JP4245243B2 - Fmラジオ受信機の信号処理回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、FMラジオ放送波を受信し、受信信号を中間周波数信号に周波数変換した後、デジタル信号に変換し復調処理するFMラジオ受信機の信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、FMラジオ受信機には、アナログ回路が用いられ、この回路においては、アンテナで受信された放送波を増幅器で増幅し、この増幅RF信号に対し希望局の周波数と中間周波数だけ異なる局部発振信号を混合する。そして、混合後の信号から中間周波数の成分のみを抽出することで希望局の信号を得、この中間周波数に周波数変換された希望局の信号についてFM復調処理を行い、復調信号をスピーカに供給して音声を出力している。
【0003】
ここで、CD(コンパクト・ディスク)プレーヤのように、オーディオ信号をDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によりデジタル処理するシステムが普及してきており、FMラジオ受信機においても、DSPを利用して信号処理が行われる場合も増えてきている。
【0004】
このようなDSPによるオーディオ信号の処理では、グラフィックイコライザ機能、バス・トレブル、ラウドネス、ローブースト機能、サラウンド機能などを達成することが容易であり、アナログ処理に比べて幅広い処理が可能になる。
【0005】
ここで、DSPを用いるFMラジオ受信機においては、中間周波数信号をデジタル信号に変換し、得られたデジタル信号をDSPで処理する。すなわち、中間周波数に対し、FM復調を施しL+R信号(コンポジット信号)を得る。このL+R信号には、38kHzの副搬送波にのったL−R信号および19kHzのパイロット信号が重畳されている。19kHzのパイロット信号を利用して副搬送波に同期した38kHzのクロック信号を得て、これを利用してL−R信号を復調する。そして、L+R信号とL−R信号の加減算によってL信号およびR信号を得、得られたL信号およびR信号をD/A変換してスピーカに供給している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、DSPにおける処理はすべてデジタル信号の処理であり、副搬送波によるL−R信号の復調もデジタルコンポジット信号とデジタル信号としての38kHzのクロックの乗算として行われる。
【0007】
そして、38kHzのクロック信号は、システムクロックなどを分周して得られる矩形波であり、これをデジタル信号で十分正確に表すためには、その信号の10倍程度のサンプリング周波数が必要である。すなわち、38kHz×10=380kHz程度のサンプリング周波数で、38kHzのクロック信号をA/D変換してデジタル信号を得ることが必要である。
【0008】
一方、デジタル処理において実用上高周波のクロックで動作する回路を構成することは困難であるため、サンプリング周波数を低くしたいという要求がある。しかし、サンプリング周波数を低くすれば、それだけ復調用のデジタルクロック信号が不正確になり、正確な復調ができないという問題点があった。
【0009】
本発明は、復調用クロックについてのサンプリング周波数を低くしてもL−R信号の比較的正確な復調が行えるFMラジオ受信機の信号処理回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、FMラジオ放送波を受信し、受信信号を中間周波数信号に周波数変換した後、デジタル信号に変換し復調処理するFMラジオ受信機の信号処理回路であって、FM復調して得られたデジタルコンポジット信号に対し、デジタル基準副搬送波を用いてL−R信号を復調する際に、デジタル基準副搬送波として正弦波または疑似正弦波を利用するものであり、前記デジタル基準副搬送波は、前記デジタルコンポジット信号の副搬送波と同期した矩形波信号を生成するクロック発生回路と、前記クロック発生回路からの矩形波信号の高調波成分を除去して前記正弦波または疑似正弦波を生成するIIRフィルタとから生成されることを特徴とする。
【0011】
このように、デジタル基準副搬送波を正弦波または疑似正弦波としてL−R信号を復調する。正弦波の場合、高調波成分がなくサンプリング周波数が比較的低くても、復調の際に歪みが発生しにくい。このため、デジタル基準副搬送波を得るためのサンプリング周波数が比較的低くても、L−R信号の正確な復調を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、実施形態の回路を示す図であり、アンテナ10によって受信されたRF信号は、フロントエンド12に供給される。フロントエンド12では、受信信号を増幅した後、局部発振信号を混合し、フィルタリングして所定の中間周波数(IF)信号を得る。ここで、局部発振信号は、希望局周波数に対し中間周波数分だけ異なった周波数となるように調整されており、中間周波数信号として希望局の信号が得られる。なお、FMラジオ受信機において、通常は中間周波数信号は10.7MHzであるが、本実施形態では、搬送波の周波数を460kHz程度まで周波数を落としておく。これにより、中間周波数を実用上のDSPの動作速度に依存させることができる。
【0015】
このフロントエンド12からの中間周波数信号は、アンプ14に供給され、ここで増幅される。アンプ14で増幅された中間周波数信号は、A/D変換器16に供給され、デジタル信号に変換される。
【0016】
得られたデジタルの中間周波数信号は、DSP20に供給され、ここでFM復調処理が行われる。まず、中間周波数信号は、FM復調回路22に供給され、ここで位相を180°遅らせた信号をFM復調する。これによって、L+R信号(コンポジット信号)が得られる。このL+R信号には、38kHzの副搬送波にのったL−R信号および19KHzパイロット信号が重畳されている。そこで、ローパスフィルタ24により高域を除去して、ベースバンドのL+Rを取り出す。
【0017】
一方、L+R信号は、L−R復調回路26に供給され、ここでL−R信号が取り出される。このために、L+R信号はバンドパスフィルタ28にも供給され、ここで19kHzのパイロット信号が取り出される。このパイロット信号は、L−R信号がのっている副搬送波と同期している。そして、このパイロット信号がクロック発生回路30に供給され、ここで38kHzの矩形波(矩形波の基準副搬送波)が発生される。例えば、この矩形波は、システムクロックを分周して38kHzの矩形波を作り、この矩形波の位相をPLL回路によりパイロット信号に同期させることで発生させることができる。なお、この矩形波は、副搬送波と同期した38kHzの振動であればよく、L−R信号から直接発生してもよい。
【0018】
そして、この基準副搬送波を用いてL+R信号に重畳されているL−R信号を復調するが、このときにクロック発生回路30で発生した38kHzの信号は、矩形波である。そこで、この矩形波をフィルタ32により、正弦波または正弦波に近い波形を持つ疑似正弦波に変換する。
【0019】
そして、この正弦波の38kHzの基準副搬送波をL−R復調回路26に供給する。これによって、L−R復調回路26は、L+R信号(コンポジット信号)に基準副搬送波を乗算することで、副搬送波にのっているL−R信号を得る。
【0020】
そして、フィルタ24の出力であるL+R信号と、L−R復調回路26からのL−R信号は、加算器34および減算器36に供給される。そこで、加算器34においてL信号が得られ、減算器36においてR信号が得られる。そして、これらL信号およびR信号をそれぞれD/A変換器38a、38bを介しスピーカへ出力することで、音声が出力される。なお、DSP20において、音声信号をデジタル処理しているため、サラウンドや、各種のエフェクト処理を行うことが容易であり、周波数帯域毎の音量調整やグラフィックイコライザ機能などを達成することも容易である。
【0021】
このように、本実施形態では、基準副搬送波として、フィルタ32により、矩形波を鈍らせ、正弦波または正弦波に近い疑似正弦波を採用することによって、基準副搬送波についてのサンプリング周波数を小さくすることができる。すなわち、矩形波の場合には、高調波成分があり、サンプリング周波数を変換しようとする矩形波の周波数の10倍程度としなければ、デジタル信号によりその矩形波を正しく表すことができない。つまり、クリップされた信号は1倍から10倍程度までの高周波が含まれており、これらをすべてサンプリングするには、高いサンプリング周波数が必要となる。本実施形態の場合、38kHzの基準副搬送波であり、そのサンプリングクロックは380kHz程度になる。しかし、正弦波を用いると、サンプリングクロックが比較的低いものであっても、これを用いた復調において、正確な復調が行える。この際、正弦波は1倍から2倍程度の高周波だけが含まれているので、搬送波の2〜3倍のサンプリング周波数で復調できるのである。本実施形態では、38kHzの矩形波についてのサンプリング周波数として、154kHz程度を採用し、このサンプリング周波数で得た矩形波をフィルタ32により鈍らせて正弦波とした。これによって、L−R復調回路26において正確なL−R信号の復調が行えた。
【0022】
ここで、フィルタ32には、ローパスまたはバンドパスフィルタが用いられるが、例えばIIR(Infinite Impulse Response)フィルタが採用される。このIIRフィルタは、加算後の信号を遅延して加算器に戻すループを持ち、これによってインパルスに対する応答が無限に続くシステムである。通常の場合、加算器の入力前の信号を遅延して加算器に供給する経路や、遅延時間の異なる経路などを有するとともに、複数の経路に配置された係数乗算器の係数を設定できるようになっており、この係数を適切なものに設定することにより所望のフィルタリングが行える。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、デジタル信号処理において、基準副搬送波を正弦波または疑似正弦波としてL−R信号を復調するため、基準副搬送波を得るためのサンプリング周波数が比較的低くても、L−R信号の正確な復調を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 アンテナ、12 フロントエンド、14 アンプ、16 A/D変換器、20 DSP、22 FM復調回路、24 フィルタ、26 L−R復調回路、28 バンドパスフィルタ、30 クロック発生回路、32 フィルタ。
Claims (1)
- FMラジオ放送波を受信し、受信信号を中間周波数信号に周波数変換した後、デジタル信号に変換し復調処理するFMラジオ受信機の信号処理回路であって、
FM復調して得られたデジタルコンポジット信号に対し、デジタル基準副搬送波を用いてL−R信号を復調する際に、デジタル基準副搬送波として正弦波または疑似正弦波を利用するものであり、
前記デジタル基準副搬送波は、
前記デジタルコンポジット信号の副搬送波と同期した矩形波信号を生成するクロック発生回路と、
前記クロック発生回路からの矩形波信号の高調波成分を除去して前記正弦波または疑似正弦波を生成するIIRフィルタと、
から生成されることを特徴とするFMラジオ受信機の信号処理回路。
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