JP4251222B2 - 外燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、外燃機関に関するものである。
従来、外燃機関の一つとして、作動媒体が液体状態で流動可能に封入された容器に、作動媒体の一部を加熱して作動媒体の蒸気を発生させる加熱部と、作動媒体の蒸気を冷却して液化させる冷却部とを形成し、この作動媒体の蒸気の発生と液化によって作動媒体の体積を変動させ、作動媒体の体積変動によって生じる作動媒体の液体部分の変位を機械的エネルギとして取り出すように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このうち、加熱部は、その外側に設けられた加熱器によって加熱され、作動媒体との熱交換によって、加熱部内の作動媒体を加熱するようになっているので、加熱部を構成する材料として、銅、アルミニウム等の熱伝導率の優れた材料が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記した加熱部は、作動媒体の液体部分が流入したときに、作動媒体と熱交換するものであり、すなわち、非定常の熱交換を行うものであるが、これとは異なり、定常的に熱交換を行うものとしては、例えば、ヒートパイプ等の熱交換器がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−84523号公報 特開2002−22378号公報
熱伝導率の優れた材料は、一般的に、耐熱性が低いため、加熱部を構成する材料として、熱伝導率の優れた材料を用いることは、加熱部を高温で加熱する場合には適さない。
例えば、加熱部を加熱する熱源として、外燃機関とは別に用いられる内燃機関から排出される排気ガスを利用することが考えられるが、排気ガス温度は、約600〜800℃程度の高温になることから、熱伝導率が優れた材料のみで加熱部を構成した場合、これらの材料は高温での強度が低下し、圧力容器としての強度を満足できない。
この対策として、加熱部を熱伝導率が優れた材料で構成する場合に、加熱部を構成する部材の厚さを通常よりも大きくする方法を採用することで、高温で加熱することも可能となるが、この場合、加熱部が大型化してしまうという問題が生じる。なお、熱伝導率が優れた材料の軟化点以上の温度で、加熱部を加熱する場合はこの方法は採用できない。
また、他の対策方法として、加熱部を耐熱性が高い材料で構成することが考えられるが、以下に説明するように、そのような材料は熱伝導率が小さいため、熱伝導率の優れた材料を用いた場合と比較して、沸騰行程において加熱部温度の低下量が大きくなり、機関効率が低下するという問題が生じる。
図13に、加熱部が、熱伝導率が優れた材料で構成された場合の時間に対する熱交換量および加熱部温度の変化を示す。なお、この加熱部温度は、加熱部の媒体に接する部分での温度である。
上記したヒートパイプ等の一般的な熱交換器では、図13中の一点鎖線で示すように、定常的に熱交換が行われるため、熱交換量は常に一定であり、熱交換器の伝熱部分の温度T1も一定である。
これに対して、背景技術の欄で説明した構成の外燃機関では、図13中の実線で示す熱交換量と時間との関係からわかるように、沸騰行程でのみ熱交換がされ、すなわち、間欠的に熱交換が行われる。このため、図13中の実線で示す加熱部温度と時間との関係からわかるように、熱交換後では、加熱部は熱交換前の温度T0から温度T2まで低下し、その後、徐々に温度が上昇して温度T0に戻る。このように、背景技術の欄で説明した構成の外燃機関は、一般的な熱交換器と異なり、非定常的に熱交換を行って、蒸気を発生させているので、熱交換後に加熱部の温度が低下するという外燃機関特有の伝熱現象が生じる。
図14に、加熱部を、熱伝導率が優れた材料のみで構成した場合と、耐熱性が高い材料のみで構成した場合とにおける時間に対する熱交換量および加熱部温度の変化を示す。なお、この加熱部温度は、加熱部の媒体に接する部分での温度であり、図中の一点鎖線が、熱伝導率が優れた材料のみで構成した場合であり、図中の実線が、耐熱性が高い材料のみで構成した場合である。また、図15に、機関効率と加熱部の媒体に接する部分での温度との関係を示す。
そして、本発明者が検討した結果、図14に示すように、加熱部を、耐熱性が高い材料のみで構成した場合での熱交換後における加熱部の媒体に接する部分での温度T3が、熱伝導率が優れた材料で構成した場合での熱交換後における加熱部の媒体に接する部分での温度T2よりも低いことがわかった。
また、熱交換後に発生した蒸気は、加熱部に接することから、蒸気の温度は、熱交換後における加熱部の媒体に接する部分の温度と同程度となる。そして、蒸気の温度が低いと蒸気圧も低くなり、機械的エネルギの出力が低下する。このため、図15に示すように、加熱部温度が低いほど、機関効率が低下してしまう。
本発明は、上記点に鑑み、加熱部を、従来の加熱温度よりも高い温度で加熱しても耐え得る構造とすることを第1の目的とし、第1の目的に加えて、機関効率を向上させることを第2の目的とし、さらに、第2の目的に加えて、加熱部の小型化を図ることを第3の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、加熱部(13)は、その作動媒体に面する内側部分(51a、53a)が内側部分(51a、53a)よりも外側に位置する外側部分(51b、53b)よりも伝熱性能(β)が高い第1材料で構成され、外側部分(51b、53b)が内側部分(51a、53a)よりも外燃機関作動時の容器に必要な強度を維持できる上限温度が高い第2材料で構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、加熱部の外側部分を、内側部分よりも外燃機関作動時の容器に必要な強度を維持できる上限温度が高い第2材料で構成したので、加熱部を構成する部材の厚さを同一としたときであって、加熱部を構成する部材として第2材料のみを用いたときと比較して、加熱部を加熱する温度を従来よりも高くしても、加熱部をその温度に耐え得る構造とすることができる。
具体的には、加熱部(13)を、作動媒体(12)に面する内側に配置された内側部材(51a、53a)と、熱源に面する外側に配置された外側部材(51b、53b)とが接合され内側部材(51a、53a)が、外側部材(51b、53b)を構成する材料よりも伝熱性能(β)が高い第1材料で構成されており、外側部材(51b、53b)が、外燃機関作動時の容器(11)に必要な強度を維持できる上限温度が第1材料よりも高い第2材料で構成された構造とすることができる。
また、例えば、第1材料で構成された部分(51a、53a)は、作動媒体に接する面(57)に垂直な方向での厚さ(t2)が、第1材料の熱浸透深さ(δ)以上であることが好ましい。
このように、第1材料で構成された部分の厚さとして、その材料の熱浸透深さ分を確保することで、加熱部を構成する部材と作動媒体との間での瞬時の熱交換の際に、作動媒体から熱が奪われる加熱部の範囲を広くでき、加熱部の温度低下を最小限にすることができ、機関効率を向上させることができる。
また、例えば、第1材料で構成された部分(51a、53a)は、作動媒体に接する面(57)に垂直な方向での厚さ(t2)が、第1材料の熱浸透深さ(δ)と同じであることが好ましい。
特に、このようにすることで、加熱部の温度低下を最小限にでき、かつ、内側部分の厚さを最小にできるので、加熱部の小型化が可能となる。
また、例えば、加熱部(13)の作動媒体が流入する内部に、加熱部を補強するインナーフィン(71)を配置してもよい。
これにより、加熱部の強度を向上できるので、インナーフィンを配置しない場合と比較して、加熱部の外側を構成する部材の厚さを、加熱部が圧力容器として要求される強度を満たす範囲内で、薄くできる。したがって、加熱部の小型化が可能なる。なお、インナーフィンを構成する材料として、第1材料を用いることが好ましい。
また、例えば、加熱部(13)の作動媒体が流入する内部とは異なる位置であって、第1材料で構成された部分(51a、53a)に接する位置に、密閉空間を構成するパイプ(82)と、パイプ内に封入され、相変化する熱媒体(83)とを有して構成されるヒートパイプ(81)を設けてもよい。
これにより、加熱部の内側部分を構成する部材の伝熱性能を見かけ上、向上させることができ、蒸発行程時における加熱部の温度低下をより抑制することができる。
また、例えば、第1材料としては、銅、銀、金、アルミニウムいずれかの単体金属もしくはいずれかの単体金属を含む金属材料が採用でき、第2材料としては、オーステナイト系ステンレス鋼、ニッケル、ニッケル合金のいずれか1つを採用できる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明の外燃機関を発電装置に適用したものである。図1に、本発明の第1実施形態における発電装置の概略構成を示す。なお、図1中の上下の矢印は外燃機関の設置状態における天地方向を示している。
まず、本実施形態の発電装置の全体構成について簡単に説明する。本実施形態の発電装置は、発電機1と外燃機関10とを備えている。発電機1は、永久磁石が埋設された可動子2が振動変位することによって起電力を発生するものであり、外燃機関10によって駆動されるものである。
外燃機関10は、作動媒体12が液体状態で流動可能に封入された容器11を備えている。作動媒体12としては、例えば、水が用いられる。容器11は、主として管状に形成された圧力容器であり、発電機1から下方に向かって延びる第1管状部11a、第1管状部11aの下端部から水平方向に延びる第2管状部11bおよび第2管状部11bから上方に向かって延びる第3管状部11cを有している。
