JP4254579B2 - 蒸気エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、容器内に封入された液体の加熱による気化と冷却による液化とを繰り返し実行することによって、容器内の液体に自励振動変位を生じさせるよう構成された蒸気エンジンに関する。
従来より、例えば、特許文献1に開示されているように、流体の気化と液化を繰り返し発生させることでエネルギを取り出せるよう構成された装置があることが知られている。
この装置では、加熱室内に封入した揮発性流体を加熱して気化させ、気化した流体を上下方向に配置した導管を通して上昇させる。そして、上昇した箇所に設けられた冷却室では気化状態の流体を冷却して液化させる。液化した流体は導管を介して下降し加熱室内に戻る。この装置では、この様にして装置内で発生する流体循環中に磁性体等の物体を配置し、それにより、当該物体の移動を誘起させる。そして、それにより外部に配置したコイルに起電力を生じさせて電気エネルギの取り出しを行う。
特開平7−180649号公報
一方、本出願人は、容器内に封入された液体の加熱による気化と冷却による液化とを繰り返し実行することによって、容器内の液体に自励振動変位を生じさせ、その自励振動変位から例えば駆動力を取り出して発電等を行なえるよう構成された蒸気エンジンにつき特許出願を行なった(特願2002−245165)。
この蒸気エンジン500は、例えば、図7に示す構成を有している。
すなわち、蒸気エンジン500は、環状の流体通路を有する流体容器502と、流体容器502内の流体を加熱する加熱器504と、加熱器504よりも上方に配置され、加熱器504における加熱により液体が気化してなる蒸気を冷却する冷却器506と、出力部508と、を備える。出力部508は、シリンダ510と、シリンダ510内を往復運動できるよう構成されたピストン512と、ピストン512に一端が連結された可動部514と、可動部514の他端に配置されたばね材516と、を備える。ピストン512は、流体容器502内の流体から受ける圧力に応じてシリンダ510内を往復運動するよう構成されている。
この蒸気エンジン500では、加熱器504にて流体容器502内の液体が加熱されて沸騰・気化すると、流体容器502内の流体に容積膨張が起きる。次に、加熱器504にて気化してなる蒸気は、上方に移動し、冷却器506にて冷却されて液化される。このとき、流体容器502内の流体容積は収縮される。出力部508におけるピストン512と可動部514は、このようにして流体容器502内に生ずる流体容積の膨張・収縮による液面変化(自励振動変位)を圧力変化として受け、往復運動を行う。
従って、例えば、可動部514に永久磁石を取り付けた上、当該永久磁石に対向するようコイルを配置すれば、ピストン512と可動部514の往復運動によってコイルに起電力が発生し、発電がなされることになる。
しかし、このように構成された蒸気エンジン500では、熱効率が不十分であるという問題があった。
つまり、この蒸気エンジン500では、加熱器504における加熱により気化してなる蒸気が上方に移動すると、該蒸気の真下に位置していた液体状態の流体が、加熱器504によって加熱されながらも気化される程の加熱を受ける前の液体の状態で加熱器504を通過し、上方に流動する場合があった。
加熱器504を通過する流体に加熱による温度上昇が起きても該流体が気化されるに至らなければ、流体状態のまま加熱器504を通過した流体に付与した熱エネルギが、流体容器502内の流体容積の膨張に寄与することはなく、また、ピストン512と可動部514の上下運動に使われることもない。
従って、蒸気エンジン500においては、このように無駄に消費される熱エネルギが存在する分だけ熱効率が不十分であるという問題があった。
そこで、本発明は、容器内に封入された液体の加熱による気化と冷却による液化とを繰り返し実行することによって、容器内の液体に自励振動変位を生じさせるよう構成された蒸気エンジンにおいて、熱効率を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の蒸気エンジンは、液体が封入された容器と、該容器内の液体を加熱する加熱器と、加熱器における加熱により液体が気化してなる蒸気を冷却する冷却器と、を有する。
そして、本発明の蒸気エンジンは、加熱器における加熱による液体の気化と冷却器における冷却による蒸気の液化とにより容器内の液体に自励振動変位を発生させるよう構成されている。
ここで、「自励振動変位」とは、加熱器における加熱による液体の気化と冷却器における冷却による蒸気の液化とにより生じる容器内の流体の容積膨張・収縮による液面変化のことである。
この蒸気エンジンにおいて、容器は、上方に閉塞された上端部を有し、上下方向に延在する上下方向延在外管部を有する外管と、上下方向延在外管部の内部に上下方向に延在するよう設けられ、外管内と連通する開口部を有する内管と、を有する。
また、加熱器は、上下方向延在外管部の上端部近傍における上下方向延在外管部の外面に設けられ、冷却器は、加熱器よりも下方における外管の外面に設けられている。
更に、この蒸気エンジンには、内管内の液体に圧力変化を付与する加減圧手段が設けられている。また、内管の上方における加熱器近傍の箇所には、加減圧手段によって内管内の液体に付与される圧力が増加された際に、内管内の液体が内管と上下方向延在外管部との間の領域に押し出されるよう供給口が設けられている。
本発明の蒸気エンジンにおいては、加減圧手段によって内管内の液体に付与される圧力が増加されると、内管内の液体が供給口を介して内管と上下方向延在外管部との間の領域に押し出される。供給口は加熱器近傍に設けられているため、供給口から押し出された液体は加熱器により加熱され気化される。その結果、気化に伴う流体の容積膨張により、容器内の流体に容積膨張が起きる。
本発明の蒸気エンジンにおいて、加熱器によって気化されてなる蒸気のうち下方に位置する部分は、気化による容積膨張に伴い、加熱器の配置箇所よりも下方に延びていき、冷却器の配置された高さ位置に至る。そして、このように冷却器の高さ位置に至った蒸気の部分が冷却され液化されると、液化に伴う流体の容積収縮により、容器内の流体に容積収縮が起きる。
本発明の蒸気エンジンにおいては、このようにして容器内の液体に自励振動変位が起きる。
そして、本発明では、上記のように加熱器による液体の気化が内管と上下方向延在外管部との間の領域の上端部近傍の箇所で起きるため、加熱器によって気化されてなる蒸気が加熱器近傍の箇所を上方に通過していくことは防がれる。
よって、気化してなる蒸気の真下など該蒸気に隣接する箇所に位置する液体が加熱器によって加熱されながらも気化される程の加熱を受ける前の液体の状態で加熱器近傍の箇所を上方に通過していくといった現象の発生は抑制される。
従って、本発明の蒸気エンジンによれば、このような現象の発生が抑制される分だけ、従来に比べ、熱効率が向上される。
また、本発明では、加熱器が、内管と上下方向延在外管部との間の領域に位置する液体に熱付与を行ない、該液体の気化を行なう。
よって、本発明によれば、上下方向延在外管部内の中心部分など、上下方向延在外管部の外面に設けられた加熱器から比較的遠い箇所に位置する液体を加熱して気化させなければならなかった蒸気エンジン500の構成に比べ、加熱対象の液体の気化を効率良く行なえる。そして、その分だけ、当該蒸気エンジンの熱効率が向上される。
本発明においては、内管の上方における加熱器近傍の箇所に供給口が複数設けられていてもよい。
このようにすれば、供給口が1つの場合に比べ、複数の供給口を設けたことに伴う供給口断面積合計が増えた分だけ、比較的多量の液体が比較的短時間のうちに内管と上下方向延在外管部との間の領域に押し出されるようにすることができる。
そして、この場合には、比較的短時間のうちに比較的多量の液体を加熱器により気化できることから、供給口が1つの場合に比べ、当該蒸気エンジンにより引き起こされる自励振動変位の周波数を比較的高めにすることなども可能になる。
本発明の蒸気エンジンでは、内管の上端部は、上下方向延在外管部の上端部内壁面に設置され、供給口は、内管の上下方向に延在する側面における上端部に設けられていても良い。
このようにすれば、内管内から供給口を通って押し出される液体が上下方向延在外管部の内壁面を上端から伝って下方に流れて行くことになる。この場合においては、このように液体が流れていく分だけ、該液体が、比較的長い時間、上下方向延在外管部の上端部近傍に位置する加熱器により加熱されることになる。よって、この場合においては、供給口から押し出された液体がより確実に気化されることになり、その分だけ、当該蒸気エンジンの熱効率が向上される。
本発明においては、上下方向延在外管部の内壁面のうち、少なくとも加熱器近傍の箇所は親水性を有するよう構成されていても良い。
このようにすれば、このような構成を有さない場合に比べ、内管内から供給口を通って押し出される液体が上下方向延在外管部の内壁面上で広がり易くなる。よって、この場合においては、このように液体が広がり易くなる分だけ、供給口から押し出された液体が加熱器によって効率良く気化され、当該蒸気エンジンの熱効率が向上される。
本発明においては、内管の外壁面のうち、少なくとも加熱器近傍の箇所は撥水性を有するよう構成されていても良い。
このようにすれば、このような構成を有さない場合に比べ、供給口から押し出された液体のうち、内管の外壁面に付着してしまい、それにより加熱器により十分に加熱できなくなってしまう液体の量が低減されることから、その分だけ、当該蒸気エンジンの熱効率が向上される。
本発明においては、内管は、断熱性を有するよう構成されていても良い。
この場合には、加熱器が、内管内の液体でなく内管内から供給口を介して押し出された液体だけをより効率良く加熱できることから、その分だけ、当該蒸気エンジンの熱効率が向上される。
また、本発明においては、内管は、上下方向延在外管部よりも熱伝導率が低くなるよう構成されていても良い。
このようにすれば、加熱器からの熱が、内管内の液体よりも内管内から供給口を介して押し出された液体に効率良く伝達されることから、その分だけ、当該蒸気エンジンの熱効率が向上される。
本発明の蒸気エンジンは、加減圧手段によって内管内の液体に付与される圧力が比較的低くされたときに内管内の全体に液体が充填された状態となるよう構成されていても良い。
この場合には、内管内の液体に付与される圧力が比較的低くされたときに内管内の一部分にのみ液体が充填された状態になる場合に比べ、加減圧手段によって内管内の液体に付与される圧力が上昇されると、供給口からの液体の押し出しが速やかになされる。
よって、この場合には、このように液体の押し出しが速やかにできる分だけ、加減圧手段による制御を行なった際の当該蒸気エンジンの応答性を高めることができる。
本発明の蒸気エンジンにおいては、加減圧手段によって内管内の液体に付与される圧力が比較的低くされ、供給口からの液体の押し出しがない状態では、内管と上下方向延在外管部との間の領域における液面が、加熱器よりも下方に位置するよう構成されていても良い。
この場合には、内管内から供給口を介して液体が押し出されると、該押し出された液体以外に加熱対象の液体が加熱器近傍に存在しないことから、該押し出された液体に加熱器からの熱が効率良く伝達され、該押し出された液体の気化が促進される。
従って、この場合には、このように押し出された液体の気化が促進される分だけ、当該蒸気エンジンの熱効率が向上される。
本発明において、冷却器は、内管の下端部よりも上方における上下方向延在外管部の外面に設けられていても良い。
このようにすれば、冷却器による蒸気の冷却効率が比較的向上される。
つまり、冷却器は、内管の下端部よりも下方に設けられていても良いが、この場合には、蒸気が、外管内の中心部分など、外管の外面に設けられた冷却器から比較的遠い箇所に位置する場合には、蒸気の冷却・液化を効率良く実行するのが困難となりうる。
一方、冷却器が内管の下端部よりも上方における上下方向延在外管部の外面に設けられている場合は、冷却器による蒸気の冷却・液化は、蒸気が内管と上下方向延在外管部との間の領域に位置する際に実行される。この内管と上下方向延在外管部との間の領域は、外管の外面に設けられた冷却器から比較的近い箇所である。従って、この場合には、冷却器が内管の下端部よりも下方に設けられる場合に比べ、冷却器による蒸気の冷却効率が良くなり、その分だけ当該蒸気エンジンの熱効率が向上される。
一方、本発明の蒸気エンジンにおいて、加減圧手段は、内管内で上下方向に往復運動することで内管内の液体に圧力変化を付与する可動子と、可動子を内管内で上下方向に往復運動させる駆動手段と、を備えていても良い。
そして、この場合においては、可動子に磁性体を備えさせ、可動子を磁力によって往復運動させるよう駆動手段を構成してもよい。
この場合においては、例えば、上下方向延在外管部の外部に駆動手段を設け、その駆動手段により内管内などに磁界を形成することで、可動子を往復運動させる態様が考えられる。よって、この場合においては、例えば、上下方向延在外管部の内部に可動子の往復運動のための複雑な機構や電気的な構造を設けずに済み、その分だけ蒸気エンジンを安価に製造できるという効果が得られる。
また、上記駆動手段は、上下方向延在外管部における上下方向に沿う側面を包囲する環状の励磁コイルを備え、該励磁コイルを用いて内管内などに磁束を形成し、可動子を磁力によって往復運動させる構成にしてもよい。
そして、この場合においては、更に、次のような構成とすることが望ましい。
すなわち、可動子には、内管と上下方向延在外管部との間の領域に挿入配置される挿入部材を設け、該挿入部材には磁性体を備えさせると良い。
この場合には、内管と上下方向延在外管部との間の箇所という、上下方向延在外管部の外側に配置された励磁コイルから比較的近い箇所に磁性体である挿入部材が配置される。よって、励磁コイルによって形成される磁束により、挿入部材を備える可動子をより効率良く往復運動させることができる。
また、上記駆動手段は、固定子部材を更に備えていても良い。この場合、固定子部材は、励磁コイル外周に覆設され、励磁コイルが通電された際に、上下方向延在外管部の外壁面に対向する部分に磁極が形成されるよう構成される。
このようにすれば、固定子部材により内管内などに形成される磁束により、可動子を効率良く往復運動させることができる。
また、上記の挿入部材は、磁性体として永久磁石を備えていると良い。このようにすれば、一層高効率に可動子を往復運動させることができる。
また、可動子には、当該可動子を予め定められた位置に保持するよう付勢するバネ材が取り付けられているとよい。
このようにすれば、例えば、駆動手段からの駆動力が可動子に付与されていない状態において、可動子を予め定められた位置に安定して配置できる。
一方、本発明において、加減圧手段は、加熱加圧部を備えていても良い。加熱加圧部は、供給口より下方の内管内の液体を加熱することで、内管内の液体の圧力を上昇させ、それにより、供給口を介して内管内の液体を内管と上下方向延在外管部との間の領域に押し出させる。
このようにすれば、例えば、内管内を往復運動する可動子を設けなくても内管内の液体に圧力変化を付与できることから、構成を簡略化できるという効果が得られる。
本発明の蒸気エンジンは、容器内の液体に発生する自励振動変位に応じて駆動されるエネルギ取り出し用駆動部を備えていても良い。
そして、エネルギ取り出し用駆動部は、容器内の液体に発生する自励振動変位に応じて往復駆動されるエネルギ取り出し用可動部を有していると良い。
この場合においては、容器内の液体に発生する自励振動変位が容器内の流体の液面変化として発生することから、エネルギ取り出し用可動部の往復運動が好適に誘起され、所望のエネルギ取り出しが可能となる。
そして、このように構成する場合においては、更に、エネルギ取り出し用可動部の位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段による検出結果に基づき、加減圧手段の制御を行なう制御手段と、が設けられていると良い。
このようにすれば、例えば、エネルギ取り出し用可動部の往復運動を所望の状態で実行させるべく、加減圧手段の動作状態を適宜変化させる制御の実行が可能となる。
また、本発明の蒸気エンジンが上記のようなエネルギ取り出し用可動部を有するエネルギ取り出し用駆動部を備える場合においては、加減圧手段を次のように構成しても良い。
すなわち、加減圧手段を、内管内で上下方向に往復運動することで内管内の液体に圧力変化を付与する可動子と、該可動子とエネルギ取り出し用可動部とを連結するバネ材とを備えたものとして構成する。
この場合においては、可動子とエネルギ取り出し用可動部とを連結するバネ材のばね定数等のばね特性に応じて、可動子の運動状態とエネルギ取り出し用可動部の運動状態とを連動させることができる。
また、本発明において、加減圧手段は、次の一方向弁を備えていても良い。一方向弁は、加減圧手段により内管内の液体に付与される圧力が比較的低くされたときには開状態とされ、内管外の液体の内管内への流入を許容する一方、加減圧手段により内管内の液体に付与される圧力が比較的高くされたときには閉状態とされ、内管外の液体の内管内への流入を妨げる。
このようにすれば、内管内の液体の圧力上昇を効率良く実行でき、また、内管内の液体の圧力低下の際には内管内への液体流入を効率良く実行できる。
また、本発明の蒸気エンジンが可動子を備える場合においては、可動子に、上下方向に当該可動子を貫通してなる液体供給穴を設けると共に、該液体供給穴に一方向弁を設けても良い。
この場合、一方向弁は、可動子の下方への移動により内管内の液体に付与される圧力が比較的低くされたときには開状態とされ、内管外の液体が液体供給穴を介して内管内へ流入することを許容する一方、可動子の上方への移動により内管内の液体に付与される圧力が比較的高くされたときには閉状態とされ、内管外の液体が液体供給穴を介して内管内へ流入することを妨げるよう機能する。
そして、この場合においても、内管内の液体の圧力上昇を効率良く実行でき、また、内管内の液体の圧力低下の際には内管内への液体流入を効率良く実行できるという効果が得られる。
なお、上記においては、「上下方向に延在」という表現を用いたが、ここでいう「上下方向に延在」には、鉛直方向に延在する場合の他、上方部分と下方部分を有する限り鉛直方向から傾けられた斜め方向に延在する場合も含まれる。
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の形態をとり得る。
[実施例1]
図1は、実施例1の蒸気エンジン1の概略構成を示す図である。
図1に示す如く、蒸気エンジン1は、水等の液体が予め定められた圧力状態で封入された容器10と、加熱器30と、冷却器32と、加減圧手段としての加減圧部40と、エネルギ取り出し用駆動部としての出力部100と、を備えている。
容器10は、外管12と、外管12内に配置された内管22とを有する。
外管12は、上下方向に延在する2つの上下方向延在管14,18と、2つの上下方向延在管14,18の下端部を連結する左右方向延在管20と、からなる略U字状に形成されたパイプ状の容器である。
上下方向延在外管部としての上下方向延在管14は、上方に当該管14を閉塞する上端部16を有する。また、上下方向延在管14の内部には、上下方向に延在する内管22が設けられている。内管22の上端部は上下方向延在管14の上端部16内壁面に固定されている一方、内管22の下端部は、外管12内と連通する開口部24とされている。内管22の上端部近傍における側面部分には、内管22の内部と外部とを連通させる複数の供給口26が設けられている。
加熱器30は、容器10内の液体を部分的に加熱して気化させるものであり、例えば、加熱用の熱交換器から構成される。また、冷却器32は、加熱器30の作用により液体が気化してなる蒸気を冷却して液化させるものであり、例えば、冷却用の熱交換器から構成される。加熱器30は、上下方向延在管14の上端部16近傍における当該上下方向延在管14の外面に設けられている。よって、加熱器30の設置箇所は、内管22の上端部近傍に設けられた複数の供給口26の設置箇所近傍である。また、冷却器32は、上下方向延在管14の外面における加熱器30よりも下方の箇所に設けられている。但し、本実施例では、冷却器32の配置位置は、内管22の下端部よりも上方の位置とされている。
本実施例では、加熱器30による加熱や冷却器32による冷却が効率良く実行できるよう上下方向延在管14における少なくとも加熱器30や冷却器32が設置された箇所を熱伝導率に優れた銅やアルミニウム等を用いて構成している。なお、外管12におけるその他の部分は断熱性に優れた素材にて構成することが望ましい。一方、本実施例では、内管22内に位置する液体が加熱器30や冷却器32と熱交換することができるだけ防がれるよう、内管22が断熱性を有するよう構成されている。
加減圧部40は、内管22内に位置する液体に圧力変化を付与するよう構成されたものである。本実施例の蒸気エンジン1では、加減圧部40の作用によって内管22内の液体に付与される圧力が比較的高くなると、内管22内の液体が、複数の供給口26を介して内管22と上下方向延在管14との間の領域に噴射される。加減圧部40の具体的構成については、後述する。
出力部100は、開口部とされた上下方向延在管18の上端部20に設けられており、上下方向延在管18の上端部20内における液体に生じる液面変化(自励振動変位)に応動して発電を行なえるよう構成されている。
出力部100は、上下方向延在管18の上端部20内に連通するよう配置されたシリンダ102と、シリンダ102内を往復運動できるよう構成されたピストン104と、ピストン104に一端が連結されたエネルギ取り出し用可動部としての可動部106と、可動部106の他端に配置されたばね材108と、を備える。この出力部100において、可動部106には永久磁石(図示省略)が取り付けられている。また、該永久磁石に対向する位置には、コイル(図示省略)が配置されている。ピストン104と可動部106は、上下方向延在管18の上端部20内に生じる液面変化を圧力変化として受けることで、直線的に往復駆動される。そして、出力部100では、この往復駆動に応じてコイルに起電力が発生し、その結果、発電がなされる。
次に、図2(a),(b)を用いて加減圧部40の具体的構成について説明する。なお、図2(a)は、図1中に破線で示された部分の部分拡大図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A’断面図である。但し、図2(b)では励磁コイル50(後述)の図示を省略している。
加減圧部40は、可動子42と、励磁コイル50と、固定子部材52と、管内磁性体片54a,54bと、バネ材56と、を備える。加減圧部40は、可動子42が内管22内で上下方向に往復摺動運動することで内管22内の液体に圧力変化を付与できるよう構成されたものである。
可動子42の中心部には、上下方向に当該可動子42を貫通してなる液体供給穴44が設けられている。
また、液体供給穴44には、一方向弁46が設けられている。一方向弁46は、可動子42の下方への移動により内管22内の液体に付与される圧力が比較的低くされたときには開状態とされ、内管22外の液体が液体供給穴44を介して内管22内へ流入することを許容する一方、可動子42の上方への移動により内管22内の液体に付与される圧力が比較的高くされたときには閉状態とされ、内管22外の液体が液体供給穴44を介して内管22内へ流入することを妨げるよう機能する。
