JP4253750B2 - パチンコ遊技機における上球皿 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、機内の遊技盤内でパチンコゲームを展開し得るパチンコ遊技機に実施されて、パチンコゲームに使用される球を受入れ得ると共に球貸し操作を可能とした上球皿に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機の代表例の一つである一般的なパチンコ機では、ゲーム開始操作に基づく打球発射装置と球送り装置との関連作動において、上球皿内の遊技球を1球ずつ機内の発射部位に送込むと共に遊技面内に打出してゲームを遂行し得、ゲーム中に発生したセーフ球に対する褒賞として、裏側の機構セット盤の賞球排出部から払出された賞球について、主経路から上球皿へ優先的に通出して収容し得ると共に、この上球皿および主経路側での充満時以後に溢れ出る余剰賞球を、裏側の副経路を介して下球皿へ通出して順次収容(貯留)し得るようになっている。
【0003】
また、球貸し媒体用のカードおよび電子的判読制御処理機器を含む球貸しシステムを利用して、裏側の賞球用の貯留球を遊技用の貸し球として、上球皿側へ給出可能にしたタイプのパチンコ機にあっては、外枠の左側に、カードリーダ、カード用の挿入口および表示セット部等を有するカードユニットが装備される一方、上球皿側に球貸し操作部が組込まれている。そして、前枠裏側に設置された入出力用の中継制御部に、前記カードユニットと球貸し操作部および制御基盤が夫々通電接続されて、カードリーダの球貸し判読制御処理条件に応じて賞球排出装置が払出し作動制御されるようになっている。なお上球皿側に組込まれた前記球貸し操作部は、カードの球貸し保有金額(残高を含む)を表示する表示部や球貸し操作用の貸出しスイッチ、カード返却操作用の返却スイッチ等が夫々配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現在ゲームホールで実施されているパチンコ機は、遊技形態を考慮しない型式区分として、球貸し部を具備しない標準タイプと球貸し部を具備した球貸しタイプとに大別される。これら2種の遊技機は、外枠や前枠、下球皿、打球発射装置、機構セット盤等の基本的な構成部分を共用し得るものの、球貸し操作部が配設される上球皿は夫々のタイプ用に専用の設計がなされている。すなわち、標準タイプの遊技機を製作する場合は、球貸し操作部を組込まない上球皿を組付け、球貸しタイプの遊技機を製作する場合は、球貸し操作部を組込んだ上球皿を組付けるようになっており、たとえば標準タイプの遊技機を球貸しタイプの遊技機に変更する場合は、上球皿全体を交換しなければならなかった。従って、遊技機の製作における生産計画が立て難いと共に、全く違う上球皿を製作しなければならないのでコスト低減を図り得なかった。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を解決するべく新規に提案されたものであって、球貸し操作機能の可否・有無を簡単に選択して、型式(形態)の異なるパチンコ遊技機に実施し得るようにした上球皿を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るパチンコ遊技機における上球皿は、
外枠に組付けられる前枠の前側に上球皿が開閉および着脱可能に装備されると共に、前記前枠の前側下部に、該前枠に対して閉成状態となっている前記上球皿が載置セットされる下球皿が装着され、機内にセットされた遊技盤内でパチンコゲームを展開し得る遊技機において、
前記上球皿は、横長方形状に樹脂成形されて前記前枠に横開き形態で開閉自在に連結される1枚の開閉支板と、球受け部および球整列部を含む所要形状に樹脂成形されて開閉支板前側に合わせて組付けられる球皿本体と、所要外形に樹脂成形されて開閉支板および球皿本体の前側に合わせて組付けられる外郭体とにより構成され、前記外郭体の上板部に球貸し操作部を着脱交換可能に装着すると共に、該球貸し操作部の配設位置に対応する前記外郭体の底面部には、前枠に対する閉成状態では前記下球皿で下側が塞がれ、かつ前枠に対する開放状態で下側が開放する位置に操作口が形成され、
前記球貸し操作部では、前記外郭体の上板部に形成されたセット口に対して、外郭体の底面部に形成された前記操作口から挿入し得る工具を利用した組付け、組外し操作により着脱可能に整合させる透視可能なセット板と、このセット板下方に組付けられて球貸し用の表示部およびスイッチを配設した基板と、セット板の表側からの操作により前記スイッチを作動し得る操作部とを備える一方、前記セット板を前記セット口に整合し得る別のセット板と交換可能にしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
上球皿は、開閉支板、球皿本体および外郭体により構成される。外郭体の上板部には、球貸し操作機能を有するセット板と、球貸し操作機能を有しない別のセット板とが、着脱交換可能に装着されるよう構成される。標準タイプの遊技機用の上球皿は、外郭体に球貸し操作機能を具備しないセット板を装着して組立てられ、また球貸しタイプの遊技機用の上球皿は、球貸し操作機能を具備したセット板を使用して組立てられる。従って、型式の異なる2種類の遊技機の上球皿は、セット板以外の部材を共通(共用)とし、セット板だけの変更で夫々の遊技機に対応する。またセット板は、上球皿の組立て状態で、外郭体の底面部側から工具を利用して簡単に組付けおよび組外し操作し得る。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るパチンコ遊技機における上球皿につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお本実施例では、機裏側の貯留パチンコ球を、パチンコゲーム中の入賞成立(セーフ球発生)に対する賞球として払出し得る一方、遊技用の球貸し操作に対する貸し球として払出し得るタイプのパチンコ機が前提とされる。
【0009】
本実施例のパチンコ機Pは、その基本的構成の概要として、図1に略示するように、外郭用の固定機枠をなす縦長矩形状の外枠Aの開口前面側に、各種の遊技用構成部材を搭載セットする搭載用の開閉機枠をなす縦長方形の前枠Bが、正面左側の連結手段により着脱および開閉可能に組付け支持されると共に、正面右側の施錠手段により閉鎖状態に保持される。この前枠Bの前面側に、遊技盤Dの透視保護窓である窓枠Cと、上球皿Eとが、横開き形態で開閉可能に組付け整合される。また、前枠Bの下部に下球皿Fおよび打球発射装置G等が装着セットされ、更に前枠Bの裏側に各種の球経路および球処理・払出部等を備えた機構セット盤(図示せず)がセットされ、これにより一台のパチンコ機Pが構成される。なお、貸し球の払出し制御に必要とされる球貸しシステム(カード式)を構成するカードユニットJが、パチンコ機Pの側方(外枠Aの隣接部位)に設置されて各電子制御部と接続されている。
【0010】
前記前枠Bでは、全体が合成樹脂成形されたタイプにおいて、内側に窓枠口を開口した枠体と、この枠体の裏側に一体成形されて窓枠口の正面内部に臨む遊技盤用のセット口を開口した保持枠とが、前後に連設された内外二重枠形態とされる。そして枠体においては、窓枠口の下部に下球皿Fおよび打球発射装置Gの一部等を設置するための設置盤が成形され、一方保持枠においては、窓枠口の下部内側に位置する遊技補助盤10(図9参照)が一体成形されており、この補助盤10の上端縁を基準にしてセット口が開口されて、遊技盤Dを着脱可能に収容セットし得るようになっている。ちなみに前枠Bは、枠体で構成されるタイプのものとして、窓枠口の裏側に別成形された保持枠を整合固定するものであってもよい。また、遊技補助盤10の前面右側に発射レール(図示せず)がセットされると共に、前面左側にスピーカ12等を組込んだケース14がセットされる。
【0011】
(上球皿の全体構成について)
前枠Bの下部前側に装備される上球皿Eは、窓枠Cの下方面域に合わせて開閉および着脱可能に組付けセットされている。この上球皿Eは、図2〜図6に示すように基本的な構成として、合成樹脂成形された基本構成部材である箱枠状の外郭体16と、同外郭体16の開口内側に嵌合セットされる合成樹脂成形された球皿本体18とをビス等で組付け整合して、全体が下面を水平にし両端を曲面状にした流線形状にユニット化されており、この両者16,18の裏面に合わせて、横長方形状に合成樹脂成形された開閉支板20がビス等で取着されて単一化されている。そして、該上球皿Eの全体が、前記前枠Bの前面左右の幅に整合するサイズに構成してある(図5参照)。
【0012】
(開閉支板について)
前記開閉支板20の左端部裏面に、上球皿Eの着脱開閉用の連結支持手段22が配設され、該連結支持手段22を介して上球皿Eが前枠Bに対して横開き形態で開閉自在に連結支持されるようになっている。また開閉支板20の右端近傍の裏面に、上球皿Eの施錠用の施錠係合部24が配設され、前枠Bに配設した施錠手段(図示せず)に係脱可能に係合して、当該上球皿Eを閉成状態に保持するよう構成される。なお、前記連結支持手段22の前出部分は、外郭体16における本体部54(後述)の左端部に形成された平面U字状の逃し口75内に位置するようになっている。
【0013】
前記開閉支板20は、窓枠Cの下部面域に整合する横長方形サイズにされると共に、その左右両端および下端が、外郭体16の左右および下端縁に形成された縁部58,58,58,56a(後述)の内側に整合して位置決めセットされている。また開閉支板20の裏面には、球皿本体18に対する取付ボス26や補強リブ28が形成されて、該支板自体の強度を確保するようになっている。更に、開閉支板20の上端縁に沿って形成された整合縁30が、前記窓枠C下縁と噛合い状態で整合し得るよう構成してある(図7,図8参照)。なお、開閉支板20の裏面には、図示しないスイッチの設置部31が形成されるが、該設置部31や前記補強リブ28等は、必要に応じて設ければよいものであって、省略することも可能である。
【0014】
前記開閉支板20の左端部近傍には、前枠B側の賞球用排出口(図示せず)と球皿本体18の後述する球受け部40とを連絡する賞球用の排出樋部32が一体成形されている。また開閉支板20の右端部近傍には、球皿本体18の球整列部41(後述)の傾斜下端に設定される通出部53と連絡する球出口34が形成され、球皿本体18に貯留されているパチンコ球を、球出口34を介して後述する球送り装置(球送り手段)36側へ送出し得るよう構成される。更に、開閉支板20における排出樋部32の形成位置の近傍に、前記前枠Bの遊技補助盤10にセットしたスピーカ12に対する音声用の放出口35が形成されている(図9および図10参照)。
【0015】
また前記開閉支板20の裏面には、図6に示す如く、前記球出口34に合わせて球送り装置(球送り手段)36がビス止めセットされている。この球送り装置36は、前記打球発射装置G側の打球作動とタイミングを合わせて球送り作動を行ない得る電動制御形態のものであって、全体がカセット形式に構成・取扱い得るようになっている。そして、球出口34から球送り装置36に通入したパチンコ球を、1球ずつ発射レール側へ送出し得るよう構成される。
【0016】
前記開閉支板20の裏面には、前記球送り装置36の電気配線36aを係合支持する複数の処理部(フックやホルダー等)37が形成され、該電気配線36aの処理を好適に行ない得るようになっている。また開閉支板20の裏面上部には、補強および静電気対策のための鉄板からなる保護板38が配設されている。なお、この保護板38は、開閉支板20の前面が露出する部分に対応して配設され、合成樹脂成形された該開閉支板20にキリ等の工具で穴をあけて不正行為に及ぶのを防止する機能も有する。
【0017】
(球皿本体について)
合成樹脂成形された前記球皿本体18では、図4に示す如く、図示形状の枠体部39に成形された皿部として、球受け部40と金属製のレール41aを敷設した整列送出部41とが一連の勾配で成形されており、この送出部41の下流端に設定されて前記球出口34に連通する通出部53に対して後述する球抜き部45が付設されている。また枠体部39の前面には、後述する球貸し操作部62を支持するための支持部42,42が形成されると共に、球抜き操作装置(球抜き操作手段)43の取付用の爪部44が複数形成される。なお、通出部53の上方には、整列送出部41から通出部53に向けて流れるパチンコ球が上方に盛り上がるのを防止する規制部76が形成してある。
【0018】
前記上球皿Eにおける球抜き部45は、球皿本体18内のパチンコ球を下球皿Fへ直接的に抜出す形態のものであって、球皿本体18と外郭体16との右側空間部内に組込まれている。すなわちこの球抜き部45では、図8に示すように、球皿本体18の枠体部39裏側に成形されて前記通出部53と縦通して上球皿Eの底部まで延在する球抜き路46と、枠体部39前面に固定される球抜き操作装置43とから構成されている。そして、通出部53の隣接部位に形成された取着セット部47における前記球出口34より下方に臨む位置に、球抜き操作装置43の舌片部48の挿通を許容するスリット口47aが形成されており、また球抜き路45の開口下端に合わせて外郭体16の底部に出口49が開口されている。なお球抜き路45の開口下端は、下球皿Fに連通する球抜き通入部(図示せず)に整合するようになっている。
【0019】
前記球抜き操作装置43は、前記外郭体16の所定位置に形成された円形凹状の挿通部50に前方からセットされる押しボタン型の円形状の操作部材51を備え、前記舌片部48が、ばね52を利用して通常では球抜き路45を遮閉した状態に保持されているもとで、操作部材51の操作により舌片部48を変位させて、通出部53と球抜き路46とを開放連通し得るようになっている。
【0020】
(外郭体について)
合成樹脂成形された前記外郭体16は、図4に示す如く、両端を略左右対称の曲面状にした流線形状の本体部(正面部)54と、該本体部54の上部にビス着される上板部55および本体部54の下部にビス着される底板部(底面部)56とから構成される。なお、実施例では本体部54が更に上下2つの部材54a,54bに分割可能に構成されて、その色を変更可能になっている。また外郭体16については、本体部54、上板部55および底板部56を分割することで、各部の色を変えて視覚的な効果を得ることができるが、各部を同一色とすれば一体成形可能である。
【0021】
前記本体部54の正面右側に、前記球抜き操作装置43の操作部材51をセットする挿通部50が形成されると共に、正面左側には、前記スピーカ12に対する音声用の多数の透過孔(透過口)57(図9および図10参照)が形成されている。なお、実施例の本体部54は略左右対称に形成されているから、正面右側にも透過孔57が形成してある。また本体部54の左右および下の各縁には、裏側に延出する縁部58,58,58が形成され、該縁部58,58,58の内側に、前記開閉支板20の左右および下端縁が当接位置決めされるようになっている。更に、本体部54の左端部に平面U字状の逃し口75が形成され、該逃し口75内に前記連結支持手段22の前出部が位置するよう構成される。この本体部54の左右端部は、裏側から前側に向けて内側に傾斜するテーパが形成され、その裏側端の幅寸法が、前記前枠Bの前側端の幅寸法と略同一に設定されている。ちなみに、前枠Bの左右端部にも、裏側から前側に向けて内側に傾斜するテーパが付されている。
【0022】
前記本体部54には、当該パチンコ機におけるゲーム制御用(図柄停止用、ゲーム精算用)、電気部材や電子制御機器に対するリセット用(具体例の一つとして、打球発射装置Gの打球励磁力の強弱切換え調整設定を含む)、あるいは遊技者による異常連絡用等のスイッチ手段としてのスイッチ操作部59が設けられて、必要に応じて選択使用可能とされている。このスイッチ操作部59は、図9に示すように、本体部54の正面左端近傍に成形されたスイッチ装着部60に組付けた押しボタン61を指先で後側へ押込むことにより、本体部裏側に保持した所要のスイッチ(図示せず)を作動操作し得るよう構成される。なおスイッチの配線は、前記開閉支板20左部の放出口35を通して前枠Bの裏側に引出される。またこのスイッチは、不要な場合には本体部54から取外し得るようになっており、これに合わせて押しボタン61は、同形装飾用の擬似ボタンと交換されるようになっている。
【0023】
前記上板部55には、球貸し機能を備えているパチンコ機にあって、球貸し媒体としての所要カード(図示しない)を利用して当該パチンコ機の裏側内に貯留されているパチンコ球(賞品球とも兼用される)を遊技用貸し球として遊技者側に貸出す操作をなすための球貸し操作部62が設けられている。すなわち、図4および図11,図12に示す如く、上板部55の右側にセット口63が形成され、このセット口63に対して透視可能なセット板64が外郭体16の底板部56側から工具65を利用して組付け、組外し操作により着脱可能に整合される。このセット板64の裏側にビス等で分離可能に取着(結合)される制御基板(基板)66に、カードの球貸し保有金額(残高を含む)を表示する表示部67と、球貸し操作用の貸出しスイッチ68と、カード返却操作用の返却スイッチ69が夫々配設されて、セット板64の透視窓部64aおよび両側の口64b,64bに臨んでいる。なお、前記セット板64は、前記セット口63に整合し得る形状に樹脂成形されると共に、前記制御基板66はセット口63に対して出し入れし得る形状サイズに形成されて、セット板64と共に制御基板66をセット口63から出し入れ可能に構成してある。ちなみに表示部67では、カードの保有金額が最高1万円までとされた例において、「100の1桁から10000の3桁まで」の条件範囲で、100円単位毎に可変表示し得るセグメント形態のものとされ、また双方のスイッチ68,69は、押しボタン形態のものとされている。なお、セット板64は、その底面に突設した取付ボス70,70を介して球皿本体18の前面に形成された前記支持部42,42に支持されるが、該支持部42は外郭体16の本体部54裏面に形成されたものであってもよい。
【0024】
なお、球貸し機能を備えていないパチンコ機においては、前記セット板64を、スイッチ用の口64b,64bが形成されていない同形装飾用の別のセット板71と交換し得るようになっている。すなわち、前記セット口63に整合し得る別のセット板71は、該セット板71をセット口63に合わせた状態で、前記支持部42,42にビス73,73で取着することができる。また別のセット板71は、表示部67を透視する必要はないから、上板部55と同一色で透視が可能でない(非透明)ものであってもよい。
【0025】
前記底板部56の左側には、図10に示す如く、前記スピーカ12に対する音声用の多数の透過孔(透明口)72が形成されている。また前記上板部55に対する球貸し操作部62の配設位置に対応する底板部56には、図12に示す如く、前記セット板64を支持部42に着脱自在に固定する各ビス73の締付けおよび緩み外しを行なう前記工具65の挿通を許容する操作口74が対応的に設けられている。なお、底板部56の後端縁は、本体部54の下端縁部58と同一位置まで延在し、この縁部56aの内側(上面)に、前記開閉支板20の下端縁が当接位置決めされるようになっている。
【0026】
【実施例の作用】
前述のように構成された本実施例のパチンコ機Pは、外枠Aに対する前枠Bに、窓枠C、遊技盤D、機構セット盤の他に前述した上下の球皿E,Fおよび打球発射装置Gが装備・セットされて1台単位に構成される。そしてゲームホール内の設置枠台に所定の傾き起立姿勢で設置された外枠Aに、前枠B全体が組付けられることにより、在来のパチンコ機と同様な縦型弾球遊技機として遊技に供し得る。このもとで通常の打球発射操作を行なうことにより、上球皿E内のパチンコ球を球送り装置36により1球ずつ発射レールに送込み、打球発射装置Gにより打出して、遊技盤D内で所要のパチンコゲームを展開し得る。そして、このゲーム中に発生したセーフ球に対して機構セット盤の賞球排出装置から払出された賞品球が、前記開閉支板20の排出樋部32を介して上球皿E側へ優先的に排出されて皿部内に収容され、また上球皿E側の充満以後には下球皿F側へ排出されて皿部内に貯留される。
【0027】
そこでこのようなパチンコ機にあって、上球皿E自体の組付けおよび前枠Bに対する上球皿Eの組付け並びに実施状況等について説明する。
【0028】
前記上球皿Eについては、本体部54に対して上下に上板部55および底板部56をビス着した外郭体16に対し、球皿本体18をビス等で組付け整合して、全体が下面を水平にし両端を曲面状にした流線形状にユニット化する。そして、両者16,18の裏面に合わせて、開閉支板20をビス着して単一化する。上球皿Eを構成する外郭体16、球皿本体18および開閉支板20は、同一材質(合成樹脂製)で構成されているから、その製作が簡単である。また機種変更等により遊技機を廃棄する場合であっても、上球皿Eの全体が同一材質であるから、廃棄または再利用時における分別の手間が省ける利点がある。
【0029】
前記上球皿Eに対する球送り装置36の取付けについては、前記開閉支板20の裏面の球出口34に合わせてビス止めセットされ、該球送り装置36の電気配線36aを該開閉支板20に形成した処理部37に係合支持することで、該電気配線36aの処理が好適になされる(図6参照)。またこの開閉支板20には、前枠B側の賞球用排出口と球皿本体18の球受け部40とを連絡する排出樋部32が一体成形されており、該排出樋部32を備える別部材を必要としないから、上球皿Eを構成する部品点数を少なくして、組立て工数を低減し得ると共に部品の保管・管理を簡易化し得る。
【0030】
次に、上球皿Eに対する球貸し操作部62の取付けについては、前記上板部55のセット口63に、制御基板66をビス着したセット板64を上方から位置決めセットして、その取付ボス70,70を球皿本体18の支持部42,42に支持させる(図12参照)。そして、外郭体18の底板部56の操作口74から挿通した工具65によりビス73を締付けることにより、上球皿Eに対して球貸し操作部62が取付けられる。なお、球貸し機能を備えていないパチンコ機においては、前記セット板64を別のセット板71と交換することができる。しかも、セット板64,71の取付けや交換は、上球皿Eの構成部材を分解することなく行ない得るので簡単かつ短時間で行なうことができる。更には、球貸し部を具備しない標準タイプの遊技機と、球貸し部を具備した球貸しタイプの遊技機に対し、セット板64,71の変更のみで簡単に対応し得る。すなわち、上球皿を構成する全ての部材を共通とし得るので、全く違う上球皿を製作する必要はなく、遊技機の製作におけるコスト低減が可能になると共に生産計画が立て易い。そして、例えば標準タイプとしてゲームホールに設置されている遊技機を、セット板64,71の変更のみで球貸しタイプの遊技機とすることも可能であり、その逆も勿論可能である。
【0031】
前述のように構成された上球皿Eについては、前枠Bに設置された窓枠Cを開放したもとで、簡単に組付けセットし得る。すなわち上球皿Eの左端部を窓枠Cと干渉しない所要の向きにしたまま、前記開閉支板20に配設した連結支持手段22を介して横開き形態で開閉自在に連結支持され、また窓枠C側の施錠手段に、開閉支板20の施錠係合部24を係合して閉成状態で施錠できる。そしてこの組付け状態において上球皿Eは、下球皿Fの上部に水平姿勢で安定良く載置セットされる。これにより球皿本体18の皿部に係る球流れ勾配を設定通りに維持して良好な球流れを図り得、また球送り装置36を、発射レールの発射位置や打球発射装置Gの打球点位置に対して適正な位置、姿勢に保持して的確な球送りを図ることができる。
【0032】
そしてこのような上球皿Eでは、その開閉について、前記窓枠Cを開放すると共に前述の施錠手段を解錠したもとで、下球皿Fの上面を利用しながら、連結支持手段22の連結支点に基いて水平保持したまま円滑に開閉し得る。一方着脱にあたっては、上球皿Eを窓枠Cと干渉しない向きにしたもとで、前述の連結支持手段22の着脱を利用して簡単に組外し・組付けができるので、上球皿Eの新旧交換等に際しては、未熟練者でも手早く容易に、楽な姿勢で簡単に着脱することができる。しかもこの上球皿Eのセット状態においては、開閉支板20の整合縁30が窓枠Cの下縁と噛合い状に整合するので、針金や帯状片等の異物を遊技盤D内に侵入させようとする不正行為を積極的に防止することができる。
【0033】
また前記前枠Bの遊技補助盤10にセットしたスピーカ12に対する音声用の放出口35が開閉支板20に形成されると共に、外郭体16の正面および底面に音声用の透過孔57,72が形成されているから、該スピーカ12による効果音が外部に明瞭に伝わる。すなわち、遊技者にとってパチンコゲームに係る効果音が聞き取り易く、遊技者は興趣の高い好適なパチンコゲームを展開することができる。またスピーカ12は、機内、すなわち上球皿Eの裏側で前枠Bの内側に設置され、効果音を外部に明瞭に伝えられるよう構成してあるから小型化を図ることが可能となる。
【0034】
【変更例】
本発明の対象とするパチンコ遊技機では、パチンコ機の他に、規定数の有効遊技球を使用して図柄組合わせパチンコゲームを展開し得るアレンジボールをも含み、前述した実施例だけに制限されず、適宜変更した他例も好適に推奨される。例えば、外郭体に形成される音声用の透過孔は、実施例のような円形の小孔に限定されるものでなく、縦、横あるいは斜めの多数の長孔であってもよく、その形状は適宜のものを採用し得る。
【0035】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係るパチンコ遊技機における上球皿によれば、球貸し操作部を具備しない標準タイプの遊技機と、球貸し操作部を具備した球貸しタイプの遊技機に対し、上球皿を構成するセット板の変更のみで簡単に対応し得る。すなわち、上球皿を構成するセット板以外の全ての部材を共通とし得るので、全く違う上球皿を製作する必要はなく、遊技機の製作におけるコスト低減が可能になると共に生産計画が立て易い。そして、例えば標準タイプとしてゲームホールに設置されている遊技機を、セット板の変更のみで球貸しタイプの遊技機とすることも可能であり、その逆も勿論可能である。しかも、セット板の取付けや交換は、上球皿の構成部材を分解することなく行ない得るので、簡単かつ短時間で行なうことができる利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るパチンコ機全体を略示する正面図である。
【図2】上球皿の全体を正面側から略示する斜視図である。
【図3】上球皿の全体を背面側から略示する斜視図である。
【図4】上球皿の全体を示す分解斜視図である。
【図5】上球皿の平面図である。
【図6】上球皿の背面図である。
【図7】上球皿の球貸し操作部の配設位置での縦断側面図である。
【図8】上球皿の球抜き操作装置の配置位置での縦断側面図である。
【図9】上球皿のスピーカに対応する位置での縦断側面図である。
【図10】上球皿のスピーカに対応する位置での横断平面図である。
【図11】上球皿における球貸し操作部の取付け部を示す要部平面図である。
【図12】上球皿における球貸し操作部の取付け部を示す要部断面図である。
【符号の説明】
16 外郭体
18 球皿本体
20 開閉支板
40 球受け部
41 整列送出部
42 支持部
55 上板部
56 底板部(底面部)
62 球貸し操作部
63 セット口
64 セット板
65 工具
66 制御基板(基板)
67 表示部
68 貸出しスイッチ(スイッチ)
69 返却スイッチ(スイッチ)
70 取付ボス
71 別のセット板
73 ビス
74 操作口
77 押しボタン(操作部)
78 押しボタン(操作部)
A 外枠
B 前枠
D 遊技盤
E 上球皿
F 下球皿

Claims (3)

  1. 外枠(A)に組付けられる前枠(B)の前側に上球皿(E)が開閉および着脱可能に装備されると共に、前記前枠 (B) の前側下部に、該前枠 (B) に対して閉成状態となっている前記上球皿 (E) が載置セットされる下球皿 (F) が装着され、機内にセットされた遊技盤(D)内でパチンコゲームを展開し得る遊技機において、
    前記上球皿(E)は、横長方形状に樹脂成形されて前記前枠 (B) に横開き形態で開閉自在に連結される1枚の開閉支板(20)と、球受け部(40)および球整列部(41)を含む所要形状に樹脂成形されて開閉支板(20)前側に合わせて組付けられる球皿本体(18)と、所要外形に樹脂成形されて開閉支板(20)および球皿本体(18)の前側に合わせて組付けられる外郭体(16)とにより構成され、前記外郭体(16)の上板部(55)に球貸し操作部(62)を着脱交換可能に装着すると共に、該球貸し操作部 (62) の配設位置に対応する前記外郭体 (16) の底面部 (56) には、前枠 (B) に対する閉成状態では前記下球皿 (F) で下側が塞がれ、かつ前枠 (B) に対する開放状態で下側が開放する位置に操作口 (74) が形成され、
    前記球貸し操作部(62)では、前記外郭体(16)の上板部(55)に形成されたセット口(63)に対して、外郭体(16)の底面部(56)に形成された前記操作口 (74) から挿入し得る工具(65)を利用した組付け、組外し操作により着脱可能に整合させる透視可能なセット板(64)と、このセット板(64)下方に組付けられて球貸し用の表示部(67)およびスイッチ(68,69)を配設した基板(66)と、セット板(64)の表側からの操作により前記スイッチ(68,69)を作動し得る操作部(77,78)とを備える一方、前記セット板(64)を前記セット口(63)に整合し得る別のセット板(71)と交換可能にした
    ことを特徴とするパチンコ遊技機における上球皿。
  2. 前記球貸し操作部(62)では、前記セット板(64)を前記外郭体(16)のセット口(63)に整合し得る形状に樹脂成形すると共に、前記基板(66)をセット口(63)に対して出し入れし得る形状サイズに形成して、両者を分離可能に結合する一方、前記セット板(64)を前記球皿本体(18)と外郭体(16)との間に位置する支持部(42)に対して、外郭体(16)の底面部(56)に形成された前記操作口(74)から挿入し得る工具(65)で着脱できるビス(73)を利用して取着し、前記セット板(64)と共に基板(66)をセット口(63)から出し入れ可能にする一方、セット板(64)と交換可能な前記別のセット板(71)をセット口(63)に合わせた状態で前記支持部(42)にビス(73)で取着し得るようにした請求項1記載のパチンコ遊技機における上球皿。
  3. 前記外郭体 (18) の底板部 (56) の操作口 (74) は、前記セット口 (63) に合わせた前記セット板 (64,71) の底面に突設した取付ボス (70) を前記支持部 (42) に取着するビス (73) の締付けおよび緩み外しを行ない得る位置に、該操作口 (74) から挿入した工具 (65) の先端を臨ませるように設けられる請求項2記載のパチンコ遊技機における上球皿。
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