JP2004073636A - 遊技機 - Google Patents

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JP2004073636A JP2002240551A JP2002240551A JP2004073636A JP 2004073636 A JP2004073636 A JP 2004073636A JP 2002240551 A JP2002240551 A JP 2002240551A JP 2002240551 A JP2002240551 A JP 2002240551A JP 2004073636 A JP2004073636 A JP 2004073636A
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泉 武志
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Abstract

【課題】通常の遊技状態であっても、時短モードを意識させることで、遊技への集中力を高め、遊技の趣向性を向上する。
【解決手段】通常の遊技において時短モードとするか否かを抽選を行うことで、大当りの付加価値として適用されていた時短モードの利用範囲を拡大することができ、その分遊技の趣向性を高めることができる。また、時短モードを時間管理したため、従来に多様されている回数管理(特別図柄始動入賞による図柄変動回数等)に比べ、遊技者は緊張感を持って遊技を行うことができる。さらに、この時間管理されている時短モードをカウントダウン表示するようにしたため、遊技者は時間が少なくなることによる、心理的な変化を誘い、所謂マンネリ化しがちな通常の遊技の進行中において、緊張感を高めることができる。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤上に設けられた始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果を、所定の図柄の変動パターン後に停止する図柄配列により遊技者に報知する図柄変動表示装置を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、遊技機、特にパチンコ機において、始動入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると、大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に10〜16ラウンド継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする機能(大当り)を持つパチンコ機がある。
【0003】
この種のパチンコ機では、抽選の結果を遊技者に報知する演出として、パチンコ機のゲージ盤の中央に表示部(通常は液晶表示画面)を設置している。この表示部は、複数の列の図柄変動画面が構成され(背景画面もある)、この変動する図柄が停止したときの並びで当たり外れを報知するようになっている。遊技者は、この図柄変動画面を見ることによって、当たりか外れかに一喜一憂するため、期待感を持たせることができる。
【0004】
上記当り外れの報知は、遊技者に対して期待感を持たせるべく、図柄変動を含めた演出が長くなる傾向にある。特に所謂リーチ状態(3列の図柄の内、2列が当り図柄で、変動中の残りの図柄の停止状態で当/外が決定する状態)では、遊技者への期待感を増大させるため、さらに長時間となる。
【0005】
この図柄変動表示は、遊技者に期待感を持たせる意味では有効であるが、次々と入賞した場合に、その解消が遅れることになる。遅れが長引くと入賞したこと自体がキャンセルされ、抽選の対象とならない場合もある(保留制限数の設定)。これは、実質的に、当りの確率の低下につながるため、所定の契機に図柄変動時間を短くする、時短モードに切り替えるようにしている。
【0006】
通常、時短モードは特別図柄の変動回数で設定されており、例えば100回の変動分は時短モードでの抽選結果の報知を実行する。これにより、抽選を迅速に消化することができる。
【0007】
これに対して、時短モードを時間管理していることが開示されている(一例として、特開平5−115594号(特許第3035028号)公報参照)。
【0008】
時短モードを変動回数で制限した場合には、遊技者にとってゆとりができ、途中休憩等を行なっても何ら不具合はないが、緊張感が乏しくなる。一方、時短モードを時間管理した場合には、遊技者の遊技の進行状態に無関係に時間が経過するため、緊張感を持って遊技を進行することができる。
【0009】
しかしながら、上記従来技術では、時短モードに突入するか否かを、抽選の結果が当りのときに限られているため、時短モードに対する期待感が薄い。
