JP4257517B2 - 車体搬送装置 - Google Patents
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Description
また、車体4の適当な部分に当接させる位置決め手段を設けることで、車体搬送時の車体4の位置決め精度を高めた車体搬送装置も発明されている(例えば、特許文献4参照。)。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設備投資を可能な限り抑えつつ、キャリアハンガーに大きな揺れを来すような場合であっても、半完成品の状態にある車体を、より安定して搬送することにある。
本発明によれば、前記位置決めピンの半径方向の投影面積を最小にした状態で、車体下方に形成された穴へ位置決めピンを挿入することで、キャリアハンガーに対し車体を位置決めし、車体を吊り上げることが可能となる。一方、前記投影面積拡大機構によって、前記位置決めピンの分割した部位を変位させ、位置決めピンの半径方向の投影面積を、前記車体下方に形成された穴よりも拡大することで、当該穴に位置決めピンを挿入した後、穴から位置決めピンが脱落することを防ぐための抜け止めを施すことができる。
本発明によれば、前記分割されたピンの一部を、当該位置決めピンの軸線からオフセットして配置された当該軸線と平行の回転軸を中心として回転駆動することで、位置決めピンの半径方向の投影面積を、任意に拡大することが可能となる。よって、前記位置決めピンの半径方向の投影面積を最少にした状態では、車体下方に形成された穴へ位置決めピンを挿入することを可能とし、かつ、挿入後は前記車体下方に形成された穴よりも拡大することで、当該穴から位置決めピンが脱落することを防ぐための抜け止めを施すことができる。
本発明によれば、当該位置決めピンの軸線と直交する水平回転軸を中心として回転駆動することで、位置決めピンの半径方向の投影面積を、任意に拡大することが可能となる。よって、前記位置決めピンの半径方向の投影面積を最少にした状態では、車体下方に形成された穴へ位置決めピンを挿入することを可能とし、かつ、挿入後は前記車体下方に形成された穴よりも拡大することで、当該穴から位置決めピンが脱落することを防ぐための抜け止めを施すことができる。
本発明によれば、前記分割されたピンを、前記駆動機構によって当該位置決めピンの軸線に対し離間接近させることで、位置決めピンの半径方向の投影面積を、任意に拡大することが可能となる。よって、前記位置決めピンの半径方向の投影面積を最少にした状態で、車体下方に形成された穴へ位置決めピンを挿入することを可能とし、かつ、挿入後は前記車体下方に形成された穴よりも拡大することで、当該穴から位置決めピンが脱落することを防ぐための抜け止めを施すことができる。
本発明によれば、自動車組立ラインの任意の位置に、前記投影面積拡大機構に対し連結離脱自在で、前記分割されたピンの一部を変位させることが可能な駆動手段を設けることで、各キャリアハンガー毎に当該駆動手段を設けることなく、前記投影面積拡大機構の分割されたピンの一部を駆動することが可能となる。
図1には、本発明の実施の形態に係る車体搬送装置の、キャリアハンガー2のアーム先端部3a(図5、図6参照)に設けた位置決めピン6を示している。この位置決めピン6は、その一部7を、本体部分9と分割し、分割した部位7(以下、「可動片」という。)を変位させて半径方向の投影面積を任意に拡大する、位置決めピンの投影面積拡大機構を設けたものである。
位置決めピン6の本体部分9は、キャリアハンガー2のアーム先端部3a(図5、図6参照)に固定されるベース10に取り付けられているが、回転軸8は、本体部分9およびベース10によって、軸線C7を中心に回動自在に支持されている。また、回転軸8の下端部には、回転アーム11が固定されている。図示の例では、回転アーム11は、その中央部を回転軸8に固定して水平方向に伸び、その両端部には円盤状のカムフォロワ12が設けられているが、この回転アーム11を回転軸8から一方向にのみ伸ばして、カムフォロワ12を1つだけ設けることとしても良い。カムフォロワ12は、図2に示す駆動手段13と任意に連結してその駆動力を受け、回転アーム11を介して回転軸8を回転させるために用いられるものである。
また、駆動手段13によって、可動片7を図3(b)に示す状態から図3(a)に示す状態へと戻す事により、位置決めピン6の半径方向の投影面積は最小となり、車体4の穴5への位置決めピンの挿入および抜き出しを円滑に行うことが可能となる。
また、足廻り部品の取り付け工程終了後、キャリアハンガー2がライン上を進み、駆動手段13を設けた位置Cに到達すると、再び位置決めピン6のカムフォロワ12と、キャッチャー17との位置を一致させることができるので、この時点で、位置Bの駆動手段13を作動させて、位置決めピン6の可動片7を図3(b)に示す状態から図3(a)に示す状態へと偏芯回転させ、抜け止めを解除することができる。
一方、前記投影面積拡大機構を構成する、位置決めピン6の可動片7を変位させ、位置決めピン(穴5を通過して、車体4のパネル上面に位置する部分のみ)の半径方向の投影面積を、車体4の下方に形成された穴5よりも拡大することで、穴5から位置決めピン6が脱落することを防ぐための抜け止めを施すことができる。なお、図1〜図3に示す例によれば、投影面積拡大機構は、分割片7を、位置決めピン6の軸線C6からオフセットして配置された、軸線C6と平行の回転軸8(軸線C7)を中心として回転駆動することで、位置決めピン6の半径方向の投影面積を、任意に拡大するものである。
例えば、位置決めピン6の可動片7を、位置決めピン6の軸線C6と直交する回転軸(例えば水平軸)によって軸支する構造とし、当該回転軸を中心として回転駆動するものとしてもよい。この場合には、可動片7を位置決めピン6の軸線C6と直交する方向へと倒すことにより、位置決めピンの半径方向の投影面積を、任意に拡大することが可能となる。かかる構造によっても、位置決めピン6の半径方向の投影面積を最少にした状態、すなわち、可動片7を倒さず直立させた状態では、車体4の下方に形成された穴5へと位置決めピン6を円滑に挿入することが可能である。また、挿入後は、位置決めピン6の半径方向の投影面積を穴5よりも拡大することで、穴5から位置決めピン6が脱落することを防ぐための抜け止めを施すことができる。
Claims (5)
- 車体下方に形成された穴へ挿入する位置決めピンを、キャリアハンガーのアーム先端部に設けた車体搬送装置であって、前記位置決めピンの一部を分割し、分割した部位を変位させて、位置決めピンの半径方向の投影面積を任意に拡大する投影面積拡大機構を設けたことを特徴とする車体搬送装置。
- 前記投影面積拡大機構は、分割されたピンの一部を回転駆動するための、当該位置決めピンの軸線からオフセットして配置された当該軸線と平行の回転軸を備えることを特徴とする請求項1記載の車体搬送装置。
- 前記投影面積拡大機構は、分割されたピンの一部を前記位置決めピンの軸線と直交する方向へと倒すための、当該位置決めピンの軸線と直交する水平回転軸を備えることを特徴とする請求項1記載の車体搬送装置。
- 前記投影面積拡大機構は、位置決めピンを軸線と平行な複数片へと分割し、当該位置決めピンの軸線に対し離間接近させるコレットチャック状の駆動機構を備えることを特徴とする請求項1記載の車体搬送装置。
- 自動車組立ラインの任意の位置に、前記投影面積拡大機構に対し連結離脱自在で、前記分割されたピンの一部を変位させることが可能な駆動手段を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の車体搬送装置。
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- 2003-11-25 JP JP2003394256A patent/JP4257517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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