JP4259801B2 - 取付部材、取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家具本体を所定の取付面に取り付ける取付構造及び取付部材に関するものである。
【0002】
従来、例えばキャビネットのような家具本体を、その背面をパネルの前面に対面させて当該パネルの前面に取り付ける場合には、これらキャビネットとパネルの前面との間に取付部材であるブラケットを介在させて取り付けるようにしているものが見られる。
【0003】
具体的には、このようなブラケットとしては、キャビネットの背面に開口するように設けられた上下方向に沿うスリットに係り合って当該キャビネットを支持し得る板状のキャビネット側取付部と、パネルの前面に取り付け得るパネル側取付部とを具備してなるようなものが使用される。そして、このブラケットを介して前記キャビネットをパネルの前面に取り付ける場合には、まずパネル側取付部をパネルの前面に取り付けた状態のブラケットに対して、キャビネットを正面から持ち上げて前記キャビネット側取付部を斜め上方からスリットに挿入していき、これらキャビネット側取付部とスリットが係り合った状態でねじなど適宜の手段で固定してキャビネットを取り付けるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなものにおいて、例えば、前記キャビネット側取付部をパネルの前面に対して取り付けるための固定手段が、パネル側取付部に設けられたフックと、パネルに設けられたフック孔であるような場合には、キャビネットをブラケットに対して取り付ける段階において、パネルの前面に取り付けた状態のブラケットが、フック孔とフックとの接点を支点として回動するように若干動く可能性があり、このような状態のブラケットのキャビネット側取付部を、キャビネットの背面側に開口するスリットに挿入するという作業は難しくなってしまうという不具合があった。また、このようにフック孔とフックとによってパネルの前面に対して取り付けられているもの以外であっても、このようなブラケットは、キャビネットの背面側に位置することになり、加えてその高さ方向の寸法が家具本体の高さ寸法以下に設定されているものが多いため、ブラケットの位置が確認し辛く、前記取付面に取り付けた状態のブラケットのキャビネット側取付部に対してスリットを差し込むようにしてキャビネットを正面上方から取り付る作業は難いものとなる。
【0005】
一方、キャビネット側に設けられた前記スリット開口縁部の幅寸法は、キャビネット側取付部を挿入した状態でがたついたりしないように、キャビネット側取付部の幅寸法と略一致もしくは若干大きい程度に設定されている場合が多く、このためキャビネットの背面側に開口するスリットにキャビネットを挿入する動作を極めて難しくしている。
【0006】
さらに、キャビネットをブラケットに対して固定する段階においては、ブラケットの上端とスリットの開口縁部の上端部分が当接する位置で上下方向の位置決めがなされる場合が多くみられるが、このようなものであると、スリットを高い精度で設けることは難しいため適正な位置決めが行い難く、この結果、家具本体のブラケットに対する取付作業を難しいものとしていた。
【0007】
そしてこれらの不具合は、キャビネネットのみならず、家具本体をその背面を所定の取付面に対面させて取り付ける場合には同様に起こりうるものである。
【0008】
以上のような不具合を解決すべく、簡単な構成で、家具本体を所定の取付面に対してスムーズに取り付けるための取付部材及び取付構造を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の取付部材は、家具本体の背面と所定の取付面とを対面させて当該取付面に対して前記家具本体を取り付けるためのものであって、家具本体に係り合って取り付けられ当該家具本体を支持し得る第1の取付部と、前記取付面側に係り合って取り付けられる第2の取付部とを備えてなり、前記フックを前記フック孔に引っ掛けて係わり合わせることより第2の取付部を前記取付面に対して取り付けて、家具本体と第1の取付部との係り合わせを開始しようとする係り合い準備位置に配置した家具本体に対して、前記フック孔に引っ掛けた前記フックをフック孔の幅方向に移動させる操作力を付与することによって第1の取付部の位置調整をし得る操作部を設けたものである。
【0010】
ここで、家具本体の背面と所定の取付面とを対面させて当該取付面に対して前記家具本体を取り付けるとは、背面と取付面とが接触した状態で取り付けられるようなもののみならず、所定距離離間した状態で取り付けられるようなものも含むものである。
【0011】
また、このような第1の取付部をそれぞれ前記取付面、前記家具本体に対して係り合わせて取り付けられる手段としては、ねじを利用したものや、フック孔及びフックを利用したものなど適宜の手段が挙げられる。なお、ここで、係り合うとは、凹凸係合のようなものの他、面同士が接触するようなものも含むものとする。
【0012】
また係り合い準備位置とは、家具本体を取付部材に係り合わせるための作業を行う直前の位置のことで、例えば、係り合わせが凹凸形状であれば、凸部を凹部に挿入する直前の家具本体の位置や、係り合わせがねじとねじ孔とによって成されるものであれば、ねじ孔にねじとを位置決めしてねじ込み動作に入る直前の家具本体の位置等である。
【0013】
このようなものであれば、この取付部材を所定の取付面に対して取り付けた状態で操作部によって前記第の取付部の位置調整を行いながらこの第の取付部と家具本体とを係り合わるようにしてスムーズに家具本体を取り付けることができるようになる。すなわち、従来は困難なものであった家具本体の背面側を所定の取付面に取り付けるための取付作業を簡単化することができるようになる。なお、この位置調整は、家具本体は、家具本体を持ち上げる者が行う態様であっても、家具本体を持ち上げた者以外の者によって行う態様であってもよい。
【0014】
また、このような取付部材を構成する第の取付部の具体的な態様としては、家具本体に設けられたスリットに差し込んで家具本体を支持し得る板状をなすものが挙げられる。
【0015】
なお、ここでいうスリットは、上下方向に沿ったものの他、家具本体の幅方向に沿って設けられたものなども含むものである。
【0016】
そして、このようにスリットに板状をなす第の取付部を挿入するような態様のものにおいて、その挿入動作をスムーズなものとするためには、この第の取付部材の一端に、前記スリットの開口縁部を当てながら所定の取り付け方向へ誘導するガイド部を設けることが望ましい。このようなガイド部としては、例えば、挿入方向に傾いた傾斜面や湾曲面などが挙げられる。
【0017】
特にスリットが、上下方向に沿った長尺なものである場合には、ガイド部を第の取付部の上端部に設けてこのガイド部をスリットの開口縁部の上端を当てながら挿入方向へ誘導するように構成するのが望ましい。このようなものであれば、例えば、ガイド部を斜め下方に向かって誘導するようなものに構成することで、家具本体を持ち上げて上下方向に沿った長尺なスリットを、第の取付部に対して挿入する場合に、ガイド部による誘導に加えて重力を利用して挿入することができるようになるので、挿入動作を簡単化するのに極めて有効である。
【0018】
一方、操作部として簡素で好ましい具体的な態様としては、第の取付部の一端を延長させて一体的に設けられたものが挙げられる。
【0019】
また、操作部として具体的な態様としては、第の取付部の下方に設けられたものが挙げられ、このようなものであると、下方からその位置調整を行うことができるため、低い位置に取り付けられるものと比較してその取付作業が難しいと考えられる、デスクの上方や壁にかけるタイプのキャビネットなど高い位置に取り付ける場合に非常に有効な効果を奏する。
【0020】
また、本発明の取付構造は、家具本体を、その背面を所定の取付面に対面させ当該取付面に対して上述の取付部材を介して取り付けるようにした取付構造であって、前記取付部材の前記第1の取付部が、前記家具本体に設けた凹部に係り合う凸部であり、前記凹部の開口縁部の少なくとも一部からこの凹部の内部へと誘導するようなテーパ面を設けて構成したものである。
【0021】
このようなものであれば、取付部材の第1の取付部である凸部を凹部に挿入する際に、この凸部をテーパ面に沿わせるようにしてスムーズに係り合わせることができるようになり、すなわち、家具本体のスムーズな取り付けができるようになる。
【0022】
そして、このような凹部及び凸部の具体的な態様としては、凹部が、家具本体の背面側に開口するスリットであり、凸部が、取付部材に設けられ前記スリットに差し込み得る挿入片であるものが挙げられる。
【0023】
さらに、本発明の取付構造は、前記取付部材の前記第1の取付部が、前記家具本体に設けたスリットに係り合う板状の挿入片であり、前記家具本体をこの取付部材に固定する際に、前記挿入片の上端をスリットの内部に設けられた下向き面に当てて上下方向の位置決めを行うように構成するものである。
【0024】
このようなものであれば、スリットに前記挿入片を挿入させて重力に従って下ろすだけで、家具本体の取付部材に対する上下方向の位置決めができるようになる。すなわち、位置決めのための作業を必要とせず、家具本体を取付面に対して取り付ける取付作業をスムーズに行うことができるようになる。さらに、このようなものであれば、家具本体を取付部材に対して取り付ける際に、家具本体の上下方向の位置決めを、差込部を差し込んで状態でスリットの上端部で行うようにすると、スリットを極めて高い精度で設けねばならずその製造を難しくしてしまうが、スリット自体の加工にはそれほど高い精度を必要とせずともよく製造を簡単化することができるようになる。また、挿入片に上下方向の位置決めの役割を兼ね備えさせるため、別部材によって位置決めする場合と比較すれば、部品点数を低減することにもなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0026】
本実施形態における取付部材たるブラケット1と、このブラケット1を利用した取付構造は、図1及び図2に示した家具本体たるキャビネットCを所定の取付面たるパネルPの前面P1に取り付けるために適用されたものである。
【0027】
このキャビネットCは、前面に開口する収納空間を有した箱体状の収納部2と、この開口を閉止する閉止位置(m)と前記開口を開成位置(n)との間を移動する扉3と、この扉3を開閉可能に支持する支持機構4とを備えてなるものである。なお、図2は、後述する外側板242を取り外して側板24内部の内部の様子を視認可能に示したものである。
【0028】
この収納部2は、板金素材からなる平面視矩形状の天板21と、この天板21と平面視同形状をなす底板22と、これら天板21と底板22との間に位置する正面視縦長の矩形状の背板23と、この背板23の端部から扉3の形状に合わせて前方に膨出する側面視部分円弧状をなす左右一対の側板24とを具備してなる。この側板24は、内側板241と外側板242とからなり、これら外側板242と内側板241との間に空間を有する二重構造をなしている。そして、この空間内には、内側板241を補強するための仕切り板5を配している。この仕切り板5は、前記空間内側の幅寸法と略一致する大きさに設定した正面視矩形状をなすもので、本実施形態では金属製のものとしている。そして、例えば内側板241に当てる取付片を具備して適宜の手段によって内側板24に固定して取り付けられるものである。さらに、この前側の空間SP1に、前記支持機構4が配設するとともに、この前側の空間SP1を前方に開口して形成した図示しない前スリットを設けて、この支持機構4を構成する支持アーム41をこの前スリットから前方に向けて延ばし設けて扉3を開閉可能に支持するようにしている。そして、この支持アーム41は、空間内に設けられた軸42によって回動可能に支持されており、この前スリットの上下方向に沿って回動することによって、扉3を閉止位置から開成位置まで移動させることになる。さらに本実施の形態においては、前記仕切り板5は、前スリットと、後述する取付構造を構成する後スリットSLとの間を光学的に遮断する遮光部材としても機能するものである。また、内側板241には、その上下に奥行き方向に沿った補強部材61、62を取り付けている。この上下の補強部材61、62は、板金素材を折り曲げ加工を施したもので、その上下を内側板241に適宜の手段によって固定し、正面視コ字状に外側板242側に突出するように設けられたものである。そして、これら上下の補強部材61、62は、奥行き方向の長さ寸法は異なるが、外側板242側への突出幅は一致したものである。上側の補強部材61は、内側板241の奥行き方向に渡って設けられたものであり、下側の補強部材62は、前記仕切り板5に仕切られた後側の空間SP2に突出するように設けられたものである。また、上下補強部材61、62の後端部は側板24の後端近傍まで設けられている。なお、外側板242にも図示しない補強部材が設けられている。
【0029】
しかして、本実施の形態においては、このキャビネットCを、ブラケット1を利用した取付構造によって、その背面をパネルPの前面P1に対面させて当該パネルPの前面P1に対して取り付けるようにしている。
【0030】
詳述すると、まず、キャビネットC側には、この取付構造を構成するために、側板24の内部の後側の空間SP2を背面側に開口させて、後述するキャビネット側取付部11を挿入し得るスリットたる後スリットSLを形成している。具体的には、この後スリットSLは、図6に示すように、外側板242の後端を内側に折り曲げた後屈曲部2421と、背板23の側端とが当接する部分に設けられたもので、これら後屈曲部2421と背板23の側端とを跨るように略細長矩形状に切り欠いて設けたものである。そして、この後スリットSLの内部は、前記仕切り板5より後側の空間SP2に形成されることになる。この内部の幅寸法は、キャビネット側取付部11をこの後スリットSLに挿入した状態で大きくぐらつかない程度に設定してある。そして本実施形態では、キャビネット側取付部11の後スリットSLへの挿入動作がスムーズに行われるように、図7及び図9に示すように、上下の補強部材61、62の後スリットSLの開口縁部側に位置する上下2つのコーナ部分を切り欠いて、この後スリットSLの開口縁部から内部へ狭まっていくテーパ面Tを形成している。すなわち、図9に示すように、後スリットSLの開口縁部近傍において、このテーパ面Tのために内部からその開口縁部に向かって幅方向に広がっていくことになる。なお、本実施形態では、上下の補強部材に61、62にテーパ面Tを形成しているが、どちらか一方の補強部材のみにテーパ面Tを形成してもよい。また、この後スリットSLは凹部に該当する。
【0031】
一方、ブラケット1は、前記キャビネットCよりも板厚寸法が大きな板状の板金素材を折り曲げ加工を施して成形したもので、キャビネットCの奥行き方向に沿った第1の取付部たるキャビネット側取付部11と、このキャビネット側取付部11の後端からキャビネットCの幅方向に沿って当該キャビネットCから離間する方向に伸びた折曲部12と、この折曲部12の側端から後方へ伸びる第2の取付部たるパネル側取付部13と、このパネル側取付部13と前記折曲部12の下端から一体的に延長して設けた操作部14とを具備してなるものである。また、このブラケット1は、前記キャビネット側取付部11、折曲部12及びパネル側取付部13に跨るように水平方向に沿って矩形状に切り欠いた切欠部15を設けている。なお、このブラケット1の素材としては、例えばスチールなど剛性を有するものを使用するのが好ましい。また、本実施形態においては、図示例のようにキャビネットCの背面側の左右両側端近傍に配されるものである。
【0032】
キャビネット側取付部11は、図3に示すように側面視縦長の略矩形をなすものであり、キャビネットをブラケットに対して固定するねじVをねじ込み可能なねじ孔e1、e2と、当該キャビネット側取付部11を後スリットSLに挿入して係り合わせる際にガイド部として機能する傾斜部11aを備えたものである。ねじ孔e1、e2は、このキャビネット側取付部11の上下2箇所に設けたものである。なお、ネジVは、図示例においてはタッピングネジとしている。そして、上方側のねじ孔e1は、内側板241及び前記補強部材61に連通するように設けられたねじ挿通孔f1に対応した位置に設けられている。また、下方側のねじ孔e2は、内側板241及び補強部材62に連通するように設けられたねじ挿通孔f2に対応する位置に設けられている。なお、これらねじ挿通孔f1、f2は、本実施の形態においては、例えば金属を素材とした筒状のものを内側板241と、補強部材61、62とに貫通するように取り付けることで構成している。