JP4250054B2 - 電線保護具の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電線を挿通させて屈曲自在に保護する電線保護具とその製造方法に関するものである。
図7は、従来の電線保護具の一例としてのハーネスプロテクタを示すものである(特許文献1参照)。
このハーネスプロテクタ51は合成樹脂で一体成形(射出成型)され、略樋状のプロテクタ本体52と、プロテクタ本体52に薄肉のヒンジ54を介して開閉自在に連結されたカバー53と、前後一対のプロテクタ本体52を連結する可撓性の連結部55とで構成されている。
ハーネスプロテクタ51の使用形態としては、プロテクタ本体52内に複数本の電線56を挿通して、端部の突出板57にテープ巻きで固定し、カバー53を閉止し、連結部55を屈曲させつつ前後のプロテクタ本体52を車両ボディ等の屈曲した壁面(図示せず)に沿って配置して係止クリップ58で固定する。ハーネスプロテクタ51によって内側の電線56が乗員による踏み付け等といった外部との干渉から安全に保護される。
図8は、従来の電線保護具の他の例としてのケーブルベアを示すものである(特許文献2参照)。
このケーブルベア60は合成樹脂製の複数の駒部材61を相互に連結させて構成されるものであり、各駒部材61は、両側の垂直な側板62と、両側板を連結する水平な連結板63と、側板62の一方に形成された孔部64と他方に形成された軸部65とを備えている。一方の駒部材61の軸部65を他方の駒部材61の孔部64にリング66を介して回動自在に係合させることで、複数の駒部材61が電線長手方向に連結されて長尺状の屈曲自在なケーブルベア60が構成される。
ケーブルベア60の使用形態としては、電線66を各駒部材61の内側に挿通させ、例えば工作機械や組立装置等の移動ユニット(図示せず)にケーブルベア60の一端を固定し、固定ユニット(図示せず)にケーブルベア60の他端を固定して、移動ユニットの移動に追従してケーブルベア60を電線66と一体に屈曲させる。電線66はケーブルベア60内で外部との干渉等から安全に保護される。
実開昭63−131516号公報(第5図) 特開平9−326571号公報(第3頁、図1)
しかしながら、上記従来の電線保護具としてのハーネスプロテクタ51にあっては、射出成型で形成するために、一ショットのサイクルタイムが長く、生産性が悪いという問題や、金型段取り時間、ピレット装填時間、材料溶融時間、金型余熱時間等の段取り時間が過大になるという問題や、複数のプロテクタ本体52を連結部55を介して一体化することで、成型金型が大型化し、高コスト化するという問題や、射出機内の材料の交換作業を行う際に材料の無駄な廃却を生じるといった種々の問題があった。
また、上記従来の電線保護具としてのケーブルベア60にあっては、複数の駒部材61を相互に連結させる作業に多くの時間を必要とし、組立性すなわち生産性が悪いという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、電線と共に屈曲可能な電線保護具であって、生産性が良く低コストな電線保護具の製造方法を提供することを目的とする。
請求項に係る電線保護具の製造方法は、樹脂シートをカット成型して、複数の基板部と、該複数の基板部を相互に連結する可撓性の連結部と、各基板部の幅方向両側に対向して続き、少なくとも中央において平面視で基板部幅方向に直線的に配置された各一対の覆い壁とを展開状態に形成し、該各一対の覆い壁を各基板部の両側で折り曲げつつ係止手段又は接合手段で相互に固定させる電線保護具の製造方法であって、整形型の漸次角度を増加させた傾斜面に沿って前記一対の覆い壁を除々に回動させつつ折り曲げて、該一対の覆い壁の先端部を相互に合わせることを特徴とする。
上記構成により、樹脂シートを材料として、基板部と一対の覆い壁と連結部とが一体に形成され、これらの展開状態から一対の覆い壁を基板部の両側で内向きに傾斜状に折り曲げて係止又は接合させることで、断面略三角形状の剛性の高い壁部で囲まれた電線挿通空間が形成される。樹脂シートは長い帯状としたり、テープ巻き状とすることで、長い電線保護具の形成に容易に対応できる。
また、一対の覆い壁が基板部の両側を支点に水平な状態から傾斜面に沿って摺動しつつ内向きに回動しつつ折り曲げられて、二等辺三角形の二辺の如く傾斜して先端部が相互に合わされる。この動作で一対の覆い壁の先端部の係止手段が相互に係合し、あるいは係止手段を用いない場合は、溶着等の接合のために先端部が相互に接して位置合わせされる。樹脂シートの送りは前記ローラで行うことができる。
請求項に係る電線保護具の製造方法は、請求項記載の電線保護具の製造方法において、刃部を有するローラで前記カット成型を行わせることを特徴とする。
上記構成により、ローラを回転させて樹脂シートを連続的にカット成型することができる。刃部は凸状のもので、樹脂シートを受ける側に刃部を逃がす凹部を設けたり、受ける側を弾性材で形成することも可能である。樹脂シートはテープ巻き状とすることが好ましい。刃部が樹脂シートに食い込みつつローラが回転することで、樹脂シートが自動送りされる。
請求項に係る電線保護具の製造方法は、請求項1又は2記載の電線保護具の製造方法において、前記一対の覆い壁の先端部を前記接合手段としてのホットプレスで相互に固定することを特徴とする。
上記構成により、一対の覆い壁の先端部が揃った状態でホットプレスで挟まれて相互に溶着固定される。ホットプレスとしては、加熱されたプレスローラやプレス板等を適用可能である。
請求項記載の発明によれば、基板部と覆い壁と連結部とを一枚の樹脂シートから一体に形成することができ、基板部から覆い壁を折り曲げることで電線保護具を簡単に形成することができるから、電線保護具の生産性が向上し、製品コストが低減される。特に帯状の長い樹脂シートを用いることで、長尺状の電線保護具を簡単に生産性良く低コストで形成することができる。
また、一対の覆い壁の折り曲げ作業を自動的に且つスムーズに行うことができるから、電線保護具を簡単に生産性良く低コストで形成することができる。
請求項記載の発明によれば、ローラの回転で樹脂シートを連続的にカット成型することができるから、特に長尺状の電線保護具を簡単に生産性良く低コストで形成することができる。
請求項記載の発明によれば、一対の覆い板を効率良く且つ正確に且つ強固に接合することができるから、電線保護具を簡単に生産性良く低コストで且つ強固に形成することができる。
図1〜図2は本発明に係る電線保護具の一実施形態を示すものである。
図1の如く、この電線保護具1は例えばエラストマ系樹脂を材料として、複数の電線保持ブロック2と、各保持ブロック2を連結する可撓性の連結部3とで一体に構成されたものである。ここで一体とは材料が連続した状態を言う。
各電線保持ブロック1は図で水平な基板部4と、基板部4から傾斜状に立ち上げられた左右一対の側板部(覆い壁)5,6とを備え、基板部4と一対の側板部5,6とで縦断面三角形状の連続した壁部が構成され、各壁部4〜6で囲まれて内側に電線挿通空間が形成されている。
一方の側板部5の先端側には逆T字状のスリット(被係止部)7(図2)が形成され、他方の側板部6の先端側には、スリット7に係合する幅狭部8aと、幅狭部8aに直交して一方の側板部5の外壁面に接する幅広部(頭部)8bとで成る略T字状のフック部(係止部)8が形成されている。スリット7とフック部8とで係止手段が構成される。
また、両側板部5,6の基端側には開口9が設けられ、開口9から打ち抜かれた突出板10が基板部4の左右両側から水平に且つ基板部4と同一平面で突出している。突出板10は例えば各電線保持ブロック2を図示しない作業台や製造装置の基台等に安定に載置可能とする。突出板10を切除してしまうことも可能である。
開口9は両側板部5,6を基板部4から容易に且つ正確に屈曲可能とする(開口9を設けることで側板部5,6の基部側部分が一対の幅狭な板部11となり、幅狭な板部11が基板部4から容易に且つ正確に屈曲される)。開口9は、保持ブロック2の内側に収容した電線(図示せず)を目視確認するためにも役立つ。なお、側板部5,6の折り曲げが可能であれば、開口9を設けなくとも電線保護具は成立する。
側板部5,6は略台形状に形成され、隣接の保持ブロック2の側板部5,6との間に略V字状の空間12(図2)を存して、上下両方向(各保持ブロック2を近接させる方向と離間させる方向との二方向)への屈曲を可能としている。
連結部3は基板部4よりも薄肉に形成され、各保持ブロック2の矩形状の基板部4を電線長手方向に一体的に連結している。連結部3は必ずしも薄肉にする必要はなく、例えば基板部4の材料が十分な可撓性を有するものであれば、基板部4と同じ厚さで連結部3を形成することも可能である。
また、図1の保持ブロック2の連結数すなわち電線保護具1の長さはあくまでも一例であり、図1よりも連結数を多く(電線保護具1を長く)あるいは少なく(電線保護具1を短く)することも可能である。保持ブロック2の最低数は三つ以上であることが製品として好ましい。
上記電線保護具1は例えば自動車のスライドドアやスライドシートといったスライド構造体に常時給電するためのハーネス余長吸収具として、あるいはバックドアやトランク、ボンネットといった回動構造体に電線を配索するためのハーネスプロテクタとして、あるいは製造装置等におけるケーブルベア等として使用可能である。
図1の電線保護具1は図2の展開状態から両側板部5,6を保護具幅方向(電線径方向)に起こすように折り曲げることで自動的に組み立てられる。すなわち、両側板部5,6を起こして一方の側板部5のスリット(被係止部)7に他方の側板部6のフック部8を係合させることで、両側板部5,6が相互にロックされる。一方の側板部5の縦スリット7aの内幅は他方の側板部6の幅狭部8aよりも狭く、横スリット7bの幅は幅狭部8aよりも広く且つ幅広部8bよりも狭く、幅狭部8aは横スリット7b内に進入して係止される。
両側板部5,6を係止手段7,8で係止させる構造としたことで、例えば図2のように両側板部5,6を開いた状態で複数本の電線を各保持ブロック2内に作業性良く容易に挿通させることが可能となる。また、両側板部5,6の係止を解除することで、メンテナンス時や分解(リサイクル)時の電線の取り出しも容易となる。
図2において、基板部4の両側には突板部10が位置し、突板部10に近接して(若干の隙間を存して)各側板部5,6の開口9の周縁が位置している。突板部10の基端の両側に折り曲げ予定部13が位置している。折り曲げ予定部13は連結部3と同様に薄肉に形成することが好ましい。
図1,図2においては両側板部5,6を係止手段7,8で係止させたが、係止手段7,8に代えて図3に示すように両側板部(覆い壁)5’,6’の先端部15,16をホットプレス(溶着)や接着材等の接合手段で半永久的に接合させて、電線保持ブロック2’を構成させることも可能である。これについては後述する。図3で接合部を符号39で示す。複数の保持ブロック2’とそれらを相互に連結する連結部3とで電線保護具14が構成される。
図3の実施形態において、両側板部5’,6’の先端側部分15,16は垂直に短く立ち上げられた状態で相互に結合されている。両側板部5’,6’は台形ではなく矩形状に形成され、電線保護具14は主に下向き(基板部4の底面方向)にのみ屈曲自在である。両側板部5’,6’を図1と同様の台形状とすることも無論可能である。その他の構成は図1におけると同様であるので、図1と同じ符号を付して説明を省略する。
図1,図3の実施形態においては、底側の基板部4と両側の側板部5,6(5’,6’)との計三枚の板部(壁部)を縦断面三角形状に結合させたが、例えば図4に示す如く基板部4に対して縦断面略逆U字状に折り返された壁部(覆い壁)19をホットプレスや接着材等の接合手段で結合させて、電線保護具18を形成することも可能である。
図4において、逆U字状の壁部19の一方(一端)は基板部4に折り曲げ部20を介して一体に連結され、壁部19の他方(他端)は基板部4の上面又は側端面に接合手段で結合されている。接合手段に代えて壁部19の他方を係止手段で基板部4に係止させることも可能である。係止手段としては、図2のようなT字状のスリット7を基板部4に設け、スリット7に係合する逆T字状のフック部8を壁部19の端部に延長形成することも可能であり、あるいは基板部4に孔部を設け、孔部に係合する爪部を壁部19の端部に設けることも可能である。
壁部19の基端側には前例同様の開口9が設けられ、開口9から外向きに突出板10が突設されている。基板部4と壁部19とで成る各電線保持ブロック2”は前例同様の薄肉の連結部3で屈曲自在に連結されている。