そして、第3管状部11cの上端部に加熱部13が設けられており、第3管状部11cのうち加熱部13よりも下側の位置に冷却部14が設けられている。
加熱部13は、容器11の一部分を構成するものであって、外部に設けられた熱源により作動媒体12を加熱して作動媒体12の蒸気を発生させる役割を果たすものであり、詳細については後述する。
冷却部14は、容器11の一部分を構成するものであって、加熱部13で発生した作動媒体12の蒸気を冷却して液化させる役割を果たすものである。冷却部14は、熱伝導率に優れた銅またはアルミニウムによって構成された管である。
冷却部14は、例えば、図示しない冷却水の循環回路と接続されており、循環回路中の冷却水との熱交換によって、冷却水が作動媒体12の蒸気から熱を奪い、循環回路中に配置された放熱器によって、冷却水が作動媒体12の蒸気から奪った熱を大気中に放熱するようになっている。
なお、容器11のうち、加熱部13および冷却部14を除く部位は、例えば、ステンレス等の断熱性に優れた材料によって成形されている。
一方、容器11のうち第1管状部11aの上端部には、作動媒体12の液体部分から圧力を受けて変位するピストン3がシリンダ部3aに摺動可能に配置されている。なお、ピストン3は可動子2のシャフト2aに連結されており、可動子2を挟んでピストン3と反対側には、可動子2をピストン3側に押圧する弾性力を発生させる弾性手段をなすバネ4が設けられている。
次に、本実施形態の加熱部13の詳細について説明する。図2に、図1中の加熱部13の縦断面図を示し、図3に図2中のIII−III矢視断面図を示す。
図2、3に示すように、加熱部13は、その外形が、第3管状部11cの延びる方向に対して直交する方向に延びた薄型形状であって、例えば、上面21、下面22、側面23〜26を有する直方体形状であり、上面21および下面22が、第3管状部11cの延びる方向に直交して配置されている。
そして、加熱部13の外側には、上面21および下面22に接して、内燃機関から排出された排気ガスを流通させるための通路を構成する第1、第2カバー27、28が設けられている。本実施形態では、内燃機関から排出された排気ガスを熱源として利用している。また、内燃機関は、例えば、発電装置とは別の目的で設置されたものである。
具体的には、上面21と第1カバー27とによって、上側排気ガス通路31が構成され、排気ガスの熱が上面21から加熱部13の内部に伝熱するようになっており、さらに、この排気ガス通路内には伝熱を促進させるためのフィン29が配置されている。
同様に、下面22と第2カバー28とによって、下側排気ガス通路32が構成され、排気ガスの熱が下面22から加熱部13の内部に伝熱するようになっており、さらに、この排気ガス通路内には伝熱を促進させるためのフィン30が配置されている。なお、第2カバー28は、第3管状部11cを避けるように、下面22の中央部を除く領域に下側排気ガス通路32を形成している。
また、加熱部13は、その内部に作動媒体12の通路となる空間を構成している。具体的には、図2に示すように、加熱部13は、第3管状部11cに連通する第1通路部41と、第1通路部41に連通する第2通路部42とを有している。この第1通路部41は、第3管状部11cと同じ方向に延びており、第2通路部42は、第3管状部11cと交差する方向に延びている。
また、図2、3に示すように、第1通路部41は、第3管状部11cと同軸の円筒形状であり、第2通路部42は、第1通路部41の径方向外側に延びる形状であって、例えば、横断面形状が第1通路部41を中心とした四角形となっている。なお、第2通路部42の横断面形状は、第1通路部41の径方向外側に延びる形状であれば、四角形に限らず、円等の他の形状としても良い。そして、第2通路部42の厚み寸法t1は、第1通路部41の内径D1よりも小さくなっている。
また、図2に示すように、加熱部13の内部には、加熱部13内で発生した作動媒体12の蒸気を溜めるための空間である蒸気溜め部43が設けられている。蒸気溜め部43は、第2連通部42に連通しており、第2連通部42の第1通路部41とは反対側の端部に配置されている。蒸気溜め部43は、加熱部13の外周に沿って配置された形状となっている。
また、加熱部13は、上側と下側で2分割した形状の上側部品51と下側部品52とによって構成されている。上側部品51は、加熱部13の上面21部分を構成する薄型の直方体形状であり、下側部品52は、加熱部13の下面22部分を構成する薄型の直方体形状部53と、加熱部13の側面23〜25部分を構成する側壁部54とを有する形状である。
上側部品51と下側部品52とによって挟まれる空間によって第2通路部42が構成されている。上側部品51は、下側部品52の側壁部の内壁に設けられた段差部55によって、支持されている。
さらに、上側部品51と、下側部品52の直方体形状部53とは、ともに、加熱部13の内側に位置する内側部材51a、53aと外側に位置する外側部材51b、53bとが直に接合された構造である。
