JP4259661B2 - 中綴製本機への折丁集積体供給システム - Google Patents

中綴製本機への折丁集積体供給システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中綴製本機の技術分野に属し、具体的には、複数の折丁を丁合状態でまとめた折丁集積体を形成する装置、並びに中綴製本機における所望の折丁供給装置に折丁集積体を供給するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は中綴製本工程の概要を示す説明図である。同図においてXは丁合工程、Yは針金綴工程、Zは断裁工程をそれぞれ示しており、図中S1 〜S4 は折丁で、1は折丁搬送コンベア(一般には「ギャザリングチェーン」と称する)、2は駒、3は針金、4は天地断裁刃、5は小口断裁刃である。
【0003】
丁合工程Xにおいては、中綴本を構成する複数の折丁S1 〜S4 を一部ずつ小口側が開いた状態でギャザリングチェーン1上に供給し、ギャザリングチェーン1は順次供給される折丁(順に、S1 、S2 、S3 、S4 )を駒2によって押しながら突き揃えて、複数の折丁S1 〜S4 を順次丁合していく。続く針金綴工程Yにおいては、この複数の折丁を丁合して突き揃えた集合体6の背部6aを針金3で綴じ合わせた後、断裁工程Zにおいて、天地断裁刃4により天地の化粧断ちを、さらに小口断裁刃5により小口の化粧断ちを行って中綴本7の製造が完了する。
【0004】
この中綴製本工程において中綴本の主に頁数の仕様と中綴製本機のサイズとは密接な相関関係を有している。すなわち、上記した丁合工程Xの機械構成は、ギャザリングチェーン1とこのギャザリングチェーン1に沿って複数台配置された折丁供給装置(折丁を一部ずつ小口側を開いた状態でギャザリングチェーン1上に供給する装置であって、図14の丁合工程Xでは4種類の折丁S1 〜S4 を供給しているので、本装置は少なくとも4台は設けられている)の組合せであり、一定距離を置いて配置されるので、折丁供給装置の台数が多ければ多いほど中綴機の長さ(ここでは、全ての折丁供給装置の間に渡って設置されるギャザリングチェーン1の長さとしてよい)は長くなるが、折丁供給装置の台数が多ければ多いほどその中綴機にて製造される中綴本は多くの折丁から構成されるので、頁数を多くすることができることとなる。従って、多頁の仕様の中綴本を作ろうとすれば、全長の長い中綴機を導入しなければならない。ひいては大きな中綴機を導入し得るスペースを有する工場を準備しなければならないという相関関係が存在している。
【0005】
しかし、現在では中綴本の仕様は多頁の印刷物(例えば、隔週発売されるマンガ雑誌、女性誌、通信販売の季節カタログ)から少ない頁の印刷物(例えば、株主総会前に株主に通知とともに発送する業務報告書)まで種々雑多であり、いわゆる商印分野のように週刊誌等を扱わない部門においては、特定の印刷物の製本のみを行う専用の中綴製本機は設けず、納期を計算しつつ、各中綴製本機に、かかる種々雑多な印刷物の製本を割り当てる生産管理で対応するのが通常である。
【0006】
かかる状況の工場においては、例えば13台の折丁供給装置を設置した中綴製本機でなければ一貫製造できない多頁仕様の中綴本の受注を処理するにあたって、15台の折丁供給装置を設置した中綴製本機が1台ある場合は、これで製本加工を行うこととなるが、先の生産予定が詰まっており、生産予定が組み込めない等のトラブルが生じ、生産を外注に出すなどの苦労が多い。
【0007】
このような事態は、多くの折丁供給装置を設置した中綴製本機を多数導入すれば解消するが、多くの折丁供給装置を設置した中綴製本機は少ない折丁供給装置を設置した中綴製本機よりも回転速度が落ちるので、少頁仕様の中綴本をこの長大な中綴機で生産するのは生産効率の面で決して好ましいものではなく、またギャザリングチェーンは直線状にのみ設置可能で途中で90度曲げたりすることはできないので、小さな工場には導入できないという欠点がある。
【0008】
そこで商印を請け負う工場においては、現状でも例えば製本工場内に15台の折丁供給装置を設置した中綴製本機を1台、8台の折丁供給装置を設置した中綴製本機を5台保有し、大型の1台は多頁仕様向けに、小型の5台は少頁仕様向けに外注を含めた生産管理的手法で調整しながら製本の仕事を処理している。
【0009】
これに対して、本出願人は、少ない(6台程度)折丁供給装置を設置した中綴製本機をそのギャザリングチェーンが同一直線上に並ぶように配置して、これらのチェーン同士を連結する連結搬送手段を中綴機間に設置し、少ない頁の印刷物の仕事が多い時は、2式の中綴機をそれぞれ別個に使用して少ない頁の印刷物の製本作業を処理し、多頁の印刷物の仕事が入った時は、2式の中綴機を連結して多くの(ここでは6台+6台で12台)折丁供給装置を有する1式の中綴製本機として使用して多くの頁の印刷物の製本作業を2台1式の中綴製本システムにて処理する製本方法を先に提案した(特願昭61−80096号)。そして、この発明は多くの中綴製本機メーカーにて、オプション的な機能として使用されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した製本方法は、2式の中綴機を並べる必要があることから、スペース面で制約のある工場においては実施できない。また、1台の中綴機が既に設置されている製本部門では連結装置の他にさらに1台の中綴機も導入しなければならず、設備導入の負荷が大きい。さらに、1式目の中綴機で集積・丁合した折丁集積体を隣の中綴機の最初のチェーンに供給するしかできないが、これは1番目の折丁供給装置に折丁集積体を供給し、そこに更なる折丁を丁合してくることになるが、2番目とか3番目の折丁供給装置に折丁集積体を供給するような製本手法を採ることはできない。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、2式の中綴製本機を並べて設置できるスペースがない場合、或いは既に1式の中綴製本機が設置してある場合に対し、低コストにて2台連結と同様の効果を奏することができ、さらには、折丁集積体を中綴製本機の任意の折丁供給装置に供給し得るようにすべく、簡易でどの中綴機に対しても折丁集積体を供給し得る技術を提供することを目的とするものである。
【0013】
課題を解決するための手段
上記の問題を解決するため、本発明に係る折丁集積体供給システムは、中綴製本機における所望の折丁供給装置に折丁集積体を供給するシステムであって、可搬式の折丁集積体形成装置と、当該折丁集積体形成装置から排出されてくる折丁積層体を一体ずつ中綴製本機の折丁供給装置側に搬送するコンベアと、当該コンベアから一体ずつ搬送されてくる折丁集積体を位置決めして折丁供給装置に供給する位置決め供給装置とからなるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1は折丁集積体形成工程を行う折丁集積体形成装置の概要を示す説明図である。同図においてAは丁合工程、Bは離脱工程、Cは搬出工程をそれぞれ示しており、図中S1 〜S4 は折丁で、11は折丁搬送コンベア(一般には「ギャザリングチェーン」と称する)、12は駒、13はタッカーブレードである。基本的に図14に示す中綴製本工程と類似するが、針金綴工程とこれに続く断裁工程を有してない。
【0016】
丁合工程Aにおいては、中綴本を構成する複数の折丁S1 〜S4 を一部ずつ小口側を開いた状態で折丁搬送コンベアであるギャザリングチェーン11上に供給し、ギャザリングチェーン11は順次供給される折丁(順に、S1 、S2 、S3 、S4 )を駒12によって押しながら突き揃えることで複数の折丁S1 〜S4 を順次丁合し、折丁集積体Smを形成する。続く離脱工程Bにおいては、この折丁集積体Smをその一番内側からタッカーブレード13で突き上げることにより、ギャザリングチェーン11から縁切って続く搬出工程C側に1部ずつ送り込んでいくものである。
【0017】
図2は折丁集積体形成装置の概略構成を示す側面図である。同図に示されるように、折丁集積体形成装置は、前述した駒12を一定間隔毎に有するギャザリングチェーン11に沿って折丁供給装置である複数のフィーダーF1 〜F4 を配設してあり、また突き上げ装置であるタッカーブレード13と、その上方に設けられた搬出コンベア14と、駆動機構15とを有しており、さらにこれらを総合的に制御する制御機構16と、以上の全装置を上面に載置固定する可搬式ベース17とから構成されている。これら各構成部分については後述する。
【0018】
図3は丁合工程Aを構成する折丁供給装置の断面図であって、折丁S3 をギャザリングチェーンG(11)に供給している3番目のフィーダーF3 (以下フィーダーFにて記載する)を示すものである。ここで、フィーダーFは上部構造FUと下部構造FBとから構成されており、下部構造FBは駆動、電力、エアー等を上部構造FUに伝達するものであり、上部構造FUは、ギャザリングチェーンGの上に位置してギャザリングチェーンGに折丁S3 (通常は正ラップ状態といって、折丁S3 の小口b側の長い方を下側にして積載している)を一部ずつ供給する供給機構である。このフィーダーFでは、集積部20に棒積み状態にスタックされた折丁S3 に対して、先ずサッカー21がその吸盤21aにより折丁S3 の先端(背部a側)を引き出し、次にフィーダードラム22のグリッパー22a又は22bがその折丁S3 の先端(背部a側)を把持すると、フィーダードラム22の回転によってその折丁S3 が引き出され、ガイド23a,23bによってフィーダードラム22の周面に接触した状態でストッパー24に当たるまで搬送される。そして、ストッパー24に当たった位置で、ラップドラム25のグリッパー25aがその折丁S3 の下側(小口b側)の長い方を把持し、次いでオープニングドラム26のグリッパー26aがその折丁S3 の下側(小口b側)の短い方を把持する。なお、折丁S3 の下側の長い方のラップドラム25への誘導と折丁S3 の下側の短い方のオープニングドラム26への誘導は、両ドラム25,26間に設けてある羽根27が図中の矢印の方向にスイングして振り分ける。また、この時点では、フィーダードラム22のグリッパー22a又は22bは折丁S3 の把持を解除して、折丁S3 はフィーダードラム22に対して押さえコロ28のみで保持されており、ラップドラム25とオープニングドラム26の回転によって、折丁S3 は下方に落下していくが、まず一旦、真下にあるガイド29上に乗り、次にその状態で待機していると、手前の折丁S1 及びS2 を駒12で押しつつ搬送してくるギャザリングチェーンGによって、折丁S3 は駒12で押されて折丁S1 及びS2 と同じ方向にガイド29上を滑っていき、ガイド29の端部からギャザリングチェーンG上の折丁S1 及びS2 の上に重なるように落下する。こうして折丁S3 はその下を走行中のギャザリングチェーンG上の駒12直前の位置に鞍掛けされる、すなわち折丁S1 とS2 及びS3 が丁合される。
【0019】
なお、折丁S3 の小口b側をグリッパー22a或いは22aでくわえる方式では把持できない仕様(例えば、小口b側の一方が長くなっておらず、羽根27で振り分けることができないような形態)の場合は、羽根27を取り外すと共にグリッパー22a,22bに変えてサッカーを装着して、吸着する方式により折丁S3 の小口b側を把持して逆V字型に開くようにする。
【0020】
図4は図3に示す折丁供給装置の上部構造及びギャザリングチェーンを斜め前方から俯瞰した斜視図である。ギャザリングチェーンGは、無端状に掛け渡されたチェーン(図示せず)に黒羽G1 と駒12に当たる赤羽G2 を取り付けたものであり、赤羽G2 は集積中の折丁S1 ,S2 とさらに折丁S3 を押していく役割を果たしており、黒羽G1 は折丁S1 〜S3 のうちの最内側の折丁S1 がギャザリングチェーンGと接触した状態で駆動チェーンと接触して汚れないように油汚れのない接触面を形成するとともに、搬送中の折丁S1 〜S3 の集積体を逆V字型に開いた状態に保持する役割も果たしている。また、フィーダーF3 の最上部には前述した集積部20が形成されており、ここは外部に露出しており、ここは3番目のフィーダーなので、作業員が折丁S3 の束を手載せできるようになっている。さらに、フィーダードラム22、ラップドラム25及びオープニングドラム26は一対のフレーム31,32間に回転自在に支持されている。
【0021】
図5は図4の折丁供給装置の最上部の構造を示す概略図である。フィーダーの最上部は、前述したように、集積部20とサッカー21の組み合わせにより形成され、これらは折丁S3 の集積分離機能を果たすものであって、集積部20が集積機能を果たす一方、サッカー21が分離機能を果たしている。
【0022】
集積部20は集積機能を果たすべく、図5に示すように、底板20aの一部(主に前方)と前当て20bのL字面の一部とから集積空間の底面を形成しており、さらに前当て20bより外側に配置された2個のガイド板20c,20d、前当て20bと対向して配置された後方板20e及び前当て20bのL字面の一部とから集積空間の側面を形成している。
【0023】
ここで、底板20aと前当て20bで形成する集積空間の底面は、サッカー21が最下層の折丁S3 の一端(背部a側)を捲り出して分離することが可能なように折丁S3 の束を保持する必要があるので次の仕様からなる。まず、その集積空間内の底面は完全なものではなく、図5に示すように前当て20bの近辺にて底面の一部が欠落しており、その欠落部分からサッカー21の吸盤21aが、集積空間内に保持された折丁S3 の束の最下層の折丁S3 と接触可能になっている。また、その集積空間の底面の前側(前当て20bの形成する底面)は常時形成されているのではなく、前当て20bが矢印の方向に往復回転動作を行うことにより一時的に前側の底面をなくすことが可能であり、サッカー21が最下層の折丁S3 の一端(背部a側)を捲り出して分離する(最下層の折丁S3 の一端である背部a側をサッカー21の吸盤21aで吸着した状態でサッカー21が時計方向Yに回転して背部a側の部分で分離すること)際には時計方向Xに回転して最下層の折丁S3 の一端(背部a側)を開放するといった回避動作を行うことができる。さらに、その集積空間の底面の後側(底板20aの形成する底面)は折丁S3 の束から最下層の折丁S3 を引き抜く際に摩擦により折丁S3 に傷が付くものであってはならず、その表面は平滑性を具備している。
【0024】
次に、2個のガイド板20c,20dと後方板20e及び前当て20bで形成する集積空間の側面は、折丁S3 のサイズに応じて集積空間のサイズを調節する機能と折丁S3 の左右方向(ガイド板20c、20dを貫通する一点鎖線で描いたシャフトの方向)位置合わせをする機能を果たすものであり、後方板20eは前後に移動可能であり、2個のガイド板20c,20dは左右に中心対象に移動可能である。こうして、折丁S3 のサイズが品目切替えで変わる毎に、2個のガイド板20c,20dと後方板20eを移動させるだけで最適サイズの収納空間を設定することができる。
【0025】
サッカー21は、分離機能を果たすべく、吸盤21aが集積保持された状態の最下層の折丁S3 の一端(背部a側)と接触する位置(集積空間の底面のレベル)とフィーダードラム22との受け渡しを行う位置を往復回転動作が可能になっている一方で、その先端に具備された吸盤21aを介して折丁S3 の束の最下層の折丁S3 の一端(背部a側)を吸着保持した状態のまま受け渡しを行う位置まで反時計方向Yに回転し、フィーダードラム22との受け渡しの際には吸着を停止しその一端を開放するといった、前記往復回転動作機能と連動して真空吸着を入切する必要があり、サッカー21には、図示しないがバキュームホースを介して真空発生機器に接続されており、配管類の途中に設けられた電磁弁或いはカム式の弁により真空配管経路を適宜開閉制御することができる。
【0026】
図6及び図7は折丁搬送コンベアとしてのギャザリングチェーンを示す斜視図と断面図である。図6に示すように、ギャザリングチェーンGは、多数の黒羽G1 と1個の赤羽G2 から1ピッチを構成しており、この周期が何度も繰り返す構成にて1周する構造の無端状のギャザリングチェーンGが形成されている。ここで、図7に示すように、黒羽G1 は折丁S1 〜S3 のうちの最内側の折丁S1 がギャザリングチェーンGと接触した状態で駆動チェーンと接触して汚れないように油汚れのない接触面を形成するとともに、搬送中の折丁S1 〜S3 の集積体を逆V字型に開いた状態に保持する役割を果たしていることは前述した通りであるが、ギャザリングチェーンGの断面構造は、中央に固定して設けられているガイド11aと、このガイド11aの両側を走行するように配置され折丁Sを保持する折丁保持部材11b(黒羽G1 )と、それを支持するようガイド11aの両側を走行するように配置された一対の無端状のローラーチェーン11cと、ギャザリングチェーンGの長手方向に一定ピッチで配置された駒12(赤羽G2 )等とを備えている。通常、ギャザリングチェーンGは水平に配置され、一定速度で連続的に走行するように構成されている。
【0027】
図8は搬出コンベアと突き上げ装置とを示す断面図である。同図に示すように、タッカーブレード13のある所では、折丁搬送コンベアであるギャザリングチェーンGの構成のうち中央に固定して設けられているガイド11aを欠落させている。従って、ギャザリングチェーンGの下流に搬送されてきた折丁集積体は、ギャザリングチェーンGのガイド11aを欠落した部分ではその折り部近傍が下側に向けて露出しており、この部分からタッカーブレード13が上昇することでギャザリングチェーンGから折丁集積体を離脱させることができるようになっている。ここで、タッカーブレード13は周期的に上下動を繰り返すものであり、その周期はギャザリングチェーンGが1ピッチ進行する毎に1回上下動するようになっている。このギャザリングチェーンGとタッカーブレード13の組み合わせにより、ギャザリングチェーンGに乗って搬送されてきた折丁集積体は全てギャザリングチェーンGから上方に離脱するように突き上げられる。そして、ギャザリングチェーンGの下流上方には、突き上げ装置により突き上げられてきた折丁集積体をニップして突き上げ装置から離脱せしめる搬出コンベア14が配設されている。
【0028】
図9は図1の折丁集積体形成装置の駆動系を俯瞰した斜視図、図10は図3の折丁供給装置の駆動系を示した断面図である。図9に示すように、折丁搬送コンベアであるギャザリングチェーンGの下流側において、主駆動源である直流仕様のモーター35がギアボックス36の後方に配置されており、さらにモーター35からドライブシャフト35aを介して駆動をギアボックス36に伝達し、ギアボックス36にて直交する2方向に分岐して、一方は軸36a、チェーンホイール37を介してギャザリングチェーンGを回し、他方はドライブシャフト36bを介してフィーダーの配列方向に駆動をフィーダー下部構造に伝達する。
【0029】
図10に示すように、フィーダーFの下部構造FBは折丁搬送コンベアであるギャザリングチェーンGに沿って床面に据え付けられており、この下部構造FBに上部構造FUが取外し可能に載置されている。図4で説明したフィーダーFの上部構造FUから分かるように、一対のフレーム31、32にフィーダードラム22、ラップドラム25及びオープニングドラム26が回転自在に支持されており、このフィーダードラム22、ラップドラム25、オープニングドラム26のそれぞれの軸40,42,44には、フレーム31の外側(図4ではカバー33の中)において、図9と図10に示すように、それぞれチェーンホイール40a,42a,44aが設けられている。また、フレーム31の外側には駆動伝達軸46が回転可能に設けられ、この駆動伝達軸46はチェーンホイール46aとギア46bを保持している。なお、チェーンホイール46aはチェーンFCによりチェーンホイール40a,42a,44a(なお、図中48はガイド用のチェーンホイール、50はテンショナー用のチェーンホイール)に駆動連結される。一方、フィーダーFの下部構造FBには、ギャザリングチェーンGと並行にドライブシャフト38(但し38は1方向に連結されたシャフトの集合である)が設けられており、このドライブシャフト38には、各フィーダーF毎にギア52が取り付けられている。さらに、ギア52上にはギア54が噛み合う位置に取り付けられており、フィーダーFの上部構造FUを下部構造FBに載置した時、フィーダーFの上部構造Fのギア46bとも噛み合う位置に設けられている。かくして、フィーダーFの上部構造FUを下部構造FBに載置するのみで、フィーダーFの上部構造FUは下部構造FBの駆動と連結し、フィーダードラム22、ラップドラム25、オープニングドラム26等は、ドライブシャフト38で駆動されることになる。
【0030】
したがって、ギャザリングチェーンG及びフィーダードラム22、ラップドラム25、オープニングドラム26等は、ドライブシャフト38と機械的に同期しており、ギア54(変速ギアでもある)の切替えにより、フィーダードラム22が半回転、ラップドラム25とオープニングドラム26が一回転して折丁Sを1部供給する毎にギャザリングチェーンGが1ピッチ(駒12の間隔)進む場合と、ラップドラム25とオープニングドラム26が一回転して折丁Sを1部供給する毎にギャザリングチェーンGが2ピッチ進む場合と、ギアをニュートラルにしてギャザリングチェーンGが進んでもドラム22,25,26が回転しない場合とを選択できるようになっている。なお、ギア54の切替えはフィーダーFの下部構造FBから延びるレバー34にて操作する。
【0031】
また、図9に示すように、タッカーブレード13はカムフォロア13aがついており、ギアボックス39から分岐した駆動軸39aでカム39bを回転して、このカム39bの周面にカムフォロア13aが当たって上方へ付勢され、スプリング39cで下方へ付勢されることで下動を周期的に行っている。
【0032】
図11は折丁集積体供給システムの概略構成を示す説明図である。同図において、100は図2に示した可搬式の折丁集積体形成装置、200は一般の中綴製本機、300はこれらの間をつなぐ搬送コンベアであり、この搬送コンベア300は、折丁集積体形成装置100から排出されてくる折丁積層体Smを一体ずつ中綴製本機200における一つの折丁供給装置201に搬送するように設置されている。
【0033】
図12は搬送コンベア300とこの折丁供給装置201の関係を示す説明図である。搬送コンベア300は、折丁集積体形成装置100の搬出コンベア14に連続して設置されており、搬出コンベア14からくる折丁積層体Smを対向するエンドレスベルト61,62の間に挟持して折丁供給装置201の上方位置まで搬送する。図中63は押圧コロである。そして、折丁供給装置201の上方位置まで搬送されてきた折丁集積体Smは、位置決め供給装置400により折丁供給装置201の集積部20に棒積み状態にスタックされる。
【0034】
図13は中綴機における折丁供給装置の上方に設置された位置決め供給装置の概略を示す斜視図である。同図に示すように、この位置決め供給装置400は図5に示したのと同様なフィーダーの最上部の上方に配置される。分かりやすくするため、図5の構成要素と同じ部位には同じ符号を付してある。そして図示の如く、位置決め供給装置400は、左右(折丁の天地サイド)にて対向する一対の羽根車71と、それらの間で前方に位置する前当て72とからなる。羽根車71は回動軸71aの回りに直交する4枚の羽根71bを有しており、この羽根71bは先端側で細くなった構造で、上方から内側に向けて水平方向と鉛直方向に90度ずつ回動するように構成されている。また、前当て72は2つに別れており、その間にセンサー73が設置されている。
【0035】
搬送コンベア300により位置決め供給装置400に一体ずつ搬送されてきた折丁集積体Smは、左右の羽根車71における水平方向になった羽根71bの上に一旦載り、前当て72に当たる位置までくるとセンサー73の光を遮り、これによって羽根車71が内側に90度回動し、折丁集積体Smは羽根車71の直立した羽根71bで位置決めされながら、底板20aの一部と前当て20bのL字面の一部とからなる集積空間の底面上に落下する。この場合、羽根71bが先端側で細くなっているので、折丁集積体Smは羽根車71の回動に伴って前側からずり落ちるようにして落下するので、位置決めが良好に行われる。
【0036】
このように折丁供給装置201の集積部に搬送された折丁集積体Smは、図12に示すように中綴機における他の折丁と共に順次丁合される。この折丁供給装置201の構造は先に図3で説明したのと同じなので、図3と同じ部位に同じ符号を付してその説明を省略する。図12の中綴製本機200において、折丁集積体は他の複数の折丁と共に丁合されて集合体を形成する。そして、続くステッチャー202にて針金綴じを行い、天地断裁機203と小口断裁機204により化粧断ちをして製本を完了する。
【0037】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので次に記載の効果を奏する。
【0039】
本発明の折丁集積体供給システムは、折丁集積体を供給する先の中綴製本機の側に、供給されてくる折丁集積体を位置決めして折丁供給装置に供給する位置決め供給装置を備えているので、既存の中綴機の折丁搬送コンベア(ギャザリングチェーン)ではなく折丁供給装置にオペレーターが折丁を供給するのと同時に供給することができ、さらにこの位置決め供給装置を設置した折丁供給装置であれば、どの折丁供給装置も折丁集積体を供給することができるので、所望の折丁供給装置への供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折丁集積体形成工程を行う折丁集積体形成装置の概要を示す説明図である。
【図2】折丁集積体形成装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】折丁供給装置の断面図である。
【図4】図3に示す折丁供給装置の上部構造及びギャザリングチェーンを斜め前方から俯瞰した斜視図である。
【図5】図4の折丁供給装置の最上部の構造を示す概略図である。
【図6】折丁搬送コンベアとしてのギャザリングチェーンを示す斜視図である。
【図7】同じく断面図である。
【図8】搬出コンベアと突き上げ装置とを示す断面図である。
【図9】図1の折丁集積体形成装置の駆動系を俯瞰した斜視図である。
【図10】図3の折丁供給装置の駆動系を示した断面図である。
【図11】折丁集積体供給システムの概略構成を示す説明図である。
【図12】搬送コンベアと折丁供給装置の関係を示す説明図である。
【図13】中綴機における折丁供給装置の上方に設置された位置決め供給装置の概略を示す斜視図である。
【図14】中綴製本工程の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
A 丁合工程
B 離脱工程
C 搬出工程
1 〜S4 折丁
Sm 折丁積層体
1 〜F4 折丁供給装置(フィーダー)
FU 上部構造
FB 下部構造
G ギャザリングチェーン
1 黒羽
2 赤羽(駒)
11 折丁搬送コンベア(ギャザリングチェーン)
11a ガイド
12 駒
13 タッカーブレード
13a カムフォロア
14 搬出コンベア
15 駆動機構
16 制御機構
17 可搬式ベース
20 集積部
20a 底板
20b 前当て
20c,20d ガイド板
20e 後方板
21 サッカー
21a 吸盤
22 フィーダードラム
22a,22b グリッパー
23a,231b ガイド
24 ストッパー
25 ラップドラム
26 オープニングドラム
27 羽根
28 押さえコロ
29 ガイド
31,32 フレーム
33 カバー
34 レバー
35 モーター
35a ドライブシャフト
36 ギアボックス
36a 軸
36b ドライブシャフト
37 チェーンホイール
38 ドライブシャフト
39 ギアボックス
39a 駆動軸
39b カム
39c スプリング
40,42,44 軸
46 駆動伝達軸
40a,42a,44a チェーンホイール
46b ギア
48,50 チェーンホイール
52,54 ギア
61,62 エンドレスベルト
63 押圧コロ
71 羽根車
71a 回動軸
71b 羽根
72 前当て
73 センサー
100 折丁集積体形成装置
200 中綴機
201 折丁供給装置
202 ステッチャー
203 天地断裁機
204 小口断裁機
300 搬送コンベア
400 位置決め供給装置

Claims (1)

  1. 中綴製本機における所望の折丁供給装置に折丁集積体を供給するシステムであって、可搬式の折丁集積体形成装置と、当該折丁集積体形成装置から排出されてくる折丁積層体を一体ずつ中綴製本機の折丁供給装置側に搬送するコンベアと、当該コンベアから一体ずつ搬送されてくる折丁集積体を位置決めして折丁供給装置に供給する位置決め供給装置とからなる、中綴製本機への折丁集積体供給システム。
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