JP4276158B2 - 食品加工装置及びこれを用いた食品加工方法 - Google Patents

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Description

本願発明は、食材と、熱源や冷媒などの加工媒体とを相対的に移動させることにより、食材に対して加熱や冷却などの加工が可能な食品加工装置に関するものである。具体的には、食材あるいは加工媒体である被移動体を略水平方向に移動させることのできるコンベアを備えた食品加工装置及びこれを用いた食品加工方法に関するものである。
実開平5−9435号公報
従来より、食材を移動させ、その移動中に食材を焼き上げたり冷却するなどの加工が可能な食品加工装置が周知である。例えば、本願出願人に係る特許文献1に記載の考案「食品の自動焼き上げ装置」などがある。
上記考案に係る装置は、巡回する長尺移送体上に置かれた食材を移送する間に、長尺移送体の下方に固定された加熱手段によって、食材を焼き上げることができるものである。
しかし、上記考案に係る長尺移送体には網状体などが用いられるものであって、上記の移送中において、長尺移送体と食材とが常に接触した状態であるため、温度条件によっては、焦げ付いてしまい、長尺移送体と食材とが接触したまま離れなくなる場合もあった。
一方、上記の長尺移送体が上下の2段にわたって設けられ、上側の長尺移送体には食材が置かれ、下側の長尺移送体には加熱手段として燃焼する炭が置かれ、食材と炭とが平行に移動し、その移動中に、炭の発する遠赤外線によって食材が加熱される食品加工装置が存在する。
しかし、このものにあっては、燃焼後の灰がそのまま長尺移送体上に残るため、この灰が、炭から発生する遠赤外線を遮って、加熱の邪魔をすることがあった。
本願発明は上記のように、従来の食品加工装置が有した問題点に鑑み、食材を焦げ付かせたりして、長尺移送体と食材とが接触したまま離れなくなるようなことのない食品加工装置及びこれを用いた食品加工方法を提供することを課題とする。
また、加熱手段として炭を使用した場合において、燃焼後の灰が加熱の邪魔をしない食品加工装置及びこれを用いた食品加工方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、食材M1と、熱源や冷媒などの加工媒体M2とを相対的に移動させることにより、食材M1に対して加熱や冷却などの加工が可能な食品加工装置1において、上記食材M1を略水平方向に移動させることのできる上側コンベア2Hと、上記加工媒体M2としての燃焼する炭を略水平方向に移動させることのできる下側コンベア2Lとが、上下2段に平行に設けられたものであって、上記各々のコンベア2として、食材M1あるいは炭M2を下方から支持する、長尺状体からなる支持体21と、この支持体21を運動させるための駆動機構22とを備えたものであり、支持体21は、食材M1あるいは炭M2の移動方向に沿う方向である前後方向に延びるものであって、複数の支持体21が、食材M1あるいは炭M2の移動方向に交わる方向である左右方向に並列に配位されたものであり、複数の支持体21からなる、少なくとも2つの支持体群21X,21Yが構成されており、上記の駆動機構22は、上記の支持体群21X,21Yのうちの、少なくとも1つに属する支持体21を、上下方向あるいは/及び前後方向へ移動させるものであり、支持体群21X,21Yは、そのそれぞれが食材M1あるいは炭M2を支持可能なものであり、一方の支持体群21X,21Yと他方の支持体群21Y,21Xとは相対的に上下に移動するものであり、一方の支持体群21X,21Yが他方の支持体群21Y,21Xより上方に位置する際に、一方の支持体群21X,21Yが他方の支持体群21Y,21Xより相対的に前方へ移動し、一方の支持体群21X,21Yが他方の支持体群21Y,21Xより下方に位置する際に、一方の支持体群21X,21Yが他方の支持体群21Y,21Xより相対的に後方へ移動するものであり、これにより、支持体21に支持された食材M1あるいは炭M2が、順次前方へ移動させられることを特徴とする食品加工装置を提供する。
また、本願の請求項2に記載の発明は、支持体21が、断面形状における短辺21aが上下に位置するように配位された長尺板状体からなり、駆動機構22が、上記の左右方向に延びる中心軸22aと平行に設けられた支持軸22bを有し、上記の中心軸22aを中心とした回転運動をするものであり、少なくとも支持体21の前後方向の両端部は、上記の支持軸22bに回動可能に支持されたものであって、これにより、支持体21の各部分は回転運動がなされるものであり、上記の支持体群21X,21Yが、位相が180°異なる2つからなり、上記一方の支持体群21X,21Yに属する支持体21と他方の支持体群21Y,21Xに属する支持体21とが交互に配位されたことを特徴とする、請求項1に記載の食品加工装置を提供する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、上記上側コンベア2Hにおける支持体21同士の隙間よりも、上記下側コンベア2Lにおける支持体21同士の隙間の方が小さいことを特徴とする、請求項1または2に記載の食品加工装置を提供する。
また、本願の請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3のいずれかに記載の食品加工装置を用いた食品加工方法であって、上記の上側コンベア2Hを食材M1に対して用い、下側コンベア2Lを炭M2に対して用い、下側コンベア2Lによって移動させられる炭M2に対して、上側コンベア2Hに載せられた食材M1を平行に移動させ、炭M2の発する遠赤外線により、焼き上げなどの加熱調理ができるものとされたことを特徴とする食品加工方法を提供する。
本願発明は、少なくとも2つの支持体群21X,21Yが相対的に移動し、支持体21に支持された被移動体Mが、順次前方へ移動させられることにより、被移動体Mが食材である場合にあっては、支持体21と被移動体Mとが常に接触した状態となり、焦げ付くなどして両者が離れなくなるようなことがない食品加工装置を提供することができたものである。また、被移動体Mが燃焼する炭である場合にあっては、燃焼後の灰が支持体21の揺動によりふるい落とされるため、灰が加熱の邪魔をしない食品加工装置及びこれを用いた食品加工方法を提供することができたものである。
以下、図面に基づき本願発明の一実施例をとりあげて説明する。図1は、本願発明の一実施例に係る食品加工装置の構造を示す、正面視の概略図であり、図2は、同側面視の概略図である。
本願発明に係る食品加工装置1は、基台11上に、食材M1あるいは加工媒体M2である被移動体Mを略水平方向に移動させることのできるコンベア2を備えたものである。
このコンベア2は、被移動体Mに当接し、下方から支持する、長尺状体からなる支持体21と、この支持体21を運動させるための駆動機構22とを備えている。
このコンベア2を構成する支持体21は、被移動体Mの移動方向に沿う方向である前後方向(図1に示された左右方向)に延びるものであって、複数の支持体21が、被移動体Mの移動方向に交わる方向である左右方向(図2に示された左右方向)に並列に配位されたものである。本例では、図3に示すように、支持体21の断面形状が矩形とされたものであって、その断面形状における短辺21aが上下に位置するように縦長に配位された、長尺板状体からなるものである。本例の支持体21としては、ステンレス合金製の帯板が用いられたものであり、図1あるいは図3(B)に示すように、両端及び中間において、U字状の切欠21cが形成されている。そしてこの切欠21cに駆動機構22の支持軸22bが嵌められ、支持体21が駆動機構22に対して回動可能に支持されている。この支持体21は、被移動体Mの移動する全経路にわたって設けられたものである。即ち、上記移動方向について、支持体21の長さは被移動体Mの移動距離と対応する。
本例の食品加工装置1においては、このコンベア2の下方に熱源が設けられ、コンベア2に載せられた食材M1を加熱調理できるものとされている。具体的には、コンベア2(2H,2L)が上下2段に平行に設けられたものであって、上記の熱源としては、燃焼する炭M2が用いられたものであり、この炭M2が、下側コンベア2Lによって支持されており、このコンベア2Lによって移動させられる炭M2に対して、上側コンベア2Hに載せられた食材M1を平行に移動させ、炭M2の発する遠赤外線により、焼き上げなどの加熱調理ができるものとされている。
なお、本例において、上側コンベア2Hは食材M1に対して用いるものであり、下側コンベア2Lは炭M2に対して用いるものであって、図2に示すように、支持体21はそれぞれに適した形状とされている。
つまり、上側コンベア2Hに用いる支持体21は、図3(A)(B)に示すように、長辺21bに対して短辺21aが小さく形成された細長い断面形状であって、かつ、左右方向に並列された支持体21同士の間の隙間が大きくとられている。よって、この隙間から、下側コンベア2Lに配位された炭M2が発する遠赤外線を食材M2に充分に取り込むことができる。
一方、下側コンベア2Lに用いる支持体21は、上記の上側コンベア2Hに用いる支持体21程には細長くはない断面形状であって、かつ、支持体21同士の間の隙間が、上側コンベア2Hに比べて小さく形成されている。よって、燃焼する炭M2をこぼさず、かつ、後述するように炭M2を揺動させることによって、隙間から燃焼後の灰だけをふるい落とすことができる。
ここで、本例における駆動機構22は、図3に示すように、左右方向に延びる中心軸22aに対して偏心した、つまり、中心軸22aと平行に設けられた支持軸22bを有するクランク軸であって、図1に示すように、モーターなどの駆動源23からチェーンなどの動力伝達手段24によって動力が伝達され、中心軸22aを中心として支持軸22bが回転運動をするものとされている。なお本例においては、中心軸22aは、現実の軸ではなく、回転中心となる仮想の軸であるが、現実の軸を有するものとして形成しても良い。
上記のように、本例の支持体21には、図1あるいは図3(B)に示すように、両端及び中間において、U字状の切欠21cが形成されており、駆動機構22に対して回動可能に支持されている。これにより支持体21の各部分は、上記の駆動機構22の回転運動に伴って、回転運動がなされるものである。具体的には、図3(B)に示す状態、つまり図1に示した被移動体Mの移動が、図上で右から左への方向である場合、駆動機構22が反時計回りに回転するものであって、これに伴い、支持体21の全体が、駆動機構22の支持軸22bを中心として反時計回りに回転運動する。つまり、支持体21によって支持された被移動体Mの移動スピードは、この駆動機構22の回転速度に依存することになる。
なお、本例の支持体21は、図1に示すように両端及び中間の3点で支持されているが、それぞれに対応する3つの駆動機構22の回転運動は同期されており、3箇所の支持軸22bが同一の動きをするため、長尺板状体からなる支持体21は、被移動体Mを支持するための上面が水平面に対して平行な状態を維持して運動する。
駆動機構22は、偏心運動をするものであれば、本例の他に、種々の形態での実施が可能である。また、動力伝達手段24は、本例のようなチェーンに限られるものでなく、ベルトや歯車やシャフトによるものであっても良い。また、駆動機構22毎に駆動源23を設け、その駆動源23の回転を電気的に同期させたものとしても良い。
コンベア2は、複数の支持体21からなる、少なくとも2つの支持体群が構成されており、この支持体群によって、被移動体Mが支持される。
駆動機構22は、上記の支持体群のうちの、少なくとも1つに属する支持体21を、上下方向あるいは/及び前後方向へ移動させるものであり、支持体群のそれぞれは被移動体Mを単独で支持可能なものとされている。
ここで、一方の支持体群と他方の支持体群とは相対的に上下に移動するものであり、一方の支持体群が他方の支持体群より上方に位置する際に、一方の支持体群が他方の支持体群より相対的に前方へ移動し、一方の支持体群が他方の支持体群より下方に位置する際に、一方の支持体群が他方の支持体群より相対的に後方へ移動するものである。これにより、被移動体Mが順次前方へ移動させられる。
上記の各支持体群の移動は相対的なものであるため、一方の支持体群が完全に固定されたものであって、他方の支持体群のみが移動するもので実施することも可能である。なお本例では、後述のように2つの支持体群21X,21Yのいずれもが、食品加工装置1の基台11などに対して絶対的に移動するものとされている。
本例のコンベア2の、各々のコンベア2H,2Lのそれぞれにおいては、上記の支持体群が、図4に示すように、中心軸22aに対する支持軸22bの位相が180°異なる2つの支持体群21X,21Yからなるものとされている。この2つの支持体群21X,21Yは、支持体21が支持される駆動機構22において、中心軸22aに対する支持軸22bの位置関係によって決定される。つまり本例では、図3(B)や図5に示すように、支持軸22bが中心軸22aを挟むようにして180°の位置関係にある2種のものが存在し、それらのうち、一方の支持軸22bに支持される、複数の支持体21が一方の支持体群21Xを構成し、他方の支持軸22bに支持される、複数の支持体21が他方の支持体群21Yを構成する。これは、3種以上の支持体群からなるコンベア2についても同様である。そして、本例では、図2や図4に示すように、上記一方の支持体群21Xに属する支持体21と他方の支持体群21Yに属する支持体21とが交互に配位されている。
上記のように支持体群21X,21Yが構成されたことにより、本例におけるコンベア2は次のような動作をする。
一方の支持体群21Xが相対的に上方に存在している際には、その支持体群21Xが被移動体Mを支持し、支持体群21Xの動きに伴い、被移動体Mを前方に送る(図4及び図5(A)参照)。この際、他方の支持体群21Yは相対的に下方に存在しており、被移動体Mに対しては接触せずに後方に移動する。また、双方の支持体群21X,21Yが上下方向において一致する際には、いずれの支持体群21X,21Yも被移動体Mを支持することとなり、その際に、一方の支持体群21Xから他方の支持体群21Yに被移動体Mが受け渡されることとなる(図5(B)参照)。
そして、被移動体Mが受け渡された他方の支持体群21Yが相対的に上方に存在している際には、その支持体群21Xが被移動体Mを支持し、支持体群21Xの動きに伴い、被移動体Mを前方に送る(図5(C)参照)。また、双方の支持体群21X,21Yが上下方向において一致する際には、上記とは逆に、他方の支持体群21Yから一方の支持体群21Xに被移動体Mが受け渡されることとなる(図5(D)参照)。
被移動体Mは、この一連の支持体群21X,21Yの動作により、順次前方へと移動させられていく。言い換えると、支持体21に対し、被移動体Mの当接する位置が、支持体21の後方から前方に順次移動する。なお、この被移動体Mの前方への移動は、被移動体Mを支持する各支持体群21X,21Yの動作に応じ、半円形状の軌跡を描く(図8(A)参照)。
本例の食品加工装置1においては、図1における右端から左端まで、1〜10分で移動可能とされる。なお、このコンベア2は、種々の動作で運転することが可能であり、速度の緩急をつけたり、例えば3分移動させ、その後30秒同じ位置で停止させることを繰り返すなど、運転−停止−運転の時間間隔を適宜に組み合わせることもできる。
このように、被移動体Mが一方の支持体群21Xから他方の支持体群21Yに受け渡されつつ、順次前方に移動するものであるため、被移動体Mと支持体21とは常に接触しているわけではなく、転々移動するものである。よって、被移動体Mが食材M1の場合、従来のように、支持体21と食材M1とが常に接触した状態であることにより発生する焦げ付きなどが発生することもない。
更に、食材M1が揺動するため、食材M1として肉が用いられた場合においては、肉の有する余分な脂がこの揺動によりふるい落とされるという効果も有する。
また、被移動体Mが燃焼する炭M2である場合においては、上記の支持体群21X,21Y間での受け渡しの間に炭M2が揺動されるために、灰が支持体21同士の間の隙間から下方にふるい落とされることとなる。よって、燃焼後の灰が炭M2を覆うことにより、炭M2から発生する遠赤外線を遮って、加熱の邪魔をするようなことがなく、食材M1を良好に加熱できる。
なお、本例の食品加工装置においては、図1に示すように、下側コンベア2Hの下方に水槽3が設けられており、炭M2から下方に落とされた状態で未消火の状態にある灰や炭の小片を、この水槽3の内部に貯められた水により消火し、安全に回収することができる。
本例のコンベア2では、一方の支持体群21Xも他方の支持体群21Yも位相が異なるだけで、それぞれの支持体群に属する支持体21の動作自体は同一のものであるが、支持体群毎に異なる動作をするものとしても良い。例えば、図6に示すように、一方の支持体群21X’が前後方向の往復運動のみをするものであり、他方の支持体群21Y’が上下方向の往復運動のみをするものとしても良い。つまり、図7に示すように、一方の支持体群21X’が上記他方の支持体群21Y’よりも上方に存在する場合において、被移動体Mを支持した状態で前方に移動するものとし(図7(A)参照)、かつ、一方の支持体群21X’が、被移動体Mを支持した状態の他方の支持体群21Y’よりも下方に存在する場合において、後方に移動して復帰するものとする(図7(C)参照)。そして、一方の支持体群21X’と他方の支持体群21Y’とが上下方向において一致する際には、支持体群の相互で被移動体Mの受け渡しがなされるものとする(図7(B)(D)参照)。要するに、一方の支持体群21X’は被移動体Mの前方への移動を担当するものであり、他方の支持体群21Y’は、一方の支持体群21X’の上記復帰動作の際における、被移動体Mの上下方向の移動を担当するものである。これにより、図1に示すような回転運動をなすコンベア2と同じく、被移動体Mを順次前方へと移動させることができ、同一の作用効果を奏するものとできる。
このような支持体群21X’,21Y’の構成は一例であって、その他種々の動作をする支持体群によって構成されたコンベア2が実施可能である。
ここで図8に、上記で説明した支持体群の動作についてのバリエーションの例を数種示す。図8における左欄は、一方の支持体群の動作を示す。ここで、左欄中に示した矢印は支持体群の動作方向を示し、数字は支持体群の動作の順序を示す。また、太い線で図示した区間が、支持体群が被移動体Mの移動を担当する区間である。同中欄は、他方の支持体群の動作を示す。中欄中に示した内容は左欄におけるものと同一である。なお、この中欄において示した数字は、左欄における一方の支持体群の動作と同時点における他方の支持体群の動作の順序を示すものである。また、同右欄は、被移動体Mの移動の軌跡を略示したものであり、各支持体群が担当する軌跡ごとに矢印を付した。
図8(A)は、図1に示したコンベア2に関するものであって、各支持体群21X,21Yのそれぞれが回転運動するものである。被移動体Mは、各支持体群21X,21Yの動作に伴い連続して移動する。被移動体Mの軌跡は、右欄に図示したように、半円形が直径分ずれて重ね合わされたものとなる。
図8(B)は、各支持体群のそれぞれが四角形状の運動をするものである。被移動体Mは各支持体群の動作に伴い、連続して移動する。つまり、被移動体Mは水平方向(前方へ)の移動と、水平方向には停止した状態での上下方向の移動とが繰り返される。被移動体Mの軌跡は、右欄に図示したように、四角形の上半分が横幅分重なり合ったものとなる。
図8(C)は、図6,7に示したものと同一のものを示し、一方の支持体群21X’が前後方向の往復運動のみをするものであり、他方の支持体群21Y’が上下方向の往復運動のみをするものである。被移動体Mは、各支持体群21X’,21Y’の動作に伴い移動する。ただし、被移動体Mが前方に移動するのは一方の支持体群21X’の動作にのみよるものであり、他方の支持体群21Y’の動作によっては被移動体Mが上下方向に移動するのみで、前方には移動しない。よって、被移動体Mは間欠的に移動する。被移動体Mの軌跡は、右欄に図示したように、水平線と垂直線とが組み合わされたものとなる。
図8(D)は、一方の支持体群が回転運動するものであり、他方の支持体群が固定されたものである。被移動体Mは、一方の支持体群の動作にのみ伴い移動し、被移動体Mが他方の支持体群上にある時は全く移動しない。よって、被移動体Mは間欠的に移動する。被移動体Mの軌跡は、右欄に図示したように、半円形が直径分ずれて重ね合わされたものとなる。
図8(E)は、一方の支持体群が四角形状の運動をするものであり、他方の支持体群が固定されたものである。被移動体Mは、一方の支持体群の動作にのみ伴い移動し、被移動体Mが他方の支持体群上にある時は全く移動しない。よって、被移動体Mは間欠的に移動する。被移動体Mの軌跡は、右欄に図示したように、四角形の上半分が横幅分重なり合ったものとなる。
図8に示した内容は、支持体群の動作についてのバリエーションのほんの一例を示したものであり、その他、支持体群を種々の動作をなすものとして実施が可能である。
上記に示した種々のコンベア2は、2つの異なる位相を有するものであったが、3つ以上の異なる位相を有する支持体群を有するコンベア2としても良い。こうすることで、1つの支持体群が担当する被移動体Mの移動距離を短くすることができるため、被移動体Mをよりきめ細かく移動させることができる。
また、本例では、1本のクランク軸である駆動機構22により各支持体群21X,21Yを同時に運動させるものとしているが、これに限られず、各支持体群21X,21Yを独立して運動させるために、支持体群毎に別々の駆動機構22を設けたものとしても良い。
本例の食品加工装置1においては、図1に示すように、下側コンベア2Lの下方にガスバーナー4が設けられており、このガスバーナー4を燃焼させることにより、下側コンベア2L上に置かれた炭M2を着火できる。なお、本例の食品加工装置1においては、このガスバーナー4は、炭M2を着火するためにのみ用いられるものであって、炭M2の着火後には消される。
また、本例の食品加工装置1においては、上側コンベア2Hと下側コンベア2Lとの間に、開閉式のダンパー5が設けられている。このダンパー5は、板状体が角度可変に支持されたものであって、この板状体の角度を変化させることにより、下側コンベア2L上の炭から発せられた遠赤外線を必要に応じて遮ることができ、上側コンベア2H上の食材M1に応じて最適な加熱ができるようにされている。
上記においては、焼き上げなど、食材M1を加熱調理するための食品加工装置1について説明したが、本願発明はこれに限られるものではなく、加工媒体M2として氷やドライアイスなどの冷媒を用いることにより、食材M1を冷却処理や冷凍処理できるものとしても良い。また、食材M1に対する調味料の添加や食材の着色などの行程を、この食品加工装置1で単独に、あるいは上記の加熱調理などと併せて行っても良く、種々の利用が可能である。
また、食材M1を蒸し焼きしたり、燻製処理をするために、少なくとも、食材M1を支持するコンベア2(2H)を覆うことのできるカバーを設けたものとしても良い。
また、本例のものでは、コンベア2を上下2段とし、下側コンベア2Lを炭M2を支持するために用いているが、下側コンベア2Lを省略し、ガスバーナー4で直接、上側コンベア2H上の食材M1を加熱するものとしても良い。
また、支持体21についても、本例のような板状体に限らず、棒状体や、網状体など、種々の形態での実施が可能である。特に、食材M1を支持する支持体21にあっては、食材21と接触する面に、凹凸模様を設けておき、食材21の表面にその模様の焼き目が付くようなものとしても良い。また、支持体21を板状体とする場合であっても、本例のように断面形状が矩形のものに限られず、三角形や台形など、種々の断面形状での実施が可能である。
また、支持体21に被移動体Mを載せることは、作業者が手作業で行うものであっても良いし、そのための装置を設けて自動的に行うものとしても良い。
本願発明の一実施例に係る食品加工装置の構造を示す、正面視の概略図である。 同食品加工装置の構造を示す、側面視の概略図である。 同食品加工装置における支持体の構造を示す概略図であって、(A)は平面視、(B)は(A)のA−A矢視断面図である。 同食品加工装置における支持体に被移動体(食材)が支持された状態を示す、側面視の概略図である。 (A)〜(D)共、同食品加工装置における支持体の運動に伴い、被移動体が移動する様子を示す説明図である。 支持体の他の実施例における、支持体の運動を示す説明図である。 (A)〜(D)共、支持体の他の実施例における、支持体の運動と被移動体の移動の様子を示す説明図である。 (A)〜(E)共、支持体群の動作についてのバリエーションについての支持体群の動作と被移動体の軌跡を示す説明図である。
符号の説明
1 食品加工装置
2 コンベア
2H 上側コンベア
2L 下側コンベア
21 支持体
21a 支持体の短辺
21X,21Y 支持体群
22 駆動機構
22a 中心軸
22b 支持軸
M 被移動体
M1 食材
M2 加工媒体、熱源、炭

Claims (4)

  1. 食材(M1)と、熱源や冷媒などの加工媒体(M2)とを相対的に移動させることにより、食材(M1)に対して加熱や冷却などの加工が可能な食品加工装置(1)において、
    上記食材(M1)を略水平方向に移動させることのできる上側コンベア(2H)と、上記加工媒体(M2)としての燃焼する炭を略水平方向に移動させることのできる下側コンベア(2L)とが、上下2段に平行に設けられたものであって、
    上記各々のコンベア(2)として、食材(M1)あるいは炭(M2)を下方から支持する、長尺状体からなる支持体(21)と、この支持体(21)を運動させるための駆動機構(22)とを備えたものであり、
    支持体(21)は、食材(M1)あるいは炭(M2)の移動方向に沿う方向である前後方向に延びるものであって、
    複数の支持体(21)が、食材(M1)あるいは炭(M2)の移動方向に交わる方向である左右方向に並列に配位されたものであり、
    複数の支持体(21)からなる、少なくとも2つの支持体群(21X,21Y)が構成されており、
    上記の駆動機構(22)は、上記の支持体群(21X,21Y)のうちの、少なくとも1つに属する支持体(21)を、上下方向あるいは/及び前後方向へ移動させるものであり、
    支持体群(21X,21Y)は、そのそれぞれが食材(M1)あるいは炭(M2)を支持可能なものであり、
    一方の支持体群(21X,21Y)と他方の支持体群(21Y,21X)とは相対的に上下に移動するものであり、
    一方の支持体群(21X,21Y)が他方の支持体群(21Y,21X)より上方に位置する際に、一方の支持体群(21X,21Y)が他方の支持体群(21Y,21X)より相対的に前方へ移動し、
    一方の支持体群(21X,21Y)が他方の支持体群(21Y,21X)より下方に位置する際に、一方の支持体群(21X,21Y)が他方の支持体群(21Y,21X)より相対的に後方へ移動するものであり、
    これにより、支持体(21)に支持された食材(M1)あるいは炭(M2)が、順次前方へ移動させられることを特徴とする食品加工装置。
  2. 支持体(21)が、断面形状における短辺(21a)が上下に位置するように配位された長尺板状体からなり、
    駆動機構(22)が、上記の左右方向に延びる中心軸(22a)と平行に設けられた支持軸(22b)を有し、上記の中心軸(22a)を中心とした回転運動をするものであり、
    少なくとも支持体(21)の前後方向の両端部は、上記の支持軸(22b)に回動可能に支持されたものであって、
    これにより、支持体(21)の各部分は回転運動がなされるものであり、
    上記の支持体群(21X,21Y)が、位相が180°異なる2つからなり、
    上記一方の支持体群(21X,21Y)に属する支持体(21)と他方の支持体群(21Y,21X)に属する支持体(21)とが交互に配位されたことを特徴とする、請求項1に記載の食品加工装置。
  3. 上記上側コンベア(2H)における支持体(21)同士の隙間よりも、上記下側コンベア(2L)における支持体(21)同士の隙間の方が小さいことを特徴とする、請求項1または2に記載の食品加工装置。
  4. 上記請求項1〜3のいずれかに記載の食品加工装置を用いた食品加工方法であって、
    上記の上側コンベア(2H)を食材(M1)に対して用い、下側コンベア(2L)を炭(M2)に対して用い、
    下側コンベア(2L)によって移動させられる炭(M2)に対して、上側コンベア(2H)に載せられた食材(M1)を平行に移動させ、炭(M2)の発する遠赤外線により、焼き上げなどの加熱調理ができるものとされたことを特徴とする食品加工方法。
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