傾斜部11aは、キャビネット側取付部11の上端後側のコーナ部分を略三角形状に切り欠いた形状に成形することで形成されるもので、前方に向かって上昇する方向に沿った傾斜を有するものである。一方、このキャビネット側取付部11の上端11bは、図9に示すように、後スリットSLの内部に設けられた下向き面たる天板21の下向き面21aに当接するような高さ寸法に設定されており、この上端11bを下向き面21aに当接することでキャビネットCとブラケット1とをネジVによって固定する際に、上下方向の位置決めができるようにしている。このキャビネット側取付部11は凸部、そして挿入片に該当する。
【0033】
折曲部12は、このキャビネット側取付部11を後スリットSLに差し込んだ状態で、その前向き面12aを背板23の背面に当接させて当該ブラケット1によるキャビネットCの支持を安定化させるものである。
【0034】
パネル側取付部13は、パネルPに設けられたフック孔FHに引っ掛かり可能な複数のフックFを備えたものである。このフックFは、当該パネル側取付部13の後端から後方へ突出するように設けられたもので、例えば型抜き加工などによって成形させたものである。また、このパネル側取付部13の外側端面13aを、前記キャビネット側取付部11を後スリットSLに挿入した状態において、前記外側板242の外側端面24aと面一になるように設定して、前方から見た場合にブラケット1を隠蔽させキャビネットCの外観を良好なものとしている。
【0035】
操作部14は、このパネル側取付部13と前記折曲部12とを、その下端部分を下方に延長するように一体的に設けたものであり、すなわちパネル側取付部13の下方に位置するものである。また、この下端14aを、キャビネットCの下端位置と略一致させるかあるいは若干上方に位置するように設定して、前方から見た場合にブラケット1を隠蔽してキャビネットCの外観を良好なものとしている。そして、図10に示したように、前記パネル側取付部13をパネルPに取り付けておいて、キャビネットCを持ち上げて後スリットSLと前記キャビネット側取付部11とを近づけ、これら後スリットSLとキャビネット側取付部11とを係り合わせを開始しようとする位置、すなわち後スリットSL内へのキャビネット側取付部11の挿入動作を行う寸前の係り合い準備位置(J)に配置した場合に、手で把持してこのキャビネット側取付部11の位置調整を行うことができるものである。
【0036】
また、上下の補強部材61、62は、キャビネット側取付部11を後スリットSLの内部に挿入した状態でこのキャビネット側取付部11と当接するようにその外側板242側への突出幅を設定して、後スリットSL内部でこのキャビネット側取付部11がぐらつくことなく安定してキャビネットCを支持できるようにしている。
【0037】
次に、このようなブラケット1及び取付構造を利用してキャビネットCをパネルPの前面P1に取り付ける場合について説明する。
【0038】
まず、ブラケット1を、そのパネル側取付部13をパネルに設けられたフック孔FHにフックFを引っかけて係り合わせることで、パネルPの前面P1に対して取り付ける。次に、キャビネットCをブラケット1よりも上方になるように持ち上げて、後方へ傾けて、後スリットSLと前記キャビネット側取付部11とを近づけていく。そして、係り合い準備位置に配置したキャビネットC(J)の後スリットSLに、キャビネット側取付部11が適正に挿入できるように、操作部14を手で把持して操作してキャビネット側取付部11を適正な位置に調整して、傾斜部11aを後スリットSLの開口縁部上端に当てて挿入方向に誘導されながらキャビネットCの下端部側を後方へ回動させるようにして後スリットSL内へ挿入する。また、このキャビネット側取付部11を挿入する際に、幅方向に多少ずれた場合には、後スリットSLの開口縁部近傍のテーパ面Tに沿わせるように挿入していくようにする。そして、この状態から、キャビネットCを下ろし、キャビネット側取付部11の上端11bが、後スリットSLの内部において天板21の下向き面21aに当接する取付位置(T)において、内側板241の内側からネジVをねじ孔e1、e2に止めるようにする。さらに、その前後方向の位置決めを、前記仕切り板5にキャビネット側取付部11の前端を当接することで行うようにしてもよい。なお、予めブラケット1の前記切欠部15に嵌まり込みキャビネットCの背板23に当接するかんぬきのようなものを取り付けておき、ブラケット1のパネルPからの抜け防止を行うようにしてもよい。しかして、キャビネットCはブラケット1に固定され、すなわち、パネルPの前面P1に取り付けられることとなる。
