JP4930386B2 - 外燃機関 - Google Patents
外燃機関 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4930386B2 JP4930386B2 JP2008007263A JP2008007263A JP4930386B2 JP 4930386 B2 JP4930386 B2 JP 4930386B2 JP 2008007263 A JP2008007263 A JP 2008007263A JP 2008007263 A JP2008007263 A JP 2008007263A JP 4930386 B2 JP4930386 B2 JP 4930386B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- working medium
- heating
- container
- heat transfer
- heating unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Description
容器(10)の一端側に形成され、容器(10)の外部から供給された熱で作動媒体(13)を加熱して蒸発させる加熱部(15)と、
容器(10)のうち加熱部(15)よりも他端側に形成され、加熱部(15)で発生した作動媒体(13)の蒸気を冷却して凝縮させる冷却部(19)と、
容器(10)の他端部に連通し、作動媒体(13)の蒸発と凝縮に伴う作動媒体(13)の体積変動によって生じる作動媒体(13)の液体部分の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(11)とを備え、
加熱部(15)内には、作動媒体(13)の加熱を促進する伝熱部材(16)が配置され、
伝熱部材(16)内には、作動媒体(13)が流通可能な流路(24)が多数個形成されている。
流路(24)は、多孔質体(16)の内部に形成された細孔で構成されている。
金属粒子(25、30)同士の接合面の直径(dj)は、金属粒子(25、30)の直径(d)の10%以上、50%以下になっていることを特徴とする。
積層厚み(L)が、
但し、
L :積層厚み
λ :金属粒子(25、30)の熱伝導率
T1:加熱部(15)の内壁面の温度
T3:冷却部(19)の内壁面の温度
η :伝熱部材(16)の空隙率
hfg:潜熱
ε :作動媒体(13)の液体部分の変位の1周期のうち加熱部(15)内に液相状態の作動媒体(13)が入っている時間の割合
f :駆動周波数
これにより、流路(24)内の液相状態の作動媒体(13)を良好に蒸発させることができ、液体ピストン蒸気エンジンを高効率化できる(後述の図4を参照)。
保護層(30b)を形成する金属がニッケルであることを特徴とする。
流路(24)は、伝熱材(31)同士の間に形成された細長形状の空間で構成されていることを特徴とする。
加熱部(15)の内径は、冷却部(19)の内径よりも小さく設定されており、
容器(10)のうち加熱部(15)と冷却部(19)との間の部位は、内径が加熱部(15)から冷却部(19)に向かうにつれて徐々に大きくなるテーパ形状を有していることを特徴とする。
請求項12に記載の発明では、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の外燃機関において、加熱部(15)に対して冷却部(19)と反対側には、加熱部(15)で発生した作動媒体(13)の蒸気を溜める蒸気溜め部(17)が設けられている。
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。本実施形態は、本発明による外燃機関(液体ピストン蒸気エンジン)を、車両に搭載される発電装置に適用したものである。
L=nd
加熱部15の内壁面の温度をT1、伝熱部材16の最低温部の温度をT2としたとき、球状の粒子25の伝熱量Qinは、次の数3で表される。
Qout=Vhfgεf
ここで、Vは流路24内の作動媒体13の体積であり、hfgは潜熱であり、εは1周期のうち加熱部15内に液相状態の作動媒体13が入っている時間の割合であり、fは液体ピストン蒸気エンジンの駆動周波数である。
Qin=Qout
上記第1実施形態では、加熱部15の内径と冷却部19の内径とが同一になっているが、本第2実施形態では、図5に示すように、加熱部15の内径が冷却部19の内径よりも小さくなっており、容器10のうち加熱部15と冷却部19との間の部位がテーパー形状に形成されて内径が徐々に変化している。
上記第1実施形態では、加熱部15が下方側から上方側に向かって延びているが、本第3実施形態では、図7に示すように、加熱部15が水平方向に向かって円形状に拡がっている。また、蒸気溜め部17は、加熱部15の上方側にて水平方向に拡がる円形状を有しており、加熱部15および蒸気溜め部17は、連通路20を介して互いに連通している。
本第4実施形態は、上記各実施形態に対して、作動媒体13の沸騰によるエロージョン対策を施したものである。
上記各実施形態では、伝熱部材16を焼結金属からなる多孔質体で形成し、この多孔質体16の内部に形成された細孔によって流路24を構成しているが、本第5実施形態では、図9に示すように、円柱状の伝熱材31を多数個平行配置することにより伝熱部材16を形成し、伝熱材31同士の間に形成された細長形状の空間によって流路24を構成している。
なお、上記各実施形態では、容器10の全体が一本の管状に形成された、いわゆる単気筒型の液体ピストン蒸気エンジンに本発明を適用した例を示しているが、容器10のうち加熱器14および冷却器18側の部分が複数本の分岐管で構成され、容器10のうち残余の部分が一本の集合管で構成された、いわゆる複気筒型の液体ピストン蒸気エンジンに本発明を適用可能である。
15 加熱部
16 伝熱部材
24 流路
25 金属粒子
Claims (12)
- 作動媒体(13)が液体状態で流動可能に封入された管状の容器(10)と、
前記容器(10)の一端側に形成され、前記容器(10)の外部から供給された熱で前記作動媒体(13)を加熱して蒸発させる加熱部(15)と、
前記容器(10)のうち前記加熱部(15)よりも他端側に形成され、前記加熱部(15)で発生した前記作動媒体(13)の蒸気を冷却して凝縮させる冷却部(19)と、
前記容器(10)の他端部に連通し、前記作動媒体(13)の蒸発と凝縮に伴う前記作動媒体(13)の体積変動によって生じる前記作動媒体(13)の液体部分の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(11)とを備え、
前記加熱部(15)内には、前記作動媒体(13)の加熱を促進する伝熱部材(16)が配置され、
前記伝熱部材(16)内には、前記作動媒体(13)が流通可能な流路(24)が多数個形成され、
前記伝熱部材(16)は多孔質体であり、
前記流路(24)は、前記多孔質体(16)の内部に形成された細孔で構成され、
前記多孔質体(16)は焼結金属であり、
前記焼結金属は、球状の金属粒子(25、30)同士の接合により形成され、
前記金属粒子(25、30)同士の接合は面接合になっており、
前記金属粒子(25、30)同士の接合面の直径(dj)は、前記金属粒子(25、30)の直径(d)の10%以上、50%以下になっていることを特徴とする外燃機関。 - 前記伝熱部材(16)のうち前記加熱部(15)の内壁面との接触部位から前記加熱部(15)の内壁面に対して最も離れた部位までの寸法を前記金属粒子(25、30)の積層厚み(L)としたとき、
前記積層厚み(L)が、
但し、
L :積層厚み
λ :前記金属粒子(25、30)の熱伝導率
T1:前記加熱部(15)の内壁面の温度
T3:前記冷却部(19)の内壁面の温度
η :前記伝熱部材(16)の空隙率
hfg:潜熱
ε :前記作動媒体(13)の液体部分の変位の1周期のうち前記加熱部(15)内に液相状態の前記作動媒体(13)が入っている時間の割合
f :駆動周波数 - 前記金属粒子(30)は、金属で形成された基粒子(30a)と、前記基粒子(30a)よりも靭性の高い金属にて前記基粒子(30a)の表面を覆うように形成された保護層(30b)とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の外燃機関。
- 作動媒体(13)が液体状態で流動可能に封入された管状の容器(10)と、
前記容器(10)の一端側に形成され、前記容器(10)の外部から供給された熱で前記作動媒体(13)を加熱して蒸発させる加熱部(15)と、
前記容器(10)のうち前記加熱部(15)よりも他端側に形成され、前記加熱部(15)で発生した前記作動媒体(13)の蒸気を冷却して凝縮させる冷却部(19)と、
前記容器(10)の他端部に連通し、前記作動媒体(13)の蒸発と凝縮に伴う前記作動媒体(13)の体積変動によって生じる前記作動媒体(13)の液体部分の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(11)とを備え、
前記加熱部(15)内には、前記作動媒体(13)の加熱を促進する伝熱部材(16)が配置され、
前記伝熱部材(16)内には、前記作動媒体(13)が流通可能な流路(24)が多数個形成され、
前記伝熱部材(16)は多孔質体であり、
前記流路(24)は、前記多孔質体(16)の内部に形成された細孔で構成され、
前記多孔質体(16)は焼結金属であり、
前記焼結金属は、球状の金属粒子(25、30)同士の接合により形成され、
前記金属粒子(30)は、金属で形成された基粒子(30a)と、前記基粒子(30a)よりも靭性の高い金属にて前記基粒子(30a)の表面を覆うように形成された保護層(30b)とを有することを特徴とする外燃機関。 - 前記基粒子(30a)を形成する金属が銅であり、
前記保護層(30b)を形成する金属がニッケルであることを特徴とする請求項3または4に記載の外燃機関。 - 作動媒体(13)が液体状態で流動可能に封入された管状の容器(10)と、
前記容器(10)の一端側に形成され、前記容器(10)の外部から供給された熱で前記作動媒体(13)を加熱して蒸発させる加熱部(15)と、
前記容器(10)のうち前記加熱部(15)よりも他端側に形成され、前記加熱部(15)で発生した前記作動媒体(13)の蒸気を冷却して凝縮させる冷却部(19)と、
前記容器(10)の他端部に連通し、前記作動媒体(13)の蒸発と凝縮に伴う前記作動媒体(13)の体積変動によって生じる前記作動媒体(13)の液体部分の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(11)とを備え、
前記加熱部(15)内には、前記作動媒体(13)の加熱を促進する伝熱部材(16)が配置され、
前記伝熱部材(16)内には、前記作動媒体(13)が流通可能な流路(24)が多数個形成され、
前記伝熱部材(16)は、円柱状の伝熱材(31)を多数個平行配置することにより形成されており、
前記流路(24)は、前記伝熱材(31)同士の間に形成された細長形状の空間で構成されていることを特徴とする外燃機関。 - 前記加熱部(15)および前記冷却部(19)はともに、断面円形に形成されており、
前記加熱部(15)の内径は、前記冷却部(19)の内径よりも小さく設定されており、
前記容器(10)のうち前記加熱部(15)と前記冷却部(19)との間の部位は、内径が前記加熱部(15)から前記冷却部(19)に向かうにつれて徐々に大きくなるテーパ形状を有していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の外燃機関。 - 作動媒体(13)が液体状態で流動可能に封入された管状の容器(10)と、
前記容器(10)の一端側に形成され、前記容器(10)の外部から供給された熱で前記作動媒体(13)を加熱して蒸発させる加熱部(15)と、
前記容器(10)のうち前記加熱部(15)よりも他端側に形成され、前記加熱部(15)で発生した前記作動媒体(13)の蒸気を冷却して凝縮させる冷却部(19)と、
前記容器(10)の他端部に連通し、前記作動媒体(13)の蒸発と凝縮に伴う前記作動媒体(13)の体積変動によって生じる前記作動媒体(13)の液体部分の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(11)とを備え、
前記加熱部(15)内には、前記作動媒体(13)の加熱を促進する伝熱部材(16)が配置され、
前記伝熱部材(16)内には、前記作動媒体(13)が流通可能な流路(24)が多数個形成され、
前記加熱部(15)および前記冷却部(19)はともに、断面円形に形成されており、
前記加熱部(15)の内径は、前記冷却部(19)の内径よりも小さく設定されており、
前記容器(10)のうち前記加熱部(15)と前記冷却部(19)との間の部位は、内径が前記加熱部(15)から前記冷却部(19)に向かうにつれて徐々に大きくなるテーパ形状を有していることを特徴とする外燃機関。 - 前記伝熱部材(16)は多孔質体であり、
前記流路(24)は、前記多孔質体(16)の内部に形成された細孔で構成されていることを特徴とする請求項8に記載の外燃機関。 - 前記多孔質体(16)は焼結金属であることを特徴とする請求項9に記載の外燃機関。
- 前記焼結金属は、球状の金属粒子(25、30)同士の接合により形成されていることを特徴とする請求項10に記載の外燃機関。
- 前記加熱部(15)に対して前記冷却部(19)と反対側には、前記加熱部(15)で発生した前記作動媒体(13)の蒸気を溜める蒸気溜め部(17)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の外燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008007263A JP4930386B2 (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 外燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008007263A JP4930386B2 (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 外燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009167915A JP2009167915A (ja) | 2009-07-30 |
JP4930386B2 true JP4930386B2 (ja) | 2012-05-16 |
Family
ID=40969373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008007263A Expired - Fee Related JP4930386B2 (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 外燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4930386B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5673589B2 (ja) * | 2012-03-29 | 2015-02-18 | 株式会社デンソー | 熱機関 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55143397A (en) * | 1979-04-24 | 1980-11-08 | Mitsubishi Electric Corp | Heat-transfer pipe and its manufacturing |
JP4411829B2 (ja) * | 2002-08-26 | 2010-02-10 | 株式会社デンソー | 蒸気エンジン |
-
2008
- 2008-01-16 JP JP2008007263A patent/JP4930386B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009167915A (ja) | 2009-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6931852B2 (en) | Steam engine | |
JP4285561B2 (ja) | 外燃機関 | |
US7493760B2 (en) | Steam engine | |
JP4321353B2 (ja) | 蒸気エンジン | |
US20050193736A1 (en) | Steam engine | |
Percy et al. | Thermal energy harvesting for application at MEMS scale | |
JP5108488B2 (ja) | 毛管力利用ランキンサイクル装置 | |
JP4930386B2 (ja) | 外燃機関 | |
CA3181897A1 (en) | Heat engine and method of manufacture | |
JP4992917B2 (ja) | 外燃機関 | |
JP4835590B2 (ja) | 外燃機関 | |
JP5569328B2 (ja) | 熱機関 | |
JP5169984B2 (ja) | 熱機関 | |
JP5035109B2 (ja) | 外燃機関 | |
JP4548515B2 (ja) | 外燃機関 | |
US10851733B2 (en) | Engine with differential evaporation pressures | |
Yatsuzuka et al. | A Liquid-Piston Steam Engine | |
EP2020729A2 (en) | An energy storage process and system | |
JP4363254B2 (ja) | 蒸気エンジン | |
JP4962506B2 (ja) | 外燃機関 | |
US7779632B2 (en) | External combustion engine | |
JP2008298003A (ja) | 外燃機関 | |
JP2009270548A (ja) | 温度差発電装置 | |
JP4962501B2 (ja) | 外燃機関 | |
JP2019196713A (ja) | レシプロ式熱機関 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111004 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120130 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |