JP4275274B2 - 緑内障診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、緑内障の診断に用いるのに好適の緑内障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
医用眼科の分野において、緑内障とは高眼圧等の原因によって視神経繊維束に抜けあるいは欠損が生じる病気として知られている。その緑内障はこれが進行すると不可逆の視力障害を起こして失明に至ることから、早期発見が急務であるとされているが、眼底の各部位によって視神経繊維束の厚さが異なっており、また、病状が重度になるまで視神経繊維の欠損が徐々に進行していくのが普通であるため、早期症状の患者の眼底を撮影して、眼底像を見たとしても、視神経繊維束の欠損領域が存在するか否かを一見して判断することは医師にとっても困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、視神経繊維束には偏光特性(複屈折性)が存在し、偏光レーザビームが視神経繊維束を通過する際に生じる複屈折により、二つの通過速度の異なる反射光が生じ、この反射光の成分に生じる通過速度の相違が視神経繊維束の厚みと正相関することが知られている。
【0004】
そこで、レーザダイオードを直線偏光特性を有する偏光フィルタにより直線偏光させ、この直線偏光特性を有するレーザ光を偏光変調器を用いて変調させると共に、そのレーザ光をスキャニングユニットにより偏向して眼底を走査し、眼底からの反射光の位相差を検出することにより、視神経繊維束の厚みを測定する緑内障診断装置が開発されている。
【0005】
しかしながら、この従来の緑内障診断装置は、眼底のある狭い領域について走査を行うのみで、一度に広範囲を検査することができず、また、画像情報として得ることができないという問題点がある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、既存の眼底カメラの光学系を改良して視神経繊維束の厚みを測定することのできる緑内障診断装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の緑内障診断装置は、被検眼の眼底を円偏光の照明光によって照明する照明光学系と、前記眼底からの照明反射光に基づき眼底像を撮像するCCDカメラが設けられた撮像光学系とを備え、
前記CCDカメラの撮像面に、互いに隣接して前記照明反射光を互いに直交する直線偏光成分に分解する2つの偏光微小板部と前記照明反射光を両直線偏光成分に対して交差する方向の直線偏光成分に分解する1つ以上の偏光微小板部とを眼底部位に対応するひとかたまりの単位小板部として該単位小板部の繰り返しからなる偏光フィルタが一体に設けられ、前記偏光微小板部が前記CCDカメラの一画素に対応していることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の緑内障診断装置は、前記両直線偏光成分に対して交差する方向の直線偏光成分が前記両直線偏光成分に対して45度方向であることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の緑内障診断装置は、被検眼の眼底を円偏光の照明光によって照明する照明光学系と、前記眼底からの照明反射光に基づき眼底像を撮像するCCDカメラが設けられた撮像光学系とを備え、
該撮像光学系には前記CCDカメラの撮像面と共役な位置に、前記照明反射光を互いに直交する直線偏光成分に分解する2つの偏光微小板部と前記照明反射光を両直線偏光成分に対して交差する方向の直線偏光成分に分解する1つ以上の偏光微小板部とを眼底部位に対応するひとかたまりの単位小板部として該単位小板部の繰り返しからなる偏光フィルタが設けられ、前記偏光微小板部が前記CCDカメラの一画素に対応していることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の緑内障診断装置は、前記両直線偏光成分に対して交差する方向の直線偏光成分が前記両直線偏光成分に対して45度方向であることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の緑内障診断装置は、前記単位小板部を構成する各偏光微小板部に対応する