JP4272551B2 - 土壌修復剤用鉄粉の製造方法 - Google Patents
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Description
上記有機ハロゲン化物等の揮発性の有機化合物で汚染された土壌を浄化する方法としては、土壌ガス吸引法、地下水揚水法、土壌掘削法等が知られている。土壌ガス吸引法は、不飽和帯に存在する対象物質を強制的に吸引するものであり、ボーリングにより地盤中に吸引用井戸を設置し、真空ポンプによって吸引用井戸内を減圧にし、気化した有機化合物を吸引井戸内に集め、地下に導いて土壌ガス中の有機化合物を活性炭に吸着させるなどの方法によって処理するものである。上記有機化合物による汚染が帯水層にまで及んでいる場合には、吸引用井戸内に水中ポンプを設置し、土壌ガスと同時に揚水して処理する方法が採用される。
地下揚水法は、土壌中に揚水井戸を設置し、汚染地下水を揚水して処理する方法である。さらに、土壌掘削法は、汚染土壌を掘削し、掘削した土壌を風力乾燥、加熱処理を施して有機化合物の除去回収を行う方法である。
しかしながら、これらの方法は、土壌を直接浄化する方法ではなく、上記土壌ガス吸引法、地下水揚水法等により集められた汚染水、あるいは河川、地下水等の汚染水を浄化する方法であり、対象となる処理物の量は極めて大量であり、処理は長期間を要する場合が多い。また処理工程が複雑となる場合が多いのも欠点である。このため、汚染源である土壌を直接簡便に浄化する方法が求められている。また、六価クロムで汚染された土壌については、硫酸第一鉄等の還元剤で浄化する方法が知られているが、クロム鉱滓のように三価および六価クロムの塊状で存在する場合には、硫酸第1鉄では還元作用を示す時間が短いため、十分な還元を行うことができない。
そこで、長期にわたって還元作用を示す浄化剤が発明されており、特に、特開2001−198567公報に記載される技術では、微細な鉄粉をスラリー化した土壌修復剤を用いた技術が示されている。この方法では、微細な鉄粉のスラリーを直接地中に注入することにより、土壌を修復することが可能である優れた方法である。また、微細な鉄粉として、製鋼転炉から発生する金属鉄を多く含む微細なダストを用いることから、経済性も高い方法である。
つまり、従来技術では、転炉ダストを回収する際に、不適切な処理を行うと、転炉ダストの金属鉄が酸化してしまう問題や、転炉ダストに混在している粒子径が0.1mm以上の大きい粒子が混在している問題が解決されていなかった。転炉ダストの金属鉄が酸化する場合は、塩素系有機物や六価クロムと反応する機能を失うことが起きる。大きな粒子は、比表面積が小さいことから、土壌修復の効果が小さいことと、スラリーの懸濁時の特性が微細な粒子と異なる問題があった。
また、回収したスラリーの粉体濃度が濃すぎることや薄すぎることから、安定した濃度調整ができないことの問題があった。この結果、スラリーの粉体濃度が大きすぎる場合は、スラリーを液送する際に配管詰まりが起きたり、輸送中にタンク下部に沈殿したりする問題が起きていた。また、スラリーの粉体濃度が小さすぎる場合は、輸送コストが増加したり、製品の鉄粉濃度が低すぎて所定の反応活性が得られない問題があった。更に、適正な条件でスラリーを液できない場合は、1ミクロン程度の微細な鉄粒子が懸濁しているスラリーを輸送する配管が閉塞する問題もあり、長時間において、安定したスラリー回収ができない問題もあった。
このように、従来技術による転炉ダストから土壌修復剤を製造する方法には、種々の問題があった。従って、これらの問題を解決して、高品位の土壌修復剤を経済的に製造するための新しい技術が求められていた。
(1)未燃焼で回収された転炉ガスから湿式集塵機で分離した、鉄を多く含む粉体を、沈殿槽内にて沈殿抽出し、濃縮スラリーの形態である鉄含有粒子の土壌修復剤の製造方法であって、濃縮スラリー槽に溶存酸素計を設置して、溶存酸素が所定の目標値を超えた場合は、脱酸素剤を添加することにより、処理操作中のスラリー水の溶存酸素濃度を4ミリグラム/リットル以下とすることを特徴とする土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