【0039】
以上詳述した取付構造を構成するブラケット1は、パネル側取付部13をパネルPの前面P1に取り付けた状態で、キャビネット側取付部11をキャビネットCの後スリットSL内に挿入して係り合わせる前の係り合い準備状態(J)において、操作部14によってこのキャビネット側取付部11の位置調整をすることができるため、後スリットSLに対してスムーズに挿入することができる。
【0040】
一方、取付構造を構成する後スリットSLの開口縁部近傍の補強部材61、62の後端部に、キャビネット側取付部11を後スリットSLの内部へ誘導するテーパ面Tを設けたので、多少の位置調整のずれが生じたとしても、キャビネット側取付部11を後スリットSLに対してスムーズに挿入することができる。特に本実施形態では、ブラケット1のパネル側取付部13をフックFとフック孔FHとによってパネルPに取り付けているため、フックFとフック孔FHとの接点を支点として回動する方向すなわち幅方向にずれが生じる可能性があるため、本実施の形態のテーパ面Tのように開口縁部に向かって幅方向に広がるようなものであると、特に有効である。
【0041】
さらに、キャビネットCをブラケット1に固定する際に、後スリットSL内部に設けられた前記下向き面21aにキャビネット側取付部11の上端11bを当接するようにしているため、その上下方向の位置決めのための作業を特に行うことなく取り付けすることができる。
【0042】
すなわち、これらの効果が相俟って、本実施の形態においては、後スリットSLが背面側に設けられるとともに長尺なものでありながら、この後スリットSLに対してキャビネット側取付部11を極めてスムーズに挿入することができ、ブラケット1とキャビネットCとを固定して係り合わせることができる。すなわち、キャビネットCのパネルPの前面P1に対する取付作業を簡単でスムーズなものとするために非常に高い効果をもたらしているs。
【0043】
また、上述のように後スリットSL内の下向き面21aにキャビネット側取付部11の上端11bを当接するようにしたことで、後スリットSLの開口縁部にキャビネットCの重さが作用するのを避けることもできる。
【0044】
操作部14を、パネル側取付部13の下方側に設けたので、パネルPの比較的高い位置に取り付けられる本実施の形態のキャビネットCを取り付ける際に、下側から操作することができ好適である。
【0045】
また、操作部14を、パネル側取付部13及び折曲部12の下端を延長して一体的に設けたものであるので、操作部14を備えたブラケット1を簡単に製造できる上、ブラケット1自体の構成を複雑化させないようにできる。
【0046】
なお、本発明は、上記実施形態に限られない。
【0047】
例えば、取付部材としては、例えば正面視L字状をなすようなものなど種々挙げられる。
【0048】
また、家具本体としては、本実施の形態のキャビネットCのみならず引出家具や棚付家具などであってもよい。
【0049】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0051】
すなわち、本願発明の請求項1記載の取付部材によれば、この取付部材を所定の取付面に対して取り付けた状態で、操作部によって第2の取付部の位置調整を行いながらこの第2の取付部と家具本体とを係り合わせていくことができ、スムーズに家具本体を取り付けることができる。すなわち、従来は、スムーズに行うことが難しいものであった家具本体の背面を所定の取付面に対面させて取り付けるという取付作業を簡単でスムーズなものとすることができる。
【0052】
また、本願発明の請求項記載の取付構造によれば、家具本体又は取付部材のどちらか一方に設けられた凸部を他方に設けられた凹部に挿入して係り合わせる際に、凸部をテーパ面に沿わせるようにスムーズに挿入していくことができ、すなわち、家具本体の背面を所定の取付面に対面させて取り付けるための取付作業を簡単でスムーズなものとすることができる。
【0053】
また、本願発明の請求項記載の取付構造によれば、スリットに挿入片を挿入させて重力に従って下ろすだけで、家具本体の取付部材に対する上下方向の位置決めができ、家具本体の背面を所定の取付面に対面させて取り付ける取付作業を簡単でスムーズなものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用したキャビネットを示す全体図。
【図2】図1におけるキャビネットの動作を示す説明図。
【図3】同実施形態のブラケットを示す側面図。
【図4】同実施形態のブラケットを示す平面図。
【図5】同実施形態のブラケットを示す正面図。
【図6】同実施形態の取付構造を示す説明図。
【図7】同実施形態の取付構造を示す説明図。
【図8】図1におけるX−X断面図。
【図9】図1におけるY−Y断面図。
【図10】同実施形態におけるキャビネットの取り付けの様子を示す説明図。
【符号の説明】
1・・・取付部材(ブラケット)
11・・・第1の取付部、挿入片(キャビネット側取付部)
11a・・・ガイド部(傾斜部)
11b・・・挿入片の上端(キャビネット側取付部の上端)
13・・・第2の取付部(パネル側取付部)
14・・・操作部
21a・・・下向き面
C・・・家具本体(キャビネット)
P1・・・取付面(パネルの前面)
SL・・・スリット、凹部(後スリット)
T・・・テーパ面

Claims (6)

  1. 家具本体の背面と所定の取付面とを対面させて当該取付面に対して前記家具本体を取り付けるための取付部材であって、
    前記家具本体に係り合って取り付けられ当該家具本体を支持し得る第1の取付部と、前記取付面に設けたフック孔に引っ掛かり可能なフックを有する第2の取付部とを備えてなり、
    前記第1の取付部が、前記家具本体の背面側に開口するスリットに挿入される板状をなすものであり、
    前記フックを前記フック孔に引っ掛けて係わり合わせることより第2の取付部を前記取付面に対して取り付け前記家具本体を前記第1の取付部と係り合わせようとする係り合わせ準備位置に配置した状態において、前記フック孔に引っ掛けた前記フックをフック孔の幅方向に移動させる操作力を付与することによって第1の取付部の前記スリットに対する位置調整をし得る操作部を設け、
    かつ、第1の取付部の上端部における後側のコーナ部分を略三角形状に切り欠いた形状に成形したガイド部を設けており、このガイド部が、前記スリットの開口縁部の上端を当接しつつ所定の挿入方向へ誘導する
    ことを特徴とする取付部材。
  2. スリットが、上下方向に沿った長尺なものである請求項1記載の取付部材。
  3. 操作部が、第2の取付部の一端を延長させて一体的に設けられたものである請求項1または2記載の取付部材。
  4. 操作部が、第2の取付部の下方に設けられたものである請求項1、2または3記載の取付部材。
  5. 家具本体を、その背面を所定の取付面に対面させ当該取付面に対して請求項1、2、3または4記載の取付部材を介して取り付けるようにした取付構造であって、前記取付部材の前記第1の取付部が、前記家具本体の背面側に開口するスリットに挿入される板状の挿入片であり、
    前記スリットの開口縁部近傍に、前記挿入片を当該スリットの内部へ誘導するテーパ面を設けた取付構造。
  6. 家具本体を、その背面を所定の取付面に対面させ当該取付面に対して請求項1、2、3または4記載の取付部材を介して取り付けるようにした取付構造であって、前記取付部材の前記第1の取付部が、前記家具本体の背面側に開口するスリットに係り合う板状の挿入片であり、
    前記家具本体をこの取付部材に固定する際に、前記挿入片の上端をスリットの内部に設けられた下向き面に当てて上下方向の位置決めを行うようにしている取付構造。
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