JPH09276319A - 眼科用実体顕微鏡装置 - Google Patents

眼科用実体顕微鏡装置

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JPH09276319A
JPH09276319A JP8115681A JP11568196A JPH09276319A JP H09276319 A JPH09276319 A JP H09276319A JP 8115681 A JP8115681 A JP 8115681A JP 11568196 A JP11568196 A JP 11568196A JP H09276319 A JPH09276319 A JP H09276319A
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JP
Japan
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eye
stereomicroscope
illumination
cornea
optical system
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JP8115681A
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English (en)
Inventor
Takashi Masuda
高 増田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏光を利用して被検眼に表れる縞視標を観察
して被検眼の面形状を定性的に求める。 【構成】 光源11からの光束は、コンデンサレンズ1
2、照野絞り13、プリズム14、偏光子として作用す
る偏光板15、プリズム17、照明レンズ16を通って
被検眼Eを照明する。照明された被検眼Eは、対物レン
ズ1、一対の変倍光学系2a、2b、ビームスプリッタ
3a、3b、リレーレンズ4a、4b、正立プリズム5
a、5b、接眼レンズ6a、6bを経て観察される。照
明光学系内に偏光板15を挿入して照明された被検眼E
の前眼部を、検光子として作用するビームスプリッタ3
b、テレビカメラ8、テレビモニタ9を介して観察する
と、角膜の状態によって様々な縞模様が観察でき、この
縞模様により角膜形状を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科手術に使用さ
れる手術用顕微鏡やスリットランプを備えた眼科用実体
顕微鏡装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】角膜の複屈折特性を用いて、角膜に掛か
る応力を定性的に観察して異常部分の検出を行うという
試みは、「角膜の複屈折性を利用した眼球応力状態の観
測、視覚の科学、第15巻第2号」の論文によって知ら
れている。これは、照明光学系内に設けられた偏光子に
よって作られた直線偏光で角膜を照明し、撮影、観察系
内に設けられた検光子を通して角膜表面を観察する方法
である。このような装置では、角膜の異方性によって、
角膜中心部に双曲線状の縞模様が観察される。また、本
論文ではその縞模様を解析することで角膜の異常を検出
しようと試みたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
試みは現在では研究段階であり、実際の臨床までには応
用されていない。この研究に用いられている装置は眼底
カメラを改造して作られており、基本的に健常者、又は
それに準ずる眼科疾患の患者にのみ応用が可能である。
【0004】これらの観察される縞模様は、ガラスやプ
ラスチックなどの等方等質(非晶質)の透明物体に応力
が掛かったときに観察される応力分布により観察される
縞模様であると考えられるので、角膜に切開、縫合を加
える白内障、屈折矯正手術などの眼科手術や、特に最近
の技術であるエキシマレーザー光による屈折矯正などの
角膜に侵襲を加えるものの、術後評価などへの応用が重
要であると考えられている。
【0005】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
手術用顕微鏡やスリットランプなどの眼科用実体顕微鏡
に組み入れることにより、手術後の縫合糸の張力の評価
や屈折矯正手術中、及び術前後の角膜状態の評価に用
い、より安全に手術を行い、手術の評価を簡便に行うこ
とができる眼科用実体顕微鏡装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る眼科用実体顕微鏡装置は、光源により被
検眼を照明する照明光学系と、被検眼を観察又は撮影す
る実体顕微鏡とから成る眼科用実体顕微鏡装置におい
て、前記照明光学系中に配置し照明光を直線偏光に変換
する偏光子と、前記実体顕微鏡内の観察光学系又は撮影
光学系中に配置し所定方向の直線偏光のみを透過する検
光子とを有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は手術用顕微鏡に応用した実施例
の光学系を模式的に表した正面図である。被検眼Eに対
向して対物レンズ1が設けられ、対物レンズ1の後方に
検者の両眼に向けて2つの光路が平行に設けられ、対物
レンズ1から検者眼に向けて、変倍光学系2a、2b、
ビームスプリッタ3a、3b、リレーレンズ4a、4
b、正立プリズム5a、5b、接眼レンズ6a、6bが
配列されている。なお、ビームスプリッタ3bは検光子
として作用する偏光ビームスプリッタで構成されてい
る。また、ビームスプリッタ3bの反射方向に分割され
た光路上には、撮影リレーレンズ2、テレビカメラ8が
設けられており、テレビカメラの出力はテレビモニタ9
に接続されている。
【0008】図2は側面図であり、上述の観察光学系の
側方には照明光学系が設けられハロゲン電球などから成
る光源11が被検眼Eの方向に向けられ、光源11の光
路に沿ってコンデンサレンズ12、照野絞り13、プリ
ズム14、光路に着脱可能な偏光板15、照明レンズ1
6、プリズム17が配列され、プリズム17からの出射
光は対物レンズ1の一部を通って被検眼Eに達するよう
になっている。また、偏光板15の偏光方向は偏光ビー
ムスプリッタであるビームスプリッタ3bにより反射さ
れる偏光方向と互いに直交するように配置されている。
【0009】光源11からの光束は、コンデンサレンズ
12、照野絞り13、プリズム14、偏光子として作用
する偏光板15、プリズム17、照明レンズ16を通っ
て被検眼Eを照明する。照明された被検眼Eは、対物レ
ンズ1、一対の変倍光学系2a、2b、ビームスプリッ
タ3a、3b、リレーレンズ4a、4b、正立プリズム
5a、5b、接眼レンズ6a、6bを経て検者眼に達
し、双眼実体顕微鏡により観察される。
【0010】照明光学系内に偏光子5を挿入して照明さ
れた被検眼Eの前眼部を、ビームスプリッタ3b、テレ
ビカメラ8、テレビモニタ9を介して観察すると、図3
の(a) 、(b) 、(c) に示すように角膜の状態によって様
々な縞模様が観察できる。特に、テレビモニタ9により
観察しなくとも、偏光板15を90°回転すると、検光
板として作用する偏光ビームスプリッタ3bの特性によ
り透過光と照明光の偏光方向が直交するので、顕微鏡で
も図3に示すような縞模様を観察することができる。
【0011】また、検光子として偏光ビームスプリッタ
3bを用いずに、無偏光ビームスプリッタを使用する場
合には偏光板を検光子として用いればよい。更には、手
術用顕微鏡はビームスプリッタは必須の構成ではないの
で、変倍系の直後にリレーレンズが配置されるような構
成の場合にも、偏光板を用いて検光子とすればよい。ま
た、このような構成では偏光板を着脱可能にして、手術
中には外すことで視野を明るくすることができる。
【0012】一般に、偏光板を光路中に挿入すると光量
が1/2以下に減少してしまい、手術野が暗くなってし
まう。そこで、手術中には偏光板15は光路中から外し
て十分な光量を確保し、術後の縫合時に偏光板15を光
路中に挿入し、上述のような角膜に生ずる縞模様を観察
しながら、縫合糸の張力を加減し、角膜に不自然な歪み
がない状態を確認して手術を終了することができる。
【0013】図4は本発明をスリットランプに応用した
第2の実施例を示している。被検眼Eの前方には、反射
プリズム21、対物レンズ22、変倍光学系23、検光
子として作用する偏光板24、リレーレンズ25、正立
プリズム26、接眼レンズ27が順次に配列されてい
る。また、反射プリズム21の反射方向には、照明レン
ズ28、偏光子として作用する着脱及び回転自在な偏光
板29、スリット30、コンデンサレンズ31、光源3
2が配列されている。
【0014】光源32からの光束をコンデンサレンズ3
1、スリット30、偏光板29、照明レンズ28、反射
プリズム21を介してスリット像として被検眼Eに投影
する。
【0015】通常の観察時には、偏光板29、24を光
路中から外しておき、偏光で観察を行う場合に偏光板2
9、24をそれぞれ光路中に挿入する。また、偏光板2
9、24は光軸を中心として回転可能であるので、被検
眼Eの様子を見ながら回転して最も良い状態を選択する
ことができる。また、この回転機構を連動することによ
り、常に偏光板29、24の偏光方向が直角になるよう
にすることもできる。これにより、手術用顕微鏡と同様
な手法で角膜に現れる縞模様が観察可能である。
【0016】スリットランプは眼科医が日常頻繁に使う
装置であるから、例えば手術後の経過や角膜切開痕の治
癒状態などを、定性的に観察可能である。また、本実施
例に示すように照明系中に偏光子、観察系中に検光子を
挿入した状態で、眼底による反射光により中間透光体を
観察する徹照法を用いて診断するときには、照明光源の
角膜による強い正反射成分を透過させることがないの
で、所謂角膜反射によるノイズを除去することができ、
被検眼Eの混濁を詳細に観察できるという利点もある。
【0017】上述の実施例では、角膜上に生ずる縞模様
を定性的に観察する装置を示したが、テレビカメラ8の
出力をデジタル化して記録、保管して、縞の様子を定量
的に表すこともできる。具体的には、ビデオカメラ8か
ら出力されるビデオ信号をパーソナルコンピュータに入
力し、A/D変換器によりデジタル化して、記憶する。
更に、記憶されたデジタル画像を解析することにより各
部の診断が可能である。
【0018】このような構成を持つことにより、角膜疾
患の早期発見、手術前後の縞模様の変化を計算して、手
技の評価、手術により発生する角膜乱視の変化の度合い
を推測することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼科用
実体顕微鏡装置は、照明部に偏光子を配置し、顕微鏡部
に着脱可能な検光子を配置して、被検眼角膜を観察、撮
影するようにしたので、縫合により生ずる角膜の歪み
や、術後の経過観察に有用であるばかりでなく、徹照法
により中間透光体の混濁の様子を強い角膜正反射光を除
去することができ、より詳細な観察が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の手術用顕微鏡に応用した光学系
の正面図である。
【図2】側面図である。
【図3】角膜を観察したときに現れるパターンの模式図
である。
【図4】第2の実施例のスリットランプに応用した側面
図である。
【符号の説明】
1、22 対物レンズ 2a、2b、23 変倍光学系 3b 偏光ビームスプリッタ 5a、5b、26 正立プリズム 6a、6b、27 接眼レンズ 8 テレビカメラ 9 テレビモニタ 15、24、29 偏光板 11、32 光源 21、30 スリット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源により被検眼を照明する照明光学系
    と、被検眼を観察又は撮影する実体顕微鏡とから成る眼
    科用実体顕微鏡装置において、前記照明光学系中に配置
    し照明光を直線偏光に変換する偏光子と、前記実体顕微
    鏡内の観察光学系又は撮影光学系中に配置し所定方向の
    直線偏光のみを透過する検光子とを有することを特徴と
    する眼科用実体顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 テレビカメラで撮影を行い、該テレビカ
    メラからの信号を記録する記録装置と、該記録装置に記
    録された被検眼像を解析する処理装置とを有する請求項
    1に記載の眼科用実体顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記実体顕微鏡は手術用顕微鏡とした請
    求項1に記載の眼科用実体顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記実体顕微鏡はスリットランプとした
    請求項1に記載の眼科用実体顕微鏡装置。
  5. 【請求項5】 前記偏光子、検光子は着脱可能とした請
    求項1に記載の眼科用実体顕微鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記偏光子、検光子は光軸を中心に回転
    可能とした請求項1に記載の眼科用実体顕微鏡装置。
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