JP7028708B2 - 駐車支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車両を目標駐車位置へと移動させるときに自車両の周辺領域の画像を表示装置に表示させるとともに当該周辺領域の画像に所定の図形を重ねて表示させる駐車支援装置に関する。
従来から、自車両を目標駐車位置に駐車させるとき、自車両の運転者が運転操作(駐車のための操作)を容易に行うことができるように、所定の画像を表示装置に表示させる駐車支援装置が知られている。所定の画像は、車載カメラ(撮像装置)により撮像された「自車両の周辺領域の画像」と、その周辺領域の画像に重ねて表示される所定の図形と、を含む。
所定の図形は、例えば、目標駐車位置及び切返し位置等が周辺領域の画像のどこに存在するかを運転者に認識させるための図形である(特許文献1を参照。)。以下、このような機能を有する所定の図形は、便宜上「案内図形」と称呼される。
特開2015-76645号公報
案内図形は、目標駐車位置及び切返し位置等が運転者に違和感なく認識されるようにするために、あたかも路面上に描かれているように表示されることが望ましい。一方、周辺領域の画像を撮像する車載カメラは一般に広角レンズを備える。従って、表示装置に表示される周辺領域の画像は、その画像の中央部において湾曲の程度が最も小さく、その画像の中央部から離れるほど湾曲の程度が大きい画像になる。
従って、案内図形が周辺領域の画像の中央部から遠い部分に表示される場合、その案内図形の形状が大きく歪んでしまうので、その案内図形の意味を運転者が認識し難くなるという問題がある。
本発明は上述した課題に対処するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、案内図形が周辺領域の画像の中央部から遠い部分に表示される場合であっても、その案内図形の意味を運転者が容易に認識することができる可能性を高めた駐車支援装置(以下、「本発明装置」とも称呼される。)を提供することにある。
本発明装置は、
自車両(SV)の周辺領域を撮像することにより当該周辺領域の撮像データを取得する撮像装置(84)と、
前記自車両の乗員に対して画像を表示可能な表示装置(73)と、
前記撮像データに基づいて前記周辺領域の画像を前記表示装置に表示させる表示制御部(10)と、
前記自車両を駐車するための運転が開始される以前の所定時点である目標決定時点において前記自車両の目標駐車位置及び前記自車両の位置から前記目標駐車位置までの目標移動経路を少なくとも前記撮像データに基づいて決定する(ステップ840)目標決定部(10)と、
を備え、
前記表示制御部は、前記目標移動経路に沿って前記自車両が移動する場合に前記自車両が停止すべき目標停止位置と前記自車両が前記目標停止位置に到達したときに前記自車両が向くべき向きとを示し且つ前記周辺領域の路面上に仮想的に描かれる特定形状を有する図形を、前記表示装置に前記周辺領域の画像に重ねて表示させる(ステップ950)ように構成された、
駐車支援装置において、
前記表示制御部は、前記自車両の現時点における位置と前記目標停止位置との間の距離である判定用距離に応じて前記特定形状を変更するよう(ステップ950、ステップ1040、ステップ1060、ステップ1070)に構成される。
これによれば、判定用距離に応じて、表示装置に表示させる周辺領域の画像に含まれる特定形状を有する図形の特定形状を変更する。従って、本発明装置は、特定形状を有する図形が周辺領域の画像中央部から遠い部分に表示されるときに、その図形が示している意味(意図)を認識できるような形状に、特定形状を変更できる。その結果、特定形状を有する図形が周辺領域の画像中央部から遠い部分に表示される場合であっても、特定形状を有する図形の意味を運転者が容易に認識することができる可能性を高めることができる。
本発明装置において、更に、
前記目標決定部は、
前記自車両の1回の後進及び前記自車両の1回の前進の何れか一方のみによって前記自車両を前記目標駐車位置まで移動できない場合、前記自車両を前記目標決定時点での前記自車両の位置から前記自車両の進行方向を切り替える切返し位置まで移動させる第1経路と、前記自車両を前記切返し位置から前記目標駐車位置まで移動させる第2経路と、からなる経路を前記目標移動経路として決定する(ステップ840)ように構成され、
前記表示制御部は、
前記目標移動経路が前記第1経路及び前記第2経路を含む場合、
前記切返し位置を前記目標停止位置として決定し、
前記自車両が前記切返し位置に到達した場合に前記自車両の車体の進行方向の端部を含む部分が占めるべき領域に対応した第1図形と、前記自車両が前記切返し位置に到達するときの前記自車両が向くべき向きを特定する矢印形状を有し且つその基端部が前記自車両側に位置しその先端部が前記第1図形側に位置する第2図形と、からなる図形を、前記特定形状を有する図形として採用し、
前記第2図形と前記第1図形との間の距離を、前記判定用距離に応じた距離にすることにより、前記特定形状を変更する(ステップ950、ステップ1040、ステップ1060、ステップ1070)、
ように構成される。
これによれば、第2図形と前記第1図形との間の距離を判定用距離に応じた距離にすることにより、特定形状を有する図形の特定形状を変更する。従って、本発明装置の一態様は、特定形状を有する図形が周辺領域の画像中央部から遠い部分に表示されるときに、その図形が示している意味(意図)を認識できるような形状に、特定形状を変更できる。その結果、特定形状を有する図形が周辺領域の画像中央部から遠い部分に表示される場合であっても、特定形状を有する図形の意味を運転者が容易に認識することができる可能性を高めることができる。
本発明装置の一態様において、
前記表示制御部は、
前記判定用距離が第1所定距離未満である場合、前記第2図形と前記第1図形との間の前記距離を、0又は0より大きい所定距離である第1距離にし、
前記判定用距離が第1所定距離以上第2所定距離以下である場合、前記第2図形と前記第1図形との間の前記距離を、前記第1距離より大きい所定距離であって前記判定用距離に比例して大きくなる所定距離である第2距離にする、ように構成される。
これによれば、特定形状を有する図形の表示位置が周辺領域の画像中央部から遠くなるほど当該図形の歪み度合いが大きくなるのに対して、その図形の歪み度合いに応じて特定形状を変更することができる。従って、本発明装置の一態様は、特定形状を有する図形が周辺領域の画像中央部から遠い部分に表示される場合であっても、特定形状を有する図形の意味を運転者が容易に認識することができる可能性を高めることができる。
本発明装置の一態様において、
前記表示制御部は、
前記判定用距離が前記第2所定距離より大きい場合、前記第2図形と前記第1図形との間の前記距離を、前記判定用距離が前記第2所定距離であるときの前記第2距離と等しい所定距離である第3距離にする、ように構成される。
これによれば、特定形状を有する図形の表示位置が周辺領域の画像中央部からかなり遠く、当該特定形状を有する図形の歪み度合いがかなり大きい場合に、第2図形と第1図形との間の距離が上記第3距離に維持された特定形状に変更することができる。従って、本発明装置の一態様は、特定形状を有する図形が周辺領域の画像中央部からかなり離れた部分に表示される場合であっても、特定形状を有する図形の意味を運転者が容易に認識することができる可能性を高めることができる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
図1は本発明の実施形態に係る駐車支援装置の概略構成図である。 図2はレーダセンサ、第1超音波センサ、第2超音波センサ及びカメラの配置を表す車両の平面図である。 図3は駐車支援制御を説明するための平面図である。 図4はタッチパネルに表示される画像の一例を示す概略図である。 図5はタッチパネルに表示される画像の一例を示す概略図である。 図6は駐車支援制御を説明するための平面図である。 図7はタッチパネルに表示される画像の一例を示す概略図である。 図8は運転支援ECUのCPUが実行するルーチンを表すフローチャートである。 図9は運転支援ECUのCPUが実行するルーチンを表すフローチャートである。 図10は運転支援ECUのCPUが実行するルーチンを表すフローチャートである。 図11はx-z座標系を説明するための平面図である。 図12は駐車支援制御を説明するための平面図である。 (A)は案内図形の基本態様を示す概略図である。(B)は案内図形の第1表示態様を示す概略図である。(C)は案内図形の第2表示態様を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態に係る駐車支援装置(以下、「本実施装置」とも称呼される。)について説明する。なお、実施形態の全図において、同一又は対応する部分には同一の符号を付す。
<構成>
図1に示されるように、本実施装置は、運転支援ECU10を備えている。本実施装置は、車両SV(図2を参照。)に適用される。車両SVは、他の車両と区別するために「自車両SV」と称呼される場合がある。なお、以下において、運転支援ECU10は、単に「DSECU」と称呼される。
DSECUは、マイクロコンピュータを主要部として備える。このマイクロコンピュータは、CPU10a、RAM10b、ROM10c及びインターフェース(I/F)10d等を含む。CPU10aはROM10cに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。
なお、本明細書において、ECUは電気制御装置(Electric Control Unit)を意味する。ECUは、CPU、RAM、ROM及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを含む。CPUはROMに格納されたインストラクションを実行することにより各種機能を実現するようになっている。
自車両SVは、エンジンECU20、ブレーキECU30、電動パワーステアリングECU(以下、「EPS・ECU」と称呼する。)40、メータECU50、SBW(Shift-by-Wire)・ECU60、及び、ナビゲーションECU70を備えている。これらのECUは、CAN(Controller Area Network)90を介して相互に情報を送信可能及び受信可能に接続されている。従って、特定のECUに接続されたセンサの検出値は他のECUにも送信されるようになっている。
エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21に接続されている。エンジンアクチュエータ21は、内燃機関22のスロットル弁の開度を変更するスロットル弁アクチュエータを含む。エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21を駆動することによって、内燃機関22が発生するトルクを変更することができる。
従って、エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21を制御することによって、自車両SVの駆動力を制御することができる。なお、自車両SVが、ハイブリッド車両である場合、エンジンECU20は、車両駆動源としての「内燃機関及び電動機」の何れか一方又は両方によって発生する自車両SVの駆動力を制御することができる。更に、自車両SVが電気自動車である場合、エンジンECU20は、車両駆動源としての電動機によって発生する自車両SVの駆動力を制御することができる。
ブレーキECU30は、ブレーキアクチュエータ31に接続されている。ブレーキアクチュエータ31は、ブレーキECU30からの指示に応じてブレーキキャリパ32bに内蔵されたホイールシリンダに供給する油圧を調整し、その油圧によりブレーキパッドをブレーキディスク32aに押し付けて摩擦制動力を発生させる。従って、ブレーキECU30は、ブレーキアクチュエータ31を制御することによって、自車両SVの制動力を制御することができる。
EPS・ECU40は、アシストモータ(M)41に接続されている。アシストモータ41は、自車両SVの図示しない「操舵ハンドル、操舵ハンドルに連結されたステアリングシャフト及び操舵用ギア機構等を含むステアリング機構」に組み込まれている。
EPS・ECU40は、ステアリングシャフトに設けられた操舵トルクセンサ(図示省略)によって、運転者が操舵ハンドルに入力した操舵トルクを検出し、この操舵トルクに基づいてアシストモータ41を駆動する。EPS・ECU40は、このアシストモータ41の駆動によってステアリング機構に操舵トルク(操舵アシストトルク)を付与し、これにより、運転者の操舵操作をアシストすることができる。