(2)未燃焼で回収された転炉ガスから湿式集塵機3で分離した、鉄を含む粉体を、凝集剤を添加して、沈殿槽6内にて沈殿抽出し濃縮スラリーとした後に、濃縮スラリーを濃縮スラリー槽10に移送する。濃縮スラリー槽10にて、最終製品を製造するために適正な粉体濃度とした濃縮スラリーを、濃縮スラリー回収配管13を経由して回収する方法であり、かつ、少なくとも濃縮スラリー槽10での操作以降は、スラリー水の溶存酸素濃度を4ミリグラム/リットル以下、望ましくは3ミリグラム/リットル以下、とすることを特徴とする(1)に記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
(3)未燃焼の転炉ガスから湿式で回収した鉄を多く含む粉体から粗粒分を除去した後に、沈殿槽6内にて微粒の鉄を含む粉体を沈殿させて濃縮スラリーを抽出する(1)または(2)に記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
(4)スラリー水のpHを7以上とすることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
(6)濃縮スラリー槽10内のスラリーの粉体濃度、または、液比重を測定して、測定値を設定された値の範囲内にする濃度制御操作を行う(5)に記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
(7)スラリー粉体濃度が目標よりも低い場合は、濃縮スラリー槽10の上部からスラリー粉体濃度の低いスラリー部分を抜き取り、また、スラリー粉体濃度が目標よりも高い場合は、濃縮スラリー槽10の底部からスラリー粉体濃度の高いスラリー部分を抜き取る(6)に記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
(8)濃縮スラリー槽10のスラリー粉体濃度、および、水位を測定して、これらの測定値をもとに、スラリー粉体濃度の低い部分を抜く量とスラリー粉体濃度の高い部分を抜く量を制御する(7)に記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
(9)濃縮スラリー槽10の底と水面の間に、スラリー取り出し部があり、かつ、上方にスラリーを搬送する構成となっている濃縮スラリー回収配管13にて濃縮スラリーを回収すると共に、濃縮スラリーを回収していない間は、濃縮スラリー回収配管13に流れている濃縮スラリーをスラリー返送配管18から、濃縮スラリー槽10に返送する(2)、(3)、(5)乃至(8)のいずれかに記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
製鋼転炉1で、溶融鉄に酸素を吹き付けて、溶融鉄中の炭素等を除去する際に、大量に発生する一酸化炭素を主体とする転炉ガスを非燃焼式ガス回収装置2で未燃焼のまま回収する。この転炉ダストには、金属鉄を多く含むダストが含まれる。このダストは、溶融鉄に酸素が吹き付けられた際に、火点で鉄が蒸発して、これが冷却される際に微細な粒子となる微粒ダストと酸素に吹き飛ばされて形成する粗粒ダストがある。微粒ダストは、粒子径が0.3〜5ミクロンであり、発生時点では金属鉄を多く含むものである。また、粗粒ダストは、粒子径が50ミクロン〜2mm程度で、発生時点では金属鉄を多く含むものである。
このようにして得た転炉ダストを含むスラリーをスラリー回収トラフ4経由して、粗粒分離装置5に送り、ここで100ミクロン以上程度の粗粒分を分離して、微粒分の比率が高いスラリーとする。これは、比表面積を大きくすることにより、反応界面積を増加させることに有効である。ただし、土壌修復の用途によっては、この操作は必ずしも必要がないことから、その場合は粗粒分離装置5をバイパスする。この後に、転炉ダストを含むスラリーを沈殿槽6で沈殿させ、転炉ダストが濃縮したスラリーを製造する。ここで沈殿槽6は、スラリーの動きを遅くして、粒子を沈降させる構造であり、一般には、レイキが設置されている円形の沈殿槽、いわゆる円形シックナー、が用いられる。粉体濃度が低い場合にスラリーの上下方向に濃度差が出る問題や、粉体濃度が高い場合に配管等の詰まりがでる問題が起きる。従って、これらの問題を解決するために、沈殿槽6出側での濃縮スラリーの鉄を含む粒子の比率を5〜40質量%とする。なお、沈殿槽6で、転炉ダストが沈殿する際に発生する上澄みの水は、オーバー水循環配管7で集塵用水として再利用される。
沈殿槽6の内部では、転炉ダスト中の酸化を防止することが重要である。転炉ダスト土壌修復剤としての機能を発揮するためには、粒子の表面での金属鉄と酸化第一鉄、つまり、金属FeとFe2+の形態の鉄を有効に反応させることが重要である。したがって、転炉ダストを酸化させない方法は重要である。転炉ダスト中の金属鉄の酸化を防止するためには、スラリー水中の溶存酸素濃度を低下させることが良い。本発明者らの実験では、スラリー水の溶存酸素濃度が5ミリグラム/リットル以下となると、金属鉄の酸化速度が低下し始めて、4ミリグラム/リットル以下では、この低酸素濃度のスラリー水中に3〜10日間保存しても転炉ダストの酸化増加率は10%以下にとどまることを見出した。また、酸化を極めて小さくするためには、3ミリグラム/リットル以下の溶存酸素濃度が望ましい。
また、金属鉄や酸化鉄の水中への溶解を防止することも重要である。鉄は酸性水中では、鉄イオンとなって溶解することから、スラリー水はアルカリ性であることが必要である。本発明者らは、種々の実験の結果、濃縮スラリー槽10での操作以降のスラリー水のpHは7以上となる場合は、金属鉄の水への溶解がほとんどないことを確認した。したがって、スラリー水のpHは7以上であれば、より望ましい。
本発明者らの実験では、土壌の修復条件によってやや違いはあるものの、概略で、金属鉄比率が20質量%、また、酸化第一鉄または水酸化第一鉄の比率を20%程度以上(金属鉄と水酸化第一鉄を含む酸化第一鉄の合計比率が40質量%以上)であることが本発明での良好な土壌修復剤の条件であることを解明した。この操作により、金属鉄と酸化第一鉄(水酸化第一鉄を含む)の合計比率が40質量%以上の粉体を得ることが可能となる。このような微粒子は、鉄イオンの価数が0価から2価または3価に、また、2価から3価に変化することにともなう還元力により、六価クロムを還元することや、トリクロロエチレンなどを分解する能力が大きい。
濃縮スラリーポンプ8の動力で、沈殿槽6で濃縮された転炉ダストを濃縮スラリー配管9経由で、濃縮スラリー槽10に移す。濃縮スラリー槽10は、円筒型の槽が望ましく、また、鉄粉粒子が表面に当ることから、鉄鋼製またはコンクリート製のものが良い。濃縮スラリー槽10では、転炉ダストが底に沈殿固化しないように、攪拌装置11で、濃縮スラリーを攪拌する。所定の粉体濃度である濃縮スラリーは、濃縮スラリー回収ポンプ12の動力を用いて、濃縮スラリー回収配管13経由で回収する。濃縮スラリー回収配管13は鋼製の円パイプが良い。濃縮スラリー回収配管13の内部でのスラリーの付着を防止するためには、毎分1メートル程度以上の比較的大きな流速でスラリーを流すことが良い。
具体的な例としては、スラリー粉体濃度が高すぎる場合は、濃縮スラリー槽10の攪拌を停止するか弱めて、濃縮スラリー槽10の底に近い部分に設置してある濃厚スラリー抜き配管14から、粉体濃度の高いスラリーを抜き、水添加配管15にて、水を濃縮スラリー槽10に添加する。また、スラリー粉体濃度が低すぎる場合は、濃縮スラリー槽10の攪拌を停止するか弱めて、上部に粉体濃度の低い部分を作り、濃縮スラリー槽10の上部に設置してある希薄スラリー抜き配管16から、粉体濃度の低いスラリーを抜く。ここで、所定の濃度とは、土壌修復剤の使用目的と希釈方法によって異なるが、濃いスラリーが必要な場合で粉体比率が30〜40質量%であり、薄いスラリーが必要な場合では、5〜20質量%である。