【0010】
また、上記従来技術では、時短モードを時間管理しているが、これを報知するようなことはなされておらず、遊技者にわかりずらい。
【0011】
本発明は上記事実考慮し、通常の遊技状態であっても、時短モードを意識させることで、遊技への集中力を高め、遊技の趣向性を向上することができる遊技機を得ることが目的である。
【0012】
また、目的に加え、時短モードの時間管理状態を報知することで、遊技者に緊張感を与え、遊技への集中力を高めることができる遊技機を得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、遊技盤上に設けられた始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果を、所定の図柄の変動パターン後に停止する図柄配列により遊技者に報知する図柄変動表示装置を備えた遊技機であって、前記図柄変動表示装置による抽選の結果の報知時間を予め設定された通常時間で処理する通常モードと、前記通常モードの報知時間よりも短縮することで、実質的に単位時間当たりの抽選の回数を増加させる時短モードと、を選択的に切替えるモード切替手段と、前記抽選の結果が当りのときに報知する図柄配列とは異なるチャンス図柄配列を予め設定しておき、当該チャンス図柄配列となった時点で、前記モード切替手段を制御して、所定時間時短モードに切り替える時短モード制御手段と、を有している。
【0014】
請求項1記載の発明によれば、始動口への入賞を契機に、図柄変動表示装置では、抽選の結果を報知する。この抽選の結果が当りの場合、遊技者に有利な遊技状態に移行して、遊技者は短期間で多くの賞球を受けることができる。
【0015】
この当/外の抽選の図柄配列の内、当りとは別の図柄配列の中から、チャンス図柄配列を設定しておく。すなわち、チャンス図柄配列は、外れ図柄である。
【0016】
このチャンス図柄配列となると、時短モード制御手段では、モード切替手段を制御して、図柄変動表示装置の報知時間を所定時間、時短モードに切り替える。
【0017】
これにより、抽選の結果の報知が迅速に消化され、実質的に当りの確率を高めることができる。
【0018】
請求項1では、時短モードとなる契機が、通常の遊技状態であるため、遊技者は、常に期待感、緊張感を持って時短モードを意識することになり、遊技の趣向性を高めることができる。
【0019】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記時短モード中であることを報知する報知手段をさらに有することを特徴としている。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、上記請求項1の時短モードの期間、例えば、前記所定時間を起点として、カウントダウン式に終了時期を報知する。これにより、遊技者は、時短モードであることを常に意識することができ、かつ、時短モード期間を有効に利用するべく、緊張感を持って遊技を進行することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1には、本実施の形態に係るパチンコ機110が示されている。このパチンコ機110は、矩形の枠体113でその外形が構成されており、店側のベース面115に支持されている。また、枠体113には、装飾版113A、スピーカ162、キーシリンダ113B等が配設されている。
【0022】
枠体113の内側正面には、透明ガラス板110Aがガラス枠110Bに嵌め込まれた状態で配設されている。この透明ガラス板110Aで仕切られた内側領域には、遊技盤111が配設されている。また、この遊技盤111における円弧状のレール112で囲まれた領域が遊技領域であるゲージ部114とされている。
【0023】
図2に示される如く、ゲージ部114には、全面に渡って複数の釘116が打ち込まれ、レール112を通って打ち出されたパチンコ球がこの釘116に当たって跳ねたり、釘116によって形成される案内路に案内されながら、落下していくようになっている。また、この釘116の他、ゲージ部114に向かって左右対称の位置には、4個の風車118A乃至Dが取り付けられており、パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させるようになっている。
【0024】
さらに、ゲージ部114には複数の位置に入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊技者に払い出されるようになっている。
【0025】
このようなゲージ部114は、ほぼ左右対称系とされており、この中央部には電動役物ユニット122が配置され、その表示部124が露出されている。この表示部124の下方には電動役物ユニット122を始動するための特別図柄始動入賞口126が設けられている。