各画素の出力の大きさに基づき楕円偏光の形状を演算し、該楕円偏光の形状に基づき前記眼底の視神経繊維束の膜厚を求めることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の緑内障診断装置は、前記偏光フィルタは前記撮像光学系の光路に出入可能とされていることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の緑内障診断装置は、前記偏光フィルタは前記撮像光学系の光路に出入可能とされていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
[発明の実施の形態1]
図1は本発明の緑内障診断装置に用いる眼底カメラQの一例を示し、この図1において、1はベース、2は架台、3は装置本体、4はジョイスティック、5はCCDカメラ、6は顎受け、7は額当てであり、これらの構成は公知である。
【0019】
この眼底カメラQでは、患者の顎を顎受け6に乗せ、額当て7に額を当てて、例えば、内部固視灯により所定方向を固視させて、撮影スイッチ8を操作すると、後述する照明光学系により被検眼の眼底が照明されて、後述する撮像光学系のCCDカメラ5によって眼底像が撮像される。
【0020】
そのCCDカメラ5は例えば緑内障診断装置の一部を構成するパーソナルコンピュータ9に接続され、眼底像はこのパーソナルコンピュータ9のフレームメモリに記憶される。このパーソナルコンピュータ9のフレームメモリに眼底像を記憶する代わりに、ハードディスク、磁気ディスク、フロッピーディスク、光磁気ディスクに記録保存しても良い。
【0021】
そのパーソナルコンピュータ9には画像表示モニター10が接続され、マウス、キーボード等の操作手段により、記憶保存されている眼底像FBが画面11に表示される。ここで、FCは乳頭、FDは黄斑部、FEは血管である。
【0022】
図2はその眼底カメラQの光学系を示し、この図2において、20は照明光学系、21は撮像光学系である。照明光学系20はキセノンランプ22とハロゲンランプ23とを有し、キセノンランプ22とハロゲンランプ23とはハーフミラー24に関して共役位置に配置され、キセノンランプ22とハロゲンランプ23とはコンデンサレンズ25、26によってリング状絞りXの近傍にリレーされる。このリング状絞りXは、リレーレンズ27、全反射ミラー28A、リレーレンズ28、穴空きミラー29、対物レンズ30を経て一般の眼底カメラと同様に被検眼31の瞳孔近傍にリレーされる。
【0023】
撮像光学系21は、被検眼31に臨む対物レンズ30、穴空きミラー29、合焦レンズ32、リレーレンズ33、クイックリターンミラー34、CCDカメラ5、写真フィルム36を有する。符号5aはCCDカメラ5の撮像面である。写真フィルム36と撮像面5aとはクイックリターンミラー34に関して共役である。クイックリターンミラー34は、写真フィルム撮影のとき、リレーレンズ33とCCDカメラ5との間の光路に破線で示すように挿入され、CCDカメラ5で観察又は撮影する際には光路から退避される。
【0024】
リレーレンズ28と穴空きミラー29との間には、偏光ユニット37が照明光学系20の光路に挿脱可能に設けられている。この偏光ユニット37はグリーンフィルター38と直線偏光特性を有する偏光フィルター39と1/4波長板40とから構成されている。その偏光ユニット37は被検眼31の眼底41を観察するときは照明光学系20の光路から退避されている。
【0025】
CCDカメラ5の撮像面5aは、図3に示すように、多数の画素Gij(i=1、2、…、m;j=1、2、…、n)から構成されている。その撮像面5aの前面には偏光フィルター42が一体に設けられている。この偏光フィルター42は図4に示すように単位小板部Hkl(k=1、2、…、m/2;l=1、2、…、n/2)を縦方向と横方向とに配列することにより構成されている。この単位小板部Hklは図5に拡大して示すように互いに隣接して照明反射光を互いに直交する直線偏光成分に分解する(照明反射光のうち互いに交差する直線偏光を透過させる)偏光微小板部Hkl1、Hkl2と、この両直線偏光成分に対して照明反射光を交差する方向の直線偏光成分に分解する(この両直線偏光成分に対して交差する方向の直線偏光成分を透過させる)偏光微小板部Hkl3、Hkl4とからなっている。ここでは、偏光微小板部Hkl3、Hkl4の直線偏光成分の方向は偏光微小板部Hkl1、Hkl2の直線偏光成分の方向に対して45度方向である。その各偏光微小板部Hkl1〜Hkl4は各画素Gijに対応している。
【0026】
眼底像を観察するときには、ハロゲンランプ23が点灯され、偏光ユニット37が照明光学系20の光路から退避され、リング状の照明光により眼底41が照明される。眼底41からの照明反射光は対物レンズ30を経て穴空きミラー29の穴部43、撮影絞りYを通って合焦レンズ32に導かれ、リレーレンズ33、偏光フィルター42を介して撮像面5aに結像され、画面11に眼底像FBが表示される。
【0027】
緑内障診断のために、眼底像を撮影するときには、偏光ユニット37が照明光学系20の光路に挿入される。そして、キセノンランプ22を発光させると、その照明光がコンデンサレンズ25、ハーフミラー24、リング状絞りX、リレーレンズ27、全反射ミラー28A、リレーレンズ28を経由して偏光ユニット37に導かれる。グリーンフィルター38は緑色波長の光を透過させ、残余の波長の光をカットする。その緑色波長の光は偏光フィルター39によって直線偏光となる。その直線偏光された緑色波長の光は1/4波長板40によって円偏光に変換される。この円偏光の緑色波長の光は穴空きミラー29によって反射されて対物レンズ30を介してリング状の照明光となり、被検眼31の瞳孔を通って眼底41を照明する。
【0028】
その眼底41には、図6に模式的に示すように、乳頭FCから放射状に視神経繊維FFが出ている。その視神経繊維FFは、正常眼の場合、乳頭FCに近いほどその膜厚が厚く、乳頭FCから遠ざかるに伴って膜厚が薄くなっている。
【0029】
円偏光の緑色波長の光は、視神経繊維FFの複屈折特性の影響を受けて、その視神経繊維FFを通過中に円偏光から楕円偏光となる。その楕円偏光の扁平度合いは視神経繊維FFは一般にその膜厚が厚ければ厚いほど大きい。視神経繊維束FFがない眼底部位では、円偏光の状態がそのまま保存される。
【0030】
その眼底41からの照明反射光は、対物レンズ30、穴空きミラー29の穴部43、撮影絞りY、合焦レンズ32、リレーレンズ33を経由して偏光フィルター42に導かれる。この偏光フィルター42の単位小板部Hklが図6に示す眼底部位Hkl’に対応しているものとすると、その眼底部位HKl’からの反射光はその単位小板部Hklを通ってこの単位小板部Hklに対応する画素Gijに結像される。
【0031】
その眼底部位Hkl’に視神経繊維FFがないものとすると、図7(a)に示すように、その眼底部位Hkl’からの照明反射光は円偏光Cが保存され、偏光微小板部Hkl1〜Hkl4の存在の有無にかかわらず、各偏光微小板部Hkl1〜Hkl4を通過する照明反射光は同じ強度となり、それぞれ対応する画素Gijに受光され、その4個の画素Gijの受光出力は理論上同じとなる。
【0032】
その眼底部位Hkl’に視神経繊維FFが存在すると、図7(b)に示すように、その眼底部位Hkl’からの照明反射光は視神経繊維FFの複屈折性の影響を受けて楕円偏光C1となる。その楕円偏光C1の扁平度合いは直線偏光状態になるまで視神経繊維FFの膜厚に比例する。
【0033】
また、偏光フィルター42の単位小板部Hklが図6に示す眼底部位Hkl’’に対応しているものとすると、その眼底部位HKl’’からの反射光はその単位小板部Hklを通ってこの単位小板部Hklに対応する画素Gijに結像される。眼底部位Hkl’’でも、視神経繊維FFが存在すると、図7(c)に示すように、その眼底部位Hkl’’からの照明反射光は視神経繊維FFの複屈折性の影響を受けて楕円偏光C2となる。
【0034】
単位小板部Hklの偏光微小板部Hkl1は楕円偏光C1、C2の照明反射光がこれを通過するとき、その水平方向の偏光成分以外の照明反射光の通過を阻止し、偏光微小板部Hkl2は楕円偏光C1、C2の照明反射光がこれを通過するとき、その垂直方向の偏光成分以外の照明反射光の通過を阻止し、偏光微小板部Hkl3、Hkl4は楕円偏光C1、C2の照明反射光がこれを通過するとき、照明反射光のうち水平方向、垂直方向に対して45度方向の成分以外の通過を阻止する。
【0035】
従って、眼底部位Hkl’からの照明反射光についてのみ着目すると、偏光微小板部Hkl1に対応する画素からの受光出力が最大となり、偏光微小板部Hkl2に対応する画素からの受光出力が最小となり、偏光微小板部Hkl3、Hkl4に対応する画素からの受光出力はその最大出力と最小出力とのほぼ中間の受光出力となる。
【0036】
ここでは、偏光微小板部の個数を4個として説明しているが、楕円の形状は少なくとも3つの受光出力で決定することができ、これにより楕円の短軸と長軸との比を求めることができるので、偏光微小板部の個数は3個以上であれば良い。
【0037】
その楕円の短軸と長軸との比は楕円の扁平度に対応し、この楕円の扁平度と視神経繊維束の膜厚との間には正の相関関係があるので、各微小板部Hklに対応する各眼底部位について楕円の短軸と長軸との比で表される扁平度を求めれば、その眼底部位についての視神経繊維束FFの膜厚を求めることができる。その膜厚を求める演算はパーソナルコンピュータを用いて行う。
【0038】
図8はこのようにして求めた乳頭FCを中心とした眼底部位FXの周回り方向の膜厚データG1を示している。符号G2は正常な人の膜厚データを示し、膜厚データG1を膜厚データG2と比較することによって、視神経繊維FFの欠損状態の把握の容易化を図ることができる。
【0039】
図9は発明の実施の形態1の変形例を示す図であって、偏光フィルター42を眼底41と共役位置に設け、偏光フィルター42と撮像面5aとが共役となるように偏光フィルター42とCCDカメラ5との間にリレーレンズ44を設け、そのリレーレンズ44により眼底像と偏光フィルター42の像とを撮像面5aにリレー結像させる構成としたものである。その偏光フィルター42はその撮影光学系21の光路に挿脱可能に設けられている。この偏光フィルター42は観察の際にはその撮影光学系21の光路から退避され、撮影の際には、その撮影光学系21の光路に挿入される。
【0040】
このように偏光フィルター42を撮影光学系21の光路に挿脱可能とすれば、偏光ユニット37を照明光学系20の光路に挿脱可能としなくとも、眼底像FBを観察することが可能となる。
【0041】
なお、この発明の実施の形態1では、偏光ユニット37にグリーンフィルター38を設けることにしたが、これは、視神経繊維FFの反射率が緑色波長のときに大きいという理由によるもので、このグリーンフィルター38を設けた方が望ましいが、設けなくとも本発明は実施可能である。
【0042】
【発明の実施の形態2】
図10は直線偏光方向が異なる偏光微小板からなる偏光フィルター42を撮影光学系21の光路に設ける代わりに、直線偏光特性を有する偏光フィルター44を撮影絞りYと合焦レンズ32との間に設け、その偏光フィルター44を45度づつ回転させることにより眼底41を4回撮影し、4枚の眼底像に基づいて視神経繊維FFの膜厚を解析することにしたものである。
【0043】
ある画素に対応する眼底部位に着目すると、円偏光の照明光はその視神経繊維FFの複屈折性の影響を受けて、楕円偏光となる。偏光フィルタ44の直線偏光の方向と一致する楕円偏光のうちこれに一致する方向の成分(所定方向成分)のみが偏光フィルター44を透過し、それ以外の照明反射光の成分の通過が阻止され、この偏光フィルター44を90度回転させたとき、この偏光フィルター44は所定方向の偏光成分と直交する方向の偏光成分を有する照明反射光(短軸方向の偏光成分の照明反射光)を透過させ、それ以外の偏光成分の光は偏光フィルター44によって通過が阻止され、この偏光フィルター44が0度方向と90度方向との中間の45度位置に回転させたとき、偏光フィルター44は45度方向の偏光成分を有する照明反射光を透過させ、それ以外の偏光成分を有する照明反射光の通過が阻止される。
【0044】
視神経繊維FFが水平方向に走っているとき、水平方向に扁平な楕円偏光となる傾向があるので、その画素の受光出力は水平方向(0度方向)で最大となり易く、かつ、垂直方向(90度方向)で最小となり易く、45度方向はで最大と最小との中間となる傾向がある。従って、前述の通り、ある画素の少なくとも3つの受光出力があれば楕円の形状を求めることができ、楕円の短軸と長軸との比として表される扁平の度合いを演算できるので、これに正比例する視神経繊維の膜厚をその眼底部位において求めることができる。これを各画素について行えば、全眼底の視神経繊維の膜厚を求めることが可能となる。
【0045】