図5〜図6は、一例として図3の電線保持具14を製造するための製造装置21と製造方法の一実施形態を示すものである。
図5の如く、電線保護具14を形成するための材料は帯状の樹脂シート22を用い、樹脂シート22はテープ状に巻かれて使用される(テープ巻き部を符号22’で示す)。樹脂シート22は先ず金属製のローラ23でカット成型が行われる。
ローラ23の外周面には、両側板部(覆い壁)5’,6’を形成するための真直な断面凸状の各一対の切断刃24がローラ左右端側に等ピッチで軸方向に平行に設けられ、周方向に隣接する各切断刃24の間に、開口9を形成するためのコの字状の断面凸状の各一対の切断刃25が等ピッチで設けられている。左右の各切断刃24,25は対称に配置されている。樹脂シート22を置くテーブル42には各刃部24,25に対応して逃がし用(ダイスとして)の図示しない凹部が設けられている。
においてローラ23の表面には左右の真直な切断刃24の間で、連結部3を形成するための軸方向の真直な断面凸状のプレス部26を設けることが好ましい。プレス部26の高さは切断刃24の高さよりも低く設定される。樹脂シート22が十分な可撓性を有する場合はプレス部26は不要である。
図2の形態のように基板部4と側板部5,6との境に薄肉の折り曲げ予定部13を形成する場合は、図5のローラ23の表面に、開口形成用の各切断刃25の間で周方向に断面凸状の押圧部(図示せず)を設ける。押圧部の高さは切断刃25よりも低く設定される。
図2のような台形状の側板部5,6を形成する場合には、図5でローラ23の軸方向の切断刃24に代えて斜め方向の略ハの字状の切断刃(図示せず)を形成する。
ローラ23は図示しない駆動手段で回転し、樹脂シート22を所要形状に切断及びプレスする。ローラ23は凸状の切断刃24,25やプレス部26で樹脂シート22に食い付くから、送り機構を設けなくとも、樹脂シート22を前方へ確実に送ることができる。
ローラ23でカット成型された樹脂シート22は図2のような展開形状で前方の組立機27に送られる。組立機27は、図6(a)〜(c)に示す整形手段28(281〜283)と、図5の両側板部5’,6’に対する接合手段(ホットプレスローラ)41とを備えている。
整形手段は、図6(a)〜(c)の各断面形状が連続して形成された金属製ないし合成樹脂製の整形型28を備えている。図6(a)の断面形状の整形型部分281はローラ寄りに位置し、図6(c)の断面形状の整形型部分283は図5の接合手段寄りに位置し、図6(b)の断面形状の整形型部分282は図6(a)と図6(c)の中間に位置している。各整形型部分281〜283は一体に連続して一つの整形型28を構成している。
図6(a)の整形型部分281は、図5の展開状態の樹脂シート22の両側板部5’,6’を少し斜めに起こすためのものであり、左右両側に前後方向に傾斜した逆ハの字状の一対の傾斜面29を有している。この傾斜面29は図5のローラ23側に向けてさらに下がった傾斜面(図示せず)と図6(b)の整形型部分282のさらに上がった傾斜面30とに続いており、このさらに下がった傾斜面で図5の樹脂シート22の水平な両側板部5’,6’が除々に起こされて図5(a)の状態となる。なお、図6(a)の傾斜面29に側板部5’,6’を載せる他の方法としてエアシリンダ等で側板部5’,6’を初期的に立ち上げることも可能である。
図6(a)において、両側のテーパ状の傾斜面29は上側の面32に交差して続き、上側の面32は両側の傾斜面29の傾斜角度に対応して前後方向に傾斜して続いている。両側の傾斜面29に沿って側板部5’,6’の外側面が摺動し、上側の傾斜面32に沿って側板部5’,6’の先端が摺動する。
上側の傾斜面32の中央には、基板部4に接して基板部4の浮き上がりを防止するための隔壁33が垂下形成され、両側の傾斜面29と上側の傾斜面32と隔壁33の側面と下側の水平な壁部34とで囲まれて、側板部5’,6’を案内するための左右一対の通路(空間)35が形成されている。下側の水平な壁部34の中央に対向して隔壁33が位置し、隔壁33と下側の壁部34との間にシート挿通用の隙間が形成されている。
図6(b)において、両側の傾斜面30は図6(a)の傾斜面29よりも傾斜角度を増し、両側板部5’,6’が垂直に近い角度に立ち上げられる。側板部5’,6’の外側面は傾斜面30に沿って摺動し、側板部5’,6’の先端は上側の傾斜面32に沿って摺動する。隔壁33は図6(a)の隔壁33から一体に続き、除々に垂下長さを増している。
図6(c)において、両側の傾斜面31は図6(b)の両側の逆ハの字状の傾斜面30に続いて逆V字状に内向きに傾斜し、両側板部5’,6’を逆V字状に整形して両側板部5’,6’の先端を相互に突き合わせる。図6(b)の隔壁33は、両側板部5’,6’を垂直に立ち上げた時点で廃除されている。図6(c)では隔壁33の代わりに基板部4の浮き上がりを防止するために、下側の壁部34の両側に水平方向の溝37が設けられ、溝37内に基板部4と同一面の突出板10が進入して位置する。突出板10は整形時の位置決め部としても作用する。両側板部5’,6’の先端の上側には垂直方向の短い溝38が設けられ、溝38内に両側板部5’,6’の先端部分が進入して垂直な短い接合部分(図3の符号15,16の接着前の状態の部分)が形成される。
整形型28から出た両側板部5’,6’の先端部分15,16は図5の如く接合手段である上側の一対のホットプレスローラ41で挟まれつつ加熱されて溶着され、図3の接合部39となる。ホットプレスローラ41は例えばローラ内側のヒータ(図示せず)で加熱され、ローラ一体の回転軸(図5では仮想の回転軸中心40を示す)が駆動手段で回動される。これらの工程によって図3の電線保護具14が形成される。図1の略台形状の両側板部5,6を有する電線保護具1も図5の製造装置21によって形成される。
接合手段としてホットプレスローラ41に代えてホットプレス板(図示せず)等を用いることも可能である。これらをホットプレスと総称する。
また、図5の接合手段41を廃除すれば、図6の整形型28で図1の両側板部5,6の係止手段7,8を係合させることが可能である。すなわち、図6(c)のように両傾斜面31で両側板部5,6を内向き(係止方向)に押圧することで、図1の一方の側板部5の被係止部7に他方の側板部6のフック部8が係合する。整形型28には図6(c)のように係止手段7,8を挿通させるための上部空間(溝)38を形成しておく。
また、図4の実施形態の壁部19を逆U字状に整形するには、例えば図6の整形型28の両側の傾斜面29〜31に代えて除々に逆U字状となる湾曲面(図示せず)を形成しておくことも可能である。
本発明に係る電線保護具の一実施形態を示す斜視図である。 同じく電線保護具の展開状態を示す斜視図である。 電線保護具の他の実施形態を示す斜視図である。 電線保護具のその他の実施形態を示す斜視図である。 電線保護具の製造装置と製造方法の一実施形態を示す斜視図である。 (a)〜(c)は図5における電線保護具の整形機と整形方法の一例を整形順に示す縦断面図である。 従来の電線保護具の一形態を示す斜視図である。 従来の電線保護具の他の形態を示す分解斜視図である。
符号の説明
1,14,18 電線保護具
3 連結部
4 基板部
5,6,5’,6’ 側板部(覆い壁)
7 スリット(係止手段)
8 フック部(係止手段)
9 開口
11 細幅の板部
19 壁部(覆い壁)
22 樹脂シート
23 ローラ
24,25 刃部
28 整形型
29〜31 傾斜面
41 ホットプレス(接合手段)

Claims (3)

  1. 樹脂シートをカット成型して、複数の基板部と、該複数の基板部を相互に連結する可撓性の連結部と、各基板部の幅方向両側に対向して続き、少なくとも中央において平面視で基板部幅方向に直線的に配置された各一対の覆い壁とを展開状態に形成し、該各一対の覆い壁を各基板部の両側で折り曲げつつ係止手段又は接合手段で相互に固定させる電線保護具の製造方法であって、整形型の漸次角度を増加させた傾斜面に沿って前記一対の覆い壁を除々に回動させつつ折り曲げて、該一対の覆い壁の先端部を相互に合わせることを特徴とする電線保護具の製造方法。
  2. 刃部を有するローラで前記カット成型を行わせることを特徴とする請求項記載の電線保護具の製造方法。
  3. 前記一対の覆い壁の先端部を前記接合手段としてのホットプレスで相互に固定することを特徴とする請求項1又は2記載の電線保護具の製造方法。
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