【0026】
特別図柄始動入賞口126のさらに下方には、大入賞口128が配置され、この大入賞口128を開閉する開閉部材129は、前記電動役物ユニット122での所謂当りの表示状態で所定時間の開放が所定回数繰り返され、大量のパチンコ球を入賞させることができる構成となっている。
【0027】
また、前記電動役物ユニット122の上部には、横1列に4個の保留ランプ200が配列されている。この保留ランプ200は、特別図柄始動入賞口126に入賞したパチンコ球が最大4球分保留されていることを点灯状態で報知するものであり、電動役物ユニット122による当/外抽選結果の案内が終了した時点で、保留された分が消化されて消灯するようになっている。
【0028】
また、ゲージ部114には、普通図柄始動入賞口130が設けられており、普通図柄始動入賞口130にパチンコ球が入賞すると、普通図柄表示部132(図3参照)の表示が変動し、所定当り数字になると、前記特別図柄始動入賞口126に設けられた可動部としての電動チューリップ134が所定時間開放するようになっている。この電動チューリップ134の開放により、特別図柄始動入賞口126への入賞の確率が物理的に高まることになる。
【0029】
図1に示される如く、上記ゲージ部114の下部、すなわち、透明ガラス板110Aの下部は、パネル部140とされ、その上部パネル140Aには上皿141が設けられ、下部パネル140Bには、発射装置の操作部としてのハンドル136と、上皿141から落下するパチンコ球を受ける下皿138とが設けられている。なお、下部パネル140Bには、灰皿143も設けられている。
【0030】
ハンドル136は、前記パネル140の内部から突出された回転軸に取付けられており、この回転軸を中心に回転可能とされている。すなわち、遊技者がこのハンドル136を把持して回転することで、発射装置が稼動すると共に、前記回転角度に基づいて発射強度が設定されるようになっている。なお、この回転には、復帰付勢力が付与されており、遊技者が手を離すと自動的に元の回転位置に戻る構造となっている。
【0031】
図3には、パチンコ機110を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御基板150を中心として、払出制御基板152、音声制御基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板158、図柄表示制御基板160等、機能毎に分類されている(なお、以下これらを総称する場合、副制御基板151という)。
【0032】
なお、主制御基板150並びに副制御基板151は、管理制御基板206を介してパチンコ店側のホールコンピュータ208に接続することにより、パチンコ機の稼動状況を管理することも可能となっている。
【0033】
主制御基板150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御基板150からの命令信号に基づいて、その他の副制御基板151が独自に実行する。すなわち、主制御基板150は基本的に命令を出力するのみで、その結果等のフィードバックは受けない構成となっている。
【0034】
払出制御基板152は、パチンコ球の払出し数を制御するものであり、音声制御基板154は、パチンコ機110に設けられたスピーカ162からの効果音等の出力を制御する。また、ランプ制御基板156は、パチンコ機110に取り付けられた電飾部材(遊技盤側表示灯)164の点灯・消灯を制御し、発射制御基板158は、遊技者によるパチンコ球の発射を制御する。
【0035】
図柄表示制御基板160は、前記表示部124と表示ドライバ166を介して接続されており、主制御基板150からの命令信号に基づいて、所定の演出効果をもたらす表示を実行する。なお、この図柄表示制御基板160は、普通図柄表示部132も制御する。
【0036】
前記主制御基板150には、特別図柄始動入賞口126に設けられた特別図柄入賞センサ168及び普通図柄始動入賞口130に設けられた普通図柄入賞センサ170、各入賞口120に設けられた入賞センサ172、並びに大入賞口128に入賞したパチンコ球を検出する大入賞口センサ173が接続されている。なお、大入賞口128には、大入賞口の開閉動作を継続するためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにもVゾーンセンサ171が設けられており、主制御基板150に接続されている。
【0037】
また、この主制御基板150には、電動チューリップ134を開閉させるためのソレノイド174、大入賞口128の開閉部材129を開閉させるためのソレノイド175、保留ランプ200が接続されている。
【0038】
