JP4244826B2 - 車両機器の制御装置およびセンタ - Google Patents

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Description

本発明は、車両に備えられた車両機器の位置または角度を車両の運転者に合わせて制御する車両機器の制御装置およびセンタに関する。
従来から、車両に備えられた車両機器について位置や動作状態の調整が可能になっている。例えば、運転者の座席、ステアリング、ルームミラー、ドアフェンダーミラーなどの車両機器は、運転者の体格、好み等に合わせて位置や角度などのドライブポジションを調整することができる。
しかし、他人が運転した後など、一度調整したドライブポジションが変更された場合、運転者は自分の体格、好み等に合わせてドライブポジションを再調整しなければならない。
そこで、運転者毎に、運転者の体格、好み等に合わせて調整されたドライブポジションを車両の記憶媒体に記憶しておき、運転者に応じて記憶媒体に記憶されたドライブポジションを読み出して、運転者の体格、好みに合ったドライブポジションを自動で調整するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−237504号公報
しかし、特許文献1に記載の発明は、車両毎にドライブポジションを記憶するようになっているため、別の車両に乗り換えた際には、乗り換えた車両において、再度ドライブポジションを記憶させなければならないといった問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みたもので、運転者が複数の車両を利用する場合においても、車両機器の調整を自動で行うことを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、センタと通信を行うとともに車両に備えられた座席、ステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダル、ドアフェンダーミラー、ルームミラーの各車両機器の少なくとも1つの位置または角度を当該車両の運転者に合わせて制御する車両機器の制御装置であって、前記車両における各車両機器の設定値をセンタへ送出する送出手段と、車両から送出される各車両機器の設定値に基づいて車両の運転者の身体像データを推定し、当該運転者の身体像データを登録するとともに、運転者が乗り換えた別の車両からの要求に応じて、登録された運転者の身体像に合わせて運転者が乗り換えた別の車両における各車両機器の設定値を算出するセンタから、運転者の身体像に合わせて算出された運転者が乗り換えた別の車両における各車両機器の設定値を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した各車両機器の設定値に基づいて各車両機器の設定を行う制御手段と、を備えたことを特徴としている。
このように、運転者の身体像に合わせて運転者が乗り換えた別の車両における各車両機器の設定値を算出するセンタから、運転者の身体像に合わせて算出された運転者が乗り換えた別の車両における各車両機器の設定値を取得し、取得した各車両機器の設定値に基づいて乗り換えた別の車両における各車両機器の設定が行われるので、運転者が複数の車両を利用する場合においても、車両機器の調整を自動で行うことができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記車両の運転者を撮像する撮像手段を備え、前記送信手段は、前記撮像手段によって撮像された前記車両の運転者の画像を前記センタへ送信することを特徴としている。
このように、送信手段は、撮像手段によって撮像された車両の運転者の画像をセンタへ送信することができる。
また、請求項に記載の発明は、車両に備えられた座席、ステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダル、ドアフェンダーミラー、ルームミラーの各車両機器の少なくとも1つの位置または角度を当該車両の運転者に合わせて制御する車両機器の制御装置と通信を行うセンタであって、車両より送出される各車両機器の設定値に基づいて車両の運転者の身体像データを推定し、当該身体像データを登録する登録手段と、運転者が乗り換えた別の車両からの要求に応じて、登録された運転者の身体像に合わせて運転者が乗り換えた別の車両における各車両機器の設定値を算出する算出手段と、運転者の身体像に合わせて算出した各車両機器の設定値を運転者が乗り換えた別の車両に搭載された車両機器の制御装置へ配信する配信手段と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項に記載の発明のように、前記登録手段は、撮像手段により撮像された車両の運転者の画像に基づき、前記車両の運転者の身体的な特徴を示す身体像データを推定し、推定した前記身体像データを登録することができる。

