JP4258209B2 - エアーマッサージマット - Google Patents

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JP4258209B2 JP2002342913A JP2002342913A JP4258209B2 JP 4258209 B2 JP4258209 B2 JP 4258209B2 JP 2002342913 A JP2002342913 A JP 2002342913A JP 2002342913 A JP2002342913 A JP 2002342913A JP 4258209 B2 JP4258209 B2 JP 4258209B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の空気袋の膨張収縮を給排気装置を制御することによってマッサージを行うエアーマッサージマット、殊に寝具としても使用することができるエアーマッサージマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
寝具としても使用することができるエアーマッサージマットでは、ベースマット上に複数の空気袋を配置し、これら空気袋を膨張収縮させることでマッサージを行い、寝具として使用する時は上記空気袋を収縮させてベースマットによって人体を支持するようになっている。
【0003】
また、エアーマッサージマットの動作については就寝時に関するものとして特開平6−335499号公報に、眠気を十分に引き出すことができ、また静脈の血行促進を十分に促すことを目的として、空気袋の膨張収縮にかかる時間を時間の経過とともに遅くしていくものが示されている。また、起床時に関するものとしては、特開平6−335497号公報に、朝起きる際に心臓に負担を与えずに身体を心地よく目覚めさせることを目的として、空気袋の膨張収縮にかかる時間を時間の経過とともに速めていくものが示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−335499号公報
【特許文献2】
特開平6−335497号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
凹背(背面形状で腰のくびれの大きい)タイプの使用者等では、仰臥時に腰部とマットとの間に隙間ができて寝心地が悪い場合があり、この場合、一般には腰枕などを用いて隙間を埋めることが多かった。特公昭61−16455号公報のように、気密袋体で各体形体格に最も適した無理のない姿勢で身体を支持する方法もある。しかし、睡眠中は寝返りをしたり、横臥、伏臥姿勢になったりするために、途中で腰枕が不必要になったり邪魔になったりするという問題があった。また、これまでのエアーマッサージマットにおいては、ベースマット上に空気袋が配置されていることから、ベースマットの硬さによって空気袋の膨張による身体の持ち上がり高さや押圧が異なるという問題があった。これはベースマットが柔らかいために身体荷重がかかっている空気袋がベースマット中に沈み込んでしまうためである。もちろん、ベースマットを硬くすることで身体を効率よく持ち上げたり圧迫したりすることができるが、この場合、ベースマットの硬さが原因で睡眠中の寝心地が悪くなってしまう。
【0006】
また、人体の下腿部(膝から足首までの部分)に対応する位置にある空気袋を膨張させて脚枕として使用する場合、一つの空気袋で下腿部を持ち上げていたことから、高く持ち上げようとすると、仰臥時おいて下方向に膨らんでいる脹脛への圧迫感が強くなりすぎるという問題があった。
【0008】
さらに空気袋の膨張収縮動作の速度に関しては、空気袋が膨張・収縮している速度を速いと感じるか遅いと感じるかは使用者によって異なり、誰もが快適と感ずるものではない。また、様々な場面で用いるためには夫々の場面に適した動作が必要である。
【0009】
本発明はこのような点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは上記の問題点を解決して寝心地のよいエアーマッサージマットを提供したり、動作パラメータの設定で平常時、就寝前、起床時、仮眠時、或いはそれ以外の場面での快適な使用並びに動作を効率的に行うことができるエアーマッサージマットを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれら空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、ベースマット上の上記マッサージ用の複数の空気袋のうちの人体の腰部に対応する空気袋マッサージ用の膨張時よりも少ない空気量の空気供給で腰枕とするとともに空気の供給による腰の持ち上げ開始から一定時間経過後収縮させて平面状態に戻す腰枕設定モードを備えていることに特徴を有している。マッサージ用の空気袋のうち、腰部に対応する空気袋を腰枕としても使用することができるようにしたものである。この時、空気袋の上記ベースマットへの沈み込み防止用であって内圧が調整自在とされたベース空気袋を、空気袋とベースマットの間に介在させていると、ベース空気袋を加圧膨張させることにより、空気袋がマットに沈み込んでしまうことを防ぐものであり、このためにベースマットとして就寝に適した硬さのものを用いることができる。
【0011】
そして請求項の発明は、人体の臀部に対応する位置に上記ベース空気袋を設けていることに特徴を有しており、請求項の発明は人体の腰部から臀部にかけての対応位置に上記ベース空気袋を設けていることに特徴を有している。
【0012】
また、請求項5の発明は、人体の下腿部に対応する空気袋を膝用と足首用の複数に分割された空気袋からなるとともに膨張時における膝部側の空気袋の上面を膨張時における足首部側の空気袋の上面より低くしていることに特徴を有している。
【0013】
請求項6の発明は、除湿用空気の流出口を備えた除湿用空気袋を備えていることに特徴を有している。
【0015】
請求項7の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれら空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、前記操作部に空気袋の膨張及び保持並びに収縮によるマッサージ速度の設定部を備えていることに特徴を有している。
【0016】
請求項8の発明は、請求項7記載の発明において、設定部で設定された速度よりも遅い速度でマッサージ動作を行わせる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0017】
請求項9の発明は、請求項7記載の発明において、設定部で設定された速度よりも速いマッサージ動作を行わせる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0018】
請求項10の発明は、請求項7記載の発明において、設定部で設定部で設定された速度よりも遅い速度でマッサージ動作を行わせた後、設定部で設定された速度よりも速いマッサージ動作を行わせる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0019】
請求項11の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれら空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、下腿部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋、臀部左側に対応する空気袋、もしくは、肩部左側に対応する空気袋、臀部右側に対応する空気袋、の順に給排気を行って膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0020】
請求項12の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれら空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、下腿部に夫々対応させて設けられているとともに、腰部に対応する空気袋を膨張させ、該空気袋の膨張を保持したまま、臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを交互に膨張収縮させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0021】
請求項13の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれら空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、下腿部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張収縮させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0022】
請求項14の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって銀作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持及び収縮によりこれらの空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて肩部左側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0023】
請求項15の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれらの空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられているとともに、臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて臀部右側に対応する空気袋と肩部右側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて肩部左側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0024】
請求項16の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持及び収縮によりこれらの空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び並びに収縮させ、続いて腰部に対応する空気袋、或いは背部に対応する空気袋、或いは腰部に対麻する空気袋と背部に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0025】
請求項17の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対応する、指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持及び収縮によりこれらの空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋と背部に対応する空気袋と腰部に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて背部に対応する空気袋と腰部に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて腰部に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0026】
請求項18の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収溝させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれらの空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、大腿部、下腿部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収緒させ、続いて背部に対応する空気袋と腰部に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて大腿部に対応する空気袋を膨張及び保持並びに収縮させ、続いて下腿部に対応する空気袋を膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0027】
請求項19の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持及び収縮によりこれらの空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、大腿部、下腿部に夫々対応させて設けられ、さらに下腿部に対応する空気袋上に複数の空気袋を重畳して設けられているとともに、下腿部に対応する空気袋を膨張させ、該空気袋を保持したまま、該空気袋上の複数の空気袋を膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0028】
請求項20の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれら空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられ、さらに背部に対応する位置に重畳して設けられた別の空気袋を膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0029】
請求項21の発明は、背部に対応する位置に重畳して設けられた別の空気袋の横幅は、背部の長手方向の後正中線を中央とし、身体体幹部横幅の半分以上且つ身体体幹部横幅以下のサイズであることに特徴を有している。
【0030】
請求項22の発明は、背部に対応する位置に重畳して設けられた別の空気袋の膨張と収縮を、夫々人体の呼吸の吸気相と呼気相に対応させている動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0031】
請求項23の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持及び収縮によりこれらの空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、大腿部、下腿部に夫々対応させて設けられているとともに、大腿部に対応する空気袋を膨張させる時に前記給排気部から給気される空気を段階的に給気させる動作モードを備えていることに特徴を有している。
【0032】
請求項24の発明は、仰臥状態の身体背面の肩部、背部、腰部、臀部、大腿部、脚部に夫々対応させて設けられた空気袋は、身体体幹部横幅以上の横幅であることに特徴を有している。
【0033】
請求項25の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれら空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、下腿部に夫々対応させて設けられているとともに、下腿部に対応する空気袋を収縮させるにあたり、排気する空気量と排気時間とをゆらがせるモードを備えていることに特徴を有している。
【0034】
請求項26の発明は、吸排気装置が発熱部材の収納部から吸入した空気を空気袋へと送り出すものであることに特徴を有しており、さらに請求項27の発明は、吸排気装置におけるエアーポンプによる強制排気路と大気に開放された自然排気路とを空気袋が備えていることに特徴を有している。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態の一例に基づいて説明すると、図示例のエアーマッサージマット1は、ベースマット1cと中層マット1bと上層マット1aの三層からなるとともに、上層マット1aの下層に空気袋2を配置し、さらに該空気袋2の下層にベース空気袋3を配置したもので、ここでは空気袋2として、仰臥状態の身体背面の左右の肩部に夫々対応する空気袋2a,2aと、背部に対応する空気袋2bと、腰部に対応する空気袋2cと、左右の臀部に夫々対応する空気袋2d,2dと、下腿部に対応する空気袋2eとを設けている(人体各部との対応位置関係は図3参照。また、図37に示すように、大腿部に対応する空気袋2fも設けたものでもよい)。またベース空気袋3としては、中層マット1bをくり抜いた部分に位置するとともに、上記の全空気袋2a〜2eとベースマット1cとの間に介在するものを用いている。
【0036】
また、これら空気袋2a〜2e及びベース空気袋3を個別に膨張及び収縮させる給排気装置4と、給排気装置4を制御する制御装置5もマット1内の隅部に配置している。なお、全空気袋2a〜2eとベースマット1cにエアホースを介して接続される給排気装置4及び制御装置5は、マット1外に設置されるものであってもよい。図中6は操作器である。
【0037】
なお、仰臥状態の身体背面の各部位に対応するマッサージ用の空気袋2a〜2eは、その位置を身長、体格にあわせてマット1の長手方向に変更することができるようにしておくのが好ましく、このようにしておくことで最適な位置で効果的にマッサージ動作を与えることができる。この時、図6に示すように、腰部に対応する空気袋2cと臀部に対応する空気袋2d,2dは相互に連結して、同時に移動させることができるようにしておくとよい。一つずつ移動させるよりも調節が容易であるとともに、一般的に腰部と臀部の距離は身長によって大差がないので、身長の差による問題が起きることは殆どない。図7に示すように、肩部に対応する空気袋2a,2bと背部に対応する空気袋2bについても同様に相互に連結しておいてもよい。