また、主制御基板150では、特別図柄や普通図柄の当/外抽選がなされ、この抽選結果に基づく表示部124での表示内容を選択し、図柄表示制御基板160へ命令信号を出力する。すなわち、図柄表示制御基板160には、複数種の命令信号に基づく異なる表示内容のデータが予め記憶されており、命令信号に基づいてデータが選択されて、起動するようになっている。
【0039】
ここで、本実施の形態では、所定の契機に表示部124による抽選結果の報知を通常報知時間よりも短い、時短モードで実行するようになっている。
【0040】
所定の契機は、前記特別図柄の当/外の抽選とは別に、かつ同時期にチャンス抽選を実行し、このチャンス抽選の結果が当りの場合に実行されるようになっている。また、この時短モードは、予め設定された時間によって管理され、遊技者の遊技の進行に関わらず、所定の時間が経過することで、通常の報知時間で抽選結果を報知する通常モードに戻るように制御される。
【0041】
前記チャンス抽選は、当/外抽選と同様に特別図柄始動入賞口126にパチンコ球が入賞したときに実行されるため、当/外抽選との比率は1対1となる。すなわち、このチャンス抽選は、通常の遊技状態で実行されるものであり、遊技者にとっては、当/外抽選とは別の遊技形態が増えた状態で遊技を進行することになる。
【0042】
また、本実施の形態の遊技盤111には、カウントダウン表示部290が設けられており、前記時間管理されている時短モード中にカウントダウン表示がなされ、カウントダウン値が0となるまで時短モードであることを遊技者に報知できるようになっている。図4に示される如く、このカウントダウン表示部290は、3桁の7セグメント表示部290Aを備えており、その前面には、当該7セグメント表示部290Aの部分が透明とされ、かつ「時短終了まであと・・・秒(・・・には数値が表示される)」というメッセージがプリントされたプレート290B0が取り付けられている。
【0043】
これにより、遊技者は、予め設定した初期値が7セグメント表示部290Aに表示されることで時短モードになったことを認識でき、徐々にカウントダウンされて、”000”となった時点で時短モードが終了したことを認識することができる。
【0044】
図5には、主制御基板150における当/外抽選及びチャンス抽選に関わる制御系のブロック図が示されている。
【0045】
特別図柄始動入賞口126に設けられた特別図柄入賞センサ168は、主制御基板150の入賞確認部250に接続されている。この入賞確認部250において、特別図柄入賞センサ168からの信号に基づいて特別図柄始動入賞口126へのパチンコ球の入賞を確認すると、この入賞確認部250は、抽選乱数取得部252に信号を送出する。この抽選乱数取得部252には、乱数カウンタ256が接続されており、前記信号の入力を契機に乱数カウンタ256から現カウント値を取得する。
【0046】
抽選乱数取得部252は、取得乱数値保留部258に、取得した乱数値を送出する。この取得乱数値保留部258は、遊技状態管理制御部260によって制御されており、取得した乱数値を保留すると共に、遊技状態管理制御部260からの指示により所謂先入れ先出し(FIFO)の原則で乱数値を抽選部262に送出する。
【0047】
抽選部262には、当/外抽選用の第1の当り乱数値メモリ264と、チャンス抽選用の第2の当り乱数値メモリ266がそれぞれ接続されている。
【0048】
これにより、抽選部262では、第1当り乱数値メモリ262及び第2の当り乱数値メモリ264のそれぞれから読み出された乱数値と、取得乱数値保留部258から入力された乱数値と、を比較する。
【0049】
比較結果は、抽選結果判定部268に送出され、当/外抽選の結果、チャンス抽選の結果の判定を実行する。
【0050】
抽選結果判定部268は、命令信号選択部270に接続されており、抽選結果判定部270での判定結果に基づいて副制御基板151へ送出するための命令信号を選択する。
【0051】
選択された命令信号は、前記遊技状態管理制御部260と命令信号出力部272とに送出される。このため、遊技状態管理制御部260では、図柄表示開始時期や終了時期等の遊技状態を常に認識することができる。また、命令信号出力部272では、図柄表示制御基板160を含む副制御基板151へ命令信号を送出する。
【0052】
前記遊技状態管理制御部260には、保留ランプ制御部274に現在の保留数を送出しており、これにより、保留ランプ制御部274では、保留ランプ200が点灯/消灯状態が制御されるようになっている。
【0053】
図6には、図柄表示制御基板160における当/外抽選及びチャンス抽選に関わる図柄表示制御の制御ブロック図が示されている。
【0054】
前記主制御基板150の命令信号出力部272から出力された命令信号は、命令信号解析部276に入力されるようになっており、この命令信号解析部276によって命令信号が解析され、解析結果は図柄変動パターン読出部278に送出される。
