JP5569328B2 - 熱機関 - Google Patents

熱機関 Download PDF

Info

Publication number
JP5569328B2
JP5569328B2 JP2010232514A JP2010232514A JP5569328B2 JP 5569328 B2 JP5569328 B2 JP 5569328B2 JP 2010232514 A JP2010232514 A JP 2010232514A JP 2010232514 A JP2010232514 A JP 2010232514A JP 5569328 B2 JP5569328 B2 JP 5569328B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
liquid piston
container
vapor
expansion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010232514A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012087627A (ja
Inventor
健太郎 福田
真一 八束
泰徳 新山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010232514A priority Critical patent/JP5569328B2/ja
Publication of JP2012087627A publication Critical patent/JP2012087627A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5569328B2 publication Critical patent/JP5569328B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Description

本発明は、蒸気の膨張と凝縮とによって液体ピストンを変位させ、液体ピストンの変位を機械的エネルギに変換して出力する熱機関に関する。
従来、この種の熱機関が特許文献1に記載されている。この従来技術における熱機関は、液体ピストン蒸気エンジンとも呼ばれ、管状の容器内に作動流体である水を流動可能に封入し、容器の一端側部位に設けられた加熱器によって水の一部を加熱して蒸気を発生させ、加熱器よりも容器の他端側部位に設けられた冷却器によって蒸気を冷却して凝縮させ、この水の蒸発と蒸気の凝縮とを交互に繰り返すことによって容器内で水を周期的に変位(いわゆる自励振動)させる。
つまり、容器内の水は、蒸気の膨脹圧力を直接的に受ける液体ピストンとして機能する。そして、この液体ピストンの自励振動が容器の他端部にて出力として取り出される。
特許第4411829号公報
しかしながら、上記特許文献1には、冷却器によって蒸気を冷却することは記載されているものの、液体ピストンを冷却する手段の有無については明確に記載されていない。本発明者の詳細な検討によると、上記特許文献1に対して液体ピストンを冷却する手段を設けることによって出力向上を図ることが可能であることがわかった。
以下、このことを図7、図8を用いて詳しく説明する。以下、容器11のうち加熱器13が設けられている部位を加熱部111と言い、容器11のうち冷却器14が設けられている部位を凝縮部112と言う。
また、蒸気21が最も膨張して蒸気21と液体ピストン20との界面22(気液界面)が最も凝縮部112側に下降したときの位置を下死点と言う。図7(b)、(d)、(f)に示すように、液体ピストン20が下死点にある時の気液界面22の位置と、凝縮部112の下端(終端)の位置とが同じになっている。
図7(a)〜(g)のいずれの過程においても、加熱部111では加熱器13からの熱が供給され続ける。図7(a)は、加熱部111で蒸気21が発生した状態を示している。
図7(b)は、図7(a)の状態から、蒸気21が膨張し、液体ピストン20が下死点まで下降した状態を示している。この状態では、蒸気21から凝縮部112の壁面に熱が渡され、凝縮部112から冷却器14に熱が渡される。その際、蒸気21から凝縮部112への熱輸送能力よりも凝縮部112から冷却器14への熱輸送能力の方が低いので、凝縮部112の壁面に熱がたまり壁温が上昇する。
図7(c)は、図7(b)の状態から、蒸気21が凝縮して液体ピストン20が加熱部111まで上昇した状態を示している。この状態では、凝縮部112の壁面にたまった熱が液体ピストン20に伝わり液体ピストン温度が上昇する。
図7(d)は、図7(c)の状態から、液体ピストン20が下死点まで下降した状態を示している。この状態では、図7(b)の状態と同様に凝縮部112の壁温が上昇すると同時に、液体ピストン20から容器11のうち凝縮部112よりも下方側部位の壁面に熱が伝わる。これにより、容器11のうち凝縮部112よりも下方側部位の壁温が上昇する。
図7(e)は、図7(d)の状態から、液体ピストン20が加熱部111まで上昇した状態を示している。
図7(f)は、図7(e)の状態から、液体ピストン20が下死点まで下降した状態を示している。この状態では、図7(d)の状態と同様に凝縮部112およびその下方側部位の壁温が上昇する。凝縮部112よりも下方側の壁面では熱を外部にほとんど捨てられないため、全体的に壁温が上昇する。
図7(g)は、図7(f)の状態から、液体ピストン20が加熱部111まで上昇した状態を示している。
この図7(g)の状態と図7(f)の状態とを繰り返すことで、凝縮部112およびその下方側の壁温が上昇し、その結果、下死点での蒸気21の温度(低温端温度)も上昇する。
図8は、理想的なサイクルのT−S線図(実線)と、凝縮部112の壁温上昇により低温端温度が上がったサイクルのT−S線図(二点鎖線)とを比較して示している。図7から明らかなように、低温端温度が上がることで出力低下を招くこととなる。
すなわち、液体ピストンを冷却する手段が設けられていない場合には、蒸気から凝縮部壁への熱輸送能力に比べて凝縮部壁から外部冷却媒体(空気、水など)への熱輸送能力が低いため、蒸気から凝縮部への熱輸送に比べて凝縮部から冷却器への熱輸送が律速となり、凝縮部およびその近傍部(凝縮部と動力変換部とを繋ぐ部分)の壁温上昇が生じ、エンジンの出力低下を招くこととなる。
本発明は上記点に鑑みて、凝縮部における壁温上昇を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1、3、6、7に記載の発明では、液体状態の作動媒体からなる液体ピストン(20)が流動可能に封入された管状の容器(11)と、
容器(11)の端部と連通し、液体ピストン(20)の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(12)と、
容器(11)の壁面の一部を冷却する冷却手段(14)とを備え、
容器(11)のうち出力部(12)と反対側の部位には、蒸気(21)が膨張する膨張部(113)が形成され、
容器(11)のうち出力部(12)と膨張部(113)との間の部位には、蒸気(21)が凝縮する凝縮部(112)が形成され、
凝縮部(112)は、容器(11)のうち冷却手段(14)が設けられた部位であり、
液体ピストン(20)は、膨張部(113)で蒸気(21)が膨張することによって膨張部(113)側から出力部(12)側に向かって変位し、凝縮部(112)で蒸気が凝縮すると出力部(12)側から膨張部(113)側に向かって変位し、
液体ピストン(20)が最も出力部(12)側に変位したときの位置を下死点とし、液体ピストン(15)が下死点にあるときに凝縮部(112)に入っている蒸気(21)の容積を蒸気容積(Vin)としたとき、
凝縮部(112)の全容積(Vcond)が蒸気容積(Vin)よりも大きくなっていることを特徴とする。
これによると、凝縮部(112)の全容積(Vcond)が蒸気容積(Vin)よりも大きくなっているので、凝縮部(112)のうち膨張部(113)側の部位が蒸気(21)から受け取った熱をそのまま外部に捨てるだけでなく、液体ピストン(20)を介して凝縮部(112)のうち膨張部(113)と反対側の部位から外部に捨てることができる。このため、凝縮部(112)から冷却手段(14)への熱輸送能力を向上することができるので(後述する図3を参照)、凝縮部(112)における壁温上昇を抑制することができる。
請求項に記載の発明のように、凝縮部(112)の全容積Vcondと蒸気容積Vinとが、Vcond>2×Vinの関係を満たしていれば、凝縮部における壁温上昇をより抑制することができる。
請求項2、3に記載の発明のように、出力部(12)は、液体ピストン(20)によって押圧されて変位する固体ピストン(123)と、固体ピストン(123)を摺動可能に支持するシリンダ(124)とを有し、
凝縮部(112)の全容積Vcondと、蒸気容積Vinと、シリンダ(124)内で固体ピストン(123)が変位することによる出力部(12)の排気量Vexとが、Vcond<Vin+2×Vexの関係を満たしているのが好ましい。
請求項8、9に記載の発明では、液体状態の作動媒体からなる液体ピストン(20)が流動可能に封入された管状の容器(11)と、
容器(11)の端部と連通し、液体ピストン(20)の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(12)と、
容器(11)の壁面の一部を冷却する冷却手段(14)とを備え、
容器(11)のうち出力部(12)と反対側の部位には、蒸気(21)が膨張する膨張部(113)が形成され、
容器(11)のうち出力部(12)と膨張部(113)との間の部位には、蒸気(21)が凝縮する凝縮部(112)が形成され、
凝縮部(112)は、容器(11)のうち冷却手段(14)が設けられた部位であり、
液体ピストン(20)は、膨張部(113)で蒸気(21)が膨張することによって膨張部(113)側から出力部(12)側に向かって変位し、凝縮部(112)で蒸気が凝縮すると出力部(12)側から膨張部(113)側に向かって変位し、
液体ピストン(20)が最も出力部(12)側に変位したときの位置を下死点としたとき、
凝縮部(112)は、液体ピストン(15)が下死点にあるときの蒸気(21)と液体ピストン(15)との界面(22)の位置よりも出力部(12)側まで連続して形成されていることを特徴とする。
これにより、上記した請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
請求項4、6、8に記載の発明では、冷却手段(14)は、冷却用流体によって凝縮部(112)を冷却するものであり、
凝縮部(112)のうち、下死点にあるときに蒸気(21)が入る部位を蒸気流入部(112a)とし、残余の部位を蒸気非流入部(112b)としたとき、
冷却手段(14)は、蒸気流入部(112a)を冷却するための冷却用流体の流量が、蒸気非流入部(112b)を冷却するための冷却用流体の流量よりも多くなるように構成されていることを特徴とする。
これにより、蒸気流入部(112a)および蒸気非流入部(112b)における壁温上昇を効率的に抑制することができる。
請求項5、7、9に記載の発明のように、凝縮部(112)は、蒸気(21)および液体ピストン(20)が流通する多孔質部材(17)を有し、
凝縮部(112)のうち、液体ピストン(20)が下死点にあるときに蒸気(21)が入る部位を蒸気流入部(112a)とし、残余の部位を蒸気非流入部(112b)としたとき、
蒸気流入部(112a)と蒸気非流入部(112b)とで多孔質部材(17)の空隙率が異なっているようにしてもよい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における液体ピストン蒸気エンジンの概略構成を示す構成図である。 図1の要部を示す断面図である。 本発明の第1実施形態における作用効果を説明する図である。 本発明の第2実施形態における液体ピストン蒸気エンジンの要部を示す断面図である。 本発明の第3実施形態における液体ピストン蒸気エンジンの要部を示す断面図である。 本発明の第4実施形態における液体ピストン蒸気エンジンの要部を示す断面図である。 従来技術における問題点を説明する図である。 従来技術におけるサイクルおよび理想的なサイクルのT−S線図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図3に基づいて説明する。図1は本実施形態における熱機関(液体ピストン蒸気エンジン)10の概略構成を示す構成図であり、図1中の上下の矢印は液体ピストン蒸気エンジン10の設置状態における上下方向を示している。
液体ピストン蒸気エンジン10は、容器11と、出力部をなす発電機12とを有している。発電機12は、ケーシング121内に永久磁石が埋設された可動子122を収納しており、可動子122が振動変位することによって起電力を発生する。
容器11は、作動媒体としての水20が液体状態で流動可能に封入された管状の圧力容器である。容器11の外面には、容器11内部の水20の一部を加熱して蒸発させる加熱器13(加熱手段)と、加熱器13にて加熱されて蒸発した水蒸気21(以下、単に蒸気と言う。)を冷却して凝縮させる冷却器14(冷却手段)とが接触配置されている。
容器11は、略U字状に形成され、屈曲部が最下部に位置し、両端部が最上部に位置するように配置されている。加熱器13および冷却器14は、容器11のうち一端側の部位において、加熱器13が冷却器14より上方側に位置するように配置されている。
本例では、加熱器13が高温ガス(例えば、自動車の排気ガス)と熱交換するようになっているが、加熱器13を電気ヒータで構成してもよい。また、本例では、冷却器14に冷却水(冷却用流体)が循環するようになっている。図示を省略しているが、冷却水が蒸気21から奪った熱は、冷却水の循環回路中に配置された放熱器において外部(大気中)に放熱されるようになっている。
容器11のうち加熱器13と接触している部位は、水20を蒸発させる加熱部111を構成している。容器11のうち冷却器14と接触している部位は、蒸気21を凝縮させる凝縮部112を構成している。容器11のうち加熱部111と凝縮部112との間の部位は、蒸気21が膨張する膨張部113を構成している。
本例では、水20を水としているので、容器11をステンレスにて形成しているが、容器11のうち加熱部111および凝縮部112を熱伝導率に優れた銅又はアルミニウム等で形成してもよい。
図示を省略しているが、水20が蒸発する空間を確保するために、加熱部111の上方部には所定体積の気体が封入されている。この気体は例えば空気であってもよいし、水20の純粋な蒸気でもよい。
発電機12は容器11の他端部と連通しており、水20から圧力を受けて変位する固体ピストン123と、固体ピストン123を摺動可能に支持するシリンダ124とを有している。
固体ピストン123は可動子122のシャフト122aに連結されており、可動子122を挟んで固体ピストン123と反対側には、可動子122を固体ピストン123側に押圧する弾性力を発生させる弾性手段をなすコイルばね125が設けられている。
次に、上記構成における基本作動を説明する。加熱器13および冷却器14を動作させると、まず、水20を発電機12側に向かって変位させる膨張行程(第1行程)が行われる。この膨張行程では、加熱器13により加熱部111内の水20の一部が加熱されて蒸発し、加熱部111で蒸発した高温・高圧の蒸気21が膨張部113で膨張して水20の液面22を押し下げる。
すると、容器11内に封入された水20は、加熱部111側から発電機12側に変位して、発電機12の固体ピストン123を押し上げる。このとき、コイルばね125は弾性圧縮される。
押し下げられた水20の液面22が凝縮部112まで到達し、凝縮部112内に蒸気21が進入すると、水20を加熱部111側に向かって変位させる圧縮行程(第2行程)が行われる。
この圧縮行程では、凝縮部112内に進入した蒸気21が冷却器14により冷却されて凝縮するため、水20の液面22を押し下げる力が消滅する。すると、蒸気21の膨張によって一旦押し上げられた固体ピストン123はコイルばね125の弾性復元力により下降し、蒸気21の膨張によって一旦押し上げられた固体ピストン123は下降する。
このため、水20が発電機12側から加熱部111側に変位して、水20の液面22が加熱部111まで上昇するので、再び加熱部111にて水20の一部が加熱されて蒸発することとなる。
そして、膨張行程および圧縮行程は、加熱器13および冷却器14の動作を停止させるまで繰り返し行われ、その間、容器11内の水20は周期的に変位(いわゆる自励振動)して、発電機12の可動子122を上下動させることになる。
つまり、水20は、蒸気21の膨脹圧力を直接的に受ける液体ピストンとして機能する。この液体ピストン20は、蒸気21の膨張と凝縮とが交互に繰り返し行われることによって自励振動し、この液体ピストン20の自励振動が機械的エネルギに変換されて出力として取り出される。
次に、図1の冷却器14および凝縮部112の詳細な構成を図2に基づいて説明する。図2は、図1の冷却器14および凝縮部112の近傍部位を示す断面図である。
図2は、膨張行程において液体ピストン20が最も発電機12側に変位した状態を示している。このときの液体ピストン20の位置を以下、下死点という。
冷却器14は、液体ピストンが下死点にあるときの水20の液面22(換言すれば蒸気21と水20との界面)の位置よりも下方側まで連続して設けられている。したがって、凝縮部112も、液体ピストンが下死点にあるときの水20の液面22の位置よりも下方側まで形成されている。
換言すれば、凝縮部112は、液体ピストン20が下死点にあるときに蒸気21の周囲部だけでなく水20の周囲部にまで連続して設けられている。さらに換言すれば、凝縮部112の全容積Vcondが、液体ピストンが下死点にあるときに凝縮部112に入っている蒸気21の容積Vinよりも大きくなっている(Vcond>Vin)。
ここで、凝縮部112の全容積Vcondは、図2中、破線で囲んだ領域の容積であり、蒸気容積Vinは、図2中、破線で囲んだ領域のうち液面22よりも上方側の領域(網掛けハッチングで示す領域)の容積である。
なお、加熱器13および冷却器14の作動状態が変化すると下死点の位置も変動して凝縮部112に入る蒸気21の容積Vinも変動することとなるが、本実施形態では、通常の作動条件の範囲において凝縮部112に入る蒸気21の容積Vinが最も多くなった場合でも、Vcond>Vinの関係を満たすようになっている。
以下では、凝縮部112のうち、液体ピストンが下死点にあるときに蒸気21が流入する部位(液面22よりも上方側部位)を蒸気流入部112aと言い、凝縮部112の残余の部位(蒸気流入部112aよりも下方側部位)を蒸気非流入部112bと言う。
なお、本例では、加熱部111、膨張部113および凝縮部112の内径が互いに同一になっている。また、本例では、冷却器14の冷却水入口14aおよび冷却水出口14bが1つずつ設けられており、冷却水入口14aが冷却器14の下方部に、冷却水出口14bが冷却器14の上方部に設けられている。
図3は、冷却器14および凝縮部112による具体的作用効果を説明する図である。図3(a)は、加熱部111で蒸気21が発生した状態を示している。
図3(b)は、図3(a)の状態から、蒸気21が膨張し、液体ピストン20が下死点まで下降した状態を示している。この状態では、蒸気21から凝縮部112のうち蒸気流入部112aの壁面に熱が渡され、蒸気流入部112aから冷却器14に熱が渡される。その際、蒸気21から蒸気流入部112aへの熱輸送能力よりも蒸気流入部112aから冷却器14への熱輸送能力の方が低いので、蒸気流入部112aの壁面に熱がたまり壁温が上昇する。
図3(c)は、図3(b)の状態から、液体ピストン20が加熱部111まで上昇した状態を示している。この状態では、蒸気流入部112aの壁面から液体ピストン20に熱が伝わり液体ピストン温度が上昇する。
図3(d)は、図3(c)の状態から、液体ピストン20が下死点まで下降した状態を示している。この状態では、図3(b)の状態と同様に蒸気流入部112aの壁温が上昇すると同時に、液体ピストン20から凝縮部112のうち蒸気非流入部112bの壁面に熱が伝わる。蒸気非流入部112bに伝わった熱は冷却器14に捨てられるため、蒸気非流入部112bの壁温が低く保たれる。
図3(e)は、図3(d)の状態から、液体ピストン20が加熱部111まで上昇した状態を示している。この状態では、蒸気非流入部112bの壁温が低く保たれている。換言すれば、蒸気非流入部112bに熱が溜まるのが抑制されている。
このため、蒸気非流入部112bに溜まった熱で凝縮部112全体の壁温が上昇することを抑制できるので、液体ピストン20が下死点にあるときの蒸気21の温度を低く抑えることができる。その結果、図8のT−S線図において、低温端温度の上昇を抑制して理想的なサイクルに近づけることができるので、出力を向上することができる。
すなわち、本実施形態によると、凝縮部112は、蒸気21が最も膨張して液体ピストンが下死点に位置しているときの蒸気21と水20との界面22の位置よりも下方側まで連続して形成されていて、凝縮部112の全容積Vcondが、液体ピストンが下死点にあるときに凝縮部112に入っている蒸気21の容積Vinよりも大きくなっているので、凝縮部112上部(蒸気流入部112a)の壁面が蒸気21から受け取った熱をそのまま外部に捨てるだけでなく、往復動する液体ピストン20を介して凝縮部112下部(蒸気非流入部112b)でも捨てることで冷却水への熱通過率が向上する。これにより凝縮部112の温度が下がるため、性能が向上する。
本実施形態の構成は、図7に示す従来技術に対して冷却器14を下方側に拡大させるだけで実現できるため、コストの増加を抑えつつ性能を向上できる。
なお、凝縮部112の全容積Vcondと蒸気容積Vinとが、Vcond>2×Vinの関係を満たしていれば、凝縮部112における壁温上昇を一層抑制することができて好ましい。
また、凝縮部112の全容積Vcondと、蒸気容積Vinと、シリンダ124内で固体ピストン123が変位することによる出力部(発電機)12の排気量Vexとが、Vcond<Vin+2×Vexの関係を満たしていれば、冷却器14を下方側に拡大させることによるコストの増加を抑えつつ、凝縮部112における壁温上昇を効果的に抑制することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、冷却器14に冷却水入口14aおよび冷却水出口14bが1つずつ設けられているが、本第2実施形態では、図4に示すように、冷却器14に1つの冷却水入口14aと2つの冷却水出口14b、14cとが設けられている。
冷却水入口14aは蒸気流入部112aと蒸気非流入部112bとの境界近傍に設けられ、一方の冷却水出口14bは蒸気流入部112aに対応して設けられ、他方の冷却水出口14cは蒸気非流入部112bに対応して設けられている。
冷却器14内では、冷却水入口14aから流入した冷却水が、蒸気流入部112a側の冷却水出口14b側に向かう流れと、蒸気非流入部112b側の冷却水出口14cに向かう流れとに分岐される。
蒸気流入部112a側の冷却水出口14b側に向かって流れる冷却水は蒸気流入部112aの熱を奪い、蒸気非流入部112b側の冷却水出口14c側に向かって流れる冷却水は蒸気非流入部112bの熱を奪うようになっている。
そして、蒸気流入部112a側の冷却水出口14bから流出する冷却水流量は、蒸気非流入部112b側の冷却水出口14cから流出する冷却水流量よりも多くなっている。これにより、蒸気流入部112aおよび蒸気非流入部112bにおける壁温上昇を効率的に抑制することができる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、凝縮部112において蒸気21および液体ピストン20が流通する空間が単一空間で構成されているが、本第3実施形態では、図5に示すように、凝縮部112において蒸気21および液体ピストン20が流通する空間が、互いに平行な多数本の細い流路(多パス)で構成されている。
本例では、容器10の内部に多穴管16が配置されており、この多穴管16の内部に、互いに平行な多数本の細い流路が形成されている。
本実施形態においても、Vcond>Vinの関係を満たすように凝縮部112が構成されているので、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに本実施形態によると、凝縮部112における伝熱面積を拡大して、蒸気21および液体ピストンの冷却性を向上できる。
(第4実施形態)
上記第3実施形態では、凝縮部112において蒸気21および液体ピストン20が流通する空間が、多数本の互いに平行な細い流路(多パス)で構成されているが、本第4実施形態では、図6に示すように、凝縮部112において蒸気21および液体ピストン20が流通する空間が、多孔質流路で構成されている。
本例では、容器10の内部に多孔質部材17が配置されており、この多孔質部材17の内部に多孔質流路が形成されている。
本実施形態においても、Vcond>Vinの関係を満たすように凝縮部112が構成されているので、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、上記第1実施形態と同様に、凝縮部112における伝熱面積を拡大して、蒸気21および液体ピストンの冷却性を向上できる。
さらに、蒸気流入部112aと蒸気非流入部112bとで多孔質部材17の空隙率を異ならせてもよい。すなわち、蒸気流入部112aと蒸気非流入部112bとで伝熱面積および熱容量を異ならせて、蒸気21および液体ピストン20を効果的に冷却するようにしてもよい。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、加熱器13および冷却器14の作動状態が変化して下死点の位置が変動しても凝縮部112の全容積Vcondは一定であるが、下死点の位置変動に応じて凝縮部112の全容積Vcondを変化させるようにしてもよい。例えば、下死点における界面22の位置を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて冷却器14の内部における冷却水の流通範囲を変更する手段とを備えるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、作動媒体として水20が用いられているが、これに限定されるものではなく、例えば作動媒体として冷媒が用いられていてもよい。
また、上記各実施形態では、容器11内に封入された液体ピストン20の一部を加熱して蒸気21を発生させているが、容器11の外部に設けられた外部蒸発器で蒸気を発生させ、外部蒸発器で発生した蒸気を容器11に供給し、容器11に供給された蒸気を容器11内の膨張部で膨張させるようにしてもよい。
11 容器
112 凝縮部
112a 蒸気流入部
112b 蒸気非流入部
113 膨張部
12 発電機(出力部)
123 固体ピストン
124 シリンダ
14 冷却器(冷却手段)
20 液体ピストン
21 蒸気
22 界面

Claims (9)

  1. 液体状態の作動媒体からなる液体ピストン(20)が流動可能に封入された管状の容器(11)と、
    前記容器(11)の端部と連通し、前記液体ピストン(20)の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(12)と、
    前記容器(11)の壁面の一部を冷却する冷却手段(14)とを備え、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と反対側の部位には、蒸気(21)が膨張する膨張部(113)が形成され、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と前記膨張部(113)との間の部位には、蒸気(21)が凝縮する凝縮部(112)が形成され、
    前記凝縮部(112)は、前記容器(11)のうち前記冷却手段(14)が設けられた部位であり、
    前記液体ピストン(20)は、前記膨張部(113)で前記蒸気(21)が膨張することによって前記膨張部(113)側から前記出力部(12)側に向かって変位し、前記凝縮部(112)で前記蒸気が凝縮すると前記出力部(12)側から前記膨張部(113)側に向かって変位し、
    前記液体ピストン(20)が最も前記出力部(12)側に変位したときの位置を下死点とし、前記液体ピストン(15)が前記下死点にあるときに前記凝縮部(112)に入っている前記蒸気(21)の容積を蒸気容積(Vin)としたとき、
    前記凝縮部(112)の全容積Vcondと前記蒸気容積Vinとが、Vcond>2×Vinの関係を満たしていることを特徴とする熱機関。
  2. 前記出力部(12)は、前記液体ピストン(20)によって押圧されて変位する固体ピストン(123)と、前記固体ピストン(123)を摺動可能に支持するシリンダ(124)とを有し、
    前記凝縮部(112)の全容積Vcondと、前記蒸気容積Vinと、前記シリンダ(124)内で前記固体ピストン(123)が変位することによる前記出力部(12)の排気量Vexとが、Vcond<Vin+2×Vexの関係を満たしていることを特徴とする請求項1に記載の熱機関。
  3. 液体状態の作動媒体からなる液体ピストン(20)が流動可能に封入された管状の容器(11)と、
    前記容器(11)の端部と連通し、前記液体ピストン(20)の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(12)と、
    前記容器(11)の壁面の一部を冷却する冷却手段(14)とを備え、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と反対側の部位には、蒸気(21)が膨張する膨張部(113)が形成され、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と前記膨張部(113)との間の部位には、蒸気(21)が凝縮する凝縮部(112)が形成され、
    前記凝縮部(112)は、前記容器(11)のうち前記冷却手段(14)が設けられた部位であり、
    前記液体ピストン(20)は、前記膨張部(113)で前記蒸気(21)が膨張することによって前記膨張部(113)側から前記出力部(12)側に向かって変位し、前記凝縮部(112)で前記蒸気が凝縮すると前記出力部(12)側から前記膨張部(113)側に向かって変位し、
    前記液体ピストン(20)が最も前記出力部(12)側に変位したときの位置を下死点とし、前記液体ピストン(15)が前記下死点にあるときに前記凝縮部(112)に入っている前記蒸気(21)の容積を蒸気容積(Vin)としたとき、
    前記凝縮部(112)の全容積(Vcond)が前記蒸気容積(Vin)よりも大きくなっており、
    前記出力部(12)は、前記液体ピストン(20)によって押圧されて変位する固体ピストン(123)と、前記固体ピストン(123)を摺動可能に支持するシリンダ(124)とを有し、
    前記凝縮部(112)の全容積Vcondと、前記蒸気容積Vinと、前記シリンダ(124)内で前記固体ピストン(123)が変位することによる前記出力部(12)の排気量Vexとが、Vcond<Vin+2×Vexの関係を満たしていることを特徴とする熱機関。
  4. 前記冷却手段(14)は、冷却用流体によって前記凝縮部(112)を冷却するものであり、
    前記凝縮部(112)のうち、前記下死点にあるときに前記蒸気(21)が入る部位を蒸気流入部(112a)とし、残余の部位を蒸気非流入部(112b)としたとき、
    前記冷却手段(14)は、前記蒸気流入部(112a)を冷却するための前記冷却用流体の流量が、前記蒸気非流入部(112b)を冷却するための前記冷却用流体の流量よりも多くなるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱機関。
  5. 前記凝縮部(112)は、前記蒸気(21)および前記液体ピストン(20)が流通する多孔質部材(17)を有し、
    前記凝縮部(112)のうち、前記液体ピストン(20)が前記下死点にあるときに前記蒸気(21)が入る部位を蒸気流入部(112a)とし、残余の部位を蒸気非流入部(112b)としたとき、
    前記蒸気流入部(112a)と前記蒸気非流入部(112b)とで前記多孔質部材(17)の空隙率が異なっていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の熱機関。
  6. 液体状態の作動媒体からなる液体ピストン(20)が流動可能に封入された管状の容器(11)と、
    前記容器(11)の端部と連通し、前記液体ピストン(20)の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(12)と、
    前記容器(11)の壁面の一部を冷却する冷却手段(14)とを備え、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と反対側の部位には、蒸気(21)が膨張する膨張部(113)が形成され、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と前記膨張部(113)との間の部位には、蒸気(21)が凝縮する凝縮部(112)が形成され、
    前記凝縮部(112)は、前記容器(11)のうち前記冷却手段(14)が設けられた部位であり、
    前記液体ピストン(20)は、前記膨張部(113)で前記蒸気(21)が膨張することによって前記膨張部(113)側から前記出力部(12)側に向かって変位し、前記凝縮部(112)で前記蒸気が凝縮すると前記出力部(12)側から前記膨張部(113)側に向かって変位し、
    前記液体ピストン(20)が最も前記出力部(12)側に変位したときの位置を下死点とし、前記液体ピストン(15)が前記下死点にあるときに前記凝縮部(112)に入っている前記蒸気(21)の容積を蒸気容積(Vin)としたとき、
    前記凝縮部(112)の全容積(Vcond)が前記蒸気容積(Vin)よりも大きくなっており、
    前記冷却手段(14)は、冷却用流体によって前記凝縮部(112)を冷却するものであり、
    前記凝縮部(112)のうち、前記下死点にあるときに前記蒸気(21)が入る部位を蒸気流入部(112a)とし、残余の部位を蒸気非流入部(112b)としたとき、
    前記冷却手段(14)は、前記蒸気流入部(112a)を冷却するための前記冷却用流体の流量が、前記蒸気非流入部(112b)を冷却するための前記冷却用流体の流量よりも多くなるように構成されていることを特徴とする熱機関。
  7. 液体状態の作動媒体からなる液体ピストン(20)が流動可能に封入された管状の容器(11)と、
    前記容器(11)の端部と連通し、前記液体ピストン(20)の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(12)と、
    前記容器(11)の壁面の一部を冷却する冷却手段(14)とを備え、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と反対側の部位には、蒸気(21)が膨張する膨張部(113)が形成され、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と前記膨張部(113)との間の部位には、蒸気(21)が凝縮する凝縮部(112)が形成され、
    前記凝縮部(112)は、前記容器(11)のうち前記冷却手段(14)が設けられた部位であり、
    前記液体ピストン(20)は、前記膨張部(113)で前記蒸気(21)が膨張することによって前記膨張部(113)側から前記出力部(12)側に向かって変位し、前記凝縮部(112)で前記蒸気が凝縮すると前記出力部(12)側から前記膨張部(113)側に向かって変位し、
    前記液体ピストン(20)が最も前記出力部(12)側に変位したときの位置を下死点とし、前記液体ピストン(15)が前記下死点にあるときに前記凝縮部(112)に入っている前記蒸気(21)の容積を蒸気容積(Vin)としたとき、
    前記凝縮部(112)の全容積(Vcond)が前記蒸気容積(Vin)よりも大きくなっており、
    前記凝縮部(112)は、前記蒸気(21)および前記液体ピストン(20)が流通する多孔質部材(17)を有し、
    前記凝縮部(112)のうち、前記液体ピストン(20)が前記下死点にあるときに前記蒸気(21)が入る部位を蒸気流入部(112a)とし、残余の部位を蒸気非流入部(112b)としたとき、
    前記蒸気流入部(112a)と前記蒸気非流入部(112b)とで前記多孔質部材(17)の空隙率が異なっていることを特徴とする熱機関。
  8. 液体状態の作動媒体からなる液体ピストン(20)が流動可能に封入された管状の容器(11)と、
    前記容器(11)の端部と連通し、前記液体ピストン(20)の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(12)と、
    前記容器(11)の壁面の一部を冷却する冷却手段(14)とを備え、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と反対側の部位には、蒸気(21)が膨張する膨張部(113)が形成され、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と前記膨張部(113)との間の部位には、蒸気(21)が凝縮する凝縮部(112)が形成され、
    前記凝縮部(112)は、前記容器(11)のうち前記冷却手段(14)が設けられた部位であり、
    前記液体ピストン(20)は、前記膨張部(113)で前記蒸気(21)が膨張することによって前記膨張部(113)側から前記出力部(12)側に向かって変位し、前記凝縮部(112)で前記蒸気が凝縮すると前記出力部(12)側から前記膨張部(113)側に向かって変位し、
    前記液体ピストン(20)が最も前記出力部(12)側に変位したときの位置を下死点としたとき、
    前記凝縮部(112)は、前記液体ピストン(15)が下死点にあるときの前記蒸気(21)と前記液体ピストン(15)との界面(22)の位置よりも前記出力部(12)側まで連続して形成されており、
    前記冷却手段(14)は、冷却用流体によって前記凝縮部(112)を冷却するものであり、
    前記凝縮部(112)のうち、前記下死点にあるときに前記蒸気(21)が入る部位を蒸気流入部(112a)とし、残余の部位を蒸気非流入部(112b)としたとき、
    前記冷却手段(14)は、前記蒸気流入部(112a)を冷却するための前記冷却用流体の流量が、前記蒸気非流入部(112b)を冷却するための前記冷却用流体の流量よりも多くなるように構成されていることを特徴とする熱機関。
  9. 液体状態の作動媒体からなる液体ピストン(20)が流動可能に封入された管状の容器(11)と、
    前記容器(11)の端部と連通し、前記液体ピストン(20)の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(12)と、
    前記容器(11)の壁面の一部を冷却する冷却手段(14)とを備え、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と反対側の部位には、蒸気(21)が膨張する膨張部(113)が形成され、
    前記容器(11)のうち前記出力部(12)と前記膨張部(113)との間の部位には、蒸気(21)が凝縮する凝縮部(112)が形成され、
    前記凝縮部(112)は、前記容器(11)のうち前記冷却手段(14)が設けられた部位であり、
    前記液体ピストン(20)は、前記膨張部(113)で前記蒸気(21)が膨張することによって前記膨張部(113)側から前記出力部(12)側に向かって変位し、前記凝縮部(112)で前記蒸気が凝縮すると前記出力部(12)側から前記膨張部(113)側に向かって変位し、
    前記液体ピストン(20)が最も前記出力部(12)側に変位したときの位置を下死点としたとき、
    前記凝縮部(112)は、前記液体ピストン(15)が下死点にあるときの前記蒸気(21)と前記液体ピストン(15)との界面(22)の位置よりも前記出力部(12)側まで連続して形成されており、
    前記凝縮部(112)は、前記蒸気(21)および前記液体ピストン(20)が流通する多孔質部材(17)を有し、
    前記凝縮部(112)のうち、前記液体ピストン(20)が前記下死点にあるときに前記蒸気(21)が入る部位を蒸気流入部(112a)とし、残余の部位を蒸気非流入部(112b)としたとき、
    前記蒸気流入部(112a)と前記蒸気非流入部(112b)とで前記多孔質部材(17)の空隙率が異なっていることを特徴とする熱機関。
JP2010232514A 2010-10-15 2010-10-15 熱機関 Expired - Fee Related JP5569328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010232514A JP5569328B2 (ja) 2010-10-15 2010-10-15 熱機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010232514A JP5569328B2 (ja) 2010-10-15 2010-10-15 熱機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012087627A JP2012087627A (ja) 2012-05-10
JP5569328B2 true JP5569328B2 (ja) 2014-08-13

Family

ID=46259529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010232514A Expired - Fee Related JP5569328B2 (ja) 2010-10-15 2010-10-15 熱機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5569328B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106677921B (zh) * 2017-03-28 2018-07-06 吉林大学 利用内燃机余热的活塞温差发电装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4706522B2 (ja) * 2006-03-17 2011-06-22 株式会社デンソー 蒸気エンジン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012087627A (ja) 2012-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4285561B2 (ja) 外燃機関
US8658918B1 (en) Power generation using a heat transfer device and closed loop working fluid
BR112012011409B1 (pt) Máquina termodinâmica, utilização de uma máquina termodinâmica e processo para a operação de uma máquina termodinâmica
JP5673589B2 (ja) 熱機関
JP5569328B2 (ja) 熱機関
JP4305223B2 (ja) 蒸気エンジン
JP4992917B2 (ja) 外燃機関
JP4835590B2 (ja) 外燃機関
JP5035109B2 (ja) 外燃機関
JP5169984B2 (ja) 熱機関
JP4548515B2 (ja) 外燃機関
JP4962506B2 (ja) 外燃機関
JP4760777B2 (ja) 外燃機関
JP5045828B2 (ja) 熱機関
JP4930386B2 (ja) 外燃機関
JPWO2006126241A1 (ja) スターリングエンジン、及びスターリングエンジンの圧力差生成方法
Yatsuzuka et al. A Liquid-Piston Steam Engine
JP4962485B2 (ja) 外燃機関
JP4962501B2 (ja) 外燃機関
JP4525763B2 (ja) 外燃機関
JP4251222B2 (ja) 外燃機関
JP2009203905A (ja) 外燃機関
Shikazono Shinichi Yatsuzuka, Shuzo Oda, Yasunori Niiyama, Kentaro Fukuda and Kazutoshi Nishizawa
JP2009156192A (ja) 外燃機関
JP2013185467A (ja) 熱機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140609

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5569328

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees