JP4263449B2 - クリップ取付構造 - Google Patents
クリップ取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4263449B2 JP4263449B2 JP2002278275A JP2002278275A JP4263449B2 JP 4263449 B2 JP4263449 B2 JP 4263449B2 JP 2002278275 A JP2002278275 A JP 2002278275A JP 2002278275 A JP2002278275 A JP 2002278275A JP 4263449 B2 JP4263449 B2 JP 4263449B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pair
- clip
- cylindrical
- semi
- piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Clips For Writing Implements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリップ取付構造に関する。詳細には、クリップの一対の取付基部が、筒体の外周面の略半周を包囲するタイプのクリップ取付構造に関する。尚、本発明で、「前」とは、筒体の頂部側(クリップ取付基部側)を指し、「後」とは、その反対側を指す。
【0002】
【従来の技術】
従来、実開平6−5990号公報には、「軸筒後方における180°対称の位置に長手方向の透孔を一対穿設し、クリップの後方に軸筒の外側面とほぼ同形状の内側面を有する脚部を一体的に設け、該脚部の両側端に前記透孔より僅かに薄い肉厚で同透孔の長さより僅かに小寸法の舌片をそれぞれ一体的に折曲して設け、前記脚部を軸筒にあてがい押圧することにより、前記舌片を透孔に係合せしめてなるクリップ取り付け装置。」が記載されている。
【0003】
前記従来のクリップ取付構造は、クリップの取付強度が不十分であり、比較的厚みのある被挟持物をクリップに挿入した際、クリップ本体が持ち上げられると、クリップの脚部(本願の取付基部)が径方向外方に開き、透孔(本願の係合溝)から舌部(本願の取付片部)が外れてしまうおそれがある。
【0004】
また、前記従来のクリップ取付構造は、クリップを軸筒(本願の筒体)に取り付ける際、前記脚部のクリップの舌片が軸筒外面に当たり、軸筒外面を傷つけるおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、比較的厚みを有する被挟持物を挿入した際にクリップが筒体から外れるおそれがなく、さらには、クリップ取付時に筒体の外面を傷つけるおそれがないクリップ取付構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔1〕本発明は、クリップ1の一対の取付基部12の端部に、径方向内方に突出する一対の取付片部13を連設し、前記取付片部13を、筒体2の対向側面に設けた一対の係合溝23に係合させたクリップ取付構造であって、前記筒体2の頂壁24に、芯部21と、前記芯部21の外周を包囲する一対の半筒状の周状片部22とを軸方向前方に突設させ、前記周状片部22の相互間に一対の係合溝23を設け、前記クリップ1の一対の取付片部13の端部に、一対の半筒状部14を連設し、前記取付片部13を前記係合溝23に前方から挿入させると共に、前記一対の半筒状部14を前記芯部21の外面に係合させたことを要件とする。
【0007】
一対の半筒状部14を芯部21の外面に係合させる構成により、比較的厚肉の被挟持物の挿入によりクリップ1が持ち上げられた際、一対の取付基部12が径方向外方へ拡開変形することが抑えられ、取付片部13が係合溝23から外れるおそれがなく、安定したクリップ取付構造が得られる。
【0008】
さらに、前記一対の半筒状の周状片部22の相互間に形成された係合溝23に、前記取付片部13を前方から挿入させる構成により、クリップ1を筒体2に取り付ける際、取付片部13が筒体2の外面に接触することがなく、筒体2の外面を傷つけるおそれがない。
【0009】
前記クリップ取付構造において、筒体2の頂部に取り付ける頭冠3に、後方に突出する一対の脚片32を設け、前記一対の脚片32を、前記半筒状部14の外面と前記周状片部22の内面との間に圧入することが好ましい。それにより、クリップ1の半筒状部14のガタつきが抑えられ、より一層、クリップ1が筒体2に強固に固定される。
【0010】
〔2〕前記請求項1記載のクリップ取付構造において、前記半筒状部14の一部を径方向内方へ突出させて係止片14aを形成し、前記係止片14aを前記芯部21の外面に食いつき係止させること(請求項2)が好ましい。それにより、クリップ1が筒体2の頂部から前方に抜け落ちることが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0012】
図1〜図5に本発明の一実施例を示す。本実施例のクリップ取付構造は、クリップ1と、筒体2と、頭冠3とからなる。
【0013】
・クリップ