【0055】
図柄変動パターン読出部278には、当り用図柄変動パターンメモリ280、外れ用図柄変動パターンメモリ282及びチャンス用図柄変動パターンメモリ284がそれぞれ接続されており、前記解析結果に基づいて何れかのメモリから1つの図柄変動パターンが読み出され、表示制御部286へ送出される。
【0056】
表示制御部286では、表示ドライバ166を制御して表示部124に当該読み出した図柄変動パターンを演出表示する。
【0057】
また、表示制御部286には、ドライバ288を介してカウントダウン表示部290が接続されており、前記命令信号の解析結果に基づいて読み出された図柄変動パターンがチャンス抽選の当り図柄変動パターンであった場合、この図柄変動パターンの演出表示後からカウントダウン表示が実行されるようになっている。なお、カウントダウン表示の初期値は予め設定されており、表示制御部286に接続されたカウントダウン初期値メモリ292から読み出される。
【0058】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0059】
まず、パチンコ球が発射されると、レール112に案内されてゲージ部114の釘116や風車118A乃至D等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、入賞口120に入賞すると、予め定められた数のパチンコ球が払い出される(賞球)。また、普通図柄始動入賞口130に入賞するとこれを普通図柄入賞センサ170で検出する。
【0060】
この検出により、主制御基板150では、普通図柄の抽選が開始される。すなわち、乱数カウンタを用いて、所定の確率で0〜9までの数字を抽選する。抽選の結果、外れの場合には、特に遊技状態に変化はない。一方、抽選の結果、当り(例えば、当り数字の7が抽選される)の場合には、主制御基板150は、特別図柄始動入賞口126に設けられた電動チューリップ134を開放状態とするべく、ソレノイド174へ通電する。これにより、特別図柄始動入賞口126にパチンコ球が入り易い、高確率状態とすることができる。
【0061】
前記特別図柄始動入賞口126にパチンコ球が入賞すると、主制御基板150では、乱数カウンタを用いて所定の確率下で大当り抽選が開始される。この大当り抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれにおいて、予め準備された図柄変動パターン(図柄変動パターン)を選択(乱数カウンタで選択してもよい)し、図柄表示制御基板160を含む演出に関連する制御基板へコマンド信号を送出する。
【0062】
図柄表示制御基板160では、受信したコマンド信号に基づいて、表示ドライバ166を介して表示部124に図柄変動パターンを表示する。この図柄変動パターンにおいては、リーチを経由した当り、外れリーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、遊技者は期待感をもって抽選結果を待つことができる。
【0063】
すなわち、当り時の図柄変動制御が終了すると、予め設定したラウンド数(例えば、15ラウンド)の大当たり処理が実行される。この大当たり処理中は、大入賞口128がほとんど開放状態であるため、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大当たり処理が終了すると、通常の遊技に戻る。
【0064】
次に、本実施の形態によって実行される時短モードへ移行の手順について図7乃至図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0065】
本実施の形態では、通常の遊技状態で、当/外の抽選の際に取得した乱数値を用いて時短モードとするか否かを別の抽選によって決定するようにしている。
【0066】
まず、図7のメインルーチンに基づいて、主制御基板150における抽選手順を説明する。
【0067】
ステップ300では、抽選時期か否かが判断される。これは、後述する保留球があった場合、表示部124による図柄変動パターン表示演出の終了を待って次の抽選を行うようになっており、その時期か否かが判断される。
【0068】
ステップ300で、否定判定された場合には、抽選時期ではないと判断され、ステップ302へ移行して特別図柄始動入賞口(図7では始動口と記載)126にパチンコ球が入賞したか否かが判断される。
【0069】
このステップ302で否定判定された場合には、抽選の必要がないのでこのルーチンは終了する。また、ステップ302で肯定判定されると、抽選をするべく(まだ、確定ではない)、ステップ304へ移行して乱数カウンタ256から現在の乱数を取得する。
【0070】
次のステップ306では、現在の保留数が0から否かが判断され、肯定判定された場合には、ステップ308へ移行して抽選が実行される。
【0071】
また、ステップ306で否定判定された場合には、ステップ310へ移行し、保留が満タンか否かが判断される。このステップ310で肯定判定された場合には、抽選の権利がないため、取得した乱数はキャンセルされてこのルーチンは終了する。一方、ステップ310で否定判定された場合は、現在前回の図柄変動パターンの表示演出中であるため、取得した乱数は有効ではあるが、すぐに抽選ができないため、ステップ312へ移行して保留数を加算(+1)し、このルーチンは終了する。
【0072】
ここで、前記ステップ300で肯定判定(抽選時期である)された場合には、図柄変動パターンの表示演出が終了し、保留されている乱数の抽選時期となったと判断されて、ステップ314で保留数を減算(−1)し、ステップ308へ移行して抽選が実行される。
【0073】
ステップ308での抽選が実行されると、ステップ316でその結果が当りか否かが判断される。このステップ316で肯定判定、すなわち当りと判定された場合には、ステップ318へ移行して当り図柄表示用の命令信号を副制御基板151へ出力し、このルーチンは終了する。
【0074】
また、ステップ316で否定判定された場合は、ステップ320でチャンス当りか否かが判断される。すなわち、従来では外れの乱数であった中から、本実施の形態では、所定の確率で時短モードに移行する乱数値を設定しておき、これをチャンス当りとして設定した。このステップ320で否定判定された場合には、ステップ322へ移行して、従来どおりはずれ図柄表示用の命令信号を出力してこのルーチンは終了する。
【0075】
また、ステップ320で肯定判定された場合には、チャンス当りと判断し、ステップ324でチャンス当り図柄表示用の命令信号を出力し、次いで、ステップ326へ移行して時短制御を指示し、このルーチンは終了する。
【0076】
前記ステップ326で時短制御指示があると、図8の時短モード制御ルーチンが起動する。
【0077】
ステップ350では、チャンス図柄変動パターンの表示演出が終了したか否かが判断される。すなわち、抽選の結果が報知されている間は待機状態となり、このステップ350で肯定判定されると、ステップ352へ移行して時短モードを開始する。
【0078】
ここで、本実施の形態では、時短モードが時間管理されており、ステップ354では、予め設定された所定時間が経過したか否かが判断され、この所定時間が経過すると、ステップ356へ移行して時短モードを終了する。なお、この所定時間は、後述する図柄表示制御基板160におけるカウントダウン表示と連動(同期)している。すなわち、遊技者の遊技の進行状態に関係なく、時短モードが所定時間継続されるため、遊技者は、時短モードを有効に使うべく、緊張感、期待感を持って遊技を行うことができる。
【0079】
次に、図9において、図柄表示制御基板160における図柄変動表示演出並びにカウントダウン表示について説明する。
【0080】
ステップ360では、命令信号が入力したか否かが判断され、肯定判定されるとステップ362へ移行して命令信号を解析し、次いでステップ364でこの解析結果に基づいて図柄変動パターンを読み出す。
【0081】
次のステップ366では、読み出された図柄変動パターンでの表示演出を開始し、ステップ368へ移行する。
【0082】
ステップ368では、図柄変動表示が終了したか否かが判断され、肯定判定されるとステップ370へ移行して、前記命令信号の解析結果に基づいて、報知の結果が当りか否かが判断される。
【0083】
このステップ370で肯定判定されると、ステップ372へ移行して大当り処理用の画像表示(通常は1ラウンドから15ラウンドの各ラウンドの開始を表示する画像と、大入賞口128の開放中の動画像とで構成されている)が実行され、ステップ374へ移行して、大当り処理が終了したことが判定された時点でこのルーチンは終了する。
【0084】
一方、ステップ370で否定判定された場合には、ステップ376へ移行して前記命令信号の解析結果に基づいて、チャンス当りか否かが判断される。
【0085】
このステップ376で否定判定された場合には、所謂完全な外れであるため、このルーチンは終了する。また、ステップ376で肯定判定されると、ステップ378へ移行してカウントダウン初期値が読み出され、次いでステップ380へ移行してカウントダウン表示が開始される。
【0086】
次のステップ382では、カウントダウン値が0になったか否かが判断され、肯定判定されると、このルーチンは終了する。なお、上記カウントダウン表示の開始と終了は、前記図8のステップ352、354、356の時短モードの開始から終了までの時間に同期している。
【0087】
すなわち、本実施の形態では、時短モード中は、カウントダウン表示部290によってカウントダウン表示を行うため、遊技者はこれを見ることで時短モードであることを認識し、かつ時間管理されているため、時短モードであることを認識して遊技を進行することができる。また、徐々に時短モード時間が減っていくことを常に認識できるため、緊張感を持って遊技を進行することができる。
【0088】
以上説明したように本実施の形態では、通常の遊技において時短モードとするか否かを抽選を行うことで、大当りの付加価値として適用されていた時短モードの利用範囲を拡大することができ、その分遊技の趣向性を高めることができる。また、時短モードを時間管理したため、従来に多様されている回数管理(特別図柄始動入賞口126への入賞による図柄変動回数等)に比べ、遊技者は緊張感を持って遊技を行うことができる。さらに、この時間管理されている時短モードをカウントダウン表示するようにしたため、遊技者は時間が少なくなることによる、心理的な変化を誘い、所謂マンネリ化しがちな通常の遊技の進行中において、緊張感を高めることができる。
【0089】
なお、本実施の形態では、時短モードの表示をカウントダウン表示としたが、カウントアップ表示等、他の表示形態であってもよい。また、数字による表示に限らず、キャラクタがスタートからゴールに移動したり、山に登り切るようなアニメーションによって表現するようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、通常の遊技状態であっても、時短モードを意識させることで、遊技への集中力を高め、遊技の趣向性を向上することができるという優れた効果を有する。
【0091】
また、上記効果に加え、時短モードの時間管理状態を報知することで、遊技者に緊張感を与え、遊技への集中力を高めることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】本実施の形態に係るゲージ部の正面図である。
【図3】本実施の形態に係るパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図4】カウントダウン表示部の正面図である。
【図5】主制御基板における当/外抽選及びチャンス抽選に関わる制御系のブロック図である。
【図6】図柄表示制御基板における当/外抽選及びチャンス抽選に関わる図柄表示制御の制御ブロック図である。
【図7】主制御基板における抽選手順を示す制御フローチャートである。
【図8】時短モードを実行するための制御フローチャートである。
【図9】図柄表示制御基板における図柄変動パターン表示並びにカウントダウン表示制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
110  パチンコ機(遊技機)
124  表示部
150  主制御基板(時短モード制御手段)
160  図柄表示制御基板
250  入賞確認部
252  抽選乱数取得部
256  乱数カウンタ
258  取得乱数保留部
260  遊技状態管理制御部
262  抽選部
264  第1の当り乱数メモリ
266  第2の当り乱数メモリ
268  抽選結果判定部
270  命令信号選択部(モード切替手段)
272  命令信号出力部
274  保留ランプ制御部
276  命令信号解析部
278  図柄変動パターン読出部
280  当り用図柄変動パターンメモリ
282  外れ用図柄変動パターンメモリ
284  チャンス用図柄変動パターンメモリ
286  表示制御部(報知手段)
288  ドライバ
290  カウントダウン表示部(報知手段)
292  カウントダウン初期値メモリ

Claims (2)

  1. 遊技盤上に設けられた始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果を、所定の図柄の変動パターン後に停止する図柄配列により遊技者に報知する図柄変動表示装置を備えた遊技機であって、
    前記図柄変動表示装置による抽選の結果の報知時間を予め設定された通常時間で処理する通常モードと、前記通常モードの報知時間よりも短縮することで、実質的に単位時間当たりの抽選の回数を増加させる時短モードと、を選択的に切替えるモード切替手段と、
    前記抽選の結果が当りのときに報知する図柄配列とは異なるチャンス図柄配列を予め設定しておき、当該チャンス図柄配列となった時点で、前記モード切替手段を制御して、所定時間時短モードに切り替える時短モード制御手段と、
    を有する遊技機。
  2. 前記時短モード中であることを報知する報知手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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