JP3867632B2 - 流体流路用の導管及び該導管を備えた熱交換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体流路用の導管及び該導管を備えた熱交換器に関し、詳しくは、ガス給湯器等の燃焼装置において、排ガス中の水蒸気の潜熱を回収する熱交換器に用いられる導管の耐食性と熱伝導性を改良し、熱交換効率を向上するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガス給湯器などの燃焼装置において、省エネルギーの観点から熱効率の向上を図るために燃焼排ガス中の水蒸気を積極的に凝縮させて、水蒸気潜熱を導管等を介して回収する機能を付加した熱交換器を備えた機種が実用化されている。
【0003】
燃焼排ガス中には多量の窒素酸化物、炭酸ガス、水蒸気と微量の硫黄酸化物が含まれているため、上記のように導管を用いて潜熱を回収するために水蒸気を凝縮させると、それら燃焼ガス中の成分が溶解し、PH=2〜4の酸性凝縮水が多量に生成する。
【0004】
導管の形成材料を銅又は銅合金等とすると、上記酸性凝縮水に対する耐食性低いため、この酸性凝縮水が導管の外面と接触することにより導管が腐食され、熱交換器の性能が低下したり、導管に孔かあいて水漏れなどの原因になることがある。
【0005】
また、導管の形成材料をアルミニウム又はアルミニウム合金とすると、表面に厚さ数μmの陽極酸化処理膜を形成した場合でも、酸性凝縮水に対する耐食性をさほど向上することはできず、長期間にわたる酸性凝縮水との接触によって、導管の腐食が進行してしまう。
【0006】
これら酸性凝縮水(酸性結露水)による導管腐食に関して、種々の提案がなされており、例えば、特開昭60−245787号では、銅製の導管の表面にニッケルを主成分としたメッキ層、又は、その上にスズを主成分としたメッキ層を形成し、酸性に対する腐食性を向上させることが提案されている。
【0007】
また、特開昭60−164167号では、有機ケイ素重合体とチタン有機化合物と熱伝導性の高いSiC等の無機充填材よりなる層と、有機系樹脂バインダーを導管表面にコーティングし、導管の耐食性と熱伝導性の両立を果たしている。
さらに、特開昭61−119697号、特開昭61−15044号でも、メッキ層の上に有機系樹脂バインダーや樹脂コーティングを施し、酸性凝縮水に対する腐食性を向上させている。
【0008】
一方、特開平10−274401号では、ステンレス綱などの耐熱金属からなる熱交換用チューブ(導管)の外表面に積層させたセラミックス皮膜をコーティングさせ、耐食性を向上させることが提案されている。
【0009】
また、特開2002−38277号では、鋼管と皮膜との熱膨張差を無くし、皮膜の剥離がないように、A1203、MgO、MgO・A1203、Mg3N2から選ばれた化合物で被覆されたアルミニウム粒子を含む金属アルミニウム膜で、鋼管を被覆して耐食性を向上させている。
【0010】
また、現在実用化されている熱交換器では、導管自体の材質を上記のようなステンレス鋼、あるいはチタン又はチタン合金製にして、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金から形成される導管よりも、導管自体の耐食性を向上させることが行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭60−245787号では、ニッケルやスズは高耐食性を備えているがピンホール等の欠陥があった場合には、酸性凝縮水により腐食してしまう。それを防ぐためには、メッキ層を厚くする必要があった。その結果、ニッケルやスズのメッキ層が厚くなるため、メッキ層により導管の熱伝導性が阻害され、熱交換効率が悪くなるという問題がある。一方、導管内壁においては、導管内を流れる流体や流体中に含まれる成分と、導管を形成する銅とが導管内面で反応し、銅が流体中に溶け出すことがある。特に、導管内の流体が水道水である場合には、水道水中に含まれる塩素と銅が反応し、銅が水道水中に溶け出して法律による基準値を超えないようにすることが望まれている。
【0012】
また、特開昭60−164167号、特開昭61−119697号、特開昭61−15044号では、いずれも有機系樹脂バインダーや樹脂コーティングが施こされているため、樹脂層により導管の熱伝導性が阻害され、熱交換の効率が悪くなるという問題がある。
【0013】
さらに、特開平10−274401号では、導管がステンレス製であるため、酸性凝縮水に対する耐食性を向上することができるものの、導管自体の熱伝導率が23W/mK程度と非常に悪いため、熱交換効率が低下するという問題がある。同様に、特開2002−38277号でも、使用される鋼管の熱伝導率が非常に悪いため、同様に熱交換率が低下すると共に、被覆層が非常に厚いため、より熱伝導性が悪くなるという問題がある。また、上述したチタン又はチタン合金等も、同様に、導管自体の熱伝導率が20W/mK程度と非常に悪いため、熱交換効率が低下するという問題がある。
【0014】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、酸性凝縮水に対する耐食性が良好である上に、導管内を流れる流体や流体中に含まれる成分と導管との反応を防止でき、耐食性と熱伝導性に優れた流体流路用の導管を提供すると共に、非常に熱効率に優れた熱交換器を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、第1の発明として、熱伝導度が100W/mK以上の高熱伝導性金属からなる基材で管が形成され、該管の内面あるいは/及び外面に高耐食性金属メッキ層からなる下層メッキ層、Auメッキ層と高耐食性セラミック層を下層側から順に積層した高耐食性被覆層を備え、
上記下層メッキ層はNi−Pメッキ、Ni−Bメッキ、Niメッキの内、少なくとも一種以上からなる一方、上記高耐食性セラミック層はDLC、CrN、TiN、SiCの内、少なくとも一種以上からなり、
かつ、上記高耐食性金属メッキ層と上記高耐食性セラミック層との複合層の厚さは2μm〜30μmとしていることを特徴とする流体流路用の導管を提供している。
また、第2の発明として、熱伝導度が100W/mK以上の高熱伝導性金属からなる基材で管が形成され、該管の内面あるいは/及び外面に高耐食性金属メッキ層と高耐食性セラミック層を積層した高耐食性被覆層を備え、
上記高耐食性金属メッキ層はNi−Pメッキ、Ni−Bメッキ、Niメッキの内、少なくとも一種以上からなる一方、上記高耐食性セラミック層はDLC、CrN、TiN、SiCの内、少なくとも一種以上からなり、
かつ、上記高耐食性金属メッキ層の厚さは5μm〜30μm、上記高耐食性セラミック層の厚さは1μm〜10μmとしていることを特徴とする流体流路用の導管を提供している。
【0016】
本発明者は、鋭意研究の結果、流体を流通するための管を、熱伝導性に優れた高熱伝導性金属からなる基材で形成することで、導管の熱伝導性を高めると共に、該管の内面あるいは/及び外面に非常に耐食性に優れた高耐食性被覆層を備えることにより、管の腐食を抑制でき、よって、高熱伝導性と高耐食性とを両立できることを見出した。
また、被覆層が高耐食性であるため、できる限り薄膜で腐食を防止することができ、耐久性にも優れており、高熱伝導性を有する基材の熱伝導性を長期間に渡って維持することができる。
【0017】
具体的には、管の内面に非常に耐食性に優れた高耐食性被覆層を備えることにより、導管内を流れる流体や流体中に含まれる成分と、管を形成する高熱伝導性金属との反応により、高熱伝導性金属が流体中に溶け出すのを防止することができる。特に、水に対する耐食性が高いため、管の基材成分が、導管内部を流通する水道水に溶解し混入するのを防止することができる。例えば、厚生省の水質基準に関する省令によれば、水道水中の銅は1.0mg/L以下と定められており、この条件をクリアすることができる。また、基材の溶出を防止できるため、非常に高温下に導管を配置することも可能となる。
【0018】
また、管の外面に非常に耐食性に優れた高耐食性被覆層を備えることにより、導管の外面で水蒸気が冷やされ凝縮される際に発生する酸性凝縮水による管の腐食を防止することができる。なお、高耐食性被覆層は、高耐食性を損なわない範囲で熱伝導度が高い材料からなることが好ましい。
【0019】
熱伝導度が100W/mK以上の高熱伝導性金属からなる基材で管を形成しているのは、熱伝導度が100W/mKより小さいと、導管の外面側と、導管の内面側の流体との間で熱を効率良く伝えることができないためである。高熱伝導性金属の熱伝導度は、好ましくは150W/mK以上、さらに好ましくは200W/mK以上が良い。熱伝導度は高い方が好ましいが、耐食性等との兼ね合いより400W/mK以下が良い。
また、導管の熱伝導度は150W/mK〜400W/mK、さらには170W/mK〜400W/mKであることが好ましい。
【0020】
上記導管は管の外面側に、放熱用あるいは吸熱用のフィンを一体または別体で備え、熱交換用の導管として用いられることが好ましい。このように、放熱用あるいは吸熱用のフィンを備えることにより、導管の外面側に存在する水蒸気等の物質と導管との間の接触面積が大きくなり、熱伝導性を高めることができる。よって、熱交換の効率が高まり、熱交換用の導管として好適である。
【0021】
具体的には、フィンと管とを一体とする際には、フィンも高耐食性被覆層を備えていることが好ましい。
また、フィンと管とを別体とする際には、フィンと管を同材質あるいは、フィンを耐食性の良くない材質とする場合、フィンも管と同様に高耐食性被覆層を備えていることが好ましい。なお、フィンと管とを別体とし、フィンを高耐食性を有する材質とする場合、フィンは高耐食性被覆層を備えていなくても良い。このように、導管は、高耐食性被覆層を、その外面及び内面の全面に備えていることが好ましいが、部分的に備えていても良い。
【0022】
上記フィンは、リング状、蛇腹状、螺旋状、板状等とすることができ、流体や水蒸気等との接触面積が大きくなるような種々の形状の突起物等とすることができ、フィンの個数や配置位置等も適宜設定可能である。また、管は円筒状であることが好ましいが、流路の断面形状は、円以外にも用途に応じて、楕円、多角形、これらの組み合わせの形状等とすることができる。なお、流体の流れを損なわないように、導管の内面に放熱用あるいは吸熱用のフィンを設け、導管の内面側の熱伝導性を向上させることもできる。
【0023】
上記高熱伝導性金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銅とアルミニウムの合金から選択される金属であり、1種のみの単体又は複数種の複合材を上記基材としていることが好ましい。100W/mK以上の熱伝導度を実現するには、これらの金属が好ましく、フィン等を設ける場合には、これらの金属を組み合わせて複合体として用いることができる。なお、基材を上記金属からなるクラッド材から形成することもできる。また、これらの金属は、加工性にも優れている。熱伝導性の点からは、上記基材は、銅、銅合金が好ましい。
【0024】
上記高耐食性被覆層は、DLC、CrN、TiN、SiCの内、少なくとも一種以上からなる高耐食性セラミック層からなり、1層又は2層以上に積層され、2層以上の場合は上記DLCまたはSiCを最表面としていることが好ましい。
【0025】
このような材料からなる高耐食性セラミック層は、耐食性が高く、非常に薄膜で高耐食性を得ることができるため、基材の熱伝導性を妨げることもない。また、高耐食性セラミック層を、異なる材質で2層以上積層することにより、ピンホールによる腐食をより確実に防止することができる。
中でもDLC(ダイヤモンドライクカーボン)、SiCは、特に、耐食性に優れており、最表面(導管の内面の場合は最内層、外面の場合は最外層)とされることが好ましく、特に、DLCが最適である。DLCは、作製方法、作製条件で性能が顕著に変化するが、ヌープ硬度で800〜5000の硬度を有することが望ましい。
【0026】
上記高耐食性被覆層は、Ni−Pメッキ、Ni−Bメッキ、Niメッキの内、少なくとも一種以上の下層メッキ層の表面にAuメッキ層が施された高耐食性金属メッキ層からなり、上記下層メッキ層は1層又は2層以上に積層されていることが好ましい。
【0027】
上記高耐食性金属メッキ層は、耐食性に優れたAu(金)メッキ層が最表面に施されると共に、Ni等からなる下層メッキ層が施され、導管の基材とAuメッキ層との密着性を高めている。このように、下層メッキ層とAuメッキ層を組み合わせることにより、非常に薄膜で高耐食性を得ることができ、基材の熱伝導性を妨げることもないため、高耐食性と高熱伝導性を効率良く実現することができる。
【0028】
また、高耐食性金属メッキ層の下地メッキ層を、異なる材質で2層以上積層することにより、ピンホールによる腐食をより確実に防止することができる。基材と接触する下層メッキ層はNi−Pメッキとするのが良い。また、Auメッキ層を積層すると、熱交換部において、例えば、ガスバーナーからの顕熱等を効率よく熱交換することができる。
【0029】
上記高耐食性被覆層は、上記高耐食性セラミック層と、上記高耐食性金属メッキ層を構成する下層メッキ層あるいは/及びAuメッキ層とを積層している複合層であることが好ましい。
【0030】
このように、上記各層を組み合わせて積層することができ、基材/Ni−Pメッキ/Auメッキ/DLCの順の積層が最も好ましく、基材/Ni−Pメッキ/DLC、基材/Ni−Pメッキ/Auメッキ/SiC、基材/Ni−Pメッキ/SiC等も好適であり、高耐食性セラミック層を最表面とするのが好ましい。また、基材との接触層は下層メッキ層が好ましい。使用環境や基材の材質等に応じて、積層構成を適宜設定することができる。
【0031】
上記高耐食性被覆層の厚さが1μm〜30μmであることが好ましい。これにより、ピンホールの発生をより確実に防止できると共に、基材との密着性や基材の高熱伝導度を維持することができ、良好な耐食性と熱伝導性とをさらに効率良く実現することができる。また、2層以上を積層することが好ましく、1層分の厚さが1μm以上であることが好ましい。
【0032】
特に、高耐食性セラミック層の厚さは1μm〜10μmであることが好ましい。
上記範囲としているのは、高耐食性セラミック層が1μmより薄いと、耐食性が低下しやすくなるためである。一方、10μmより厚いと、基材に比べ、高耐食性セラミック層の構成材料の熱膨張係数が小さいため、熱交換器用の導管では加熱冷却の繰り返しにより高耐食性セラミック層が剥難しやすくなるためである。
なお、上記高耐食性セラミック層は、化学的蒸着法(CVD)、物理的蒸着法(PVD)、プラズマPVDにより被覆することができる。管の内面に被覆する場合には、管を軸方向等に分割して、管の内面に蒸着等により被覆することができ、被覆後、管を接合し、シール等を行うことができる。
【0033】
また、高耐食性金属メッキ層の厚さは5μm〜30μmであることが好ましい。
上記範囲としているのは、高耐食性金属メッキ層が5μmより薄いと、耐食性が低下しやすくなるためである。一方、30μmより厚いと、高耐食性金属メッキ層が剥難しやすくなったり、導管の熱伝導性が低下しやすくなるためである。
なお、上記高耐食性金属メッキ層は、電解メッキや無電解メッキ等により被覆することができる。
【0034】
また、高耐食性セラミック層と高耐食性金属メッキ層との複合層の厚さは上記同様の理由により、2μm〜30μmであることが好ましい。
【0035】
また、本発明の導管は、熱源がガス、灯油、石油からなる給湯器、床下暖房機、ボイラ、吸収冷凍機等の潜熱回収用の熱交換器の導管として用いられることが好ましい。
本発明の導管は、上述したように、非常に耐食性に優れているため、燃焼排ガス中の水蒸気を積極的に凝縮させて水蒸気潜熱を回収する潜熱回収用の熱交換器の導管として用いた場合でも、導管の外面側で発生する酸性凝縮水による導管の腐食を抑制することができる。また、本発明の導管は、熱伝導性にも優れるため、熱交換の効率も向上することができる。さらに、導管の内面の耐食性にも優れるため、導管内を流通する水等の流体に影響を及ぼすことなく、導管内の流体を潜熱を利用して加熱することができる。よって、熱源がガス、灯油、石油からなる給湯器、床下暖房機、ボイラ、吸収冷凍機等の潜熱回収用に好適に用いることができ、省エネルギー化を実現することができる。特に、導管内に水を流し、その水を加熱するのに適している。流体としては、その他、各種水溶液等の液体、気体等が挙げられる。
また、ガスバーナーからの顕熱回収用として用いることもでき、ガスバーナーで直接加熱される主熱交換器用の熱交換器の導管として用いることもできる。
【0036】
また、本発明は、上記流体流路用の導管を備えたことを特徴とする流体流路用の導管を備えた熱交換器を提供している。
【0037】
このように、本発明の流体流路用の導管を配設した熱交換器は、導管が高耐食性と高熱伝導性を両立しているため、導管の腐食等が生じることもなく、長期間に渡り、高い熱交換性を得ることができる。
【0038】
また、本発明の熱交換器は、流体流路用の導管の外面側から排気ガス中の水蒸気の潜熱を吸収して導管内を流通する流体を加熱する構成としていることが好ましい。
上記導管は、高熱伝導性を有する上に、酸性凝縮水に対して腐食することがないため、排気ガス中の水蒸気の潜熱を長期間に渡り、安定して吸収することができる。さらに、上記導管は熱伝導性に優れているため、導管を介して潜熱を導管内を流通する流体に伝えることができ、流体を効率良く加熱することができる。また、熱交換器は、ガスバーナー等により直接加熱される主熱交換部と潜熱交換部とを併設していることが好ましく、潜熱交換部により予備加熱する構成が好ましい。
【0039】
本発明の熱交換器は、上記導管内に流体を通すことにより流体温度を5℃〜20℃昇温させる構成としていることが好ましい。
潜熱等を利用して、流体温度を5℃〜20℃昇温させることができるため、20℃〜25℃程度の常温の水を40℃〜45℃程度の温水に加熱するようなガス給湯器等において特に有用であり、上記構成の熱交換器により予備加熱等を行うことにより、熱交換の効率を向上させ、省エネルギー化を実現することができる。
なお、本発明の熱交換器において、導管は、室温〜300℃、好ましくは室温〜200℃の温度環境下に配置されるのが良い。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1(A)(B)(C)(D)は、本発明の流体流路用の導管10を示す。導管10は、熱交換用の導管であり、基材となる管11と、管11の外面11aに突設された吸熱用のフィン12とを備えると共に、管11の外面11a及び内面11bの全面には高耐食性被覆層20を備えている。
【0041】
導管10の基材となる管11は、高熱伝導性金属である銅(熱伝導度395W/mK)から形成されてなり、フィン12を除くと略円筒状としている。フィン12は管11と一体的に形成されており、フィン12の外面12aにも高耐食性被覆層20を備えている。即ち、導管10の外面10aは全て高耐食性被覆層20で覆われた構成としている。また、フィン12は管11の周方向の全周に渡ってリング状に設けられており、フィン12は管11の外面11aに対して垂直に突設しており、このリング状の複数のフィン12が、管11の軸方向に等間隔に配置されている。
【0042】
具体的には、図1(D)に示すように、高耐食性被覆層20は、3層構造とされ、高耐食性金属メッキ層を構成する下層メッキ層21及びAuメッキ層22と、高耐食性セラミック層23とが積層された複合層としている。即ち、基材として銅が用いられ、基材となる管11の表面に、1層目の下層メッキ層21としてNi−Pメッキ、その表面に2層目としてAuメッキ層22、その表面に3層目としてDLCからなる高耐食性セラミック層23を最表面に積層している。
【0043】
フィン12を除いた管11の厚さは0.71mm、外径は15.88mm、フィン12の突設高さは6.66mm(フィン12の外径は29.20mm)、下層メッキ層21の厚さは5μm、Auメッキ層22の厚さは2μm、高耐食性セラミック層23の厚さは1μmとしている。即ち、高耐食性被覆層20の厚さは合計8μmとしている。高耐食性被覆層20は、管11の外面11a及び内面11bの両面共に、上記のような積層構成としている。
【0044】
また、本発明の導管10を備えた熱交換器25について説明する。
図2に示すように、熱交換器25は、ガス給湯器に用いられており、約1200℃で燃焼するガスバーナー26の上面側に、導管10(高耐食性被覆層は図示せず)がU字状に折り曲げられて配設されている。また、導管10内には、図中矢印の向きに流体である水が流通される構成としている。
【0045】
導管10は、潜熱回収用の熱交換器25の導管10として用いられ、ガスバーナー26から排出される約200℃の燃焼排気ガス中の水蒸気を積極的に凝縮させて、その水蒸気潜熱を、導管10を介して吸収し、導管10内を流通する水を加熱する構成としている。
【0046】
具体的には、導管10の外面10a側から排気ガス中の水蒸気の潜熱を吸収して、その熱が高耐食性被覆層及び管とフィン12とを介して、導管10内を流通される水に伝えられることにより、水の温度を5℃〜20℃昇温させる構成としている。導管10の外面10aと排気ガスとの接触面積ができるだけ大きくなるように、導管10はフィン12を備えていると共に、省スペースで効率良く熱を吸収するために、導管10は折り曲げて配設されている。導管10内には水が連続的に流通されており、排気ガスの潜熱を利用して、連続的に安定して水を加熱する構成としている。
【0047】
このように、導管10は、管11の外面11aに高耐食性被覆層20を備えているため、潜熱回収時に酸性凝縮水が導管10の外面10aに接触しても導管10が腐食することがない。また、管11の内面11bにも高耐食性被覆層20を備えているため、基材である管11を形成する銅が導管10内を流れる水中に、溶出することもない。
【0048】
また、高耐食性被覆層20は合計8μmと非常に薄膜であるため、管11の基材の熱伝導度に影響を及ぼすことがなく、導管10全体として非常に高熱伝導性を維持することができる。よって、熱交換器25は、非常に熱伝導率が高く、熱交換の効率が良い上に、導管10の腐食も生じないため、長期に渡って安定した性能を発揮することができ、省エネルギー化を図ることができる。
【0049】
図3は、第2実施形態の導管を示す。
図3(A)(B)に示すように、導管10’は、管11’の外面11a’のみに高耐食性被覆層20’を備えており、高耐食性被覆層20’は、高耐食性セラミック層23’(DLC)の1層のみとしている。また、図3(C)(D)に示すように、導管10”は、管11”の内面11b”のみに高耐食性被覆層20”を備えても良く、高耐食性被覆層20”は、1層目の下層メッキ層21”(Ni−Pメッキ)と、その表面に2層目のAuメッキ層22”の2層としている。
【0050】
また、図4に示すように、導管30の管31とフィン32とを別体とすることもできる。具体的には、銅製の管31の外面31aに、管31とは材質を変更し、アルミニウム(熱伝導度220W/mK)からなるリング状のフィン32を取り付けることもでき、フィン32を取り付けた後に、高耐食性被覆層34を管31とフィン32の外面側に形成することができる。なお、管とフィンとのそれぞれに高耐食性被覆層を形成した後に、管にフィンを取り付けても良い。
【0051】
また、図5に示すように、複数の貫通穴42aが穿設された平板42を、貫通穴42aの位置を合わせて複数枚準備し、貫通穴42aに複数の管41を差し込み、平板42をフィンの代用とすることで、複数の管41とフィンとなる平板42とを備えた導管40を得ることもできる。特に、熱交換器に用いる際に好適であり、潜熱等を効率良く利用して、大量の流体を加熱することが可能となる。
【0052】
図6(A)に示すように、導管50の基材となる管51自体の形状を蛇腹状とし、高耐食性被覆層54を備える構成とすることもでき、導管50の外面50a及び内面50bを凹凸面とすることもできる。図6(B)に示すように、導管50’は、フィンを備えず、基材となる管51’の外面51a’に高耐食性被覆層54’を備えた構成とすることもできる。なお、管の内面に高耐食性被覆層を有していても良い。
【0053】
上記実施形態以外にも、基材は、銅合金、アルミニウム合金、銅とアルミニウムの合金等の高熱伝導性金属を用いることができ、複数種の複合材としても良い。
高耐食性被覆層は、CrN、TiN、SiC等の高耐食性セラミック層とすることもでき、Ni−Bメッキ、Niメッキ等の下層メッキ層の表面にAuメッキ層が施された高耐食性金属メッキ層とすることもでき、これらを組み合わせることもできる。
【0054】
また、熱交換器は、熱源がガス、灯油、石油からなる給湯器、床下暖房機、ボイラ、吸収冷凍機の潜熱回収用の熱交換器とすることができる。また、導管は、ガスバーナーで直接加熱される主熱交換器用として用いることもでき、導管とガスバーナー等の熱源との配置位置を変更し、潜熱回収時よりも熱源と導管との距離を小さくし、高温下に導管を配設することもできる。
【0055】
以下、本発明の実施例について詳述する。
(実施例1〜61)
基板として、熱伝導度が100W/mK以上を有する無酸素銅(JIS:C1020)、リン脱酸銅(JIS:C1220)、純アルミ(JIS:A1000)の3種類の導管に使用することを想定した材料を準備した。大きさは、50mm×50mm×3mmであり、全面を研磨し、アセトンで脱脂洗浄した。
この基板上に、高耐食性被覆層を形成した。高耐食性セラミック層の材料として、DLC、CrN、TiN、SiCを使用した。高耐食性金属メッキ層の下層メッキ層の材料として、Ni−P、Ni−B、Niを使用し、Auメッキ層の材料としてAuを使用した。これらの材料を組み合わせ、厚みや積層順を適宜設定し、下記の表1、表2に示すように高耐食性被覆層を備えた基板からなる試験片(実施例1〜61)を作成した。この試験片を用いて、酸性腐食試験、熱伝導度の測定、剥離性試験を実施した。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
(酸性腐食試験)
亜硝酸、硝酸、硫酸、塩酸各水溶液を用いて、潜熱回収用熱交換器で発生する酸性凝縮水に近い酸性水溶液を作製した。その水溶液の各イオン濃度は
亜硝酸イオン:30mg/L
硝酸イオン:50mg/L
硫酸イオン:1.1mg/L
塩素イオン:0.8mg/L
であり、そのpHは3であった。この水溶液に各試験片を300Hr侵食させて、試験前後の試験片の重量差(腐食減量)を調査した。0.1≦腐食減量の量比≦0.8を可、腐食減量の量比<0.1を良とした。なお、無酸素銅(JIS:C1020)、リン脱酸銅(JIS:C1220)、純アルミ(JIS:A1000)のみの場合は、上記量比は0.8を越えていた。
【0059】
(熱伝導度の測定)
上記試験片について、レーザーフラッシュ法により熱伝導度を測定した。
【0060】
(剥離性試験)
試験片を温度300℃に急速加熱(100℃/分)し、10分保持し、その後、室温まて強制冷却(100℃/分)するサイクルを500回以上実施し、高耐食性被覆層が基板から剥げている箇所を目視で観察した。
5000回で剥離がなかったものを「◎」
1000回〜5000回で剥離したものを「○」
500回では剥離がなく、500回〜1000回で剥離したものを「△」とした。
【0061】
上記試験片で実施した酸性腐食試験と剥離性試験の結果を、試験片の熱伝導度を併せて、表1、表2の実施例1〜61に示す。
【0062】
表1及び表2に示すように、高耐食性金属メッキ層を用いた例において、実施例20と実施例54を比較すると、高耐食被覆層の厚さが30μmより厚い実施例54は、酸性腐食試験での腐食減量は少ないが、剥離性試験で、加熱冷却の繰り返しの剥離回数が小さく、他の実施例に比べて、剥離しやすかった。従って、剥離をできるだけ少なくするには30μm以下の厚さが好ましいことが確認できた。
【0063】
一方、高耐食性セラミック層を用いた例において、実施例7〜9、11、12と実施例56、57を比較すると、高耐食被覆層の厚さが1μmより薄いと、剥離性試験で加熱冷却の繰り返しによる剥離は観察されないが、酸性腐食試験での腐食減量がやや多くなった。従って、酸性水溶液に対しての腐食をより確実なものとするためには、厚さは1μm以上が好ましいことが確認できた。
【0064】
複合膜を用いた例において、実施例35と実施例55を比較する。高耐食被覆層の厚さが30μm以上より厚い実施例55は、酸性腐食試験での腐食減量は少ないが、剥離性試験で、加熱冷却の繰り返しの剥離回数が小さく、他の実施例に比べて剥離しやすかった。従って、剥離をできるだけ少なくするには30μm以下の厚さが好ましいことが確認できた。
【0065】
一方、高耐食性金属メッキ層を用いた例において、実施例20と実施例58、実施例21と実施例59を比較する。高耐食被覆層の厚さが1μmより小さくなると、剥離性試験で加熱冷却の繰り返しによる剥離は観察されないが、酸性腐食試験での腐食減量がやや多くなった。従って、酸性水に対しての腐食をより確実なものとするためには、厚さは1μm以上が好ましいことが確認できた。
【0066】
一方、複合膜を用いた例において、実施例35と実施例60、実施例36と実施例61を比較する。高耐食被覆層の厚さが1μmより小さいと、剥離性試験で加熱冷却の繰り返しによる剥離は観察されないが、酸性腐食試験での腐食減量がやや多くなった。従って、酸性水に対しての腐食をより確実なものとするためには、厚さは1μm以上が好ましいことが確認できた。なお、実施例1〜61は、無酸素銅(JIS:C1020)、リン脱酸銅(JIS:C1220)、純アルミ(JIS:A1000)のみに比べ、いずれも酸性腐食試験の結果に優れており、高耐食性を有していた。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、高熱伝導性金属からなる機材で形成される管の内面あるいは/及び外面に高耐食性被覆層を備えている。このため、導管の外面が酸性凝縮水と接触しても、高耐食性被覆層により管の腐食を防止することができると共に、導管内を流れる流体や流体中に含まれる成分と、管とが接触することがないため、管の成分が流体中に溶出するのを防止することができる。
【0068】
また、管を形成する基材が高熱伝導性を有する上に、高耐食性被覆層が非常に薄膜であるため、基材の高熱伝導性を妨げることもなく、非常に熱効率の良い導管とすることができる。特に、高耐食性被覆層の厚さを1μm〜30μmとすることにより、非常に効率良く、高熱伝導性と高耐食性を実現することができ、ピンホールの発生等を確実に防止することができる。
【0069】
さらに、耐食性に優れるため、寿命も非常に長く、耐久性に優れており、長期間に渡って安定した性能を持続することができる。よって、熱源がガス、灯油、石油からなる給湯器、床下暖房機、ボイラ、吸収冷凍機等の潜熱回収用の熱交換器の導管として好適に用いることができる。
【0070】
また、本発明の導管を備えた熱交換器によれば、導管の熱伝導性が非常に高いため、非常に効率良く、他の熱源からの熱を導管内の流体に伝えることができ、省エネルギー化を実現することができる。特に、排気ガス中の潜熱を吸収して、導管内を流れる水等の流体を加熱するのに最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の導管を示し、(A)は導管の概略斜視図、(B)は導管の軸方向断面図、(C)は導管の周方向断面図、(D)は要部拡大断面図である。
【図2】 本発明の導管を備えた熱交換器の概略構成図である。
【図3】 第2実施形態の導管を示し、(A)(B)は管の外面に高耐食性被覆層を備えた図、(C)(D)は管の内面に高耐食性被覆層を備えた図である。
【図4】 (A)(B)(C)は、管とフィンとを別体とした時の導管の構成の説明図である。
【図5】 (A)(B)は、複数の管とフィンとを備えた導管を示す図である。
【図6】 (A)(B)は導管の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 導管
11 管
11a 外面
11b 内面
12 フィン
20 高耐食性被覆層
21 下層メッキ層
22 Auメッキ層
23 高耐食性セラミック層
25 熱交換器
26 ガスバーナー
Claims (9)
- 熱伝導度が100W/mK以上の高熱伝導性金属からなる基材で管が形成され、該管の内面あるいは/及び外面に高耐食性金属メッキ層からなる下層メッキ層、Auメッキ層と高耐食性セラミック層を下層側から順に積層した高耐食性被覆層を備え、
上記下層メッキ層はNi−Pメッキ、Ni−Bメッキ、Niメッキの内、少なくとも一種以上からなる一方、上記高耐食性セラミック層はDLC、CrN、TiN、SiCの内、少なくとも一種以上からなり、
かつ、上記高耐食性金属メッキ層と上記高耐食性セラミック層との複合層の厚さは2μm〜30μmとしていることを特徴とする流体流路用の導管。 - 熱伝導度が100W/mK以上の高熱伝導性金属からなる基材で管が形成され、該管の内面あるいは/及び外面に高耐食性金属メッキ層と高耐食性セラミック層を積層した高耐食性被覆層を備え、
上記高耐食性金属メッキ層はNi−Pメッキ、Ni−Bメッキ、Niメッキの内、少なくとも一種以上からなる一方、上記高耐食性セラミック層はDLC、CrN、TiN、SiCの内、少なくとも一種以上からなり、
かつ、上記高耐食性金属メッキ層の厚さは5μm〜30μm、上記高耐食性セラミック層の厚さは1μm〜10μmとしていることを特徴とする流体流路用の導管。 - 上記管の外面側に、放熱用あるいは吸熱用のフィンを一体または別体で備え、熱交換用の導管として用いられる請求項1または請求項2記載の流体流路用の導管
。 - 上記高熱伝導性金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銅とアルミニウムの合金から選択される金属であり、1種のみの単体又は複数種の複
合材を上記基材としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の流体流路用の導管。 - 上記高耐食性セラミック層は、1層又は2層以上に積層され、2層以上の場合は上記DLCまたはSiCを最表面としている請求項1乃至請求項4のいずれか
1項に記載の流体流路用の導管。 - 熱源がガス、灯油、石油からなる給湯器、床下暖房機、ボイラ、吸収冷凍機の潜熱回収用の熱交換器の導管として用いられる請求項1乃至請求項5のいずれか
1項に記載の流体流路用の導管。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の流体流路用の導管を備えた熱交換器。
- 上記流体流路用の導管の外面側から排気ガス中の水蒸気の潜熱を吸収して上記導管内を流通する流体を加熱する構成としている請求項7に記載の流体流路用の
導管を備えた熱交換器。 - 上記導管を通すことにより流体温度を5℃〜20℃昇温させる構成としている請求項7または請求項8に記載の流体流路用の導管を備えた熱交換器。
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