JP4263815B2 - 芳香族化合物の気相酸化用触媒 - Google Patents

芳香族化合物の気相酸化用触媒 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、芳香族化合物の気相酸化用触媒、その調製方法および芳香族化合物の気相酸化方法に関し、詳しくはベンゼン、1,2,4,5−テトラアルキルベンゼン、またはアルキル置換芳香族化合物(またはアルキル置換複素環化合物)を気相酸化(またはアンモ酸化)してそれぞれ無水マレイン酸、無水ピロメリット酸または芳香族ニトリル(または複素環ニトリル)を製造するに好適な触媒、その調製方法、およびこれら触媒を用いた芳香族化合物の気相酸化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オルソキシレンおよび/またはナフタレンの気相酸化による無水フタル酸の製造、ベンゼンの気相酸化による無水マレイン酸の製造、1,2,4,5−テトラアルキルベンゼンの気相酸化による無水ピロメリット酸の製造、アルキル置換芳香族化合物またはアルキル置換複素環化合物のアンモ酸化によるアルキル置換ニトリルまたは複素環ニトリルの製造などの芳香族化合物の気相酸化は広く工業的に行われており、使用する気相酸化触媒についても種々のものが提案されている。
【0003】
これら気相酸化触媒はそれなりに優れた性能を有するものであるが、触媒性能、すなわち活性、選択性および寿命がより優れている気相酸化触媒を開発することは当該技術分野の研究者の継続的なテーマとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、触媒性能に優れ、長期にわたって安定して高収率で目的物を製造し得る、芳香族化合物の気相酸化用触媒、この触媒の調製に好適な調製方法、およびこの触媒を用いた芳香族化合物の気相酸化方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは、上記課題を解決するために、芳香族化合物の気相酸化用触媒に用いられる担体に着目し、鋭意検討の結果、一般に用いられている担体を予め洗浄すると、この洗浄担体を用いて得られる芳香族化合物の気相酸化用触媒は触媒性能に優れていることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は不活性担体に触媒活性成分を担持してなる芳香族化合物の気相酸化用触媒において、該担体として、下記比抵抗の求め方による水の比抵抗が20,000Ωcm(25℃)以上となるものを用いることを特徴とする芳香族化合物の気相酸化用触媒である。
比抵抗の求め方
担体300mlを500mlコニカルビーカー(JIS R−3503準拠)にとり、120℃で2時間乾燥した後、純水を(吸水量+220)ml加え、常圧下、90℃で30分間加熱し、該担体を分離した後の水の導電率を測定し比抵抗を求める。ここで、吸水量とは、下記式で示されるものである:
吸水量=A/B
ただし、式中、
A=300(ml)×充填密度(g/ml)×吸水率(wt%)/100
B=水の密度(g/ml)。
【0007】
上記式において、充填密度(D)とは、D=W1(g)/1000ml(ここで、W1は乾燥担体を1000mlメスシリンダー(内径65mm)に2000ml/分の速さで充填したときにメスシリンダーに充填される担体の重量である)によって示される。
【0008】
吸水率(M)とは、M=[(W3(g)−W2(g))/W2(g)]×100(ここで、W2は乾燥担体300mlの重量であり、W3は乾燥担体300mlをステンレス鋼製カゴにいれ、沸騰した純水中で30分間沸騰させた後、取り出して、濡れたガーゼで余分な水分を拭き取ってから秤量したときの重量である)によって示される。
【0010】
また、本発明は上記触媒の存在下にベンゼンを気相酸化して無水マレイン酸を製造することを特徴とする無水マレイン酸の製造方法である。
【0011】
また、本発明は上記触媒の存在下に1,2,4,5−テトラアルキルベンゼンを気相酸化して無水ピロメリット酸を製造することを特徴とする無水ピロメリット酸の製造方法である。
【0012】
また、本発明は上記触媒の存在下にアルキル置換芳香族化合物またはアルキル置換複素環化合物を気相アンモ酸化して芳香族ニトリルまたは複素環ニトリルを製造することを特徴とする芳香族ニトリルまたは複素環ニトリルの製造方法である。
【0013】
また、本発明は不活性担体に触媒活性成分を担持してなる芳香族化合物の気相酸化用触媒において、この担体として、予め下記比抵抗の求め方による水の比抵抗が20,000Ωcm(25℃)以上になるまで洗浄したものを使用することを特徴とする芳香族化合物の気相酸化用触媒の調製方法である:
比抵抗の求め方
担体300mlを500mlコニカルビーカーにとり、120℃で2時間乾燥した後、純水を(吸水量+220)ml加え、常圧下、90℃で30分間加熱し、該担体を分離した後の水の導電率を測定し比抵抗を求める。ここで、吸水量とは、下記式で示されるものである:
吸水量=A/B
ただし、式中、
A=300(ml)×充填密度(g/ml)×吸水率(wt%)/100
B=水の密度(g/ml)。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる不活性担体の材質自体には特に制限はなく、芳香族化合物の気相酸化、例えばベンゼンの気相酸化による無水マレイン酸の製造、1,2,4,5−テトラアルキルベンゼンの気相酸化による無水ピロメリット酸の製造、あるいはアルキル置換芳香族化合物またはアルキル置換複素環化合物の気相アンモ酸化による芳香族ニトリルまたは複素環ニトリルの製造の際に用いられる酸化触媒の調製に一般に用いられている、あるいは用いることが知られている担体のいずれも使用することができる。例えば、アルミナ、シリカ、シリカ・アルミナ、チタニア、マグネシア、シリカ・マグネシア、シリカ・マグネシア・アルミナ、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ゼオライトなど気相酸化用触媒の担体として一般に用いられるものを挙げることができる。
【0015】
これらのなかでも、炭化ケイ素からなる不活性担体あるいは炭化ケイ素を主成分とする不活性担体は芳香族化合物の気相酸化用触媒の担体としてよく用いられている。例えば、特開昭62−78号公報には炭化ケイ素自焼結体に触媒活性成分を担持してなる触媒を用いてベンゼンから無水マレイン酸を製造すること、特開昭61−28456号公報には1,2,4,5−テトラメチルベンゼンから無水ピロメリト酸を製造するための触媒として、炭化ケイ素自焼結体に触媒活性成分を担持してなる触媒を用いること、また特開平1−63563号公報(特開昭64−63563号公報)にはトルエンからベンゾニトリルを製造するための触媒の担体として炭化ケイ素自焼結体を用いることが記載されている。さらに、特開平9−85096号公報には、炭化ケイ素と、無機結合剤として二酸化ケイ素およびムライトとを用いてなる不活性担体が記載されている。
【0016】
本発明においては、上記の炭化ケイ素自焼結体である不活性担体および炭化ケイ素を主成分とする不活性担体が好適に用いられる。これらのなかでも、炭化ケイ素を主成分とする不活性担体は、安価であり、炭化ケイ素が有する優れた熱伝導性を備え、かつ所望の形状に成型しやすいことから特に好適に用いられる。
【0017】
上記炭化ケイ素を主成分とする不活性担体とは、炭化ケイ素を主成分とし、これと無機結合剤とを混合し、焼成した型の担体を意味する。炭化ケイ素の含量は70重量%以上が好ましい。無機結合剤の代表例としては二酸化ケイ素、ムライトなどを挙げることができる。したがって、炭化ケイ素を主成分とする不活性担体の代表例としては、特開平9−85096号公報に記載されているような、炭化ケイ素含量が70重量%以上であって、無機結合剤として二酸化ケイ素およびムライトを含む不活性担体を挙げることができる。
【0018】
そのほか、ステアタイトを主成分とする不活性担体も本発明において好適に用いられる。
【0019】
本発明で用いる不活性担体の物性、形状、大きさなどには特に制限はない。物性に関していえば、比表面積は0.3m2/g以下、好ましくは0.02〜0.2m2/gであり、気孔率は0〜35%、好ましくは16〜30%である。また、形状については、球状、円柱状、リング状などいずれでもよく、また大きさについても、例えば球状の場合、平均粒径は2〜15mm程度、好ましくは3〜12mm程度のものが用いられる。
【0020】
本発明は、担体として、前記比抵抗の求め方による水の比抵抗が20,000Ωcm(25℃)以上となるものを用いることに特徴を有する。すなわち、担体300mlを500mlコニカルビーカーにとり、120℃で2時間乾燥した後、純水を(吸水量+220)ml加え、常圧下、90℃で30分間加熱したとき、この処理後の水の比抵抗が20,000Ωcm(25℃)以上、好ましくは25,000〜1,000,000Ωcm(25℃)、特に好ましくは30,000〜1,000,000Ωcm(25℃)となるものを用いる。
【0021】
本発明における比抵抗とは、25℃の前記比抵抗の求め方による水の導電率を導電率計で測定し、その逆数をもって示したものであり、本発明においては、例えば比抵抗が20,000Ωcmの場合、それを20,000Ωcm(25℃)として表示する。
【0022】
前記比抵抗の求め方による水の比抵抗が20,000Ωcm(25℃)以上の担体は、担体を水、好ましくは純水で洗浄することにより好適に調製できる。
【0023】
具体的な洗浄方法の一つは、常圧下、90℃で30分間加熱する操作を繰り返して前記比抵抗の求め方による水の比抵抗が20,000Ωcm(25℃)以上、好ましくは25,000〜1,000,000Ωcm(25℃)、特に好ましくは30,000〜1,000,000Ωcm(25℃)となるようにすることである。前記比抵抗の求め方による水の比抵抗が20,000Ωcm(25℃)以上となるのであれば、上記操作は1回でもよい。なお、上記操作を複数回行う場合には、操作毎に新たな水を用い、操作毎に前記比抵抗の求め方による水の比抵抗を測定する。水の使用量には特に制限はないが、例えば担体300mlとすると第1回の操作には、吸水量+220ml、第1回以降の操作には、220mlの水を用いる。
【0024】
上記水による洗浄に先立って、硝酸などの酸性の水溶液やアンモニア水などの塩基性の水溶液、または、アルコール類などの有機溶媒で洗浄してもよい。例えば、硝酸の水溶液で洗浄する場合、常圧下、90℃で加熱する操作を繰り返すのがよい。この場合、その後の水洗は必要であるが、この水洗の際には、必ずしも常圧下90℃で加熱しなくてもよい。
【0025】
また、担体の洗浄手段についても特に制限はなく、担体を流水中で一定時間洗浄したり、洗浄液に浸して一定時間静置するだけでもよく、洗浄液と共に加熱したり、減圧もしくは加圧条件下で担体の洗浄を行って、前記比抵抗の求め方によって水が一定の比抵抗値を示すまで洗浄を行うことが好ましい。
【0026】
以上のように、担体を洗浄、好ましくは水で洗浄することにより、あるいは前記比抵抗の求め方による水の比抵抗が20,000Ωcm(25℃)以上である担体を用いることにより、触媒性能に優れた芳香族化合物の気相酸化用触媒を得ることができる。
【0027】
本発明の芳香族化合物の気相酸化用触媒は、担体として上記不活性担体を使用する点を除けば、従来公知の方法にしたがって調製することができる。
【0028】
本発明の芳香族化合物の気相酸化用触媒は、各種芳香族化合物の気相酸化に用いることができるが、その代表例としては、(i)ベンゼンの気相酸化による無水マレイン酸の製造、(ii)1,2,4,5−テトラアルキルベンゼンの気相酸化による無水ピロメリット酸の製造、および(iii)アルキル置換芳香族化合物またはアルキル置換複素環化合物の気相アンモ酸化によ芳香族ニトリルまたは複素環ニトリルの製造を挙げることができる。なお、本発明の「気相酸化」は、気相アンモ酸化を包含するものである。
【0029】
以下、上記(i)(iii)について詳しく説明する。
【0032】
(i)ベンゼンから無水マレイン酸の製造
一般に、(1)バナジウムおよび(2)モリブデンの酸化物を含有する触媒活性成分を前記の不活性担体に担持シタ触媒が用いられる。
【0033】
なかでも、(1)バナジウム、(2)モリブデン、(3)リン、(4)アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素およびタリウムから選ばれる少なくとも一種の元素を含有する酸化物組成物を触媒活性成分とし、これを担体に担持した触媒が好ましい。
【0034】
(ii)1,2,4,5−テトラアルキルベンゼンからの無水ピロメリット酸の製造
一般に、バナジウム酸化物を含有する触媒活性成分を前記の不活性担体に担持した触媒が用いられる。
【0035】
なかでも、バナジウム以外の触媒活性成分として、リン、モリブデン、タングステン、アンチモン、銀、ホウ素、クロム、セリウム、ニオブ、硫黄、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、タリウム、チタン、ジルコニウムおよびスズから選ばれる少なくとも一種の元素を含有する酸化物組成物を触媒活性成分とし、これを担体に担持した触媒が好ましい。
【0036】
(iii)アンモ酸化によるアルキル置換芳香族化合物またはアルキル置換複素環化合物からの芳香族ニトリルまたは複素環ニトリルの製造
一般に、バナジウム酸化物を含有する触媒活性成分を前記の不活性担体に担持した触媒が用いられる。
【0037】
なかでも、(1)バナジウム、(2)酸化チタン、酸化ケイ素、アルミナ、ケイソウ土、チタン−ケイ素複合酸化物、チタン−ジルコニウム複合酸化物およびチタン−ケイ素−ジルコニウム複合酸化物から選ばれる少なくとも一種の酸化物、(3)モリブデン、タングステン、クロム、アンチモン、ビスマス、リン、ニオブ、鉄、コバルト、ニッケル、マンガンおよび銅から選ばれる少なくとも一種の元素を含有する酸化物組成物を触媒活性成分とし、これを担体に担持した触媒が好ましい。
【0038】
アルキル置換芳香族化合物から芳香族ニトリルの製造の代表例としては、トルエン、エチルベンゼン、n−プロピルベンゼンまたはクメンからベンゾニトリルの製造、o−キシレンからフタロニトリルの製造、m−キシレンからイソフタロニトリルの製造、p−キシレンからテレフタロニトリルの製造、メチルアニソールからシアノアニソールの製造などを挙げることができる。なかでも、トルエンからのベンゾニトリルの製造が好適である。アルキル置換複素環化合物から複素環ニトリルの製造の代表例としては、α−ピコリンからピコリノニトリルの製造、β−ピコリンからニコチノニトリルの製造、γ−ピコリンからイソニコチノニトリルの製造などを挙げることができる。
【0039】
触媒活性物質を不活性担体に担持させる方法には特に制限はないが、外部より加熱できる回転ドラムに一定量の不活性担体を入れ、200〜300℃に保ちつつ触媒活性物質を含有する液状物(スラリー)を噴霧し活性物質を担持させる方法がもっとも簡便である。この際、活性物質の不活性担体に対する担持量は使用する不活性担体の大きさおよび形状によって異なるが、球状または円筒状のものであれば3〜30g活性物質/100ml不活性担体、特に5〜20g活性物質/100ml不活性担体が好適である。
【0040】
本発明にかかわる気相酸化反応は、触媒として前記気相酸化用触媒を用いる点を除けば、各種反応の実施に一般に用いられている方法にしたがって行うことができる。通常、本発明の気相酸化用触媒を炭素鋼製またはステンレス製の反応管に充填して行う。反応管は、反応熱を除去することによって反応温度を一定に調節することができるように、溶融塩などの熱媒によってある一定温度に保温されていることが好ましい。また、気相酸化反応の反応条件などは特に制限はなく、各種反応に一般に用いられている条件下に実施することができる。例えば、前記反応▲1▼の場合、オルソキシレン含有ガスを300〜400℃、好ましくは330〜380℃の温度で常圧または加圧下に酸化触媒と接触させればよい。
【0041】
【実施例】
本願発明を実施例により更に詳細に説明する。導電率の測定は導電率計(カスタニーLAB導電率計DS−12、HORIBA製)を用いて行った。
【0056】
(実施例1)
−担体(1)の洗浄−
炭化ケイ素、二酸化ケイ素、ムライトの重量比が90:5:5であり、かつアルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素の全含有量(以下、アルカリ含有量と記す)が0.2重量%であり、かつ充填密度0.88g/ml、吸水率15%、比表面積0.14m 2 /g、気孔率23%、外径6.9mm、内径3.7mm、長さ7.3mmのリング形状担体(1)3リットルを3リットルの純水を用い、90℃で30分間加熱して洗浄した。この洗浄担体を担体(1W)と記す。
なお、担体(1W)300mlを500mlのコニカルビーカーにとり、120℃で2時間乾燥した後、純水を260ml(=(300×0.88×0.15)+220)加え、常圧下、90℃で30分間加熱した。担体を分離した後の水の導電率を測定し、比抵抗を求めたところ、27,400Ωcm(25℃)であった。
−触媒調製−
純水1000mlにシュウ酸250gを溶解し、これにメタバナジン酸アンモニウム235g、モリブデン酸アンモニウム142g、硫酸セシウム2.91g、炭酸ナトリウム7.45g、硝酸銀20.5g、第一リン酸アンモニウム4.62gを順次撹拌しながら加えて溶解させた。
【0057】
外部から加熱できる直径35cm、長さ80cmのステンレス製回転炉中に担体(1W)を1.8kg入れ、200〜250℃に予熱しておき、炉を回転させながら担体上に上記水溶液を噴霧して、触媒活性物質を18g/100ml(担体)の割合で担持させた。その後、還元雰囲気下において500℃の温度で8時間焼成して、触媒(I)を調製した。
【0058】
上記触媒(I)の調製において、炭酸ナトリウムの添加量を8.52g、硫酸セシウムの添加量を0.727gに変更した以外は上記方法と同様にして触媒(J)を調製した。触媒(I)および触媒(J)における触媒活性成分の組成を表に示す。
【0059】
−酸化反応−
溶融塩浴中に浸した内径25mm、長さ3.5mのステンレス製反応管にまず触媒(J)を1.5mの高さに充填し、次いでその上に触媒(I)を1mの高さに積層して充填した。この触媒層に、溶融塩浴温度430℃にて、空気をSV=1000Hr−1で、更にこの導入空気に対し0.3容量%(ベンゼン濃度10g/Nm)のベンゼンを導入して15時間活性化処理を行った。引き続き、定常反応として、溶融塩浴温度365℃、SV=2500Hr−1でベンゼン濃度50g/Nmのベンゼン−空気混合ガスを反応管上部から導入して酸化反応を行った。反応初期、反応初期から3ヶ月後の無水マレイン酸収率およびベンゼン転化率を測定し、その結果を表に示した。
【0060】
(比較例1)
実施例(触媒調製)において、担体(1W)の代わりに未洗浄の担体(1)を使用した以外は実施例(触媒調製)と同様にして触媒(K)、(L)を調製し、以下実施例(酸化反応)と同様にして酸化反応を行った。触媒(K)、(L)の組成を表に、酸化反応の結果を表に示す。
【0061】
(実施例2)
−触媒調製−
脱イオン水350ml中にシュウ酸56gを溶解させ、これにメタバナジン酸アンモニウム28gを加えて溶解した後、三酸化アンチモン10.5gを加え、更にBET(Brunauer−Emmet−Teller)式を採用して測定した比表面積が20m/gのアナタ−ゼ型酸化チタンを239g加えて均一に混合し、脱イオン水を加えて約900mlの触媒成分スラリ−を調製した。外部から加熱できる直径35cm、長さ80cmのステンレス製回転炉中に担体(1W)を900g入れ、200〜250℃に予熱しておき、炉を回転させながら担体上に上記スラリーを噴霧して、触媒100gあたり5gの触媒活性物質を担持させた。その後、空気を流通させながら550℃の温度で6時間焼成して、触媒(M)を調製した。触媒(M)の組成を表に示す。
【0062】
一方、脱イオン水700ml中にシュウ酸240gを溶解させ、これにメタバナジン酸アンモニウム120gおよびモリブデン酸アンモニウム18.1gを加えて均一に混合した後、第一リン酸アンモニウム3.54gおよび予め少量の脱イオン水に溶解した硝酸銀8.71gを加え、均一に混合した。ここに、更に炭化ケイ素ウィスカ−20gを混合し、900mlの触媒成分スラリ−を調製した。外部から加熱できる直径35cm、長さ80cmのステンレス製回転炉中に担体(1W)を900g入れ、200〜250℃に予熱しておき、炉を回転させながら担体上に上記スラリーを噴霧して、触媒100gあたり5gの触媒活性物質を担持させた。その後、空気を流通させながら500℃の温度で6時間焼成して、触媒(N)を調製した。触媒(N)の組成を表に示す。
【0063】
−酸化反応−
395℃の温度に保たれた溶融塩浴中に浸した内径25mm、長さ4mのステンレス製反応管にまず触媒(N)を1.7mの高さに充填し、次いでその上に1.5倍重量の自焼結炭化ケイ素担体で1/2.5に希釈した触媒(M)を0.8mの高さに積層して充填した。更に、この上部に平均直径8mmのデンストン担体(ノ−トン社製)0.5mを充填した。原料ガスとして、酸素21容量%および窒素79容量%からなる合成ガスに対し、デュレンを30g/Nm(合成ガス)の割合で混合した混合ガスを上記反応管の上部入口から空間速度(SV)6000Hr−1(STP)で導入してデュレンの酸化反応を行った。反応初期、反応初期から3ヶ月後の無水ピロメリット酸収率を測定し、その結果を表に示した。
【0064】
なお、デュレンの転化率は100%であり、上記収率は無水ピロメリット酸選択率と見なし得るものである。
【0065】
(比較例2)
実施例(触媒調製)において、担体(1W)の代わりに未洗浄の担体(1)を使用した以外は実施例(触媒調製)と同様にして触媒(O)、(P)を調製し、以下実施例(酸化反応)と同様にして酸化反応を行った。触媒(O)、(P)の組成を表に、酸化反応の結果を表に示す。
【0066】
(実施例3)
−担体(3)の洗浄−
炭化ケイ素、二酸化ケイ素、ムライトの重量比が90:5:5であり、かつアルカリ含有量が0.2重量%であり、充填密度1.20g/ml、吸水率15%、比表面積0.15m/g、気孔率26%、直径5mmの球状担体(3)3リットルを3リットルの純水を用い90℃で30分間加熱して洗浄した。この洗浄担体を担体(3W)と記す。
【0067】
なお、担体(3W)300mlを500mlのコニカルビーカーにとり、120℃で2時間乾燥した後、純水を274ml(=(300×1.20×0.15)+220)加え、常圧下、90℃で30分間加熱した。担体を分離した後の水の導電率を測定し、比抵抗を求めたところ、23,400Ωcm(25℃)であった。
【0068】
−触媒調製−
チタンおよびケイ素からなる複合酸化物を以下に述べる方法で調整した。チタン源として、TiOSO4(TiO2換算)250g/リットル、全H2SO41100g/リットルなる組成を有する硫酸チタニルの硫酸水溶液を用いた。別に、水400リットルにアンモニア水(25%NH3)280リットルを添加し、これにスノ−テックス−NCS−30(日産化学(株)製シリカゾル、SiO2として約30重量%含有)16.9kgを加えた。得られた溶液中に、上記硫酸チタニルの硫酸水溶液153リットルを水300リットルに添加して希釈したチタン含硫酸水溶液を撹拌下徐々に滴下し、共沈ゲルを生成した。更にそのまま15時間放置して静置した。かくして得られたTiO2:SiO2ゲルをろ過、水洗後200℃で10時間乾燥した。次いで550℃で6時間空気雰囲気下で焼成した。得られた粉体の組成は、TiO2:SiO2=85:15(モル比)で、BET表面積は180m2/gであった。ここで得られた粉体をTS−1という。この粉体を用いて以下に述べる方法で触媒活性成分を調製した。
【0069】
メタバナジン酸アンモニウム23.4gを蓚酸水溶液に溶解せしめ、シュウ酸バナジウム水溶液を調製した。一方、三酸化アンチモン51gを酒石酸水溶液に溶解せしめ酒石酸アンチモン水溶液を作った。これら2種の水溶液を混合し、これにTS−1を400g添加し、良く混合してスラリ−を得た。このスラリ−を、予め加熱された担体(3W)2リットルに担持率10重量%になるように噴霧して吹き付け、次いで空気を流通させながら550℃で5時間焼成して、触媒(Q)を調製した。触媒(Q)の組成を表に示す。
【0070】
−アンモ酸化反応−
溶融塩で加熱された内径25mm、長さ5mのステンレス製反応管に触媒層高4mになるように触媒(Q)を充填し、トルエン3容量%、アンモニア6容量%、酸素10容量%および窒素81容量%よりなる供給ガスを、反応管上部より空間速度(STP)900Hr−1で通じ反応温度390℃にて反応を行った。反応初期、反応初期から6ヶ月後のベンゾニトリル収率を測定し、その結果を表に示した。
【0071】
(比較例3)
