JP4256182B2 - 有機el素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高分子を用いた有機EL素子に関し、特にビニルポリマーを用いた分子分散型高分子有機EL素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
真空蒸着法を用いた低分子化合物を用いた積層型有機EL素子(例えば、非特許文献1参照)は、近年、実用化レベルのデバイスが次々に作成され、現在実用化されつつある。低分子材料は数多くの構造が提案されているが、固体量子収率の高い9,10-ジフェニルアントラセン誘導体を発光層のホスト材料として用いることで、高効率な青色発光素子が実現できることが提案され注目を浴びている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方で、高分子化合物を用いた有機EL素子の開発も盛んに行われている。高分子材料を用いることにより、蒸着法で用いられる低分子材料で問題となる熱安定性の向上、塗布により作成できることによるプロセスの簡略化が期待できる。高分子有機EL素子は共役高分子を用いたπ共役型と非共役高分子中に色素を分散した分子分散型に大別することができる。
【0004】
π共役型は、その開示(例えば、特許文献2参照)以来、高分子材料化合物を塗布することにより作成する高分子有機EL素子の開発も盛んとなり、ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT/PSS)等の優れたホール注入性高分子との積層により、蒸着法による素子と遜色無い特性を有するようになった。
【0005】
しかしながら、π共役高分子化合物を用いると、π共役系の広がりにより色純度の良い青色発光材料を作ることが困難であり、現在、色純度、寿命の両面で実用領域の特性を示す材料は得られていない。
【0006】
分子分散型は、上記のπ共役型よりも早く発表されており(例えば、非特許文献2参照)、蒸着型で用いられるドーパントをホスト高分子に混ぜることで、色純度の良い青色も容易に得ることができる。しかしながら、低分子蒸着型、π共役型に対し、特性面、特に寿命の面で大きな遅れをとっていた。
【0007】
この原因として、高分子合成が難しく、数少ない化合物しか評価されていないことが挙げられる。これまで分子分散型として用いられた高分子は、ポリビニルカルバゾール(PVK)以外には、数件が報告されているのみである(例えば、非特許文献3、4参照)。また、アントラセン構造をもつビニルポリマーも報告されているが、著しく低い特性しか報告されていない(例えば、非特許文献5参照)。ここに示されるビニルポリマーはアントラセンの9位または10位が置換された構造の9−(4−ビニルフェニル)アントラセンから得られたホモポリマー、または9−(4−ビニルフェニル)アントラセンとN−ビニルカルバゾールとから得られたコポリマーである。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−12600号公報
【特許文献2】
特開平10−92576号公報
【非特許文献1】
アプライド フィジックス レターズ(Appl.Phys.Lett.),51,P913(1987)
【非特許文献2】
ポリマー(Polymer),24巻(Vol.24),748-754,1983
【非特許文献3】
キド等(Kido et al.),ポリマー プレプリンツ,ジャパン(Polymer Preprints,Japan),45,No.3,446(1996)
【非特許文献4】
キド等(Kido et al.),ケミストリー レターズ(Chem.Lett.),161(1996)
【非特許文献5】
キド等(Kido et al.),ポリマー プレプリンツ,ジャパン(Polymer Preprints,Japan),50,No.4,661(2001)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、固体量子効率が高く安定な構造である9,10位-置換アントラセン構造を有するビニルポリマーを得、高効率、長寿命の分子分散型有機EL素子を提供することである。さらには、溶解性に優れたビニルポリマーを得、塗布時のハンドリングが容易になる有機EL素子を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、下記本発明によって達成される。
(1) 式(1)で表される構造から誘導される基をもつビニルモノマーから得られたビニルポリマーを含有する有機層を有する有機EL素子。
【0011】
【化6】
Figure 0004256182
【0012】
[式(1)において、n1は1〜3の整数である。X1、X2、X3およびX4は、それぞれ置換基を表し、k1およびk4は0〜5の整数であり、k2およびk3は0〜4の整数である。]
(2) 式(1)において、X1、X2、X3およびX4のうち少なくとも1つが総炭素数3〜20のアルキル基を有する置換基であり、かつ総炭素数3〜20のアルキル基を有する置換基が少なくとも1つ存在する上記(1)の有機EL素子。
(3) 前記ビニルモノマーが式(2)で表される上記(1)または(2)の有機EL素子。
【0013】
【化7】
Figure 0004256182
【0014】
[式(2)において、n1は1〜3の整数であり、n2は0または1である。X11、X12、X13、X14およびX15は、それぞれアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基またはアミノ基を表す。k11は0〜5の整数であり、k12、k13、k14およびk15は、それぞれ0〜4の整数である。]
(4) 式(2)において、X11、X12、X13、X14およびX15のうち少なくとも1つが総炭素数3〜20のアルキル基を有する置換基であり、かつ総炭素数の3〜20のアルキル基を有する置換基が少なくとも1つ存在する上記(3)の有機EL素子。
(5) 前記ビニルポリマーが、前記ビニルモノマーと、これとは異なるビニルモノマーとから得られたコポリマーである上記(1)〜(4)のいずれかの有機EL素子。
(6) 前記ビニルモノマーが、式(R−1)または式(R−2)に示される反応スキームに従って合成されたものである上記(3)〜(5)のいずれかの有機EL素子。
【0015】
【化8】
Figure 0004256182
【0016】
【化9】
Figure 0004256182
【0017】
[式(R−1)および式(R−2)において、n1は1〜3の整数であり、n2は0または1である。X11、X12、X13、X14およびX15は、それぞれアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基またはアミノ基を表す。k11は0〜5の整数であり、k12、k13、k14およびk15は、それぞれ0〜4の整数である。]
(7) 前記ビニルモノマーが式(3)で表される上記(3)〜(6)のいずれかの有機EL素子。
【0018】
【化10】
Figure 0004256182
【0019】
[式(3)において、n1は1〜3の整数であり、n2は0または1である。X21〜X33は、それぞれ水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはアリール基を表す。]
(8) 式(3)において、X21〜X33のうち少なくとも1つが総炭素数3〜20のアルキル基を有する置換基であり、かつ総炭素数の3〜20のアルキル基を有する置換基が少なくとも1つ存在する上記(7)の有機EL素子。
(9) 前記ビニルモノマーから得られたビニルポリマーを含有する有機層が発光層である上記(1)〜(8)のいずれかの有機EL素子。
(10) 前記発光層が、さらに、ドーパントを含有し、青色発光する上記(9)の有機EL素子。
【0020】
【作用】
本発明で用いたビニルモノマーは、式(1)で表される構造から誘導される基をもつビニルモノマーであり、重合するための官能基であるビニル基と高い蛍光量子効率をもち、かつバイポーラー特性をもつ9,10位−置換アントラセン構造を組み合わせたものである。
【0021】
したがって、このようなビニルモノマーを重合して得られたビニルポリマーを用い、これに色素を分散させた有機層を発光層とすることにより、高効率で長寿命の有機EL素子が得られる。
【0022】
特に、青色発光するドーパントと組み合わせることにより、色純度の良い青色発光を得ることが可能である。
【0023】
また、このようなビニルモノマーは、鈴木カップリング法を用いることによりビニル基に影響を与えることなく合成が可能であり、容易に種々のモノマーを合成することができる。
【0024】
また、本発明のビニルポリマーは基本的にバイポーラー特性をもつが、微調整のためにホール輸送性や電子輸送性をもつモノマーと共重合してもよい。このような微調整が可能になることから、ホールと電子の注入バランスを1:1に限りなく近づけることが可能になるため、素子特性の向上や長寿命化が可能となる。
【0025】
また、ビニルモノマーの置換基に総炭素数3〜20のアルキル基を導入すると、これから得られるビニルポリマーの溶解性が向上し、塗布時のハンドリング性が良好になるとともに、乾燥が容易になる利点がある。
【0026】
なお、前述のように、Polymer Preprints, Japan, 50, No.4, 661(2001)には、アントラセンの9位、10位のいずれか一方に、4−ビニルフェニル基を導入したビニルモノマーが記載されており、このビニルモノマーから得られたホモポリマー、およびこのビニルモノマーとN−ビニルカルバゾールとから得られたコポリマーが示されていて、このコポリマーのモノマー組成比を所定範囲に規制したとき、青色発光が得られることが示されている。しかし、上記文献に記載のアントラセン構造は9位、10位のいずれか一方に、置換基を導入したものであり、本発明の構造とは異なるものである。また、上記文献における素子特性は低いものであるが、これは、アントラセン構造の9位および10位が活性点であるため、ここが置換されていないと著しく不安定になるためであると考えられる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の有機EL素子は、ホール注入電極(陽極)と、電子注入電極(陰極)と、これらの電極間に式(1)で表される構造から誘導される基をもつビニルモノマーから得られたビニルポリマーを含む有機層を有する。
【0028】
式(1)について説明する。
【0029】
【化11】
Figure 0004256182
【0030】
式(1)において、n1は1〜3の整数である。X1〜X4は、それぞれ置換基を表す。k1およびk4は、それぞれ0〜5の整数であり、k2およびk3は、それぞれ0〜4の整数である。
【0031】
1は1〜3の整数であるが、好ましくは1または2である。
【0032】
1〜X4で表される置換基は、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、アミノ基等の中から選ばれるが、通常は、アルキル基、アルコキシ基、アリール基が好ましく、特に、アルキル基、アリール基が好ましい。
【0033】
1〜X4で表されるアルキル基としては、直鎖状であっても分岐を有するものであってもよく、無置換のものが好ましいが、置換基を有していてもよく、総炭素数は1〜20が好ましい。例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル等が挙げられる。
【0034】
1〜X4で表されるアルキル基は、このモノマーから得られるポリマーの塗布溶媒に対する溶解性が向上し、塗布の際のハンドリング性が良好になるとともに乾燥が容易になるという効果を得る上では、総炭素数3〜20であることが好ましい。
【0035】
1〜X4で表されるアルコキシ基としては、アルキル部分が上記のX1〜X4で表されるアルキル基と同様のものが好ましく、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、2−エチルヘキシルオキシ、オクチルオキシ、ドデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ等が挙げられる。
【0036】
前記のアルキル基のところで述べた溶解性の向上等の観点からは、アルコキシ基のアルキル部分の総炭素数は3〜20が好ましい。
【0037】
1〜X4で表されるアリール基としては、無置換であっても、置換基を有していてもよく、総炭素数は6〜40が好ましく、例えば、フェニル、(o−,m−,p−)トリル、ビフェニリル等が挙げられる。また、前記の溶解性の向上等の観点からは、置換基に総炭素数3〜20のアルキル基を導入することも好ましい。
【0038】
1〜X4で表されるアリールオキシ基としては、アリール部分が上記のX1〜X4で表されるアリール基と同様のものが好ましく、例えば、フェノキシ、(o−,m−,p−)トリルオキシ等が挙げられる。また、前記の溶解性の向上等の観点からは、置換基に総炭素数3〜20のアルキル基を導入することも好ましい。
【0039】
1〜X4で表される複素環基としては、5員または6員の複素環基が挙げられ、縮合環を有していてもよく、また置換基を有していてもよく、芳香族性を有するものであっても、有しないものであってもよい。例えば、ピロリル、ピリジル、キノリル、チエニル、フリル等が挙げられる。また、前記の溶解性の向上等の観点からは、置換基に総炭素数3〜20のアルキル基を導入することも好ましい。
【0040】
1〜X4で表されるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
【0041】
1〜X4で表されるアミノ基としては、無置換であっても置換基を有していてもよく、置換基としては上記のアルキル基やアリール基を有するものであってもよく、総炭素数0〜20のものが好ましい。例えば、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、フェニルアミノ、ジメチルアミノ、ジフェニルアミノ等が挙げられる。また、前記の溶解性の向上等の観点からは、アミノ基中のアルキル基、あるいはアリール基等の置換基に導入するアルキル基の総炭素数は3〜20であることが好ましい。
【0042】
前記の溶解性の向上等の観点では、X1〜X4で表される置換基のうちの少なくとも1つに、総炭素数3〜20のアルキル基を導入することが好ましく、さらにはX1〜X4で表される置換基のうちの少なくとも1つを、総炭素数3〜20のアルキル基あるいはアルコキシ基とするのが一般的である。
【0043】
式(1)中のk1〜k4は、それぞれ、0、1または2が好ましく、特に0または1が好ましい。
【0044】
なお、k1〜k4のそれぞれが0であるとは、各ベンゼン環において、置換されうる位置にすべて水素原子が結合している無置換のものをいい、以下の同様の表示においても同様の意味を表す。そして、前記の溶解性の向上等を図る上では、総炭素数3〜20のアルキル基を有する置換基を少なくとも1つビニルモノマー中に存在させることが好ましい。
【0045】
式(1)で表される構造から誘導される基をもつビニルモノマーのなかでも、式(2)で表されるものが好ましい。
【0046】
【化12】
Figure 0004256182
【0047】
式(2)において、n1は1〜3の整数であり、n2は0または1である。X11〜X15は、それぞれアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基またはアミノ基を表す。k11は0〜5の整数であり、k12〜k15は、それぞれ0〜4の整数である。
【0048】
1は1〜3の整数であるが、好ましくは1または2である。
2は0または1であり、好ましくは0である。
【0049】
11〜X15で表されるアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基、ハロゲン原子、アミノ基は、式(1)中のX1〜X4で表されるものと同様であり、好ましいものも同様である。また、前記の溶解性の向上等を図る上で、総炭素数3〜20のアルキル基とすることや、このようなアルキル基を置換基に導入することに関しても同様である。特に、前記の溶解性の向上等を図る上では、X11〜X13を、さらにはX11を、総炭素数3〜20のアルキル基あるいはアルコキシ基とするのが一般的である。
【0050】
11〜X15としては、アルキル基、アルコキシ基、アリール基が好ましく、特にアルキル基、アリール基が好ましい。
【0051】
11は0、1または2が好ましく、k12、k13は0または1が好ましく、さらにはk12+k13が0または1が好ましく、k14、k15は0が好ましい。
【0052】
式(2)で表されるビニルモノマーのなかでも式(3)で表されるものが好ましい。
【0053】
【化13】
Figure 0004256182
【0054】
式(3)において、n1は1〜3の整数であり、n2は0または1である。
【0055】
21〜X23は、それぞれアルキル基、アルコキシ基またはアリール基を表す。
【0056】
1は1〜3の整数であるが、好ましくは1または2である。
2は0または1であるが、好ましくは0である。
【0057】
21〜X33で表されるアルキル基、アルコキシ基、アリール基は、式(1)中のX1〜X4で表されるものと同様であり、好ましいものも同様である。また、前記の溶解性の向上等を図る上で、総炭素数3〜20のアルキル基とすることや、このようなアルキル基を置換基に導入することに関しても同様である。特に、前記の溶解性の向上等を図る上では、X23、X27またはX32を、さらにはX23を、総炭素数3〜20のアルキル基あるいはアルコキシ基とするのが一般的である。
【0058】
21〜X33としては、水素原子、アルキル基、アリール基が好ましい。
【0059】
このようなビニルモノマーの具体例を以下に示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0060】
【化14】
Figure 0004256182
【0061】
【化15】
Figure 0004256182
【0062】
【化16】
Figure 0004256182
【0063】
【化17】
Figure 0004256182
【0064】
【化18】
Figure 0004256182
【0065】
このようなビニルモノマーは、所定のビニルフェニル系ボロン酸と所定の9−フェニルアントラセン系臭化物、あるいは、所定のビニルフェニル系臭化物と所定の9−フェニル−アントラセン系ボロン酸とを用い、鈴木カップリング反応により合成することができる。
【0066】
この合成スキームを式(2)で表されるビニルモノマーを得る場合について示すと、次の式(R−1)、(R−2)のようになる。
【0067】
【化19】
Figure 0004256182
【0068】
【化20】
Figure 0004256182
【0069】
式(R−1)、(R−2)において、n1、n2、X11〜X15、k11〜k15は、式(2)中のものと同義である。
【0070】
本発明のビニルポリマーは、上記のビニルモノマーから得られたものであり、ホモポリマーであってもコポリマーであってもよい。コポリマーは、上記のビニルモノマーのなかで異なるもの同士を重合して得られたものであっても、上記とは異なるビニルモノマーを重合して得られたものであってもよい。なお、前記の溶解性向上等の目的からは、総炭素数3〜20のアルキル基を導入したビニルモノマーの割合をモノマー全体に対し、20%(モル)以上とすることが好ましい。
【0071】
上記とは異なるビニルモノマーとしては、目的等に応じて選択すればよいが、例えば電子輸送性を上げるときは、次のような4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、1−ビニルイミダゾールなどを用いることができる。
【0072】
【化21】
Figure 0004256182
【0073】
また、ホール輸送性を上げるときは、次のようなN−ビニルカルバゾール、(4−ビニルフェニル)−ジフェニルアミンなどを用いることができる。
【0074】
【化22】
Figure 0004256182
【0075】
このようなホール輸送性や電子輸送性をもつモノマーの割合に特に限定はないが、通常、モノマー全体の1〜30%(モル)程度で、好ましくは1〜20%(モル)程度である。このような割合とするのは、高い蛍光量子収率など、本発明のビニルモノマーのもつ優れた特性をいかすことができ、かつ本発明のビニルモノマー自体がバイポーラー特性を持っているため、30%(モル)以下の量で、電荷の注入バランスを最適な状態にできるためである。
【0076】
本発明のビニルポリマーの分子量は、重量平均分子量が1万〜10万程度である。
【0077】
本発明のビニルポリマーは、本発明のビニルモノマーと、必要に応じて他種のビニルモノマーとを用い、ラジカル重合法、カチオン重合法、アニオン重合法等の公知の重合法により容易に合成することができる。
【0078】
本発明のビニルポリマーは、塗布により有機層を形成するタイプの素子に用いることができ、いわゆる分子分散型の素子の発光層のホスト材料として好適に用いることができる。特に、青色発光する発光層に用いることが好ましい。この場合、併せて用いる青色発光用のドーパントしては、テトラフェニルブタジエンおよびその誘導体、スチリルアミン誘導体、フルオランテン誘導体等があり、テトラフェニルブタジエン等が好ましく用いられる。ドーパントの割合は、ビニルポリマー中の本発明のモノマーユニットに対して1〜15%(質量百分率)程度であることが好ましい。
【0079】
このほか、本発明のビニルポリマーは、電子輸送層においても有効に用いることができる。
【0080】
以下、本発明のビニルポリマーを青色発光層に用いる場合を中心にして述べる。
【0081】
本発明において、前記のビニルポリマーや青色発光用ドーパント以外の有機層を形成するための有機材料としては、一般に有機EL素子に用いられているような発光材料、電荷輸送材料(電子輸送性材料とホール輸送性材料の総称である。)などを用いることができる。また、これら電子注入および/または輸送層、ホール注入および/または輸送層に代えて、無機材料による高抵抗の電子注入および/または輸送層や、ホール注入および/または輸送層を有していてもよい。
