JP4259736B2 - 泡沫状染毛料組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、泡質が良好で、毛髪へのなじみ及びのびがよく、染毛力に優れる泡沫状染毛料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸性染料などの直接染料を主剤とする染毛料は、手軽に染毛することができ、毛髪の損傷の恐れもなく、毛髪に良好な感触を付与するものとして使用されている。これらはジェル状、泡状、クリーム状などの剤型があり、塗布時の垂れ落ちがないように増粘剤が配合されている。そのため、多くの種類の増粘剤が検討され、剤型にあわせた開発が盛んに行われている。しかし、泡状の剤型とした場合、泡質、毛髪へのなじみやのび、染毛力などの点で満足のいくものがないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、泡質が良好で、毛髪へのなじみ及びのびがよく、染毛力に優れる泡沫状染毛料組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記実情を鑑み鋭意検討を重ねた結果、(A)トラガントガム及び/又はカラヤガム、(B)芳香族アルコール及び/または低級アルキレンカーボネート、(C)界面活性剤、(D)直接染料、(E)酸、および(F)噴射剤を含み、緩衝能が0.001〜1g当量/lとすることにより、泡質が良好で、毛髪へのなじみ及びのびがよく、染毛力に優れる泡沫状染毛料組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。以下、本発明の構成について詳細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる成分(A)のトラガントガム及び/又はカラヤガムは、本発明の泡沫状染毛料組成物には少なくともどちらか一方を使用すればよいが、染毛力や毛髪へのなじみの点から、併用することがより好ましい。その配合量は0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜5重量%である。0.1重量%より少ないと充分な染毛力が得られず、10重量%を超えると毛髪へのなじみが悪くなる。
【0006】
本発明で用いられる成分(B)のうち、芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、シンナミルアルコール、フェニルプロパノール、α−メチルベンジルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール、p−アニシルアルコール等が挙げられ、これらの中でも特にベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノールが好ましい。低級アルキレンカーボネートとしては、炭酸エチレン、炭酸プロピレン等が挙げられる。これらの配合量は0.5〜50重量%で、0.5重量%より少ないと充分な染毛力が得られず、50重量%を超えてもそれ以上の効果は得られない。
【0007】
本発明で用いることができる成分(C)の界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、および陽イオン界面活性剤から選ばれる1種または2種以上が用いられる。
陰イオン界面活性剤としては、以下のようなものが挙げられる。
1.硫酸エステル塩
1−1)アルキル硫酸エステル塩
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウムなど
1−2)アルキル及びアルキルアリルエーテル硫酸エステル塩
ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸アンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン、POEアルキルエーテル硫酸アンモニウムなど
1−3)高級脂肪酸エステル塩の硫酸エステル塩
硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウムなど
1−4)高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩
1−5)硫酸化油硫酸化ヒマシ油など
2.リン酸エステル塩
POEラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステアリルエーテルリン酸、POEアルキルエーテルリン酸、POEアルキルフェニルエーテルリン酸、及びその塩(ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩)など
3.スルホン酸塩
3−1)α−オレフィンスルホン酸塩
3−2)高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩
3−3)高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルロチルタウリンナトリウムなど
3−4)アルキルベンゼンスルホン酸塩
ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなど
3−5)スルホコハク酸塩
スルホコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、POEスルホコハク酸二ナトリウム、POEスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウムなど
4.カルボン酸塩
4−1)高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物
ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウムなどN−アシルグルタミン酸塩
4−2)脂肪酸石鹸
オレイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸などのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩あるいはアンモニウム塩
【0008】
両性界面活性剤としては、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸型界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシノイルカルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム液、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルN−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン等が挙げられる。
