JP4258353B2 - 光学素子 - Google Patents

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Description

本発明は光学素子に係わり、さらに詳しくは、成形により形成され、少なくとも一方の面に光学機能部、この光学機能部よりも周辺側の部分にフランジ部を備えた光学素子に関する。
従来より光学素子として、少なくとも一方の面に光学機能部とその周辺側にフランジ部を有し、光学機能部は可動型キャビティ部の光学機能部の成形部分で成形され、光学機能部を金型より突き出さるものが知られている。
このような光学素子の成形型構造としては、型開き状態において成形品である光学素子が残る方の金型である可動型側に光学機能部に対応する雄型の型面(可動型キャビティ部の光学機能部の成形部分)を設けるとともに、この可動型に光学素子を突き出し機構を設けたものがある。そして、この突き出し機構の端面を、光学機能部の面に対応する型面(可動型キャビティ部の光学機能部の成形部分)すなわち光学機能部の面そのものとしている。これにより、この可動型から光学素子を離型させる際に、その光学機能部の面部分を介して成形品が確実に押し出されるようになっている。なお、成形材料の湯は湯口(スプルー)、湯道(ランナ)、注入口(ゲート)の順に流れ、成形品空間(キャビティ)に流入するようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
ここで一例の光学素子について詳しく図面を参照して説明する。図8は従来例の光学素子の正面図(a)、光軸断面図(b)、フランジ部の拡大光軸断面(c)である。図8において、光学素子70は成形品の正レンズである。光学素子70は微細形状711aのある光学機能部71aを有する物体側の面71、非球面の光学機能部を有する像側の面72、さらに外周に傾斜部73aのあるフランジ部73から構成されている。物体側の面71は可動型側で成形され、一方、像側の面72は固定型側で成形される。
特開2002−200652号公報 特開2002−200654号公報
しかしながら、従来の光学素子として下記のような問題がある。
(1)成形品(光学素子)は、湯が湯口(スプルー)、湯道(ランナ)、注入口(ゲート)の順に流れ、成形品空間(キャビティ)に流入し、ゲートでカットして成形品となる。金型は可動型と固定型に別れて開かれて、一般には、スプルー、ランナ、ゲートと成形品(光学素子)が一体となった状態で可動型に残るが、型を開く際に、成形品と可動型キャビティ部の間にわずかの隙間が発生すると、成形された光学機能部が熱収縮し、熱収縮した光学機能部を、可動型の光学機能部に対応する型面(可動型キャビティ部の光学機能部の成形部分)で成形品を突き出すと、型面と熱収縮した光学機能部の面形状が一致していないので、型面により熱収縮した光学機能部に変形を生じさせるという問題があることが分かった。特に、光学機能部の表面に微細な段差を有する複数の輪帯からなる微細形状が形成されていると、微細形状が精度よく成形されないという問題となる。
ここで、この微細形状が精度よく成形されない予想される原因について図を参照して説明する。図9は図8の微細形状の成形工程を示す模式図である。図9(a)は光学機能部に対応する型面(可動型キャビティ部の光学機能部の成形部分)と微細形状との隙間が大きい場合であり、図9(b)は光学機能部に対応する型面と微細形状との隙間が小さい場合を示している。
図9において、最初に、型面6211aと光学機能部71aの微細形状711aとの隙間が大きい場合について説明する。可動型側に成形品が残るが型面6211aと光学機能部71aの微細形状711aとの隙間が生じたとする(図a1参照)。すると、成形品が冷却により光軸と直交する方向に熱収縮する(図a2参照)。ここで、型面6211aで光学機能部71aを突き出すと、型面6211aと熱収縮した光学機能部の面形状が一致していないので、型面6211aにより熱収縮した光学機能部71aに変形(エッジつぶれ)を生じさせてしまうと推測される(図a3参照)。
また、型面6211aと光学機能部71aの微細形状711aの隙間が小さい場合について説明する。可動型側に成形品が残るが、わずかの型面6211aと光学機能部71aの微細形状711aとの隙間があるとする(図b1参照)。すると、成形品が冷却により光軸と直交する方向に熱収縮し(図b2参照)、さらに、型面6211aで光学機能部71aを突き出すと、型面6211aと熱収縮した光学機能部の面形状が一致していないので、型面により変形形状として、図b2に示す形状で終わるものと、図b3に示す形状で終わるものがあると推測される。
なお、光学機能部に対応する型面6211aと微細形状711aとの隙間あっても、なくても、成形品のフランジ部73にある傾斜部73aは光軸Xとのなす角度が略45°と大きく、光学素子70が成形後に熱収縮すると、傾斜部73aは、雄型622aのフランジ部の型面Kで阻止されることなく収縮する。
(2)また、成形品は、可動型と固定型に別れて開かれ、一般にはスプルー、ランナ、ゲートと成形品(光学素子)がついた状態で可動型に残るが、ゲート以降の光学素子70の可動型キャビテイ部で成形される部分が可動型より離型する分離力をF1とし、ゲート以降の光学素子70の固定型キャビティ部で成形される部分が固定型キャビティ部より離型する力を分離力をF2としたとき、F1、F2は成形温度、成形加圧力等の変動により変動しやすく、一般にはスプルー、ランナ、ゲートと成形品(光学素子)がついた状態で成形品が可動型に残るものの、成形品が可動型キャビティ部に残っている状態が必ずしも一定ではなく、成形品が常に可動型キャビティ部に密着しているとは限らないという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、光学素子を樹脂材料の成形品で製造する際に上記のような問題が生じないような光学素子を得ることを目的とする。
上記の本発明の目的は下記の手段により達成できる。
(1)少なくとも一方の面に光学機能部とその周辺側にフランジ部を有する光学素子において、前記光学素子はプラスチック材料からなり、前記光学機能部は、段差を有する複数の輪帯からなる形状を有し、前記フランジ部の前記光学機能部側の面前記光学素子の光軸とのなす角度が、1°〜20°の傾斜面からなる熱収縮阻止部を設けたことを特徴とする光学素子。
ここで使用する用語の意味につて説明する。「光学素子」は、少なくとも一方の面に光学機能部を有し、光学機能部は金型の可動型側で成形され、光学機能部が可動型の光学機能部に対応する型面で突き出されて取り出される成形加工された素子であり、例えば、光学素子として、物体側の面に微細形状を有する光学機能部を有し像側の面に非球面の光学機能部を有するレンズ、また、少なくとも一方の面に光軸に対して垂直な平面を光軸に対して同心円状の輪帯として階段状に形成して構成されたレンズなどをいう。
「光学機能部」は、光入射面、射出面の少なくとも一方を有する光学的機能を果たす光学面をいう。
「微細形状」は、前述の光学機能部に形成した微細な凹凸の形状をいい、例えば、微細な段差を有する複数の輪帯からなる形状、光軸に対して垂直な平面を光軸に対して同心円状の輪帯として階段状に形成した形状、回折現象を起こす形状などをいう。
以上のように構成した光学素子は下記のような効果を奏する。
前記(1)に記載の発明によれば、フランジ部に成形加工時の光学素子光軸と直交する方向への熱収縮を阻止する熱収縮阻止部を設けたので、可動型の光学機能部に対応する雄型の型面と成形品の光学機能部との間にわずかの隙間があっても、成形された光学機能部が熱収縮阻止部により熱収縮が抑えられ、成形した光学機能部を型面で突き出しても、型面と成形した光学機能部の面形状が一致しているので、型面により成形した光学機能部に変形を生じない。したがって、光学素子を樹脂材料の成形品で製造する際に、上記ような従来技術の課題で述べた問題が生じないような光学素子を得ることができるようになった。特に、光学機能部の微細形状が精度よく成形されるようになった。
以下、本発明の各実施の形態の光学素子について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
最初に、請求項1、2、7、8に係わる実施の形態の光学素子について図面を参照して説明する。図1は実施の形態1における光学素子の正面図(a)、光軸断面図(b)、フランジ部の拡大光軸断面図(c)である。図2は図1のフランジ部の熱収縮阻止部の例を示す光軸断面図である。
図1、2において、光学素子10Aは正のパワーを持つ単レンズであり、微細形状11aを有する光学機能部1aを形成した物体側の面1、非球面の光学機能部を有する像側の面2、さらにレンズの外周に設けたフランジ部3により構成されている。
光学素子10Aは、成形品であり、物体側の面1は金型の可動型キャビティ部で成形され、像側の面2は金型の固定型キャビティ部で成形されたものである。
フランジ部3の物体側の面1側には成形時の熱収縮を防止する熱収縮阻止部31aを有している。この熱収縮阻止部の一例について説明する。図2(a)に示す熱収縮阻止部311aの面は光軸Xに対し角度θだけ傾いている。この角度θは0°から25°の角度が選択される。
角度の下限を超えると、θが負(マイナス)となり、成形品(光学素子10A)は可動型より取り出せなくなる。また、角度の上限を超えると、熱収縮阻止部311aが熱収縮の際に雄型622aの突起部K(図4参照)を滑り、光軸と直交する方向に収縮しようとするのを阻止できなくなり、また、光学素子10Aの物体側の面1と可動型の雄型622a(図4参照)の型面6221aとに隙間が生じた場合、わずかではあるが、熱収縮阻止部311aが雄型から離れると、熱収縮阻止部311aは光軸と直交する方向に収縮しようとするので好ましくない。角度θは好ましくは1°から20°である。
図2(a)に示す熱収縮阻止部311aは、成形加工時に、金型内で成形品(光学素子10A)が冷却する際に、光学機能部1aが光軸Xと直交方向に熱収縮するのを防止する。詳しくは、光学素子が光軸と直交する方向に成形品が収縮しようとするのを熱収縮阻止部311aが可動型の雄型622aの突起部K(図4参照)で阻止し変形できなくしている。
次に、図2(b)に示す熱収縮阻止部312aの面は光軸Xに対し略平行となっている
。このことにより、型面6221a(図4参照)とフランジ部3が光軸と平行方向にずれたとしても、熱収縮阻止部312aは光軸Xに対し略平行となっているので、熱収縮阻止部311aは光軸と直交する方向に成形品が収縮しようとするを阻止できる。また、図2(c)に示す熱収縮阻止部313aは、図2(a)と同様の効果を有し、さらに、傾斜面313bにより成形加工時の湯流れをよくできる形状としたものである。図2(d)に示す熱収縮阻止部314aは、図2(a)と同様の効果を有し、さらに、傾斜面314bにより成形加工時の湯流れをよくできる形状としたものである。
ここで、光学素子10Aの成形加工について説明する。図3は本発明の光学素子を成形する成形機の概略構成を示す断面図であり、図4は成形工程における型開き前の状態図(a)と成形品突き出し状態図(b)である。
図3、4において、成形機は、ホッパ51、スクリュウ52、シリンダ53、ヒータ54、ノズル55、金型60等で構成され、金型60は、固定型621、可動型622に別れ、固定型621には雌型621a、固定型キャビティ部621bを有し、可動型622には雄型622a、可動型キャビティ部622b、突き出し部622c等を有している。
この光学素子10Aの成形加工工程は、先ず、プラスッチック材料をホッパ51に入れ、スクリュウ52により材料をノズル55の方向に搬送する。その間にシリンダ53の外周に設けたヒータ54で材料を溶解する。融けたプラスチック材をノズル55、スプルー81より金型60のランナー82、ゲート83、キャビティに注入し、加圧して成形品(光学素子10A)を作る(図4(a)参照)。その後、成形品は固化後、可動型622と固定型621に別れて開かれ、可動型622側に成形品が残る。
熱収縮阻止部31a(図2の311aから3114a)の面は光軸Xに対し角度は0°から25°となっており、成形加工時に、金型内で成形品が冷却する際に、成形品が光軸と直交する方向に収縮しようとするのを熱収縮阻止部311aが突起部Kに阻止され変形できなくしている。その後、成形品は雄型622aで突き出され取り出され、成形品が完成する。
以上のように、成形品と可動型キャビティ部の間にわずかの隙間が生じたとしても、成形された光学機能部が熱収縮阻止部により可動型側の光学機能部の熱収縮が抑えられ、成形した光学機能部を、可動型の光学機能部に対応する型面で成形品を突き出しても、型面と成形した光学機能部の面形状が一致しているので、型面により成形した光学機能部に変形を生じさせないようになる。特に、光学機能部の微細形状が精度よく成形されることとなる。
(実施の形態2)
請求項3、5、6、7、8に係わる実施の形態の光学素子について図面を参照して説明する。図5は実施の形態2における光学素子の正面図(a)、光軸断面図(b)、フランジ部の拡大光軸断面図(c)である。
図5において、光学素子10Bは正のパワーの単レンズであり、微細形状の光学機能部を有する物体側の面1、非球面の光学機能部を有する像側の面2、さらに外周に設けたフランジ部3で構成されている。光学素子10Bは、成形品であり、物体側の面1は金型の可動型側で成形され、像側の面2は金型の固定型側で成形されたものである。なお図中、PLは成形のパーティングラインを示している。
ここで、可動型キャビティ部で成形されるフランジ部が可動型キャビティ部から離型する力(分離力)、固定型キャビティ部で成形されるフランジ部(図5の32b参照)が固定型キャビティ部から離型する力(分離力)について説明する。
光学素子10Bの可動型で成形される部分(物体側の面の光学機能部とフランジ部)が可動型キャビティ部622bより離型する力をF1とし、光学素子10Bの固定型で成形される部分(像側の面の光学機能部とフランジ部)が固定型キャビティ部621bより離型する力をF2とする。さらに、可動型キャビティ部で成形されるフランジ部(図5の32a参照)が、可動型キャビティ部から離型する力を分離力f1とし、固定型キャビティ部で成形されるフランジ部(図5の32b参照)が、固定型キャビティ部から離型する力を分離力f2とする。分離力f1と分離力f2を、F1がF2より大きくなるように設定する。
さらに詳しく図5に示す光学素子10Bで例示して説明すると、フランジ部3の可動型で成形される部分32aの形状を変化させて所定の分離力f1になるようにする。同様にして、フランジ部3の固定型で成形される部分32bの形状を変化させて所定の分離力f2になるようにする。
説明を簡単にするため、光学素子10Bの可動型で成形される光学機能部が可動型キャビティ部より離型する力と、光学素子10Bの固定型で成形される光学機能部が固定型キャビティ部より離型する力とが等しいと仮定した場合について説明する。この場合、フランジ部3の可動型で成形される部分32aは可動型キャビティ部との接触面積を多くすると共に光軸Xに対し平行に近い面を多くして可動型との分離をし難くして所定の大きい分離力f1にする。また、フランジ部3の固定型で成形される部分32bは、固定型キャビティ部との接触面積を少なくすると共に光軸Xに対し直角に近い面を多くして固定型との分離をしやすくし前記分離力f1より小さい分離力f2にする。このように、分離力f1を分離力f2より大きくなるように設定することにより、前述した分離力f1と分離力f2を、F1がF2より大きくなるように設定することができる。即ち、成形品(光学素子10B)を可動型キャビティ部に密着できる。
以上により、光学素子を樹脂材料の成形品で製造する際に、可動型と固定型に別れて開かれた後、成形品を可動型側と密着した状態で残すことができ、型面による成形品の突き出しがあっても、光学機能部を変形させることなく取り出せる。たとえ、可動型キャビティ部と成形品との隙間が仮に発生したとしても、その隙間は従来に比べ格段に少なくすることができ、これにより型面を介して成形品が確実に押し出され、光学機能部の成形精度がよくなる。
(実施の形態3)
請求項4、5、6、7、8に係わる実施の形態の光学素子について図面を参照して説明する。図6は実施の形態3における光学素子の正面図(a)、光軸断面図(b)、フランジ部の拡大光軸断面図(c)である。実施の形態3の光学素子は、実施の形態1および2の機能をそれぞれ組み合わせ相乗効果を発揮させるようにしたものである。実施の形態1と2と異なる部分を中心に説明する。
図6において、光学素子10Cは正のパワーを持つ単レンズであり、微細形状の光学機能部を有する物体側の面1、非球面の光学機能部を有する像側の面2、さらに外周に設けたフランジ部3で構成されている。光学素子10Cは、成形品であり、物体側の面1は金型の可動型キャビティ部で成形され、像側の面2は金型の固定型キャビティ部で成形されたものである。
フランジ部3の物体側の面1には成形時の熱収縮を防止する熱収縮阻止部31aがあり、熱収縮阻止部31aは光軸Xと略平行になっており、さらに、光学素子10Cの可動型で成形される部分が可動型キャビティ部622bより離型する力をF1とし、光学素子10Cの固定型で成形される部分が固定型キャビティ部621bより離型する力をF2としたとき、F1はF2より大きくなるように、フランジ部3の可動型キャビティ部で成形される部分32aの形状を変化させ、また、フランジ部3の固定型キャビティ部で成形される部分32bの形状を変化させている。なお、F1は分離力公差の最小値であり、F2は分離力公差の最大値である。
実施の形態3では、物体側の面1と像側の面2の光学機能部での分離力を等しいとした場合について例示して図6により説明する。この場合、フランジ部3の可動型キャビティ部で成形される部分32aは可動型キャビティ部との接触面積を多くすると共に、光軸Xに対し平行に近い面を多くして可動型との分離をし難くしている。また、フランジ部3の固定型キャビティ部で成形される部分32bは、固定型キャビティ部との接触面積を少なくすると共に、光軸Xに対し直角に近い面を多くして固定型との分離をしやすくしている。
以上により、光学素子は成形固化後、可動型と固定型に別れて開かれる工程で、成形品が可動型側と密着した状態で残すことができ、例え、成形品を可動型キャビティ部よりわずかに離れてもその量は格段に少なくすることができる。仮に、成形品と可動型キャビティ部間にわずかの隙間があっても、型面と熱収縮した光学機能部の面形状が一致しているので、熱収縮した光学機能部を、型面で成形品を突き出しても、型面により熱収縮した光学機能部に変形を生じない。特に、光学機能部の微細形状の成形精度がよくなる。
なお、本発明の光学素子は上記の実施の形態1から3に限定されるものではなく、他の一例として下記のようなものがある。図7は本発明の他の光学素子の模式光軸断面図である。図7(a)に示す光学素子は、像側の面2が可動型で成形され、凹面の光学機能部に光軸Xを中心とした輪帯の微細形状を有している。図7(b)に示す光学素子は、物体側の面1が可動型で成形され、平面の光学機能部に光軸Xを中心とした輪帯の微細形状を有している。図7(c)に示す光学素子は、像側の面2が可動型で成形され、平面の光学機能部に光軸Xを中心とした輪帯の微細形状を有している。図7(d)に示す光学素子は、物体側の面1が可動型で成形され、凹面の光学機能部に光軸Xを中心とした段階状輪帯の微細形状を有している。図7(e)に示す光学素子は、物体側の面1が可動型で成形され、平面の光学機能部に光軸Xを中心とした段階状輪帯の微細形状を有している。
実施の形態1における光学素子の正面図(a)、光軸断面図(b)、フランジ部の拡大光軸断面図(c)である。 図2は図1のフランジ部の熱収縮阻止部の例を示す光軸断面図である。 本発明の光学素子を成形する成形機の概略構成を示す断面図である。 成形工程における型開き前の状態図(a)と成形品突き出し状態図(b)である。 実施の形態2における光学素子の正面図(a)、光軸断面図(b)、フランジ部の拡大光軸断面図(c)である。 実施の形態3における光学素子の正面図(a)、光軸断面図(b)、フランジ部の拡大光軸断面図(c)である。 本発明の他の光学素子の模式光軸断面図である。 従来例の光学素子の正面図(a)、光軸断面図(b)、フランジ部の拡大光軸断面(c)である。 図8の微細形状の成形工程を示す模式図である。
符号の説明
10A、10B、10C 光学素子
1 物体側の面
1a 光学機能部
11a 微細形状
2 像側の面
3 フランジ部
31a 熱収縮阻止部
60 金型
621 固定型
621b 固定型キャビティ部
622 可動型
622b 可動型キャビティ部
622c 突き出し部

Claims (1)

  1. 少なくとも一方の面に光学機能部とその周辺側にフランジ部を有する光学素子において、
    前記光学素子はプラスチック材料からなり、
    前記光学機能部は、段差を有する複数の輪帯からなる形状を有し、
    前記フランジ部の前記光学機能部側の面前記光学素子の光軸とのなす角度が、
    1°〜20°の傾斜面からなる熱収縮阻止部を設けたことを特徴とする光学素子。
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