実施例(触媒調製)において、担体(3W)の代わりに未洗浄の担体(3)を使用した以外は実施例(触媒調製)と同様にして触媒(R)を調製し、以下実施例(アンモ酸化反応)と同様にしてアンモ酸化反応を行った。触媒(R)の組成を表に、酸化反応の結果を表に示す。
【0072】
なお、担体(3)300mlを500mlのコニカルビーカーにとり、120℃で2時間乾燥した後、純水を274ml(=(300×1.20×0.15)+220)加え、常圧下、90℃で30分間加熱した。担体を分離した後の水の導電率を測定し、比抵抗を求めたところ、9,800Ωcm(25℃)であった。
【0075】
【表1】
Figure 0004263815
【0076】
【表2】
Figure 0004263815
【0077】
【表3】
Figure 0004263815
【0078】
【表4】
Figure 0004263815
【0079】
【表5】
Figure 0004263815
【0080】
【表6】
Figure 0004263815
【0081】
【発明の効果】
本発明の芳香族化合物の気相酸化用触媒は、活性、選択性および触媒寿命に優れ、長期にわたって高収率で目的とする化合物を製造することができる。

Claims (9)

  1. 不活性担体に触媒活性成分を担持してなる芳香族化合物の気相酸化用触媒において、該担体として、下記比抵抗の求め方による水の比抵抗が20,000Ωcm(25℃)以上となるものを用いることを特徴とする芳香族化合物の気相酸化用触媒:
    比抵抗の求め方
    担体300mlを500mlコニカルビーカーにとり、120℃で2時間乾燥した後、純水を(吸水量+220)ml加え、常圧下、90℃で30分間加熱し、該担体を分離した後の水の導電率を測定し比抵抗を求める。ここで、吸水量は下記式で示される:
    吸水量=A/B
    ただし、式中、
    A=300(ml)×充填密度(g/ml)×吸水率(wt%)/100
    B=水の密度(g/ml)。
  2. 担体が炭化ケイ素またはステアタイトを主成分とするものである請求項1記載の気相酸化用触媒。
  3. 触媒活性成分が、(1)バナジウムおよび(2)モリブデンの酸化物を含有する、ベンゼンから無水マレイン酸を製造するための気相酸化触媒である請求項1記載の気相酸化用触媒。
  4. 触媒活性成分が、バナジウム酸化物を含有する、1,2,4,5−テトラアルキルベンゼンから無水ピロメリット酸を製造するための気相酸化触媒である請求項1記載の気相酸化用触媒。
  5. 触媒活性成分が、バナジウム酸化物を含有する、アンモ酸化によりアルキル置換芳香族化合物またはアルキル置換複素環化合物から芳香族ニトリルまたは複素環ニトリルを製造するための気相酸化触媒である請求項1記載の気相酸化用触媒。
  6. 請求項1または3の触媒の存在下にベンゼンを気相酸化して無水マレイン酸を製造することを特徴とする無水マレイン酸の製造方法。
  7. 請求項1または4の触媒の存在下に1,2,4,5−テトラアルキルベンゼンを気相酸化して無水ピロメリット酸を製造することを特徴とする無水ピロメリット酸の製造方法。
  8. 請求項1または5の触媒の存在下にアルキル置換芳香族化合物またはアルキル置換複素環化合物を気相アンモ酸化して芳香族ニトリルまたは複素環ニトリルを製造することを特徴とする芳香族ニトリルまたは複素環ニトリルの製造方法。
  9. 不活性担体に触媒活性成分を担持してなる芳香族化合物の気相酸化用触媒において、該担体として、予め下記比抵抗の求め方による水の比抵抗が20,000Ωcm(25℃)以上になるまで洗浄したものを使用することを特徴とする芳香族化合物の気相酸化用触媒の調製方法:
    比抵抗の求め方
    担体300mlを500mlコニカルビーカーにとり、120℃で2時間乾燥した後、純水を(吸水量+220)ml加え、常圧下、90℃で30分間加熱し、該担体を分離した後の水の導電率を測定し比抵抗を求める。ここで、吸水量は下記式で示される:
    吸水量=A/B
    ただし、式中、
    A=300(ml)×充填密度(g/ml)×吸水率(wt%)/100
    B=水の密度(g/ml)。
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