JP4266779B2 - 歩行型草刈機 - Google Patents

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本発明は、畦畔での雑草刈りなどに使用する歩行型草刈機に関する。
上記歩行型草刈機としては、刈刃ハウジング内に回転駆動される刈刃を備えてなる草刈部の周部に走行車輪を装備するとともに、草刈部の上部に刈刃および走行車輪を駆動する原動部を搭載したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−238514号公報
歩行型草刈機においては、原動部からの高速動力を歩行追従できる速度にまで大きく減速して走行車輪に伝達する必要があり、走行伝動系に減速手段が組み込まれることになり、一般的には伝動ケース内で減速した後、チェーン減速機構を内装した減速ケースに伝達し、減速ケースの遊端部に軸支した走行車輪を減速駆動するようにしている。
ここで、減速ケースは走行車輪の機体内側に並んで配備されることになり、刈取り作動に伴って刈刃ハウジングから洩れ出た刈草、あるいは、走行車輪のラグなどで掻き揚げられた刈草が減速ケースに付着堆積しやすく、堆積が進行すると草が走行車輪とチェーンケースとの間に挟まってしまい、走行車輪に作用する回転摩擦抵抗が大きくなり走行性能が低下することがあり、付着堆積が進んだ時点で作業者が付着堆積した刈草を除去する必要があった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、刈草の付着堆積による不具合をもたらすことなく走行車輪を好適に減速駆動できる歩行型草刈機を提供することを主たる目的としている。
第1の発明は、刈刃ハウジング内に回転駆動される刈刃を備えてなる草刈部の周部に走行車輪を装備するとともに、前記草刈部の上部に前記刈刃および走行車輪を駆動する原動部を搭載してなる歩行型草刈機であって、
前記走行車輪の内部に機体内方に向けて開口された凹入空間を形成し、この凹入空間に走行車輪を減速駆動する減速機構を収容し、
前記走行車輪は、前記凹入空間の開口側に連なるフランジ状で円形外周縁を備える直進板を一体形成した板金製部材により構成してあるとともに、この走行車輪の車軸を支持する支持フレームを介して走行機体の主フレームに支持され、
前記支持フレームには、前記車軸とともに前記減速機構の入力軸を支承してあり、
前記減速機構は、前記入力軸と車軸との間で噛合するギヤ対によって、入力軸の駆動力を車軸に減速伝動するように構成してあり、
前記凹入空間の開口側には、凹入空間に内装された減速機構を外側から覆うとともに前記凹入空間の開口が閉塞されるように円板状の蓋体を、前記支持フレームに支持させて、走行車輪に対して相対回動自在に装着してあることを特徴とする。

上記構成によると、走行車輪の機体内側に専用の減速ケースはなく、いわば、走行車輪自体と凹入空間の開口を閉塞する機体側の部材とが減速機構を収容した減速ケースとして機能することになる。
また、畦畔における斜面を等高線に沿って走行しながら草刈を行う場合、車輪外周部に周方向に連続して設けた直進板が斜面に食い込んで機体の横ずれが防止されることになり、機体操縦に大きい力をかけなくても確実かつ円滑に等高線に沿って走行させることができる。
従って、第1の発明によると、走行車輪と並列する専用の減速ケースがないので、堆積した刈草が減速ケースと走行車輪との間に挟まるような現象がなく、頻繁に清掃操作を行わなくても走行車輪を好適に減速駆動することができる。
また、斜面での等高線に沿った草刈り走行を容易に行うことができ、操縦性の面でもに優れたものとなる。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記凹入空間の開口を閉塞する蓋体に開閉自在な点検口を設けてあるものである。
上記構成によると、凹入空間の開口を閉塞する機体側の部材と走行車輪とは、摺接あるいは極接近して配置され、凹入空間への刈草や土の侵入を防止することになるが、長時間使用しているうちには小さいゴミや土埃が凹入空間内に侵入してくるので、適時、点検口を開けて清掃を行うことができ。また、収容した減速機構への潤滑油補給にも点検口を利用する。
従って、第2の発明によると、第1の発明の上記効果をもたらすとともに、メンテナンス性にも優れたものとなり、実用上の利便性が高いものとなる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記走行車輪の外周部に複数の推進ラグを備えてある。
上記構成によると、畦畔における斜面を等高線に沿って走行しながら草刈を行う場合、車輪外周部に周方向に断続して設けられた推進ラグが斜面を確実にとらえて、十分な推進力が発揮される。また、推進ラグの高さを、直進板の高さと同じか、若干低く設定しておくと、舗装された道路を振動無く走行することができる。
従って、第3の発明によると、第1または第2の発明の上記効果をもたらすとともに、斜面での等高線に沿った草刈り走行を容易に行うことができ、操縦性の面でもに優れたものとなる。
図1に、本発明に係る歩行型草刈機の全体側面が、また、図2に、その全体平面がそれぞれ示されている。この歩行型草刈機は、刈刃ハウジング1の内部に縦軸心P周りに回転駆動される刈刃2を備えてなる草刈部3の前後左右に走行車輪4が装備されるとともに、草刈部3の中央部位に、刈刃2および走行車輪4を駆動する原動部としてエンジン5が搭載され、かつ、草刈部3から向き変更可能な操縦ハンドル6が延出された構造となっている。
前記草刈部3には、板材を下向きコの字状に屈折してなる左右一対の主フレーム10が備えられ、左右の主フレーム10の前後中間部に亘って架設されたステー11に駆動ケース12が連結支持されるとともに、駆動ケース12の上部に前記エンジン5が搭載されている。
前記エンジン5はリコイルスタート式の縦軸型空冷ガソリンエンジンが使用され、その下向き出力軸5aと駆動ケース12の上部に配備された入力軸13とが遠心クラッチ14を介して同芯状に連動連結されるとともに、入力軸13にはブレーキ15が装備されている。
図9に示すように、左右の主フレーム10の前後端には筒支軸16が回動自在に横架支承され、各筒支軸16の左右両端部に固着した支持アーム17に、前記走行車輪4を連結した車軸18が回転自在に支承され、後述するように前後左右の走行車輪4が同調して正転あるいは逆転駆動されるようになっている。
次に、駆動ケース内の伝動構造を図4〜図7に基づいて説明する。
前記駆動ケース12における前記入力軸13の後側には第2軸21が配備され、入力軸13の下端部に一体形成したギヤG1と第2軸21の上半部にキー連結したギヤG2とが減速連動されるとともに、第2軸21の下半部にはシフトギヤG3がスライド可能かつバネ22によって上方付勢状態に遊嵌装着されている。また、入力軸21の下方には、下端に前記刈刃2を装着した刈刃駆動軸23が相対回転可能に突合せ配備され、この刈刃駆動軸23に連結されたギヤG4が前記シフトギヤG3に常時咬合されている。
前記シフトギヤG3は、刈刃駆動軸23への動力伝達を断続する刈刃クラッチ24を構成しており、シフトギヤG3が上方へ付勢シフトされてギヤG2の内歯25に咬合されることで刈刃駆動軸23を駆動する「クラッチ入り」状態となり、シフトギヤG3をバネ22に抗して下方にシフトして内歯25から離脱させることで刈刃駆動軸23への伝動を断つ「クラッチ切り」状態がもたらされるようになっている。なお、シフトギヤG3は、クラッチ操作軸26によって揺動操作されるシフトフォーク27に係合されており、クラッチ操作軸26のケース外端部に連結した操作レバー28をレバーガイド29に係止することで入り付勢された刈刃クラッチ24を「クラッチ切り」状態に保持することが可能となっている。
前記入力軸13および第2軸21の右横側には第3軸31が立設配備されるとともに、前後一対の走行用出力軸32a,32bがケース右側に突出して左右水平に配備され、更に、第3軸31上に走行用の高低変速機構33が装備されるとともに、両出力軸32a,32bに前後進切換え機構34が装備されている。
前記高低変速機構33は、第2軸21にキー連結された大小2枚のギヤG5,G6と、これらに咬合されて第3軸31に遊嵌された2枚の変速ギヤG7,G8とで構成されており、変速ギヤG7,G8のいずれか一方を以下のようにして第3軸31と一体化することで第3軸31を高低2段に変速するようになっている。
つまり、第3軸31の内部には、変速操作軸35が上下スライド自在かつ内装バネ36によって上方付勢状態で内嵌されるとともに、この変速操作軸35に貫通連結された駆動ピン37が第3軸31に形成された上下長孔38から外方に突出されて、ギヤ変速ギヤG7,G8の内周に形成された係合溝39に選択係合されるようになっており、変速操作軸35を上方にスライドして大径の変速ギヤG8と第3軸31とを一体化することで第3軸31が低速駆動され、変速操作軸35を下方にスライドして小径の変速ギヤG7と第3軸31とを一体化することで第3軸31が高速駆動されるのである。なお、変速操作軸35は、変速レバー40の上下揺動操作によってスライド操作される。
前記前後進切換え機構34は、ケース右側に突出された前後一対の走行用出力軸32a,32bから回転方向の相反する回転動力を選択取り出し可能に構成し、選択して取り出した正転動力あるいは逆転動力を走行車輪4に伝達することで前後進の切換えを行うようになっている。
つまり、前記走行用出力軸32a,32bは前記第3軸31の軸心から前後に等距離づつ離れた位置に配備されており、第3軸31の下半部に外嵌固着されたウオームギヤ41に、各走行用出力軸32a,32bに遊嵌支持した一対のウオームホイール42が前後からそれぞれ咬合され、ウオームギヤ41の一定方向回転によって両ウオームホイール42が互いに相反する方向に、かつ、大きく減速されて回転駆動されるようになっている。
前側の走行用出力軸32aには、正転駆動されるウオームホイール42とこの出力軸32aとを連結する前進用クラッチ43aが、また、後側の走行用出力軸32bには、逆転駆動されるウオームホイール42とこの出力軸32bとを連結する後進用クラッチ43bがそれぞれ装備されている。
これらクラッチ43a,43bは、走行用出力軸32a,32bにスプライン装着したクラッチ部材44をバネ45によって付勢シフトしてウオームホイール42に側面から係合連結することで「クラッチ入り」となり、クラッチ部材44をバネ45に抗して後退シフトさせてウオームホイール42との係合を解除することで「クラッチ切り」となるものであり、クラッチ部材44の端部に形成した係合爪44aがウオームホイール42の側面にねじ込み装着したボルト46の頭部に周方向から接当係合するようになっている。なお、前記ウオームホイール42は、ウオームギヤ41に滑らかに噛合い駆動されるように銅合金を切削して構成されており、クラッチ部材44との係合強度および耐久性を高めるために、係合爪44aおよびボルト46の頭部は焼入れ処理されている。
前進用クラッチ43aおよび後進用クラッチ43bにおけるクラッチ部材44を操作する各シフトフォーク47の操作軸48は、操縦ハンドル6の先端近くに支点p周りに揺動自在に設けた単一の前後進切換えレバー49にワイヤ50を介してそれぞれ連係されており、ワイヤ50が弛められることでクラッチ入り状態がもたらされ、ワイヤ50が所定量以上に引張されることでクラッチ切り状態がもたらされるようになっている。ここで、両ワイヤ50は前記支点pの左右に振り分けて前後進切換えレバー49に連結され、前後進切換えレバー49の揺動操作によって両ワイヤ50が背反的に操作されるようになっている。
上記構成によると、前後進切換えレバー49を「前進」位置に操作してレバーガイド51に係止保持すると、前進用クラッチ43aに対応したワイヤ50が弛められて前進用クラッチ43aが入れられるとともに、後進用クラッチ43bに対応したワイヤ50が大きく引張されて後進用クラッチ43bか切られ、また、前後進切換えレバー49を「後進」位置に操作して係止保持すると、前進用クラッチ43aに対応したワイヤ50が引張されて前進用クラッチ43aが切られるとともに、後進用クラッチ43bに対応したワイヤ50が弛められて後進用クラッチ43bが入れられ、更に、前後進切換えレバー49を「中立」位置に操作して係止保持すると、両ワイヤ50に引張されて前進用クラッチ43aおよび後進用クラッチ43bが共に切られた状態がもたらされるようになっており、この「中立」位置に操作することで、走行系への動力伝達を遮断して走行車輪4を遊転状態とすることができ、機体の手押し移動が可能となる。また、前後進切換えレバー49を「中立」位置に切換え保持した状態でエンジン始動を行うことになる。
前記走行用出力軸32a,32bの外端部にはそれぞれスプロケット55a,55bが取り付けられるとともに、前記主フレーム前後端の前記筒支軸16に挿通支持された伝動軸56の右端部にもスプロケット57がそれぞれ取り付けられ、これらスプロケット55a,55b,57に亘ってチェーン58が一連に巻回され、タイトナー59および、テンションローラ60を介して弛みなく張設されている。
そして、前記伝動軸56の左右両端と前記車軸18とがギヤ減速機構61で連動連結されている。このギヤ減速機構61は、伝動軸56の端部に連結された小径ギヤG9と車軸18に連結された大径ギヤG10とを咬合させたものとして構成されており、ギヤ減速機構61全体が、走行車輪4の内部に形成された凹入空間62に収容されている。
図11,12に示すように、前記走行車輪4は、機体内向きの凹入空間62を備えた板金プレス車輪に構成されており、前記支持アーム17に取り付けられた円板状の蓋体63の外周フランジ部が凹入空間62の内周に十分近接あるいは摺接するよう配備されることで、凹入空間62の内向きの開口が閉塞されるようになっている。また、この蓋体63の適所には、脱着自在なカバー64によって開閉可能な点検口65が形成されており、凹入空間62に侵入した異物を任意に排出除去することができるようになっている。また、走行車輪4の外周には円形外周縁を有する直進板66がフランジ状に一体延出されるとともに、金属帯板材の両端を屈曲起立してなる推進ラグ67が周方向等ピッチで突設されている。なお、推進ラグ67は直進板66の外周径と同じ高さ、あるいは、それより若干低く突設され、平地走行移動時に走行振動が発生しにくいよう考慮されている。また、走行車軸18と車輪ハブ4aとの連結ピン18aにシヤーピンが使用されており、過大な走行負荷がかかると連結ピン18aが折れ、走行伝動系の損傷が未然に回避されるようになっている。
左側に位置する前後の支持アーム17に基部から屈折延出された操作アーム部17aと、草刈部3の中央右側箇所に前後揺動可能に立設された刈高さ調節レバー68とが連係ロッド69で連動連結されており、この刈高さ調節レバー68を前後に揺動することで、前後左右の支持アーム17が筒支軸16と一体に回動して全走行車輪4が同方向に同量だけ昇降し、地面に対する刈刃2の高さ、つまり刈高さを変更することができ、この例では、刈高さ調節レバー68を固定レバーガイド70に形成した4箇所の係止部に選択係入することで、刈高さを4段階に変更することが可能となっている。
草刈部3を構成する刈刃ハウジング1は、左右の主フレーム10に亘って取り付けられた前後の天板71、主フレーム10から横外方に張り出した左右の刈刃カバー72、および、天板71の前後端に取り付けられたゴム製の垂れカバー73とで刈刃回動軌跡を覆うよう構成されており、左右の刈刃カバー72は損傷した場合の交換あるいは刈刃径に対応した寸法のものに付け替えすることができるように、主フレーム10に脱着可能にボルト連結されている。
図15,16に示すように、前記刈刃2は、刈刃駆動軸23に連結固定された円板状の刈刃支持板74における周方向4箇所の上面および下面に、刈刃駆動軸23の回転軸心と平行する支点q周りに揺動自在に枢支連結され、地上の石や硬い異物に作用した際に刈刃2が後退揺動することができるようになっている。そして、各刈刃2は帯板材を所定角度に屈折してなる同一仕様の刈刃素材に枢支連結孔と切刃縁を形成して構成されており、刈刃支持板74の上面に装着された刈刃2はその切断作用部が上向きに屈折された姿勢に取付けられるとともに、刈刃支持板74の下面に装着された刈刃2はその切断作用部が下向きに屈折された姿勢に取付けられており、切断高さの異なる刈刃2が周方向交互に配置されることで草が細断されるようになっている。また、刈刃支持板74の上面には巻付き防止ドラム75が取付けられるとともに、刈草排出用の羽根76が略放射状に取付けられており、刈草が草刈部3の通過跡に拡散して放置されるようになっている。なお、刈刃ハウジング1内の天井部には、円板状のガイドカバー77が固設されている。
前記操縦ハンドル6は、丸パイプ材からなるハンドル本体6aの遊端にループハンドル部6bを連結して構成されたものであり、前記エンジン(原動部)5の右横側において、前後の走行車輪4の中間位置に近い位置において、刈刃ハウジング1の上面に近い低位置から片持ち状に延出されるとともに、縦軸心x周りに向き変更調節可能、かつ、横軸心y周りに上下に揺動調節可能に構成されている。なお、図20に示すように、前記ループハンドル部6bは横軸心z周りに長孔81の角度範囲内で角度調節可能に装着されるとともに、セットボルト82の締め込みによって任意の角度で固定できるようになっている。
図17,18に示すように、右側の主フレーム10に固着されたステー11には縦向きボスが83設けられ、この縦向きボス83に筒軸からなるハンドル支軸84が上方より回動可能に挿入されて、その下方突出部に装着されたピン85で抜け止め支持されている。ハンドル支軸84の上下中間部の外周にはフランジ86が固着されており、このフランジ86が縦向きボス83の上端に連設した円形の支持板87に受止め載置されている。また、ハンドル支軸84の上端には前記横軸心yを構成する横向きボス88が固着され、この横向きボス88に操縦ハンドル6の基端が上下揺動可能に枢支連結されている。
前記フランジ86には、ボス89を介して支持された旋回ロックピン90がフランジ下方に出退可能に装着されるとともに、前記支持板87の周方向所定位相には、旋回ロックピン90を係入支持する複数のロック孔91が設けられており、旋回ロックピン90をボス89に内装したロック付勢バネ92に抗して上方に引き抜くことで操縦ハンドル6をハンドル支軸84と共に縦軸心x周りに旋回させることができ、所望の旋回位置において旋回ロックピン90を下方に付勢移動させてロック孔91に係入することで操縦ハンドル6をその位置に旋回固定することができるようになっており、操縦ハンドル6を図1に示す後ろ向き姿勢から前向き姿勢に亘る所定の範囲内で向き変更可能となっている。なお、向き変更範囲は、支持板87に突設したストッパピン93とフランジ86の端辺との接当によって制限されている。
また、ハンドル本体6aにおける基部近くの下面に設けたボス94に揺動ロックピン95が横軸心yに向けて突出付勢状態で装備されるとともに、前記フランジ86には横軸心yを中心とした円弧状に湾曲させたロック板96が固着され、このロック板96に、付勢突出された前記揺動ロックピン95を係入支持する複数のロック孔97が上下方向に適当ピッチで設けられており、揺動ロックピン95を内装バネ98に抗して後退させてロック孔97から引き抜くことで操縦ハンドル6を横軸y心周りに上下揺動させることができ、所望の揺動位置において揺動ロックピン95を付勢突出させてロック孔97に係入することで操縦ハンドル6をその高さ位置に固定することができるようになっている。なお、操縦ハンドル6の上方への揺動は、ロック板96の上端に屈曲形成したストッパ部96aとボス94との接当によって制限されている。
そして、図20,21に示すように、操縦ハンドル6におけるループハンドル部6bの基部近くの左右に配備された一対のグリップレバー100,101と旋回ロックピン90および揺動ロックピン95とがそれぞれ操作ワイヤ102,103で連係されており、グリップレバー100,101をループハンドル部6bの基部と共握り操作して操作ワイヤ102,103を引き操作することで、旋回ロックピン90あるいは揺動ロックピン95を引き抜き後退して旋回ロックあるいは揺動ロックを解除することができるようになっており、ロック解除した後、引き続き操縦ハンドル6を持って任意に向き変更あるいは高さ変更し、所望の旋回向きあるいは高さでグリップレバー100,101を離すことでハンドルロックを行うことができるのである。
また、操縦ハンドル6におけるループハンドル部6bには支点r周りに上下揺動可能かつ上方に揺動付勢された門形のアクセルレバー105が備えられている。このアクセルレバー105の基部からは2本の操作ワイヤ106,107が延出され、一方の操作ワイヤ106がエンジン5に備えられた調速機構(図示せず)に連係されるとともに、他方の操作ワイヤ107が前記ブレーキ15にそれぞれ連係されている。そして、アクセルレバー105を上方付勢力に抗して引き下げ揺動してループハンドル部6bと共握りすることで両操作ワイヤ106,107を共に引き操作して、エンジン5の回転速度を高める(アクセルアップ)とともにブレーキ15を解除することができ、エンジン回転速度が高まると、遠心クラッチ14が作動して入力軸13に動力が伝達され、駆動走行および刈刃駆動が可能となる。また、アクセルレバー105の握りを解除するとアクセルレバー105が上方に復帰揺動してエンジン5はアイドリングまで回転低下(アクセルダウン)し、遠心クラッチ14が切れて走行系および刈刃駆動系への動力伝達が遮断されるとともに、ブレーキ15の作動によって入力軸13が制動されて刈刃2の慣性回転が速やかに停止されることになる。
