JP4270034B2 - SiC単結晶の製造方法 - Google Patents
SiC単結晶の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4270034B2 JP4270034B2 JP2004175332A JP2004175332A JP4270034B2 JP 4270034 B2 JP4270034 B2 JP 4270034B2 JP 2004175332 A JP2004175332 A JP 2004175332A JP 2004175332 A JP2004175332 A JP 2004175332A JP 4270034 B2 JP4270034 B2 JP 4270034B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- columnar workpiece
- temperature gradient
- solvent
- crystal
- raw material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Description
従来一般に、このようなSiC薄膜の形成は、Si源およびC源としてそれぞれシランおよびプロパンを用いたCVD法により気相成長させていた。しかし、気相からのエピタキシャル成長では基板として用いた種結晶に存在する欠陥、特にSiCの場合にはバーガースベクトルの大きい中空の螺旋転位を実体とするマイクロパイプがエピタキシャル成長膜にまで引き継がれるという欠点があった。
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法である。
i)原料棒に溶媒が侵入して、析出面より手前で析出が起きて、溶質濃度が低下する。
ii)粒界部の選択侵食が原料棒の下部にまで及んで、溶媒が流出する。
これらの現象が起きると結晶成長速度が低下し、極端な場合には成長が維持できない。
[1] 温度勾配(TG)の抑制
これにはVd、VpのTG依存性の大小関係が重要であり、〔VdのTG依存性〕>〔VpのTG依存性〕であれば、TGの抑制すなわちTG低下によるVdの低下がVpの低下を上回るので、上述のVd>Vpという状況を解消できる。ただし、成長速度が低下するという欠点がある。
液相線温度が析出温度を超えるまでの溶質量は、溶媒量に比例するため、溶媒量を増加させることによって成長停止までの時間を稼げる。ただし、融帯を安定維持する観点から、溶媒の増加量には上限がある。
もっとも現実的な手段であるが、補給方法に工夫を要する。装置側の仕掛けとして補給する方法は、装置の大幅改造を要するばかりでなく、析出部周辺の温度を乱すため、却って析出を不安定化する要因ともなりかねない。
析出の進行に伴って析出温度を漸次上昇させることで、上昇する液相線温度よりも析出温度を常に高く保ち、成長を維持することができる。これは炉の運転プログラムの変更のみで実現できるが、装置の性能や坩堝の耐熱性等に応じた操業温度の上限により制限される。
このように、いずれの手段も上述の問題の根本的な解決にはならない。
SiCには既知のものだけでも500種類以上もの多数の結晶多形が存在しており、多形はSiC四面体の積層形態によって決まる。代表的な多形として2H、3C、4H、6H、15Rが挙げられる。
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法において、
上記溶媒が、下記の成分:
Siと、
Yと、
周期律表のIII B族から選択した少なくとも1種の元素と、
から成ることを特徴とするSiC単結晶の製造方法が提供される。
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法において、
上記原料棒として、平均結晶粒径が5〜20μmであるSiC焼結体を用いることを特徴とするSiC単結晶の製造方法。
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法において、
上記原料棒としてのSiC焼結体を焼結する際にAlおよびBの少なくとも1種を含有する焼結助剤を用いることを特徴とするSiC単結晶の製造方法が提供される。
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法において、
上記原料棒としてのSiC焼結体の空隙部が、上記溶媒と同じ組成の物質またはSiで満たされていることを特徴とするSiC単結晶の製造方法が提供される。
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法において、
上記温度勾配の制御により、結晶多形を下記:
温度勾配≦6.5K/mmでは結晶多形4H、
6.5K/mm<温度勾配<9.5K/mmでは結晶多形15R、
9.5K/mm≦温度勾配では結晶多形6H、
とすることを特徴とするSiC単結晶の製造方法が提供される。
第1発明により、Si−Y−III B族元素3元系溶媒を用いてSiC単結晶を製造した。用いた温度勾配炉を図1に示す。
先ず、成長開始時点においては、図示した温度勾配に沿って、溶媒12は下端面(=原料棒10の上端面との接触面)が高温T1に、上端面(=種結晶14の下端面(または成長中の結晶表面)との接触面)が低温T2に、それぞれ維持されている。溶媒12の下端面(原料棒10との接触面)の近傍では高温T1における溶媒12へのSi、Cの溶解度に応じて原料棒10からSi、Cが溶媒12中に溶け込み、溶媒12の上端面(種結晶14(または結晶成長前端)との接触面)の近傍では低温T2における溶媒12中のSi、Cの過飽和度に応じて溶媒12中のSi、CがSiCとして種結晶14(または成長中の結晶表面)上に析出して炭化珪素単結晶の成長が進行する。
成長させる単結晶の高さが小さい場合には(例えば10mm〜20mm程度:原料棒10の高さ以内)、ケースCの下端の高温Tbおよび上端の低温Ttを初期設定値に維持したままでも、溶媒の原料溶出域での溶解度と結晶析出域での過飽和度とを結晶成長に適した範囲内に確保できる。成長させる結晶の高さが大きい場合には、結晶成長の進行と同期させてTb、Ttを同時に降下させることにより、必要な温度勾配と原料溶出域および結晶析出域の各温度とを結晶成長に適した範囲内に維持することができる。
<製造条件>
種結晶:レリー結晶、 多形15R
溶媒 :(a)Y3Si5――――――――――――(比較例)
(b)Si−10at%Y−10at%Al―(発明例)
(c)Si−20at%Y−5at%Al――(発明例)
(形状:φ13mm×t1.5mm)
原料棒:SiC焼結体(B、C助剤。平均粒径3.2μm)
(形状:φ20mm×t10.5mm。溶媒設置面にφ15×t0.54の円筒座繰り加工)
温度 :1850℃(試料ケース下端設定温度(Tb))
雰囲気:Ar気流中
第2発明により、特定範囲の結晶粒径を持つ原料棒を用いてSiC単結晶を製造した。図1の温度勾配炉100を用いた。製造条件は下記のとおりであった。
種結晶:レリー結晶、多形15R
溶媒 :Y3Si5(形状:φ13mm×t1.5mm)
原料棒:SiC焼結体(B、C助剤)
平均粒径(a)3.2μm―(0.5h)(比較例)
(b)5.1μm―(2h)――(発明例)
(c)10.7μm(10h)―(発明例)
(d)19.3μm(30h)―(発明例)
(e)28.4μm(72h)―(比較例)
(平均粒径は焼結温度2150℃での保持時間(上記カッコ内)により制御)
(焼結雰囲気:Ar 1気圧)
(形状:φ20mm×t10.5mm。溶媒設置面にφ15×t0.54の円筒座繰り加工)
温度 :1850℃(試料ケース下端設定温度(Tb))
雰囲気:Ar気流中
第3発明により、特定成分を含有する焼結助剤を用いて作製したSiC焼結体原料棒を用いてSiC単結晶を製造した。図1の温度勾配炉100を用いた。製造条件は下記のとおりであった。
種結晶:レリー結晶、多形15R
溶媒 :Y3Si5(形状:φ13mm×t1.5mm)
原料棒:SiC焼結体
焼結助剤(a)C超微粒子―――――――――(d=2.6μm)(比較例)
(b)2mass%B+2mass%C―――(d=3.2μm)(発明例)
(c)2mass%Al2O3+2mass%C(d=3.4μm)(発明例)
(d:焼結体の平均結晶粒径)
(形状:φ20mm×t10.5mm。溶媒設置面にφ15×t0.54の円筒座繰り加工)
温度 :1850℃(試料ケース下端設定温度(Tb))
雰囲気:Ar気流中
第4発明により、溶媒組成と同組成またはSiを含有させた原料棒を用いてSiC単結晶を製造した。図1の温度勾配炉100を用いた。製造条件は下記のとおりであった。
種結晶:レリー結晶、多形15R
溶媒 :Y3Si5(形状:φ13mm×t1.5mm)
原料棒:(a)SiC焼結体(B、C助剤)(d=3.2μm)(比較例)
(b)SiC−Y3Si5複合材 (d=3.8μm)(発明例)*
(c)SiC−Si複合材 (d=3.6μm)(発明例)*
(*製造法:β−SiC微粉末と、(b)はY3Si5を(c)はSiをグローブボックス内でV型混合機にて5時間混合した混合粉末を、金型成形した後、CIPにて3000kgf/cm2で成形し、1750℃×1hの焼成にて作製)
(形状:φ20mm×t10.5mm。溶媒設置面にφ15×t0.54の円筒座繰り加工)
温度 :1850℃(試料ケース下端設定温度(Tb))
雰囲気:Ar気流中
第5発明により、温度勾配の制御により種々の結晶多形のSiC単結晶を製造した。図1の温度勾配炉100を用いた。製造条件は下記のとおりであった。
種結晶:レリー結晶、15R
溶媒 :Y3Si5(形状:φ13mm×t1.5mm)
原料棒:SiC焼結体(B、C助剤。平均粒径3.2μm)
(形状:φ20mm×t10.5mm。溶媒設置面にφ15×t0.54の円筒座繰り加工)
温度 :1850℃(試料ケース下端設定温度(Tb))
雰囲気:Ar気流中
102…円筒形胴体
108…誘導加熱コイル
110…加熱用サセプタ
112…水冷式冷却器
114…冷却用サセプタ
10…原料棒(成長開始時の状態)
10’…原料棒(成長途中の状態)
11…原料溶解分
12…溶媒(成長開始時の位置)
12’…溶媒(成長途中の位置)
14…種結晶
15…成長層
16…支持棒
17…内筒サセプタ
19…上部伝熱蓋
21…断熱円筒
23…下部伝熱蓋
C…ケース
W…柱状ワーク
T1…溶媒下端温度(成長開始時)
T2…溶媒上端温度(成長開始時)
T1’…溶媒下端温度(成長途中)
T2’…溶媒上端温度(成長途中)
Claims (5)
- 柱状ワークにその長手方向の温度勾配を付与する温度勾配炉を用いて溶液からの析出によりSiC単結晶を製造する方法であって、
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法において、
上記溶媒が、下記の成分:
Siと、
Yと、
周期律表のIII B族から選択した少なくとも1種の元素と、
から成ることを特徴とするSiC単結晶の製造方法。 - 柱状ワークにその長手方向の温度勾配を付与する温度勾配炉を用いて溶液からの析出によりSiC単結晶を製造する方法であって、
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法において、
上記原料棒として、平均結晶粒径が5〜20μmであるSiC焼結体を用いることを特徴とするSiC単結晶の製造方法。 - 柱状ワークにその長手方向の温度勾配を付与する温度勾配炉を用いて溶液からの析出によりSiC単結晶を製造する方法であって、
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法において、
上記原料棒としてのSiC焼結体を焼結する際にAlおよびBの少なくとも1種を含有する焼結助剤を用いることを特徴とするSiC単結晶の製造方法。 - 柱状ワークにその長手方向の温度勾配を付与する温度勾配炉を用いて溶液からの析出によりSiC単結晶を製造する方法であって、
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法において、
上記原料棒としてのSiC焼結体の空隙部が、上記溶媒と同じ組成の物質またはSiで満たされていることを特徴とするSiC単結晶の製造方法。 - 柱状ワークにその長手方向の温度勾配を付与する温度勾配炉を用いて溶液からの析出によりSiC単結晶を製造する方法であって、
上記温度勾配炉として、上記柱状ワークの外周を取り囲む断熱壁と、加熱用サセプタを介して該柱状ワークの下端を加熱する加熱部と、冷却用サセプタを介して該柱状ワークの上端を冷却する冷却部とを備えた温度勾配炉を用い、
上記炉内に下から順に、SiCから成る原料棒と、溶媒と、種結晶と、該種結晶を下端に支持した支持棒とを積層して上記柱状ワークを構成して、該原料棒の下端を該柱状ワークの下端として上記加熱部により加熱させると共に該支持棒の上端を該柱状ワークの上端として上記冷却部により冷却させることにより、上記溶媒の下端面に対して上端面が低温になるように上記柱状ワーク内に温度勾配を形成し、
上記種結晶を起点として下方へ連続的にSiC単結晶を成長させる方法において、
上記温度勾配の制御により、結晶多形を下記:
温度勾配≦6.5K/mmでは結晶多形4H、
6.5K/mm<温度勾配<9.5K/mmでは結晶多形15R、
9.5K/mm≦温度勾配では結晶多形6H、
とすることを特徴とするSiC単結晶の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004175332A JP4270034B2 (ja) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | SiC単結晶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004175332A JP4270034B2 (ja) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | SiC単結晶の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005350324A JP2005350324A (ja) | 2005-12-22 |
JP4270034B2 true JP4270034B2 (ja) | 2009-05-27 |
Family
ID=35585104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004175332A Expired - Fee Related JP4270034B2 (ja) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | SiC単結晶の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4270034B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4888432B2 (ja) * | 2008-04-01 | 2012-02-29 | トヨタ自動車株式会社 | 4H−SiC単結晶の製造方法 |
US10167573B2 (en) * | 2010-11-26 | 2019-01-01 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Method of producing SiC single crystal |
KR101622858B1 (ko) * | 2011-10-31 | 2016-05-19 | 도요타지도샤가부시키가이샤 | SiC 단결정의 제조 방법 |
JP6172169B2 (ja) | 2015-01-16 | 2017-08-02 | トヨタ自動車株式会社 | SiC単結晶の製造方法 |
KR102302753B1 (ko) * | 2018-05-25 | 2021-09-14 | 주식회사 엘지화학 | 실리콘계 용융 조성물 및 이를 이용하는 실리콘카바이드 단결정의 제조 방법 |
-
2004
- 2004-06-14 JP JP2004175332A patent/JP4270034B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005350324A (ja) | 2005-12-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4419937B2 (ja) | 炭化珪素単結晶の製造方法 | |
EP2881499B1 (en) | Method for growing silicon carbide crystal | |
JP4453348B2 (ja) | 炭化珪素単結晶の製造方法 | |
JP6558394B2 (ja) | SiC単結晶の製造方法及び製造装置 | |
KR101085690B1 (ko) | 탄화규소 단결정의 성장법 | |
KR100783463B1 (ko) | 결정 성장용 도가니 | |
JP5434801B2 (ja) | SiC単結晶の製造方法 | |
JP2004002173A (ja) | 炭化珪素単結晶とその製造方法 | |
JP4736401B2 (ja) | 炭化珪素単結晶の製造方法 | |
US10443149B2 (en) | Method of producing crystal | |
JP4475091B2 (ja) | 炭化珪素単結晶の製造方法 | |
KR101152857B1 (ko) | 탄화규소 단결정의 성장방법 | |
JP4645499B2 (ja) | 炭化珪素単結晶の製造方法 | |
JP6216060B2 (ja) | 結晶の製造方法 | |
JP2006143555A (ja) | 炭化珪素単結晶の製造方法 | |
JP4270034B2 (ja) | SiC単結晶の製造方法 | |
JP6354615B2 (ja) | SiC単結晶の製造方法 | |
JP6190070B2 (ja) | 結晶の製造方法 | |
JP5051179B2 (ja) | 温度勾配炉を用いた単結晶の製造方法 | |
CN110382751A (zh) | 硅基熔融组合物和使用其的碳化硅单晶的制造方法 | |
JP4579122B2 (ja) | 酸化物単結晶の製造方法およびその製造装置 | |
JP2018150193A (ja) | SiC単結晶の製造方法 | |
WO2017086449A1 (ja) | SiC単結晶の製造方法及びSiC単結晶インゴット | |
KR20210014504A (ko) | 실리콘카바이드 단결정의 제조 방법 | |
JP2006143489A (ja) | 結晶成長装置およびその方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060727 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090203 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090216 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4270034 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |