JP4264794B2 - 換気乾燥機の制御方法及び換気乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、浴室等の特定空間で衣類を乾燥させる換気乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の浴室換気乾燥機5は、例えば図10に示す様なもので、乾燥室である浴室1の天井に浴室内の空気を浴室外に排気する換気用送風機2と、浴室内の空気を循環して暖めるヒータ3を有する循環用送風機4とを備えている。そして、ヒータ3に通電して発熱させることにより、循環用送風機4で浴室1内を温風で循環させる事により衣類6の水分を蒸発させ、これと同時に換気用送風機2によって浴室1内の水分を含んだ空気の一部を浴室1外に排気して換気することで衣類6を乾燥させていた。なお、換気用送風機2によって吸いこまれる空気は、脱衣室7との間にある浴室ドア8の空気取入口9より吸引される。
【0003】
上記のような浴室換気乾燥機による衣類の乾燥方法は、例えば特開平9−285695公報等に開示されている。これらによれば、循環用送風機4の温風量とヒータ3への通電量を一定として、乾燥前半には換気風量を多くし、乾燥後半には換気風量を少なくして、浴室内の衣類を短時間に効率よく乾燥させようとするものである。
【0004】
【発明を解決しようとする課題】
しかしながら、換気風量の切換えタイミングは、温度、湿度、衣類重量、浴室の広さ等で異なるため、それらの要素にできるだけ対応させて換気風量を切換える必要があるが、従来はその点を考慮した制御方法は十分に開示されていなかった。
この発明は上記のような課題に対応してなされたもので、乾燥時間の短縮、乾燥効率の向上等をより適切に行える乾燥制御方法や装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の方法は、乾燥室内の換気風量を時間に基づき切換える換気乾燥機の制御方法であって、換気風量の切換え前後における乾燥室内の乾・湿球温度差を求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択することを特徴とする。
また、乾燥室内の換気風量を乾燥室内の設定相対湿度又は設定絶対湿度に基づき切換える換気乾燥機の制御方法であって、換気風量の切換え前後における乾燥室内の乾・湿球温度差を求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択することを特徴とする。
さらに、乾燥室内の換気風量を乾燥室内外の設定絶対湿度差に基づき切換える換気乾燥機の制御方法であって、換気風量の切換え前後における乾燥室内の乾・湿球温度差を求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択することを特徴とする
【0006】
この発明の装置は、乾燥室内の空気を換気する換気用送風機と、乾燥室内の空気を循環させて加熱するヒータを有する循環用送風機と、乾燥室内の循環用空気の温度及び湿度を検知する温湿度検知装置とを備え、予め定めた設定に基づき乾燥室内の換気風量を切換える換気乾燥機において、前記温湿度検知装置の測定値を基に換気風量の切換え前後における乾燥室内の循環用空気の乾・湿球温度差をそれぞれ求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択する制御手段を、備えたことを特徴とする。
また、乾燥室内の空気を換気する換気用送風機と、乾燥室内の空気を循環させて加熱するヒータを有する循環用送風機と、乾燥室内外の循環用空気の絶対湿度を検知する絶対湿度検知装置とを備え、予め定めた設定に基づき乾燥室内の換気風量を切換える換気乾燥機において、乾燥室内外の絶対湿度を基に乾燥室内外の絶対湿度差を求めてその絶対湿度差と予め設定した設定絶対湿度差との比較に応じて換気風量を切換える制御手段と、乾燥室内の循環用空気の温度と湿度を検知する温湿度検知装置と、前記温湿度検知装置の測定値を基に換気風量の切換え前後における乾燥室内の循環用空気の乾・湿球温度差をそれぞれ求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択する制御手段とを、備えたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施形態1による換気乾燥機の全体構成を示す概念図である。ここでの換気乾燥機5は、図10で示した構成に加えて、乾燥室である浴室1内の温度及び湿度を同時に検知できる温湿度センサ10を循環用送風機4の吸込口に設けたものである。
【0008】