また、可動子42には、当該可動子42の下端部を介して当該可動子42に連結された挿入部材48が設けられている。挿入部材48は、磁性体を備えたものであり、可動子42が上方に移動した際には内管22と上下方向延在管14との間の領域に挿入配置されるよう構成されている。但し、挿入部材48が内管22と上下方向延在管14との間の領域に挿入された際に挿入部材48が内管22と上下方向延在管14との間の領域の下端部全体を塞いでしまうことがないよう、本実施例では、挿入部材48は、内管22と上下方向延在管14との間の領域の下端部のうちの一部にだけ挿入される一対の挿入片48a,48bより構成されている(図2(b)参照)。
励磁コイル50は、上下方向延在管14の軸線方向に沿う側面の周囲のうち内部に可動子42が位置する高さ位置近傍の箇所を包囲するよう構成された中空円筒状の励磁用ソレノイドコイルである。
固定子部材52は、一対の固定子片52a,52bより構成されている(図2(b)参照)。一対の固定子片52a,52bは、一対の挿入片48a,48b近傍の上下方向延在管14外の箇所において、励磁コイル50の外周を包囲するよう設けられる。一対の固定子片52a,52bは、夫々、励磁コイル50に通電がなされた際に、その上下方向延在管14の外壁面に対向する上下端部分(例えば、図2(a)の53a,53b)に磁極が形成されるよう構成されている。
管内磁性体片54a,54bは、一対の固定子片52a,52bにおける上下方向延在管14の外壁面に対向する下端部分(53b)に対応する上下方向延在管14の内壁面部分に夫々設けられた磁性体片である。
バネ材56は、可動子42の下端と上下方向延在管14の下端部内壁面とにその両端部を固定させた弾性部材である。バネ材56は、励磁コイル50に通電がなされていない状態においては、可動子42を最上位位置(図2(a)に示された位置)に保持するよう可動子42に対して付勢を行なう。
また、上記のうち励磁コイル50には、ドライバ60を介してコントローラ62(通常のコンピュータなどから構成される。制御手段に相当。)が接続されている。また、本実施例では、出力部100におけるピストン104の位置を検出可能な位置センサ64(位置検出手段に相当。)が設けられており、位置センサ64による検出信号がコントローラ62に入力されるよう構成されている。コントローラ62は、位置センサ64からの検出信号に基づき、励磁コイル50に対する通電制御を実行する。
この様に構成された加減圧部40においては、コントローラ62により励磁コイル50に対する通電が実行されると、励磁コイル50により生成される磁界により、一対の固定子片52a,52bにおける上下方向延在管14の外壁面に対向する上下端部分(53a,53b)に磁極が形成され、また、それにより管内磁性体片54a,54bにも磁極が形成される。そして、このように形成された磁極に磁性体を備えた一対の挿入片48a,48bが引き寄せられ、その結果、可動子42はバネ材56による付勢力に抗して下方に移動される。
なお、本実施例では、コントローラ62により励磁コイル50に対する通電が実行され、可動子42が下方に移動された状態、すなわち、加減圧部40によって内管22内の液体に付与される圧力が比較的低くされた状態、において、内管22内の全体が液体で満たされた状態となるよう構成されている。
また、本実施例では、このように内管22内の液体に付与される圧力が比較的低くされた状態において、内管22と上下方向延在管14との間の領域における液体の液面が、加熱器30よりも下方に位置するよう構成されている。具体的には、例えば、加熱器30の高さ位置と冷却器32の高さ位置との間の位置に液面が位置するようにされる(図1参照)。
次に、本実施例の蒸気エンジン1の動作につき説明する。
本実施例の蒸気エンジン1では、励磁コイル50に対する通電が実行されることで可動子42が下方に移動され、内管22内の液体に付与される圧力が比較的低くされた状態において、コントローラ62により励磁コイル50に対する通電が停止されると、バネ材56の付勢力により可動子42が最上位位置(図2(a)参照)に向かって上昇する。
この場合においては、一方向弁46が閉状態とされ、内管22外の液体が液体供給穴44を介して内管22内へ流入することが妨げられることから、可動子42の上昇に伴い、内管22内の液体に付与される圧力は急速に上昇する。
そして、このように内管22内の圧力が上昇すると、内管22内の液体が、複数の供給口26を介して内管22と上下方向延在管14との間の領域に噴射される。
このように噴射がなされる箇所は加熱部30近傍の箇所であるため、複数の供給口26から噴射された液体は加熱器30により加熱され気化される。その結果、気化に伴う流体の容積膨張により、容器10内の流体に容積膨張が起きる。
具体的には、気化されてなる蒸気により内管22と上下方向延在管14との間の領域に位置する液体の液面が押し下げられ、その結果、上下方向延在管18の上端部20内における液体の液面が上昇する。出力部100におけるピストン104と可動部106は、この液面上昇を両者に付与される圧力の上昇として受け、その結果、ピストン104と可動部106は上昇する。
次に、本実施例では、加熱器30によって気化されてなる蒸気のうち下方に位置する部分が、気化による容積膨張に伴い、加熱器30の配置箇所よりも下方に延びていく。そして、この蒸気の下方部分は、内管22と上下方向延在管14との間の領域における冷却器32の高さ位置に至る。
このように冷却器32の高さ位置に至った蒸気は、冷却器32の作用により冷却され液化される。その結果、液化に伴う流体の容積収縮により、容器10内の流体に容積収縮が起きる。
具体的には、蒸気の液化により、内管22と上下方向延在管14との間の領域に位置する液体の液面が押し上げられ、その結果、上下方向延在管18の上端部20内における液体の液面が下降する。出力部100におけるピストン104と可動部106は、この液面下降を両者に付与される圧力の減少として受け、その結果、ピストン104と可動部106は下降に転ずる。
本実施例の蒸気エンジン1では、上述した上下方向延在管18の上端部20内における液体の液面変化(自励振動変位)を繰り返し発生させることで、ピストン104と可動部106の往復運動を継続させ、それにより、発電を行なう。
具体的には、コントローラ62は、位置センサ64からの検出信号に基づき、ピストン104と可動部106が上死点から下降を開始したことを検出した際に、励磁コイル50に対する通電を停止して、可動子42を上昇させ、供給口26から液体を噴射させる。そして、ピストン104と可動部106が下死点に達した際に、噴射された液体の加熱器30による気化に伴う容器10内の流体の容積膨張を起こさせ、それにより、ピストン104と可動部106に上昇力が付与されるようにする。励磁コイル50に対する通電の停止時間は、供給口26からの液体噴射量が適切に確保されるよう、コントローラ62により予め定められた時間に制御される。ピストン104と可動部106が下死点より上昇しているときには、コントローラ62の制御により励磁コイル50に対する通電が実行される。このときには、可動子42が下方に移動され、内管22内の液体に付与される圧力が比較的低くされる。よって、このときには、一方向弁46は開状態とされ、内管22外の液体が液体供給穴44を介して内管22内へ流入する。そして、上述のように冷却器32の作用により蒸気の一部が液化され、容器10内の流体に容積収縮が起きることにより、ピストン104と可動部106が再び下降し始めると、コントローラ62は、位置センサ64からの検出信号に基づき、再び励磁コイル50に対する通電を停止する。本実施例では、以上のような制御を行なうことで、ピストン104と可動部106の往復運動を継続させ、それにより、発電が行なわれる。
以上、本実施例の蒸気エンジン1につき説明を行なったが、本実施例の蒸気エンジン1においては、加熱器30による液体の気化が内管22と上下方向延在管14との間の領域の閉塞された上端部近傍の箇所で起きるため、加熱器30によって気化されてなる蒸気全てが加熱器30近傍の箇所を上方に通過していくことは防がれる。
よって、本実施例では、気化してなる蒸気の真下など該蒸気に隣接する箇所に位置する液体が加熱器30によって加熱されながらも気化される程の加熱を受ける前の液体の状態で加熱器30近傍の箇所を上方に通過していくといった現象の発生は抑制される。
従って、本実施例によれば、このような現象の発生が抑制される分だけ、従来に比べ、熱効率が向上される。
また、本実施例では、内管22が断熱性を有するよう構成され、加熱器30が、内管22と上下方向延在管14との間の領域という加熱器30より比較的近い箇所に位置する液体だけに熱付与を行なう。
よって、本実施例では、このように近い箇所に位置する液体だけに効率良く熱付与でき、該液体を効率良く気化させることができるため、その分だけ、従来に比べ、熱効率が向上される。
また、本実施例では、可動子42が下方に移動され、加減圧部40によって内管22内の液体に付与される圧力が比較的低くされた状態において、内管22内の全体が液体で満たされた状態となっている。よって、可動子42が上方に移動され、内管22内の圧力が上昇した際には、内管22内の液体が、複数の供給口26を介して内管22と上下方向延在管14との間の領域に速やかに噴射される。
従って、本実施例では、このように液体の噴射が速やかになされる分だけ、コントローラ62の制御により可動子42を上方に移動させた際の蒸気エンジン1の応答性を高めることができる。
なお、本実施例では、可動子42の下方への移動により内管22内の液体に付与される圧力が比較的低くされたときには開状態とされる一方、可動子42の上方への移動により内管22内の液体に付与される圧力が比較的高くされたときには閉状態とされる一方向弁46が可動子42における液体供給穴44に設けられている。
よって、本実施例では、一方向弁46の動作により、可動子42の下方への移動の際には内管22内への液体流入が効率良く実行され、可動子42の上方への移動の際には内管22内の液体に付与される圧力が効率良く上昇される。
また、本実施例では、可動子42が下方に移動され、加減圧部40によって内管22内の液体に付与される圧力が比較的低くされた状態において、内管22と上下方向延在管14との間の領域における液体の液面が、加熱器30よりも下方に位置するよう構成されている。
よって、本実施例では、供給口26から液体が噴射されると、該噴射された液体以外に加熱対象の液体が加熱器30近傍に存在しない状態となることから、該噴射された液体に加熱器30からの熱が効率良く伝達され、該噴射された液体の気化が促進される。
従って、本実施例では、このように噴射された液体の気化が促進される分だけ、従来に比べ、蒸気エンジンの熱効率が向上される。
また、本実施例では、冷却器32の配置位置は、内管22の下端部よりも上方の位置とされているため、例えば、冷却器32が内管22の下端部よりも下方の位置とされている場合に比べ、冷却器32による蒸気の冷却効率が向上される。
つまり、例えば、冷却器32が内管22の下端部よりも下方の位置とされている場合には、蒸気が、上下方向延在管14の中心部分など、上下方向延在管14の外面に設けられた冷却器32から比較的遠い箇所に位置することもありうることから、蒸気の冷却・液化を効率良く行なうのが困難となりうる。
一方、本実施例のように、冷却器32が内管22の下端部よりも上方の位置とされている場合は、冷却器32による蒸気の冷却・液化は、蒸気が内管22と上下方向延在管14との間の領域に位置する際に実行される。この内管22と上下方向延在管14との間の領域は、上下方向延在管14の外面に設けられた冷却器32から比較的近い箇所である。
従って、本実施例によれば、冷却器32が内管22の下端部よりも下方に設けられる場合に比べ、冷却器32による蒸気の冷却効率が良くなり、その分だけ蒸気エンジン1の熱効率が向上される。
また、本実施例では、供給口26の数が複数とされている。
よって、本実施例によれば、供給口26が1つの場合に比べ、複数の供給口26を設けたことに伴う供給口26の断面積合計が増えた分だけ、比較的多量の液体が比較的短時間のうちに内管22と上下方向延在管14との間の領域に噴射されるようにすることができる。
そして、その結果、本実施例においては、比較的短時間のうちに比較的多量の液体を加熱器30により気化することも可能となることから、供給口26が1つの場合に比べ、蒸気エンジン1により引き起こされる自励振動変位の周波数を比較的高めにすることなども可能になる。
また、本実施例では、可動子42が、主として励磁コイル50と固定子部材52の作用により下方に移動するが、本実施例では、可動子42に磁性体を備えた挿入部材48が設けられているため、挿入部材48が設けられていない場合に比べ、可動子42の下方移動を効率良く実行できる。
つまり、まず、挿入部材48を設けなくても可動子42が磁性体を含む構成を有していれば、励磁コイル50や固定子部材52により生成される磁界により可動子42の下方移動を誘起させることは可能である。
しかし、本実施例では、励磁コイル50や固定子部材52が上下方向延在管14の外側面に設けられている。従って、励磁コイル50や固定子部材52により生成される磁界の影響を効率良く可動子42に与えるためには、本実施例のようにするとよい。すなわち、内管22と上下方向延在管14との間の箇所という、上下方向延在管14の外側に配置された励磁コイル50や固定子部材52から比較的近い箇所に挿入配置される挿入部材48を可動子42に設け、可動子42が励磁コイル50や固定子部材52により生成される磁界の影響を受け易くする。
よって、本実施例では、このように挿入部材48を設けた分だけ、励磁コイル50や固定子部材52により生成される磁界による可動子42の下方移動を効率良く実行できるという効果が得られる。また、本実施例では、上下方向延在管14の内壁面に励磁コイル50や固定子部材52により生成される磁界の影響を直接的に受け、表面に磁極を発生させる管内磁性体片54a,54bも設けられている。従って、本実施例では、この管内磁性体片54a,54bの作用によっても可動子42の下方移動を効率良く実行できる。
また、本実施例では、可動子42の上昇がバネ材56の付勢力により実行されるよう構成されている。可動子42の上昇の際には励磁コイル50に対する通電は停止される。
よって、本実施例によれば、可動子42の上昇の際に励磁コイル50に対する通電が不要となる分だけ、常時通電が必要な態様等に比べ、エネルギ効率が向上されるという効果が得られる。
また、本実施例では、コントローラ62による可動子42の往復運動制御が、出力部100のピストン104の位置検出信号に基づき実行される。
よって、本実施例によれば、出力部100による発電を効率良く実行できるよう、出力部100のピストン104の動きと可動子42の動きとを連動させることができる。
なお、上記においては、内管22が断熱性を有するとして説明したが、内管22を上下方向延在管14よりも熱伝導率が低くなるよう構成してもよい。
この場合においては、加熱器30からの熱が、内管22内の液体よりも内管22内から供給口26を介して噴射された液体に効率良く伝達されることから、内管22が断熱性を有するよう構成された場合と略同様の効果が得られる。
また、上記においては、励磁コイル50への通電を停止した際に可動子42が上方移動を行ない、励磁コイル50への通電を行なった際に可動子42が下方移動を行なうとして説明したが、逆の構成であっても良い。
すなわち、励磁コイル50への通電を停止した際に、バネ材56の付勢力により可動子42が下方に移動され、励磁コイル50への通電を行なった際に、励磁コイル50や固定子部材52などにより生成される磁界により、可動子42の上方への移動が誘起されるようにしても良い。
また、上記においては、挿入部材48が磁性体を備える部材であるとして説明したが、挿入部材48は磁性体として永久磁石を備えたものであっても良い。
この場合においては、挿入部材48が備える永久磁石が有する磁極と固定子部材52や管内磁性体片54a,54bの表面に形成される磁極との間の吸引力や反発力によって、可動子42の往復運動が実現される。
そして、この場合においては、磁極間の吸引力や反発力だけによって可動子42の往復運動を実現することも可能であることから、バネ材56を省略してもよい。このようにバネ材56を省略した場合には、励磁コイル50への通電が停止されることで、可動子42が上下方向延在管14の下端部内壁面まで落下することを防ぐため、管内磁性体片54a,54bのように上下方向延在管14の内部に配置される突出片を可動子42を支持する部材として機能させても良い。
[実施例2]
次に、実施例2について図3(a),(b)を用いて説明する。
本実施例(実施例2)は、上記実施例1に示した態様の変形例といえるものであり、本実施例において、上記実施例1と同様な箇所の説明は、省略又は簡略化する。
図3(a)は、本実施例の蒸気エンジン1Aの概略構成を示す図である。また、図3(b)は、図3(a)中の破線円部の部分拡大図である。
本実施例が上記実施例1に示した態様と異なるのは、次に述べる点である。
すなわち、本実施例の蒸気エンジン1Aでは、内管22Aの上端部は、実施例1の内管22の場合と同様に、上下方向延在外管部としての上下方向延在管14Aの上端部16内壁面に固定されているが、内管22Aの内部と外部とを連通させる複数の供給口26Aが、内管22Aの上下方向に延在する側面における上端部に設けられている点で、実施例1の場合と異なる。
また、本実施例の蒸気エンジン1Aでは、上下方向延在管14Aの内壁面のうち加熱器30近傍の箇所15A(図3(b)参照)が親水性を有するよう構成されている。更に、本実施例では、内管22Aの外壁面のうち加熱器30近傍の箇所23A(図3(b)参照)が撥水性を有するよう構成されている。本実施例は、これらの点においても、実施例1と異なる。
なお、上記のように親水性や撥水性を有するよう構成する手法としては、このような性質を持つ素材で上下方向延在管14Aや内管22Aを構成したり、上下方向延在管14Aの所定箇所15Aや内管22Aの所定箇所23Aに所定の塗料の塗布を行なったり、これらの箇所15A,23Aの表面粗度の調整を行なうことなどが考えられる。
そして、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、以下に述べる効果が得られる。
すなわち、本実施例では、複数の供給口26Aが内管22Aの上下方向に延在する側面における上端部に設けられているので、複数の供給口26Aから押し出される液体が上下方向延在管14Aの内壁面を上端から伝って下方に流れていく。
従って、本実施例では、このように押し出された液体が流れていく分だけ、該液体が、比較的長い時間、上下方向延在管14Aの上端部近傍に位置する加熱器30により加熱されることになり、その結果、該液体が確実に気化される。
しかも、本実施例では、上下方向延在管14Aの内壁面のうち加熱器30近傍の箇所15Aが親水性を有するよう構成されているため、複数の供給口26Aから押し出される液体は、毛細管力によって加熱器30近傍の上下方向延在管14Aの内壁面上で広がって浸透していく。
よって、本実施例では、このように液体が広がっていく分だけ、供給口26Aから押し出される液体が加熱器30より効率良く熱付与を受けて気化される。
更に、本実施例では、内管22Aの外壁面のうち加熱器30近傍の箇所23Aは撥水性を有するよう構成されている。よって、供給口26Aから押し出される液体のうち、この箇所23Aに付着してしまい、それにより加熱器30により十分な熱付与を受けることができなくなってしまう液体の量が確実に低減される。
従って、本実施例によれば、以上の特徴点を有することから、蒸気エンジン1の熱効率が一層向上されるという効果が得られる。
なお、内管22Aや上下方向延在管14Aは、図4に示す構造を有する内管22Bや上下方向延在管14Bとして構成されたものであっても良い。なお、図4は、内管22Bや上下方向延在管14Bの構成を図3(b)に対応する部分拡大図で示した説明図である。
図4において、内管22Bは、上方に当該内管22B自体を閉塞する上端部25を有し、内管22Bの内部と外部とを連通させる供給口26Bは、この上端部25に設けられている。なお、この場合、内管22Bは、例えば、当該内管22Bの上下方向に延びる側面に設けられた所定の連結片(図示省略)を介して、上下方向延在管14Bの内壁面に固定される。
図4に示した態様においては、上下方向延在管14Bの内壁面のうち上端部16の内壁面や加熱器30近傍の箇所を含んだ箇所15Bが親水性を有するよう構成される。また、内管22Bの外壁面のうち上端部25の外壁面や加熱器30近傍の箇所を含んだ箇所23Bが撥水性を有するよう構成される。
そして、この態様においては、供給口26Bから押し出された液体は、まず、上端部25の外壁面が有する撥水性により、上端部25の外壁面上で球面上に盛り上がっていく。そして、盛り上がった液面が親水性を有する上端部16の内壁面に接すると、接した部分の液体は、毛細管力によって、上端部16の内壁面や加熱器30近傍の上下方向延在管14Bの内壁面の部分に広がって浸透していく。よって、この場合も、このように液体が広がっていく分だけ、供給口26Bから押し出される液体が加熱器30より効率良く熱付与を受けて気化される。また、この場合も、内管22Bの外壁面における箇所23Bは撥水性を有しているため、この箇所23Bに液体が長時間付着することは防がれる。
従って、この場合においても、図3(a),(b)に示した態様と略同様の効果が得られる。
[実施例3]
次に、実施例3について図5を用いて説明する。
本実施例(実施例3)は、上記実施例1,2に示した態様の変形例といえるものであり、本実施例において、上記実施例1,2と同様な箇所の説明は、省略又は簡略化する。
図5は、本実施例の蒸気エンジンにおける加減圧手段としての加減圧部40Aの構成を示す説明図である。なお、図5では、外管12があたかも上下方向に延びる直線状の管として描かれているが、外管12は、上記実施例1,2の場合のように略U字状のものであっても良いのは勿論である。
本実施例が上記実施例1,2に示した態様と異なるのは、本実施例では、加減圧部40Aの構成が、実施例1,2に示した加減圧部40の構成と異なる点だけである。
本実施例において、加減圧部40Aは、可動子42Aと、該可動子42Aと出力部100Aの可動部106とをピストン104を介して連結するバネ材58とを備え、可動子42Aが内管22(22A,22B)内で上下方向に往復摺動運動することで内管22(22A,22B)内の液体に圧力変化を付与できるよう構成されたものである。
可動子42Aには、上記実施例1,2に示した液体供給穴44や一方向弁46と同様の機能構成を有する液体供給穴44Aや一方向弁46Aが設けられている。但し、本実施例の可動子42Aには、挿入部材48は設けられていない。また、本実施例の加減圧部40Aには、励磁コイル50、固定子部材52、管内磁性体片54a,54b、バネ材56に対応する構成は設けられていない。
本実施例においては、バネ材58のばね定数等のばね特性に応じて、可動子42Aの運動状態と、ピストン104や可動部106の運動状態とを連動させることができる。
つまり、本実施例によれば、励磁コイル50、固定子部材52、管内磁性体片54a,54b、バネ材56に対応する構成を有さない比較的簡易な構成であるにも拘らず、バネ材58のばね特性を調整することで、例えば、可動子42Aの運動状態と、ピストン104や可動部106の運動状態とを、好適な発電が行なえるよう連動させることができる。
その他、本実施例においては、実施例1,2における加減圧部40の具体的構成に基づく効果以外の他の効果と同様の効果が奏される。
なお、本実施例においては、当該蒸気エンジンの起動を好適に行なえるようにするため、出力部100Aが有するコイルに対し起動時に所定時間だけ通電を行ない、それにより、ピストン104と可動部106の往復運動を自発的に発生させるスタータ機能を出力部100Aに備えさせても良い。このようにすれば、ピストン104と可動部106の自発的な往復運動に応じて、可動子42Aの往復運動も開始され、それ以後、継続的に発電を行なうことが可能となる。
[実施例4]
次に、実施例4について図6を用いて説明する。
本実施例(実施例4)は、上記実施例1,2に示した態様の変形例といえるものであり、本実施例において、上記実施例1,2と同様な箇所の説明は、省略又は簡略化する。
図6は、本実施例の蒸気エンジンにおける加減圧手段としての加減圧部40Bの構成を示す部分拡大図である。
本実施例が上記実施例1,2に示した態様と異なるのは、本実施例では、加減圧部40Bの構成が、実施例1,2に示した加減圧部40と異なる点だけである。
本実施例において、加減圧部40Bは、内管22(22A,22B)の下端部近傍の箇所に配置された部材であり、上記実施例1,2に示した液体供給穴44と同様の機能構成を有する液体供給穴44Bを備えている。また、該液体供給穴44Bの下方部分には、上記実施例1,2に示した一方向弁46と同様の機能構成を有する一方向弁46Bが設けられている。更に、液体供給穴44B内における一方向弁46Bよりも上方の箇所には、液体供給穴44B内に位置する液体を加熱して気化させ、それにより、内管22(22A,22B)内の液体に付与される圧力を上昇させる加熱加圧部47が設けられている。但し、本実施例では、加熱加圧部47の作用により生じた蒸気は、内管22(22A,22B)内の上方に上昇していく際に、該上方部分に位置する液体に冷却され、その後、液化される。
加熱加圧部47には、コントローラ62A(通常のコンピュータなどから構成される。制御手段に相当。)が接続されている。コントローラ62Aには、出力部100におけるピストン104の位置を検出可能な位置センサ64からの検出信号が入力される。コントローラ62Aは、位置センサ64からの検出信号に基づき、加熱加圧部47に制御信号を出力し、加熱加圧部47を動作させる。
具体的には、コントローラ62Aは、位置センサ64からの検出信号に基づき、ピストン104と可動部106が上死点から下降を開始したことを検出した際に、加熱加圧部47による液体供給穴44B内の液体の加熱を開始させる。この場合には、内管22(22A,22B)内の液体圧力が上昇し、一方向弁46Bが閉状態とされて、供給口26(26A,26B)から液体が押し出される。そして、このようなタイミングで液体の押し出しを実行することで、ピストン104と可動部106が下死点に達した際に、噴射された液体の加熱器30による気化に伴う容器10内の流体の容積膨張を起こさせ、それにより、ピストン104と可動部106に上昇力が付与されるようにする。加熱加圧部47による液体供給穴44B内の液体の加熱時間は、供給口26(26A,26B)からの液体の押し出し量が適切に確保されるよう、コントローラ62Aにより予め定められた時間に制御される。ピストン104と可動部106が下死点より上昇しているときには、コントローラ62Aの制御により加熱加圧部47による液体供給穴44B内の液体の加熱が停止される。このときには、内管22(22A,22B)内の液体に付与される圧力が比較的低くされる。よって、このときには、一方向弁46は開状態とされ、内管22(22A,22B)外の液体が液体供給穴44Bを介して内管22(22A,22B)内へ流入する。そして、加熱器30の作用により生成された蒸気の一部が冷却器32の作用により液化され、容器10内の流体に容積収縮が起きることにより、ピストン104と可動部106が再び下降し始めると、コントローラ62Aは、位置センサ64からの検出信号に基づき、再び加熱加圧部47による液体供給穴44B内の液体の加熱を開始させる。本実施例では、以上のような制御を行なうことで、ピストン104と可動部106の往復運動を継続させ、それにより、発電が行なわれる。
以上において説明したように、本実施例においては、加熱加圧部47の作用により内管22(22A,22B)内の液体に圧力変化を付与できる。
よって、本実施例によれば、内管22(22A,22B)内を往復運動する可動子42,42Aを設けなくても済む分だけ、構成を簡略化できるという効果が得られる。
その他、本実施例においては、実施例1,2における加減圧部40の具体的構成に基づく効果以外の他の効果と同様の効果が奏される。
実施例1の蒸気エンジンの概略構成を示す図である。 実施例1における加減圧部の具体的構成を示す説明図であり、(a)は、図1中に破線で示された部分の部分拡大図であり、(b)は、(a)のA−A’断面図である。 (a)は、実施例2の蒸気エンジンの概略構成を示す図であり、(b)は、(a)中の破線円部の部分拡大図である。 実施例2の蒸気エンジンの変形例の構成を示す部分拡大図である。 実施例3の蒸気エンジンにおける加減圧部の構成を示す説明図である。 実施例4の蒸気エンジンにおける加減圧部の構成を示す部分拡大図である。 従来の蒸気エンジンの概略構成を示す図である。
符号の説明
1,1A…蒸気エンジン、10…容器、12…外管、14,14A,14B…上下方向延在管、15A,15B…箇所、16…上端部、18…上下方向延在管、20…左右方向延在管、20…上端部、22,22A,22B…内管、23A,23B…箇所、24…開口部、25…上端部、26,26A,26B…供給口、30…加熱器、32…冷却器、40,40A,40B…加減圧部、42,42A…可動子、44,44A,44B…液体供給穴、46,46A,46B…一方向弁、47…加熱加圧部、48…挿入部材、48a,48b…挿入片、50…励磁コイル、52…固定子部材、52a,52b…固定子片、54a,54b…管内磁性体片、56…バネ材、58…バネ材、60…ドライバ、62,62A…コントローラ、64…位置センサ、100,100A…出力部、102…シリンダ、104…ピストン、106…可動部、108…ばね材

Claims (24)

  1. 液体が封入された容器と、
    前記容器内の液体を加熱する加熱器と、
    前記加熱器における加熱により液体が気化してなる蒸気を冷却する冷却器と、を有し、
    前記加熱器における加熱による液体の気化と前記冷却器における冷却による蒸気の液化とにより前記容器内の液体に自励振動変位を発生させる蒸気エンジンであって、
    前記容器は、
    上方に閉塞された上端部を有し、上下方向に延在する上下方向延在外管部を有する外管と、
    前記上下方向延在外管部の内部に上下方向に延在するよう設けられ、前記外管内と連通する開口部を有する内管と、を有し、
    前記加熱器は、前記上下方向延在外管部の上端部近傍における前記上下方向延在外管部の外面に設けられ、
    前記冷却器は、前記加熱器よりも下方における前記外管の外面に設けられ、
    前記内管内の液体に圧力変化を付与する加減圧手段が設けられ、
    前記内管の上方における前記加熱器近傍の箇所には、前記加減圧手段によって前記内管内の液体に付与される圧力が増加された際に、前記内管内の液体が前記内管と前記上下方向延在外管部との間の領域に押し出されるよう供給口が設けられたことを特徴とする蒸気エンジン。
  2. 請求項1に記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記内管の上方における前記加熱器近傍の箇所に前記供給口が複数設けられたことを特徴とする蒸気エンジン。
  3. 請求項1または2に記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記内管の上端部は、前記上下方向延在外管部の上端部内壁面に設置され、
    前記供給口は、前記内管の上下方向に延在する側面における上端部に設けられたことを特徴とする蒸気エンジン。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記上下方向延在外管部の内壁面のうち、少なくとも前記加熱器近傍の箇所は親水性を有するよう構成されたことを特徴とする蒸気エンジン。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記内管の外壁面のうち、少なくとも前記加熱器近傍の箇所は撥水性を有するよう構成されたことを特徴とする蒸気エンジン。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記内管は、断熱性を有するよう構成されたことを特徴とする蒸気エンジン。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記内管は、前記上下方向延在外管部よりも熱伝導率が低くなるよう構成されたことを特徴とする蒸気エンジン。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記加減圧手段によって前記内管内の液体に付与される圧力が比較的低くされたときに前記内管内の全体に液体が充填された状態となるよう構成されたことを特徴とする蒸気エンジン。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記加減圧手段によって前記内管内の液体に付与される圧力が比較的低くされ、前記供給口からの液体の押し出しがない状態では、前記内管と前記上下方向延在外管部との間の領域における液面が、前記加熱器よりも下方に位置するよう構成されたことを特徴とする蒸気エンジン。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記冷却器は、前記内管の下端部よりも上方における前記上下方向延在外管部の外面に設けられたことを特徴とする蒸気エンジン。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記加減圧手段は、
    前記内管内で上下方向に往復運動することで前記内管内の液体に圧力変化を付与する可動子と、
    前記可動子を前記内管内で上下方向に往復運動させる駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする蒸気エンジン。
  12. 請求項11に記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記可動子は、磁性体を備え、
    前記駆動手段は、前記可動子を磁力によって往復運動させることを特徴とする蒸気エンジン。
  13. 請求項12に記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記駆動手段は、
    前記上下方向延在外管部における上下方向に沿う側面を包囲する環状の励磁コイルを備え、該励磁コイルを用いて前記内管内に磁束を形成し、前記可動子を磁力によって往復運動させることを特徴とする蒸気エンジン。
  14. 請求項13に記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記可動子には、前記内管と前記上下方向延在外管部との間の領域に挿入配置される挿入部材が設けられ、該挿入部材は磁性体を備えることを特徴とする蒸気エンジン。
  15. 請求項14に記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記駆動手段は、
    前記励磁コイル外周に覆設され、前記励磁コイルが通電された際に、前記上下方向延在外管部の外壁面に対向する部分に磁極が形成されるよう構成された固定子部材を更に備えたことを特徴とする蒸気エンジン。
  16. 請求項14に記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記挿入部材は、
    前記磁性体として、永久磁石を備えることを特徴とする蒸気エンジン。
  17. 請求項11〜16のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記可動子には、当該可動子を予め定められた位置に保持するよう付勢するバネ材が取り付けられたことを特徴とする蒸気エンジン。
  18. 請求項1〜10のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記加減圧手段は、
    前記供給口より下方の前記内管内の液体を加熱することで、前記内管内の液体の圧力を上昇させ、前記供給口を介して前記内管内の液体を前記内管と前記上下方向延在外管部との間の領域に押し出させる加熱加圧部を備えたことを特徴とする蒸気エンジン。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記容器内の液体に発生する自励振動変位に応じて駆動されるエネルギ取り出し用駆動部を備えたことを特徴とする蒸気エンジン。
  20. 請求項19に記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記エネルギ取り出し用駆動部は、
    前記容器内の液体に発生する自励振動変位に応じて往復駆動されるエネルギ取り出し用可動部を有することを特徴とする蒸気エンジン。
  21. 請求項20に記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記エネルギ取り出し用可動部の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段による検出結果に基づき、前記加減圧手段の制御を行なう制御手段と、
    を備えたことを特徴とする蒸気エンジン。
  22. 請求項1〜10のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記容器内の液体に発生する自励振動変位に応じて駆動されるエネルギ取り出し用駆動部を備え、
    該エネルギ取り出し用駆動部は、前記容器内の液体に発生する自励振動変位に応じて往復駆動されるエネルギ取り出し用可動部を有し、
    前記加減圧手段は、
    前記内管内で上下方向に往復運動することで前記内管内の液体に圧力変化を付与する可動子と、
    前記可動子と前記エネルギ取り出し用可動部とを連結するバネ材と、
    を備えたことを特徴とする蒸気エンジン。
  23. 請求項1〜22のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記加減圧手段は、
    当該加減圧手段により前記内管内の液体に付与される圧力が比較的低くされたときには開状態とされ、前記内管外の液体の前記内管内への流入を許容する一方、当該加減圧手段により前記内管内の液体に付与される圧力が比較的高くされたときには閉状態とされ、前記内管外の液体の前記内管内への流入を妨げる一方向弁を備えたことを特徴とする蒸気エンジン。
  24. 請求項11〜17,22のいずれかに記載の蒸気エンジンにおいて、
    前記可動子は、
    上下方向に当該可動子を貫通してなる液体供給穴を備え、
    該液体供給穴は、
    前記可動子の下方への移動により前記内管内の液体に付与される圧力が比較的低くされたときには開状態とされ、前記内管外の液体の前記内管内への流入を許容する一方、前記可動子の上方への移動により前記内管内の液体に付与される圧力が比較的高くされたときには閉状態とされ、前記内管外の液体の前記内管内への流入を妨げる一方向弁を備えたことを特徴とする蒸気エンジン。

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