JP4992917B2 - 外燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、作動媒体の体積変動によって生じる液体の変位を機械的エネルギに変換して出力する外燃機関に関する。
従来、この種の外燃機関は、液体ピストン蒸気エンジンとも呼ばれ、管状の容器内に作動媒体を液体状態で流動可能に封入し、容器の一端部に形成された加熱部にて液体状態の作動媒体の一部を加熱して蒸発させ、容器の中間部に形成された冷却部にて作動媒体の蒸気を冷却して凝縮させ、この作動媒体の蒸発と凝縮とを交互に繰り返すことによって作動媒体の液相部分を周期的に変位(いわゆる自励振動)させ、この作動媒体の液相部分の自励振動を、容器の他端部と連通する出力部にて機械的エネルギとして取り出すように構成されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−255259号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の外燃機関では、作動媒体の蒸気が冷却部で凝縮して、作動媒体の液相部分(液面)が冷却部と加熱部との間から加熱部側に向かって押し戻される工程(以下、圧縮工程という)の途中で、作動媒体に気泡が巻き込まれ、作動媒体の液面が乱れ、液面上昇時の慣性力によって液状の粒体(以下、飛び粒という)が飛ばされてしまうことがある。この為、圧縮行程の途中で、飛ばされて液面より早く加熱部に供給された液状の粒体が加熱され蒸発してしまい、飛び粒の蒸気を圧縮するための圧縮仕事が発生するので、出力部で取り出せる機械的エネルギ(仕事)が小さくなってしまうといった問題点がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、出力部で取り出せる仕事を増加させることができる外燃機関を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、
外燃機関において、
作動媒体(12)が液体状態で流動可能に封入された管状の容器(11)と、
容器(11)のうち一端側の部位に形成され、容器(11)内の作動媒体(12)の一部を加熱して蒸発させる加熱部(11a)と、
容器(11)のうち加熱部(11a)よりも他端側の部位に形成され、加熱部(11a)にて蒸発した作動媒体(12)の蒸気を冷却して凝縮させる冷却部(11b)と、
容器(11)の他端部と連通し、作動媒体(12)の液相部分の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(2)と、
作動媒体(12)の液面から加熱部(11a)に向かって、作動媒体(12)液状の粒体が飛ばされることを抑制する飛び粒抑制手段(6)とを備え
飛び粒抑制手段(6)は、作動媒体(12)の液面に粘性抵抗を発生させて作動媒体(12)の液面から液状の粒体が飛ばされることを抑制する整流器(6)であり、
整流器(6)は、加熱部(11a)と冷却部(11b)との間に設けられると共に、多孔質体によって形成されたメッシュ部材(6)であることを特徴とする。
これによれば、作動媒体の蒸気が冷却部で凝縮して、作動媒体の液相部分が出力部側から加熱部側に向かって押し戻される圧縮工程の途中で、気泡を巻き込み、流れを乱した作動媒体(12)の液面から加熱部(11a)に向かって飛び粒が飛ばされることを抑制することができる。そして、作動媒体(12)の液相部分が加熱部(11a)に流入する前に加熱部(11a)に飛び粒が加熱されて蒸発することを抑制することができる。その結果、飛び粒が液面よりも先に加熱部(11a)にて加熱されることで蒸発した蒸気を圧縮する必要のある従来のものと比べて、その飛び粒の蒸気を圧縮する仕事分を更に出力部(2)で取り出すことが可能となる。
そして、飛び粒抑制手段(6)は、作動媒体(12)の液面に粘性抵抗を発生させて作動媒体(12)の液面から液状の粒体が飛ばされることを抑制する整流器(6)であることを特徴とする。
これによれば、圧縮工程において、整流器(6)を備えることで、気泡を巻き込み、流れを乱した作動媒体(12)の液面に大きな粘性抵抗を発生させることができる為、作動媒体(12)の液面は、整流器(6)によって整流され、その結果、飛び粒を発生させること無く、加熱部(11a)に到達することが可能となる。従って、飛び粒が液面よりも先に加熱部(11a)にて加熱されることで蒸発した蒸気を圧縮する必要のある従来のものと比べて、その飛び粒の蒸気を圧縮する仕事分を更に出力部(2)で取り出すことが可能となる。