濃縮スラリー槽10からスラリーを回収する際には、スラリー中の粉体の影響による配管詰まり対策の工夫が必要である。本発明者らは、図2に示す装置により、配管詰まり対策を行った。濃縮スラリー回収配管13は、濃縮スラリー槽10の中段にスラリー取り入れ口があり、また、上方に延びる。その後、水平に延びて、濃縮スラリー回収配管13の末端に至る。濃縮スラリー回収配管13は、水平部から先は屈曲してもかまわない。この構成の配管を用いることにより、濃厚なスラリーを送る際の配管詰まりを防止できる。
また、転炉ダストのスラリーを施行現場などの他の場所に輸送する場合は、タンクローリーなどの密閉容器内で運搬する。この土壌修復剤を土中に注入することにより、土中の汚染物質を除去または還元して無害化する。また、掘削した土にこの土壌修復剤を混合することも行われる。
ただし、輸送費を削減するためには、上記の方法で濃縮した濃縮スラリーを脱水するなどの方法で、水分を25〜55質量%(粉体濃度:45〜75質量%)に再濃縮して、これを輸送する。転炉ダストの濃縮スラリーを25質量%以下とすると、水分に覆われない部分が生じて、この部分が酸化する問題が起きる。また、水分が55質量%以上では、再濃縮の効果が現れないからである。この再濃縮物を輸送する際には、密閉式の容器を有する車両にて、施行現場などに輸送する。
回収した土壌修復剤は、スラリー状態で、密閉式タンクローリー車を用いて施工現場まで輸送した。施工現場にある分散剤添加装置にて、分散剤を添加して、転炉ダストを良く分散させた。これを、土中に注入することにより、トリクロロエチレンを分解処理した。処理効果の判定は、5日後と30日後での土中のトリクロロエチレンの初期値からの低下率で行った。
(実施例1)
この濃縮スラリーを用いた処理での土壌修復効果の評価では、トリクロロエチレン濃度の初期値との比が、5日後には39〜51%、また、30日後には23〜31%まで低下した。このように、土壌中の有害物質を効果的に分解することができた。
(実施例2)
この濃縮スラリーでの土壌修復効果の評価では、トリクロロエチレン濃度の初期値との比が、5日後には35〜45%、また、30日後には21〜30%まで低下しており、土壌中の有害物質を効果的に分解することができた。実施例1よりも良好な結果であった。
(実施例3)
この濃縮スラリーでの土壌修復効果の評価では、トリクロロエチレン濃度の初期値との比が、5日後には34〜39%、また、30日後には22〜26%まで低下しており、実施例1よりも効果の変動が小さい結果であった。このように、濃縮スラリー粉体濃度をほぼ一定にすることにより、安定した効果が得られる。
(実施例4)
この濃縮スラリー使用での土壌修復効果の評価では、トリクロロエチレン濃度の初期値との比が、5日後には56〜67%、また、30日後には39〜42%まで低下していた。このように、実施例4では、30日以内では、効果がやや小さかったが、90日後には、トリクロロエチレン濃度が21〜23%まで低下していた。平均粒子径が大きいことから、短期間での効果が小さいが、長期間での効果は十分であった。長期間の効果発揮を狙う場合は、実施例4のように、粗粒分を除去しなくとも良い。
(実施例5)
この濃縮スラリーでの土壌修復では、トリクロロエチレン濃度の初期値との比が、5日後には56〜62%、また、30日後には38〜42%まで低下していた。このように、本発明の方法のpH条件を外れて回収した土壌修復剤では、土壌中の有害物質分解比率がやや低かった。
(比較例)
この濃縮スラリーでの土壌修復効果の評価では、トリクロロエチレン濃度の初期値との比が、5日後には68〜76%、また、30日後には57〜63%までしか低下していなかった。このように、本発明の方法の条件を外れて回収した土壌修復剤では、土壌中の有害物質分解比率が低かった。
2 非燃焼式ガス回収装置
3 湿式集塵装置
4 スラリー回収トラフ
5 粗粒分離装置
6 沈殿槽
7 オーバー水循環配管
8 濃縮スラリーポンプ
9 濃縮スラリー配管
10 濃縮スラリー槽
11 攪拌装置
12 濃縮スラリー回収ポンプ
13 濃縮スラリー回収配管
14 濃厚スラリー抜き配管
15 水添加配管
16 希薄スラリー抜き配管
17 三方弁
18 スラリー返送配管
19 スラリー粉体濃度計
20 水位計
21 溶存酸素計
22 pH計
Claims (9)
- 未燃焼で回収された転炉ガスから湿式集塵機で分離した、鉄を多く含む粉体を、沈殿槽内にて沈殿抽出し、濃縮スラリーの形態である鉄含有粒子の土壌修復剤の製造方法であって、濃縮スラリー槽に溶存酸素計を設置して、溶存酸素が所定の目標値を超えた場合は、脱酸素剤を添加することにより、処理操作中のスラリー水の溶存酸素濃度を4ミリグラム/リットル以下とすることを特徴とする土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
- 未燃焼で回収された転炉ガスから湿式集塵機で分離した、鉄を含む粉体からなるダストを、凝集剤を添加して沈殿槽内にて沈殿抽出して濃縮スラリーとした後に、当該濃縮スラリーを濃縮スラリー槽に移送し、当該濃縮スラリー槽内で、最終製品を製造するために適正な粉体濃度とした濃縮スラリーを、濃縮スラリー回収配管を経由して回収する方法であり、かつ、少なくとも当該濃縮スラリー槽での操作以降は、スラリー水の溶存酸素濃度を4ミリグラム/リットル以下とすることを特徴とする請求項1に記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
- 未燃焼の転炉ガスから湿式で回収した鉄を多く含む粉体から粗粒分を除去した後に、微粒の鉄を含む粉体を沈殿させて濃縮スラリーを抽出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
- スラリー水のpHを7以上とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
- 濃縮スラリー中の粉体濃度を5〜40質量%とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
- 濃縮スラリー槽内のスラリー粉体濃度または液比重を測定して、測定値を設定された値の範囲内にする濃度制御操作を行うことを特徴とする請求項5に記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
- スラリー粉体濃度が目標よりも低い場合は、濃縮スラリー槽の上部からスラリー粉体濃度の低いスラリー部分を抜き取り、また、スラリー粉体濃度が目標よりも高い場合は、濃縮スラリー槽の底部からスラリー粉体濃度の高いスラリー部分を抜き取ることを特徴とする請求項6に記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
- 濃縮スラリー槽のスラリー粉体濃度、および、水位を測定して、これらの測定値をもとに、スラリー粉体濃度の低い部分を抜く量とスラリー粉体濃度の高い部分を抜く量を制御することを特徴とする請求項7に記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
- 濃縮スラリー槽の底と水面の間に取り出し部があり、かつ、上方にスラリーを搬送する構成となっている濃縮スラリー回収配管にて濃縮スラリーを回収すると共に、濃縮スラリーを回収していない間は、濃縮スラリー回収配管に流れている濃縮スラリーを返送用配管から、濃縮スラリー槽に返送することを特徴とする請求項2、請求項3、請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の土壌修復剤用鉄粉の製造方法。
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