【0038】
図2では、上層1a、中層1b、下層(ベースマット)1cの三層構造からなるとともに上層1aの下層に空気袋2a〜2eを配したマット1を示しているが、身体ヘマッサージ動作を与えることが可能であればマット1は何層であってもよいし、空気袋2a〜2eをいずれの層の位置もしくは層間に配置してもよい。また、ベース空気袋3が中層マット1bをくり抜いた部分にはめ込んでいるが、ベース空気袋3はマッサージ用の空気袋2a〜2eより下部で且つベースマット1cの上層にあればよい。
【0039】
次に、図3のブロック図に基づき説明する。操作器6にて動作を設定するためのスイッチを押すと、空気袋2a〜2e,3を膨張・収縮させる速度を制御する動作速度制御部51と、空気袋2a〜2,3eを膨張・保持・収縮させる時間を制御する動作時間制御部52と、複数の空気袋2a〜2e,3から膨張・保持・収縮させる空気袋2a〜2e,3を選択する動作空気袋選択部53と、次に動作させる空気袋2a〜2e,3を切り換えるまでにかかる時間を制御する切換時間制御部54に対して、動作に対応する設定パターン信号が伝達される。ここで制御されるパラメータとしては、身体の各部位に対応する空気袋2a〜2eへのエアー給気スピード、空気袋2a〜2eからの排気に際してのエアー排気スピード、エアー給気時間、エアー保持時間、エアー排気時間、どの空気袋2a〜2e,3をどの順序でどういったタイミングで給気・保持・排気するか、といったものがある。続いて、制御装置6から設定パターン信号に基づく制御信号が給排気装置5に伝達され、設定パターン信号に従いエアーポンプ41と加圧分岐部42と電磁弁43a〜43fが駆動されることで、ベース空気袋3及び身体の各部位に対応する空気袋2a〜2eの膨張・保持・収縮の動作がなされ、設定パターンで身体ヘマッサージ動作を与えることができる。エアーポンプ41と電磁弁43の動作と対応する空気袋2の動作を図5に示す。そして、身体の各部位に対応する空気袋2a〜2eを動作させる時には、同時にベース空気袋3の内圧を上げて硬くしておき、身体の各部位に対応する空気袋2a〜2eの沈み込みを防止する。なお、大腿部に対応させた空気袋2fを備えたものでは、この空気袋2fも空気袋2a〜2eと同様に膨張・保持・収縮の制御を行うものとする。
【0040】
肩部と臀部に対応する空気袋2a,2dは仰臥する身体に対して左右一対で設けているが、これらの空気袋2a,2a及び空気袋2d,2dは左右個別に膨張・保持・収縮させることができるようにしており、交互に膨張・収縮させることによって、夫々肩部と腰部とに対してひねり動作を与えることができるようにしている。背部と腰部に対応する空気袋2b,2cは、その膨張時、夫々人体の背部と腰部に伸ばし動作を行わせることになる。また下腿部に対応する空気袋2eは、その膨張収縮により、脚部の上げ下げ動作を行わせることになる。なお、図3に示すように、肩部に対応する空気袋2a,2aは、その膨張時の持ち上げ中心位置が肩甲骨の中心イに合うように配置しておくことによって、しっかり高く効果的に肩を持ち上げて左右にひねることかできる。この時にストレッチされる主な筋は、僧帽筋、肩甲挙筋等である。一方の空気袋2aの片側上に他方の空気袋2aを重畳させておけば、人体の中心線に近いところを持ち上げることができる。
【0041】
ベース空気袋3は、マッサージ中は身体の各部位に対応する空気袋2a〜2eの沈み込みを防止するために設けたものであり、このためにマッサージ中は上述のように加圧状態として空気袋2a〜2eの沈み込みを防ぐが、マッサージ終了後にはその内圧を下げて身体の沈み込み量を調節し、寝心地よく身体にフィットするようにしておく。ベース空気袋3の厚みは例えば約4cm以上あると使用者の体形や体格にかかわらず、適切な調節が可能である。
【0042】
ベース空気袋3は、前述のように全身に対応するように全空気袋2a〜2eの下部に配置するほか、特定の部位の下層にのみ配置したものであってもよい。図8は臀部に対応する空気袋2dの下部だけに配置した場合を、図9は腰部及び臀部に対応する空気袋2c,2dの下層にだけ配置した場合を示している。また、図10に示すように、腰部に対応する空気袋2cの下部だけに配置してもよいし、図11に示すように、上半身に対応する空気袋2a〜2dの下部に配置してもよい。さらに、図示はしていないがベース空気袋3が1気室である必要はなく、複数に分割して配置してもよいし、マット1の中層マット1bなどをベース空気袋3で構成するようにしてもよい。
【0043】
もっとも、ベース空気袋3は、少なくとも臀部の対応位置には存在しているようにしておくのが好ましい。身体を頭部、胸部、上肢、臀部、脚部に分割したとすると、臀部の体重に対する重量比が最も高く(体重の約44%を占めるとの報告もあり)、他の部位と比較して沈み込みやすいし、空気袋での身体持ち上げ負荷が高いからである。また、人体の体格差のことを考慮すれば、人体の腰部から臀部にかけての対応位置にベース空気袋3を設けておくとよい。使用者の体格差にかかわらず、臀部の下方位置にベース空気袋3を位置させることができる。
【0044】
図10は下腿部に対応する空気袋2eを膝部側と足首側とに2分割するとともに膝部側の空気袋2eを足首側の空気袋2eよりも小さくしている。これは両空気袋2e,2eに空気を流入させて膨張させた時、膝部側の空気袋2eの上面よりも足首部側の空気袋2eの上面の方が高くなるようにするためである。もっとも、両空気袋2e,2eが同じサイズであっても、膝部側の空気袋2eよりも足首側の空気袋2eに多くの空気を供給したり、足首側の空気袋2eを膨張させ、次に膝部側の空気袋2eを膨張させるようにしても、膝部側の空気袋2eよりも足首部側の空気袋2eを高くすることができる。いずれにしても、このように高さに差を持たせることで、脚を持ち上げた時に使用者が脹脛部に圧迫感を覚えることがないものとなる。
【0045】
空気袋2eは完全に分割されていなくてもよく、図14及び図15に示すように、膝部に対応する側の幅を足首に対応する側より小さくして中央部のみを圧着した空気袋2eであっても、独立した二つの空気袋2e,2eが並設されているのと同様の効果を得ることができる。この場合、足首に対応する側から空気を流入させて膨張させ、膝部に対応する側から空気を流出させて排気収縮させるのが好ましい。このほか、ここでは図示していないが、三つ以上の空気袋からなる構造でも、足首部が膝部より低い位置になることがないようにすればよく、下腿部に対応する空気袋の数は限定されない。
【0046】
次に、エアーマッサージマットの動作内容の実施例について説明する。空気袋2a〜2eを速い速度で膨張させるためには、エアーポンプ41としてその能力が高くて流量を大きくとることができるものを用いるのが好ましい。能力が大きければ、速い速度から遅い速度までを調整して使用できる。このほか、エアーポンプ41の駆動を制御するのではなく、エアーポンプ41と空気袋2a〜2eを接続するホースや電磁弁43a〜43fの径を変えておくことによっても空気袋を膨張させる速度を設定することができ、電磁弁43a〜43fとして流量調節可能なものを用いれば、速度の制御を行うことができる。
【0047】
空気袋2a〜2eを収縮させる場合においては、空気袋2a〜2e上に載っている身体の体重で自然排気することもできるが、膨張時と共通、あるいは別に用意したエアーポンプ41で強制的に排気するようにしてもよい。自然排気の場合、空気袋2a〜2e上に載っている身体の体重によって空気袋2a〜2eの収縮する速度が決まるが、強制的に排気することによって、空気袋2a〜2eを収縮させる速度も調整することができる。またこの場合、身体の体重だけでは抜けきらない空気を完全に抜ききることもできる。
【0048】
ただし、動作速度制御部51で、空気袋2a〜2eを膨張・収縮させる速度を変化させる以外に、膨張と保持を交互に繰り返す段階的膨張を行わせることで空気袋2a〜2eが膨らみきるまでにかかる時間を制御したり、膨らみきった後、その状態を一定時間保持したり、切換時間制御部54で次の空気袋が膨張されるまでの切換時間を制御することによっても主観的に感じる動作速度を変化させることができる。
【0049】
まず、平常時(通常のマッサージ動作時)の動作は、使用者が好みで動作速度、動作時間、動作空気袋選択、切換時間の設定を行う。ここで、各使用者は体感として速くもなく遅くもない動作速度に設定する。例えば、図16に示すように操作器6に平常時動作を設定するスイッチ61に“速”と“遅”のスイッチ62,63を付設して、何れかのスイッチ62,63を押すことで動作速度、動作時間、動作空気袋選択、切換時間が同時に変更され、主観的に感じる動作速度を変化させ、主観的に通常と感じる速度の時に“設定”のスイッチ64を押せば、その時の速度が平常時の速度にセットされるようにしておくのである。もちろん平常時の速度として予め一般的な動作が記録されているものであってもよく、この場合、操作器6に平常時スイッチ61は必要なく、電源スイッチ60を入れれば通常のマッサージ動作がなされるようにしておく。なお、「平常時」とは、上述のように単にマッサージを目的として使用する場合を指しており、次に述べる就寝前や起床時の特別な動作と区別するために用いている。
【0050】
請求項8記載の使用者が設定した平常時の速度よりも遅いマッサージ動作が出力される動作モードは、就寝前に使用することを想定したもので、この時の基本動作は、動作速度制御部51で空気袋の膨張速度を平常時より一定の割合で遅くしたり、或いは動作時間制御部52で、膨張と保持を交互に繰り返して空気袋2a〜2eが膨らみきるまでにかかる時間を平常時より一定の割合で長くしたり、膨張状態の保持時間を長くしたり、或いは切換時間制御部54で次の空気袋2a〜2eが膨張されるまでの切換時聞を長くしたりするものであり、ここでは操作器6の“おやすみコース”のスイッチ65を入れたならば、図17に示すように、動作速度制御部51と動作時間制御部52と切換時間制御部53の全てが平常時よりも遅く(長く)するようにしている。このような動作モードは、就寝前に適したマッサージとなる。コースとしての動作時間は、15分から30分程度が適当で、時間がきたら自動的に電源がオフされるようにしてある。平常時に対する遅くする(長くする)一定の割合は、例えば50%とすればよりが、この数値に限るものではなく、また変更できるようにしておいてもよい。
【0051】
請求項9記載の使用者が設定した平常時の速度に対して一定の割合で速いマッサージ動作が出力される動作モードは、起床時に使用することを想定したもので、この時の基本動作は、動作速度制御部51で空気袋の膨張速度を平常時より一定の割合で速くしたり、或いは動作時間制御部52で、膨らみきった後の保持を行うことなく即座に排気に移るようにしたり、或いは切換時間制御部54で次の空気袋2a〜2eが膨張されるまでの切換時間を短くしたりするものであり、ここでは操作器6の“おはようコース”のスイッチ66を入れたならば、図18に示すように、動作速度制御部51と動作時間制御部52と切換時間制御部53の全てが平常時よりも速く(短く)するようにしている。このような動作モードは、起床時に適したマッサージとなる。コースとしての動作時間は、5分から1O分程度が適当で、時間がきたら自動的に電源がオフされるようにしてある。
【0052】
さらに請求項10に記載の使用者が設定した平常時の速度よりも遅いマッサージ動作が出力され、その後、使用者が設定した平常時の速度に対して一定の割合で速いマッサージ動作が出力される動作モードは、仮眠時に使用することを想定したもので、この時の基本動作は、最初に上述の“おやすみコース”のスイッチ65を入れた時と同様の動作が出力され、5分から15分程度時間が経過したところで一旦出力が停止され、さらに5分から15分程度時間が経過したところで上述の“おはようコース”のスイッチ66を入れた時と同様の動作が出力されるようにしており、ここでは“仮眠コース”のスイッチ67を押せば、使用者が設定した平常時の速度に対して一定の割合で遅いマッサージ動作が出力され、所定の時間経過後に、使用者が設定した平常時の速度に対して一定の割合で速いマッサージ動作が出力されるようにしている。コースとしての動作時間は15分から30分程度が適当で、時間がきたら自動的に電源がオフされるようにしてある。なお、上述の各動作は、平常時、就寝前、起床時、仮眠時に限らず、使用者の好みでいつ使用してもよい。
【0053】
出力されるマッサージ動作の速度の具体的な一例としては、“おやすみコース”の場合、肩部と臀部用の空気袋2a,2dが最大容量になるまでにかかる時間を18秒以上、背部と腰部の空気袋2b,2cが最大容量になるまでにかかる時間を14秒以上とするのが効果的であり、また、“おはようコース”の場合、肩部と臀部用の空気袋2a,2dが最大容量になるまでにかかる時間を18秒以下、背部と腰部の空気袋2b,2cが最大容量になるまでにかかる時間を14秒以下とするのが効果的である。ただし、使用者によって速度に関する感覚が異なることから、“おやすみコース”の場合は、主観的にゆったりした感覚があり、“おはようコース”の場合は“おやすみコース”の場合とは違った少し速めの動作だと使用者が感じればよい。
【0054】
次に請求項11〜23,25に記載の動作させる空気袋2a〜2e(2f)の順序について説明する。図18は請求項11に記載の動作を示しており、まず肩部右側に対応する空気袋2aを膨張させる。これにより肩部右側が持ち上げられ、身体の後面では僧帽筋や肩甲挙筋などが圧迫され、前面では大胸筋などが伸展される。この時、身体の上半身は左側方向を向いている形となる。ここで、肩部右側に対応する空気袋2aを収縮させ始めると同時に、肩部右側とは対角線上にある臀部左側に対応する空気袋2dを膨張させる。これにより、腰部の腸腰筋や大腰筋などが伸展されることに加えて、上半身がまだ左側方向を向いたままで腰周辺が右側にひねられるために、上半身と腰部周辺とは夫々反対側方向にひねられることになる。肩部左側と臀部右側についても同様に夫々反対側方向へのひねり動作が可能である。図20(a)に空気袋2a,2dの動作を示したタイムチャートを示す。ここではどの空気袋2a,2dも同時に膨張・保持しないようにして動作させている。図20(b)は、肩右加圧、次に肩右保持、次に肩右保持のまま尻左加圧、次に肩右、尻左保持(又は肩右減圧、尻左保持)、次に肩右、尻左減圧という動作を示している。また、他の順序例として図20(c)を示す。なお、いずれの場合も対角線上にある空気袋は同時に膨張させていない。
【0055】
図21は請求項12に記載の動作を示しており、腰部に対応する空気袋2cを最大容量まで膨張させ、この状態で保持したまま臀部右側に対応する空気袋2dを膨張させる。その後、臀部右側の空気袋2dを収縮させなから臀部左側の空気袋2dを膨張させる。このようにして臀部左右の空気袋2d,2dの膨張と収縮を交互に繰り返す。
【0056】
図22は請求項13に記載の動作を示しており、肩部両側に対応する空気袋2a,2aと、臀部両側に対応する空気袋2d,2dを同時に膨張させている。図2(b)に示すように、肩部に対応する空気袋2aが肩部に、臀部に対応する空気袋2dが臀部に当たって上半身が持上げられることになる。この時、身体を長手方向上側に少しずらして臀部両側に対応する空気袋2d,2dが脚部のつけ根辺りに当たるようにしてもよい(図22(c)参照)。予め下腿部の付け根辺りに対応する空気袋を用意しておいてもよいのはもちろんであり、この場合、身体をずらす必要がなくなる。図23に示すように、さらに下腿部に対応する空気袋2eを同時に膨張させて脚部も上げるようにしてもよい。
【0057】
図24は請求項14に記載の動作を示しており、まず肩部右側に対応する空気袋2aと臀部右側に対応する空気袋2dを同時に膨張させる。これにより肩部右側と臀部右側が持上げられ、身体が左側を向いて傾斜する形となる。ここで、この状態は保持させても保持させなくてもよい。続いて肩部右側に対応する空気袋2aと臀部右側に対応する空気袋2dを収縮させ始めると同時に、肩部左側に対応する空気袋2aと臀部左側に対応する空気袋2dを同時に膨張させる。これにより肩部左側と臀部左側が持上げられ、身体が右側を向いて傾斜する形となる。ここで、この状態は保持させても保持させなくてもよい。続いて肩部左側に対応する空気袋2aと臀部左側に対応する空気袋2dを収縮させ始めると同時に、再び肩部右側に対応する空気袋2aと臀部右側に対応する空気袋2dを同時に膨張させる。以降、これらの動作を繰り返し、身体を左右に傾斜して揺らすようにする。各動作は、空気袋を最大容量まで膨張させてもよいし、最大容量に達する前に次の動作に移ってもよい。
【0058】
図25は請求項15に記載の動作を示しており、まず臀部右側に対応する空気袋2dと臀部左側に対応する空気袋2dを同時に膨張させる。ここで、この状態は保持させても保持させなくてもよい。続いて臀部右側に対応する空気袋2dと臀部左側に対応する空気袋2dを収縮させ始めると同時に、臀部右側に対応する空気袋2dと肩部右側に対応する空気袋2aを同時に膨張させる。ここで、この状態は保持させても保持させなくてもよい。続いて臀部右側に対応する空気袋2dと肩部右側に対応する空気袋2aを収縮させ始めると同時に、肩部右側に対応する空気袋2aと肩部左側に対応する空気袋2aを同時に膨張させる。ここで、この状態は保持させても保持させなくてもよい。続いて肩部右側に対応する空気袋2aと肩部左側に対応する空気袋2aを収縮させ始めると同時に、肩部左側に対応する空気袋2aと臀部左側に対応する空気袋2dを同時に膨張させる。ここで、この状態は保持させても保持させなくてもよい。続いて肩部左側に対応する空気袋2aと臀部左側に対応する空気袋2dを収縮させ始めると同時に、臀部右側に対応する空気袋2dと肩部左側に対応する空気袋2aを同時に膨張させる。以降、これらの動作を繰り返し、上半身が時計回りに回転するような感じを与えるようにする。各動作は、空気袋を最大容量まで膨張させてもよいし、最大容量に達する前に次の動作に移ってもよい。また、動作させる空気袋の順序を逆にして回転方向を反転させ、身体が反時計回りに回転するような感じを与えるようにしてもよい。
【0059】
図26は請求項16に記載の動作を示しており、まず肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋2aと臀部右側に対応する空気袋2dと臀部左側に対応する空気袋2dとを同時に膨張させる。これにより肩部右側と肩部左側と臀部右側と臀部左側が持上げられ、上半身が持上げられる形となる。ここで、この状態は保持させても保持させなくてもよい。ただし、ここでは背部や腰部が支えられていない。続いて肩部右側に対応する空気袋2aと肩部左側に対応する空気袋2aと臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋2dを収縮させ始めると同時に、腰部に対応する空気袋2cと背部に対応する空気袋2bを同時に膨張させる。続いて腰部に対応する空気袋2cと背部に対応する空気袋2bを収縮させ始めると同時に、再び肩部右側に対応する空気袋2aと肩部左側に対応する空気袋2aと臀部右側に対応する空気袋2dと臀部左側に対応する空気袋2dとを同時に膨張させる。以降、これらの動作を繰り返し、上半身を持上げた時に、背部や腰部も支えられているような感じを与えるようにする。各動作は、空気袋を最大容量まで膨張させてもよいし、最大容量に達する前に次の動作に移ってもよい。
【0060】
図27は請求項17に記載の動作を示しており、まず肩部右側に対応する空気袋2aと肩部左側に対応する空気袋2aと背部に対応する空気袋2bと腰部に対応する空気袋2cと臀部右側に対応する空気袋2dと臀部左側に対応する空気袋2dとを同時に膨張及び保持並びに収縮させる。この動作を1回動作或いは2回以上繰返して動作させる。続いて背部に対応する空気袋2bと腰部に対応する空気袋2cと臀部右側に対応する空気袋2dと臀部左側に対応する空気袋2dとを同時に膨張及び保持並びに収縮させる。この動作を1回動作或いは2回以上繰返して動作させる。続いて腰部に対応する空気袋2cと臀部右側に対応する空気袋2dと臀部左側に対応する空気袋2dとを同時に膨張及び保持並びに収縮させる。この動作を1回動作或いは2回以上繰返して動作させる。続いて臀部右側に対応する空気袋2dと臀部左側に対応する空気袋2dとを同時に膨張及び保持並びに収縮させる。この動作を1回動作或いは2回以上繰返して動作させる。このように、時間が経過するにつれて動作させる空気袋の数を減らしていく。つまり膨張する空気袋と身体との接触面積を滅らしていく。また、時間が経過するにつれて、動作させる空気袋の数を滅らしていくことができるのであれば、動作させる空気袋は上記に限るものではない。
【0061】
図28は請求項18に記載の動作を示しており、まず肩部右側に対応する空気袋2aと肩部左側に対応する空気袋2aとを同時に膨張及び保持並びに収縮させる。この動作を1回動作或いは2回以上繰返して動作させる。続いて背部に対応する空気袋2bと腰部に対応する空気袋2cとを同時に膨張及び保持並びに収縮させる。この動作を1回動作或いは2回以上繰返して動作させる。続いて臀部右側に対応する空気袋2dと肩部左側に対応する空気袋2aとを同時に膨張及び保持並びに収縮させる。続いて大腿部に対応する空気袋2fを膨張及び保持並びに収縮させる。この動作を1回動作或いは2回以上繰返して動作させる。続いて下腿部に対応する空気袋2eを膨張及び保持並びに収縮させる。この動作を1回動作或いは2回以上繰返して動作させる。このように、時間が経過するにつれて、動作させる空気袋の位置を上半身から下半身へ移動させる。また、時間が経過するにつれて、動作させる空気袋の位置を上半身から下半身へ移動しているような感じるを与えることができるのであれば、動作させる空気袋は上記に限るものではない。
【0062】
図29は請求項19に記載の動作を示しており、図中の2e1,2e2,2e3,2e4は空気袋2eの上面側に重畳させて設けた空気袋で、個別に膨張収縮させることができるようにしている。その動作を説明すると、まず下腿部に対応する空気袋2eを膨張させる。そして下腿部に対応する空気袋2eを保持したままで、例えば、足先から膝側に向けて空気袋2e1,2e2,2e3,2e4をこの順で膨張及び保持並びに収縮させる。
【0063】
図30に示すように、空気袋2e1,2e2、空気袋2e2,2e3、空気袋2e3,2e4の順に2つずつ膨張及び保持並びに収縮させてもよい。また、下腿部に対応する空気袋2e上の複数の空気袋2e1,2e2,2e3,2e4は順に動作させなくてもよいし、その順序がランダムであってもよい。
【0064】
図31は請求項20に記載の背部に対応する位置に重畳させて設けた別の空気袋2gを示してる。この空気袋2gはその膨張時、胸や腹を背面から押し広げるような形となるため人体の吸気をしやすくし、収縮する時、呼気をしやすくする。なお、空気袋2gの横幅は、人体背部の長手方向の後正中線を中央とし、身体横幅Yの半分以上且つ身体横幅Y以下のサイズX(Y/2≦X≦Y)としておくのが好ましい。身体体幹部横幅の平均値(年齢20歳から64歳の男女)が328mmであるとのデータを用いると、空気袋2gの横幅Xは164mm以上328mm以下とするのである。空気袋2gの横幅Xをこの範囲内にすると、図に示すように膨張した空気袋2gが身体の側面に接することがない。なお、空気袋2gの横幅Xが身体体幹部横幅Yより長い場合は、胸や腹を背面から押し広げて呼吸をイメージさせる感じがなくなる。また身体体幹部横幅Yの半分より短い場合は、持ち上げた時にぐらつき感があったり、痛みを感じることがある。
【0065】
図32は請求項22に記載の空気袋2gの動作を示しており、その膨張と収縮が夫々人体の呼吸の吸気相と呼気相に対応するように制御している。上述のように、空気袋2gが膨張する時には胸や腹を背面から押し広げるような形となるため吸気しやすいし、収縮する時にはふわっと身体が下に下がるため呼気しやすい。また、該空気袋2gが人体胸部の背面に位置していると胸式呼吸をしやすくする。この場合、空気袋2gは肩部に対応する空気袋2aと背部に対応する空気袋2bとに重畳させるとよい。また、空気袋2gが人体腹部の背面に位置していると、腹式呼吸をしやすくする。この場合、空気袋2gは背部に対応する空気袋2bと腰部に対応する空気袋2cとに重畳させるとよい。
【0066】
動作に対応させる呼吸周期の基準は、予め一般的な呼吸や深呼吸の周期を登録したものや、それらより少しだけ遅い周期或いは1/fゆらぎで変化するものや、ここでは図示しないが呼吸周期検出部により検出される人体の呼吸周期をリアルタイムでセンシングしてフィードバックするものや、時間の経過とともに上記の周期の組合せや比率を変えたりするものなどが考えられる。
【0067】
図33は請求項23に記載の動作を示しており、大腿部に対応する空気袋2fに段階的な給気を行って段階的に膨張させている。この場合、荷重の関係で大腿部に対応する空気袋2fの膝に近い部分が持ち上がり、続いて臀部側も持ち上がるが、この時、持ち上がり時の押圧のピークが移動するように感じさせることができる。また、このように押圧のピークが移動するような感じを与えることができるのであれぼ、他の空気袋2a〜2eにも段階的な給気を行ってもよい。
【0068】
図34は請求項24に記載の空気袋2(2a〜2f)、つまりは横幅Zが身体の横幅Yよりも大きい空気袋2を示している。なお、肩部や臀部に対応する空気袋2a,2dのように左右で分割したものにおいては、この場合の横幅は、図34(b)に示すように左右一組で考えるものとする。ただしこの場合には左右の各空気袋2の身体側の端は身体の下に挟み込まれる形で配置させる必要がある。いずれにしても、このような横幅Zとしておくことで、空気袋2は身体側面に接する部分が大きく膨張する。
【0069】
空気袋2(2a〜2f)の身体長手方向のサイズについては、シートを二枚張り合わせたもので構成すると、膨張させた時に円柱状となるために、そのサイズが長い場合、身体に接触する部分が線的になってしまい、接触感が悪かったり痛かったりする。よって、図示はしないが空気袋を身体横方向に複数に分割することによって圧刺激を柔らかい感触にすることもできる。
【0070】
図35は請求項25に記載の動作を示しており、脚部に対応する空気袋2eを膨張させる時、脚が持ち上げられていると感じる高さまで持ち上げて、そこからさらに空気袋2eの最大容量まで膨張させる時に階段状に膨張させる。そして最大容量で一定時間一旦保持してから空気袋2eを収縮させる際、エアーの排気量と排気時間とをゆらがせて段階的に空気袋を収縮させている。
【0071】
上記の各動作モードのほか、動作速度、動作時間、切換時間を制御することによって様々な目的のコース用動作を得ることができる。
【0072】
図36は腰部に対応する空気袋2cのみを膨張させた状態を示しており、マッサージ終了後に腰部に対応する空気袋2cだけを膨張させて腰枕として機能させることによって、入眠時に腰部の凹凸の隙間を埋めることができる。ただし、膨張させる高さはあらかじめ設定しておくものとする。図示していないが、自動的に腰部の隙間をセンシングして高さが調節されるようにしてあってもよい。なお、マッサージ時の膨張は身体を持ち上げたり押圧刺激を与えたりする空気量であるため、腰部の隙間を埋める腰枕とする場合はこれより少ない空気量でよい。ただし、使用者がこの空気袋2cによって腰が楽だと感じる高さまで持ち上がるだけの空気量が必要である。さらに、この腰枕機能は、持ち上げ開始から一定時間経過後は空気袋2cを収縮させて平面状態に戻すものとする。この時間は、所定の時間(例えは1時間)が予め設定されていてもよいし、使用者が好みで設定するようにしてもよい。使用者の睡眠状態をセンシングして、その睡眠状態(例えば、深睡眠状態に到達した等)に合わせて収縮するようにしてもよい。
【0073】
図37は、マット1内で身体の各部位に対応する空気袋2a〜2eの上面に除湿用空気袋7配置した例を示している。除湿用空気袋7は給排気装置5とエアーホースで繋がれており、給排気装置5から送られる空気を除湿用空気流出口70から流出させることによってマット1内部を除湿する。除湿用空気袋7は流出させる空気でマット1内部を除湿できるのであれば、何れの位置に配置されていてもよく、たとえば図38に示すように、身体の各部位に対応する空気袋2a〜2eの下に配置していてもよい。もっとも、図39に示すように除湿用空気袋7の除湿用空気流出口70をマット1に接する部分となる上面中央に一列にあると空気の流出がしにくくなることから、図40に示すように除湿用空気袋7の上面中央から左右に振り分けた位置、つまりはマット1に接しない位置に除湿用空気流出口70を設ければ、空気をスムーズに流出させることができる。
【0074】
ところで、給排気装置4と制御装置5をマット1内に配置する場合、電磁弁やモータ駆動回路等の発熱部材がマット1内にあることになるために、その放熱が問題となる。このために、エアーポンプ41の空気吸入を発熱部材が納められた筐体内から行うとよい。たとえば、図41に示すように制御装置(本体回路)5と電磁弁とを一つの筐体に、エアーポンプ41を他の筐体に納め、前者の筐体内から吸入した空気を電磁弁を通じて空気袋2a〜2fやベース空気袋3や除湿用空気袋7に送られるようにするのである。
【0075】
また、膨張よりも排気を迅速に行うことができるように、空気袋2a〜2dに電磁弁付きの排気口を別に設けて、排気に際し、エアーポンプ41による強制排気に加えて上記電磁弁付きの排気口を通じた自然排気も行うようにしてもよい。次のマッサージに早く移行できるために、連続的なマッサージを行う場合に効果的である。
【0076】
以上の各例では空気袋2a〜2fとして収縮時に平面状となるを用いたが、これは睡眠時に邪魔にならず、寝具として都合がよい上に、比較的簡便な構成にすることが可能であること、膨張する時に最初は身体への当たりが柔らかであること、などの理由からである。ただし、これらの動作だけに関しては、空気以外に機械的に身体を持ち上げてマッサージやストレッチングを行う場合でも、同様に身体へのマッサージ動作を変化させることができれば手段は空気袋に限らない。
【0077】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明は、ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれら空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、ベースマット上の上記マッサージ用の複数の空気袋のうちの人体の腰部に対応する空気袋マッサージ用の膨張時よりも少ない空気量の空気供給で腰枕とするとともに空気の供給による腰の持ち上げ開始から一定時間経過後収縮させて平面状態に戻す腰枕設定モードを備えているために、腰部の凹凸の隙間を埋めて負担がかからないように寝姿勢を保持することができる。また、空気袋であるため、必要なくなった場合でも収縮させればよく、途中で取り除く必要がない。また、マッサージ用の空気袋と共用であるため、部品点数を減らし、構成が簡素にできる。さらに、腰部に対応する空気袋に加えて請求項1に記載のベース空気袋の硬さも同時に適切に調節することによって、空気袋を腰部から臀部にかけての形状にフィットさせ、より身体にかかる負担を減らし、寝心地をよくすることができる。そして請求項2の発明においては、空気袋の上記ベースマットへの沈み込み防止用であって内圧が調整自在とされたベース空気袋を、空気袋とベースマットの間に介在させているために、ベース空気袋の内圧を上げて硬くしてマッサージ用空気袋が下へ沈み込むのを防止することができるために、各部位に対応する空気袋を効率よく膨張させることができて効果的なマッサージを得ることができるものであり、しかもマッサージ動作終了後はベース空気袋を収縮させてしまったり好みの硬さや高さとすることができるために、就寝を妨げてしまうことがないものである。
【0078】
請求項の発明においては、上記ベース空気袋を臀部に対応する位置に設けていることから、構成が簡素ですむとともに、沈み込みに関して重要な部位である臀部の沈み込みを防止することができる。
【0079】
請求項の発明においては、人体の腰部から臀部にかけての対応位置にベース空気袋を設けていることから、使用者の体格差にかかわらず、臀部の下方位置にベース空気袋を位置させることができる。
【0080】
請求項の発明においては、人体の下腿部に対応する空気袋を膝用と足首用の複数に分割された空気袋からなるとともに膨張時における膝部側の空気袋の上面を膨張時における足首部側の空気袋の上面より低くしているために、空気袋が下腿部の凹凸にフィットし、脹脛部への圧迫感がなく、自然な状態で脚上げができるとともに、足首部が膝部より低い位置になることがないため、膝が曲がり足首が下方向に引っ張られるような突っ張り感もないものとなる。
【0081】
請求項の発明においては、除湿用空気の流出口を備えた除湿用空気袋を備えているために、マット内の除湿をすることができる。
【0083】
請求項7の発明においては、操作部に空気袋の膨張及び保持並びに収縮によるマッサージ速度の設定部を備えているために、使用者によって感覚が異なるマッサージ動作の速度について使用者自身が予め設定しておくことができるために、違和感のない最適なマッサージを出力することができるとともに、多様なマッサージを得ることができる。
【0084】
請求項8の発明においては、設定部で設定された速度よりも遅い速度でマッサージ動作を行わせる動作モードを備えているために、主観的にゆったりした感覚を各使用者に与えることができ、そしてこの動作によって各部位の筋肉をじっくりと伸展させて筋肉と脳内の中枢神経の緊張を緩和させ、精神をリラックスさせることができるものであり、就寝前に行うマッサージとしてきわめて効果的なものを得ることができる。
【0085】
請求項9の発明においては、設定部で設定された速度よりも速いマッサージ動作を行わせる動作モードを備えているために、主観的に少し速めの動作感覚を各使用者に与えることができる、そしてこの動作により、上半身の筋肉をダイナミックに伸展させ、ウォームアップ効果で起床後活動できる態勢を整えさせることができる。
【0086】
請求項10の発明においては、設定部で設定部で設定された速度よりも遅い速度でマッサージ動作を行わせた後、設定部で設定された速度よりも速いマッサージ動作を行わせる動作モードを備えているために、仮眠やちょっとした休憩や昼寝をする時、ゆったりとした動作ではやく眠らせ、目が覚めてからは少し速いと感じるスピードで動作が切り換わり、すっきりと目覚めさせることができる。
【0087】
請求項11の発明においては、この一連の動作によって、よりしっかりと全身にひねり動作を与えることができ、より強くマッサージやストレッチングをしたい時に有効である。
【0088】
請求項12の発明においては、臀部だけ持ち上げると持ち上げた側とは反対側にずれていくような感覚があるが、腰部に対応する空気袋を膨張させるために、腰部で身体を固定するような形になり、臀部を持ち上げて腰部をひねった時のずれていく感覚を軽減することができ、また、腰部を刺激しながらひねりができる。これは、特に就寝前だと、ずれていくという不安定な感じがなく、安心してマッサージやストレッチングしながら眠ることができる。
【0089】
請求項13の発明においては、骨盤を後傾する、つまり腰仙角をフラットに近づけることができ、腰部から背面にかけてをまるめるような動作を与えることができ、起床時の最初に行うマッサージとしてきわめて効果的である。睡眠中には運動をしておらず、筋肉か凝り固まっているため、この動作を寝具上で行い、その後、他の伸展運動を行うのがよい。また、下腿部に対応する空気袋を同時に膨張させて脚部を上げておくと、さらに効果的に腰部をまるめるような動作が可能となる。また、エアーポンプの性能(流量)が低い場合或いは電源容量の関係上同時に膨張させる空気袋の数に制限がある場合でも、肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋の4つの空気袋を膨張させるだけで、上半身全体が持上げられたような感じを人体に与えることができ、また収縮時にはふわっと身体が沈み込み、まわりから包み込まれるような感じを与えることができる。