草刈機は以上のように構成されており、農道などの斜面における雑草刈りを行う場合には、図3に示すように、草刈部3を斜面にその等高線に沿った姿勢で位置させるとともに、操縦ハンドル6を農道側に向かう横方向に旋回して固定し、この状態で草刈部3を等高線に沿って前進あるいは後進させる。傾斜方向の長さが大きい広い斜面では、前後進を繰返しながら、その方向転換のつど操縦ハンドル6に斜面下方への押し下げ操作、あるいは、斜面上方への引き上げ操作を行うことで走行位置を斜面の傾斜方向にずらすことになる。
なお、上記のように、操縦ハンドル6を横向きにした状態では機体に対する前進方向および後進方向が判らなくなるおそれがあるので、前後進切換えレバー49のレバーガイド108に、草刈部3の前後端に付した色マークに対応した色で前進位置表示と後進位置表示を行うようにするとよい。
また、斜面で使用することの多いこの草刈機では、傾斜下手に位置するように燃料タンク109が配備されるとともに、その補給口110が傾斜上手となる方向に向けて設けられている。また、斜面において作業者が斜面上手側からエンジン5のリコイル始動を行いやすくするために、エンジン5の後側に位置するスタートノブ111が、操縦ハンドル6の基部が設置される左横側方に向けて引き操作するように設けられている。
なお、本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1)草刈部3の上部に搭載配備する原動部を電動モータで構成することもできる。
(2)走行車輪4に内装する減速機構としては、上記のようにギヤ減速機構61を利用する他に、前記伝動軸56に固着した小径スプロケットと車軸18に固着した大径スプロケットに亘ってチェーンを巻回したチェーン減速機構を利用することもできる。
(3)上記実施例では、走行車輪4を軸支する支持アーム17に取付けた蓋体63を、走行車輪4に形成した凹入空間62の開口を閉塞する機体側の部材としているが、支持アーム17をアルミダイキャスト製にすると、支持アーム17自体を開口を閉塞する形状にすることもできる。
歩行型草刈機の全体側面図 歩行型草刈機のハンドル横振り状態における全体平面図 斜面での草刈り作業状態を示す正面図 駆動ケースの縦断正面図 刈刃クラッチ切り状態を示す要部の縦断正面図 高低変速機構を示す縦断側面図 前後進切換え機構の横断平面図 前後進切換え操作部の平面図 機体構造および走行部を示す平面図 走行部を示す側面図 車輪駆動構造を示す横断平面図 走行車輪の縦断側面図 刈刃ハウジングの平面図 刈刃ハウジングの分解斜視図 草刈部の要部を縦断した側面図 刈刃の平面図 操縦ハンドルの姿勢調節構造を示す縦断側面図 操縦ハンドルの姿勢調節構造を示す平面図 旋回ロック構造の縦断面図 操縦ハンドルの操作部を示す縦断側面図 操縦ハンドルの操作部を示す平面図 前後進切換え操作部の正面図
符号の説明
1 刈刃ハウジング
2 刈刃
3 草刈部
4 走行車輪
5 原動部(エンジン)
61 減速機構
62 凹入空間
63 部材(蓋体)
65 点検口
66 直進板
67 推進ラグ

Claims (3)

  1. 刈刃ハウジング内に回転駆動される刈刃を備えてなる草刈部の周部に走行車輪を装備するとともに、前記草刈部の上部に前記刈刃および走行車輪を駆動する原動部を搭載してなる歩行型草刈機であって、
    前記走行車輪の内部に機体内方に向けて開口された凹入空間を形成し、この凹入空間に走行車輪を減速駆動する減速機構を収容し、
    前記走行車輪は、前記凹入空間の開口側に連なるフランジ状で円形外周縁を備える直進板を一体形成した板金製部材により構成してあるとともに、この走行車輪の車軸を支持する支持フレームを介して走行機体の主フレームに支持され、
    前記支持フレームには、前記車軸とともに前記減速機構の入力軸を支承してあり、
    前記減速機構は、前記入力軸と車軸との間で噛合するギヤ対によって、入力軸の駆動力を車軸に減速伝動するように構成してあり、
    前記凹入空間の開口側には、凹入空間に内装された減速機構を外側から覆うとともに前記凹入空間の開口が閉塞されるように円板状の蓋体を、前記支持フレームに支持させて、走行車輪に対して相対回動自在に装着してあることを特徴とする歩行型草刈機。
  2. 前記凹入空間の開口を閉塞する蓋体に開閉自在な点検口を設けてある請求項1記載の歩行型草刈機。
  3. 前記走行車輪の外周部に複数の推進ラグを備えてある請求項1または2記載の歩行型草刈機。
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