JP4263472B2 - ターボ過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にタービンスクロール部が複数の排気通路で構成され、これら排気通路の少なくとも1つの通路入口に排気カット弁を備えると共に、タービンをバイパスする通路にウエストゲート弁を備えたターボ過給機付エンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ターボチャージャの過給特性は、コンプレッサの特性とタービンの特性とで決まる。そこで、ターボチャージャのタービンスクロール部が複数の排気通路で構成され、排気通路の少なくとも1つの通路入口部に排気カット弁が設けられ、また、タービンをバイパスするバイパス通路にウエストゲート弁を有したターボ過給機付エンジンが知られている。
【0003】
このような、タービンスクロール部を複数の排気通路で構成した技術としては、エンジン回転数の低回転領域ではウエストゲート弁、排気カット弁を全閉にして、目標過給圧の応答性を向上させ、所定過給圧になるとウエストゲート弁を開き過給圧を保持する。そして、吸気量が所定量になると排気カット弁を開いて排圧の上昇によるエンジン出力の低下を防止するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、所定の排圧以下では排気カット弁を閉じて、主通路のみからタービンに排ガスを供給することにより、排ガスの流速を高めて過給圧の速やかな立ち上がりを得る。そして、所定の排圧になると排気カット弁を開いて主通路と副通路から排ガスをタービンに供給することにより排圧の上昇によるエンジン出力の低下を防止して、過給圧の制御をウエストゲート弁で行い、吸気量やエンジン回転数によって算出される目標過給圧になるように制御するものも開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特公平5−62220号広報
【0006】
【特許文献2】
特公平5−74696号広報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1及び特許文献2の先行技術では、過給圧の制御はウエストゲート弁で行い、排気カット弁は排圧を下げるものであり、更に、排気カット弁は、ON−OFF的に開閉作動されるものであるため、排気カット弁が開状態から閉状態に移行する際に排圧の変化によるトルクショックが生じるという問題がある。また、排気カット弁の切り替え作動に対応して過給圧をウエストゲート弁で制御しなければならないため、目標過給圧の制御をスムーズに制御することが困難であるという問題もある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、トルクショックの発生を防止し、広い運転領域に亘り、スムーズな目標過給圧の制御を容易に行うことができるターボ過給機付エンジンの制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明によるターボ過給機付エンジンの制御装置は、ターボ過給機のタービンスクロール部を複数の排気通路で構成し、該排気通路の少なくとも1つの通路に設けた、エンジン運転状態に応じて開閉する排気カット弁と、タービンをバイパスするバイパス通路に設け、エンジン運転状態に応じて開閉するウエストゲート弁とを備えたターボ過給機付エンジンの制御装置において、上記エンジン運転状態が高負荷且つ高回転よりの運転領域の場合は、上記排気カット弁を全開とし上記ウエストゲート弁の開閉により過給圧制御する一方、上記エンジン運転状態が上記高負荷且つ高回転よりの運転領域以外の運転領域の場合は、少なくとも上記ウエストゲート弁を全閉とし、上記排気カット弁の開閉により過給圧制御することを特徴としている。
【0010】
また、請求項2記載の本発明によるターボ過給機付エンジンの制御装置は、請求項1記載のターボ過給機付エンジンの制御装置において、上記エンジン運転状態が低回転の運転領域の場合は、上記排気カット弁と上記ウエストゲート弁を共に全閉とすることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項3記載の本発明によるターボ過給機付エンジンの制御装置は、請求項1又は請求項2記載のターボ過給機付エンジンの制御装置において、使用燃料のオクタン価を推定するオクタン価推定手段を有し、該オクタン価推定手段で推定した使用燃料のオクタン価が予め設定した閾値より小さい場合は、上記ウエストゲート弁を全開とすることを特徴としている。
【0012】
また、請求項4記載の本発明によるターボ過給機付エンジンの制御装置は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載のターボ過給機付エンジンの制御装置において、通常のエンジン運転状態よりも燃料消費量を抑制するエンジン運転状態を選択するエンジン運転選択手段を有し、該エンジン運転選択手段で上記燃料消費量を抑制するエンジン運転状態が選択されている場合には、上記エンジン運転状態が低負荷且つ低回転の運転領域の際に少なくとも上記排気カット弁を全開とすることを特徴としている。
【0013】
更に、請求項5記載の本発明によるターボ過給機付エンジンの制御装置は、請求項4記載のターボ過給機付エンジンの制御装置において、上記エンジン運転選択手段で上記燃料消費量を抑制するエンジン運転状態が選択されている場合には、上記エンジン運転状態が低負荷且つ低回転の運転領域の際に上記排気カット弁に加え上記ウエストゲート弁を全開とすることを特徴としている。
【0014】
すなわち、請求項1記載のターボ過給機付エンジンの制御装置は、エンジン運転状態が高負荷且つ高回転よりの運転領域の場合は、ターボ過給機のタービンスクロール部の排気通路の少なくとも1つの通路に設けた排気カット弁を全開とし、タービンをバイパスするバイパス通路に設けたウエストゲート弁の開閉により過給圧制御する。一方、エンジン運転状態が高負荷且つ高回転よりの運転領域以外の運転領域の場合は、少なくともウエストゲート弁を全閉とし、排気カット弁の開閉により過給圧制御する。このように、排気カット弁は、単にON−OFF的に開閉作動するものではなく、エンジン運転状態に応じて必要な運転領域でウエストゲート弁と連続して過給圧制御を行うようになっているので、従来、排気カット弁の開閉で生じていたトルクショックの発生を防止し、広い運転領域に亘り、スムーズな目標過給圧の制御を容易に行うことができる。
【0015】
この際、請求項2記載のように、エンジン運転状態が低回転の運転領域の場合は、上記排気カット弁と上記ウエストゲート弁を共に全閉とすることが望ましい。これは、エンジン低回転領域では、排気ガス流量が少ないため過給圧はそれほど高くならず、過給圧を制御する必要が無く、また、目標過給圧への応答性を向上するためである。
【0016】
更に、請求項3記載のように、使用燃料のオクタン価を推定するオクタン価推定手段を有し、該オクタン価推定手段で推定した使用燃料のオクタン価が予め設定した閾値より小さい場合は、ウエストゲート弁を全開とすることが望ましい。ここで、予め設定した閾値とは、例えば、オクタン価が極めて低い粗悪燃料を判定する値であって、このような粗悪燃料の場合に過給を行うとノック発生の虞があるため、ウエストゲート弁を全開し、過給を行わないようにする。
【0017】
また、請求項4記載のように、通常のエンジン運転状態よりも燃料消費量を抑制するエンジン運転状態を選択するエンジン運転選択手段を有し、該エンジン運転選択手段で燃料消費量を抑制するエンジン運転状態が選択されている場合には、エンジン運転状態が低負荷且つ低回転の運転領域の際に少なくとも排気カット弁を全開とする。すなわち、ドライバが燃費を重視しているときは、排気カット弁を開け、排圧を低下させ、ポンピングロスを低下させることで燃費を向上させる。この際、請求項5記載のように、ウエストゲート弁も全開とすることが望ましい。
【0018】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図7は本発明の実施の一形態を示し、図1はターボ過給機付エンジンの全体構成説明図、図2は電子制御系の回路構成図、図3はエンジン運転領域毎に設定する過給圧制御モードを示す説明図、図4はエンジンの過給圧制御プログラムのフローチャート、図5は排気カット弁またはウエストゲート弁による通常の過給圧制御ルーチンのフローチャート、図6はP分テーブル及びI分テーブルの説明図、図7はDUTY比と弁開度との関係を示す説明図である。
【0019】
先ず、本発明が適用されるターボ過給機付エンジンの全体構成について、図1に従い説明する。同図において符号1はターボ過給機付エンジン(以下「エンジン」と略記する)であり、本形態においては水平対向式4気筒ガソリンエンジンを示す。エンジン1のシリンダブロック2の左右両バンクには、シリンダヘッド3がそれぞれ設けられ、各シリンダヘッド3に吸気ポート4と排気ポート5とが形成されている。
【0020】
吸気ポート4には吸気マニホルド6が連通され、この吸気マニホルド6の上流側集合部に、エアーチャンバ7を介してスロットルボディ8が連通されている。このスロットルボディ8の上流側には、吸気管9を介してエアクリーナ10が取付けられ、このエアクリーナ10がエアインテークチャンバ11に連通されている。
【0021】
排気ポート5には、排気マニホルド12を介して排気管13が連通され、この排気管13に触媒コンバータ14が介装されてマフラ15に連通されている。
【0022】
また、スロットルボディ8には、スロットル弁16が設けられ、このスロットルボディ8の直上流の吸気管9にインタークーラ17が介装され、更に、吸気管9のエアクリーナ10の下流側にレゾネータチャンバ18が介装されている。
【0023】
レゾネータチャンバ18と吸気マニホルド6とは、スロットル弁16の上流側と下流側とをバイパスするバイパス通路19によって連通されており、このバイパス通路19に、アイドル空気量を調整するアイドルスピードコントロールバルブ(アイドル回転数制御弁;ISC弁)20が介装されている。そして、ISC弁20の直下流側に、吸気圧が負圧のとき開弁し、ターボ過給機21により過給されて吸気圧が正圧になったとき閉弁するチェックバルブ22が介装されている。
【0024】
ターボ過給機21は、そのコンプレッサ23が吸気管9のレゾネータチャンバ18の下流側に介装され、タービン24が排気管13に介装されている。
【0025】
また、ターボ過給機21のタービン側のタービンスクロール部25は、第1の排気通路25aと第2の排気通路25bの2つの排気通路に区画して構成されている。第1の排気通路25aの通路入口部には、この第1の排気通路25aへの排気ガスの流入を遮断自在な排気カット弁26が、排気カット弁用アクチュエータ27と連接され、例えば開く際は排気ガス流の下流側に向けて開くように構成されて、後述する電子制御装置(ECU)60により開閉制御される。尚、排気カット弁26を、排気ガス流の下流側に向けて開くように構成するのは、排圧が一定以上に上昇した場合、排気カット弁26が開く方向に向かうので、ターボ過給機21に何らかの異常が生じても排圧が異常に高くなることが防止でき、エンジン1にとって好ましいためである。
【0026】
ターボ過給機21のタービンハウジング流入口には、ウエストゲート弁28が介装され、このウエストゲート弁28にウエストゲート弁作動用アクチュエータ29が連設されている。このウエストゲート弁作動用アクチュエータ29は、ダイヤフラムにより2室に仕切られ、一方がウエストゲート弁制御デューティソレノイド弁30に連通する圧力室を形成し、他方がウエストゲート弁28を閉方向に付勢するスプリングを収納したスプリング室を形成している。
【0027】
また、ウエストゲート弁制御デューティソレノイド弁30は、ウエストゲート弁作動用アクチュータ29の圧力室に連通するポートと、ターボ過給機21のコンプレッサ下流に連通するポートと、レゾネータチャンバ18に連通するポートとを有する電磁三方弁の構成となっている。そして、ECU60から出力される制御信号のデューティ比に応じてレゾネータチャンバ18に連通するポートの弁開度が調節され、レゾネータチャンバ18側の圧力とコンプレッサ下流側の圧力とが調圧されてウエストゲート弁作動用アクチュエータ29の圧力室に制御圧が供給され、ウエストゲート弁28の開度が調節されて過給圧が制御される。
【0028】
一方、吸気マニホルド6の各気筒の各吸気ポート4の直上流側にはインジェクタ31が臨まされ、図示しない燃料タンク内の燃料が図示しない燃料ポンプによって圧送され、同じく図示しないプレッシャレギュレータによってインジェクタ31への燃料圧力が所定の圧力に調圧される。
【0029】
更に、シリンダヘッド3の各気筒毎に、その先端を燃焼室に露呈する点火プラグ32が取付けられ、この点火プラグ32に、各気筒毎に配設された点火コイル33を介してイグナイタ34が接続されている。
【0030】
ここで、ターボ過給機21に関する制御について簡単に説明する。ターボ過給機21は、タービン24に導入する排気エネルギによりコンプレッサ23が回転駆動され、空気を吸入、加圧して過給する。
【0031】
この際、ターボ過給機21のタービンスクロール部25の第1の排気通路25aの排気カット弁26は、ECU60からのデューテイ信号等の制御信号によってデューティソレノイド或いはステッピングモータで構成する排気カット弁用アクチュエータ27が作動されることにより開閉制御される。同様に、ターボ過給機21のタービンハウジング流入口のウエストゲート弁28は、ECU60から出力される制御信号のデューティ比に応じてウエストゲート弁制御デューティソレノイド弁30が制御され、ウエストゲート弁作動用アクチュエータ29の圧力室に制御圧が供給されてウエストゲート弁28の開度が調節される。
【0032】
このECU60による排気カット弁26とウエストゲート弁28の開閉制御は、後述する図4に示すフローチャートに従って実行され、基本的には、以下のようにエンジンの運転状態に応じて制御される。
【0033】
すなわち、図3のエンジン運転領域毎に設定する過給圧制御モードを示す説明図に示す如く、エンジン運転状態が、エンジン回転数NEが低回転の運転領域の場合(過給圧制御モード0の場合)は、排気カット弁26とウエストゲート弁28を共に全閉とする。
【0034】
また、エンジン運転状態が、例えばスロットル開度θthで代表するエンジン負荷が高負荷で、且つ、エンジン回転数NEが高回転よりの運転領域の場合(過給圧制御モード2の場合)は、排気カット弁26を全開とし、ウエストゲート弁28をフィードバック制御することにより過給圧を目標過給圧へと制御する。
【0035】
更に、エンジン運転状態が、上述の過給圧制御モード0、及び過給圧制御モード2以外の運転領域の場合(過給圧制御モード1の場合)は、ウエストゲート弁28を全閉とし、排気カット弁26をフィードバック制御することにより過給圧を目標過給圧へと制御する。
【0036】
この際、ドライバが通常のエンジン運転状態よりも燃料消費量を抑制するエンジン運転状態を後述のエンジン運転選択手段としてのECOモードスイッチ51で選択している場合、エンジン運転状態が、エンジン回転数NEが予め設定しておいた閾値NEC1以下の低回転状態で、且つ、エンジン負荷(すなわち、スロットル開度θth)が予め設定しておいた閾値θthc1以下の低負荷状態の場合は、排気カット弁26とウエストゲート弁28を共に全開とする。
【0037】
また、エンジン1の点火時期制御におけるノック補正によるリタード量が予め設定しておいた閾値Lc1以下であり、燃料のオクタン価が異常に低く粗悪ガソリンの虞がある場合には、ウエストゲート弁28を全開とし、過給を行わないように制御する。このように、本実施の形態においては、エンジン1における点火時期制御で設定される数値を利用して、間接的に燃料のオクタン価を推定するようになっており、ECU60はオクタン価推定手段としての機能を有している。
【0038】
更に、エンジン1の点火時期制御における点火時期学習値(0〜1の間の値で、大きくなる程、高オクタン価ガソリンとみなせる)を判定し、予め設定しておいた閾値(例えば、0.3〜0.4)以下であれば、燃料は低オクタン価ガソリンと判定し、低オクタン価ガソリン用に予め設定しておいた低い目標過給圧を設定して、この目標過給圧で過給圧制御を実行させる。逆に、予め設定しておいた閾値(例えば、0.3〜0.4)より大きければ、燃料は高オクタン価ガソリンと判定し、高オクタン価ガソリン用に予め設定しておいた高い目標過給圧を設定して、この目標過給圧で過給圧制御を実行させる。このようにガソリンのオクタン価に応じた目標過給圧を設定することで、低オクタン価におけるノックの発生が有効に防止できるようになっている。
【0039】
尚、過給圧制御における目標過給圧は、周知のように、目標過給圧テーブルからエンジン回転数NEとスロットル開度θthに応じて設定される。
【0040】
次に、各種センサ・スイッチ類について説明する。絶対圧センサ36が吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁37によりスロットル弁16下流の吸気管圧力(吸気マニホルド6内の吸気圧)と大気圧とを選択して検出するよう設けられている。また、シリンダブロック2にノックセンサ38が取付けられると共に、左右両バンクを連通する冷却水通路39に冷却水温センサ40が臨まされ、排気管13にはO2センサ41が装着されている。さらに、スロットル弁16にスロットル開度センサ42が連設され、エアクリーナ10の直下流に吸入空気量センサ43が配設されている。
【0041】
また、エンジン1のクランクシャフト44にクランクロータ45が軸着され、このクランクロータ45の外周に電磁ピックアップ等からなるクランク角センサ46が対設されている。さらに、動弁機構におけるカムシャフト47に連設するカムロータ48に、電磁ピックアップ等からなる気筒判別センサ49が対設されている。
【0042】
クランク角センサ46、気筒判別センサ49は、それぞれクランクロータ45、カムロータ48に所定間隔毎に形成された突起をエンジン運転に伴い検出し、クランクパルス、気筒判別パルスを出力する。そして、ECU60において、クランクパルスの間隔時間(突起の検出間隔)からエンジン回転数NEを算出すると共に、点火時期及び燃料噴射時期等を演算し、さらに、クランクパルス及び気筒判別パルスの入力パターンから気筒判別を行う。特に、点火時期制御においては、公知の如く、ECU60に予め記憶しておいた、吸入空気量とエンジン回転数NEに応じたマップから、エンジン1の運転状態に応じた最適な点火時期を、各センサからの値で各種学習補正しながら設定する。この学習補正の際、ノックセンサ38からの値に基づき点火進角度に対する補正値であるリタード量が所定に求められるようになっている。
【0043】
また、トランスミッション(図示せず)の出力軸の回転から車速を検出する車速センサ50、及び、ドライバが通常のエンジン運転状態よりも燃料消費量を抑制するエンジン運転状態を選択的に設定可能なECOモードスイッチ51が、ECU60に接続されている。
【0044】
次に、図2に基づき電子制御系の構成について説明する。ECU60は、CPU61、ROM62、RAM63、バックアップRAM64、カウンタ・タイマ群65、及びI/0インターフェイス66をバスラインを介して接続したマイクロコンピュータを中心として構成され、各部に所定の安定化電源を供給する定電圧回路67、駆動回路68、A/D変換器69等の周辺回路を備えている。
【0045】
尚、カウンタ・タイマ群65は、フリーランカウンタ、気筒判別センサ信号(気筒判別パルス)の入力計数用カウンタ等の各種カウンタ、燃料噴射用タイマ、点火用タイマ、定期割込みを発生させるための定期割込み用タイマ、及びシステム異常監視用のウオッチドッグタイマ等の各種タイマを便宜上総称するものであり、その他、各種のソフトウエアカウンタ・タイマを含む。
【0046】
定電圧回路67は、2回路のリレー接点を有する電源リレー70の第1のリレー接点を介してバッテリ71に接続され、電源リレー70は、そのリレーコイルの一端が接地され、リレーコイルの他端が駆動回路68に接続されている。尚、電源リレー70の第2のリレー接点には、バッテリ71から各アクチュエータに電源を供給するための電源線が接続されている。バッテリ71には、イグニッションスイッチ72の一端が接続され、このイグニッションスイッチ72の他端がI/Oインターフェイス66の入力ポートに接続されている。
【0047】
更に、定電圧回路67は、直接、バッテリ71に接続され、バッテリ71に接続されるイグニッションスイッチ72のONがI/Oインターフェイス66の入力ポートで検出されて電源リレー70の接点が閉となると、ECU60内の各部へ電源を供給する一方、イグニッションスイッチ72のON,OFFに拘らず、常時、バックアップRAM64にバックアップ用の電源を供給する。
【0048】
また、I/Oインターフェイス66の入力ポートには、ノックセンサ38、クランク角センサ46、気筒判別センサ49、車速センサ50、ECOモードスイッチ51が接続されている。更に、I/Oインターフェイス66の入力ポートには、A/D変換器69を介して吸入空気量センサ43、スロットル開度センサ42、冷却水温センサ40、O2センサ41、絶対圧センサ36が接続されると共に、バッテリ電圧VBが入力されてモニタされる。
【0049】
一方、I/Oインターフェイス66の出力ポートには、ISC弁20、インジェクタ31、排気カット弁用アクチュエータ27、ウエストゲート弁制御デューティソレノイド弁30、吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁37、及び、電源リレー70のリレーコイルが駆動回路68を介して接続されると共に、イグナイタ34が接続されている。
【0050】
そして、イグニッションスイッチ72がONされると、電源リレー70がONし、定電圧回路67を介して各部に定電圧が供給され、ECU60が各種制御を実行する。すなわち、ECU60においてCPU61が、ROM62に格納されている制御プログラムに基づき、I/Oインターフェイス66を介して各種センサからの検出信号を入力処理し、RAM63及びバックアップRAM64に記憶されている各種データ、ROM62に格納されている固定データに基づき、各種制御量を演算する。
【0051】
そして、ECU60は、駆動回路68を介して、前述の如く、その際の運転状態に応じてマップや予め設定しておいた閾値等を参照しながら排気カット弁用アクチュエータ30、ウエストゲート弁制御デューティソレノイド弁33に制御信号を出力し、開閉制御及び過給圧制御を行う。また、演算した燃料噴射量を定める駆動パルス幅信号を所定のタイミングで該当気筒のインジェクタ31に出力して燃料噴射制御を行い、また、所定のタイミングでイグナイタ34に点火信号を出力して点火時期制御を実行し、ISC弁20に制御信号を出力してアイドル回転数制御等を実行する。
【0052】
以下、ECU60で実行される、エンジンの過給圧制御について、図4のフローチャートで説明する。
【0053】
まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で必要なパラメータを読み込み、S102に進み、ECOモードスイッチ51がONされ、ドライバが通常のエンジン運転状態よりも燃料消費量を抑制するエンジン運転状態を選択している状態か否か判定する。
【0054】
S102の判定の結果、ECOモードスイッチ51がONされている場合は、S103に進み、エンジン回転数NEが、予め設定しておいた閾値NEC1以下(NE≦NEC1)で低回転状態か否か判定し、NE≦NEC1でエンジン低回転状態の場合は、S104に進む。
【0055】
S104では、エンジン負荷、すなわち、スロットル開度θthが予め設定しておいた閾値θthc1以下(θth≦θthc1)で低負荷状態か否か判定し、θth≦θthc1でエンジン低負荷状態の場合は、S105に進んで、排気カット弁26とウエストゲート弁28を共に全開とし、プログラムを抜ける。すなわち、燃費重視の運転状態で低負荷低回転の運転状態の場合は、排気カット弁26を開け排圧を低下させ、ポンピングロスを低下させることで燃費を向上させる。この際、ウエストゲート弁28も共に全開とすることで、上述の効果をより高めるようにしている。
【0056】
一方、S102でECOモードスイッチ51がOFF、或いは、S103でエンジン回転数NEが予め設定しておいた閾値NEC1より高い(NE>NEC1)、或いは、S104でスロットル開度θthが予め設定しておいた閾値θthc1より大きい(θth>θthc1)場合は、S106に進む。
【0057】
S106では、エンジン1の点火時期制御におけるノック補正によるリタード量が予め設定しておいた閾値Lc1以下(リタード量≦Lc1)であるか否か判定し、リタード量≦Lc1の場合は、燃料は粗悪ガソリン(超低オクタン価ガソリン)と判定してS107に進み、ウエストゲート弁28を全開としてプログラムを抜ける。すなわち、粗悪ガソリンの際に過給を行うと、ノック発生の虞があるため、ウエストゲート弁28を全開として過給を行わないようにする。尚、ウエストゲート弁28を全開とするため、排気カット弁26の制御は特に行わない。
【0058】
S106で、リタード量>Lc1と判定され、粗悪ガソリンではないと判定された場合は、S108に進み、エンジン運転状態が、図3におけるエンジン回転数NEが低回転の運転領域の場合(過給圧制御モード0の場合)か否か判定する。
【0059】
このS108の判定の結果、エンジン運転状態が、エンジン回転数NEが低回転の運転領域で過給圧制御モード0の場合、S109に進み、排気カット弁26とウエストゲート弁28を共に全閉としてプログラムを抜ける。すなわち、エンジン運転状態が、エンジン回転数NEが低回転の運転領域の場合では、排気ガス流量が少ないため過給圧はそれほど高くならず、過給圧を制御する必要はなく、また、目標過給圧への応答性を向上するため(ターボラグを少なくするため)である。
【0060】
一方、S108の判定の結果、エンジン運転状態が、過給圧制御モード0の場合ではないと判定した場合は、S110に進み、エンジン1の点火時期制御における点火時期学習値(0〜1の間の値で、大きくなる程、高オクタン価ガソリンとみなせる)と予め設定しておいた閾値(例えば、0.3〜0.4)とを比較する。
【0061】
このS110の比較の結果、点火時期学習値が0.3〜0.4の閾値以下の場合は、低オクタン価ガソリン(レギュラーガソリン)と判断し、S111に進んで、低オクタン価ガソリン用の目標過給圧を設定する。
【0062】
逆に、S110の比較の結果、点火時期学習値が0.3〜0.4の閾値より大きい場合は、高オクタン価ガソリン(ハイオクガソリン)と判断し、S112に進んで、高オクタン価ガソリン用の目標過給圧を設定する。ここで、低オクタン価用目標過給圧は、高オクタン価用目標過給圧よりも低い値となっており、耐ノック性が向上されるようになっている。
【0063】
こうして、S111、或いは、S112で目標過給圧の設定を行った後は、S113に進み、エンジン運転状態が、図3における過給圧制御モード1(エンジン回転数NEが低回転の運転領域の過給圧制御モード0の領域と、エンジン運転状態がスロットル開度θthが大きく且つエンジン回転数NEが高回転よりの運転領域の過給圧制御モード2以外の運転領域の過給圧制御モード)か否か判定される。
【0064】
S113の判定の結果、エンジン運転状態が過給圧制御モード1である場合は、S114に進み、ウエストゲート弁28を全閉とし、排気カット弁26で過給圧制御を、後述の図5のフローチャートで示すフィードバック制御にて実行する。
【0065】
また、S113の判定の結果、エンジン運転状態が過給圧制御モード1ではない場合、すなわち、過給圧制御モード2の場合は、S115に進み、排気カット弁26は全開とし、ウエストゲート弁28で過給圧制御を、やはり後述の図5のフローチャートで示すフィードバック制御にて実行する。
【0066】
このように制御することで、排気量が比較的少ない過給圧制御モード1のとき、排気カット弁26で過給圧制御を行いつつ、排気カット弁26が設けられている第1の排気通路25aに排圧をかけておくことで排気カット弁26を全開させたときのトルクショックをなくすことができ、走行性能を向上させることができる。
【0067】
また、排気カット弁26は、単にON−OFF的に開閉作動するものではなく、エンジン運転状態に応じて必要な運転領域でウエストゲート弁28と連続して過給圧制御を行うようになっているので、従来、排気カット弁26の開閉で生じていたトルクショックの発生を防止し、広い運転領域に亘り、スムーズな目標過給圧の制御を容易に行うことができる。
【0068】
次に、図5のフローチャートは、ECU60おいて、所定周期(所定時間)毎に実行される、排気カット弁26(上述のS114)、或いは、ウエストゲート弁28(上述のS115)に対して行われる通常の過給圧制御ルーチン(目標過給圧へのフィードバック制御のルーチン)を示す。
【0069】
まず、S201では、周知のように目標過給圧テーブルを、エンジン回転数NE、スロットル開度θthに基づいて、補間計算付で参照し、目標過給圧TPTAGTを設定する(TPTAGT←TBL(NE,θth))。
【0070】
次いで、S202に進み、目標過給圧TPTAGTと、絶対圧センサ36によって検出した吸気管圧力(実過給圧)Pとの偏差ΔPを求め(ΔP←TPTAGT−P)、S203で偏差ΔPの絶対値|ΔP|と不感帯を与える設定値PSとを比較し、実過給圧Pが過給圧のPI制御における不感帯の範囲内にあるかを調べる。
【0071】
その結果、|ΔP|<PSであり、実過給圧Pが目標過給圧TPTAGTに対する不感帯の範囲内にあるときには、S203からS204へ進んでPI制御における積分定数DIを0とするとともに(DI←0)、S205で比例定数DPを0とする(DP←0)。そして、S223で、排気カット弁用アクチュエータ27、或いは、ウエストゲート弁制御デューティソレノイド弁30に対する制御駆動信号のデューティ比DUTYを、前回ルーチン実行時に求めた旧値に今回のルーチンで設定した積分定数DI及び比例定数DPを加算して新たな値で設定し(DUTY←DUTY+DI+DP)、ルーチンを抜ける。
【0072】
一方、S203において|ΔP|≧PSであり、実過給圧Pが不感帯の範囲外のときには、S203からS206へ進み、実過給圧Pと目標過給圧TPTAGTとを比較して、目標過給圧TPTAGTに対する実過給圧Pの大小関係を調べる。そして、P>TPTAGTであり、不感帯の範囲外で実過給圧Pが目標過給圧TPTAGTよりも高いときには、S206からS207以降へ進み、S208乃至S213でデューティ比減の処理を行い、実過給圧Pを低下させる。
【0073】
このデューティ比減の処理では、先ず、S207で、目標過給圧TPTAGTに対する実過給圧Pの大小関係が反転し、且つ実過給圧Pが不感帯の範囲外へ逸脱した初回を判別するための反転初回判別フラグFDの値を参照する。この反転初回判別フラグFDは、P>TPTAGTでFD=0のとき、実過給圧Pが目標過給圧TPTAGTよりも高くなった後、初めて不感帯を逸脱したことを示し、デューティ比減の処理によりFD=1にセットされる。
【0074】
従って、S207においてFD=0、すなわち実過給圧Pが目標過給圧TPTAGTより高くなった後、今回初めて不感帯を逸脱したときには(P≧TPTAGT+PS)、S208へ進み、偏差の絶対値|ΔP|に基づいて図6(a)に示すP分テーブルを参照し、偏差の絶対値|ΔP|の増加に応じて段階的に大きくなる比例定数減分値PDOWNを設定する。
【0075】
そして、S209で、比例定数減分値PDOWNにマイナスの符号を付けてスキップ補正の比例定数DPとし(DP←−PDOWN)、S210で積分定数DIを0にし(DI←0)、S214で反転初回判別フラグFDをセットした後(FD←1)、前述のS223で新たなデューティ比DUTYを設定し、ルーチンを抜ける。
【0076】
また、S207においてFD=1であり、既にデューティ比DUTYのスキップ補正による減少が行われているときには、S207からS211へ進み、偏差の絶対値|ΔP|に基づいて図6(b)に示すI分テーブルを参照し、積分定数減分値IDOWNを設定する。積分定数減算値IDOWNは、図6(b)に示すように、前述の比例定数減分値PDOWNと同様、偏差の絶対値|ΔP|の増加に応じて段階的に大きくなるものの、その増加の度合は、比例定数減分値PDOWNより小さく設定される。
【0077】
次いで、S211からS212へ進み、積分定数減分値IDOWNにマイナスの符号を付けて積分定数DIとし(DI←−IDOWN)、S213で比例定数DPを0にし(DP←0)、前述のS214で反転初回判別フラグFDをセットした後(FD←1)、前述のS223で新たなデューティ比DUTYを設定し、ルーチンを抜ける。
【0078】
一方、S206でP≦TPTAGTであり、不感帯の範囲外で実過給圧Pが目標過給圧TPTAGTよりも低いときには、S206からステップS215へ進み、S216乃至S221でデューティ比増の処理を行い、実過給圧Pを上昇させる。
【0079】
このデューティ比増の処理では、S215で反転初回判別フラグFDの値を参照し、FD=1であり、実過給圧Pが目標過給圧TPTAGTよりも高い状態から低い状態に移行し、今回初めて不感帯を逸脱したときには(P≦TPTAGT−PS)、S216へ進み、偏差の絶対値|ΔP|に基づきP分テーブルを参照して、偏差の絶対値|ΔP|の増加に応じて段階的に大きくなる比例定数増分値PUP(図6(a)参照)を設定する。
【0080】
そして、S217で、比例定数増分値PUPをスキップ補正の比例定数DPとし(DP←PUP)、S218で積分定数DIを0にし(DI←0)、S222で反転初回判別フラグFDをクリアした後(FD←0)、前述のS223で新たなデューティ比DUTYを設定し、ルーチンを抜ける。
【0081】
また、S215においてFD=0であり、既にデューティ比DUTYのスキップ補正による増加が行われているときには、S215からS219へ進み、偏差の絶対値|ΔP|に基づきI分テーブルを参照して積分定数増分値IUP(図6(b)参照)を設定する。
【0082】
そして、S220へ進んで積分定数増分値IUPを積分定数DIとし(DI←IUP)、S221で比例定数DPを0にし(DP←0)、S222で反転初回判別フラグFDをクリアした後(FD←0)、前述のS223で新たなデューティ比DUTYを設定し、ルーチンを抜ける。尚、積分定数増分値IUPは、前述の比例定数増分値PUPと同様、偏差の絶対値|ΔP|の増加に応じて段階的に大きくなるものの、その増加の度合は比例定数増分値PUPより小さく設定される。
【0083】
こうして、図5のフローチャートにより設定される、排気カット弁用アクチュエータ27、或いは、ウエストゲート弁制御デューティソレノイド弁30に対する制御駆動信号のデューティ比DUTYと弁開度との関係は、例えば図7に示す如く設定され、デューティ比DUTYが20〜80の間で、排気カット弁26、或いは、ウエストゲート弁28の開度が制御されるようになっている。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、排気カット弁は、単にON−OFF的に開閉作動するものではなく、エンジン運転状態に応じて必要な運転領域でウエストゲート弁と連続して過給圧制御を行うようになっているので、従来、排気カット弁の開閉で生じていたトルクショックの発生を防止し、広い運転領域に亘り、スムーズな目標過給圧の制御を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ターボ過給機付エンジンの全体構成説明図
【図2】電子制御系の回路構成図
【図3】エンジン運転領域毎に設定する過給圧制御モードを示す説明図
【図4】エンジンの過給圧制御プログラムのフローチャート
【図5】排気カット弁またはウエストゲート弁による通常の過給圧制御ルーチンのフローチャート
【図6】P分テーブル及びI分テーブルの説明図
【図7】DUTY比と弁開度との関係を示す説明図
【符号の説明】
1 ターボ過給機付エンジン
21 ターボ過給機
23 コンプレッサ
24 タービン
25 タービンスクロール部
25a 第1の排気通路
25b 第2の排気通路
26 排気カット弁
28 ウエストゲート弁
51 ECOモードスイッチ(エンジン運転選択手段)
60 ECU(オクタン価推定手段)
Claims (5)
- ターボ過給機のタービンスクロール部を複数の排気通路で構成し、該排気通路の少なくとも1つの通路に設けた、エンジン運転状態に応じて開閉する排気カット弁と、
タービンをバイパスするバイパス通路に設け、エンジン運転状態に応じて開閉するウエストゲート弁とを備えたターボ過給機付エンジンの制御装置において、
上記エンジン運転状態が高負荷且つ高回転よりの運転領域の場合は、上記排気カット弁を全開とし上記ウエストゲート弁の開閉により過給圧制御する一方、上記エンジン運転状態が上記高負荷且つ高回転よりの運転領域以外の運転領域の場合は、少なくとも上記ウエストゲート弁を全閉とし、上記排気カット弁の開閉により過給圧制御することを特徴とするターボ過給機付エンジンの制御装置。 - 上記エンジン運転状態が低回転の運転領域の場合は、上記排気カット弁と上記ウエストゲート弁を共に全閉とすることを特徴とする請求項1記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
- 使用燃料のオクタン価を推定するオクタン価推定手段を有し、該オクタン価推定手段で推定した使用燃料のオクタン価が予め設定した閾値より小さい場合は、上記ウエストゲート弁を全開とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
- 通常のエンジン運転状態よりも燃料消費量を抑制するエンジン運転状態を選択するエンジン運転選択手段を有し、該エンジン運転選択手段で上記燃料消費量を抑制するエンジン運転状態が選択されている場合には、上記エンジン運転状態が低負荷且つ低回転の運転領域の際に少なくとも上記排気カット弁を全開とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
- 上記エンジン運転選択手段で上記燃料消費量を抑制するエンジン運転状態が選択されている場合には、上記エンジン運転状態が低負荷且つ低回転の運転領域の際に上記排気カット弁に加え上記ウエストゲート弁を全開とすることを特徴とする請求項4記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
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