【0009】
非イオン性界面活性剤としては以下のものが挙げられる。
1.POEアルキルエーテル
POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、 POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POE2級アルキルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEデシルペンタデシルエーテル、POEデシルテトラデシルエーテルなど
2.POEアルキルフェニルエーテル
POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテルなど
3.POEソルビタン脂肪酸エステル
モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタンなど
4.POEグリセリルモノ脂肪酸エステル
モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリンなど
5.POEソルビトール脂肪酸エステル
テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウなど
6.ヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体
POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油など
7.POE脂肪酸エステル
モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコールなど
8.高級脂肪酸グリセリンエステル
親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリンなど
9.ソルビタン脂肪酸エステル
モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタンなど
10.ラノリン誘導体
POEラノリン、POEラノリンアルコール、POEソルビトールラノリンなど
11.アルキロールアミド
ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなど
12.POE脂肪酸アミド
POEステアリン酸アミドなど
13.ショ糖脂肪酸エステル
14.アルキルアミンオキシド
ジメチルラウリルアミンオキシドなど
15.POEメチルグルコシド
16.レシチン誘導体
水素添加大豆レシチン、水素添加卵黄レシチンなど
【0010】
陽イオン界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
【0011】
本発明においては、上記の陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、および陽イオン界面活性剤の中から1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、非イオン界面活性剤がより泡質や毛髪へののび、なじみ及び染毛力の点から好ましい。さらにポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(アルキルは炭素数12〜24の直鎖状もしくは分岐構造を持つもの)が前記効果の点から最も好ましい。この配合量は、0.01〜40重量%、好ましくは0.1〜30重量%である。
【0012】
本発明に用いられる(D)直接染料としては、タール系色素や天然色素などの公知のものが使用でき、1種又は2種以上を併用してもよい。たとえば、ニトロ系染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料、およびインジゴ染料が挙げられる。これらの配合量は、通常0.01〜10重量%である。具体例としては、ニトロ−p−フェニレンジアミン、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、p−ニトロ−m−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、それらの塩及び「医薬品等で使用できるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた酸性染料である、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、橙色205号、橙色207号、橙色402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、褐色201号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、黒色401号等が挙げられる。これら酸性染料の中では、染毛力の点より、赤色104号、赤色106号、緑色3号、赤色227号、橙色205号、黄色202号、赤色401号、黄色403号、紫色401号及び黒色401号が好ましい。また、天然色素としては、カロチノイド系、アントラキノン系、フラボノイド系(アントシアニン系、カルコン系、フラボン系)、ポリフィニン系、ジケトン系、ベタシアニン系、アゾフィロン系等が挙げられ、具体的にはアカネ色素、アナトー色素、パビリカ色素、クチナシ黄色色素、抽出カロチン、コチニール色素、ラック色素、赤キャベツ色素、シソ色素、紫コーン色素、エルダーベリー色素、ボイセンベリー色素、ブドウ果皮色素、ブドウ果汁色素、紫イモ色素、ベニバナ黄色素、ベニバナ赤色素、コウリャン色素、タマネギ色素、カカオ色素、サンダルウッド色素、スピルリナ青色素、フロロフィル、ウコン色素、ビーレッド、紅麹赤色素、紅麹黄色素、クチナシ青色素、クチナシ赤色素等が用いられる。このうち、染毛力の観点より、アカネ色素、パプリカ色素、コチニール色素、ラック色素、コウリャン色素、タマネギ色素、カカオ色素、サンダルウッド色素、クチナシ青色素、クチナシ赤色素等が好ましい。なお、これらの天然色素は1種又は2種以上を混合して用いることができる。
【0013】
これら直接染料の配合量は、組成物全量に対して0.001〜5重量%の範囲が好ましい。0.001重量%未満では充分な染毛力が得られない。一方、5重量%を超えて配合してもそれ以上の染毛力の向上が望めない。また、所望の色合を提供するために、これらの1種又は2種以上を任意に組み合わせて用いることができる。
【0014】
本発明の染毛料組成物のpHは1.5〜4.5に調整するのが良好な染毛力を得るために好ましい。pHが1.5より低いと染料の安定性や皮膚への刺激の面から好ましくなく、4.5を超えると充分な染毛力が得られない。pH調整剤としては酸を用い、例えば、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、ピロリドンカルボン酸、レブリン酸、フマル酸、コハク酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、マンデル酸、アスパラギン酸、アジピン酸、ニコチン酸等の有機酸、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸を挙げることができる。その配合量は特に規定されるものではなく、本発明の染毛料組成物のpHを1.5〜4.5の範囲に調整する量である。また、これらの酸に、その酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等を組み合わせることによって、緩衝能をもたせることが好ましい。本発明でいう緩衝能は、25℃における染毛料組成物のpHを1上げるのに必要なアルカリのグラム当量/lで表され、本発明品の緩衝能は、0.001〜1グラム当量/lであることが好ましく、更に0.005〜0.1グラム当量/lの範囲が特に好ましい。0.001グラム当量/l未満では充分な染毛力が得られず、1グラム当量/lを超えてもそれ以上染毛力は向上せず、染毛後の毛髪の感触も劣り好ましくない。
【0015】
本発明で用いられる(F)噴射剤としては、通常のエアゾール化粧料で使用される公知の液化ガス、圧縮ガスであればよく、例えばLPG、ハロン、ジメチルエーテル、イソペンタン、窒素、炭酸ガス、空気等が挙げられる。これらの噴射剤は、高い起泡性を得、適度な噴射速度を得るため、染毛料全組成中に1〜20%、特に3〜15%配合するのが好ましい。また、充填後のエアゾール缶の内圧が0.1〜0.9MPa(25℃)となるように調整充填するのが好ましい。
【0016】
更に、系の安定化と染毛力の向上を目的として、成分(B)以外の有機溶剤(G)を用いることができる。このような有機溶剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の一価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール等の多価アルコール、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、N−オクチルピロリドン、N−ドデシルピロリドン等のN−アルキルピロリドン類、エチルカルビトール等が挙げられる。本発明においては、これらの有機溶剤の中から1種又は2種以上を任意に組み合わせて用いることができ、その配合量は0.05〜25重量%である。また、成分(B)と成分(G)の配合量の比が、重量比で(G)/(B)=0.1〜2の範囲になるように配合すると、系の安定化と染毛力の向上を両立させることができる。さらに好ましくは重量比(G)/(B)=0.5〜1.7の範囲である。一方この範囲を外れると、いずれかの効果を達することが困難になる恐れがあり、系が不安定になると、薬液の垂れ落ちの一因となる場合もある。
【0017】
本発明の染毛料組成物には、更に、操作性及び毛髪への付着性を向上させる目的でトラガントガム及びカラヤガム以外の(H)水溶性高分子化合物も併用することができる。水溶性高分子化合物としては天然系高分子、半合成系高分子、合成系高分子、無機物系高分子等が挙げられる。
【0018】
天然系高分子の具体例としては、アラビアガム、カラギーナン、ガラクタン、グアーガム、クインスシードガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、カードラン、サクシノグルカン、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、タマリンドガム等が挙げられる。
【0019】
半合成系高分子の具体例としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等のセルロース系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、可溶性デンプン等のデンプン系高分子;アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;カチオン化グアーガム等のグアーガム系高分子等が挙げられる。
【0020】
合成系高分子の具体例としては、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸アミド、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、4級化ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸ナトリウム等のビニル系高分子;ポリエチレンオキシド;エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体;ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体のカチオン化物;ジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリル酸共重合体等の第4級アンモニウム塩重合物誘導体、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体エマルション及びアクリル酸アルキル・イタコン酸ポリオキシエチレンアルキルモノエステル共重合体エマルション等のアクリル酸系水分散ポリマーなどが挙げられる。
【0021】
無機物系高分子の具体例としては、ベントナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸、合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム等が挙げられる。
本発明においては、これらの水溶性高分子化合物の中から1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%である。
【0022】
