JP4252747B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、始動口に入賞することで予め定められた確率Aの下で抽選が実行され、当該抽選の結果を、所定の図柄と背景とで構成される図柄変動パターンにより遊技者に報知する図柄変動表示装置を備え、前記抽選の結果が当たりの場合に遊技者に有利な遊技状態とすることが可能な遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、遊技機、特にパチンコ機において、始動入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると、大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に10〜16ラウンド継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする機能(大当り)を持つパチンコ機がある。
【0003】
この種のパチンコ機では、抽選の結果を遊技者に報知する演出として、パチンコ機のゲージ盤の中央に表示部(通常は液晶表示画面)を設置している。この表示部は、複数の列の図柄変動画面が構成され(背景画面もある)、この変動する図柄が停止したときの並びで当たり外れを報知するようになっている。遊技者は、この図柄変動画面を見ることによって、当たりか外れかに一喜一憂するため、期待感を持たせることができる。
【0004】
しかしながら、上記パチンコ機では、抽選の結果を報知するときには、抽選の結果が確定しており、表示部による図柄変動表示は単なる演出にすぎず、遊技者は単純に表示部の表示状態を見ているのみであり、介入の余地がない。
【0005】
なお、参考技術として、始動口への入賞タイミングによって、当り図柄を変更させるものがある(一例として、特開平2−121685号公報参照)。この始動口の入賞タイミングは、遊技者の発射のタイミングに依存するため、遊技者介入といえるが、予め図柄を予測するため、1個めの図柄が停止した時点で当り/外れが決まってしまうのは、従来と変わりがない。
【0006】
また、抽選の当り確率は、ほとんど一定であり(ほぼ1/300)、当り確率としては極めて低く、所謂リーチ状態(例えば、3図柄の変動で全ての図柄が同一図柄となったときが当りの場合に、その内の2図柄が揃い、最終停止図柄が変動している状態)にもなりにくく、遊技者が飽きてしまう。このため、近年では、表示部の演出の長期化により、期待感の低下を防止している。
【0007】
ところが、このような表示部の演出の長期化には限度があり、また、この演出長期化は、無駄球が多くなる傾向にあり(保留オーバーフロー)、好ましくない。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、抽選の当り確率に反映させることが可能な遊技者の介入を可能とし、かつ遊技者への趣向性を高める表示演出を実行することができる遊技機を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、遊技盤面上の所定の位置に配置され、遊技球の盤面に沿った移動に基づいて入賞可能な特別図柄始動入賞口に、当該遊技球が入賞することで、予め定められた一定、かつ最終的な当たりとなり得る確率である当たり確率Aに基づいて、一連の抽選が実行され、当該一連の抽選の結果を、所定の図柄と背景とで構成される図柄変動パターンにより遊技者に報知する図柄変動表示装置を備え、前記抽選の結果が当たりの場合に遊技者に有利な遊技状態とすることが可能な遊技機であって、前記抽選による当たり確率Aを、仮当たり図柄配列を仮停止させる第1の当たり確率Bと、遊技者の操作に応じて決定する第2の当たり確率Cとに分割する確率分割手段と、前記当り図柄となり得る仮当り図柄配列を予め定められた前記第1の当たり確率Bで仮停止させる仮停止制御手段と、最終停止図柄以外の図柄が停止し、前記仮当り図柄配列となり得るリーチ状態となった場合に、機体に設けられた選択ボタン操作により、遊技者の予想に基づく本当り図柄を遊技者の操作で選択させる選択手段と、前記選択手段による選択後に、前記確率Bで仮当り図柄配列となった場合に、全ての図柄を、本当りとなる前記第2の当たり確率Cの下で遊技者の操作結果に応じて再変動させることで、第1の当たり確率B×第2の当り確率Cで表される当り確率Aによる抽選を維持する再変動制御手段と、を有している。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、通常、特別図柄始動入賞口に入賞すると、一連の抽選の確率Aの下で抽選が実行され、この抽選によって当りとなると、遊技者に有利な状態とすることができる。
【0011】
ところで、上記一連の抽選は、遊技機側で遊技者の意思に関係なく実行され、その抽選結果を図柄変動表示装置によって所定の図柄変動パターンによって表示する。遊技者は、この図柄変動パターンによる変動を期待感をもって図柄が停止するまで注目する。
【0012】
ここで、抽選の当り確率Aを分割し(A=B×C)、その内の一方の確率(第1の当たり確率B)で、当り図柄となり得る仮当り図柄配列を仮停止させることで、最終的に当る可能性が高まり、遊技者の期待感を増すことができる。しかし、最終的な当り確率Aは逸脱できないため、選択手段によって、本当り図柄を遊技者の操作で選択させる。このときの選択確率は、他方の確率(第2の当たり確率C)とする。
【0013】
再変動制御手段では、前記選択手段による選択後に、前記第1の当たり確率Bで仮当り図柄配列となった場合に、全ての図柄を、本当りとなる前記第2の当たり確率Cの下での再変動させる。これにより、遊技者の介入という新たな遊技性を持たせ、かつ最終的な当り確率Aを維持して、抽選を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1には、本実施の形態に係るパチンコ機110が示されている。このパチンコ機110は、矩形の枠体113でその外形が構成されており、店側のベース面115に支持されている。また、枠体113には、特に図示はしないが、装飾版、スピーカ、キーシリンダ等が配設されている。
【0015】
枠体113の内側正面には、透明ガラス板110Aがガラス枠110Bに嵌め込まれた状態で配設されている。この透明ガラス板110Aで仕切られた内側領域には、遊技盤111が配設されている。また、この遊技盤111における円弧状のレール112で囲まれた領域が遊技領域であるゲージ部114とされている。
【0016】
図2に示される如く、ゲージ部114には、全面に渡って複数の釘116が打ち込まれ、レール112を通って打ち出されたパチンコ球がこの釘116に当たって跳ねたり、釘116によって形成される案内路に案内されながら、落下していくようになっている。また、この釘116の他、ゲージ部114に向かって左右対称の位置には、風車118が取り付けられており、パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させるようになっている。
【0017】
さらに、ゲージ部114には複数の位置に入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊技者に払い出されるようになっている。
【0018】
このようなゲージ部114は、ほぼ左右対称系とされており、この中央部には図柄変動表示装置としての電動役物ユニット122が配置され、その表示部124が露出されている。この表示部124の下方には電動役物ユニット122を始動するための特別図柄始動入賞口126が設けられている。
【0019】
特別図柄始動入賞口126のさらに下方には、大入賞口128が配置され、この大入賞口128を開閉する開閉部材129は、前記電動役物ユニット122での所謂当りの表示状態で所定時間の開放が所定回数繰り返され、大量のパチンコ球を入賞させることができる構成となっている。
【0020】
また、前記電動役物ユニット122の上部には、横1列に4個の保留ランプ200が配列されている。この保留ランプ200は、特別図柄始動入賞口126に入賞したパチンコ球が最大4球分保留されていることを点灯状態で報知するものであり、電動役物ユニット122による抽選結果の案内が終了した時点で、保留された分が消化されて消灯するようになっている。
【0021】
また、ゲージ部114には、普通図柄始動入賞口130が設けられており、普通図柄始動入賞口130にパチンコ球が入賞すると、図示しない普通図柄表示部の表示が変動し、所定当り数字になると、前記特別図柄始動入賞口126に設けられた可動部としての電動チューリップ134が所定時間開放するようになっている。この電動チューリップ134の開放により、特別図柄始動入賞口126への入賞の確率が物理的に高まることになる。
【0022】
図1に示される如く、上記ゲージ部114の下部、すなわち、透明ガラス板110Aの下部は、パネル部140とされ、その上部パネル140Aには上皿141が設けられている。
【0023】
この上皿141の全面には、図柄選択ボタン177が設けられている。図柄選択ボタン177は、液晶表示画面が操作面となっているタッチパネルにより構成されており、表示部124で表示される「1」から「12」までの数字図柄に対応して12個のボタンが形成されている。リーチ状態となると、12個のボタンのうちのいずれか1つが選択可能となり、遊技者により選択されたボタンに対応する数字図柄情報を後述する主制御基板150に出力する。また、この図柄選択ボタン177は通常の数字図柄を選択する機能の他にも、各種情報を開示するための情報開示用画面としても使用することもできるようになっている。
【0024】
下部パネル140Bには、発射装置の操作部としてのハンドル136と、上皿141から落下するパチンコ球を受ける下皿138とが設けられている。なお、下部パネル140Bには、灰皿143も設けられている。
【0025】
ハンドル136は、前記パネル140の内部から突出された回転軸に取付けられており、この回転軸を中心に回転可能とされている。すなわち、遊技者がこのハンドル136を把持して回転することで、発射装置が稼動すると共に、前記回転角度に基づいて発射強度が設定されるようになっている。なお、この回転には、復帰付勢力が付与されており、遊技者が手を離すと自動的に元の回転位置に戻る構造となっている。
【0026】
図3には、パチンコ機110を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御基板150を中心として、払出制御基板152、音声制御基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板158、図柄表示制御基板160等、機能毎に分類されている(なお、以下これらを総称する場合、副制御基板151という)。
【0027】
主制御基板150並びに副制御基板151は、管理制御基板206を介してパチンコ店側のホールコンピュータ208に接続することにより、パチンコ機の稼動状況を管理することも可能となっている。
【0028】
主制御基板150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御基板150からの命令信号に基づいて、その他の副制御基板151が独自に実行する。すなわち、主制御基板150は基本的に命令を出力するのみで、その結果等のフィードバックは受けない構成となっている。
【0029】
払出制御基板152は、パチンコ球の払出し数を制御するものであり、音声制御基板154は、パチンコ機110に設けられたスピーカ162からの効果音等の出力を制御する。また、ランプ制御基板156は、パチンコ機110に取り付けられた電飾部材(遊技盤側表示灯)164の点灯・消灯を制御し、発射制御基板158は、遊技者によるパチンコ球の発射を制御する。
【0030】
図柄表示制御基板160には、前記表示部124が表示ドライバ166を介して接続されており、表示部124は主制御基板150からの命令信号に基づいて、所定の演出効果をもたらす表示を実行する。なお、この図柄表示制御基板160は、普通図柄表示部132も制御する。
【0031】
前記主制御基板150には、特別図柄始動入賞口126に設けられた特別図柄入賞センサ168及び普通図柄始動入賞口130に設けられた普通図柄入賞センサ170、各入賞口120に設けられた入賞センサ172、並びに大入賞口128に入賞したパチンコ球を検出する大入賞口センサ173が接続されている。なお、大入賞口128には、大入賞口の開閉動作を継続するためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにもVゾーンセンサ171が設けられている。
【0032】
また、この主制御基板150には、電動チューリップ134を開閉させるためのソレノイド174、大入賞口128の開閉部材129を開閉させるためのソレノイド175、保留ランプ200が接続されている。
【0033】
図4には、主制御基板における、図柄選択ボタン177を用いた遊技者介入を含む抽選制御を行うためのブロック図が示されている。
【0034】
特別図柄入賞センサ168による特別図柄始動入賞口126へのパチンコ球の入賞検出信号は、入賞判別部250へ入力され、この入賞判別部250で入賞を認識すると、第1抽選部252に入賞を示す信号を出力する。この第1の抽選部252では、確率B(1/25)で抽選が実行され、抽選結果は仮当り判別部254へ送出される。
【0035】
この仮当り判別部254には、選択図柄認識部256が接続されている。選択図柄認識部256は前記図柄選択ボタン177からの選択信号が入力されるようになっており、選択図柄認識部256において認識された図柄(数字)が仮当り判別部254へ送出される。
【0036】
仮当り判別部254では、第1抽選部252による抽選結果と、選択図柄認識部256からの認識図柄とに基づいて、仮停止図柄変動パターン指示部258へ図柄選択信号が送出される。これにより、仮停止図柄変動パターン指示部258では、各副制御基板151への命令信号を生成し、送出する。
【0037】
また、仮当り判別部254において、第1抽選部252による抽選結果が当りの場合に、第2抽選部260へ選択図柄認識部256での選択図柄と共に抽選を促す信号を送出する。
【0038】
第2抽選部260では、確率C(1/12)で抽選を実行し、その抽選結果は本当り判別部262へ送出される。本当り判別部262では、第2抽選部260と選択図柄との一致状態に基づいて最終停止図柄変動パターン指示部264へ信号を送出する。この信号に基づいて、最終停止図柄変動パターン指示部264では、副制御基板151へ送る命令信号を生成し、送出する。
【0039】
上記構成により、第1抽選部252と第2抽選部260とに分けた全体の確率Aは、A=B×Cで表すことができる。すなわち、本実施の形態では、全体の確率Aは、A=B×C=(1/25)×(1/12)=1/300となり、この確率Aは、従来の当り/外れ確率を維持している。
【0040】
以下に本実施の形態の作用について説明する。
【0041】
まず、パチンコ球が発射されると、レール112に案内されてゲージ部114の釘116や風車118等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、入賞口120に入賞すると、予め定められた数のパチンコ球が払い出される(賞球)。また、普通図柄始動入賞口130に入賞するとこれを普通図柄入賞センサ170で検出する。
【0042】
この検出により、主制御基板150では、普通図柄の抽選が開始される。すなわち、乱数カウンタを用いて、所定の確率で「0」〜「9」までの数字を抽選する。抽選の結果、外れの場合には、特に遊技状態に変化はない。一方、抽選の結果、当り(例えば、当り数字の「7」が抽選される)の場合には、主制御基板150は、特別図柄始動入賞口126に設けられた電動チューリップ134を開放状態とするべく、ソレノイド174へ通電する。これにより、特別図柄始動入賞口にパチンコ球が入り易い、高確率状態とすることができる。
【0043】
前記特別図柄始動入賞口126にパチンコ球が入賞すると、主制御基板150では、乱数カウンタを用いて所定の確率下で大当り(本当たり)抽選が開始される。大当り抽選の詳細については後述するがこの大当り抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれにおいて、予め準備された図柄変動パターン(図柄変動パターン)を選択(乱数カウンタで選択してもよい)し、図柄表示制御基板160を含む演出に関連する制御基板へコマンド信号を送出する。
【0044】
図柄表示制御基板160では、受信したコマンド信号に基づいて、表示ドライバ166を介して表示部124に図柄変動パターンを表示する。この図柄変動パターンにおいては、リーチを経由した当り、外れリーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、遊技者に対し期待感をもたせて抽選結果を待たせるようにできる。
【0045】
大当り時の図柄変動制御が終了すると、予め設定したラウンド数(例えば、15ラウンド)の大当たり処理が実行される。この大当たり処理中は、大入賞口128がほとんど開放状態であるため、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大当たり処理が終了すると、通常の遊技に戻る。
【0046】
ここで、抽選制御について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0047】
ステップ300では、乱数カウンタを用いて確率B(この実施の形態では1/25)で抽選を行うと共に、表示124に仮停止させる図柄(1〜12)を決定し、ステップ302へ移行する。なお、本実施の形態では、「3」とする。
【0048】
ステップ302では、抽選の結果が仮当りか否かが判断され、否定判定された場合には、ステップ304へ移行して外れ処理を実行し、このルーチンは終了する。
【0049】
また、ステップ302で肯定判定されると、ステップ310へ移行し、表示部124へリーチ図柄を表示する(図5(A)に示す左、中図柄を「3」で仮停止)。
【0050】
次のステップ312では、図柄選択ボタン177により数字図柄が選択されたか否かを判断する。ここで、遊技者による図柄選択ボタン177の操作を所定時間待機すると共に、所定時間経過しても操作がない場合には、内部抽選によって選択された図柄を選択図柄として特定することが好ましい。
【0051】
ステップ312の判断において肯定判定されると、ステップ313へ移行して、仮当り状態(全図柄が「3」で停止した状態)で全図柄を仮停止して、ステップ314へ移行する。
【0052】
ステップ314では、図5(B)に示すように、表示部124での表示図柄を1種類の数字図柄(すなわち「3」)に揃えた上体で再変動を開始させた後、ステップ315へ移行する。ステップ315では、確率C(1/12)で図柄を停止させステップ316へ移行する。
【0053】
ステップ316では、ステップ306において決定した最終図柄の数字と、図柄選択ボタン177で選択操作された数字とが一致したか否かを判断する。ステップ316において、否定判定された場合は、抽選の結果が外れと判断され、ステップ304へ移行して外れ処理の実行後、このルーチンは終了する。
【0054】
また、ステップ316において肯定判定されると(図5(C)に示す選択された数字で全ての図柄が揃った状態)、ステップ318へ移行し、最終停止図柄を表示部に表示して、大当たり処理を実行する。
【0055】
このように、ステップ300での抽選を1/25とし、ステップ315での抽選を1/12とすることで、最終的に当り図柄となる確率が1/300となり、従来通りの当り確率を維持することができる。また、途中で遊技者の介入(図柄選択ボタン177の操作)を可能とし、この操作を当り確率として反映させるようにしたため、遊技者の予想が加味され、表示部124の表示状態の興味を高めることができる。
【0056】
このように、本実施の形態のパチンコ機110では、リーチ状態の時に大当たり図柄を選択するための図柄選択ボタン177を設け、リーチ状態となる度に遊技者が予想した最終数字図柄が図柄選択ボタン177によって選択されるように構成し、最終停止図柄(数字)と遊技者により予想された図柄(数字)とが一致した場合に大当たりとしている。そのため、リーチ状態となる度に遊技者を遊技に介入させ、期待感を持たせることができるので、飽きにくく、変化に富んだ遊技を提供できる。また、機械任せで当たり外れを待つ構成のパチンコ機に比べて格段に遊技性が向上したものとなる。さらに、目新しさと新しいゲーム感覚の遊技を提供することができる。
【0057】
さらに、特別図柄(第1種パチンコ機)及び普通図柄(第3種パチンコ機)の確率設定に本発明を適用することによって現状とは違ったバリエーションを持たせることができる。
【0058】
なお、本実施の形態では、実際に遊技の操作選択(図柄選択ボタン177の操作)を確率の一部としたが、予め1/300で当り/外れを決めておき、遊技者が選択した図柄(数字)に基づいて、再変動後の停止図柄を内部操作することで、擬似的に遊技者の操作を確率に反映させるような演出を行うようにしてもよい。
【0059】
また、図柄選択ボタン177の内部にランプを配設し、選択可能時には点滅させ、選択された図柄に対応するランプを点灯させるといった遊技者の操作を促す、並びに操作を認識する機能を持たせてもよい。また、遊技盤111上の表示部124或いは別の領域に、選択を促すベッセージを表示したり、選択された図柄を表示するようにしてもよい。
【0060】
さらに、本実施の形態のパチンコ機110では、図柄選択ボタン177をタッチパネルとしたが、タッチパネルに限らず、機械的なボタンを適用してもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明の遊技機では、抽選の当り確率に反映させることが可能な遊技者の介入を可能とし、かつ遊技者への趣向性を高める表示演出を実行することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】本実施の形態に係るゲージ部の正面図である。
【図3】本実施の形態に係るパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図4】主制御基板における当たり抽選のための制御ブロック図である。
【図5】図5(A)は表示部における仮停止状態を示す概略説明図であり、図5(B)は表示部におけるリーチ状態を示す概略説明図であり、図5(C)は表示部における大当たり状態を示す概略説明図である。
【図6】主制御基板における当たり抽選の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
110 パチンコ機(遊技機)
114 ゲージ部
122 電動役物ユニット
124 表示部
126 特別図柄始動入賞口
150 主制御基板
154 音声制御基板
156 ランプ制御基板
160 図柄表示制御基板
168 特別図柄入賞センサ
177 図柄選択ボタン
200 保留ランプ
250 入賞判別部
252 第1抽選部
254 仮当り判別部
256 選択図柄認識部
258 仮停止図柄変動パターン指示部
260 第2抽選部
262 本当り判別部
264 最終停止図柄変動パターン指示部
Claims (1)
- 遊技盤面上の所定の位置に配置され、遊技球の盤面に沿った移動に基づいて入賞可能な特別図柄始動入賞口に、当該遊技球が入賞することで、予め定められた一定、かつ最終的な当たりとなり得る確率である当たり確率Aに基づいて、一連の抽選が実行され、当該一連の抽選の結果を、所定の図柄と背景とで構成される図柄変動パターンにより遊技者に報知する図柄変動表示装置を備え、前記抽選の結果が当たりの場合に遊技者に有利な遊技状態とすることが可能な遊技機であって、
前記抽選による当たり確率Aを、仮当たり図柄配列を仮停止させる第1の当たり確率Bと、遊技者の操作に応じて決定する第2の当たり確率Cとに分割する確率分割手段と、
前記当り図柄となり得る仮当り図柄配列を予め定められた前記第1の当たり確率Bで仮停止させる仮停止制御手段と、
最終停止図柄以外の図柄が停止し、前記仮当り図柄配列となり得るリーチ状態となった場合に、機体に設けられた選択ボタン操作により、遊技者の予想に基づく本当り図柄を遊技者の操作で選択させる選択手段と、
前記選択手段による選択後に、前記確率Bで仮当り図柄配列となった場合に、全ての図柄を、本当りとなる前記第2の当たり確率Cの下で遊技者の操作結果に応じて再変動させることで、第1の当たり確率B×第2の当り確率Cで表される当り確率Aによる抽選を維持する再変動制御手段と、
を有する遊技機。
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