加えて、EPS・ECU40は、後述の駐車支援制御の実行中にCAN90を介してDSECUから操舵指令を受信した場合、その操舵指令に基づいてアシストモータ41を駆動する。従って、DSECUは、EPS・ECU40を介して自車両SVの転舵輪の操舵角を自動的に(即ち、運転者による操舵操作を必要とせずに)変更することができる。即ち、DSECUは、「駐車のための自動操舵制御(駐車操舵支援制御)」を実行することができる。
メータECU50は、表示器51に接続されている。表示器51は、運転席の正面に設けられたマルチインフォーメーションディスプレイである。表示器51は、車速及びエンジン回転速度等の計測値の表示に加えて、各種の情報を表示する。
SBW・ECU60は、シフト位置センサ61に接続されている。シフト位置センサ61は、変速操作部の可動部としてのシフトレバーの位置を検出する。シフトレバーの位置は、駐車位置(P)、前進位置(D)、後進位置(R)及びニュートラル位置(N)等を含む。SBW・ECU60は、シフトレバーの位置をシフト位置センサ61から受け取り、そのシフトレバー位置に基づいて自車両SVの図示しない「変速機及び/又は駆動方向切替え機構」を制御する。即ち、SBW・ECU60は、自車両SVの「変速段及び駆動方向」を制御する「シフト制御」を行う。
より具体的に述べると、SBW・ECU60は、シフトレバーの位置が「P」であるとき、駆動輪に駆動力が伝達されず、自車両SVが機械的に停止位置にロックされるように、変速機及び/又は駆動方向切替え機構を制御する。SBW・ECU60は、シフトレバーの位置が「D」であるとき、駆動輪に自車両SVを前進させる駆動力が伝達されるように変速機及び/又は駆動方向切替え機構を制御する。
SBW・ECU60は、シフトレバーの位置が「R」であるとき、駆動輪に自車両SVを後進させる駆動力が伝達されるように変速機及び/又は駆動方向切替え機構を制御する。更に、SBW・ECU60は、シフトレバーの位置が「N」であるとき、駆動輪に駆動力が伝達されないように変速機及び/又は駆動方向切替え機構を制御する。SBW・ECU60は、シフト位置センサ61から受け取ったシフトレバーの位置に関する信号をDSECUに出力する。
ナビゲーションECU70は、自車両SVの現在位置を検出するためのGPS信号を受信するGPS受信機71、地図情報を記憶した地図データベース72及びタッチパネル73等を備えている。タッチパネル73は、タッチパネル式ディスプレイであり、地図及び画像等の表示を行うことができる。よって、タッチパネル73は、便宜上、「表示装置」又は「表示部」とも称呼される。ナビゲーションECU70は、自車両SVの位置と地図情報とに基づいて自車両SVの経路誘導を行うようになっている。以下では、タッチパネル73に地図上における自車両SVの現在位置が表示されているときの表示モードをナビゲーションモードと称する。
タッチパネル73に表示される画像の表示モードは、ナビゲーションモードの他に、IPAモードを含む。IPAモードは、駐車支援制御が実行されるときに、運転支援画像が表示される表示モードである。駐車支援制御とは、自車両SVの駐車時(又は出庫時)に操舵ハンドルを自動操舵することにより運転者による駐車操作(又は出庫操作)を支援する周知の制御である。なお、駐車支援制御は、(Intelligent Parking Assist:IPA)とも称呼される。駐車支援制御は、後述のように複数の駐車支援モードを有する。
タッチパネル73の近傍にはホームボタン(図示省略)が設けられている。表示モードがIPAモードである場合にホームボタンが押下されると、表示モードがナビゲーションモードに切り替えられる。表示モードがナビゲーションモードである場合にホームボタンが押下されると、表示モードがIPAモードに切り替えられる。
DSECUには、複数のレーダセンサ81a乃至81e、複数の第1超音波センサ82a乃至82d、複数の第2超音波センサ83a乃至83h、複数のカメラ84a乃至84d、駐車支援スイッチ85及び車速センサ86が接続されている。複数のレーダセンサ81a乃至81eは「レーダセンサ81」と総称される。複数の第1超音波センサ82a乃至82dは「第1超音波センサ82」と総称される。複数の第2超音波センサ83a乃至83dは「第2超音波センサ83」と総称される。複数のカメラ84a乃至84dは「カメラ(撮像装置)84」と総称される。
レーダセンサ81は、ミリ波帯の電波(以下、「ミリ波」と称呼する。)を利用する周知なセンサである。レーダセンサ81は、自車両SVと立体物との距離、自車両SVと立体物との相対速度、自車両SVに対する立体物の相対位置(方向)等を特定する物標情報を取得し、物標情報をDSECUに出力する。
レーダセンサ81(81a乃至81e)のそれぞれは図2に示される車体200のそれぞれの位置に配設され、以下に述べるように、それぞれに対応する領域に存在する立体物の物標情報を取得する。
センサ81aは自車両SVの右前方領域に存在する立体物の物標情報を取得する。センサ81bは自車両SVの前方領域に存在する立体物の物標情報を取得する。センサ81cは自車両SVの左前方領域に存在する立体物の物標情報を取得する。センサ81dは自車両SVの右後方領域に存在する立体物の物標情報を取得する。センサ81eは自車両SVの左後方領域に存在する立体物の物標情報を取得する。
第1超音波センサ82及び第2超音波センサ83のそれぞれ(以下、これらを区別する必要がない場合、「超音波センサ」と総称する。)は、超音波を利用する周知なセンサである。即ち、超音波センサのそれぞれは、超音波を所定の範囲に送信し、立体物によって反射された反射波を受信し、超音波の送信から受信までの時間に基づいて立体物の有無及び立体物までの距離を検出する。第1超音波センサ82は、第2超音波センサ83に比べて、自車両SVに対して比較的遠い位置にある立体物の検出に用いられる。超音波センサのそれぞれは図2に示される車体200のそれぞれの位置に配設されている。