さらに、感触及び均染性を向上させる目的で(I)油剤を配合することができる。本発明で用いることができる油剤としては、炭化水素、動植物油、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン類等が挙げられ、具体的には、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、プリスタン等の炭化水素、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボガド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等の油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等のロウ類、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等の高級アルコール、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等の高級脂肪酸、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等のエステル類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等のシリコーン類が挙げられる。本発明においては、これらの油剤の中から1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%である。
【0023】
また、本発明の毛髪染色剤組成物中には、通常化粧品分野で用いられる他の任意成分を本発明の効果を妨げない範囲で加えることができる。このような任意成分としては、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼイン、ゼラチン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解した加水分解物、及びこれらを4級化したカチオン変性蛋白質等のポリペプタイド;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸、尿素等の保湿剤;パラベン等の防腐剤;ヒドロキシエタンジホスホン酸、エデト酸二ナトリウム等のキレート剤;チオグリコール酸、亜硫酸塩、アスコルビン酸等の酸化防止剤;その他、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、顔料、紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0024】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】
表1に示す実施例1〜6及び比較例1〜3の泡沫状染毛料組成物を常法により調製した。なお、表中の数字は特に記載がない限り重量%を表す。
【0026】
【表1】
Figure 0004259736
【0027】
<染毛試験>
白髪混じりの人毛毛束に、実施例1〜6及び比較例1〜3の染毛料組成物を塗布し、45℃で10〜15分放置し、さらに室温で5〜10分放置後、通常のシャンプーにて洗浄、乾燥させた。この毛束の染まり具合を、目視にて評価した。さらに、実施例1〜6及び比較例1〜3の染毛料組成物をパネラー各10名により、泡質および塗布感(毛髪へのなじみ、垂れ落ちなどの付着性)について官能評価を行った。評価基準は以下に示す通りであり、その結果を表1に示した。
・染毛力
◎:非常によく染まる
○:良く染まる
△:ふつう
×:あまり染まらない
・塗布感
◎:非常に良い(毛髪への付着性に優れ、なじみがよく、垂れ落ちもみられない)
○:良い
△:比較的良い
×:あまり良好でない
・泡質
◎:非常に良い(泡のきめが細かく、泡の持続性も長い)
○:良い
△:比較的良い
×:あまり良くない
【0028】
表1の結果より、実施例1〜6の染毛料組成物は、いずれも染毛力に優れ、毛髪へのなじみが良く垂れ落ちもなく付着性に優れ、泡質も良いものであることがわかる。
【0029】
実施例7〜9
以下に示す実施例7〜9の染毛料組成物を常法により調製し、実施例1〜6と同様の試験を行ったところ、実施例6と同様の良好な結果が得られた。なお、実施例7の組成物の緩衝能は0.01グラム当量/l、実施例8の組成物の緩衝能は0.02グラム当量/l、実施例9の組成物の緩衝能は0.02グラム当量/lであった。
実施例7 泡沫状酸性染毛料 重量%
トラガントガム 0.5
カラヤガム 0.5
ヒドロキシエチルセルロース 0.5
ベンジルアルコール 7.0
エタノール 10.0
オクチルグリセリルエーテル 5.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.0
セタノール 0.5
ピロリドンカルボン酸 pH3に調整
黒色401号 0.3
紫色401号 0.1
橙色205号 0.2
ジメチルエーテル 7.0
精製水 バランス
実施例8 泡沫状酸性染毛料 重量%
カラヤガム 1.0
キサンタンガム 0.5
ベンジルアルコール 7.0
ジエチレングリコールモノベンジルエーテル 3.0
エタノール 10.0
ポリオキシエチレンステアリルエーテル 1.0
グリコール酸 pH3に調整
橙色205号 0.1
LPG 5.0
ジメチルエーテル 5.0
精製水 バランス
実施例9 泡沫状酸性染毛料 重量%
トラガントガム 0.5
カラヤガム 0.5
カルボキシビニルポリマー 1.0
ベンジルアルコール 5.0
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
セチルエーテル 1.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
1,3−ブチレングリコール 7.0
ジメチルポリシロキサン 1.0
高重合ジメチルポリシロキサン 0.5
パラフィン 1.0
ステアリルアルコール 2.0
グリコール酸 pH3に調整
黒色401号 0.3
紫色401号 0.1
橙色205号 0.2
LPG 5.0
ジメチルエーテル 5.0
精製水 バランス
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、染毛力に優れ、毛髪への付着性、なじみが良く、毛髪への塗布時に垂れ落ちがなく、泡質の良好な泡沫状染毛料組成物を提供することができる。

Claims (2)

  1. (A)トラガントガム及び/又はカラヤガム、(B)芳香族アルコール及び/または低級アルキレンカーボネート、(C)界面活性剤、(D)直接染料、(E)酸、および(F)噴射剤を含み、緩衝能が0.001〜1g当量/lであることを特徴とした泡沫状染毛料組成物。
  2. さらに(G)有機溶剤を含有することを特徴とする請求項1記載の泡沫状染毛料組成物。
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