図11は発明の実施の形態2の変形例を示し、偏光フィルター44を撮影光学系21に設けて、この偏光フィルター44を回転させる代わりに、45度ずつ直線偏光方向の異なる偏光ビームスプリッタ45〜47を撮影光学系21の光路に設け、かつ、眼底41と共役な位置に4つのCCDカメラ48〜51を設けて、同時に眼底41を撮像する構成としたものであり、視神経繊維FFの膜厚の演算方法については同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0046】
この図11に示す構成によれば、一度に眼底を撮影できるので、患者にかける負担を軽減できる。
【0047】
【発明の効果】
本発明に係わる緑内障診断装置によれば、既存の眼底カメラの光学系を簡単に改良して視神経繊維束の厚みを各眼底部位毎に精密に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 眼底像の撮影に用いる眼底カメラの一例を示す外観図である。
【図2】 図1に示す眼底カメラの光学系を示す図である。
【図3】 図2に示すCCDカメラの撮像面の説明図である。
【図4】 図2に示す偏光フィルタの説明図である。
【図5】 図4に示す単位小板の拡大図である。
【図6】 被検眼の眼底を模式的に示す説明図である。
【図7】 被検眼の眼底からの照明反射光の偏光状態の説明図であり、(a)は円偏光の照明反射光を示し、(b)は水平方向に扁平な楕円偏光を示し、(c)は垂直方向に扁平な楕円偏光を示している。
【図8】 膜厚データの一例を示す図である。
【図9】 発明の実施の形態1の光学系の変形例を示す図である。
【図10】 発明の実施の形態2の光学系を示す図である。
【図11】 発明の実施の形態2の光学系の変形例を示す部分図である。
【符号の説明】
5 CCDカメラ
5a 撮像面
20 照明光学系
21 撮像光学系
42 偏光フィルタ
FB 眼底像
Claims (7)
- 被検眼の眼底を円偏光の照明光によって照明する照明光学系と、
前記眼底からの照明反射光に基づき眼底像を撮像するCCDカメラが設けられた撮像光学系とを備え、
前記CCDカメラの撮像面に、互いに隣接して前記照明反射光を互いに直交する直線偏光成分に分解する2つの偏光微小板部と前記照明反射光を両直線偏光成分に対して交差する方向の直線偏光成分に分解する1つ以上の偏光微小板部とを眼底部位に対応するひとかたまりの単位小板部として該単位小板部の繰り返しからなる偏光フィルタが一体に設けられ、前記偏光微小板部が前記CCDカメラの一画素に対応していることを特徴とする緑内障診断装置。 - 前記両直線偏光成分に対して交差する方向の直線偏光成分が前記両直線偏光成分に対して45度方向であることを特徴とする請求項1に記載の緑内障診断装置。
- 被検眼の眼底を円偏光の照明光によって照明する照明光学系と、
前記眼底からの照明反射光に基づき眼底像を撮像するCCDカメラが設けられた撮像光学系とを備え、
該撮像光学系には前記CCDカメラの撮像面と共役な位置に、前記照明反射光を互いに直交する直線偏光成分に分解する2つの偏光微小板部と前記照明反射光を両直線偏光成分に対して交差する方向の直線偏光成分に分解する1つ以上の偏光微小板部とを眼底部位に対応するひとかたまりの単位小板部として該単位小板部の繰り返しからなる偏光フィルタが設けられ、前記偏光微小板部が前記CCDカメラの一画素に対応していることを特徴とする緑内障診断装置。 - 前記両直線偏光成分に対して交差する方向の直線偏光成分が前記両直線偏光成分に対して45度方向であることを特徴とする請求項3に記載の緑内障診断装置。
- 前記単位小板部を構成する各偏光微小板部に対応する各画素の出力の大きさに基づき楕円偏光の形状を演算し、該楕円偏光の形状に基づき前記眼底の視神経繊維束の膜厚を求めることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の緑内障診断装置。
- 前記偏光フィルタは前記撮像光学系の光路に出入可能とされている請求項3又は請求項4に記載の緑内障診断装置。
- 前記照明光学系に緑色光を透過させるグリーンフィルターが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の緑内障診断装置。
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