JP6520331B2 - 車両用支持ローラ - Google Patents
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Description
特許文献1には、平行に配置された一対の回転可能な(即ち、ローラとして構成された)チャッキングアームによって、タイヤを位置決めしつつ車両を支持する構造を有する車体の移載装置が示されている。
そして、特許文献1に記載の構成によれば、ローラであるチャッキングアームにタイヤが接触したときに、チャッキングアームが回転されることで、タイヤからチャッキングアームに作用する荷重を開放することができ、タイヤを位置決めすることができる。
そして、このような構成の支持ローラにおいては、タイヤとローラが接触したときにローラが回転されなければ、各ローラによってタイヤが位置決めされないため、車両の位置決めが正確にできないという問題があった。
まず始めに、本発明の一実施形態に係る車両用支持ローラを有する車両用リフトの全体構成について、図1〜図5を用いて説明をする。
尚、本実施形態では、車両を持ち上げる用途に用いる車両用リフトである2柱リフトにおいて、本発明に係る車両用支持ローラを有する場合を例示して説明をするが、本発明に係る車両用支持ローラの適用対象はこれに限定されず、タイヤを位置決めしつつ車両を支持する用途において広く適用することができる。
尚、以下では説明の便宜上、図1〜図3に示すように、2柱リフト1によって持ち上げられる車両Cの長さ方向に対応するX軸と、車両Cの幅方向に対応するY軸と、車両Cの高さ方向に対応するZ軸と、を2柱リフト1に対して規定する。
タイヤ受け板15は、車両Cの進行方向後側のアーム部12の先端部に付設されており、車両Cの左後のタイヤT2に対応する位置に配置され、タイヤT2を支持する。
支持ローラ30は、左前のタイヤT1を所定位置に位置決めして支持するための部材であり、一対のローラ31・31を備えている。
タイヤ受け板24は、車両Cの進行方向前側のアーム部22の先端部に付設されており、車両Cの右前のタイヤT3に対応する位置に配置され、タイヤT3を支持する。
タイヤ受け板25は、車両Cの進行方向後側のアーム部22の先端部に付設されており、車両Cの右後のタイヤT4に対応する位置に配置され、タイヤT4を支持する。
図4に示す如く、2柱リフト1に車両Cが移載される前の時点では、2柱リフト1の、各リフト10・20の各アーム部12・22は、最低高さとなる位置に配置されている。
尚、スキッド2は、AGV3上の車両Cを所定の姿勢で、所定の位置に位置決めするためのパレット状の形態を有した治具であり、スキッド2に対して車両Cを位置決めするための図示しない位置決めピンを備えている。尚、車両Cには、位置決めピンに対応する位置決め孔が形成されており、車両Cの位置決め孔にスキッド2の位置決めピンを挿通させることによって、スキッド2の所定位置に、所定の姿勢で車両Cが配置されるように構成している。
尚、ここでは、2柱リフト1を構成する一対のリフト10・20のうち、左側リフト10に備えられる支持ローラ30の構造を例示して説明をするが、右側リフト20に備えられる支持ローラ30の構造も同様である。
本実施形態では、ローラ31の車両Cの幅方向(Y軸方向)における外側に位置する一端を、軸受け32によって支持し、ローラ31の車両Cの幅方向(Y軸方向)における内側に位置する他端を、一対の受けローラ33・33で支持する構成としている。
受けローラ33の軸心は、ローラ31の軸心に対して平行となるように構成しており、受けローラ33のローラ径rは、ローラ31のローラ径Rに比して小径(即ち、R>r)となるように構成している。
従来の支持ローラ50では、ローラ51の両端を軸受け52・52によって回転可能に支持する構成としている。
このような構成により、タイヤT1がローラ31以外の部位に接触することを防止できる。これにより、タイヤT1がローラ31に接触したときにおいて、ローラ31を確実に回転させて、タイヤT1の位置決めを確実に行うことができる。
尚、ここでは、2柱リフト1を構成する一対のリフト10・20のうち、左側リフト10に備えられる支持ローラ30の別実施形態を例示して説明をするが、右側リフト20に備えられる支持ローラ30も同様の構成を採用することができる。
例えば、図13(a)上図に示すように、フルバウンド状態における重心位置GからタイヤT1の回転軸心までの距離がL0であるとき、図13(a)下図に示すように、フルリバウンド状態における重心位置GからタイヤT1の回転軸心までの距離は、L0+αのように増大する。また、タイヤT1〜T4の配置は、図13(b)に示すように、車両Cの幅方向(Y軸方向)にも変化する。
そして、第一の直動ガイド部材41は、第一プレート43の下面にレール部材41aが固定され、スライド部材41bの下端に第二プレート44が固定されている。
そして、第二の直動ガイド部材42は、第二プレート44の下面にレール部材42aが固定され、スライド部材42bの下端に第三プレート45が固定されている。
ブレーキ機構47は、支持ローラ30の変位を保持するための機構であり、各直動ガイド部材41・42によって、支持ローラ30を変位させた状態でブレーキ機構47を作動させることによって、支持ローラ30の配置を保持することができるように構成している。
即ち、スライド機構40を備えた支持ローラ30によれば、スキッド2やAGV3等(図4参照)の位置決めピンと車両Cの位置決め孔を精度良く位置合わせする合わせることができるため、2柱リフト1およびAGV3間の移載作業をスムーズに行うことができる。
30 支持ローラ
31 ローラ
33 受けローラ
C 車両
T1 タイヤ(左前)
R ローラの外径寸法
d 一対の受けローラの離間距離
Claims (1)
- 車両のタイヤが載置される、互いに平行な一対のローラを備え、
前記タイヤの外周面を、前記一対のローラの各外周面に接触させつつ、前記一対のローラによって、前記タイヤを支持する車両用支持ローラであって、
互いに平行な一対の受けローラをさらに備え、
前記一対の受けローラを、前記ローラに対して平行に配置するとともに、前記一対の受けローラの離間距離を、前記ローラの外径寸法に比して小さくして、
前記一対の受けローラの上方に前記ローラを配置して、前記ローラの外周面を、前記一対の受けローラの各外周面に接触させつつ、前記一対の受けローラによって、前記ローラを支持し、
少なくとも前記ローラの車両の幅方向における内側に位置する端部を、前記一対の受けローラで支持する車両用支持ローラであって、
前記車両の長さ方向に向けてスライドさせるための第一の直動ガイド部材と、前記車両の幅方向に向けてスライドさせるための第二の直動ガイド部材と、を含むスライド機構をさらに備えた、
ことを特徴とする車両用支持ローラ。
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