JP4244719B2 - 印刷装置のエラー復帰方法、プログラムおよび印刷装置 - Google Patents

印刷装置のエラー復帰方法、プログラムおよび印刷装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の連続用紙に印刷を行う印刷装置であって、連続用紙を繰り出しながら当該連続用紙の用紙種類を検出すると共に検出した用紙種類に応じて印刷制御を行う印刷装置のエラー復帰方法、プログラムおよび印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、長尺状の台紙に所定間隔を存して複数のラベルが配置されたラベル紙、長尺状の用紙に所定間隔でマークが付されたマーク付用紙、および長尺状の無地用紙である普通紙など、複数種類の連続用紙に印刷を行う印刷装置が知られている。この種の印刷装置は、上記の連続用紙が巻回された状態で収容され、当該用紙収容部から繰り出された連続用紙の用紙種類を定期的に検出し、その検出結果に基づいて用紙種類に応じた印刷制御を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−205872号公報
【0004】
ところで、このような複数種類の連続用紙に印刷可能であって、連続用紙がカートリッジに収容されることなくむき出しの状態で収容されている印刷装置は、どの連続用紙が収容されているかを検出するために、連続用紙の繰り出しが必要となる(連続用紙がカートリッジに収容されている場合は、カートリッジを検出することで用紙種類が特定できるため、連続用紙の繰り出しを必要としない場合が多い)。このため、連続用紙を使い切ってしまった場合(用紙切れの状態になった場合)など、用紙交換毎に用紙種類の検出を行うと、その都度連続用紙が繰り出されるため、用紙の無駄が発生してしまうことになる。
【0005】
そこで、この問題を解決するため、検出した用紙種類を記憶しておき、ユーザによって用紙種類の更新(設定)が為されるまでは、その連続用紙が収容されているものとして、連続用紙が交換されても検出を行うことなく(連続用紙を繰り出すことなく)、その連続用紙に適した印刷制御を行う方法が知られている。
【0006】
この場合、異なる用紙種類が収容されると、検出結果が記憶した用紙種類と一致しないため、エラーとなってしまうが、エラー復帰(リカバリ)するためには、例えば図15に示すようなエラー復帰操作が必要であった。すなわち、エラーとなった後、ユーザにより電源がオフされ(S101)、用紙収容部の蓋体が開蓋される(S102)。続いて、紙送りのためのスイッチが押下された状態で電源がオンされることで(S103)、エラー復帰モードとなる。エラー復帰モードでは、紙送りのためのスイッチ本来の紙送り機能はなくなり、同スイッチが6回押下され(S104)、ユーザにより蓋体が閉蓋されると(S105)、紙送りを開始しその紙送り中に検出した検出結果に基づいて用紙種類の更新を行う(S106)。このように、エラー復帰動作には、通常の操作で誤ってエラー復帰を行い得ないような煩雑な操作が必要とされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなエラー復帰操作は、異なる連続用紙に交換する頻度が少ない場合はさほど問題ではないが、交換する頻度が多いユーザにとっては、大変煩わしい操作であった。
【0008】
本発明は、上記の問題点に鑑み、複数種類の連続用紙に印刷可能であり、当該連続用紙の検出結果に基づいて印刷制御を行う場合において、検出のための用紙の無駄を最小限に抑えつつ、容易にエラー復帰を行い得る印刷装置のエラー復帰方法、プログラムおよび印刷装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の印刷装置のエラー復帰方法は、長尺状の台紙に所定間隔を存して複数のラベルが配置されたラベル紙と、長尺状の用紙に所定間隔でマークが付されたマーク付用紙と、長尺状の無地用紙である普通紙とのうち、少なくともいずれかの用紙を含む複数種類の連続用紙に印刷を行う印刷装置であって、連続用紙を巻回した状態で収容する用紙収容部と、当該用紙収容部を覆蓋する蓋体とを有し、連続用紙を繰り出しながら当該連続用紙の用紙種類を検出すると共に検出した用紙種類に応じて印刷制御を行う印刷装置のエラー復帰方法において、連続用紙を繰り出しながら、繰り出された当該連続用紙の用紙種類を定期的に検出する用紙種類検出工程と、検出した用紙種類を、当該用紙種類の更新が行われるまで継続して記憶する用紙種類記憶工程と、用紙種類の検出に伴い、検出した用紙種類と記憶した用紙種類とが一致するか否かを判別する判別工程と、判別工程において、用紙種類が一致しないと判別した場合、および/または印刷の続行が困難と判別した場合、エラー報知を行うエラー報知工程と、エラー報知後、ユーザによる蓋体の開閉により、エラー復帰を行うエラー復帰工程と、を備え、エラー復帰工程は、蓋体の閉蓋に伴い、連続用紙を繰り出して用紙種類を検出し、当該検出結果に基づいて記憶した用紙種類の更新を行う用紙種類更新工程を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の印刷装置は、長尺状の台紙に所定間隔を存して複数のラベルが配置されたラベル紙と、長尺状の用紙に所定間隔でマークが付されたマーク付用紙と、長尺状の無地用紙である普通紙とのうち、少なくともいずれかの用紙を含む複数種類の連続用紙に印刷を行う印刷装置において、連続用紙を巻回した状態で収容する用紙収容部と、用紙収容部を覆蓋する蓋体と、連続用紙を繰り出しながら、繰り出された当該連続用紙の用紙種類を定期的に検出する用紙種類検出手段と、検出した用紙種類に応じて印刷制御を行う印刷制御手段と、検出した用紙種類を、当該用紙種類の更新が行われるまで継続して記憶する用紙種類記憶手段と、検出した用紙種類と記憶した用紙種類とが一致するか否かを判別する判別手段と、用紙種類が一致しないと判別した場合、および/または印刷の続行が困難と判別した場合、エラー報知を行うエラー報知手段と、エラー報知手段のエラー報知後、ユーザによる蓋体の開閉により、エラー復帰を行うエラー復帰手段と、を備え、エラー復帰手段は、蓋体の閉蓋後、用紙種類検出手段により用紙種類を検出し、用紙種類記憶手段に記憶された用紙種類の更新を行う用紙種類更新手段を含むことを特徴とする。
【0011】
これらの構成によれば、検出した用紙種類に応じて印刷制御を行うため、ユーザによる用紙設定の手間を省き、収容された連続用紙に適した印刷制御を行うことができる。また、検出した用紙種類を、当該用紙種類の更新が行われるまで継続して記憶するため、用紙切れの際などの用紙交換毎に連続用紙の検出を行う必要がない。したがって、不必要に用紙を無駄にすることがない。また、エラー報知後は、ユーザによる蓋体の開閉により、エラー復帰を行うことができ、さらにこの場合、用紙種類の検出および更新を行うため、ユーザによる用紙種類更新(用紙設定)のための操作を必要としない。すなわち、エラー復帰並びに用紙設定を容易且つ迅速に行うことができるため、ユーザの使い勝手を格段に向上させることができる。
【0012】
この場合、用紙種類更新工程において、用紙種類をラベル紙またはマーク付用紙に更新した場合、エラー復帰工程は、連続用紙の頭出しを行う頭出し工程を含むことが好ましい。
【0013】
また、この場合、用紙種類更新手段により、用紙種類をラベル紙またはマーク付用紙に更新した場合、エラー復帰手段は、連続用紙の頭出しを行う頭出し手段を含むことが好ましい。
【0014】
これらの構成によれば、用紙種類がラベル紙またはマーク付用紙に更新された場合、引き続き連続用紙の頭出しを行うため、ユーザはいかなる連続用紙を用いる場合でも、適切な位置から印刷を開始することができる。また、エラー復帰時に頭出しまで終了しているため、頭出し直後に印刷操作を再開することができる。
【0015】
これらの場合、用紙種類検出工程では、連続用紙に照射した光の透過受光レベルおよび反射受光レベルに基づいて、用紙種類を検出することが好ましい。
【0016】
また、これらの場合、連続用紙に照射した光の透過受光レベルを検出する透過型光学センサ、および連続用紙に照射した光の反射受光レベルを検出する反射型光学センサをさらに備え、用紙種類検出手段は、透過受光レベルおよび反射受光レベルに基づいて、用紙種類を検出することが好ましい。
【0017】
これらの構成によれば、連続用紙に光を照射し、その透過受光レベルおよび反射受光レベルに基づいて用紙種類を検出するといった簡易な構成で、確実に用紙種類を検出することができる。
【0018】
この場合、判別工程では、透過受光レベルがその基準値よりも高く、且つ反射受光レベルがその基準値よりも低いとき、用紙切れであることを判別し、エラー報知工程では、判別工程において用紙切れと判別した場合、エラー報知を行うことが好ましい。
【0019】