内側部材51a、53aは、第2通路部42を構成する面56、57を有しており、作動媒体12に面している。外側部材51b、53bは、加熱部13の上面21もしくは下面22を構成しており、熱源としての排気ガス通路31、32に面している。
そして、内側部材51a、53aと外側部材51b、53bは、異なる材料で構成されており、内側部材51a、53aは、外側部材51b、53bを構成する材料よりも伝熱性能βが高い第1材料で構成されており、外側部材51b、53bは、外燃機関作動時において容器11に必要な強度を維持できる上限温度が第1材料よりも高い第2材料で構成されている。なお、ここでいう伝熱性能βとは、材料の熱伝導率λ、密度ρ、比熱Cpを用いて、次の数式(1)で表されるものである。
β=√(λ・ρ・Cp)・・・式(1)
ここで、第1材料は、伝熱性能が優れた材料であり、第1材料としては、例えば、銅、銀、金、アルミニウムミなどの単体金属やこれらの単体金属を主成分とする合金等が採用される。一方、第2材料は、本実施形態では、熱源として排気ガスの熱を利用することから、例えば、600〜800℃程度の高温での強度が高い材料、すなわち、耐熱性が高い材料であり、第2材料としては、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼、ニッケル、ニッケル合金等が採用される。例えば、第1材料として銅を採用し、第2材料としてステンレスを採用する組み合わせが可能である。
なお、燃機関作動時において容器11に必要な強度を維持できる上限温度とは、加熱部13を加熱する温度を上昇させた場合に、加熱部13を構成する部材の強度が圧力容器として必要な強度よりも低くなり始める温度を意味する。
図4に、図2中の一点鎖線で囲まれた領域A1の拡大図を示す。図4に示すように、下側部品52の直方体形状部53において、内側部材53aの厚さt2は、内側部材53aの熱浸透深さδと同じ大きさであり、外側部材53bの厚さt3は、圧力容器を構成するのに必要な強度を満たす厚さとなっている。
ここで、内側部材53aの厚さとは、第2通路部42を構成する面57、すなわち、作動媒体12に接する面57に垂直な方向での厚さを意味する。
また、熱浸透深さδとは、所定時間に材料表面から熱が浸透する深さを意味し、第2通路部42内の作動媒体12が周期的に温度変化する場合に、その温度変化が何処まで伝わるかを表す指標である。すなわち、熱浸透深さδは、発電機1の可動子2が周期的に上下動するときの1周期中で熱の移動が起きる範囲長さを意味する。
具体的には、熱浸透深さσは、以下に示す数式(2)で表されるように、温度伝導率α(m/s)と角振動数ω(rad/s)とによって決定される。
δ=√(2α/ω)・・・式(2)
温度伝導率αは、材料の熱伝導率λ、密度ρ、比熱Cpによって決定されるものであり、すなわち、材料の種類によって決定されものであり、次の数式(3)で表される。また、角速度ωは、振動数fおよび周期Tによって決定されるものであり、これらは、数式(4)、(5)で表される関係を有する。
α=λ/(ρ・Cp)・・・式(3)
ω=2πf・・・式(4)
f=1/T・・・式(5)
式(2)〜(5)からわかるように、熱浸透深さδは、材料の種類と発電機1の周期に基づいて算出される。
なお、熱浸透深さδは、一般的な熱伝導解析によっても求めることができる。
また、上側部品51においても、下側部品52の直方体形状部53と同様に、内側部材51aの厚さは、内側部材51aの熱浸透深さδと同じ大きさであり、外側部材51bの厚さは、圧力容器を構成するのに必要な強度を満たす厚さとなっている。
次に、加熱部の製造方法について説明する。
まず、内側部材51a、53aと外側部材51b、53bとを接合することで上側部品51、下側部品52をそれぞれ製造する。接合方法としては、例えば、拡散接合、圧延による接合、ろう付け、摩擦接合等の種々の方法を採用できる。このとき、内側部材51a、53aと外側部材51b、53bとの接合部での接触熱抵抗が外側部材51b、53bの熱抵抗よりも小さくなるように接合する。
下側部品52の段差55に上側部品51を支持させるように、上側部品51と下側部品53とを嵌め合わせ、両者を接合することで、加熱部13を製造する。このときの接合方法として、例えば、拡散接合、圧延による接合、ろう付け、摩擦接合、溶接等の種々の方法を採用できる。
なお、このようにして製造された加熱部13の外側に、第1、第2カバー27、28、フィン29、30が設けられ、下側部品52の開口部に第3管状部11cが差し込まれて、接合されることで、外燃機関10が製造される。
次に、上記構成における作動を説明する。
図1に示すように、加熱部13の外側に設けられた第1、第2カバー27、28内に、図示しない内燃機関の排気ガスが供給されることで、この排気ガスとの熱交換によって、加熱部13が加熱される。
また、冷却部14は、図示しない冷却水循環回路の冷却水が循環することによって、冷却される。
このように、発電装置の作動時では、常に、加熱部は加熱された状態となり、冷却部は冷却された状態となる。
そして、加熱部13において、第1、第2通路部41、42内の作動媒体12が加熱されて気化すると、蒸気溜め部43内から第2通路部42、第1通路部41、第3管状部11cの順に向かって高温・高圧の作動媒体12の蒸気が蓄積され、この蒸気が第3管状部11c内の作動媒体12の液面を押し下げる。すると、作動媒体12の液体部分が第1管状部11a側に変位して、発電機1側のピストン3を押し上げる。
次に、第3管状部11c内の作動媒体12の液面が冷却部14まで下がり、冷却部14内に作動媒体12の蒸気が進入すると、作動媒体12の蒸気が冷却部14により冷却されて液化する。このため、作動媒体12の液面を押し下げる力が消滅し、作動媒体12の液面が上昇し、作動媒体12の液体部分も上昇する。この結果、作動媒体12の蒸気の膨張によって一旦押し上げられた発電機1側のピストン3は下降する。
このような動作が繰り返し実行されることによって、容器11内の作動媒体12の液体部分が周期的に変位、いわゆる自励振動して、発電機1の可動子2を周期的に上下動させる。
次に、本実施形態の主な特徴を説明する。
本実施形態では、上記の通り、加熱部13の構造を、内側に配置された内側部材51a、53aと、外側に配置された外側部材51b、53bとが接合された構造とし、外側部材51b、53bを、内側部材51a、53aを構成する第1材料よりも耐熱性が高い第2材料で構成しているので、従来の加熱温度よりも高温である、例えば、600〜800℃程度の温度で加熱することができる。
また、本実施形態と異なり、加熱部を伝熱性能が優れた第1材料のみで構成した場合であって、加熱部を従来よりも高い温度で加熱する場合であっても、その温度が材料の軟化点よりも低ければ、加熱部を構成する部材を厚くすることで、加熱部をそれに耐え得る構造とすることもできるが、この場合と比較して、本実施形態の方が、加熱部13を構成する部材の厚さを薄くでき、加熱部13の小型化に有利である。
さらに、本実施形態では、内側部材53a、51aの厚さとして、内側部材51a、53aの熱浸透深さδ分を確保しているので、以下に説明するように、本実施形態と異なり、加熱部を耐熱性が高い第2材料のみで構成した場合と比較して、作動媒体12の蒸気を発生させる沸騰行程での作動媒体12の液体部分と加熱部13との間での熱交換後における加熱部13の温度低下量を最小限にすることができ、機関効率を向上させることができる。
ここで、図5、6のそれぞれに、本実施形態の比較例として、加熱部13を材質が第1材料である第1部材61のみで構成した場合と、加熱部13を材質が第2材料である第2部材62のみで構成した場合の図4に対応する部分拡大図を示す。
まず、本実施形態においても、以下に説明する理由によって、発明が解決しようとする課題の欄で説明した図13に示す熱交換後に加熱部の温度が低下するという外燃機関特有の伝熱現象が発生する。
すなわち、外燃機関10の運転時では、加熱部13は、外部から熱が供給されて所定量の熱を有し、さらに、外部から熱が供給される状態であるが、作動媒体12を加熱して蒸気を発生させるためには、外部から供給される熱量よりも大きな熱量が必要であるため、加熱部13が有する熱が作動媒体に奪われるとともに、外部からの熱供給が間に合わない状態となる。したがって、沸騰行程時では、作動媒体12の蒸気の発生に必要な熱量が加熱部13から奪われるので、熱交換後では加熱部13の温度が低下する。
このとき、図5、6に示すように、加熱部13のうち、第2通路部42を構成する面、すなわち、作動媒体12に面する表面から所定深さの領域63、64から、蒸気の発生に必要な熱量が奪われる。この所定深さが熱浸透深さδである。
そして、熱浸透深さδについては、図6に示す耐熱性能が高い第2材料で構成された第2部材62の方が、図5に示す伝熱性能が高い第1材料で構成された第1部材61よりも、熱浸透深さδが小さい。したがって、第2部材62で蒸気の発生に必要な熱量が奪われる領域64の方が第1部材61で蒸気の発生に必要な熱量が奪われる領域63よりも狭い。また、奪われる熱量が同じ場合、その熱量が奪われる範囲が狭いほど、単位領域当たりに奪われる熱量が大きくなる。
このため、図14に示すように、加熱部を、耐熱性が高い材料のみで構成した場合の方が、熱交換後における加熱部の作動媒体に接する部分での温度低下量が、伝熱性能が優れた材料で構成した場合よりも大きいのである。
そして、本実施形態では、加熱部13の内側部材51a、53aを、耐熱性が高い第2材料よりも、伝熱性能が高く、かつ、熱浸透深さδが大きな第1材料で構成し、かつ、その内側部材51a、53aの厚さを、第1材料の熱浸透深さδと同じ大きさとしているので、沸騰行程での作動媒体12の液体部分と加熱部13との間での熱交換において、内側部材53a、51aの全範囲から蒸気の発生に必要な熱量を作動媒体12に移動させることができ、加熱部13を第2材料のみからなる部材で構成した場合と比較して、部材の広範囲から蒸気発生に必要な熱量を作動媒体12に移動させることができる。
これにより、本実施形態によれば、熱交換後における加熱部の作動媒体に接する部分での温度低下量を、加熱部を耐熱性が高い第2材料のみで構成した場合よりも小さくでき、かつ、温度低下量を最小限にすることができるのである。
次に、材料の違いによる沸騰時の熱交換後における加熱部の温度低下量について説明する。図7に、加熱部の構成部材として各種の材料を用いた場合における熱交換後の温度低下量の伝熱解析結果を示す。なお、図7に示す結果は、同一条件下での結果である。図7に示すように、温度低下量が最も小さいのは、銅であり、その次に小さいのは、銀であり、その後は、金、アルミニウム、黄銅、ニッケル、ステンレスの順であった。したがって、これらの金属の中では、第1材料として銅を用いることが好ましい。
また、各種材料の耐熱性の比較を示すと、例えば、約600〜800℃程度の高温での強度は、アルミニウム<銀<金<黄銅<銅<ステンレス<ニッケルである。したがって、これらの金属の中では、第2材料としてステンレスもしくはニッケルを用いることが好ましい。
また、本実施形態では、内側部材53a、51aの厚さを、内側部材51a、53aの熱浸透深さδと同じ大きさに設定しており、すなわち、部材の広範囲から蒸気発生に必要な熱量を作動媒体12に移動させるのに必要最小限の厚さとしているので、加熱部13の厚さを必要最小限にでき、本実施形態によれば、加熱部13の小型化が可能となる。ここでいう同じには、完全一致だけでなく、製造上のばらつきの範囲内も含まれる。
例えば、本実施形態では、加熱部13の内側部材51a、53aを銅等の第1材料で構成し、外側部材51b、53bをステンレス等の第2材料で構成しているので、加熱部13を銅等の第1材料のみで構成する場合と比較して、加熱部13の厚さを1/4〜1/10程度にできる。
(第2実施形態)
図8に、加熱部13の縦断面図を示し、図9に、図8中のIX−IX線矢視断面図を示し、図10に、図8中の領域A2の拡大図を示す。なお、図8中の加熱部13は、第1実施形態で説明した図2に示される加熱部13に対応しており、図8では、図2と同様の構成部には、図2と同一の符号を付している。以下では、第1実施形態と異なる点を説明する。
図9、10に示すように、本実施形態では、加熱部13の内部、すなわち、第2通路部42内に、内側部材51a、53aに接した状態でインナーフィン71を配置している。
インナーフィン71は、図10に示すように、断面波形状であり、銅、アルミニウム等の内側部材51a、53aと同じ材料で構成されている。
このように、本実施形態では、加熱部13の内部空間に、インナーフィン71を配置することで、インナーフィン71を配置しない場合と比較して、加熱部13を補強して、加熱部13の内圧に対する強度を向上させることができる。
これにより、本実施形態によれば、第1実施形態のようなインナーフィン71を用いない場合と比較して、圧力容器として必要な強度を保持しつつ、外側部材51b、53bの厚さを薄くできる。
(第3実施形態)
図11に、図8中の領域A3の拡大図を示す。以下では、第1、第2実施形態と異なる点を説明する。
本実施形態では、図11に示すように、加熱部13は、作動媒体12が流入する内部とは異なる位置であって、第1材料で構成された内側部材51aに接する位置に設けられたヒートパイプ81を複数備えている。
このヒートパイプ81は、密閉空間を構成するパイプ82と、パイプ82内に封入され、相変化する熱媒体83とを有する構成である。図11では、パイプ82は、上側部品51の内側部材51aと外側部材51bとの接合面近傍に設けられており、内側部材51aに形成された溝82aと、外側部材51bに形成された溝82bとが対向するように、内側部材51aと外側部材51bとが接合されることで、パイプ82が形成されている。また、このパイプ82は、上側部品51の厚さ方向に平行に配置されている。
熱媒体83は、例えば、水である。ヒートパイプ81は、例えば、水の蒸発時の潜熱を利用して、沸騰行程で作動媒体12を加熱するためのものであり、作動媒体12の沸騰に必要な熱量を内側部材51a、53aに補うことを目的としたものである。
ヒートパイプ81は、上側部品51と下側部品52の両方もしくはどちらか一方に形成される。
本実施形態の加熱部13の製造は、第1実施形態で説明した製造方法に対して、以下のように変更することで可能である。あらかじめ内側部材と外側部材に、ヒートパイプ81用の溝82a、82bを形成しておき、内側部材と外側部材とを接合する際に、これらの溝82a、82bに水を入れて、これらの溝82a、82bを対向させながら、内側部材51aと外側部材51bとを接合する。
本実施形態では、加熱部13の内側部材51aに接する位置にヒートパイプ81を設けているので、内側部材51aの伝熱性能を見かけ上、向上させることができる。
これにより、熱交換後の加熱部13の温度低下量抑制の効果について、第1実施形態と同様の効果を得ようとした場合に、ヒートパイプ81が設けられていない第1実施形態の加熱部13と比較して、内側部材51aの厚さを薄くでき、加熱部13を小型化できる。
なお、図11では、ヒートパイプ81は、上側部品51の内側部材51aと外側部材51bとの接合面近傍に設けられていたが、このヒートパイプ81によって作動媒体12の沸騰に必要な熱量を内側部材に補うことができるように、内側部材51aに接する位置であれば、他の位置に配置しても良い。
(他の実施形態)
(1)第1〜第3実施形態では、内側部材51a、53aの厚さを、第1材料の熱浸透深さδと同じ大きさとしていたが、必ずしも熱浸透深さδと同じ大きさでなくてもよく、沸騰行程での熱交換後の加熱部の温度低下量を最小にするという観点では、内側部材51a、53aの厚さを、熱浸透深さδ以上の大きさにすればよく、また、第2材料のみで構成する場合と比較して熱交換後の加熱部の温度低下量を低減するという観点では、内側部材51a、53aの厚さを、熱浸透深さδの50%以上の大きさにすればよい。なお、厚さの上限値は、本実施形態の発電装置を製品として提供できる限度の大きさである。
(2)第1〜第3実施形態では、加熱部13の構造を、第1材料で構成された内側部材51a、53aと、第2材料で構成された外側部材51b、53bとが直に接合された構造とし、外側部材51b、53bが加熱部13の最も外側に位置する構造としていたが、少なくとも、内側に第1材料で構成された内側部材51a、53aが配置され、外側に第2材料で構成された外側部材51b、53bが配置されていれば、外側部材51b、53bの外側に、さらに、他の部材を配置した構造や、内側部材51a、53aと外側部材51b、53bとの間に、中間部材を挟み込む構造としても良い。
(3)第1〜第3実施形態では、加熱部13の構造を、第1材料で構成された内側部材51a、53aと第2材料で構成された外側部材51b、53bとを接合した構造としていたが、例えば、1つの部材であって、その部材を構成する材料の比率を変更できるものを用いて、加熱部13を構成しても良い。
すなわち、加熱部13を構成する部材として、一方の表面側が第1材料で構成され、その反対の面側が第2材料で構成され、一方の表面から他方の表面に向けて第1材料と第2材料の比率が変更された1つの部材を用いてもよい。この場合、加熱部13は、その作動媒体12に面する内側部分とそれよりも外側に位置する外側部分とを比較したときに、その内側部分は、伝熱性能βが高い第1材料で構成され、外側部分は、外燃機関作動時の容器に必要な強度を維持できる上限温度が高い第2材料で構成される。
(4)上記した各実施形態では、加熱部13の形状が、第3管状部11cと同じ方向に延びる第1通路部41と、この第1通路部41に連通し、第1通路部41の径方向外側に延びる第2通路部42とを有する形状であったが、加熱部13の形状を他の形状としたときにおいても、本発明を適用できる。
ここで、図12に他の実施形態における加熱部90の横断面図を示す。図12中の加熱部90は、図2に示される加熱部13に対応するものである。図12に示すように、例えば、加熱部90の形状を、第3管状部11cと同じ方向に延びる通路部91のみを内部に有し、横断面が円等の筒形状とした場合では、作動媒体12に面する内側部材90aを第1材料で構成し、内側部材90aの外側に位置する外側部材90bを第2材料で構成することができる。
これによっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。なお、加熱部13の形状としては、第1実施形態で説明した形状では、第1通路部41から第2通路部42に作動媒体12の液体部分が流れる際に、第2通路部42を構成する面56に作動媒体12が衝突して、作動媒体12が撹拌されて乱流を生じさせることで、加熱部13から作動媒体12への熱伝達率を向上させることができるので、図12に示す形状よりも、第1実施形態の方が好ましい。
(5)上記した各実施形態では、外部熱源として、内燃機関の排気ガスの熱を利用していたが、電気ヒータ等の他の熱源を用いても良い。本発明は、従来の加熱温度よりも高温で加熱部を加熱する場合に、有効である。
(6)上記した各実施形態は、可能な範囲で自由に組み合わせてもよい。
本発明の第1実施形態における発電装置の概略構成を示す図である。 図1中の加熱部13の縦断面図である。 図2中のIII−III矢視断面図である。 図2中の一点鎖線で囲まれた領域A1の拡大図 第1実施形態の比較例における加熱部の部分拡大図である。 第1実施形態の比較例における加熱部の部分拡大図である。 加熱部の構成部材として各種の材料を用いた場合における熱交換後の温度低下量の伝熱解析結果である。 本発明の第2実施形態における加熱部13の縦断面図である。 図8中のIX−IX線矢視断面図である。 図8中の領域A2の拡大図である。 図8中の領域A3の拡大図である。 本発明の他の実施形態における加熱部の横断面図である。 加熱部が、熱伝導率が優れた材料で構成された場合の時間に対する熱交換量および加熱部温度の変化を示す図である。 加熱部を、熱伝導率が優れた材料のみで構成した場合と、耐熱性が高い材料のみで構成した場合とにおける時間に対する熱交換量および加熱部温度の変化を示す図である。 機関効率と加熱部の媒体に接する部分での温度との関係を示す図である。
符号の説明
11…容器、12…作動媒体、13…加熱部、14…冷却部、
51a、53a…内側部材、51b、53b…外側部材、
71…インナーフィン、81…ヒートパイプ。

Claims (8)

  1. 作動媒体(12)が液体状態で流動可能に封入された容器(11)を備え、
    前記容器(11)には、前記作動媒体(12)の一部を加熱して前記作動媒体(12)の蒸気を発生させる加熱部(13)と、前記蒸気を冷却して液化させる冷却部(14)とが設けられており、
    前記加熱部(13)と前記冷却部(14)とによる前記蒸気の発生と液化によって前記作動媒体(12)が体積変動し、前記作動媒体(12)の体積変動によって生じる前記作動媒体(12)の液体部分の変位を機械的エネルギに変換して出力する外燃機関であって、
    前記加熱部(13)は、前記加熱部の外部に設けられた熱源から加熱されるとともに、前記加熱部(13)の内部に流入する液体状態の前記作動媒体(12)との熱交換によって、前記蒸気を発生させるようになっており、
    前記加熱部(13)は、その前記作動媒体に面する内側部分(51a、53a)が前記内側部分(51a、53a)よりも外側に位置する外側部分(51b、53b)よりも伝熱性能(β)が高い第1材料で構成され、前記外側部分(51b、53b)が前記内側部分(51a、53a)よりも外燃機関作動時の前記容器に必要な強度を維持できる上限温度が高い第2材料で構成されていることを特徴とする外燃機関。
  2. 前記加熱部(13)は、前記作動媒体(12)に面する内側に配置された内側部材(51a、53a)と、前記熱源に面する外側に配置された外側部材(51b、53b)とが接合された構造であり、
    前記内側部材(51a、53a)は、前記外側部材(51b、53b)を構成する材料よりも伝熱性能(β)が高い第1材料で構成されており、
    前記外側部材(51b、53b)は、外燃機関作動時の前記容器(11)に必要な強度を維持できる上限温度が前記第1材料よりも高い第2材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の外燃機関。
  3. 前記第1材料で構成された部分(51a、53a)は、前記作動媒体に接する面(57)に垂直な方向での厚さ(t2)が、前記第1材料の熱浸透深さ(δ)以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の外燃機関。
  4. 前記第1材料で構成された部分(51a、53a)は、前記作動媒体に接する面(57)に垂直な方向での厚さ(t2)が、前記第1材料の熱浸透深さ(δ)と同じであることを特徴とする請求項3に記載の外燃機関。
  5. 前記第1材料で構成された部分(51a、53a)は、前記作動媒体に接する面(57)に垂直な方向での厚さ(t2)が、前記第1材料の熱浸透深さ(δ)の50%以上の厚さであることを特徴とする請求項1または2に記載の外燃機関。
  6. 前記加熱部(13)は、前記作動媒体が流入する内部に配置され、前記加熱部を補強するインナーフィン(71)を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の外燃機関。
  7. 前記加熱部(13)は、前記作動媒体が流入する内部とは異なる位置であって、前記第1材料で構成された部分(51a、53a)に接する位置に設けられた密閉空間を構成するパイプ(82)と、前記パイプ内に封入され、相変化する熱媒体(83)とを有して構成されるヒートパイプ(81)を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の外燃機関。
  8. 前記第1材料は、銅、銀、金、アルミニウムいずれかの単体金属もしくはいずれかの単体金属を含む金属材料であり、
    前記第2材料は、オーステナイト系ステンレス鋼、ニッケル、ニッケル合金のいずれか1つのであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の外燃機関。
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