【0082】
高分子化合物として、具体的には、主に、発光材料、ホール輸送性材料として用いられるものであるが、ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンサルフォネート(PEDOT/PSS)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリアニリン/ポリスチレンサルフォネート(Pani/PSS)、下記式(P−1)のポリパラフェニレンビニレン誘導体(PPV誘導体)、および下記式(P−2)のポリアリールフルオレン誘導体のいずれか、またはこれらの混合物を挙げることができる。これらの重合体(ポリマー)の分子量は、重量平均分子量Mwで5000以上、通常5000〜300万程度である。
【0083】
【化23】
Figure 0004256182
【0084】
(Rは2−エチルヘキシルオキシ基であり、R’はメトキシ基であり、
10は重合度を表し、Mwは50,000である。)
【0085】
【化24】
Figure 0004256182
【0086】
(R10およびR10’は各々アルキル基であり、
Arは置換基を有していてもよい芳香環基または複素環基であり、
20は重合度を表し、Mwは5,000〜300万である。)
【0087】
本発明に使用することのできる電荷輸送性材料としては、種々の電子輸送性材料、ホール輸送性材料を用いることができ、特に限定されるものではない。
【0088】
ホール輸送性材料としては、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体等を挙げることができる。
【0089】
電子輸送性材料としては、オキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタンおよびその誘導体、ベンゾキノンおよびその誘導体、ナフトキノンおよびその誘導体、アントラキノンおよびその誘導体、テトラシアノアンスラキノジメタンおよびその誘導体、フルオレンおよびその誘導体、ジフェニルジシアノエチレンおよびその誘導体、ジフェノキノン誘導体、8−ヒドロキシキノリンおよびその誘導体、フェナントロリンおよびその誘導体、およびこれらの化合物を配位子とした金属錯体等を挙げることができる。
【0090】
具体的には、特開昭63−70257号公報、同63−175860号公報、特開平2−135359号公報、同2−135361号公報、同2−209988号公報、同3−37992号公報、同3−152184号公報に記載されているものなどを挙げることができる。
【0091】
なお、塗布法により薄膜化した場合には、溶媒を除去するため、減圧下あるいは不活性雰囲気下、30〜200℃、好ましくは60〜100℃の温度で加熱乾燥することが望ましい。
【0092】
有機の発光層、ホール注入輸送層の厚さおよび電子注入輸送層の厚さは、特に制限されるものではなく、形成方法によっても異なるが、通常5〜500nm程度、特に10〜300nmとすることが好ましい。ホールの注入層と輸送層とを設ける場合は、注入層は0.1nm以上、輸送層は1nm以上とするのが好ましい。このときの注入層、輸送層の厚さの上限は、通常、注入層で50nm程度、輸送層で500nm程度である。
【0093】
本発明の塗布による有機層形成に用いられる溶媒としては、有機材料が溶解し、塗布に際して障害が生じないものであれば特に限定されるものではない。具体的には、アルコール系、炭化水素系、ケトン系、エーテル系等一般に用いられているものを使用することができる。なかでも、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどが好ましい。高分子材料は、その構造や分子量にもよるが、通常はこれらの溶媒に0.1%(質量百分率)以上溶解させることができる。
【0094】
陰極(電子注入電極)は、無機電子注入層としてLiFやCsI等の電子注入層とを組み合わせて用いる場合は、低仕事関数で電子注入性を有している必要がないため、その材料として、特に限定される必要はなく、通常の金属を用いることができる。なかでも、導電率や扱い易さの点で、Al,Ag,In,Ti,Cu,Au,Mo,W,Pt,PdおよびNi、特にAl,Agから選択される1種または2種以上の金属元素が好ましい。これら陰極の厚さは、電子を高抵抗の無機電子注入輸送層に与えることのできる一定以上の厚さとすれば良く、50nm以上、好ましくは100nm以上とすればよい。また、その上限値には特に制限はないが、通常、厚さは50〜500nm程度とすればよい。
【0095】
また、陰極(電子注入電極)として必要に応じて下記のものを用いてもよい。例えば、K、Cs、Li、Na、Mg、La、Ce、Ca、Sr、Ba、Sn、Zn、Zr等の金属元素単体、または安定性を向上させるためにそれらを含む2成分、3成分の合金系、例えばAg・Mg合金(Ag量0.1〜50%(原子比))、Al・Li合金(Li量0.01〜14%(原子比))、In・Mg合金(Mg:50〜80%(原子比))、Al・Ca合金(Ca量0.01〜20%(原子比))等が挙げられる。陰極(電子注入電極)の厚さは、電子注入を十分行える一定以上の厚さとすれば良く、0.1nm以上、好ましくは0.5nm以上、特に1nm以上とすればよい。また、その上限値には特に制限はないが、通常、厚さは1〜500nm程度とすればよい。陰極(電子注入電極)の上には、さらに補助電極(保護電極)を設けてもよい。
【0096】
補助電極の厚さは、電子注入効率を確保し、水分や酸素あるいは有機溶媒の進入を防止するため、一定以上の厚さとすればよく、好ましくは50nm以上、さらには100nm以上、特に100〜500nmの範囲が好ましい。補助電極層が薄すぎると、その効果が得られず、また、補助電極層の段差被覆性が低くなってしまい、端子電極との接続が十分ではなくなる。一方、補助電極層が厚すぎると、補助電極層の応力が大きくなるため、ダークスポットの成長速度が速くなってしまう等といった弊害が生じてくる。補助電極は、組み合わせる電子注入電極の材料により最適な材料を選択して用いればよい。例えば、電子注入効率を確保することを重視するのであればAl等の低抵抗の金属を用いればよく、封止性を重視する場合には、TiN等の金属化合物を用いてもよい。
【0097】
陰極(電子注入電極)と補助電極とを併せた全体の厚さとしては、特に制限はないが、通常50〜500nm程度とすればよい。なお、陰極(電子注入電極)および補助電極の組合せは、電子注入層および陰極の組合せと同義に用いられることもある。
【0098】
陽極(ホール注入電極)の材料は、無機ホール注入輸送層、または有機のホール注入輸送層へホールを効率よく注入することのできるものが好ましく、仕事関数4.5eV〜5.5eVの物質が好ましい。具体的には、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2 )および酸化亜鉛(ZnO)のいずれかを主組成としたものが好ましい。これらの酸化物はその化学量論組成から多少偏倚していてもよい。In23 に対するSnO2 の混合比は、1〜20%(質量百分率)、さらには5〜12%(質量百分率)が好ましい。また、IZOでのIn23 に対するZnOの混合比は、通常、12〜32%(質量百分率)程度である。
【0099】
陽極(ホール注入電極)は、仕事関数を調整するため、酸化シリコン(SiO2 )を含有していてもよい。酸化シリコン(SiO2 )の含有量は、ITOに対するSiO2 の モル比で0.5〜10%程度が好ましい。SiO2 を含有することにより、ITOの仕事関数が増大する。
【0100】
光を取り出す側の電極は、発光波長帯域、通常400〜700nm、特に各発光光に対する光透過率が50%以上、さらには80%以上、特に90%以上であることが好ましい。透過率が低くなりすぎると、発光層からの発光自体が減衰され、発光素子として必要な輝度を得難くなってくる。その場合の電極の厚さは、50〜500nm、特に50〜300nmの範囲が好ましい。また、その上限は特に制限はないが、あまり厚いと透過率の低下や剥離などの心配が生じる。厚さが薄すぎると、十分な効果が得られず、製造時の膜強度等の点でも問題がある。このような電極は陽極であることが多い。
【0101】
さらに、素子の有機層や電極の劣化を防ぐために、素子上を封止板等により封止することが好ましい。封止板は、湿気の浸入を防ぐために、接着性樹脂層を用いて、封止板を接着し密封する。封止ガスは、Ar、He、N2 等の不活性ガス等が好ましい。また、この封止ガスの水分含有量は、100ppm 以下、より好ましくは10ppm 以下、特には1ppm 以下であることが好ましい。この水分含有量に下限値は特にないが、通常0.1ppm 程度である。
【0102】
本発明において、有機EL構造体を形成する基板としては、非晶質基板(例えばガラス、石英など)、結晶基板(例えば、Si、GaAs、ZnSe、ZnS、GaP、InPなど)が挙げられ、また、これらの結晶基板に結晶質、非晶質あるいは金属のバッファ層を形成した基板も用いることができる。また、金属基板としては、Mo、Al、Pt、Ir、Au、Pdなどを用いることができ、好ましくはガラス基板が用いられる。基板は、光取り出し側となる場合、上記電極と同様な光透過性を有することが好ましい。
【0103】
さらに、本発明の素子を、平面上に多数並べてもよい。平面上に並べられたそれぞれの素子の発光色を変えて、カラーのディスプレーにすることができる。
【0104】
基板に色フィルター膜や蛍光性物質を含む色変換膜、あるいは誘電体反射膜を用いて発光色をコントロールしてもよい。
【0105】
本発明の有機EL素子は、通常、直流駆動型、パルス駆動型のEL素子として用いられるが、交流駆動とすることもできる。印加電圧は、通常、2〜30V 程度とされる。
【0106】
本発明の有機EL素子は、例えば、基板/陽極/有機層(発光層を含む。)/陰極とが順次積層された構成としてもよいし、この逆の積層構成としてもよい。積層構成は、例えば、ディスプレーの仕様や作製プロセス等により、適宜最適なものに決定すればよい。
【0107】
本発明の有機EL素子は、ディスプレイとしての応用の他、例えばメモリ読み出し/書き込み等に利用される光ピックアップ、光通信の伝送路中における中継装置、フォトカプラ等、種々の光応用デバイスに用いることができる。
【0108】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。比較例を併記する。
【0109】
まず、ここで用いた主たる化合物の構造を以下に示す(なお、構造式中のn、mは重合度を表す)。
【0110】
【化25】
Figure 0004256182
【0111】
【化26】
Figure 0004256182
【0112】
[実施例1]
9−ビフェニル−2−イル−10−ブロモ−アントラセン8.2g(20mmol)と4−ビニルフェニルボロン酸3.3g(22mmol)、テトラキストリフェニルフォスフィノパラジウム(Pd(pph34)0.6gを窒素下でトルエン40mlとエタノール10mlの混合溶媒に溶解した。次に2mol/lの炭酸ナトリウム水溶液20mlを加え90℃にて24時間反応させた。エーテルで抽出後、カラムクロマトグラフィーにより精製し白色の固体9−ビフェニル−2−イル−10−(4−ビニル−フェニル)−アントラセン4.5gを得た。収率は52%であった。
【0113】
次いで、2gの9−ビフェニル−2−イル−10−(4−ビニル−フェニル)アントラセンとラジカル重合開始剤として20mgのベンゾイルパ−オキサイド(BPO)を15mlのテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、窒素下、70℃で48時間重合反応を行った。反応終了後、好溶媒にTHF、貧溶媒にメタノールを用いて再沈殿を3回行い、次に貧溶媒を酢酸エチルにかえて同様に再沈殿を3回行い、1.08gのポリマーを得た。得られたポリマーの重量平均分子量は16,000であった。
【0114】
次いで、このポリマーの2.0%(質量百分率)トルエン溶液を調製し、さらにポリマー中のモノマーユニットに対して2%(質量百分率)の割合でテトラフェニルブタジエンをドーパントとして添加し、発光層塗布溶液とした。有機EL素子作成は以下のような手順で行った。
【0115】
ITO基板上に、スピンコート法によりポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT/PSS)を500Å(50nm)厚に成膜した。80℃にて1時間真空乾燥した後、上記の発光層塗布溶液を用いて塗布し、発光層を1000Å(100nm)厚に形成した。同様に80℃にて1時間真空乾操した後、LiFを6Å(0.6nm)厚、Alを2500Å(250nm)厚に真空蒸着して陰極とし、封止をして有機EL素子を作成した。このデバイスからはテトラフェニルブタジエンからの青色発光が得られ、10mA/cm2の定電流駆動時に3.6cd/Aの電流効率が得られた。10mA/cm2にて輝度半減寿命試験を行ったところ650時間の寿命が得られた。
【0116】
[実施例2]
9−ビフェニル−2−イル−10−ブロモ−アントラセンのかわりに9−(4−ブロモ−フェニル)−10−フェニル−アントラセンを用いた以外は、実施例1と同様に実験を行い、9−フェニル−10−(4’−ビニル−ビフェニル−4−イル)−アントラセン(収率は62%)を得た。これより得られたポリマーの収率は76%、得られたポリマーの重量平均分子量は12,000であった。
【0117】
実施例1と同様に有機EL素子を作成したところ、テトラフェニルブタジエンからの青色発光が得られ、10mA/cm2の定電流駆動時に3.0cd/Aの電流効率が得られた。10mA/cm2での輝度半減寿命は400時間であった。
【0118】
[実施例3]
9−ビフェニル−2−イル−10−ブロモアントラセンのかわりに10’−ブロモ−10−フェニル−[9,9’]ビアントラセニルを用いた以外は、実施例1と同様に実験を行い10−フェニル−10’−(4−ビニル−フェニル[9,9’]ビアントラセニル(収率は58%)を得た。これより得られたポリマーの収率は60%、得られたポリマーの重量平均分子量は11,000であった。
【0119】
実施例1と同様に有機EL素子を作成したところ、テトラフェニルブタジエンからの青色発光が得られ、10mA/cm2の定電流駆動時に3.2cd/Aの電流効率が得られた。10mA/cm2での輝度半減寿命は600時間であった。
【0120】
[実施例4]
9−ビフェニル−2−イル−10−ブロモ−アントラセンと3−ビニルフェニルボロン酸を用いて実施例1と同様に実験を行い、9−ビフェニル−2−イル−10−(3−ビニル−フェニル)−アントラセン(収率は63%)を得た。これより得られたポリマーの収率は78%、得られたポリマーの重量平均分子量は21,000であった。実施例1と同様に有機EL素子を作成したところ、テトラフェニルブタジエンからの青色発光が得られ、10mA/cm2の定電流駆動時に4.0cd/Aの電流効率が得られた。10mA/cm2での輝度半減寿命は580時間であった。
【0121】
[実施例5]
実施例1中の9−ビフェニル−2−イル−10−(4−ビニルフェニル)−アントラセンと4−ビニルピリジンを85:15(モル比)の割合で混合し、実施例1と同様にラジカル重合反応を行い、共重合体を得た(重量平均分子量15,000)。収率は66%であった。
【0122】
実施例1と同様に有機EL素子を作成したところ、テトラフェニルブタジエンからの青色発光が得られ、10mA/cm2の定電流駆動時に時に3.5cd/Aの電流効率が得られた。10mA/cm2での輝度半減寿命は800時間であった。
【0123】
[実施例6]
9−ビフェニル−2−イル−10−ブロモ−アントラセンのかわりに9−ブロモ−10−(4−オクチルフェニル)−フェニル−アントラセンを用いた以外は、実施例1と同様に実験を行い9−(4−オクチルフェニル)−10−(4−ビニルフェニル)−アントラセン(収率は72%)を得た。これより得られたポリマーの収率は76%、得られたポリマーの重量平均分子量は18,000であった。
【0124】
実施例1と同様に有機EL素子を作成したところ、テトラフェニルブタジエンからの青色発光が得られ、10mA/cm2の定電流駆動時に2.30cd/Aの電流効率が得られた。10mA/cm2での輝度半減寿命は500時間であった。
【0125】
なお、有機EL素子の発光層塗布にあたり、上記ポリマーは溶解しやすく、塗布作業が容易であり、また、乾燥もしやすかった。
【0126】
[比較例1]
ポリマーにポリビニルカルバゾール(PVK:重量平均分子量10,000〜1,000,000)を用いた他は実施例1と同様に有機EL素子を作成したところ、この素子からはテトラフェニルブタジエン由来の青色の発光が得られ、10mA/cm2の定電流駆動時の電流効率は1.6cd/Aと低い値であった。10mA/cm2での輝度半減寿命は4時間であった。
【0127】
[比較例2]
9−ビフェニル−2−イル−10−ブロモ−アントラセンのかわりに(4−ブロモ−フェニル)−ジフェニル−アミンを用いた以外は、実施例1と同様に実験を行いジフェニル−(4’−ビニル−ビフェニル−4−イル)アミン(収率は66%)を得た。これより得られたポリマーの収率は70%であった(重量平均分子量10,000)。実施例1と同様に有機EL素子を作成したところ、この素子からはテトラフェニルブタジエン由来の青色の発光が得られ、10mA/cm2の定電流駆動時の電流効率は2.1cd/Aであった。10mA/cm2での輝度半減寿命はわずか15分であった。
【0128】
[比較例3]
青色の蛍光を発するπ共役高分子であるCN−PPP(重量平均分子量10,000)を用いて有機EL素子を作成した。実施例1と同様に500Å(50nm)厚のPEDOT/PSSを成膜、乾燥した後、1.5%(質量百分率)のCN−PPPキシレン溶液を用いて1,000Å(100nm)厚の発光層を積層した。同様に80℃にて1時間真空乾燥した後、Caを60Å(6nm)厚、Alを2,500Å(250nm)厚に真空蒸着して陰極とし、封止をして有機EL素子を作成した。このデバイスからは10mA/cm2の定電流駆動では発光が確認できなかった。
【0129】
[比較例4]
CN−PPPの固形分に対して2%(質量百分率)の割合でテトラフェニルブタジエンをドーパントとして添加した溶液を発光層の塗布に用いた他は比較例3と同様な方法で素子を作成した。このデバイスからは青色の発光が得られたが、10mA/cm2の定電流駆動時の電流効率は0.1cd/A未満であった。
【0130】
[比較例5]
9−ビフェニル−2−イル−10−ブロモ−アントラセンのかわりに9−ブロモ−アントラセンを用いた以外は、実施例1と同様に実験を行い9−(4−ビニル−フェニル)−アントラセン(収率は61%)を得た。これより得られたポリマーの収率は58%であった(重量平均分子量11,000)。実施例1と同様に有機EL素子を作成したところ、この素子からはテトラフェニルブタジエン由来の青色の発光が確認できたが、10mA/cm2の定電流駆動時の電流効率はわずかに0.8cd/Aであった。10mA/cm2にて輝度半減寿命を測定したところ30秒以下で消灯した。
【0131】
【発明の効果】
本発明によれば、固体量子効率が高く安定な構造である9,10−置換アントラセン構造を有するビニルポリマーを用いることにより、高効率で長寿命の有機EL素子を得ることができる。また、このようなビニルポリマーの合成原料となるビニルモノマーは、鈴木カップリング反応により、ビニル基に影響を与えることなく合成できるので好都合である。また、総炭素数3〜20のアルキル基を置換基に導入したビニルポリマーでは、溶解性が向上し、塗布時のハンドリング性が良好になり、乾燥が容易になる。

Claims (8)

  1. 式(2)で表されるビニルモノマーから得られたビニルポリマーを含有する有機層を有する有機EL素子。
    Figure 0004256182
    [式(2)において、nは2であり、nは0または1である。X11、X12、X13、X14およびX15は、それぞれアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基またはアミノ基を表す。k11は0〜5の整数であり、k12、k13、k14およびk15は、それぞれ0〜4の整数である。]
  2. 式(2)において、X11、X12、X13、X14およびX15のうち少なくとも1つが総炭素数3〜20のアルキル基を有する置換基であり、かつ総炭素数の3〜20のアルキル基を有する置換基が少なくとも1つ存在する請求項の有機EL素子。
  3. 前記ビニルポリマーが、前記ビニルモノマーと、これとは異なるビニルモノマーとから得られたコポリマーである請求項1または2の有機EL素子。
  4. 前記ビニルモノマーが、式(R−1)または式(R−2)に示される反応スキームに従って合成されたものである請求項1〜3のいずれかの有機EL素子。
    Figure 0004256182
    Figure 0004256182
    [式(R−1)および式(R−2)において、nであり、nは0または1である。X11、X12、X13、X14およびX15は、それぞれアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基またはアミノ基を表す。k11は0〜5の整数であり、k12、k13、k14およびk15は、それぞれ0〜4の整数である。]
  5. 前記ビニルモノマーが式(3)で表される請求項1〜4のいずれかの有機EL素子。
    Figure 0004256182
    [式(3)において、nであり、nは0または1である。X21〜X33は、それぞれ水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはアリール基を表す。]
  6. 式(3)において、X21〜X33のうち少なくとも1つが総炭素数3〜20のアルキル基を有する置換基であり、かつ総炭素数の3〜20のアルキル基を有する置換基が少なくとも1つ存在する請求項の有機EL素子。
  7. 前記ビニルモノマーから得られたビニルポリマーを含有する有機層が発光層である請求項1〜6のいずれかの有機EL素子。
  8. 前記発光層が、さらに、ドーパントを含有し、青色発光する請求項の有機EL素子。
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