品情報取得手段を具備し、
前記運転状態情報は、前記射出成形機毎に設定された固有の機械固有情報を有し、
前記部品状態情報は、前記部品毎に設定された固有の部品情報を有し、
前記記憶手段は、前記機械固有情報に対応する前記射出成形機に利用される前記部品における前記部品情報を、前記機械固有情報に関連付けて1つのレコードとして記録するテーブル構造に構成され、
前記表示制御手段は、所定の信号を認識することにより、前記記憶手段に記憶された前記機械固有情報、前記部品情報、前記時間情報、前記交換原因情報および前記部品価格情報に基づいて、前記射出成形機毎における部品の交換回数、交換した部品の合計価格、前記部品の交換の原因のうちの少なくともいずれか1つを、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とした管理支援装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の管理支援装置において、
前記寿命判断手段により認識した前記利用可能状態が所定の利用可能状態に達したことを認識することにより、前記部品の交換を促す旨を報知する報知手段を具備した
ことを特徴とした管理支援装置。 - 請求項5に記載の管理支援装置において、
前記報知手段は、前記部品の交換を促す旨を電子メールを利用して配信させる処理により報知する
ことを特徴とした管理支援装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の管理支援装置と、
ネットワークを介して前記管理支援装置と送受信可能に接続され、前記射出成形機毎に設けられ前記射出成形機の運転状態に関する運転状態情報を取得して前記射出成形機の運転状態を制御する制御端末装置と、
を具備したことを特徴とした管理支援システム。 - 演算手段により、製品を製造する動作を1サイクルとして繰り返す射出成形機毎に設けられ前記射出成形機の運転状態を制御する制御端末装置から、前記射出成形機の運転状態に関する運転状態情報を取得し、前記射出成形機を構成する複数の部品の利用可能状態を認識する管理支援方法であって、
前記部品の寿命に関し前記部品の利用可能時間に関する利用可能時間情報または利用可能回数に関する利用可能回数情報を有する寿命情報を記憶する記憶手段を用い、
前記射出成形機の運転状態に関し前記射出成形機を構成する部品の運転状態に関する部品状態情報を有する運転状態情報を取得し、
この取得した運転状態情報の前記部品状態情報に基づいて、前記部品における運転に利用された累積利用時間または累積利用回数を演算して累積利用状況を認識し、
前記記憶手段に記憶された寿命情報に対する前記認識した累積利用状況に基づいて前記部品の利用可能状態を認識し、
この認識した利用可能状態を前記部品の利用可能な状態に応じて表示手段に異なる表示形態で表示させるに際し、
前記複数の部品毎に前記利用可能状態に応じて異なる表示形態で表示する表示領域を前記射出成形機毎のまとまりで一覧表示する寿命一覧表示画面と、前記射出成形機毎における各部品の前記利用可能状態の時間差または回数差、前記部品に対応した交換する部品の在庫状況、および前記交換する部品の発注状況を部品毎にまとめて一覧表示する寿命一覧詳細表示画面と、前記交換する部品毎に設けられ発注する数を設定入力可能なテキストボックス、および入力操作可能に設けられ入力操作により発注するための処理を実行させるコマンドボタンを備えた前記発注台帳表示画面と、の表示の切替を要求する旨の入力操作により前記表示手段に切替表示させる
ことを特徴とする管理支援方法。 - 請求項8に記載の管理支援方法を演算手段に実行させる
ことを特徴とした管理支援プログラム。 - 請求項9に記載の管理支援プログラムが演算手段にて読取可能に記録された
ことを特徴とした管理支援プログラムを記録した記録媒体。
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