第1超音波センサ82のそれぞれは、以下に述べる領域(検出領域)に存在する立体物と超音波センサのそれぞれとの距離を取得する。第1超音波センサ82aの検出領域は自車両SVの前部且つ右側の領域である。第1超音波センサ82bの検出領域は自車両SVの前部且つ左側の領域である。第1超音波センサ82cの検出領域は自車両SVの後部且つ右側の領域である。第1超音波センサ82dの検出領域は自車両SVの後部且つ左側の領域である。第2超音波センサ83a乃至83dのそれぞれの検出領域は自車両SVの前方の領域である。第2超音波センサ83e乃至83hのそれぞれの検出領域は自車両SVの後方の領域である。
カメラ84(84a乃至84d)のそれぞれは、CCD(charge coupled device)又はCIS(CMOS image sensor)からなる撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。カメラ84のそれぞれは、所定のフレームレートで画像データを出力する。即ち、カメラ84のそれぞれは、所定時間が経過する毎に、それぞれに対応する自車両SVの周辺領域を撮像することにより、周辺領域の撮像データを取得する。
カメラ84のそれぞれの光軸(主軸)は、車体200の水平方向に対して斜め下方に向けられている。従って、カメラ84のそれぞれは、自車両SVを駐車/出庫する際に確認すべき自車両SVの周辺領域の状況(即ち、区画線、立体物及び駐車可能領域等)を撮影することにより撮像データを生成(取得)する。カメラ84のそれぞれは、撮像データをDSECUに出力する。カメラ84のそれぞれは広角レンズを採用している。よって、カメラ84のそれぞれの画角は、広角(例えば、略180deg程度)である。
より具体的に述べると、図2に示されるように、カメラ84aは、フロントバンパー201の車幅方向の略中央部に設けられ、自車両SVの前方の撮像データ(以下、「前方撮像データ」とも称呼される。)を取得する。カメラ84bは、車体200の後部のリアトランク203の壁部に設けられ、自車両SVの後方の撮像データ(以下、「後方撮像データ」とも称呼される。)を取得する。
カメラ84cは、右側のドアミラー204の配設位置に設けられ、自車両SVの右方の撮像データ(以下、「右側方撮像データ」とも称呼される。)を取得する。カメラ84dは、左側のドアミラー205の配設位置に設けられ、自車両SVの左方の撮像データ(以下、「左側方撮像データ」とも称呼される。)を取得する。
なお、レーダセンサ81、第1超音波センサ82、第2超音波センサ83及びカメラ84から得られる自車両SVの周辺に関する情報は、単に「周辺情報」とも称呼される。
再び、図1を参照すると、駐車支援スイッチ85は、運転者がDSECUに対して駐車支援制御の開始を指示するときに運転者により操作(押圧・押下)されるスイッチである。車速センサ86は、自車両SVの車速SPDを表す信号を発生するようになっている。
<作動の概要>
本実施装置は、運転者が「自車両SVを駐車位置にまで移動して自車両SVを駐車すること」を希望する場合、駐車支援制御を実行する。駐車支援制御は、駐車操舵支援制御と、タッチパネル73に適切な画像を表示するための支援画像表示制御と、を含む。
より具体的に述べると、DSECUは、シフトレバーの位置、車速及び駐車支援スイッチ85の操作回数等に基づいて、並列駐車の駐車支援要求が発生したと判定した場合、駐車支援制御の制御モードとして並列駐車モードを選択する。このとき、DSECUは、タッチパネル73の表示モードをIPAモードに変更する。なお、並列駐車とは、走行路の進行方向に対して直角方向に自車両SVを駐車することである。
並列駐車の駐車支援要求が発生して並列駐車モードが選択されたとき、DSECUは自車両SVを並列駐車可能な領域を周辺情報に基づいて抽出し、自車両SVをその領域に移動して駐車させたと仮定したときの自車両SVの位置を目標駐車位置として決定する。更に、DSECUは、自車両SVを目標駐車位置へと移動させるために自車両SVが通過すべき経路を目標移動経路として決定する。目標駐車位置及び目標移動経路が決定される時点は、単に「目標決定時点」と称呼される場合がある。
DSECUは、自車両SVが目標移動経路に沿って移動するように操舵角を自動的に変更するための駐車操舵支援制御を実行する。このとき、DSECUは、運転者に対して、図示しない「アクセルペダル及びブレーキペダル」をどのように操作すべきか、並びに、シフトレバーをどの位置に移動すべきか、等の指示をタッチパネル73に表示する。更に、DSECUは、目標移動経路を含み且つ自車両SVが移動する方向の「自車両SVの周辺領域」の画像を撮像データに基づいてタッチパネル73に表示するための支援画像表示制御を実行する。この支援画像表示制御により、DSECUは、自車両SVの周辺領域の画像に案内図形Gを必要に応じて重ねてタッチパネル73に表示する。
例えば、図3に示したように、自車両SVが目標決定時点において実線Sにより示した位置に停止しており、目標駐車位置が二点鎖線Tにより示した位置であると仮定する。このとき、DSECUは、自車両SVを目標駐車位置へと一回の後進(又は前進)によって移動できないと判定すると、第1経路P1及び第2経路P2からなる経路を目標移動経路として設定する場合がある。
この場合、DSECUは、駐車支援操舵制御により、自車両SVを実線Sにより示す位置から破線Bにより示す位置へと第1経路P1に沿って前進させる。その後、DSECUは、自車両SVを破線Bにより示す位置から二点鎖線Tにより示す目標駐車位置へと第2経路P2に沿って移動させる。
破線Bにより示す位置は、自車両SVの進行方向が前進から後進へ(又は、その逆へ)切り替えられる位置であるので、「切返し位置」と称呼される場合がある。切返し位置は、目標移動経路において自車両SVを一旦停止させるべき位置であり、便宜上「目標停止位置」と称呼される場合がある。なお、目標停止位置は目標駐車位置を含んでもよい。
このように、目標移動経路が切返し位置を含む場合、DSECUは、図3に示した「第1図形G1及び第2図形G2を含む案内図形G」を自車両SVの周辺領域の画像に重ねてタッチパネル73に表示する。この結果、図4に示すように、タッチパネル73には案内図形Gがあたかも路面上に描かれているように表示される。
第1図形G1は、切返し位置(目標停止位置)に自車両SVが移動したと仮定した場合の自車両SVの車体200の前端部分を路面に投影した部分の外郭に相当する図形である。第2図形G2は、自車両SVが切返し位置に到達したときに自車両SVの前後方向軸の向き(即ち、目標停止位置への自車両SVの進入方向)を示す矢印形状を有する図形である。第2図形G2の先端部(矢印の先端部)は第1図形G1と接している。
ところで、前述したように、カメラ84のそれぞれは広角レンズを採用している。このため、タッチパネル73に表示される自車両SVの周辺領域の画像(以下、「周辺領域の描画画像」とも称呼する。)は、その描画画像の中央部において歪み(湾曲)の程度が小さいが、その描画画像の中央部から離れた描画画像の周辺部において歪みの程度が大きくなる。
このため、切返し位置と現時点における自車両SVとの距離が大きい場合、図5に示すように、案内図形G(特に、第2図形G2)は大きく歪んだ状態で表示される。その結果、運転者は、表示された案内図形Gが示している意味(意図)を認識でき難くなる。
そこで、DSECUは、切返し位置と自車両SVとの距離が大きい場合、図6に示したように、第2図形G2の先端部の第1図形G1からの距離Dを大きくした案内図形Gが路面上に仮想的に描かれていると仮定する。つまり、DSECUは、第2図形G2を第1図形G1から離して自車両SVに近づけた図形を案内図形Gとして採用する。距離Dは矢印移動距離Dとも称呼され、切返し位置と自車両SVとの距離(判定用距離d)が大きいほど大きくなる。そして、DSECUは、その案内図形Gを周辺領域の画像(周辺領域の描画画像)に重ねてタッチパネル73に表示する。
この結果、図7に示されるように、案内図形Gがタッチパネル73に表示されるので、特に第2図形G2の形状の歪みの程度が小さくなる。更に、第2図形G2が第1図形G1から離れているので、案内図形Gが大きく歪んでいる場合でも、第2図形G2の示す向きを運転者が認識し易くなる。従って、運転者は、案内図形Gが示している意味(意図)を容易に認識することができる。以上が、本実施装置の作動の概要である。
<具体的作動>
次に、DSECUのCPU10a(単に「CPU」と称呼する。)は、所定時間が経過する毎に図8のフローチャートにより示した駐車支援制御開始ルーチンを実行するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、CPUは、図8のステップ800から処理を開始してステップ810に進み、駐車支援制御実行フラグXjの値が「0」であるか否かを判定する。
駐車支援制御実行フラグXjの値は、図示しないイグニッション・キー・スイッチがオフからオンへと変更されたときにCPUにより実行される初期化ルーチンにより「0」に設定される。駐車支援制御実行フラグXjの値は、駐車支援制御が実行されているときに「1」に維持される(後述するステップ850を参照。)。更に、駐車支援制御実行フラグXjの値は、駐車支援制御が実行されていないときに「0」に維持される(後述するステップ970を参照。)。
いま、駐車支援制御が実行されていないと仮定すると、駐車支援制御実行フラグXjの値は「0」である。この場合、CPUはステップ810にて「Yes」と判定してステップ820に進み、現時点が「駐車支援要求が発生した時点の直後の時点」であるか否かを判定する。駐車支援要求は、並列駐車の駐車支援要求及び縦列駐車の駐車支援要求を含む。なお、DSECUは、自車両SVを駐車位置から出庫する場合にも駐車支援制御と同様の出庫支援制御を実行するが、本明細書において出庫支援制御についての説明は省略される。
並列駐車の駐車支援要求は、以下に述べる条件(条件A1)乃至(条件A3)が総て成立したときに発生する。
(条件A1):シフトレバーの位置が前進位置(D)である。
(条件A2):車速SPDが所定の車速(例えば、30[km/h])以下である。
(条件A3):条件A1及び条件A2が共に成立している期間であって所定の一定時間が経過する間に駐車支援スイッチ85が1回のみ押下された。
縦列駐車の駐車支援要求は、以下に述べる条件(条件B1)乃至(条件B3)が総て成立したときに発生する。
(条件B1):シフトレバーの位置が前進位置(D)である。
(条件B2):車速SPDが所定の車速(例えば、30[km/h])以下である。
(条件B3):条件B1及び条件B2が共に成立している期間であって所定の一定時間が経過する間に駐車支援スイッチ85が2回のみ押下された。
現時点が、「並列駐車の駐車支援要求及び縦列駐車の駐車支援要求の何れかが発生した時点」の直後である場合、CPUはステップ820にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ830乃至ステップ850の処理を順に行う。その後、CPUはステップ895に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ830:CPUは、駐車支援要求の種類に従って、駐車支援制御の制御モードを決定する。即ち、現時点が、並列駐車の駐車支援要求が発生した直後であれば、CPUは制御モードを並列駐車モードに設定する。これに対し、現時点が、縦列駐車の駐車支援要求が発生した直後であれば、CPUは制御モードを縦列駐車モードに設定する。
ステップ840:CPUは、設定した制御モードに従って、目標駐車位置及び目標移動経路を周辺情報に基づいて決定する。目標駐車位置及び目標移動経路の決定方法は周知である(例えば、特開2005-14778号公報、特開2014-69645号公報及び特開2015-13596号公報参照。)。
ステップ850:CPUは、駐車支援制御実行フラグXjの値を「1」に設定する。
一方、CPUがステップ810の処理を実行する時点において、駐車支援制御実行フラグXjの値が「1」であれば、CPUはそのステップ810にて「No」と判定し、ステップ895に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。加えて、CPUがステップ820の処理を実行する時点において、ステップ820における判定条件が成立していないとき、CPUはそのステップ820にて「No」と判定し、ステップ895に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
更に、CPUは、所定時間が経過する毎に図9のフローチャートにより示した駐車支援制御実行ルーチンを実行するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、CPUは、図9のステップ900から処理を開始してステップ910に進み、駐車支援制御実行フラグXjの値が「1」であるか否かを判定する。駐車支援制御実行フラグXjの値が「0」である場合、CPUはステップ910にて「No」と判定し、ステップ995に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、駐車支援制御実行フラグXjの値が「1」である場合、CPUはステップ910にて「Yes」と判定してステップ920に進み、自車両SVがステップ840にて決定した目標移動経路に沿って移動するように、自車両SVの現時点の位置と目標移動経路とに基づいて操舵角を変更する。即ち、CPUは、駐車操舵支援制御(自動操舵制御)を実行する。
次に、CPUはステップ930に進み、ステップ840にて決定した目標移動経路が切返し位置を含み(即ち、目標移動経路が第1経路及び第2経路からなり)、且つ、自車両SVがその切返し位置に到達する前であるか否かを判定する。
ステップ930における判定条件が成立しない場合、CPUはステップ930にて「No」と判定してステップ940に進み、通常支援画像表示制御を実行する。即ち、CPUは、撮像データに基づいて、自車両SVの進行方向における周辺領域の画像をタッチパネル(表示装置)73に表示させる。その後、CPUはステップ960へと進む。
これに対し、ステップ930における判定条件が成立している場合、CPUはステップ930にて「Yes」と判定してステップ950に進み、特定支援画像表示制御を実行する。実際には、CPUは、ステップ950に進んだとき、図10に示したサブルーチンを実行する。このサブルーチンにおけるCPUの作動については後述する。その後、CPUはステップ960へと進む。
CPUは、ステップ960に進んだとき、そのステップ960にて駐車支援制御の終了条件が成立しているか否かを判定する。駐車支援制御の終了条件は、以下に述べる条件C1及び条件C2の何れかが成立したときに成立する。
(条件C1):自車両SVが目標駐車位置に到達した。
(条件C2):駐車支援制御実行フラグXjの値が「1」へと変更された時点から所定時間が経過した時点以降において駐車支援スイッチ85が操作された。
駐車支援制御の終了条件が成立していない場合、CPUはステップ960にて「No」と判定し、ステップ995に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。これに対し、駐車支援制御の終了条件が成立している場合、CPUはステップ960にて「Yes」と判定してステップ970に進み、駐車支援制御実行フラグXjの値を「0」に設定する。その後、CPUは、ステップ995に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ところで、前述したように、CPUはステップ950に進んだとき、図10に示したサブルーチン(特定支援画像表示制御ルーチン)の処理をステップ1000から開始する。このとき、CPUはステップ1010に進み、案内図形G及び自車両SVの位置に基づいて判定用距離dを以下に述べるように取得する。
DSECUは、図11に示されるように、x-z座標系を規定している。z軸は、自車両SVの前後方向に沿って伸びる座標軸である。z軸は、自車両SVの後輪の車軸の幅方向中心位置Q0を通る。z軸の正方向は自車両SVの後方である。x軸は、幅方向中心位置Q0にてz軸と直交する座標軸である。x軸の正方向は自車両SVの左方向である。以上から明らかなように、x軸及びz軸の原点は幅方向中心位置Q0である。
CPUは、所定時間が経過する毎に実行する図示しないルーチンにより、周辺情報に基づいて、自車両SVの周辺領域に存在する「立体物及び区画線」をx-z座標に書き込む。即ち、CPUは、自車両SV及び自車両SVの周辺領域についての平面図(俯瞰図)を生成する。なお、CPUは、前述したステップ840にて、この俯瞰図を用いて目標駐車位置及び目標移動経路を決定する。
判定用距離dを求める必要があるのは、ステップ930にて「Yes」と判定された場合(即ち、切返し位置が存在する場合)である。CPUは、目標駐車位置及び目標移動経路を、自車両SVの幅方向中心位置Q0の移動経路と自車両SVのz軸(自車両SVの前後方向軸)の向き(図12の角度θを参照。)とによって特定している。
そこで、CPUは、切返し位置S1のx-z座標(x0、z0)と切返し位置S1における自車両SVのz軸の向き(角度θ)とに基づいて目標駐車枠線Lを決定する。目標駐車枠線Lは、自車両SVの幅方向中心位置Q0が切返し位置S1の幅方向中心位置Q0に到達したと仮定した場合の自車両SVの車体200を路面に投影した部分の外郭線(矩形の枠線)であり、前端辺L1、左辺L2、右辺L3及び後端辺L4を有する。
次に、CPUは切返し位置座標T1(x1、z1)を演算する。切返し位置座標T1は、目標駐車枠線Lの前端辺L1の車幅方向の中心位置の座標である。そして、CPUは、切返し位置座標T1(x1、z1)のz座標値z1の絶対値(|z1|)を判定用距離dとして取得する。なお、CPUは、x-z座標の原点の座標(0、0)と、切返し位置座標T1(x1、z1)と、の距離を下記に示す距離を求める式によって計算し、その計算した距離を判定用距離dとして取得してもよい。実際には、値x1の大きさは値z1の大きさに比べて小さいので、下記に示す式によって計算される距離と、絶対値(|z1|)と、の差は小さい。

d=(x1+z11/2
CPUは、ステップ1010において上述した手法によって判定用距離dを取得するとステップ1020に進み、判定用距離dが第3所定距離d3th以下であるか否かを判定する。判定用距離dが第3所定距離d3th以下である場合、CPUはステップ1020にて「Yes」と判定してステップ1030に進み、判定用距離dが第1所定距離d1th以下であるか否かを判定する。なお、以下に述べる第2所定距離d2thは第1所定距離d1thよりも大きく且つ第3所定距離d3thよりも小さい(即ち、d1th<d2th<d3th、である。)。以下、場合分けをして説明する。
(判定用距離dが第1所定距離d1th以下である場合)
この場合、案内図形Gは「タッチパネル(表示装置)73に表示される周辺領域の画像」の中心位置に比較的近い描画位置に表示される。そのため、案内図形Gがタッチパネル73に表示された場合、その形状の歪みの程度は小さい。そこで、この場合、CPUはステップ1030にて「Yes」と判定してステップ1040に進み、案内図形Gの原形として図13の(A)に示した基本態様の形状を採用した上で案内図形Gをタッチパネル73上に表示する。以下、この点について具体的に説明する。
原形が基本態様の形状である案内図形Gは、前述した「第1図形G1及び第2図形G2」を有する。第1図形G1は、長方形の一辺が削除された形状を有する枠線である。即ち、第1図形G1は、目標駐車枠線Lの前端辺L1に対応し且つ第1幅を有する上辺L1aと、目標駐車枠線Lの左辺L2に対応し且つ第2幅を有する左辺L2aと、目標駐車枠線Lの右辺L3に対応し且つ第2幅を有する右辺L3aと、を有する。
左辺L2a及び右辺L3aのそれぞれは上辺L1aに接続されている。上辺L1aの長さは前端辺L1と同じ長さである。左辺L2a及び右辺L3aのそれぞれの長さは、左辺L2及び右辺L3のそれぞれの長さの略1/3である。第1図形G1は、目標駐車枠線Lの前端側部分と一致する位置に配置される。即ち、上辺L1aは目標駐車枠線Lの前端辺L1に一致する位置に配置される。
第2図形G2は幅広の矢印である。原形が基本態様の形状である案内図形Gにおいて、第2図形G2の矢印の先端(頂点)は切返し位置座標T1に一致し(即ち、第2図形G2の矢印の先端と切返し位置座標T1との間の距離が0であり)、矢印の軸線は上辺L1aに直交する方向(即ち、左辺L2a及び右辺L3aが延びる方向)に延びる。なお、原形が基本態様の形状である案内図形Gにおいて、第2図形G2の矢印の先端と切返し位置座標T1との間の距離は、0より大きい所定距離であってもよい。
CPUは、上述のように位置(座標)が決定された「原形が基本態様の形状である案内図形G」を「タッチパネル73の画像座標系」に写像することによって案内画像表示データを生成する。この写像は、より具体的には、カメラ84によって撮像した撮像データに含まれる「上述したx-z座標系での任意の座標点(x、z)」がタッチパネル73上のどの描画位置座標(x’、z’)に表示されるかを規定した関数(又はルックアップテーブル)fを用いて実行される。そして、CPUは、その案内画像表示データと撮像データとを合成して描画用データを作成し、その描画用データに基づく画像をタッチパネル73に表示させる。この結果、案内図形Gは、タッチパネル73上に図4に示したように表示される。その後、CPUはステップ1095を経由してステップ960へと進む。
(判定用距離dが第1所定距離d1thより大きく且つ第2所定距離d2th以下である場合)
CPUは、図10のステップ1030にて「No」と判定してステップ1050に進み、判定用距離dが第2所定距離d2th以下か否かを判定し、そのステップ1050にて「Yes」と判定してステップ1060に進む。この場合、案内図形Gは「タッチパネル73に表示される周辺領域の画像」の中心位置から若干離れた描画位置に表示される。そのため、案内図形Gがタッチパネル73に表示された場合、その形状の歪みの程度が若干大きくなる。
そこで、CPUは、ステップ1060にて、案内図形Gの原形として図13の(B)に示した第1表示態様の形状を採用し、その第1表示態様の形状を有する案内図形Gをタッチパネル73上に表示する。以下、この点について具体的に説明する。なお、原形が第1表示態様の形状である案内図形Gは、便宜上、第1態様案内図形Gaと称呼される。
第1態様案内図形Gaは、図13の(B)に示されるように、第1図形G1a及び第2図形G2aを有する。第1図形G1a及び第2図形G2aは、原形が基本態様の形状である案内図形Gが有する「第1図形G1及び第2図形G2」とそれぞれ同一の形状を有する。更に、第1図形G1aは第1図形G1と同様の位置(即ち、目標駐車枠線Lの前端側部分と一致する位置)に配置される。
一方、第2図形G2aは、その矢印の先端(頂点)が「目標駐車枠線Lの前端辺L1に直交する方向且つ自車両SVの後端側へ、切返し位置座標T1から矢印移動距離Dだけ離間した点」に一致するように配置される。
CPUは、この矢印移動距離Dを下記の式に基づいて計算する。下記の式において、LLは目標駐車枠線Lの左辺L2(又は右辺L3)の長さである。

D=(LL/3)×{(d-d1th)/(d2th-d1th)}
この式により算出される矢印移動距離Dは、判定用距離dに比例して大きくなる。即ち、案内図形Gの描画位置が、周辺領域の画像の中心位置から遠くなるほど、矢印移動距離Dが大きくなる。従って、案内図形Gの歪み度合いが大きくなっても、第1図形G1aと第2図形G2aとが離れており且つその歪み度合いに応じて第1図形G1aと第2図形G2aとの離間距離が大きくなるので、第1図形G1aと第2図形G2aとの配置関係がわかりにくくなる可能性を低くすることができる。
CPUは、上述のように決定された第1態様案内図形Gaを、上述した関数fを用いて画像座標系に写像することによって案内画像表示データを生成する。更に、CPUは、その案内画像表示データと撮像データとを合成して描画用データを作成し、その描画用データに基づく画像をタッチパネル73に表示させる。この結果、案内図形Gは、タッチパネル73上に図7に示したように表示される。その後、CPUはステップ1095を経由してステップ960へと進む。
(判定用距離dが第2所定距離d2thより大きく且つ第3所定距離d3th以下である場合)
CPUは、図10のステップ1050にて「No」と判定してステップ1070に進む。この場合、案内図形Gは「タッチパネル73に表示される周辺領域の画像」の中心位置からかなり離れた描画位置に表示される。そのため、案内図形Gがタッチパネル73に表示された場合、その形状の歪みの程度が大きくなる。
そこで、CPUは、ステップ1070にて、案内図形Gの原形として図13の(C)に示した第2表示態様の形状を採用し、その第2表示態様の形状を有する案内図形Gをタッチパネル73上に表示する。以下、この点について具体的に説明する。なお、原形が第2表示態様の形状である案内図形Gは、便宜上、第2態様案内図形Gbと称呼される。
第2態様案内図形Gbは、図13の(C)に示されるように、第1図形G1b及び第2図形G2bを有する。第1図形G1b及び第2図形G2bは、原形が基本態様の形状である案内図形Gが有する「第1図形G1及び第2図形G2」とそれぞれ同一の形状を有する。更に、第1図形G1bは第1図形G1と同様の位置(即ち、目標駐車枠線Lの前端側部分と一致する位置)に配置される。
一方、第2図形G2bは、その矢印の先端(頂点)が「目標駐車枠線Lの前端辺L1に直交する方向且つ自車両SVの後端側へ、切返し位置座標T1から最大矢印移動距離Dmaxだけ離間した点」に一致するように配置される。
この最大矢印移動距離Dmaxは、上記の矢印移動距離Dを求める式にd=d2thを代入して得られる一定値であり、値(LL/3)である。従って、案内図形Gの描画位置が、周辺領域の画像の中心位置からかなり遠い場合に、矢印移動距離Dが、第1図形G1bと第2図形G2bとの配置関係がより分かりやすい最適距離に維持される。
CPUは、上述のように決定された第2態様案内図形Gbを、上述した関数fを用いて画像座標系に写像することによって案内画像表示データを生成する。更に、CPUは、その案内画像表示データと撮像データとを合成して描画用データを作成し、その描画用データに基づく画像をタッチパネル73に表示させる。この結果、案内図形Gは、図7に示した例と同様に表示される。その後、CPUはステップ1095を経由してステップ960へと進む。
以上説明したように、本実施装置によれば、タッチパネル73に表示される周辺領域の画像中の案内図形Gの位置に応じて案内図形Gの形状を変えることができる。これにより、本実施装置は、案内図形Gが周辺領域の画像中央部から遠い部分に表示される場合であっても、案内図形Gの意味(意図)を運転者が容易に認識することができる可能性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想に基づく各種の変形例を採用し得る。例えば、本実施装置において、案内図形Gは、上述した図形に限定されない。例えば、本実施装置において、判定用距離dに応じて、案内図形Gの形状自体(第1図形G1及び第2図形G2の少なくとも一つの形状自体)を変えるようにしてもよい。
10…運転支援ECU、20…エンジンECU、30…ブレーキECU、40…EPS・ECU、50…メータECU、60…SBW・ECU、70…ナビゲーションECU、81a~81e…レーダセンサ、82a~82d…第1超音波センサ、83a~83h…第2超音波センサ、84a~84d…カメラ、85…駐車支援スイッチ、G…案内図形、Ga…第1態様案内図形、Gb…第2態様案内図形、G1,G1a,G1b…第1図形、G2,G2a,G2b…第2図形

Claims (3)

  1. 自車両の周辺領域を撮像することにより当該周辺領域の撮像データを取得する撮像装置と、
    前記自車両の乗員に対して画像を表示可能な表示装置と、
    前記撮像データに基づいて前記周辺領域の画像を前記表示装置に表示させる表示制御部と、
    前記自車両を駐車するための運転が開始される以前の所定時点である目標決定時点において前記自車両の目標駐車位置及び前記自車両の位置から前記目標駐車位置までの目標移動経路を少なくとも前記撮像データに基づいて決定する目標決定部と、
    を備え、
    前記表示制御部は、前記目標移動経路に沿って前記自車両が移動する場合に前記自車両が停止すべき目標停止位置と前記自車両が前記目標停止位置に到達したときに前記自車両が向くべき向きとを示し且つ前記周辺領域の路面上に仮想的に描かれる特定形状を有する図形を、前記表示装置に前記周辺領域の画像に重ねて表示させるように構成され、
    記表示制御部は、前記自車両の現時点における位置と前記目標停止位置との間の距離である判定用距離に応じて前記特定形状を変更するように構成された、
    駐車支援装置において、
    前記目標決定部は、
    前記自車両の1回の後進及び前記自車両の1回の前進の何れか一方のみによって前記自車両を前記目標駐車位置まで移動できない場合、前記自車両を前記目標決定時点での前記自車両の位置から前記自車両の進行方向を切り替える切返し位置まで移動させる第1経路と、前記自車両を前記切返し位置から前記目標駐車位置まで移動させる第2経路と、からなる経路を前記目標移動経路として決定するように構成され、
    前記表示制御部は、
    前記目標移動経路が前記第1経路及び前記第2経路を含む場合、
    前記切返し位置を前記目標停止位置として決定し、
    前記自車両が前記切返し位置に到達した場合に前記自車両の車体の進行方向の端部を含む部分が占めるべき領域に対応した第1図形と、前記自車両が前記切返し位置に到達するときの前記自車両が向くべき向きを特定する矢印形状を有し且つその基端部が前記自車両側に位置しその先端部が前記第1図形側に位置する第2図形と、からなる図形を、前記特定形状を有する図形として採用し、
    前記第2図形と前記第1図形との間の距離を、前記判定用距離に応じた距離にすることにより、前記特定形状を変更する、
    ように構成された、
    駐車支援装置。
  2. 請求項1に記載された駐車支援装置において、
    前記表示制御部は、
    前記判定用距離が第1所定距離未満である場合、前記第2図形と前記第1図形との間の前記距離を、0又は0より大きい所定距離である第1距離にし、
    前記判定用距離が第1所定距離以上第2所定距離以下である場合、前記第2図形と前記第1図形との間の前記距離を、前記第1距離より大きい所定距離であって前記判定用距離に比例して大きくなる所定距離である第2距離にする、
    ように構成された、
    駐車支援装置。
  3. 請求項2に記載された駐車支援装置において、
    前記表示制御部は、
    前記判定用距離が前記第2所定距離より大きい場合、前記第2図形と前記第1図形との間の前記距離を、前記判定用距離が前記第2所定距離であるときの前記第2距離と等しい所定距離である第3距離にする、
    ように構成された、
    駐車支援装置。
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