JP2013204569A - 熱機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力部で取り出せる仕事を増大させることが可能な熱機関を提供すること。
【解決手段】冷却部11bは、上端部から下方へ向かうにしたがって作動媒体の通路断面積が漸次減少するテーパ管部111を有していることにより、上端部から下方へ向かうにしたがって作動媒体蒸気の単位容積あたりの冷却面積が徐々に大きくなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気の膨張によって液体ピストンを変位させ、液体ピストンの変位を機械的エネルギに変換して出力する熱機関に関する。
従来技術として、例えば下記特許文献1に開示された熱機関である蒸気エンジンがある。この蒸気エンジンは、液相状態の作動媒体が流動可能に封入された容器と、容器のうち一端側部位に形成され容器内の作動媒体の一部を加熱して蒸発させる加熱部と、容器のうち他端側部位に配設され蒸気の膨張によって生じる液相作動媒体の変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部と、容器のうち加熱部と出力部の配設部位との間に形成され、加熱部で蒸発した作動媒体の蒸気を冷却して凝縮させる冷却部とを備えている。
そして、容器の加熱部領域、冷却部領域、および、加熱部と冷却部との間の領域は、全て同一径の管により構成されている。
特許第4363254号公報
しかしながら、上記従来技術の熱機関では、思いの外、出力部において充分な仕事が取り出せない場合があるという問題がある。本発明者らは、この問題点について鋭意調査検討を行ったところ、作動媒体の蒸気が膨張して冷却部に進入した瞬間から蒸気の凝縮が開始されて、蒸気の進入の初期段階で比較的多量の蒸気が凝縮してしまうことが原因であることを見出した。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、出力部で取り出せる仕事を増大させることが可能な熱機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、
容器(11)のうち一端側の加熱部(11a)と他端側の出力部(2)の配設部位との間に形成される冷却管部(11b)は、一端側の端部から他端側へ向かうにしたがって作動媒体の通路断面積を漸次縮小するテーパ管部(111)を有することを特徴としている。
これによると、冷却管部は、一端側の端部から通路断面積の減少が始まるテーパ管部を有することにより、一端側の端部から他端側へ向かうにしたがって、作動媒体蒸気の単位容積あたりの冷却面積が徐々に大きくなっている。したがって、作動媒体の蒸気は、冷却管部の一端側端部付近では比較的凝縮し難く、他端側へ向かうほど凝縮し易くなる。これにより、作動媒体の蒸気が膨張して冷却管部に進入した初期段階での凝縮が抑制され、冷却管部内への膨張が進行した後に蒸気を多量に凝縮することができる。このようにして、出力部で取り出せる仕事を増大させることができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明を適用した第1の実施形態における熱機関の概略構成を示す模式構成図である。 第1の実施形態における熱機関の要部を示す要部拡大断面図である。 熱機関の作動による容器内の変化を示すP−V線図である。 第2の実施形態における熱機関の要部を模式的に示す要部斜視図である。 第3の実施形態における熱機関の要部を模式的に示す要部斜視図である。 第4の実施形態における熱機関の要部を模式的に示す要部斜視図である。 他の実施形態における熱機関の要部を模式的に示す要部斜視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1の実施形態)
本発明を適用した第1の実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の熱機関10は、永久磁石が埋設された可動子3を振動変位させることによって起電力を発生する発電機1を駆動するためのものである。熱機関10は、容器11、加熱器13、冷却器14、出力部2および液体ピストン12等を備えている。熱機関10は、液体ピストン蒸気エンジンとも呼ばれるものである。
容器11は、液体の状態の作動媒体(本例では水)からなる液体ピストン12が流動可能に封入されたシリンダをなす筒状のものである。容器11は、最下部に位置する屈曲部11dと、屈曲部11dの両側に配置される第1、2直線部11e、11fとを有し、略U字状に形成された円筒パイプ状の圧力容器である。
第1直線状部11eは、屈曲部11dよりも図示右方側で上下方向に延設されている。第1直線状部11eの上部は、容器11の一端側の部位に相当する一端部である。この一端部には、容器11内の作動媒体を加熱して蒸気を発生させる加熱器13が配設されている。本実施形態の加熱器13は、高温ガス(例えば、自動車の排気ガス)との熱交換により作動媒体を加熱するものである。加熱器はこれに限定されるものではなく、電気ヒータ等で構成してもよい。