(第1実施形態)
本発明の一実施形態に係る車両機器の制御装置およびセンタのブロック構成を図1に示す。以下、車載装置1(車両機器の制御装置に相当する)の構成について説明する。
車載装置1は、ステアリング位置制御装置11、座席位置制御装置12、ミラー位置制御装置13、ペダル位置制御装置14、表示装置15、入力キー16、設定登録スイッチ16a、設定要求スイッチ16b、カメラ17、通信機18およびこれらと接続された制御部19を備えている。
ステアリング位置制御装置11は、制御部19からの制御信号(ステアリング位置設定値)に応じて車両のステアリングに設けられたアクチュエータを制御してステアリングの位置および角度を制御する。
座席位置制御装置12は、制御部19からの制御信号(座席位置設定値)に応じて車両の運転席の座席に設けられたアクチュエータを制御して運転席の座席を制御する。運転席の座席は、車両の進行方向に対して、前後方向、左右方向、上下方向に可動し、更に、座席の背もたれの角度も前後方向に可動する。
ミラー位置制御装置13は、制御部19からの制御信号(ミラー位置設定値)に応じて車両の左右に設けられたドアフェンダーミラー(ドアミラーまたはフェンダーミラー)および車室内に設けられたルームミラーの角度を制御する。
ペダル位置制御装置14は、制御部19からの制御信号(ペダル位置設定値)に応じて車両のアクセルペダルおよびブレーキペダルに設けられたアクチュエータを制御してアクセルペダルおよびブレーキペダルの位置を制御する。アクセルペダルおよびブレーキペダルの位置は、車両の進行方向に対して前後方向に平行移動する。
カメラ17は、車室内に複数設けられ、制御部19からの制御信号に応じて車室内を撮像し、撮像した画像の画像情報を制御部19へ出力する。本実施形態におけるカメラ17は、車室内の運転席の座席の位置および運転者を撮像し、撮像した各画像情報を制御部19へ出力する。
表示装置15は、液晶ディスプレイ等の表示画面を有し、制御部19からの信号に応じて液晶ディプレイ等の表示画面に当該映像を表示させる。
入力キー16は、表示装置15の表示画面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置からなり、運転者によるタッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部19に出力する。
設定登録スイッチ16aは、車室内に設けられた押しボタンスイッチにより構成され、運転者のオン操作に応じて、運転者が合わせた車両機器の設定値(ステアリング位置設定値、座席位置設定値、ミラー位置設定値、ペダル位置設定値)のセンタ2への登録を要求する信号を制御部19へ出力する。
設定要求スイッチ16bは、車室内に設けられた押しボタンスイッチにより構成され、運転者のオン操作に応じて、車両機器の自動設定を要求する信号を制御部19へ出力する。
通信機18は、センタ2と無線による通信を行うためのもので、制御部19から入力されるデータを無線信号に変換して送信するとともに、外部から送信される無線信号を受信して制御部19へ出力する。
制御部19は、通常のコンピュータとして構成されており、内部にはCPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。制御部19は、ROMから読み出したプログラムを実行し、その実行の際にはROM、RAM、フラッシュメモリから情報を読み出し、RAM、フラッシュメモリに対して情報の書き込みを行い、I/Oを介してステアリング位置制御装置11、座席位置制御装置12、ミラー位置制御装置13、ペダル位置制御装置14、表示装置15、入力キー16、設定登録スイッチ16a、設定要求スイッチ16b、カメラ17、通信機18等と信号の授受を行う。
制御部19は、運転者による入力キー16操作に応じて、ステアリング位置制御装置11、座席位置制御装置12、ミラー位置制御装置13、ペダル位置制御装置14の各アクチュエータを制御し、車両に備えられた座席、ステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダル、ドアフェンダーミラー、ルームミラーの各車載機器の位置または角度を調整する。
また、制御部19は、通信機18を介してセンタ2から受信したステアリング位置制御装置11、座席位置制御装置12、ミラー位置制御装置13、ペダル位置制御装置14の各制御情報に基づいて上記車両機器の位置または角度を調整する。
次に、センタ2について説明する。センタ2は、計算装置21、記憶装置22、通信機23および制御部24の各ブロックを備えたサーバにより構成される。
計算装置21は、車載装置1から送信された情報に基づいて、運転者毎の身体像データを計算する。運転者の身体像データとしては、運転者の身長、腕の長さ、足の長さ、目の高さ、座高があげられる。
記憶装置22は、計算装置21によって計算された運転者毎の身体像データやユーザ登録された運転者のユーザ識別情報や暗証番号などを記憶する。
通信機23は、外部と通信を行うためのもので、複数の車両に備えられた車載装置1とそれぞれ双方向の通信を行うことができるようなっている。
制御部24は、プログラムが記憶されたROMまたはハードディスクなどの記憶媒体およびこの記憶媒体からプログラムを読み出して実行することで作動するCPU(いずれも図示せず)を有する。またこのCPUは、プログラムの命令に従って計算装置21、記憶装置22および通信機23と制御信号やデータのやりとりを行う。
次に、車両に備えられた車両機器の設定について説明する。図2(a)は、車両上方からみた車両機器の座標を示した図で、図2(b)は、車両側方からみた車両機器の座標を示した図である。図に示すように、シート(座席)、ステアリング、ドアフェンダーミラー、アクセルペダルなどの取り付け位置は、アクセルペダルの最前位置を原点(0、0、0)とした座標(x、y、x)および角度により定義されている。
また、これらの車両機器の取り付け位置は、車種によって異なるため、車種毎に車両機器の制御情報を補正する必要がある。このため、センタ2の記憶装置22には、予め車種の違いによる車両機器の制御情報を補正するための補正情報が記憶されている。
次に、図3、図4を参照して、運転者が、車載装置1が搭載された自動車Aから車載装置1が搭載された自動車Bへ乗り換える際の作動について説明する。図3は、運転者が自動車Aから自動車Bへ乗り換える際の作動を示したシーケンス図である。また、図4は、運転者が自動車Aから自動車Bへ乗り換える際のデータの流れを示した図である。
まず、運転者は、自動車Aに乗り込むと、車載装置1の入力キー16の操作によりステアリング、座席、ミラー、ペダルの位置または角度の調整を行い、調整が終了すると設定登録スイッチ16aを操作する。
自動車Aの車載装置1は、この運転者の設定登録スイッチ16aの操作に応じて、所定のユーザ確認処理を行った後、カメラ17で車室内を撮像し、撮像した車室内の画像および車両機器の各制御情報(各設定値)をセンタ2へ送信する。なお、自動車Aの車載装置1からセンタ2へ送信される情報には、図4の自動車A用の情報に示したような、座席位置設定値、ステアリング位置設定値、ペダル位置設定値、ミラー位置設定値、カメラの画像の他に、ユーザを識別するための識別情報、車種を示す車種情報が含まれる(100)。
センタ2の制御部23は、自動車Aの車載装置1から送信された情報(座席位置設定値、ステアリング位置設定値、ペダル位置設定値、ミラー位置設定値および運転者の画像)に基づいて、自動車Aの運転者の身体像データを推定する。具体的には、運転者の身体像データとして、運転者の身長、腕の長さ、足の長さ、目の高さ、座高を推定する(200)。
そして、センタ2の制御部23は、推定した運転者の身体像データをセンタ2の記憶装置22に保存する(210)。
このようにして、センタ2の記憶装置22には運転者毎の身体像データが登録される。
この後、運転者は、自動車Aから自動車Bに乗り換えると、自動車Bの車載装置1の設定要求スイッチ16bを操作する。
自動車Bの車載装置1は、この運転者による設定要求スイッチ16bを操作に応じて、所定のユーザ確認処理を行った後(300)、ユーザを識別するための識別情報、自動車Bの情報(車種)および自動車Bの車両機器の制御情報(設定値)を要求する信号をセンタ2へ送信して、自動車Bの車両機器の制御情報(設定値)を要求する(400)。
センタ2の制御部23は、自動車Bの車載装置1から送信されたユーザを識別するための情報に基づき、記憶装置22に記憶された身体像データのリストから自動車Bの運転者の身体像データを読み出し、読み出した身体像データに合った車両機器の制御情報を求め、更に、センタ2の記憶装置22に記憶された補正情報に基づいて、車種の違いによる車両機器の制御情報の補正を行う。
このようにして、センタ2の制御部23は、自動車Bの運転者の身体像データに合った車両機器1の制御情報(自動車B用設定値)を計算し(220)、計算した自動車B用設定値を自動車Bの車載装置1へ配信する(230)。
次に、自動車Bの車載装置1は、センタ2から送信された車両機器の制御情報(自動車B用設定値)に基づいて、自動車Bの車両機器を自動で設定し(600)、本処理を終了する。
次に、図5を参照して、図3の100に示した、自動車Aの車載装置1の制御部19による設定値送信処理について説明する。図5は、制御部19による設定値送信処理のフローチャートである。
運転者は、自動車Aに乗り込むと、車載装置1の入力キー16の操作によりステアリング、座席、ミラー、ペダルの位置および角度の調整を行い、調整が終了すると、設定登録スイッチ16aを操作する。制御部19は、この運転者による設定登録スイッチ16aの操作に応じて、図5に示す処理を開始する。
まず、自動車Aの運転者がユーザ登録済みであるか否かを判定する。具体的には、表示装置15にユーザ確認の入力を促す画面を表示させ、入力キー16から運転者の操作に応じて入力されるユーザ識別情報および暗証番号をセンタ2へ送信し、センタ2から返信される情報に基づき、自動車Aの運転者がユーザ登録済みであるか否かを判定する(S102)。
なお、センタ2の制御部24は、車載装置1から送信されるユーザ識別情報が、記憶装置22に既に登録されているか否かに基づき、ユーザ登録されているか否かを判定する。制御部24は、車載装置1から送信されたユーザ識別情報が記憶装置22に既に登録されている場合、ユーザ登録済みである旨の情報を送信し、車載装置1から送信されたユーザ識別情報が記憶装置22に登録されていない場合、ユーザ登録済みでない旨の情報を送信する。また、制御部24は、車載装置1から送信されたユーザ識別情報および暗証番号が記憶装置22に登録されているものと一致した場合、ユーザが本人である旨の情報を送信し、車載装置1から送信されたユーザ識別情報が記憶装置22に登録されているものの暗証番号が記憶装置22に登録されているものと異なる場合、ユーザが本人でない旨の情報を送信する。
車載装置1の制御部19は、S102において、センタ2からユーザ登録済みでない旨の情報を受信した場合、ユーザ登録済みでないと判定し(S102でNOと判定)、ユーザ登録処理を行う。
具体的には、表示装置15に「ユーザ登録されていません」といった内容を表示させるとともに、ユーザ登録の入力を促す画面を表示させる。そして、このユーザ登録の入力を促す画面の表示に従って、入力キー16から運転者の操作に応じて入力されるユーザ識別情報および暗証番号をセンタ2へ送信することによりユーザ登録処理を行い(S104)、S108へ進む。
なお、センタ2の制御部24は、これらのユーザ識別情報および暗証番号を車載装置1から受信すると記憶装置22に新規ユーザとしてユーザ登録する。
また、S102において、センタ2からユーザ登録済みである旨の情報を受信した場合、ユーザ登録済みであると判定し(S102でYESと判定)、センタ2から返信された情報に基づいて、ユーザが本人であるか否かを判定する。具体的には、センタ2からユーザが本人である旨の情報を受信した場合、ユーザが本人であると判定し(S106でYESと判定)、S108へ進む。
S108では、図示しないスピーカに音声信号を出力し、「カメラによる撮影を開始します。車両前方を見てください。」といったアナウンスを行わせる。
次に、撮像を指示する制御信号をカメラ17に出力し、カメラ17から出力される車室内の運転席の座席の位置および運転者の各画像情報を一時的に制御部19のRAMに記憶する(S110)。
次に、ステアリング位置制御装置11への制御情報(ステアリング位置設定値)、座席位置制御装置12への制御情報(座席位置設定値)、ミラー位置制御装置13への制御情報(ミラー位置設定値)、ペダル位置制御装置14への制御情報(ペダル位置設定値)およびRAMに記憶した車室内の運転席の座席の位置および運転者の各画像情報をセンタ2へ送信する(112)。
なお、制御部19のフラッシュメモリには、車載装置1の車両への取り付け時に、作業者の入力キー16の操作によって予め車種を示す車種情報が記憶されている。センタ2へ送信される情報には、この車種を示す車種情報も含まれる。
このように、車両機器の制御情報、車室内の画像情報および車種情報をセンタ2へ送信して、本設定値送信処理を終了する。
また、S102において、センタ2からユーザが本人でない旨の情報を受信した場合、ユーザが本人でないと判定し(S106でNOと判定)、本設定値送信処理を終了する。
次に、図6を参照して、図3の200に示した身体像データの計算処理について説明する。図6は、センタ2の制御部24による身体像データの計算処理を示すフローチャートである。センタ2の制御部24は、車載装置1の制御部19による設定値送信処理によって送信された各種情報を受信すると、身体像データの計算処理を行う。ここでは、車載装置1から送信された車室内の運転席の座席の位置および運転者の各画像情報に基づき、運転者の身体像データを求める例について示す。
まず、車載装置1の制御部19による設定値送信処理によって送信された車室内の運転席の座席の位置および運転者の各画像情報に基づき、座席の位置および運転者の目の高さを推定する。具体的には、画像認識処理により、運転席の座席の位置が予め定められた基準点からどれだけ前に出ているかを推定するとともに、画像認識処理により運転者の目の高さを推定する(S202)。
次に、座席の位置に基づき、運転者の腕の長さおよび運転者の足の長さを推定する。具体的には、センタ2の記憶装置22には、予め座席の位置に対する運転者の腕の長さおよび運転者の足の長さについての雛形が作成されており、この雛形を利用して座席の位置から運転者の腕の長さ、運転者の足の長さを推定する。したがって、例えば、座席の位置が車両進行方向に対して50cm前方に位置すると推定した場合、雛形を利用して腕の長さは50cm、足の長さは90cmであると推定することができる(S204)。
次に、推定した運転者の腕の長さに基づき、運転者の身長を計算する。例えば、数式1を用いて、運転者の腕の長さから運転者の身長を計算する(S206)。
(数1)
(身長)=(腕の長さ×2)+30
次に、運転者の足の長さおよび運転者の身長に基づき、運転者の座高を計算する。例えば、数式2を用いて、運転者の足の長さおよび運転者の身長から運転者の座高を計算する(S208)。
(数2)
(座高)=(身長)−(足の長さ)
このように、運転者の身体的な特徴を示す身体像データを求め、この身体像情報を記憶装置22に記憶し、本身体像データの計算処理を終了する。
次に、図7を参照して、図3に示した自動車Bの車載装置1の制御部19の処理について説明する。図7は、車載装置1の制御部19の処理を示すフローチャートである。
運転者は、自動車Bに乗り込むと、設定要求スイッチ16bを操作する。制御部19は、この運転者の操作によって、設定要求スイッチ16bから車両機器の自動設定を要求する信号が入力されると、図7に示す処理を開始する。
なお、図7におけるS302、S304、S306の各処理は、図5で説明したS102、S104、S106の各処理と同一であるため説明を省略する。
S308において、センタ2の記憶装置22に運転者の身体像データが登録されているか否かに基づき、運転者の身体像データがあるか否かを判定する。具体的には、運転者の身体像データがあるか否かを問い合わせる信号をセンタ2に送信し、センタ2から返信される情報に基づいて、センタ2の記憶装置22に運転者の身体像データがあるか否かを判定する(S308)。
ここで、センタ2から運転者の身体像データが登録されている旨の情報を受信した場合、運転者の身体像データがあると判定し(S308でYESと判定)、図示しないスピーカに音声信号を出力し、「座席、ステアリングなどの調整を開始します。危険なので動かないでください。」といったアナウンスを行わせる(S310)。
そして、センタ2から送信される自動車B用設定値を制御部19のRAMにダウンロードする(S312)。なお、自動車B用設定値には、図4に示したように、座席位置設定値、ステアリング位置設定値、ペダル位置設定値、ミラー位置設定値が含まれる。
次に、制御部19のRAMにダウンロードした座席位置設定値、ステアリング位置設定値、ペダル位置設定値、ミラー位置設定値に基づき、ステアリング位置制御装置11、座席位置制御装置12、ミラー位置制御装置13、ペダル位置制御装置14を制御する。
このように、車両機器を自動設定し(S314)、本処理を終了する。
なお、S308において、センタ2から運転者の身体像データがない旨の情報を受信した場合、運転者の身体像データがないと判定し(S308でNOと判定)、本処理を終了する。
上記したように、車載装置1は、センタ2から、車両の運転者の身体的な特徴に合わせて算出された車両機器を制御するための制御情報を取得し、取得した制御情報に基づいて車両機器の位置または角度を制御するので、運転者が複数の車両を利用する場合においても、車両機器の調整を自動で行うことができる。
なお、上記実施形態において、送信手段は図3の400に示した処理に相当し、取得手段は図3の200に示した処理に相当し、制御手段は図3600に示した処理に相当し、撮像手段は図5のS110の処理に相当し、送信手段は図5のS112の処理に相当する。また、識別手段は図7のS302、S306の処理に相当し、登録手段は図7のS304の処理に相当し、算出手段は図3の220に示した処理に相当し、配信手段は図3の230に示した処理に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、図3の200で示したように、センタ2の制御部24が運転者の身体像データの計算を行う例について示したが、例えば、ユーザがPC(パーソナルコンピュータ)を用いて運転者の身体像データを入力し、入力した運転者の身体像データを通信回線あるいは記憶媒体を介してセンタ2の記憶装置22に転送することにより運転者の身体像データを登録するようにしてもよい。
また、ユーザが自動車を購入した際に、例えば、販売店に設けられたPC(パーソナルコンピュータ)から身体像データをセンタ2の記憶装置22に登録してもよい。
また、上記実施形態では、カメラ17により車室内の運転席の座席の位置および運転者を撮像する例について示したが、座席の位置に限定されるものではなく、例えば、ステアリングの位置、アクセルペダルの位置、ブレーキペダルの位置を撮像するようにしてもよい。
また、例えば、運転者が座席の位置を調整した場合には座席の位置を撮像し、運転者がステアリングの位置を調整した場合にはステアリングの位置を撮像するといったように、運転者が調整した車両機器を撮像するようにしてもよい。
また、カメラ17により車室内の運転席の運転者を撮像する際に、まず、シート(座席)をシートの可動範囲の最も後方まで移動させ、そこからシートを自動で車両前方へ移動させ、運転者がブレーキを踏んだ位置でシートの移動を停止させ、このシートが停止した位置を撮像ポジションとしてもよい。
また、上記実施形態では、センタ2の制御部24は、車載装置1のカメラ17で撮影した座席の画像に基づいて、運転者の身長、腕の長さ、足の長さ、目の高さ、座高を推定する例を示したが、図4に示した自動車Aからセンタ2へ送信されるデータに示すように、座席位置設定値、ステアリング位置設定値、ペダル位置設定値、ミラー位置設定値などの車両機器の状態に基づいて、運転者の身長、腕の長さ、足の長さ、目の高さ、座高を推定してもよい。
また、図3、図4に示したように運転者が自動車Aから自動車Bに乗り換える場合、センタ2の制御部24は、自動車Aと自動車Bの車種が同一車種と見なせるか否かを判定し、同一車種と見なせると判定した場合、運転者の身長、腕の長さ、足の長さ、目の高さ、座高を推定することなく、自動車Aから送信された座席位置設定値、ステアリング位置設定値、ペダル位置設定値、ミラー位置設定値などの車両機器の状態を自動車Bにそのまま転送してもよい。この場合、自動車Bの車載装置1は、センタ2によって転送された自動車Aの車両機器の状態に基づき、車両機器の状態を自動車Aと同じ状態に設定することができる。
また、上記実施形態では、カメラ17により車両内の座席の位置を撮像し、撮像した画像情報に基づいて、運転者の身長、腕の長さ、足の長さ、目の高さ、座高を推定する例を示したが、図8に示すように、カメラ17により車両内の運転者の画像を撮像し、撮像した画像情報に基づいて運転者の身長、腕の長さ、足の長さ、目の高さ、座高を推定するようにしてもよい。この場合、画像認識処理により、予め定められた測定基準点と特徴点の距離に基づいて、運転者の身長、腕の長さ、足の長さ、目の高さ、座高を計算すればよい。
また、上記実施形態では、ステアリング位置制御装置11、座席位置制御装置12、ミラー位置制御装置13、ペダル位置制御装置14の各アクチュエータを制御し、車両に備えられた座席、ステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダル、ドアフェンダーミラー、ルームミラーの各車載機器の位置または角度を調整する例について示したが、各車載機器の少なくとも1つの位置または角度を調整するようにしても良い。
本発明の一実施形態に係る車両機器の制御装置およびセンタのブロック構成を示す図である。 車両機器の位置の定義についての説明図である。 運転者が自動車Aから自動車Bへ乗り換える際の作動を示したシーケンス図である。 運転者が自動車Aから自動車Bへ乗り換える際のデータの流れを示した図である。 自動車Aの車載装置の制御部による設定値送信処理を示すフローチャートである。 センタの制御部による身体像データの計算処理を示すフローチャートである。 自動車Bの車載装置の制御部の処理を示すフローチャートである。 カメラにより撮像した運転者の画像情報に基づいて運転者の身体像データを求める例についての説明図である。
符号の説明
1…車載装置、11…ステアリング位置制御装置、12…座席位置制御装置、
13…ミラー位置制御装置、14…ペダル位置制御装置、15…表示装置、
16…入力キー、16a…設定要求スイッチ、16b…設定登録スイッチ、
17…カメラ、18…通信機、19…制御部、2…センタ、21…計算装置、
22…記憶装置、23…通信機、24…制御部。

Claims (4)

  1. センタと通信を行うとともに車両に備えられた座席、ステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダル、ドアフェンダーミラー、ルームミラーの各車両機器の少なくとも1つの位置または角度を当該車両の運転者に合わせて制御する車両機器の制御装置であって、
    前記車両における前記各車両機器の設定値を前記センタへ送出する送出手段と、
    前記車両から送出される前記各車両機器の設定値に基づいて前記車両の運転者の身体像データを推定し、当該運転者の身体像データを登録するとともに、前記運転者が乗り換えた別の車両からの要求に応じて、前記登録された運転者の身体像に合わせて前記運転者が乗り換えた別の車両における前記各車両機器の設定値を算出する前記センタから、前記運転者の身体像に合わせて算出された前記運転者が乗り換えた別の車両における前記各車両機器の設定値を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記各車両機器の設定値に基づいて前記各車両機器の設定を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする車両機器の制御装置。
  2. 前記車両の運転者を撮像する撮像手段を備え、
    前記送信手段は、前記撮像手段によって撮像された前記車両の運転者の画像を前記センタへ送信することを特徴とする請求項1に記載の車両機器の制御装置。
  3. 車両に備えられた座席、ステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダル、ドアフェンダーミラー、ルームミラーの各車両機器の少なくとも1つの位置または角度を当該車両の運転者に合わせて制御する車両機器の制御装置と通信を行うセンタであって、
    前記車両より送出される前記各車両機器の設定値に基づいて前記車両の運転者の身体像データを推定し、当該身体像データを登録する登録手段と、
    前記運転者が乗り換えた別の車両からの要求に応じて、前記登録された運転者の身体に合わせて前記運転者が乗り換えた別の車両における前記各車両機器の設定値を算出する算出手段と、
    記運転者の身体に合わせて算出した前記各車両機器の設定値を前記運転者が乗り換えた別の車両に搭載された車両機器の制御装置へ配信する配信手段と、を備えたことを特徴とするセンタ。
  4. 前記車両には、前記車両の運転者を撮像する撮像手段が備えられ、当該撮像手段により撮像された前記車両の運転者の画像が前記センタへ送信されるようになっており、
    前記登録手段は、前記撮像手段により撮像された前記車両の運転者の画像に基づき、前記車両の運転者の身体的な特徴を示す身体像データを推定し、推定した前記身体像データを登録することを特徴とする請求項に記載のセンタ。
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