この換気乾燥機5を運転すると、換気用送風機2、ヒータ3、循環用送風機4が動作し、循環用送風機4から吹出される温風で浴室1内にある衣類6の水分が蒸発して乾燥される。一方、換気用送風機2により浴室ドア8の空気取入口9より吸引された空気は、衣類6から蒸発した水分を浴室1外に排気する。このとき、浴室1内の空気の温度・湿度の状態は時間の経過によって変化するが、この状態は温湿度センサ10で検出され、そして制御器12で演算されて、温度(乾球温度)、湿球温度、相対湿度、及び絶対湿度が算出される。
【0009】
ここで、換気風量を大、中、小の3種類とした衣類の乾燥試験において、浴室内の衣類重量(図示しないが、浴室内の衣類を吊り棒につるし、その重量を重量計で計測する)と時間の関係の一例を図2に示す。これによれば、換気風量を時間にかかわらず一定とした場合、換気風量の大きいほうが衣類の重量減少が大きく、すなわち乾燥速度は大きく乾燥時間が短い事を示している。
【0010】
図2の乾燥曲線から近似式を作り、微分してやることにより図3の乾燥速度曲線が得られる。図3を見ると、乾燥初期では換気風量大の方が乾燥速度は大きく、乾燥中期では換気風量中の方が乾燥速度が大きい。さらに乾燥終期では換気風量小の方が乾燥速度が大きい。従って、乾燥初期は換気風量を大にして時間を経るに従い換気風量を小さくしていけば、効果的な乾燥ができるということがおおよそ理解できる。この理由は、乾燥の始めは衣類からの水分蒸発量が大きいので、換気風量を大きくして浴室内湿度を低下させれば乾燥速度が大きく出来るが、乾燥終わりの頃は衣類からの水分蒸発量が少なくなるので、換気風量を小さくして浴室内温度を高め相対湿度を下げることにより乾燥速度を大きく出来る為である。
【0011】
実際の使用では、換気風量の切換を衣類の重量検知では行えないため、浴室1内に設置した温湿度センサ10及び制御器12により、温度(乾球温度)、湿球温度、相対湿度及び絶対湿度等を測定算出し、これらを基に乾燥制御を行う。
例えば、衣類のような濡れたものを温風で乾燥する場合、乾燥速度は、
Wv=hA(td−tw)で表される。ここで、Wv:乾燥速度、h:衣類表面の空気流の熱伝達率、A:衣類表面積、td:空気の乾球温度、tw:空気の湿球温度とする。従って、乾燥速度は乾・湿球温度差(td−tw)に比例する。なお、td及びtwは温湿度センサ10から直接得ることもできる。
【0012】
図2で示された乾燥特性を、浴室1内の温湿度センサ10により求めた乾・湿球温度差と時間との関係に示したのが図4である。これによれば、乾燥初期は、換気風量大のほうが乾・湿球温度差(td−tw)が大きい、すなわち乾燥速度が大きい。そして、乾燥中期では、換気風量中の方が乾・湿球温度差(td−tw)が大きく、さらに乾燥終期では換気風量小の方が乾・湿球温度差(td−tw)が大きいことを示している。これは、換気風量を乾燥初期では大に設定し、時間を経るに従いそれを減少させるようにすることで乾燥速度が速くなることを示しており、図3との相関が得られたことになる。
【0013】
【実施例】
実施例1.
次に、浴室内の換気風量を時間に基づき切換える場合において、換気風量の切換え前後における浴室内の乾・湿球温度差を求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択しながら、換気風量を決定して行く方法(実施例1)を、図5のフローチャートを基に説明する。
【0014】
換気乾燥機5の運転をスタートさせ(ステップ20)、まず換気風量を大にして所定時間τ1 運転する(ステップ21)。また、所定時間τ1 後の乾・湿球温度差Δtlを温湿度センサ10及び制御器12で測定算出しメモリ装置等に記憶しておく(ステップ22)。そして、所定時間τ1 経過後、換気風量を大から中に変更し(ステップ23)、換気風量中の時の乾・湿球温度差Δtmを温湿度センサ10及び制御器12で測定算出する(ステップ24)。続いて、制御器12で、換気風量大の時の乾・湿球温度差Δtlと換気風量中の時の乾・湿球温度差Δtmの比較を行い(ステップ25)、ΔtlがΔtmより大きければ、ステップ21に戻り、換気風量を大に戻して運転を行う。そして、ΔtmがΔtlより大きくなるまで、これらステップ21から25までの動作を繰り返す。
【0015】
ステップ25でΔtmがΔtlより大きいと判断されると、換気風量を中として所定時間τ2 運転を行い(ステップ26)、所定時間τ2 後の乾・湿球温度差Δtm’を、温湿度センサ10及び制御器12で測定算出しメモリ装置等に記憶しておく(ステップ27)。そして、所定時間τ2 経過後、換気風量を中から小に変更し(ステップ28)、その換気風量小の時の乾・湿球温度差Δtsを温湿度センサ10及び制御器12で測定算出する(ステップ29)。続いて、制御器12で換気風量中の時の乾・湿球温度差Δtm’と換気風量小の時の乾・湿球温度差Δtsとの比較を行う(ステップ30)。ここで、Δtm’がΔtsより大きければ、換気風量を中に戻して運転を行う。そして、これらのステップ26から30までの動作を、ΔtsがΔtm’より大きくなるまで繰り返す。一方、ステップ30でΔtsがΔtm’より大きいと判断されると、例えば予め定めた全乾燥時間からの残り時間を換気風量を小として運転を行い(ステップ31)、その時間経過後運転を終了する(ステップ32)。
【0016】
実施例1では、上記フローチャートに示したように、時間に基づいて換気風量を変更する際に、基本的に乾・湿球温度差が大きくなるように、すなわち乾燥速度が大きくなるように換気風量を選択して行くことで、乾燥時間の短縮が出来、効率良く乾燥出来る。
なお、図5では大、中、小3種類の換気風量を用いて制御したが、さらに多くの種類の換気風量を採用することで、より効果的で短時間の乾燥を実現させることもできる。
【0017】
実施例2.
次に、浴室内の換気風量をある設定相対湿度を基準に切換え、その切換の際に、換気風量の切換え前後における乾燥室内の乾・湿球温度差を求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択しながら、換気風量を決定して行く方法(実施例2)を、図6のフローチャートを基に説明する。
【0018】
換気乾燥機5の運転をスタートさせ(ステップ33)、換気風量を大にして運転する(ステップ34)。これとともに、温湿度センサ10及び制御器12で、換気風量大の時の乾・湿球温度差Δtlを測定算出しメモリ装置等に記憶するとともに(ステップ35)、浴室1内の相対湿度が所定の設定値A(例えば50%)になったかどうか判定する(ステップ36)。浴室内の相対湿度が、所定の設定値A以上であればステップ34に戻り換気風量大の運転を続ける。一方、ステップ36で浴室内の相対湿度が所定の設定値A以下になったと判断すると、換気風量を大から中に変更する(ステップ37)。次に、換気風量が中の時の乾・湿球温度差Δtmを温湿度センサ10及び制御器12で測定算出し、それを換気風量大の時の乾・湿球温度差Δtlと比較する(ステップ39)。ΔtlがΔtmより大きい場合には、換気風量を大に戻して所定時間τ1 運転を行い(ステップ40)、所定時間τ1 経過の乾・湿球温度差Δtlを再度測定算出しメモリ装置などに記憶させておく(ステップ41)。そして、これらのステップ37〜41の動作を、ΔtmがΔtlより大きくなるまで繰り返す。
【0019】
一方、ステップ39でΔtmがΔtlより大きいと判断された場合には、換気風量を中のまま運転を継続する(ステップ42)。これとともに、換気風量中の時の乾・湿球温度差Δtm’を温湿度センサ10及び制御器12で測定算出しメモリ装置等に記憶し(ステップ43)、さらに浴室1内の相対湿度が所定の設定値B(例えば30%)になったかどうか判定する(ステップ44)。浴室1内の相対湿度が、所定の設定値B以上であればステップ42に戻り換気風量中の運転を続ける。一方、ステップ44で浴室1内の相対湿度が所定の設定値B以下になったと判断されると、換気風量を中から小に変更する(ステップ45)。続いて、換気風量が小の時の乾・湿球温度差Δtsを温湿度センサ10及び制御器12で測定算出し(ステップ46)、それを換気風量中の時の乾・湿球温度差Δtm’と比較する(ステップ47)。ステップ47で、Δtm’がΔtsより大きければ換気風量を中に戻して所定時間τ2 運転を行い(ステップ48)、所定時間τ1 経過後の乾・湿球温度差Δtm’を再度測定算出しメモリ装置などに記憶させておく(ステップ49)。そして、これらのステップ45〜49の動作を、ΔtsがΔtm’より大きくなるまで繰り返す。一方、ステップ47でΔtsがΔtm’より大きいと判断されると、例えば室内の相対湿度が所定の設定値C(例えば10%)になるまで、換気風量を小にしたまま運転を行って(ステップ50)、運転を終了する(ステップ51)。
【0020】
実施例2では、上記フローチャートに示したように、設定相対湿度に基づいて換気風量を変更する際に、基本的に乾・湿球温度差が大きくなるように、すなわち乾燥速度が大きくなるように換気風量を選択して行くことで、乾燥時間の短縮が出来、効率良く乾燥出来る。
なお、図6では大、中、小3種類の換気風量を用いて制御したが、さらに多くの種類の換気風量を採用することで、より効果的で短時間の乾燥を実現させることもできる。
また、図6では換気風量の切換を設定相対湿度で行っているが、それは設定絶対湿度で行ってもよい。
【0021】
実施例3.
実施例1,2では、温湿度センサ10を浴室1用にのみ設けたが、ここでは図7に示すように、同様の温湿度センサ14を浴室1外の脱衣室7にも設けたものである。これによれば、浴室1内の温度・湿度と脱衣室7の温度・湿度とを同時に検出できるので、それぞれ絶対湿度に換算して、脱衣室7と浴室1内の絶対湿度差を得ることができる。いま、浴室1内の絶対湿度をXiとし、脱衣室7の絶対湿度をXoとすれば、その絶対湿度差ΔX=Xi−Xoとなり、衣類からの水分蒸発量は W=γQeΔX(W;水分蒸発量、γ;空気の密度、Qe;換気風量)と表されるので、衣類の水分蒸発量が正確に分かり、衣類の水分蒸発量、絶対湿度差、換気風量等の相関をとっておけば、換気風量の制御がより正確に行えることになる。そして、これらの相関から、浴室内の換気風量を最適に変更できる絶対湿度差を予め設定することができる。
【0022】
次に、浴室内の換気風量を上記設定絶対湿度差に基づいて切換え、換気風量を決定して行く方法(実施例3)を、図8のフローチャートを基に説明する。
【0023】
換気乾燥機5の運転をスタートさせ(ステップ52)、まず換気風量を大にして運転を行う(ステップ53)。続いて、温湿度センサ10,14及び制御器12を利用して、浴室1内と脱衣室7の温度及び湿度を測定してそれぞれの絶対湿度を求め、さらにこれらの絶対湿度から浴室1内と脱衣室7との絶対湿度差ΔX1 を求める(ステップ54)。続いて、その絶対湿度差ΔX1 を予め定めた設定絶対湿度差Dと比較し(ステップ55)、絶対湿度差ΔX1 が設定絶対湿度差Dより大きい場合は、換気風量を大としたままで運転を継続する(ステップ53〜55)。一方、設定絶対湿度差Dが絶対湿度差ΔX1 より大きい場合には、換気風量を中に変更して運転し(ステップ56)、温湿度センサ10,14及び制御器12を利用して、浴室1内と脱衣室7の温度及び湿度を測定してそれぞれの絶対湿度を求め、さらにこれらの絶対湿度からを浴室1内と脱衣室7との絶対湿度差ΔX2 を求める(ステップ57)。続いて、その絶対湿度差ΔX2 を予め定めた設定絶対湿度差Eと比較し(ステップ58)、絶対湿度差ΔX2 が設定絶対湿度差Eより大きい場合は、換気風量を中としたままで運転を継続する(ステップ56〜58)。一方、設定絶対湿度差Eが絶対湿度差ΔX2 より大きい場合には、換気風量を小に変更して、例えば浴室1内の絶対湿度差が予め定めた設定絶対設定値になるまで運転を行った後、運転を終了する(ステップ60)。
【0024】
実施例3では、上記フローチャートに示したように、浴室内と浴室外脱衣室の二つの温湿度センサを利用してそれぞれの絶対湿度を求め、それからさらに絶対湿度差を求めて、浴室内の水分蒸発量を正確に把握して換気風量を切換えていくので、乾燥時間の短縮が出来、効率の良い乾燥ができる。
なお、図8では大、中、小3種類の換気風量を用いて制御したが、さらに多くの種類の換気風量を採用することで、より効果的で短時間の乾燥を実現させることもできる。
【0025】
実施例4.
次に、浴室内の換気風量を設定絶対湿度差に基づいて切換え、その切換の際に、換気風量の切換え前後における乾燥室内の乾・湿球温度差を求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択しながら、換気風量を決定して行く方法(実施例4)を、図9のフローチャートを基に説明する。
【0026】
換気送風機5の運転をスタートさせ(ステップ61)、まず換気風量を大にして運転する(ステップ62)。続いて、温湿度センサ10,14及び制御器12により、浴室1内と脱衣室7の温度及び湿度を測定してそれぞれの絶対湿度を求め、さらにこれらの絶対湿度から浴室1内と脱衣室7との絶対湿度差ΔX1 を求めるとともに、換気風量大の時の乾・湿球温度差Δtlを測定算出して、メモリ装置等に記憶しておく(ステップ63)。続いて、絶対湿度差ΔX1 と設定絶対湿度差Gとを比較し(ステップ64)、絶対湿度差ΔX1 が設定絶対湿度差Gより大きい場合にはステップ62に戻り、換気風量大の運転を続ける。一方、設定絶対湿度差Gが絶対湿度差ΔX1 より大きくなった場合は、換気風量を大から中に変更する(ステップ65)。続いて、換気風量中の時の乾・湿球温度差Δtmを測定し(ステップ66)、それを換気風量大の時の乾・湿球温度差Δtlと比較する(ステップ67)。換気風量大の時の乾・湿球温度差Δtlが換気風量中の時の乾・湿球温度差Δtmより大きい場合には、換気風量を大に戻して所定時間τ1 運転し(ステップ68)、所定時間τ1 後の乾・湿球温度差Δtlを測定算出しメモリ装置などに記憶しておく。そして、ΔtmがΔtlより大きくなるまで、ステップ65〜67〜69を繰り返す。
【0027】
一方、ステップ67でΔtmがΔtlより大きいと判断された場合には、換気風量を中に維持したまま運転を継続する(ステップ70)。そして、温湿度センサ10,14及び制御器12を利用して、換気風量中の時の浴室1内の乾・湿球温度差Δtm’を測定してメモリ装置等に記憶するとともに、浴室1内と脱衣室7の絶対湿度差ΔX2 を求める(ステップ71)。続いて、その絶対湿度差ΔX2 が予め設定した設定絶対湿度差Hかどうか判定し(ステップ72)、絶対湿度差ΔX2 が設定絶対湿度差H以上であれば換気風量中の運転を続ける。そして、設定絶対湿度差Hが絶対湿度差ΔX2 より大きくなるまで、ステップ70〜72の動作を繰り返す。
【0028】
一方、ステップ72で設定絶対湿度差Hが絶対湿度差ΔX2 より大きいと判断されると、換気風量を中から小に変更する(ステップ73)。続いて、温湿度センサ10,14及び制御器12を利用して、換気風量小の時の浴室1内の乾・湿球温度差Δtsを測定する。次に、換気風量中の時の浴室1内の乾・湿球温度差Δtm’と換気風量小の時の浴室1内の乾・湿球温度差Δtsの比較を行い(ステップ73)、Δtm’がΔtsより大きいときには、換気風量を中に戻して所定時間τ2 運転し、所定時間τ2時間後の乾・湿球温度差Δtm’を測定算出しメモリ装置等に記憶しておく。そして、ΔtsがΔtm’より大きくなるまで、ステップ73〜75〜77の動作を繰り返す。一方、ステップ75で、ΔtsがΔtm’より大きいと判断された場合には、換気風量を小にしたまま、例えば予め定めた設定絶対湿度差となるまで運転を継続した後(ステップ78)、運転を終了する(ステップ79)。
【0029】
実施例4では、上記フローチャートに示したように、浴室内外の絶対湿度差に基づいて換気風量を変更するとともに、その変更の際に、基本的に乾・湿球温度差が大きくなるように、すなわち乾燥速度が大きくなるように換気風量を選択して行くことで、実施例3の場合より一層乾燥時間の短縮が出来、効率の良い乾燥が可能となる。
なお、図9では大、中、小3種類の換気風量を用いて制御したが、さらに多くの種類の換気風量を採用することで、より効果的で短時間の乾燥を実現させることもできる。
【0030】
以上、各実施例においては、温湿度センサ10,14及び制御器12により、温度(乾球温度)、湿球温度、相対湿度、絶対温度、及び絶対温度差を測定算出するようにしたが、これらの値を専ら温湿度センサ10,14から得られるようにしてもよい。その場合、制御器12は得られた温度(乾球温度)、湿球温度、相対湿度、絶対温度、及び絶対温度差を基に動作制御のみを行う事になる。
なお、温湿度センサ10,14は目的の値が得られるものであればどのようなものであってもよいが、例えば乾湿球湿度計が利用できる。
【0031】
【発明の効果】
この発明によれば、所定の設定に応じて換気風量を切換えて行く際に、乾燥室内の乾・湿球温度差を測定(又は測定及び算出し)、それがより大きくなるように選択されていくようにしたことで、被乾燥物の量、温度、湿度、室内の広さ等にかかわらず、最適な乾燥制御が出来、乾燥時間を短縮及び効率のよい衣類乾燥運転が可能となる。
また、乾燥室内外の絶対湿度差を求め、浴室内の水分蒸発量を正確に把握して換気風量を切換えていくようにしたことで、乾燥時間の短縮が出来、効率の良い乾燥ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による換気乾燥機の全体構成を示す説明図。
【図2】 換気風量の変化による衣類乾燥時の衣類重量と時間との関係を示す図。
【図3】 換気風量の変化による衣類乾燥時の衣類乾燥速度と時間との関係を示す図。
【図4】 換気風量の変化による衣類乾燥時の乾燥室内の乾・湿球温度差と時間との関係を示す図。
【図5】 本発明の実施例1による衣類乾燥制御のフローチャート図。
【図6】 本発明の実施例2による衣類乾燥制御のフローチャート図。
【図7】 本発明の別の実施例による換気乾燥機の全体構成を示す説明図。
【図8】 本発明の実施例3による衣類乾燥制御のフローチャート図。
【図9】 本発明の実施例4による衣類乾燥制御のフローチャート図。
【図10】 従来の換気乾燥機の全体構成を示す説明図。
【符号の説明】
1 浴室、2 換気用送風機、3 ヒータ、4 循環用送風機、5 換気乾燥機、6 衣類、7 脱衣室、8 浴室ドア、9 空気取入口、10 温湿度センサ(浴室用)、14 温湿度センサ(脱衣室用)。

Claims (6)

  1. 乾燥室内の換気風量を時間に基づき切換える換気乾燥機の制御方法であって、
    換気風量の切換え前後における乾燥室内の乾・湿球温度差を求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択することを特徴とする換気乾燥機の制御方法。
  2. 乾燥室内の換気風量を乾燥室内の設定相対湿度に基づき切換える換気乾燥機の制御方法であって、
    換気風量の切換え前後における乾燥室内の乾・湿球温度差を求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択することを特徴とする換気乾燥機の制御方法。
  3. 乾燥室内の換気風量を乾燥室内の設定絶対湿度に基づき切換える換気乾燥機の制御方法であって、
    換気風量の切換え前後における乾燥室内の乾・湿球温度差を求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択することを特徴とする換気乾燥機の制御方法。
  4. 乾燥室内の換気風量を乾燥室内外の設定絶対湿度差に基づき切換える換気乾燥機の制御方法であって、
    換気風量の切換え前後における乾燥室内の乾・湿球温度差を求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択することを特徴とする換気乾燥機の制御方法。
  5. 乾燥室内の空気を換気する換気用送風機と、乾燥室内の空気を循環させて加熱するヒータを有する循環用送風機と、乾燥室内の循環用空気の温度及び湿度を検知する温湿度検知装置とを備え、予め定めた設定に基づき乾燥室内の換気風量を切換える換気乾燥機において、
    前記温湿度検知装置の測定値を基に換気風量の切換え前後における乾燥室内の循環用空気の乾・湿球温度差をそれぞれ求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択する制御手段を、備えたことを特徴とする換気乾燥機。
  6. 乾燥室内の空気を換気する換気用送風機と、乾燥室内の空気を循環させて加熱するヒータを有する循環用送風機と、乾燥室内外の循環用空気の絶対湿度を検知する絶対湿度検知装置とを備え、予め定めた設定に基づき乾燥室内の換気風量を切換える換気乾燥機において、
    乾燥室内外の絶対湿度を基に乾燥室内外の絶対湿度差を求めてその絶対湿度差と予め設定した設定絶対湿度差との比較に応じて換気風量を切換える制御手段と、
    乾燥室内の循環用空気の温度と湿度を検知する温湿度検知装置と、
    前記温湿度検知装置の測定値を基に換気風量の切換え前後における乾燥室内の循環用空気の乾・湿球温度差をそれぞれ求めて比較し、その乾・湿球温度差がより大きい方に対応する換気風量を選択する制御手段とを、備えたことを特徴とする換気乾燥機。
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