JP2009112986A - 排水処理方法 - Google Patents

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【課題】塩素バイパスダストの水洗時に発生する排水を浄化処理する際に、設備コストや運転コストを低減しながら、効率よく重金属類を除去する。
【解決手段】セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスに含まれるダストの水洗時に発生する排水から重金属類を除去する排水処理方法であって、排水のpHが10以上の状態で硫化剤を添加し、硫化剤を添加した排水のpHを4以下として排水に第一鉄化合物を添加し、第一鉄化合物を添加した排水から析出物を分離する。ろ過によって分離することが容易でない微粒子状の硫化物沈殿を、第一鉄化合物等によって凝集させた後分離することにより、排水中の重金属類を効率よく除去することが可能となり、第一鉄化合物の還元作用により、セレンを還元してセレンの除去率を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、排水処理方法に関し、特に、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスに含まれるダストの水洗時に発生する排水から重金属類を除去して浄化処理する方法に関する。
従来、セメント製造設備におけるプレヒータの閉塞等の問題を引き起こす原因となる塩素、硫黄、アルカリ等の中で、塩素が特に問題となることに着目し、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部を抽気して塩素を除去する塩素バイパスシステムが用いられている。
この塩素バイパスシステムでは、例えば、特許文献1に記載のように、抽気した燃焼ガスを冷却して生成したダストの微粉側に塩素が偏在しているため、ダストを分級機によって粗粉と微粉とに分離し、粗粉をセメントキルン系に戻すとともに、分離された塩化カリウム等を含む微粉(塩素バイパスダスト)を回収していた。
ところが、近年、廃棄物のセメント原料化又は燃料化によるリサイクルが推進され、廃棄物の処理量が増加するに従い、セメントキルンに持ち込まれる塩素、硫黄、アルカリ等の揮発成分の量も増加し、塩素バイパスダストの発生量も増加している。そのため、塩素バイパスダストをすべてセメント粉砕工程で利用することができず、塩素バイパスダストを水洗処理する必要が生じていた。
また、セメント製造設備における廃棄物の処理量の増加に従い、セメントキルンに持ち込まれる重金属類の量も増加しており、これらの重金属類は、塩素バイパスダストを水洗処理した際にろ液中に溶出するため、水洗時に発生する排水から重金属類を除去することも必要であった。
そこで、例えば、特許文献2には、セメント製造工程で発生する塩素バイパスダスト等から重金属を効率よく除去又は回収するため、300℃以上900℃以下のセメントキルン燃焼ガスの一部を抽気し、抽気した燃焼ガスを除塵することなく冷却し、該燃焼排ガスに含まれるダストを集塵することにより、セメント製造工程からタリウム、鉛、セレン等を回収したり、300℃以上900℃以下のセメントキルン燃焼ガスの一部を除塵してガスのみを取り出す工程と、除塵後のガスを冷却して固体化した後、集塵してタリウムを回収する工程とを備えるセメント製造工程からの重金属除去・回収方法が提案されている。
また、特許文献3には、焼却灰及び塩素バイパスダストを水洗した水洗ろ液に、水硫化ソーダ(NaSH)等の硫化剤を添加し、ろ液中のタリウム(Tl+)を硫化物イオン(S2-)と反応させて硫化タリウム(Tl2S)とし、鉛(Pb2+)を硫化物イオン(S2-)と反応させて硫化鉛(PbS)とし、還元剤として、塩化第一鉄(FeCl2)等を添加し、ろ液中の6価又は4価のセレン(SeO3 2-,SeO4 2-)を0価のセレン(Se0)まで還元し、これらを固形分として沈殿させて回収する技術が提案されている。
国際公開第WO97/21638号パンフレット 特開2006−347794号公報 特開2007−268398号公報
特許文献2に記載のセメント製造工程からの重金属除去・回収方法においては、塩素バイパスダストの水洗時に発生したろ液に、水硫化ソーダ等の硫化剤を添加した後、フィルタープレスによってろ過してタリウムを回収している。そのため、フィルタープレスの設置及び運転に要するコストが排水処理コストに上乗せされることとなる。また、タリウムを硫化して得られる硫化タリウムを高濃度で回収するため、硫化タリウムを第一鉄化合物と分離するため、薬剤反応槽で水洗ろ液に凝集剤としての第一鉄化合物を多量に添加する前に、水洗ろ液をフィルタープレスでろ過分離している。そのため、排水処理にあたり、微粒子である硫化物沈殿をろ過するのが容易ではないという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、塩素バイパスダストの水洗時に発生する排水を浄化処理するにあたって、設備コストや運転コストを低減しながら、重金属類を効率よく除去することが可能な排水処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスに含まれるダストの水洗時に発生する排水から重金属類を除去する排水処理方法であって、前記排水のpHが10以上の状態で硫化剤を添加し、該硫化剤を添加した排水のpHを4以下として該排水に第一鉄化合物を添加し、該第一鉄化合物を添加した排水から析出物を分離することを特徴とする。
そして、本発明によれば、硫化剤を添加した排水に第一鉄化合物を添加し、該排水から析出物を分離するため、硫化剤を添加した排水を、第一鉄化合物の添加の前に固液分離する必要がなく、従来必要であったフィルタープレス等が不要となるため、設備・運転コストを低減することができる。また、ろ過によって分離することが容易でない微粒子状の硫化物沈殿を、第一鉄化合物等によって凝集させた後分離することができるため、排水中の重金属類を効率よく除去することが可能となる。さらに、第一鉄化合物の還元作用により、セレンを還元してセレンの除去率を高めることができる。
前記排水処理方法において、前記第一鉄化合物を添加した排水から前記析出物をろ過分離することができ、これによって、排水から重金属類を効率よく除去することができる。また、前記第一鉄化合物を添加した排水に高分子凝集剤を添加し、該排水から前記析出物を沈降分離することもでき、この方法でも、排水から重金属類を効果的に除去することができる。
また、前記排水処理方法において、前記硫化剤に、水硫化ソーダ又は硫化ソーダを用いることができ、前記第一鉄化合物として塩化第一鉄又は硫酸第一鉄を用いることができる。
さらに、前記排水処理方法において、前記第一鉄化合物を添加した排水、又は該排水から前記析出物を分離した際に発生する2次排水に、アルカリ剤を添加し、前記排水又は2次排水のpHを7.5以上11以下として析出物を分離することができる。これによれば、重金属類と併せて排水中のセレンを除去することができ、排水のより一層の浄化を図ることができる。
前記排水処理方法において、前記アルカリ剤として、消石灰スラリー、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、炭酸カリウム及び水酸化カリウムからなる群より選ばれる少なくとも一種を用いることができる。
また、前記排水処理方法において、前記析出物を分離した際に発生する2次排水中に溶解する2価の鉄イオンを酸化して析出させ、ろ過分離することができる。
さらに、前記排水処理方法において、前記鉄イオンを酸化して析出物をろ過分離した際に発生する3次排水に、酸を添加してpHを5以上9以下に調整することができる。
以上のように、本発明によれば、塩素バイパスダストの水洗時に発生する排水を浄化処理するにあたって、設備コストや運転コストを低減しながら、効率よく重金属類を除去することが可能になる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる排水処理方法を適用した水洗・排水処理システムの一例を示し、このシステム1は、大別して、水洗処理設備2と、排水処理設備3とに分けられる。
水洗処理設備2は、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスに含まれるダスト(塩素バイパスダスト)を水洗し、塩素バイパスダストから塩素を除去するための設備であり、スラリータンク4と、ベルトフィルター5と、ろ液タンク6とから構成される。
スラリータンク4は、塩素バイパスダストに水を添加してスラリーS1を生成し、塩素バイパスダストに含まれる塩素分を水中に溶解させるために設けられ、ベルトフィルター5は、スラリーS1を水洗しながら固液分離し、水中に溶解した塩素分を分離するために設けられる。
排水処理設備3は、水洗処理設備2で発生する1次ろ液L1から重金属類を除去し、1次ろ液L1を放流可能な状態にまで浄化するための設備であり、薬剤反応槽8、9、10と、固液分離機11と、酸化槽12と、ろ過装置13と、キレート樹脂塔14と、pH調整装置15とから構成される。
薬液反応槽8は、1次ろ液L1に硫化剤を添加し、1次ろ液L1中の鉛及びタリウムを硫化して硫化鉛及び硫化タリウムを生成するために備えられ、薬液反応槽9は、硫化剤が添加された1次ろ液L1に、凝集剤及びセレン還元剤として機能する第一鉄化合物等を添加し、硫化鉛及び硫化タリウムを凝集させるとともに、1次ろ液L1中の6価又は4価のセレンを0価のセレンに還元するために備えられる。薬剤反応槽9は、塩酸を添加してpHを4以下とすることで、セレン除去の妨害元素である炭酸根をガスとして排出する役割も有する。
薬剤反応槽10は、硫化剤及び第一鉄化合物が添加されてpHが4以下に調整された1次ろ液L1に、アルカリ剤を添加し、pHを7.5以上11以下とすることで、セレンの還元に最適なpHとするために備えられる。
固液分離機11は、薬液反応槽10からの1次ろ液L1’を固液分離し、1次ろ液L1’から硫化タリウム、硫化鉛及びセレンを分離するために設けられる。
酸化槽12は、固液分離機11から排出される2次ろ液L2中に溶解している2価の鉄イオンを酸化し、3価の鉄として析出させるために設けられる。ろ過装置13は、酸化槽12からの2次ろ液L2’中の鉄の析出物をろ過分離するために備えられ、このろ過装置13として、砂ろ過器、除鉄塔等を用いることができる。
キレート樹脂塔14は、ろ過装置13からのろ液L3から残留重金属類を除去するために設けられる。また、pH調整槽15は、キレート樹脂塔14から排出されるろ液L4にアルカリ剤を添加し、ろ液L4のpHを調整するために設けられる。
次に、本発明にかかる排水処理方法について、図1を中心に参照しながら説明する。
運転を開始すると、先ず、スラリータンク4において、塩素バイパスダストを水と混合してスラリーS1を生成し、塩素バイパスダストに含まれる塩素分を水中に溶解させる。スラリータンク4からスラリーS1をベルトフィルター5に供給し、スラリーS1を水洗しながら固液分離する。ベルトフィルター5で生成される1次ケーキC1は、セメント原料等としてセメントキルン等に投入され、一方、塩素分を含む1次ろ液L1は、ろ液タンク6に供給されて一時的に貯蔵される。
次に、ろ液タンク6に貯留した1次ろ液L1をそのまま薬液反応槽8に供給し、薬液反応槽8において、1次ろ液L1に硫化剤を添加する。これによって、1次ろ液L1中の鉛及びタリウムを硫化して硫化鉛及び硫化タリウムを生成する。硫化剤として、水硫化ソーダ(NaSH)又は硫化ソーダ(Na2S)を用いることができる。
次に、薬液反応槽9において、1次ろ液L1に塩酸を添加し、1次ろ液L1のpHを4以下に調整して溶解している炭酸根をガスとして排出するとともに、pH調整されたろ液L1に凝集剤及びセレン還元剤として機能する第一鉄化合物等を添加し、硫化鉛及び硫化タリウムを凝集させるとともに、1次ろ液L1中の6価又は4価のセレンを0価のセレンに還元する。第一鉄化合物として、塩化第一鉄(FeCl2)又は硫酸第一鉄(FeSO4)を用いることができる。
次いで、薬液反応槽10において、硫化剤と第一鉄化合物とを添加してpHを4以下にした1次ろ液L1に、アルカリ剤を添加し、pHをセレンの還元に最適である7.5以上11以下とする。
次に、固液分離機11によって、薬剤反応槽10からの1次ろ液L1’を固液分離し、硫化鉛、硫化タリウム及びセレンを回収するとともに、2次ろ液L2を酸化槽12に供給する。固液分離機11で生成される2次ケーキC2は、セメント原料等として再利用される。
酸化槽12において、固液分離機11から排出される2次ろ液L2に含まれる2価の鉄イオンを酸化して3価の鉄として析出させ、該析出物をろ過装置13で2次ろ液L2’からろ過分離した後、ろ過装置13からのろ液L3をキレート樹脂塔14に供給し、残留重金属を除去する。
次いで、pH調整層15において、キレート樹脂塔14から排出されるろ液L4にアルカリ剤を添加し、ろ液L4のpHを5〜9に調整する。アルカリ剤としては、苛性ソーダ(NaOH)等を用いることができる。
最後に、希釈水を用いて、pH調整槽15からの排水L5を希釈し、排水L5の塩素濃度を放流可能な濃度にまで低減する。希釈した排水L5は、下水道等に放流される。
次に、本発明にかかる排水処理方法の試験例について説明する。表1は、高アルカリ状態の1次ろ液L1に硫化剤を添加した際の試験結果を示すものであり、処理前のろ液(1次ろ液L1)における重金属類(鉛(Pb)、タリウム(Tl)、セレン(Se))の含有量と、処理後のろ液(2次ろ液L2)における重金属類の含有量とを各々分析したものである。試験にあたっては、実機設備を用いて、1次ろ液L1のpHを調整することなく、910mg/lの水硫化ソーダ(25%溶液)を添加し、その後、塩酸を添加して1次ろ液L1のpHを4以下に調整して、8000mg−Fe/lの塩化第一鉄を添加した。
Figure 2009112986
表1に示されるように、2次ろ液L2においては、鉛の含有量が0.01mg/lにも達することなく、略々完全に除去されている。また、タリウム及びセレンにおいても、含有量が十分に減少し、放流可能な程度にまで除去されている。尚、セレンの除去に際しては、後段で電析装置を用いることにより、セレンの除去効率を向上させることができるが、その反面、電析装置は極めて高価であるという問題がある。上記試験においては、塩化第一鉄の添加量を8000mg−Fe/l程度とすることにより、電析装置を用いなくとも、セレンを除去し得ることを確認できた。
尚、上記実施の形態においては、薬液反応槽10からの1次ろ液L1’を固液分離機11で固液分離(ろ過分離)することにより、1次ろ液L1’から重金属類を除去するが、薬液反応槽10の後段に沈降槽等を設けた上で、1次ろ液L1’に高分子凝集剤を添加し、沈降分離によって重金属類を除去するようにしてもよい。
以上のように、本発明では、硫化剤を添加した1次ろ液L1に直接第一鉄化合物を添加し、析出物を分離するため、硫化剤を添加した1次ろ液L1を、第一鉄化合物等の添加の前に固液分離する必要がなく、従来必要であったフィルタープレス等が不要となる。また、ろ過によって分離することが容易でない微粒子状の硫化物沈殿を、第一鉄化合物等によって凝集させた後分離することができるため、排水中の重金属類を効率よく除去することが可能となる。
また、従来、1次ろ液L1が酸性の状態で硫化剤を添加すると、pH調整のために用いた硫酸、塩酸等と硫化剤とが反応し、有毒な硫化水素ガス(H2S)を大量に発生させるため、大掛かりなガス処理設備を別途設置する必要が生じるのに加え、設備の運転、保守管理のための人員も配置しなければならず、設備コストや運転コストの高騰を招くという問題があったが、本発明では、上述のように、高アルカリの状態の1次ろ液L1に硫化剤を添加するため、硫化水素ガスが大量に発生することがなく、大掛かりなガス処理設備が不要となるため、設備・運転コストの高騰を回避することができる。
本発明にかかる排水処理方法を適用したシステムの一実施の形態を示すフローチャートである。
符号の説明
1 水洗・排水処理システム
2 水洗処理設備
3 排水処理設備
4 スラリータンク
5 ベルトフィルター
6 ろ液タンク
8 薬液反応槽
9 薬液反応槽
10 薬液反応槽
11 固液分離機
12 酸化槽
13 ろ過装置
14 キレート樹脂塔
15 pH調整槽

Claims (9)

  1. セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスに含まれるダストの水洗時に発生する排水から重金属類を除去する排水処理方法であって、
    前記排水のpHが10以上の状態で硫化剤を添加し、
    該硫化剤を添加した排水のpHを4以下として該排水に第一鉄化合物を添加し、
    該第一鉄化合物を添加した排水から析出物を分離することを特徴とする排水処理方法。
  2. 前記第一鉄化合物を添加した排水から前記析出物をろ過分離することを特徴とする請求項1に記載の排水処理方法。
  3. 前記第一鉄化合物を添加した排水に高分子凝集剤を添加し、該排水から前記析出物を沈降分離することを特徴とする請求項1に記載の排水処理方法。
  4. 前記硫化剤は、水硫化ソーダ又は硫化ソーダであることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の排水処理方法。
  5. 前記第一鉄化合物は、塩化第一鉄又は硫酸第一鉄であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の排水処理方法。
  6. 前記第一鉄化合物を添加した排水、又は該排水から前記析出物を分離した際に発生する2次排水に、アルカリ剤を添加し、前記排水又は2次排水のpHを7.5以上11以下として析出物を分離することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の排水処理方法。
  7. 前記アルカリ剤が、消石灰スラリー、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、炭酸カリウム及び水酸化カリウムからなる群より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項6に記載の排水処理方法。
  8. 前記析出物を分離した際に発生する2次排水中に溶解する2価の鉄イオンを酸化して析出させ、ろ過分離することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の排水処理方法。
  9. 前記鉄イオンを酸化して析出物をろ過分離した際に発生する3次排水に、酸を添加してpHを5以上9以下に調整することを特徴とする請求項8に記載の排水処理方法。
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