JP4363255B2 - 蒸気エンジン - Google Patents
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Description
つまり、このような複数の分岐管を備える構成の流体容器は、加熱器および冷却器と接する熱交換面積を大きく確保できるため、加熱器および冷却器による流体への熱交換量を増大でき、エネルギ変換効率が良好となる。このように、エネルギ変換効率に優れた流体容器を備える蒸気エンジンは、加熱器の設定温度および冷却器の設定温度を変更することなく、加熱器および冷却器による流体への熱交換量を増大できることから、エネルギ変換効率の低下を抑制できる
よって、この蒸気エンジンは、エネルギ変換効率改善をし、外部に出力する出力仕事量(出力エネルギ)を増大できる。
また、本発明の蒸気エンジンは、流体容器における複数の分岐管のうち少なくとも2以上の分岐管を連通させる連通部を備えている。
つまり、連通部で互いに連通された分岐管どうしは、連通部を介して流体が移動可能となるため、複数の分岐管におけるそれぞれの内部圧力を略等しくすることができ、発生する圧力が分岐管毎に異なる大きさになるのを防止できる。
なお、気体の移動速度は、液体の移動速度に比べて速く、また、加熱器および冷却器に対応する部分に形成される分岐管のうち高圧の気体が発生するのは、加熱器に対応する部分である。
このことから、連通部は、分岐管のうち加熱器に対応する部分どうしを連通させるように形成すると良い。
つまり、このように連通部を形成することで、分岐管毎に流体の気化タイミングが異なる(換言すれば、分岐管毎に圧力上昇タイミングが異なる)場合であっても、気体状態の流体は、連通部を介して速やかに他の分岐管に移動できる。この結果、連通部を備える蒸気エンジンは、連通部で連通された分岐管どうしの圧力差を迅速に解消することができ、分岐管毎の圧力差を小さくすることができる。
よって、この蒸気エンジンによれば、複数の分岐管を備える流体容器を用いるにあたり、流体の気化タイミングの差に起因して分岐管どうしでエネルギを無駄に消費するのを防止できるため、エネルギ出力用駆動部に対して適切に流体の圧力を伝達できると共に、適切に機械エネルギを出力できる。
これにより、全ての分岐管について、圧力差が生じるのを防止でき、気化タイミングの差に起因して分岐管どうしでエネルギを無駄に消費するのを確実に防止できる。
本実施形態は、発電機1内の可動子2を振動変位させるリニアモータに本発明に係る蒸気エンジンを適用したものであり、図1は本実施形態に係る蒸気エンジン10および発電機1からなる発電装置の概略構成図を表す。
図1に示すように、蒸気エンジン10は、作動流体20が流動可能に封入された流体容器11と、流体容器11の内部の作動流体20を加熱する加熱器12と、加熱器12にて加熱されて気化した蒸気を冷却する冷却器13とを備える。
また、本実施形態の蒸気エンジン10は、水冷型内燃機関に設置されており、加熱器12は内燃機関から排出される高温の排気ガスを利用して作動流体20を加熱する構成の加熱器であり、冷却器13は、内燃機関の冷却水を利用して作動流体20を冷却する構成の冷却器である。
なお、このピストン14は、発電機1の可動子2のシャフト2aに連結されている。また、発電機1において、可動子2を挟んでピストン14とは反対側には、可動子2をピストン14側に押圧付勢するバネ3が設けられている。
また、複数の分岐管15を備える流体容器11は、単数の管からなり径方向寸法を拡大して表面積を増大させた流体容器に比べて、同一の表面積(換言すれば、同一の熱交換量)を確保するために必要な体積が小さくなる。このことから、流体容器11は、体積の増大を抑制しつつ熱交換面積を大きく確保できる。
ここで、図9に、加熱器12を通過する際の排気ガスの温度変化の状態を表す温度変化曲線と、加熱器12および流体容器11の一部の断面構造を表した説明図を示す。なお、図9では、表面積が互いに等しい複数の分岐管15を備える流体容器11の断面構造を示している。
なお、第2蒸気エンジンは、上述した第1実施形態の蒸気エンジン10と比べて、直線部11bの端部形状のみが異なることから、異なる部分を中心に説明する。また、第1実施形態の蒸気エンジン10と同一箇所については、同一符号を用いて表す。
例えば、複数の分岐管の表面積をそれぞれ異なる大きさに設定するための構成としては、第1実施形態の蒸気エンジン10のように、作動流体の流動変位方向に垂直な断面における径寸法が異なる複数の分岐管を備える構成に限られることはなく、作動流体の流動変位方向における長さ寸法が異なる複数の分岐管を備える構成としてもよい。
図4に示すように、熱源物質の通過方向における最も上流側の分岐管15の長さ寸法を最も短く設定し、下流側になるほど次第に長さ寸法が長くなるように分岐管15を配置し、最も下流側の分岐管15の長さ寸法を最も長く設定して、流体容器11を構成するのである。この流体容器11は、加熱器12のうち熱源物質の通過方向における下流側になるに従い、分岐管15の表面積が大きくなると共に熱量回収性能が高くなる構成となる。
Claims (3)
- 流体が流動可能に封入された流体容器と、
該流体容器に封入された前記流体を加熱して気化させる加熱器と、
該加熱器にて加熱されて気化した前記流体を冷却して液化させる冷却器と、
前記加熱器および前記冷却器による前記流体の気化および液化の繰り返しにより前記流体が流動変位することに伴い、前記流体から圧力を受けて駆動されるエネルギ出力用駆動部と、
を備えて、前記エネルギ出力用駆動部から機械的エネルギを出力する蒸気エンジンであって、
前記流体容器は、少なくとも前記加熱器および前記冷却器に対応する部分が複数の分岐管で構成されており、
前記流体容器における前記複数の分岐管のうち前記加熱器に対応する部分において、少なくとも2以上の前記分岐管を連通させる連通部を備えること、
を特徴とする蒸気エンジン。 - 前記加熱器は、外部から熱源物質を取り込み、取り込んだ前記熱源物質を前記流体容器に接触させつつ通過させて、前記流体容器に封入された前記流体を加熱する構成であり、
前記流体容器は、前記熱源物質の通過方向における下流側に配置される前記分岐管になるほど表面積が次第に大きくなるように配置された前記複数の分岐管を備えること、
を特徴とする請求項1に記載の蒸気エンジン。 - 前記連通部は、全ての前記分岐管を連通させること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸気エンジン。
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