更に、整流器(6)は、加熱部(11a)と冷却部(11b)との間に設けられると共に、多孔質体によって形成されたメッシュ部材(6)であることを特徴とする。
これによれば、圧縮工程であって、作動媒体(12)の液面が冷却部(11b)から加熱部(11a)へ上昇する途中において、気泡を巻き込み、流れを乱した作動媒体(12)の液面が整流器(6)を通過することで、整流器(6)を通過する作動媒体(12)の液面に大きな粘性抵抗を発生させることができる為、整流器(6)を通過した作動媒体(12)の液相部分は、整流器(6)によって整流され、その結果、飛び粒を発生させること無く、加熱部(11a)に到達することが可能となる。従って、飛び粒が液面よりも先に加熱部(11a)にて加熱されることで蒸発した蒸気を圧縮する必要のある従来のものと比べて、その飛び粒の蒸気を圧縮する仕事分を更に、出力部(2)で取り出すことが可能となる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における外燃機関の出力を発電機で取り出す発電装置の概略構成を示す構成図である。 第1実施形態におけるメッシュ部材を示す模式図である。 第2実施形態における外燃機関の出力を発電機で取り出す発電装置の概略構成を示す構成図である。 第2実施形態におけるメッシュ部材を示す模式図である。 第3実施形態における加熱部を示す模式図である。 第4実施形態における加熱部を示す模式図である。 第5実施形態における外燃機関の出力を発電機で取り出す発電装置の概略構成を示す構成図である。(カムあり) 第5実施形態における液面位置の基準を示す模式図である。 第5実施形態における液面位置と加速度とを示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態における外燃機関10の出力を発電機1で取り出す発電装置の概略構成を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態の外燃機関10は、永久磁石が埋設された可動子3を振動変位させることによって起電力を発生する発電機1を駆動するためのものであり、液体の状態の作動媒体12(本実施形態では水)が流動可能に封入された容器11と、容器11内の作動媒体12を加熱して蒸気を発生させる加熱器13と、作動媒体12の蒸気を冷却する冷却器14と出力部2とを備える。
本実施形態の加熱器13は高温ガス(例えば、自動車の排気ガス)と熱交換するものであるが、加熱器13を電気ヒータで構成してもよい。
また、本実施形態の冷却器14には冷却水が循環するようになっている。図示を省略しているが、冷却水が作動媒体12の蒸気から奪った熱を放熱する放熱器が、冷却水の循環回路中に配置されている。
容器11は、断熱性に優れたステンレス製としているが、容器11のうち加熱器13と接触して作動媒体12を蒸発させる部位である加熱部11aおよび冷却器14と接触して作動媒体12を凝縮させる部位である冷却部11bは熱伝導率に優れた材料とすることが望ましく、本実施形態では、加熱部11aおよび冷却部11bを銅又はアルミニウム製としている。また、容器11のうち加熱部11aと冷却部11bとの中間部11cをステンレス製としている。
そして、容器11は、屈曲部11dが最下部に位置するように第1、2直線部11e、11fを有する略U字状に形成されたパイプ状の圧力容器であり、容器11のうち屈曲部11dを挟んで水平方向一端側(紙面右側)の第1直線部11eには、加熱器13および冷却器14が設けられている。加熱器13は第1直線部11eの上部(一端側の部位)に設けられており、また、冷却部14は加熱器13の下側(他端側の部位)に設けられている。
図示を省略しているが、作動媒体12が気化する空間を確保するために、第1直線部11eの上端部には所定体積の気体が封入されている。この気体は例えば空気であってもよいし、作動媒体12の純粋な蒸気でもよい。
一方、容器11のうち屈曲部11dを挟んで水平方向他端側(紙面左側)の第2直線部11fの上端部には、出力部2が設けられており、上端部内における作動媒体12の液面変化(自励振動変位)に応動して発電を行えるように構成されている。
出力部2は、第2直線部11fの上端部内に連通するように配置されたシリンダ15と、シリンダ15内を往復運動できるように構成されたピストン16と、ピストン16に連結された可動子3と、可動子3を挟んでピストン16と反対側には、可動子3をピストン16側に押圧する弾性力を発生させる弾性手段をなすバネ4とを備える。シリンダ15内でピストン16が往復運動する際に、ピストン16の外周面とシリンダ15の内周面が、常時接触状態となっておりピストン16は、シリンダ15内を摺動する。
この出力部2において、ピストン16は、シリンダ15内の第2直線部11f側の一端である下端(下死点)と、第2直線部11f側とは反対の他端である上端(上死点)の間を往復運動することができる。また、この出力部2において、可動子3は、永久磁石が埋設されているため、発電機1を構成する部材としても機能している。
本実施形態における容器11の中間部11cには、作動媒体12の液面に大きな粘性抵抗を発生させて作動媒体12の液面から液状の粒体が飛ばされることを抑制する整流器としてのメッシュ部材6が配設されている。メッシュ部材6は、焼結金属からなる多孔質体によって形成されており、容器11の内壁面に接触するように配置されている。メッシュ部材6の熱容量は、小さい方が好ましく、本実施形態では、厚さの薄いメッシュ部材6が適用されている。
次に、上記構成における作動を図2を用いて説明する。図2は、本実施形態におけるメッシュ部材6を示す模式図である。
加熱器13および冷却器14を動作させると、まず、作動媒体12の液相部分を発電機1側に向かって変位させる膨張行程が行われる。この膨張行程では、加熱器13により液体状態の作動媒体12が加熱されて蒸発し、高温・高圧の作動媒体12の蒸気が作動媒体12の液面を押し下げる。
すると、容器11内に封入された作動媒体12の液相部分は、加熱部11a側から発電機1側に変位して、発電機1のピストン16を押し上げる。このとき、バネ4は弾性圧縮される。
押し下げられた作動媒体12の液面が冷却部11bまで到達し、冷却部11b内に作動媒体12の蒸気が進入すると、冷却器14により冷却されて凝縮する(凝縮工程)。そして、作動媒体12の液相部分(液面)を冷却部11bと加熱部11aとの間から加熱部11a側に向かって変位させる圧縮工程が行われる。
この圧縮行程では、冷却部11b内に進入した作動媒体12の蒸気が冷却器14により冷却されて凝縮するため、作動媒体12の液面を押し下げる力が消滅する。すると、作動媒体12の蒸気の膨張によって一旦押し上げられたピストン16はバネ4の弾性復元力により下降する。
このため、作動媒体12の液相部分が発電機1側から加熱部11a側に変位して、作動媒体12の液面が加熱部11aまで上昇する。ここで、図2に示すように、作動媒体12の液面が加熱部11aへ上昇する途中において、作動媒体12の液面は、メッシュ部材6を通過する。そして、メッシュ部材6を通過する作動媒体12の液面には、メッシュ部材6による大きな粘性抵抗が発生する。その結果、メッシュ部材6を通過した作動媒体12は、メッシュ部材6によって整流されて、加熱部11aに流入する。加熱部11aに流入した作動媒体12の液相部分は、再び加熱部11aにて液体状態の作動媒体12が加熱されて蒸発することとなる。
そして、膨張行程および圧縮行程は、加熱器13および冷却器14の動作を停止させるまで繰り返し行われ、その間、容器11内の作動媒体12の液相部分は周期的に変位(いわゆる自励振動)して、発電機1の可動子3を上下動させることになる。
つまり、作動媒体12の蒸発と凝縮とが交互に繰り返し行われることによって、作動媒体12の液相部分が液体ピストンとして自励振動し、この液体ピストンの自励振動が出力として取り出される。
以上説明したように、圧縮工程であって、作動媒体12の液面が冷却部11bから加熱部11aへ上昇する途中の中間部11cにおいて、気泡を巻き込み、流れを乱した作動媒体12の液面がメッシュ部材6を通過することで、メッシュ部材6を通過する作動媒体12の液面に大きな粘性抵抗を発生させることができる為、メッシュ部材6を通過した作動媒体12の液相部分は、メッシュ部材6によって整流され、その結果、飛び粒を発生させること無く、加熱部11aに到達することが可能となる。従って、飛び粒が液面よりも先に加熱部11aにて加熱されることで蒸発した蒸気を圧縮する必要のある従来のものと比べて、その飛び粒の蒸気を圧縮する仕事分、更に出力部2で取り出すことが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3及び図4に基づいて説明する。図3は、本実施形態における外燃機関10の出力を発電機1で取り出す発電装置の概略構成を示す構成図である。図4は、本実施形態におけるメッシュ部材6を示す模式図である。
本実施形態における外燃機関10は、第1実施形態のものと比べて、メッシュ部材6を中間部11cに設ける代わりに、メッシュ部材6を作動媒体12の液面に浮かせている。本実施形態におけるメッシュ部材6は、作動媒体12の液面とともに動く可動式であり、常に、作動媒体12の液面に大きな粘性抵抗を発生させている。
また、容器11の内壁面であって、加熱部11aと中間部11cとの間には、ストッパ207が形成されている。ストッパ207は、容器11の内壁面から内側に突出する突起構造を有しており、メッシュ部材6が加熱部11aに流入することを防止するためのものである。メッシュ部材6の加熱部11aへの流入を防止する理由としては、メッシュ部材6が加熱部11aに流入すると、加熱部11aからメッシュ部材6へ多量の熱が移動するが、メッシュ部材6は可動式な為、作動媒体12の液面が冷却部11bへ下がるとともにメッシュ部材6も冷却部11bへ移動し、加熱部11aから受けた熱をそのまま冷却部11bへ放熱すること、つまり、メッシュ部材6が外燃機関10を作動させる上で全く無駄な熱輸送を行うからである。
本実施形態によれば、圧縮工程において、メッシュ部材6によって常に作動媒体12の液面に大きな粘性抵抗が発生している為、作動媒体12の液面は、飛び粒を発生させること無く、加熱部11aに到達することが可能となる。一方、メッシュ部材6は、ストッパ207により加熱部11aへの流入が阻止され、加熱部11aの熱がメッシュ部材6に移動するのを阻止することができる。
また、膨張行程において、液面に浮くように設定されたメッシュ部材6は、上記第1実施形態のように位置固定されたメッシュ部材に比べて、高温・高圧の作動媒体12の蒸気の通過量は低下するため、作動媒体12の蒸気がメッシュ部材6と熱交換して凝縮されることを抑制しつつ、作動媒体12の液面を押し下げることが可能となる。よって、高温・高圧の作動媒体12の蒸気がメッシュ部材6と熱交換して凝縮されるものと比べて、その作動媒体12の蒸気が凝縮する仕事分、更に出力部2で取り出すことが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図5に基づいて説明する。図5は、本実施形態における加熱部11aを示す模式図である。上記第1、第2実施形態では、加熱部11aは、下方側から上方側に向かって円筒状に延びるものとして説明したが、第3実施形態では、加熱部11aが水平方向に延びるようにしている。つまり、容器11の第1直線部11eの上側に対応する部位がT字状に形成されている。そして、加熱部11aの内側空間には、伝熱部材13aが設けられ、更に内側空間の両端側は、蒸気溜め部13bとして形成されている。伝熱部材13aは、焼結金属からなる多孔質体で形成されるようにしている。
加熱部11aをT字状とした場合に、加熱部11aでの流路抵抗が大きいと、飛び粒が発生して加熱部11a内に進入して、加熱部11a内の空間が蒸気溜め部13b側とメッシュ部材6側とに分断されると、両者内の圧力の大小関係によって、飛び粒が加熱部11a側に流れ込む、あるいは逆にメッシュ部材6側に戻されるといった繰り返しによる作動媒体液面の脈動が生じやすくなる。この脈動により、加熱器13から冷却器14に対して、不要な熱の移動が生じてしまう。
これに対して、本実施形態によれば、メッシュ部材6によって飛び粒の発生を抑制できるので、加熱部11aをT字状とした場合であっても、作動媒体の脈動を抑制することができ、加熱器13から冷却器14への不要な熱の移動が生ずることを抑制できる。
そして、加熱部11aにおける作動媒体は、伝熱部材13a内の微細な流路内で加熱され、作動媒体を確実に沸騰させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図6に基づいて説明する。図6は、本実施形態における加熱部11aを示す模式図である。上記第3実施形態に対して、本実施形態では、加熱部11aの上側に更に水平方向に延びる蒸気溜め部13bを設け、加熱部11aと蒸気溜め部13bとが連通路13cによって連通されるようにしている。加熱部11aには、上記第3実施形態と同様の伝熱部材13aを設けるようにしても良い。
第4実施形態も、第3実施形態と同様に作動し、同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図7〜図9に基づいて説明する。図7は、本実施形態における外燃機関10の出力を発電機で取り出す発電装置の概略構成を示す構成図、図8は、本実施形態における液面位置の基準を示す模式図、図9は、本実施形態における液面位置と加速度とを示すタイムチャートである。
外燃機関10の加熱部11aは、上記第4実施形態と同一である。また、出力部2のピストン16には、シャフト3aが接続されており、シャフト3aの先端部には、カム機構17が設けられている。カム機構17は、卵形状をなすカム17aと、カム17aに接続される出力軸17bとが設けられている。
カム17aは、円周上の半周分の半径寸法が大きく、また残りの半周分の半径寸法が小さくなるように形成されている。半径寸法は、円周方向に渡って、連続的に変化するように形成されている。カム17aの半径寸法が大きい範囲は、外燃機関10の膨張行程に対応し、またカム17aの半径寸法が小さい範囲は、外燃機関10の圧縮工程に対応するようになっている。出力軸17bは、回転することによって発電する発電機(図示せず)に接続されている。
外燃機関10の膨張行程において図7中、ピストン16が下降する際に、カム17aが回転され、これに伴って出力軸17bが回転され、発電機にて発電が行われる。ここで、外燃機関10の膨張行程においては、対応するカム17aの半径寸法が大きいため、ピストン16のストロークは大きく発生し、ピストン16の変位速度、変位加速度は大きくなる。逆に、外燃機関10の圧縮行程においては、対応するカム17aの半径寸法が小さいため、ピストン16のストロークは小さくなり、ピストン16の変位速度、変位加速度も小さく抑えられることになる。つまり、図8、図9に示すように、圧縮工程においてピストン16が上昇する(作動媒体12の液面が上昇する)時の速度は減速され、その時の加速度は所定の加速度以下に抑えられることになる。作動媒体12の液面上昇時の加速度は、加熱部11aと反対側(下向き)に生じているのである。
これにより、圧縮工程において、作動媒体12の液面から飛び粒が発生するのを抑制できる。よって、飛び粒が液面よりも先に加熱部11aにて加熱されることで蒸発した蒸気を圧縮する必要のある従来のものと比べて、その飛び粒の蒸気を圧縮する仕事分を更に、出力部2で取り出すことが可能となる。
(他の実施形態)
飛び粒の発生を抑制する手段としては、上記第5実施形態ではカム機構17を用いるものとして説明したが、このカム機構17に代えて、発電機の出力負荷を調整するものとしても良い。つまり、圧縮工程においては、膨張行程の時よりも発電機の出力負荷を大きくすることで、ピストン16の速度を小さくして、作動媒体12の液面の上層速度、加速度を小さくすることができる。
また、上記第1〜第5実施形態では、整流器として金属製のメッシュ部材6を用いた例について説明したが、これに限らず、整流器として発泡金属を用いても良いし、金属粒子を並べることで整流部材を構成しても良い。
また、上記した各実施形態は、可能な範囲で適宜組み合わせても良い。
1 発電機
2 出力部
6 メッシュ部材(飛び粒抑制手段、整流器)
7 カム機構(飛び粒抑制手段)
11 容器
11a 加熱部
11b 冷却部
11c 中間部
12 作動媒体

Claims (1)

  1. 作動媒体(12)が液体状態で流動可能に封入された管状の容器(11)と、
    前記容器(11)のうち一端側の部位に形成され、前記容器(11)内の前記作動媒体(12)の一部を加熱して蒸発させる加熱部(11a)と、
    前記容器(11)のうち前記加熱部(11a)よりも他端側の部位に形成され、前記加熱部(11a)にて蒸発した前記作動媒体(12)の蒸気を冷却して凝縮させる冷却部(11b)と、
    前記容器(11)の他端部と連通し、前記作動媒体(12)の液相部分の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(2)と、
    前記作動媒体(12)の液面から前記加熱部(11a)に向かって、前記作動媒体(12)液状の粒体が飛ばされることを抑制する飛び粒抑制手段(6)とを備え
    前記飛び粒抑制手段(6)は、前記作動媒体(12)の液面に粘性抵抗を発生させて前記作動媒体(12)の液面から前記液状の粒体が飛ばされることを抑制する整流器(6)であり、
    前記整流器(6)は、前記加熱部(11a)と前記冷却部(11b)との間に設けられると共に、多孔質体によって形成されたメッシュ部材(6)であることを特徴とする外燃機関。
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