容器11のうち、加熱器13と接触して作動媒体12を蒸発させる部位が加熱部11aとなっている。第1直線状部11eの加熱部11aよりも下方には、作動媒体の蒸気を冷却して凝縮させる部位として円管状の冷却部11bが設けられている。冷却部11bは、本実施形態における冷却管部に相当する。冷却部11bの周囲には冷却器14が配設されている。
本実施形態の冷却器14は、作動媒体を冷却する冷媒である冷却水が流通する冷却水通路141を有している。冷却水通路141には、冷却部11bの軸線方向(上下方向)に直交する方向に冷却水が流通するようになっている。冷却水通路141は、本実施形態における冷媒通路部に相当する。冷媒は冷却水に限定されるものではない。
冷却水通路141は、冷却水を循環する循環回路の一部を構成している。図示を省略しているが、冷却水が作動媒体の蒸気から奪った熱を放熱する放熱器が、冷却水の循環回路中に配置されている。
容器11は、断熱性に優れたステンレス製としている。容器11のうち、加熱部11a、および、冷却器14と接触する冷却部11bは、熱伝導率が比較的高い材料で形成することが望ましい。本例では、加熱部11aおよび冷却部11bを銅またはアルミニウム製としている。また、容器11のうち加熱部11aと冷却部11bとの間の中間部11cは、ステンレス製としている。
図示を省略しているが、作動媒体が気化する空間を確保するために、第1直線部11eの上端部には所定体積の気体が封入されている。この気体は例えば空気であってもよいし、作動媒体の蒸気であってもよい。
第2直線状部11fは、屈曲部11dよりも図示左方側で上下方向に延設されている。第2直線状部11fの上部は、容器11の他端側の部位に相当する他端部ある。この他端部には、出力部2が設けられている。出力部2は、容器11内の液体ピストン12の変位を機械的エネルギに変換して出力する。出力部2は、第2直線部11fの上端部における液体ピストン12の液面変化(自励振動変位)に応動して発電を行えるように構成されている。
出力部2は、シリンダ15、固定ピストンであるピストン16、可動子3およびバネ4等を備えている。シリンダ15は、第2直線部11fの上端部内に連通するように配置されている。ピストン16は、シリンダ15内を往復運動できるように構成されている。可動子3は、ピストン16に連結されている。バネ4は、可動子3のピストン16連結部位とは反対側の端部に設けられ、可動子3をピストン16側に押圧する弾性力を発生させる弾性手段をなしている。シリンダ15内でピストン16が往復運動する際には、ピストン16の外周面とシリンダ15の内周面が、常時接触状態となっておりピストン16は、シリンダ15内を摺動する。
出力部2において、ピストン16は、シリンダ15内の第2直線部11f側の一端である下端(下死点)と、第2直線部11f側とは反対の他端である上端(上死点)の間を往復運動することができる。また、この出力部2において、可動子3は、永久磁石が埋設されているため、発電機1を構成する部材としても機能している。
本実施形態の冷却部11bは、上部のテーパ管部111と下部の直管部112とにより構成されている。本例では、テーパ管部111と直管部112とが冷却部11bの軸線方向において約半分ずつを占めている。テーパ管部111は、冷却部11bの上端から下方に向かうにしたがって内径が徐々に減少するように形成されている。すなわち、テーパ管部111は、冷却部11bの容器11一端側にある端部(冷却部11bの上端部)から他端側に向かうにしたがって作動媒体の通路断面積が漸次縮小するように形成されている。
直線状部112は、テーパ管部111の下端に接続している。直線状部112は、テーパ管部111の下端の内径と同一の内径が軸線方向に連続するように形成されている。すなわち、冷却部11bのテーパ管部111以外の部分を構成する直管部112は、同一の通路断面積が連続するように形成されている。
図1から明らかなように、冷却水通路141は、テーパ管部111の周囲に形成される上部通路141aをなす領域と、直管部112の周囲に形成される下部通路141bをなす領域とを有する。本実施形態の冷却器14は、冷却水流通方向から見たときの幅が冷却部11bの軸線方向(上下方向)において均一となっている。これに伴い、上部通路141aは、テーパ管部111の外形に対応して、上方から下方に向かうにしたがって冷却水の流路幅が徐々に拡大するように形成されている。また、下部通路141bは、直管部112の外形に対応して、上方から下方まで冷却水の流路幅が同一となるように形成されている。
次に、上記構成に基づき熱機関10の作動について説明する。
加熱器13および冷却器14を動作させると、まず、作動媒体の液相部分を発電機1側に向かって変位させる膨張行程が行われる。この膨張行程では、加熱器13により液相状態の作動媒体(液体ピストン12の一部)が加熱されて蒸発し、高温・高圧の作動媒体の蒸気が液体ピストン12の液面を押し下げる。
すると、容器11内に封入された液体ピストン12は、加熱部11a側から発電機1側へ変位して、発電機1のピストン16を押し上げる。このとき、バネ4は弾性圧縮される。
押し下げられた液体ピストン12の液面が冷却部11bまで到達し、冷却部11b内に作動媒体の蒸気が進入すると、蒸気は冷却器14により冷却されて凝縮する(凝縮行程)。そして、液体ピストン12を加熱部11a側に向かって変位させる圧縮行程が行われる。
この圧縮行程では、冷却部11b内へ進入した作動媒体の蒸気が冷却器14により冷却されて凝縮するため、蒸気が液体ピストン12の液面を押し下げる力が消滅する。すると、作動媒体の蒸気の膨張によって一旦押し上げられたピストン16はバネ4の弾性復元力により下降する。
このため、液体ピストン12が発電機1側から加熱部11a側へ変位して、作動媒体の液面が加熱部11aまで上昇する。加熱部11aに流入した液体ピストン12(作動媒体の液相部分)は、再び加熱部11aにて加熱されて蒸発することとなる。
そして、膨張行程および圧縮行程は、加熱器13および冷却器14の動作を停止させるまで繰り返し行われ、その間、容器11内の液体ピストン12は周期的に変位(いわゆる自励振動)して、発電機1の可動子3を上下動させることになる。
すなわち、作動媒体の蒸発と凝縮とが交互に繰り返し行われることによって、作動媒体の液相部分が液体ピストン12として自励振動し、この液体ピストン12の自励振動が出力として取り出される。
上述の構成および作動によれば、冷却部11bは、上端部から下方に向かうにしたがって作動媒体の通路断面積が漸次減少するテーパ管部111を有していることにより、上端部から下方に向かうにしたがって作動媒体蒸気の単位容積あたりの冷却面積が徐々に大きくなっている。したがって、作動媒体の蒸気は、冷却部11bの上端部付近では比較的凝縮し難く、下方に向かうほど凝縮し易くなる。これにより、作動媒体の蒸気が膨張して冷却部11bへ進入した初期段階での凝縮が抑制され、冷却部11b内への膨張が進行した後に蒸気を多量に凝縮することができる。このようにして、出力部2で取り出せる仕事を増大させることができる。
また、図2に示すように、テーパ管部111内で形成される液膜厚さ(蒸気が進入した際に管壁に残される液相作動媒体の厚さ)は入口部(上端部)で厚く、奥ほど(下方ほど)薄くなる。凝縮熱の熱伝達率は液膜厚さに反比例するため、入口付近では熱伝達率が小さく、奥では熱伝達率が大きくなる。
一般的に、細管内の液膜厚さは管径に比例し、流速が増加するほど厚くなる。しかし、流速が一定以上大きくなると流れが乱流化し、液膜厚さは流速に依らず管径により決まる値になる。本実施形態の熱機関10では、膨張行程における蒸気の流速が比較的大きく、蒸気流は乱流となり易い。このため、管径が大きいテーパ管部111の上部ほど液膜厚さが大きくなる。
このようにテーパ管部111内に形成される液膜によっても、作動媒体の蒸気が膨張してテーパ管部111へ進入した初期段階での凝縮が抑制され、テーパ管部111内への膨張が進行した後に蒸気を多量に凝縮することができる。
また、テーパ管部111は、冷却部11bのうち上部の一部に形成され、下方の残部は、直管部112となっている。これによると、作動媒体の蒸気が膨張してテーパ管部111へ進入した初期段階での凝縮を抑制し、テーパ管部111内への膨張が進行した後に蒸気を多量に凝縮することができる。テーパ管部111よりも下方側は、通路断面積が変化しない直管部112となっているので、圧力損失が発生し難いとともに、多量の蒸気を確実に凝縮することができる。したがって、出力部2で取り出せる仕事を確実に増大させることができる。
また、冷却器14は、冷却部11bの周囲に設けられた冷却水通路141を有しており、冷却水通路141には冷却部11bの軸線に直交する方向に冷却水が流通するようになっている。そして、冷却水通路141の上部通路141aは、テーパ管部111の配設位置に対応して、上方から下方に向かうにしたがって冷却水の流路幅(冷媒流通方向に直交する方向の幅、例えば図2図示左右方向の幅)が漸次拡大している。
これによると、上部通路141aは、冷却部11bの上端部付近(上端側部位)の周囲において流路幅が比較的狭く、冷却水の圧損が大きくなる。したがって、冷却部11bの上端部付近の周囲では、冷却水の流量が比較的小さくなってよどみやすく、冷却水が昇温し易い。これにより、テーパ管部111へ進入した初期段階での蒸気の凝縮を確実に抑制し、テーパ管部111内への蒸気の膨張が進行した後に確実に凝縮することができる。
また、下部通路141bは、レイノルズ数を求める際の代表長さである流路幅が比較的大きく、レイノルズ数も比較的大きくなる。そのため、下部通路141bにおける冷却水流は乱流となり易く、直管部112において冷却水から作動媒体蒸気への熱伝達率を高くすることができる。
上述したように、本実施形態の熱機関10によると、作動媒体の蒸気が膨張して冷却部11bへ進入した初期段階での凝縮が抑制され、冷却部11b内への膨張が進行した後に蒸気を多量に凝縮することができる。これによると、図3に示すように、冷却部11bへ作動媒体蒸気と液相作動媒体との界面が進入した直後は、断熱膨張を継続したときに近似した状態変化を呈し、界面の進入が下部まで進行した後に、速やかに圧力を低下させることができる。これにより、出力部2で取り出せる仕事を増大させることができる。図3に示した比較例は、冷却部の内径が上端から下端まで同一径である場合を示している。また、図3に記した膨張部は、中間部11cに相当する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図4に基づいて説明する。
第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、冷却部を複数の冷却管で構成した点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。また、図4では、構造を理解しやすくするために、冷却部を実線で示し、冷却器を二点鎖線で示すとともに、両者の肉厚の図示を省略している。
図4に示すように、本実施形態では、複数の冷却部11bを横方向(冷却部11bの軸線に直交する方向)に並設している。そして、冷却水通路141は、冷却器14を構成する筐体と冷却部11bとの間ばかりでなく、隣り合う冷却部11b同士の間にも形成されている。すなわち、複数の冷却部11bの間においても、複数のテーパ管部111の配設位置に対応して上方から下方に向かうにしたがって流路幅が漸次拡大する上部通路141aが形成されている。
なお、図示を省略しているが、第1の実施形態で説明した第1直線状部11eのうち、複数の冷却部11bよりも上方および下方では、作動媒体通路は複数に分割されることなく1つの通路を形成している。
本実施形態の構成によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、並設された複数の冷却部11bの間において、冷却管部の上端側部位の周囲の冷却水通路141の流路幅を、下方側部位よりも容易に狭くすることができる。これにより、テーパ管部111へ進入した初期段階での蒸気の凝縮を一層確実に抑制し、テーパ管部111内への蒸気の膨張が進行した後に一層確実に凝縮することができる。
なお、冷却部11bの並設数は、図4に図示した数に限定されるものではない。また、複数の冷却部11bの配置関係も、図4に図示した位置関係に限定されるものではない。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図5に基づいて説明する。
第3の実施形態は、前述の第2の実施形態と比較して、冷却水通路を複数に区画した点が異なる。なお、第1、第2の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。また、図5では、構造を理解しやすくするために、冷却部を実線で示し、冷却器を二点鎖線で示すとともに、両者の肉厚の図示を省略している。
図5に示すように、本実施形態では、冷却器14は、冷却水通路141を冷却部11bの軸線の方向(上下方向)に複数に(図示例では3つに)仕切る仕切板14aを有している。仕切板14aは、本実施形態における区画部材に相当する。
本実施形態の構成によれば、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、冷却水通路141は、冷却部11bの軸線方向において仕切板14aで3つに区画される。したがって、区画された3つの冷却水通路を流通する冷却水同士が混合することを抑止することができる。これにより、3つに区画された冷却水通路の冷却水の流量差を確実に形成して、区画された各冷却水通路を流通する冷却水の温度差を確実に設けることができる。このようにして、テーパ管部111へ進入した初期段階での蒸気の凝縮をより一層確実に抑制し、テーパ管部111の下方部位や直管部112内への蒸気の膨張が進行した後により一層確実に凝縮することができる。
なお、冷却水通路141を仕切る仕切板14aの数は2つに限定されるものではない。1つもしくは3つ以上であってもかまわない。冷却水通路141を、冷却部11bの軸線方向において仕切板14aで複数に区画すれば、冷却部11bの上端側部位の周囲を流通する冷却水と冷却部11bの下端側部位の周囲を流通する冷却水との混合を抑制することができる。これにより、上端側部位と他端側部位との冷却水の流量差を確実に形成して、冷却水の温度差を確実に設けることができる。また、冷却部11bを複数並設せず1つとしてもかまわない。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について図6に基づいて説明する。
第4の実施形態は、前述の第2の実施形態と比較して、冷却部の下部のみにフィンを設けた点が異なる。なお、第1、第2の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。また、図6では、構造を理解しやすくするために、冷却部を実線で示し、冷却器を二点鎖線で示すとともに、両者の肉厚の図示を省略している。
図6に示すように、本実施形態では、複数の冷却部11bの直管部112に、それぞれ板状のフィン112aを設けている。
本実施形態の構成によれば、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、フィン112aにより伝熱面積を増大させることで、作動媒体蒸気から冷却水への伝熱を促進することができる。これにより、テーパ管部111内から直管部112へ蒸気の膨張が進行した後に一層確実に蒸気を凝縮することができる。
なお、冷却部11bの並設数は、図6に図示した数に限定されるものではない。冷却部11bを複数並設せず1つとしてもかまわない。また、複数の冷却部11bの配置関係も、図6に図示した位置関係に限定されるものではない。
さらに、フィン112aは、それぞれの直管部112に配設されるものに限定されるものではない。例えば、複数の直管部112に亘って配設されたプレートフィンを用いてもかまわない。また、例えば、隣り合う直管部112間にコルゲートタイプのフィンを設けてもかまわない。
また、直管部112ばかりでなく、テーパ管部111の下部にもフィンを設けてもかまわない。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記各実施形態では、冷却部11bは、円管により構成されていたが(軸線に直交する断面形状が円形であったが)、これに限定されるものではない。例えば図7に示すように、上部が断面矩形状のテーパ管部2111であり、下部が断面矩形状の直管部2112である、冷却部211bであってもかまわない。図7に例示する構成は、例えば冷却部を形成する筐体内に、上部にテーパ構造部を有する冷却水流通用の偏平チューブを横方向に挿通することにより形成することが可能である。
上述したように、冷却部は矩形管により構成するものであってもよい。また、冷却部は、軸線に直交する断面形状が、楕円形、正方形、三角形、台形等である管により構成されるものであってもよい。
また、上記各実施形態では、冷却部11bの一部をテーパ管部111としていたが、これに限定されるものではない。例えば、冷却部の全てをテーパ管部としてもかまわない。
また、上記各実施形態では、冷却水通路141を流通する冷却水は、冷却部11bの軸線に直交する方向に流れるようになっていたが、これに限定されるものではない。冷却水は、冷却部11bの軸線に交差する方向に流れるものであればよい。
また、上記各実施形態では、容器11の一端部内で作動媒体を加熱して蒸気を生成していたが、外部で生成した作動媒体の蒸気を容器の一端部内へ吸気するものであってもかまわない。
2 出力部
10 熱機関
11 容器
11a 加熱部
11b 冷却部(冷却管部)
12 液体ピストン(液相状態の作動媒体)
111 テーパ管部

Claims (5)

  1. 液相状態の作動媒体からなる液体ピストン(12)が往復流動可能に封入されたシリンダをなす容器(11)と、
    前記容器のうち一端側の部位に設けられ、前記容器内の前記作動媒体の一部を加熱して蒸発させる加熱部(11a)と、
    前記容器のうち他端側の部位に設けられ、前記蒸気の膨張によって生じる前記液体ピストンの変位を機械的エネルギに変換して出力する出力部(2)と、
    前記容器のうち前記加熱部と前記出力部の配設部位との間に設けられ、前記作動媒体の蒸気を冷却して凝縮させる冷却管部(11b)と、を備え、
    前記冷却管部は、前記一端側の端部から前記他端側へ向かうにしたがって前記作動媒体の通路断面積を漸次縮小するテーパ管部(111)を有することを特徴とする熱機関。
  2. 前記テーパ管部は、前記冷却管部のうち一部に形成され、
    前記冷却管部のうち前記テーパ管部を除く残部は、同一の通路断面積が連続する直管部(112)であることを特徴とする請求項1に記載の熱機関。
  3. 前記冷却管部の周囲に設けられ、前記冷却管部内の前記作動媒体を冷却するための冷媒が前記冷却管部の軸線に交差する方向に流通する冷媒通路部(141)を備え、
    前記冷媒通路部は、前記テーパ管部の配設位置に対応して、前記一端側から前記他端側へ向かうにしたがって、前記冷媒の前記流通する方向に直交する流路幅が漸次拡大していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱機関。
  4. 前記冷却管部は、前記軸線に直交する方向に複数が互いに並設されており、
    前記冷媒通路部は、前記複数の前記冷却管部の間において、前記複数の前記テーパ管部の配設位置に対応して前記一端側から前記他端側へ向かうにしたがって前記流路幅が漸次拡大していることを特徴とする請求項3に記載の熱機関。
  5. 前記冷媒通路部は、前記軸線の方向において前記冷媒の通路を複数に区画する区画部材(14a)を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の熱機関。
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