前記クリップ1は、金属板からなり、クリップ本体11と、取付基部12と、取付片部13と、半筒状部14と、玉部15とが折曲により一体に連設されてなる。前記クリップ本体11の前端には、一対の取付基部12が連設される。そして、前記取付基部12の各々の端部には、径方向内方に突出する一対の取付片部13が形成される。さらに、前記取付片部13の各々端部には、軸方向に延びる一対の半筒状部14が連設される。前記一対の半筒状部14は、互いに合わさることにより、軸方向に延びる円筒部を構成する。尚、前記取付基部12、取付片部13及び半筒状部14は、それぞれ、少なくとも1対、設ければよい。
【0014】
・筒体
前記筒体2は、キャップまたは軸筒であり、合成樹脂の射出成形により得られる。前記筒体2の頂部には、頂壁24が形成される。前記頂壁24の軸心には、軸方向前方に円柱状の芯部21が突設され、前記頂壁24の芯部21の周囲には、半筒状(具体的には半円筒状)の一対の周状片部22が、軸方向前方に突設される。前記周状片部22の内面には軸方向に延びる複数本(具体的には4本)の面状のリブ22aが等間隔に形成され、前記リブ22aに頭冠3の脚片32の外面が圧接される。また、前記一対の周状片部22の相互間には、1対の係合溝23が形成される。前記係合溝23は、軸方向前方に開口され且つ径方向に貫通される。尚、前記周状片部22及び係合溝23は、それぞれ、少なくとも1対、設ければよい。
【0015】
・係合溝
前記係合溝23には、クリップ1の取付片部13が筒体2の前方から挿入される。前記係合溝23内面には、取付片部13の両面と圧接する凸部23aが形成される。前記凸部23aは、係合溝23の内面の両側に、径方向に向かって交互に配置される。それにより、取付片部13のスムーズな挿入を可能にすると共に、取付片部13を確実に挟持する。
【0016】
・芯部
さらに、前記クリップ1の取付片部13が係合溝23に挿入されると同時に、前記クリップ1の一対の半筒状部14が、前記芯部21外面に、該芯部21外面を抱持するように係合される。それにより、クリップ1の取付片部13が径方向外方に外れることが防止できる。また、芯部21の外面に複数本(具体的には8本)の軸方向に延びるリブ21aが等間隔に形成され、それにより、半筒状部14との摩擦抵抗が減少され、スムーズな半筒状部14の挿入を可能にする。
【0017】
・頭冠
前記頭冠3は、合成樹脂の射出成形により得られ、筒体2の頂部に固着される。前記頭冠3は、有底筒状の外筒部31と、該外筒部31内の頂壁34から後方に突設される一対の半筒状の脚片32とからなる。尚、前記脚片32、少なくとも1対、設ければよい。
【0018】
前記外筒部31は、筒体2の頂部(即ち周状片部22)の外面に被着される。前記一対の脚片32は、クリップ1の半筒状部14の外面と筒体2の周状片部22の内面との間に圧入される。前記頭冠3の外筒部31には、軸方向後方に開口し且つ径方向に貫通する溝33が設けられる。前記溝33は、頭冠3を筒体2に取り付けた際、筒体2の係合溝23と一致する位置に設けられ、前記溝33にクリップ1の取付片部13が挿入される。
【0019】
・クリップの係止片
前記クリップ1の一対の半筒状部14の内面及び外面には、コ字状の切り欠きにより、複数の係止片14a,14bが折曲により突設される。前記半筒状部14の内面の係止片14aは、径方向内方且つ軸方向前方の斜め方向に突出され、筒体2の芯部21外面に食いついて、半筒状部14が芯部21から前方に脱落することを防止する。前記半筒状部14の外面の係止片14bは、径方向外方且つ軸方向後方の斜め方向に突出され、頭冠3の脚部内面に食いついて、頭冠3がクリップ1の半筒状部14から前方に脱落することを防止する。
【0020】
【発明の効果】
請求項1により、比較的厚みを有する被挟持物を挿入した際にクリップが筒体から外れるおそれがなく、しかも、クリップ取付時に筒体の外面が傷つけられるおそれがない。また、クリップの半筒状部のガタつきが抑えられ、より一層、クリップが筒体に強固に固定される。
【0021】
【0022】
請求項2により、クリップが筒体の頂部から前方に抜け落ちることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す外観図である。
【図2】 図1の要部拡大縦断面図である。
【図3】 図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】 図1のクリップの取付基部を示す縦断面図である。
【図5】 図4のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 クリップ
11 クリップ本体
12 取付基部
13 取付片部
14 半筒状部
14a 係止片
14b 係止片
15 玉部
2 筒体
21 芯部
21a リブ
22 周状片部
22a リブ
23 係合溝
23a 凸部
24 頂壁
3 頭冠
31 外筒部
32 脚片
33 溝
34 頂壁
Claims (2)
- クリップの一対の取付基部の端部に、径方向内方に突出する一対の取付片部を連設し、前記取付片部を、筒体の対向側面に設けた一対の係合溝に係合させたクリップ取付構造であって、前記筒体の頂壁に、芯部と、前記芯部の外周を包囲する一対の半筒状の周状片部とを軸方向前方に突設させ、前記周状片部の相互間に一対の係合溝を設け、前記クリップの一対の取付片部の端部に、一対の半筒状部を連設し、前記取付片部を前記係合溝に前方から挿入させると共に、前記一対の半筒状部を前記芯部の外面に係合させてなり、筒体の頂部に取り付ける頭冠に、後方に突出する一対の脚片を設け、前記一対の脚片を、前記半筒状部の外面と前記周状片部の内面との間に圧入したことを特徴とするクリップ取付構造。
- 前記半筒状部の一部を径方向内方へ突出させて係止片を形成し、前記係止片を前記芯部の外面に食いつき係止させてなる請求項1記載のクリップ取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002278275A JP4263449B2 (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | クリップ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002278275A JP4263449B2 (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | クリップ取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004114383A JP2004114383A (ja) | 2004-04-15 |
JP4263449B2 true JP4263449B2 (ja) | 2009-05-13 |
Family
ID=32273585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002278275A Expired - Fee Related JP4263449B2 (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | クリップ取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4263449B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5515208B2 (ja) * | 2007-11-29 | 2014-06-11 | ぺんてる株式会社 | 軸筒と固定部材とクリップとの連結構造 |
-
2002
- 2002-09-25 JP JP2002278275A patent/JP4263449B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004114383A (ja) | 2004-04-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2022136158A5 (ja) | ||
KR20080039259A (ko) | 연결구 | |
JPH028091Y2 (ja) | ||
JP4263449B2 (ja) | クリップ取付構造 | |
JP2003343571A (ja) | 合成樹脂製保持器 | |
JP2004076778A (ja) | 合成樹脂製保持器および深溝玉軸受 | |
JP4469582B2 (ja) | クリップ取付構造 | |
JP4326781B2 (ja) | クリップ取付構造 | |
JP4326780B2 (ja) | クリップ取付構造 | |
CN217459954U (zh) | 一种滚筒洗衣机筒体的固定栓 | |
JP3087668U (ja) | 筆記具 | |
JP4429443B2 (ja) | ホイールキャップの取付構造 | |
JP4143374B2 (ja) | 筆記具のキャップ | |
JP3602779B2 (ja) | 筆記具用クリップ | |
JP2805057B2 (ja) | 手動工具用グリップ | |
JPH0642130Y2 (ja) | 樹脂製伝動輪 | |
JP4908881B2 (ja) | 筆記具 | |
JP5138975B2 (ja) | 筆記具 | |
JPS60138542U (ja) | 注入器 | |
JP3801925B2 (ja) | 消しゴム付きキャップ | |
JPS61508U (ja) | 締結用部品 | |
JP4303353B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2000280684A (ja) | 筆記具のキャップ | |
JPH0429766Y2 (ja) | ||
JPS6018648Y2 (ja) | 取手等の取付装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080617 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080811 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090210 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090212 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150220 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |