JP4255549B2 - 作業用顕微鏡 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象物を拡大観察しつつ所定の作業を行うための作業用顕微鏡、例えば、眼科や脳外科などにおける診断、処置、手術において患者の眼などの観察対象物を立体的に観察するための手術用顕微鏡、または電子部品などを加工、検査するための工業用実体顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、眼科手術や脳外科手術などにおいては、患者の眼のような手術部位を観察対象物として立体的に観察することが可能な双眼実体顕微鏡が広く用いられている。このような手術用の双眼実体顕微鏡においては、助手が手術者をサポートしたり、研修医などが手術の様子を見学することができるように、手術者が観察対象物の観察に使用する主観察光学系から分岐した分岐観察光学系が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、眼科手術において手術者がピンセットやメスなどを用いて患者の眼のある部位を処置している場合、手術者はその処置している部位だけではなく、その他の部位にも注意を配り、処置中に患者の眼に不具合が生じていないかどうかを常に監視している。すなわち、手術用顕微鏡の見かけの視野は50度にも達することがあり、処置のある時点においては処置の対象となる部位はその視野の一部分に過ぎないが、手術者は、顕微鏡視野の一部分だけに注意を払うのではなく、その視野全体にわたって注意を向けているのである。
【0004】
一方、手術者は、手術上の処置や作業などに関して助手に指示を与えたり、手術の手法や手順に関して見学者などに対して説明を行ったりする場合がある。このような指示や説明は、処置される部位だけではなく、処置される部位以外の部位にも及ぶことが多くなっている。
【0005】
しかし、手術者が指示または説明しようとする部位がどの部位なのかを手術者自身が言葉で表現するのは極めて困難である。このため、従来の手術用顕微鏡においては、手術者が手術を一時中断し、該当する部位をピンセットなどを用いて指し示さなければならず、手術を迅速に完了することができないという不具合があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、手術を一時中断することなく手術者が顕微鏡視野内のどの位置を注視しているかを助手などに容易に把握させることにより、手術者にかかる負担に軽減し、手術を迅速に完了することが可能な手術用顕微鏡を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の作業用顕微鏡は、観察対象物を観察する主観察光学系と、前記主観察光学系から分岐した分岐観察光学系と、前記主観察光学系により前記観察対象物を観察している観察者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、前記視線方向検出手段によって検出された視線方向に基づき前記観察対象物に対する前記観察者の視線位置を演算する演算手段と、前記分岐観察光学系に配置され、前記演算手段によって演算された視線位置を示す位置情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明の作業用顕微鏡は、観察対象物を観察する主観察光学系と、前記主観察光学系から分岐した分岐観察光学系と、前記主観察光学系により前記観察対象物を観察している観察者の眼に向けて視標光束を投影する投影手段と、前記投影手段によって投影された視標光束による前記観察者の眼からの反射光によって生じるプルキンエ像の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段によって検出されたプルキンエ像の位置に基づき前記観察者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、前記視線方向検出手段によって検出された視線方向に基づき前記観察対象物に対する前記観察者の視線位置を演算する演算手段と、前記分岐観察光学系に配置され、前記演算手段によって演算された視線位置を示す位置情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明の作業用顕微鏡は、観察対象物を観察する主観察光学系と、前記主観察光学系から分岐した分岐観察光学系と、前記主観察光学系により前記観察対象物を観察している観察者の眼に向けて視標光束を投影する投影手段と、前記投影手段によって投影された視標光束によって前記観察者の眼の瞳の像を取得する取得手段と、前記投影手段によって投影された視標光束による前記観察者の眼からの反射光によって生じるプルキンエ像の位置を検出する位置検出手段と、前記取得手段によって取得された前記観察者の眼の瞳の像および前記位置検出手段によって検出されたプルキンエ像の位置に基づき前記観察者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、前記視線方向検出手段によって検出された視線方向に基づき前記観察対象物に対する前記観察者の視線位置を演算する演算手段と、前記分岐観察光学系に配置され、前記演算手段によって演算された視線位置を示す位置情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
上記請求項1から3に記載の発明の作業用顕微鏡において、請求項4に記載の発明は、前記表示手段に表示された位置情報は前記分岐観察光学系により観察可能であることを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決するために、請求項5に記載の発明の作業用顕微鏡は、観察対象物を観察する観察光学系と、前記観察光学系から分岐し、前記観察対象物の観察像を得る撮影光学系と、前記観察光学系により前記観察対象物を観察している観察者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、前記視線方向検出手段によって検出された視線方向に基づき前記観察対象物に対する前記観察者の視線位置を演算する演算手段と、前記演算手段によって演算された視線位置を示す位置情報を前記撮影光学系によって得られる観察像上に表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、手術用顕微鏡を例にとって図面を参照して説明する。
【0013】
(実施の形態1)
図1および図2は本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の光学系の構成を示す図であり、図3は本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の制御系の構成を示すブロック図である。なお、図1において、Erは患者などの被検者の被検眼Eの眼底、Eaは被検眼Eの瞳孔、Ebは被検眼Eの虹彩、Ecは被検眼Eの角膜、Edは被検眼Eの強膜をそれぞれ示している。
【0014】
図1および図2に示す本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡は、被検眼Eを照明するための照明光学系1と、観察者である手術者OPが被検眼Eを観察対象物として観察するための手術者用の観察光学系(主観察光学系)2と、手術者OPの視線を検出するための視線検出光学系100と、手術者OPの視線位置を表示するための視線位置表示ユニットとして用いられる液晶ディスプレイ(LCD)44とを備えている。なお、対物レンズ3は照明光学系1および観察光学系2によって共用されている。
【0015】
照明光学系1は、照明光源10と、集光レンズ11と、照明野絞り12と、コリメータレンズ13と、プリズム14と、対物レンズ3とによって構成されている。
【0016】
照明光源70から出射した照明光は、集光レンズ11および照明野絞り12を介してコリメータレンズ13に導かれる。さらに、この照明光は、コリメータレンズ13でコリメートされた後、プリズム14の反射面14bで反射され、プリズム14の出射側付近に位置する照明光学系1の射出瞳14a、対物レンズ3、および瞳孔Eaを通して眼底Erに照射される。このようにして、被検眼Eが照明されることになる。
【0017】
観察光学系2は、右眼用観察光学系2aおよび左眼用観察光学系2bを備えている。右眼用観察光学系12aは、対物レンズ3と、3つのレンズ20a、20b、20cから構成される変倍レンズを備えた変倍光学系20と、ビームスプリッタ21と、結像レンズ22と、像正立プリズム23と、菱形プリズムである眼幅調整プリズム24と、視野絞り25と、接眼レンズ26とによって構成されている。図中、2a1は右眼用観察光学系2aの入射瞳を示し、26aは入射瞳2a1の像(すなわちアイポイント位置)を示している。
【0018】
また、左眼用観察光学系2bは、右眼用観察光学系2aと同様に、対物レンズ3と、3つのレンズ30a、30b、30cから構成される変倍レンズを備えた変倍光学系30と、ビームスプリッタ31と、結像レンズ32と、像正立プリズム33と、菱形プリズムである眼幅調整プリズム34と、視野絞り35と、接眼レンズ36とによって構成されている。図中、2b1は左眼用観察光学系2bの入射瞳を示し、36aは入射瞳2b1の像(すなわちアイポイント位置)を示している。
【0019】
なお、手術用顕微鏡の観察倍率を得るために、変倍光学系20、30を構成する変倍レンズの位置を検出するポテンショメータ70が設けられている。
【0020】
照明光学系1によって被検眼Eに照射され、被検眼Eから反射された反射光は、対物レンズ3、変倍光学系20、30、ビームスプリッタ21、31、結像レンズ22、32、プリズム23、24、33、34、視野絞り25、35、および接眼レンズ26、36を通過して手術者OPの左右の眼Dで観察されることになる。
【0021】
なお、被検眼Eからの反射光は、ビームスプリッタ21、31によって観察光学系2から分岐される。ビームスプリッタ21によって分岐した光は、結像レンズ41、ハーフミラー42、および接眼レンズ43によって構成されている助手用の分岐観察光学系40に導かれる。従って、分岐観察光学系40により、手術者OP以外の助手や研修医などによっても被検眼Eが観察可能となっている。
【0022】
また、ビームスプリッタ31によって観察光学系2から分岐した光は、結像レンズ51、反射ミラー52、およびテレビカメラ53によって構成されているテレビ撮影光学系50に導かれる。従って、テレビ撮影光学系50により、被検眼Eのテレビ撮影が可能となっている。
【0023】
視線検出光学系100は、赤外発光ダイオード(赤外LED)101と、ピンホール102と、集光レンズ103と、ハーフミラー104、107と、結像レンズ105と、電荷結合素子(CCD)106と、半導体位置検出素子(PSD)108とから構成される。
【0024】
なお、手術者OPの左右の眼Dのそれぞれの視線を検出するために、観察光学系2と対応させて視線検出光学系100を左右眼用として一対設けることは可能であるが、通常は、左右眼のどちらか一方に関して視線検出光学系を設ければ十分である。ここでは、手術者OPの右眼の視線のみを検出する場合について説明する。
【0025】
ピンホール102はアイポイント位置26aと光学的に共役に配置され、CCD106もアイポイント位置26aと光学的に共役に配置されている。
【0026】
LED101から出射された光は、ピンホール102によって点光源とされ、集光レンズ103およびハーフミラー104を通過して観察光学系2の光路に合流する。さらに、この光は視野絞り25を介して接眼レンズ26によって平行光束とされ、手術者OPの右の眼Dに視標光束として投影される。
【0027】
手術者OPの眼Dに照射された視標光束は、角膜の頂点と角膜の曲率中心とを結ぶ線の中点に虚像を形成するようにして角膜において反射される。この反射光は、接眼レンズ26およびプリズム24を介して、ハーフミラー104で反射される。さらに、この反射光の一部は、結像レンズ105およびハーフミラー107を通過してCCD106に眼Dの瞳の像として結像する。また、この反射光の他の一部は、結像レンズ105を通過し、ハーフミラー107で反射されてPSD108に入射する。
【0028】
これにより、CCD106によって得られた眼Dの瞳の像に対応する画像信号は画像処理回路106´において2値化処理され、この2値化情報は制御回路200に出力される。
【0029】
また、PSD108の出力に基づき、検出回路108´において眼Dにおける輝点像(プルキンエ像)の位置が検出される。検出されたプルキンエ像の位置に関する情報は制御回路200に出力される。
【0030】
制御回路200は、画像処理回路106´からの出力情報および検出回路108´からの出力情報に基づき、プルキンエ像と瞳孔の位置関係から観察光学系2の光軸Oに対する手術者OPの眼Dの視軸の方向(視線方向)を演算する。また、制御回路200は、ポテンショメータ70によって検出された変倍光学系20を構成する変倍レンズの位置に基づき観察光学系2の観察倍率を演算する。
【0031】
制御回路200は、それぞれ演算した視線方向および観察倍率に基づき、手術者OPが注視している被検眼Eの観察像)上の点(注視点)の位置を視線位置として演算する。
【0032】
視線位置表示ユニットとして用いられる液晶ディスプレイ44は、分岐観察光学系40の接眼レンズ43側から見てハーフミラー42の後方に配置される。従って、制御回路200は、演算した手術者OPの眼Dの注視点の位置(視線位置)に関する位置情報をスポット像として液晶ディスプレイ44に表示させる。
【0033】
例えば、図4に示すように、手術者がピンセット7やメス8を用いて被検眼Eの処置点Aを処置しているが、その処置中において手術者が注視点Bも見ているような場合には、上述した処理により、注視点Bを示すスポット像が液晶ディスプレイ44に表示される。その後、助手は、分岐観察光学系40の接眼レンズ43を覗き込むことによって、注視点Bの位置にスポット像が示されている観察像9を観察することが可能となる。
【0034】
これにより、手術者が被検眼のどの位置を注視しているのかを助手は容易に把握することができるので、従来の手術用顕微鏡の場合のように手術者が処置を一時中断し、ピンセットなどによって注視点を指し示す必要がなくなる。従って、手術中の手術者にかかる負担を軽減することができ、手術の迅速化を図ることが可能となる。
【0035】
なお、手術者用の観察光学系2および助手用の分岐観察光学系40は、図5に示すように、手術用顕微鏡5において所定の角度δを有して配置されている。そのため、助手が分岐観察光学系40により観察している被検眼Eの観察像は、手術者OPが観察光学系2により観察している被検眼Eの観察像を角度δだけ回転移動させた状態に対応する。従って、手術者OPの眼Dの注視点を示すスポット像を液晶ディスプレイ44に表示する場合には、角度δを考慮してスポット像の表示位置を決定する必要がある。
【0036】
具体的には、手術者OPの眼Dの注視点Bを示すスポット像の表示座標を(Xi、Yi)とした場合、助手が分岐観察光学系40により観察する観察像において注視点Bが同様の位置に見えるための座標は(Xicosδ−Yisinδ、cosδ(Xisinδ+Yicosδ))で表されるので、このような座標変換により得られた表示位置にスポット像を液晶ディスプレイ44において表示させることになる。
【0037】
また、手術者が助手などに処置に関する指示や説明を行わない時においても液晶ディスプレイ44にスポット像を表示させておくと、助手が被検眼Eの観察像を観察する場合にはかえって邪魔となる。このような場合には、図示しないフットスイッチなどによって液晶ディスプレイ44に表示させているスポット像を消滅させるようにする。また、予め設定された時間が経過した後にスポット像を自動的に消滅させるようにすることも可能である。
【0038】
本発明の第1の実施の形態では、視線位置表示ユニットとして液晶ディスプレイ44を用いて手術者の眼の視線位置を示している。しかし、この代わりに、例えばLEDを10個X10個の格子状に配置し、手術者の眼の視線位置をこれに対応する位置に配置されているLEDを発光させることにより示すことも可能である。
【0039】
また、本発明の第1の実施の形態では、プルキンエ像をPSD108で検出するようにしているが、CCD106で瞳位置およびプルキンエ像の位置の両方を検出するようにして、ハーフミラー107、PSD108を省略してもよい。
【0040】
(実施の形態2)
図6は本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡の光学系の構成を示す図である。図6に示す本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡は、基本的には本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡と同様な構成を有しているが、分岐観察光学系40に液晶ディスプレイ44を設ける代わりに、これと同様な機能を備えた液晶ディスプレイ44´をテレビ撮影光学系50に設けている。
【0041】
従って、本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の場合と同様に処理して、液晶ディスプレイ44´に手術者の注視点Bを示すスポット像を手術者の視線位置に関する位置情報として表示させる。そして、液晶ディスプレイ44´に表示されるスポット像をテレビカメラ53に向かう方向の光路に合流させることにより、テレビカメラ53においてスポット像が示されている観察画像を表示させることができる。これにより、例えば、手術の様子を見学している者にとって手術者の注視点も容易に把握することができる。
【0042】
なお、本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡においては、図7に示すように、本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の場合のような液晶ディスプレイ44をさらに併設した構成にすることも可能である。
【0043】
(実施の形態3)
図8は本発明の第3の実施の形態の手術用顕微鏡の光学系の構成を示す図、図9は本発明の第3の実施の形態の手術用顕微鏡の制御系の構成を示すブロック図である。図8に示す本発明の第3の実施の形態の手術用顕微鏡は、基本的には本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡と同様な構成を有しているが、分岐観察光学系40に液晶ディスプレイ44を設ける代わりに、任意の画像をテレビカメラ53に表示される観察画像に重畳させるためのスーパーインポーズ装置53´を設けてテレビカメラ53に接続させている。
【0044】
従って、本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の場合と同様に処理して、スーパーインポーズ装置53´により、テレビカメラ53に表示される観察画像に対して手術者の注視点Bを示すスポット像を手術者の視線位置に関する情報として重畳する。これにより、本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡の場合と同様に、手術の様子を見学している者にとって手術者の注視点も容易に把握することができる。
【0045】
なお、本発明の第3の実施の形態の手術用顕微鏡においても、本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の場合のような液晶ディスプレイ44をさらに併設した構成にすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、観察対象物を観察している手術者の視線方向を検出し、その視線位置を助手が観察する観察像上にスポット像として示すことにより、手術を一時中断することなく手術者が顕微鏡視野内のどの部位を注視しているかを助手や研修医などが容易に把握することができる。これにより、手術者にかかる負担を軽減でき、手術を迅速に完了させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の光学系の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の光学系の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡によって観察される被検眼の観察像上に示される注視点を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡における手術用の観察光学系と助手用の分岐観察光学系の位置関係を説明するための図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡の光学系の構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡の制御系の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の手術用顕微鏡の光学系の構成を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の手術用顕微鏡の制御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
E 被検眼
1 照明光学系
2 観察光学系
3 対物レンズ
7 ピンセット
8 メス
20、30 変倍光学系
40 分岐観察光学系
44、44´ LCD
50 テレビ撮影光学系
53 テレビカメラ
53´ スーパーインポーズ装置
70 ポテンショメータ
100 視線検出光学系
101 LED
106 CCD
106´ 画像処理回路
108 PSD
108´ 検出回路
200 制御回路

Claims (5)

  1. 観察対象物を観察する主観察光学系と、
    前記主観察光学系から分岐した分岐観察光学系と、
    前記主観察光学系により前記観察対象物を観察している観察者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、
    前記視線方向検出手段によって検出された視線方向に基づき前記観察対象物に対する前記観察者の視線位置を演算する演算手段と、
    前記分岐観察光学系に配置され、前記演算手段によって演算された視線位置を示す位置情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする作業用顕微鏡。
  2. 観察対象物を観察する主観察光学系と、
    前記主観察光学系から分岐した分岐観察光学系と、
    前記主観察光学系により前記観察対象物を観察している観察者の眼に向けて視標光束を投影する投影手段と、
    前記投影手段によって投影された視標光束による前記観察者の眼からの反射光によって生じるプルキンエ像の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段によって検出されたプルキンエ像の位置に基づき前記観察者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、
    前記視線方向検出手段によって検出された視線方向に基づき前記観察対象物に対する前記観察者の視線位置を演算する演算手段と、
    前記分岐観察光学系に配置され、前記演算手段によって演算された視線位置を示す位置情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする作業用顕微鏡。
  3. 観察対象物を観察する主観察光学系と、
    前記主観察光学系から分岐した分岐観察光学系と、
    前記主観察光学系により前記観察対象物を観察している観察者の眼に向けて視標光束を投影する投影手段と、
    前記投影手段によって投影された視標光束によって前記観察者の眼の瞳の像を取得する取得手段と、
    前記投影手段によって投影された視標光束による前記観察者の眼からの反射光によって生じるプルキンエ像の位置を検出する位置検出手段と、
    前記取得手段によって取得された前記観察者の眼の瞳の像および前記位置検出手段によって検出されたプルキンエ像の位置に基づき前記観察者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、
    前記視線方向検出手段によって検出された視線方向に基づき前記観察対象物に対する前記観察者の視線位置を演算する演算手段と、
    前記分岐観察光学系に配置され、前記演算手段によって演算された視線位置を示す位置情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする作業用顕微鏡。
  4. 前記表示手段に表示された位置情報は前記分岐観察光学系により観察可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の作業用顕微鏡。
  5. 観察対象物を観察する観察光学系と、
    前記観察光学系から分岐し、前記観察対象物の観察像を得る撮影光学系と、
    前記観察光学系により前記観察対象物を観察している観察者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、
    前記視線方向検出手段によって検出された視線方向に基づき前記観察対象物に対する前記観察者の視線位置を演算する演算手段と、
    前記演算手段によって演算された視線位置を示す位置情報を前記撮影光学系によって得られる観察像上に表示する表示手段とを備えたことを特徴とする作業用顕微鏡。
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