【0090】
請求項14の発明においては、身体を左右に傾斜させて揺らすような動作により、空気袋を最大容量或いは身体が充分左右に傾斜する容量まで膨張させた場合、身体を大きく揺さぶることができ、特に起床時に動作させると効果的である。また、空気袋を膨張させる空気量を調節し、身体が傾斜しすぎて主観的に落ちそうな感じを与えることなく、またゆったりした速度と感じる動作速度で、ちょうどハンモックに乗っている時のような浮遊感を感じさせるように動作させることにより、ゆったりした気持ちよさ感を感じさせることができ、特に就寝時に動作させると効果的である。
【0091】
請求項15の発明においては、身体を回転させるような感触を与えることができ、ゆったりした気持ちよさ感を感じさせることができる。
【0092】
請求項16の発明においては、エアーポンプの性能(流量〉が低い場合或いは電源要領の関係上同時に膨張させる空気袋の数に制限がある場合でも、上半身を持ち上げるために肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを膨張させるために、背部や腰部が支えられずに背部から腰部にかけて空間が空いて不安定感を感じるといったことを防ぐことができる。
【0093】
請求項17の発明においては、時間経過とともに人体に接する空気袋の接触面積が減ることから、大きい動作から小さい動作へとフェードアウトして変化するように感じさせることができ、入眠促進に効果がある。また、一連のマッサージ動作を連続して行うマッサージコースの最後の動作にすると、自然に終わる感じがするために、好適である。
【0094】
請求項18の発明においては、時間経過とともに動作する空気袋の位置が人体の脳や体幹部から末梢部へ遠ざかっていくことで、空気袋が動作しているという意識を徐々になくすことができ、入眠促進に効果がある。また、コースの最後の動作にすると、自然に終わる感じがして好適である。
【0095】
請求項19の発明においては、圧刺激をより強く感じることができ、マッサージ効果の実感が大きくなる。また、下腿部を持上げ、鬱血した血液が心臓に戻りやすくなっている状態で下腿部に対応する空気袋上の複数の空気袋を膨張収縮させることで、より血液を心臓に戻りやすくすることができる。これは下腿部に対応する空気袋上の複数の空気袋を足先方向から順に膨張収縮させることでより効果が上がる。また、下腿部の血液中の老廃物やむくみとりにも効果がある。
【0096】
請求項20の発明においては、胸或いは腹を後から押し開いて、丁度胸式呼吸或いは腹式呼吸を促すような動作となるため、呼吸を意識させ調息させることができ、入眠促進に効果がある。
【0097】
請求項21の発明においては、身体の側面部に接触せず身体の中央部のみを安定的に持上げることができるので、胸或いは腹を後から押し開いて、丁度胸式呼吸或いは腹式呼吸を促すような動作となるため、より呼吸を意識させ調息させることができ、入眠促進に効果がある。
【0098】
請求項22の発明においては、空気袋の動作に合せることによってより自然に調息させることができ、より入眠促進に効果がある。
【0099】
請求項23の発明においては、1つの空気袋で複数の空気袋があるように下からの抑圧の位置が移動するように感じさせることができ、簡素な構成でさすりの感触やヒップアップ効果を期待することができる。
【0100】
請求項24の発明においては、各空気袋の横幅を身体横幅より広くしているため、まず身体の側面から膨張するものであり、空気袋が最大容量に達する前に、次の部位の空気袋に移るようにすることで、身体が側面から包み込まれるような感じを連続的に与えることができる。このように、身体を持ち上げたり押圧するための空気袋を用いながらも、給排気装置から給気される空気の量を制御することで、従来のマッサージとは異なる感じを与えることができる。
【0101】
請求項25の発明においては、下腿部に対応する空気袋を収縮させるにあたり、排気する空気量と排気時間とをゆらがせるために、ただ膨張、保持、収縮させる時よりも、単調な印象を与えることなく脚部を揺らがせることができる。また、また、徐々に排気することで、脚の持ち上げられている高さを自然に下げることができ、特に就寝時に動作させると効果的である。
【0102】
請求項26の発明においては、吸排気装置が発熱部材の収納部から吸入した空気を空気袋へと送り出すために、マット内に発熱部材を収納している場合においても効果的に放熱を行うことができ、部品寿命を延ばすことができる。
【0103】
請求項27の発明においては、吸排気装置におけるエアーポンプによる強制排気路と大気に開放された自然排気路とを空気袋が備えているために、排気に要する時間を短縮することができ、次の動作にスムーズに移行することができて、マッサージ動作のつながり感を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の斜視図である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】空気袋と人体部位との対応関係の説明図である。
【図4】同上の概略ブロック図である。
【図5】同上のエアーポンプと電磁弁による空気袋の膨張、保持、収縮の動作を示したタイムチャートである。
【図6】他例の部分平面図である。
【図7】他例の部分平面図である。
【図8】別の例の斜視図である。
【図9】さらに別の例の斜視図である。
【図10】他例の斜視図である。
【図11】さらに他の例の斜視図である。
【図12】別の例の斜視図である。
【図13】同上の動作を示す部分断面図である。
【図14】同上の他の例の斜視図である。
【図15】同上の概略ブロック図である。
【図16】同上の操作器の正面図である。
【図17】同上の「おやすみコース」時のタイムチャートである。
【図18】同上の「おはようコース」時のタイムチャートである、
【図19】同上の動作の一例の説明図である。
【図20】 (a)(b)(c)は夫々動作の一例のタイムチャートである。
【図21】 (a)(b)は他の動作の一例の説明図とタイムチャートである。
【図22】 (a)(b)(c)は夫々別の動作の一例の説明図である。
【図23】 (a)(b)は夫々他の動作の一例の説明図である。
【図24】 (a)(b)は夫々更に他の動作の一例の説明図とタイムチャートである。
【図25】 (a)(b)は夫々別の動作の一例の説明図とタイムチャートである。
【図26】 (a)(b)は夫々更に別の動作の一例の説明図とタイムチャートである。
【図27】 (a)(b)は夫々他の動作の一例の説明図とタイムチャートである。
【図28】 (a)(b)は夫々更に他の動作の一例の説明図とタイムチャートである。
【図29】 (a)(b)は夫々別の動作の一例の説明図とタイムチャートである。
【図30】 (a)(b)は夫々同上の動作の他例の説明図とタイムチャートである。
【図31】空気袋と身体部位との対応関係の説明図である。
【図32】一般的な人の安静時のポリソムノグラフィーと動作の一例のタイムチャートである。
【図33】別の動作の例の説明図である。
【図34】 (a)(b)は夫々他の動作の説明図である。
【図35】異なる例の動作のタイムチャートである。
【図36】他の動作時の斜視図である。
【図37】別の例の斜視図である。
【図38】同上の他例の斜視図である。
【図39】同上の部分断面図である。
【図40】同上の他例の部分断面図である。
【図41】同上の別の例の部分断面図である。
【符号の説明】
1 マット
1a 上層マット
1b 中層マット
1c ベースマット
2a 肩部用空気袋
2b 背部用空気袋
2c 腰部用空気袋
2d 臀部用空気袋
2e 下腿部用空気袋
3 ベース空気袋
4 給排気装置
5 制御装置
6 操作器

Claims (27)

  1. ベースマット上に配された複数の空気袋と、これら空気袋を膨張及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置とを備え、前記空気袋の膨張及び保持並びに収縮によりこれら空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、ベースマット上の上記マッサージ用の複数の空気袋のうちの人体の腰部に対応する空気袋マッサージ用の膨張時よりも少ない空気量の空気供給で腰枕とするとともに空気の供給による腰の持ち上げ開始から一定時間経過後収縮させて平面状態に戻す腰枕設定モードを備えていることを特徴とするエアーマッサージマット。
  2. 空気袋の上記ベースマットへの沈み込み防止用であって内圧が調整自在とされたベース空気袋を、空気袋とベースマットの間に介在させていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  3. ベース空気袋は、人体の臀部に対応する位置に設けていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  4. ベース空気袋は、人体の腰部から臀部にかけての対応位置位置に設けていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  5. 人体の下腿部に対応する空気袋が、膝用と足首用の複数に分割された空気袋からなるとともに、膨張時における膝部側の空気袋の上面が膨張時における足首部側の空気袋の上面より低くされていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  6. 除湿用空気の流出口を備えた除湿用空気袋を備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  7. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、前記操作部に空気袋の膨張及び保持並びに収縮によるマッサージ速度の設定部を備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  8. 設定部で設定された速度よりも遅い速度でマッサージ動作を行わせる動作モードを備えていることを特徴とする請求項7記載のエアーマッサージマット。
  9. 設定部で設定された速度よりも速いマッサージ動作を行わせる動作モードを備えていることを特徴とする請求項7記載のエアーマッサージマット。
  10. 設定部で設定部で設定された速度よりも遅い速度でマッサージ動作を行わせた後、設定部で設定された速度よりも速いマッサージ動作を行わせる動作モードを備えていることを特徴とする請求項7記載のエアーマッサージマット。
  11. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋、臀部左側に対応する空気袋、もしくは、肩部左側に対応する空気袋、臀部右側に対応する空気袋、の順に給排気を行って膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  12. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられているとともに、腰部に対応する空気袋を膨張させ、該空気袋の膨張を保持したまま、臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを交互に膨張収縮させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  13. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、下腿部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張収縮させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  14. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて肩部左側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  15. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられているとともに、臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて臀部右側に対応する空気袋と肩部右側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて肩部左側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  16. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び並びに収縮させ、続いて腰部に対応する空気袋、或いは背部に対応する空気袋、或いは腰部に対麻する空気袋と背部に対応する空気袋を同時に膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  17. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋と背部に対応する空気袋と腰部に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて背部に対応する空気袋と腰部に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて腰部に対応する空気袋と臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  18. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、大腿部、下腿部に夫々対応させて設けられているとともに、肩部右側に対応する空気袋と肩部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収緒させ、続いて背部に対応する空気袋と腰部に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて臀部右側に対応する空気袋と臀部左側に対応する空気袋とを同時に膨張及び保持並びに収縮させ、続いて大腿部に対応する空気袋を膨張及び保持並びに収縮させ、続いて下腿部に対応する空気袋を膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  19. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、大腿部、下腿部に夫々対応させて設けられ、さらに下腿部に対応する空気袋上に複数の空気袋を重畳して設けられているとともに、下腿部に対応する空気袋を膨張させ、該空気袋を保持したまま、該空気袋上の複数の空気袋を膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  20. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、脚部に夫々対応させて設けられ、さらに背部に対応する位置に重畳して設けられた別の空気袋を膨張及び保持並びに収縮させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  21. 背部に対応する位置に重畳して設けられた別の空気袋の横幅は、背部の長手方向の後正中線を中央とし、身体体幹部横幅の半分以上且つ身体体幹部横幅以下のサイズであることを特徴とする請求項20記載のエアーマッサージマット。
  22. 背部に対応する位置に重畳して設けられた別の空気袋の膨張と収縮を、夫々人体の呼吸の吸気相と呼気相に対応させている動作モードを備えていることを特徴とする請求項20または21記載のエアーマッサージマット。
  23. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、大腿部、下腿部に夫々対応させて設けられているとともに、大腿部に対応する空気袋を膨張させる時に前記給排気部から給気される空気を段階的に給気させる動作モードを備えていることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  24. 仰臥状態の身体背面の肩部、背部、腰部、臀部、大腿部、脚部に夫々対応させて設けられた空気袋は、身体体幹部横幅以上の横幅であることを特徴とする請求項1〜23のいずれかの項に記載のエアーマッサージマット。
  25. 上記制御装置に対する指示入力用であって使用者によって操作される操作部を備えており、上記空気袋は仰臥状態の身体背面の肩部右側、肩部左側、背部、腰部、臀部右側、臀部左側、下腿部に夫々対応させて設けられているとともに、下腿部に対応する空気袋を収縮させるにあたり、排気する空気量と排気時間とをゆらがせるモードを備えたことを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
  26. 吸排気装置は、発熱部材の収納部から吸入した空気を空気袋へと送り出すものであることを特徴とする請求項1〜25のいずれかの項に記載のエアーマッサージマット。
  27. 空気袋は吸排気装置におけるエアーポンプによる強制排気路と大気に開放された自然排気路とを備えていることを特徴とする請求項1〜26のいずれかの項に記載のエアーマッサージマット。
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