また、この場合、判別手段は、透過受光レベルがその基準値よりも高く、且つ反射受光レベルがその基準値よりも低いとき、用紙切れであることを判別し、エラー報知手段は、判別手段により用紙切れと判別した場合、エラー報知を行うことが好ましい。
【0020】
これらの構成によれば、用紙種類に関わらず、瞬時に用紙切れを判別することができる。したがって、迅速にエラー報知を行うことができる。
【0021】
この場合、エラー報知工程では、用紙切れと判別した場合のエラー報知と、その他のエラー報知とを差別化して報知することが好ましい。
【0022】
また、この場合、エラー報知手段は、用紙切れと判別した場合のエラー報知と、その他のエラー報知とを差別化して報知することが好ましい。
【0023】
これらの構成によれば、用紙切れと判別した場合のエラー報知と、その他のエラー報知とが差別化されるため、ユーザは、印刷装置に収容された連続用紙を確認することなく、瞬時にエラーの内容(少なくとも用紙切れのエラーであるか否か)を把握することができる。
【0024】
これらの場合、用紙種類記憶工程では、用紙種類を不揮発性メモリに記憶することが好ましい。
【0025】
また、これらの場合、用紙種類記憶手段は、不揮発性メモリによって構成されていることが好ましい。
【0026】
これらの構成によれば、用紙種類を不揮発性メモリに記憶するため、電源オフ後も同種類の連続用紙を用いる場合は、用紙種類の検出を行う必要がない。したがって、より用紙の無駄を省くことができる。
【0027】
これらの場合、エラー復帰工程では、電源キーのオン/オフ操作を必要とすることなく、蓋体の1回のみの開閉に伴ってエラー復帰を行うことが好ましい。
【0028】
また、これらの場合、電源供給を指示するための電源キーをさらに備え、エラー復帰手段は、電源キーのオン/オフ操作を必要とすることなく、蓋体の1回のみの開閉に伴ってエラー復帰を行うことが好ましい。
【0029】
これらの構成によれば、エラー復帰の際、電源キーのオン/オフ操作を必要としないため、各種設定情報が消えることがない。また、ユーザは蓋体を1回開閉させるだけの簡単な操作で、より迅速にエラー復帰を行うことができる。
【0030】
本発明のプログラムは、上記のいずれか1に記載の印刷装置のエラー復帰方法における各工程を実行させることを特徴とする。
【0031】
この構成によれば、複数種類の連続用紙に印刷可能であり、当該連続用紙の検出結果に基づいて印刷制御を行う印刷装置において、検出のための用紙の無駄を最小限に抑えつつ、容易にエラー復帰を行い得るプログラムを提供することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係る印刷装置のエラー復帰方法、プログラムおよび印刷装置について詳細に説明する。本実施形態の印刷装置は、複数種類の連続用紙に印刷可能であり、検出した用紙種類に応じて印刷制御を行う構成となっている。そしてこの場合、検出した用紙種類を、当該用紙種類の更新(再設定)が行われるまで継続して記憶するため、用紙切れの際などの用紙交換毎に連続用紙の検出を行う必要がなく、ひいては用紙検出のための用紙の無駄をなくすことができる。また、エラー報知後は、ユーザによる蓋体の開閉により、容易且つ迅速にエラー復帰および用紙種類の更新を行うため、ユーザによる用紙設定のための特別な操作を必要とせず、使い勝手を格段に向上させることができる。そこで、ホストコンピュータと接続され、当該ホストコンピュータから送信された印刷データおよび制御データに基づいて印刷を行う印刷装置を例に挙げて説明する。
【0033】
図1は本発明の一実施形態に係る印刷装置を縦置きにした状態の斜視図、図2はその印刷装置の蓋体を開いた状態の斜視図、図3は印刷装置を横置きにした状態の断面図、図4はその印刷装置の蓋体を開いた状態の断面図である。これらの図に示すように、本実施形態の印刷装置10は、印刷した連続用紙P(ロール紙)を前面から排出する縦置き姿勢と、上面から排出する横置き姿勢との2つの姿勢で使用可能であるが、以下においては横置き姿勢を基準として説明する。
【0034】
印刷装置10は、上部が開口した筐体11と、上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体12とによって構成され、当該蓋体12を開放することによって、連続用紙Pの交換および内部の保守、点検が可能となっている。連続用紙Pは、巻回された状態で、カートリッジ等のケースに収容されることなく、直接(剥き出しの状態で)印刷装置内部の用紙収容部25に収納されている。また、用紙収容部25から繰り出された連続用紙Pの先端側は、搬送路13を経由して排紙口14から筐体外へ導かれる。
【0035】
また、印刷装置10は、コネクタ等を介してホストコンピュータ100(図8参照)と接続されており、当該ホストコンピュータ100からの印刷指示にしたがって、印刷制御を行う。すなわち、ホストコンピュータ100からの印刷指示により、搬送路13上に配置された、印刷ヘッド(サーマルヘッド)15、プラテンローラ16およびカッタ機構17を適宜駆動すると共に、連続用紙Pの排紙口14に向けて搬送(連続用紙Pの繰り出し)を行い、当該搬送に伴ってキャラクタ(文字や記号など)および絵柄等の印刷を行う。そして、印刷を完了し、さらに連続用紙Pを搬送して、印刷済み部分の後端位置がカッタ機構17の切断位置に達したとき、カッタ機構17により切断分離し、排紙口14から単票用紙として利用者に提供する。
【0036】
また、筐体11の上面(図1の縦置きの場合は前面)には、印刷装置10内の各種エラーを表示する複数のLED41,42,43が備えられている。例えば、用紙収容部25に収容された用紙を使い切った場合(用紙切れとなった場合)は、用紙切れエラーLED41によりエラーを報知し、予めフラッシュROM250(図8参照)内に記憶していた用紙種類と、用紙種類検出センサ21(図5参照)により検出した用紙種類とが異なる場合(詳細については後述する)は、用紙違いエラーLED42によりエラーを報知し、その他の印刷続行が困難となるエラーが発生した場合は、その他エラーLED43によりエラーを報知する。
【0037】
なお、報知方法は、各LED41,42,43を点灯状態にするだけでも良いし、これらを点滅させても良い。また、LED41,42,43の表示と共に、ビープ音(電子音)等を発生させ、より効果的にユーザにエラー報知を行うようにしても良い。
【0038】
ところで、上記の通り、本実施形態の印刷装置10は、連続用紙Pの用紙種類を検出することによって、その連続用紙Pに適した印刷制御を行うものであるが、当該用紙種類の検出は、搬送路13における印刷ヘッド15の上流側近傍に配置された用紙種類検出センサ21(透過・反射兼用型光学センサ)によって行われる。
【0039】
図5は、用紙種類検出センサ21の拡大断面図であるが、同図に示すように、用紙種類検出センサ21は、搬送路13を挟んで対向する表裏のセンサユニット21a、21bによって構成されている。連続用紙Pの表面(印刷面)に対向する表側センサユニット21aは、印刷装置本体側に設けられており、内部には透過用発光素子22が組込まれる。透過用発光素子22は、受光素子23に対向して配置され、透過用発光素子22および受光素子23を一対として透過型光学センサ31を構成している。一方、連続用紙Pの裏面(非印刷面)に対向する裏側センサユニット21bは、蓋体12側に設けられており、内部に組込まれる反射用発光素子24および受光素子23を一対として反射型光学センサ32を構成している。
【0040】
透過用発光素子22と反射用発光素子24とは、紙送りピッチ(1ドット)毎に交互に発光駆動され、それに応じて受光素子23が透過受光レベル信号と反射受光レベル信号とを交互に出力する。例えば紙送りステッピングモータ122(図8参照)の4ステップで1ドットを構成している場合、紙送りステッピングモータ122の駆動パルスに同期し、4ステップ毎に発光素子22、24の発光駆動が交互に切換られる。
【0041】
次に、図6を参照し、本実施形態の印刷装置10に適用可能な連続用紙Pの一例について説明する。同図(a)は、長尺状の無地用紙である普通紙P1を示し、同図(b)は、長尺状の台紙18に所定長さL1のラベル19が所定間隔L2を存して複数配置されたラベル紙P2を示し、同図(c)は、長尺状の用紙の一側部に所定間隔L4でマーク長さL3のマーク(ブラックマーク)20が付されたマーク付用紙P3を示している。なお、各連続用紙Pの印刷面(表面)は、普通紙P1およびラベル紙P2においては図示上側、マーク付用紙P3については、図示下側となっている。
【0042】
本実施形態の印刷装置10は、ここに示す連続用紙Pを含む複数種類の連続用紙Pに印刷可能となっている。また、ラベル紙P2におけるラベル19の長手方向長さL1、およびラベル間隔L2、並びにマーク付用紙P3におけるマーク20の形態、色、配置位置(図示では、左側部であるが、中央、右側部など)およびマーク間隔L4については、任意に設定可能であり、これらの態様が異なる連続用紙Pを複数使用することも可能である。
【0043】
ここで、図7を参照し、用紙種類検出センサ21により、上記の連続用紙Pを検出した場合の、各用紙における透過受光レベルおよび反射受光レベルについて説明する。同図(a)および(b)に示すように、マーク付用紙P3を使用した場合、透過受光レベルは、用紙位置に関わらず基準値(しきい値:後述する)AよりもL(低い)となる。また、反射受光レベルは、白紙部分では基準値(しきい値)BよりもH(高い)となり、マーク部分では基準値BよりもLとなる。したがって、マーク付用紙P3を使用した通常印刷処理においては、透過受光レベルを利用することなく(用紙切れ判別では利用)、反射受光レベルにより基準位置(マーク部分)を判別して所定の位置に印刷を行う。
【0044】
一方、ラベル紙P2を使用した場合、透過受光レベルは、ラベル部分では基準値AよりもLとなり、台紙部分では基準値AよりもHとなる。また、反射受光レベルは、紙位置に拘わらず基準値BよりもHとなる。したがって、ラベル紙P2を使用した通常印刷処理においては、反射受光レベルを利用することなく(用紙切れ判別では利用)、透過受光レベルにより基準位置(台紙部分)を判別して所定の位置に印刷を行う。
【0045】
また、普通紙P1を使用した場合、紙位置に拘わらず、透過受光レベルは基準値AよりもLで、反射受光レベルは基準値BよりもHとなる。したがって、普通紙P1を使用した通常印刷処理においては、何れかの受光レベル(本実施形態では透過)を用紙切れ判別に利用する。さらに、透過受光レベルが基準値AよりもHで、反射受光レベルが基準値BよりもLの場合は、用紙の種類に関わらず、用紙切れ(紙無し)状態と判別する。
【0046】
ここで、印刷装置10の制御構成について、図8の制御ブロック図を参照して説明する。印刷装置10は、用紙切れエラーLED41、用紙違いエラーLED42、およびその他エラーLED43を有し、各種エラーを表示する表示部110と、連続用紙Pを収容した用紙収容部25と、印刷ヘッド(サーマルヘッド)15と、紙送りモータ122により連続用紙Pを搬送する用紙送り部121とを有し、ホストコンピュータ100から送信された印刷データに基づいて連続用紙P上に印刷を行う印刷部120と、用紙カッタ17bとこれを駆動するカッタモータ17aとを有し、連続用紙Pの印刷済み部分の後端を切断する切断部130(カッタ機構17)と、蓋体12の開閉を検出する蓋体検出センサ142と、用紙収容部25内に収容された連続用紙(ロール紙)Pの装填または非装填を検出する用紙検出センサ143と、透過型光学センサ31および反射型光学センサ32から成る用紙種類検出センサ21とを有し、各種検出を行う検出部140と、表示ドライバ151、ヘッドドライバ152およびモータドライバ153(送りモータドライバ153a、カッタモータドライバ153b)を有し、各部を駆動する駆動部150と、各部と接続され、印刷装置10全体を制御する制御部200と、によって構成されている。
【0047】
制御部200は、CPU210、ROM220、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)230、RAM240、フラッシュROM250および入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」という)260を備え、互いに内部バス270により接続されている。ROM220は、用紙種類に応じた印刷制御を行うためのプログラムの他、CPU210で処理する各種プログラムを記憶する制御プログラムブロック221と、用紙種類検出センサ21の検出結果(透過受光レベルおよび反射受光レベル)に応じて用紙種類を特定するための判別テーブル(図7(b)参照)や、印刷装置10の出荷時において設定されたしきい値に関するデータなどを含む制御データを記憶する制御データブロック222とを有している。また、CG−ROM230は、文字や記号のフォントデータを記憶しており、文字等を特定するコードデータが与えられたときに対応するフォントデータを出力する。なお、ホストコンピュータ100の処理能力に応じて、CG−ROM230を省略した構成としても良い。
【0048】
RAM240は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック241の他、ホストコンピュータ100より送信された印刷データを記憶する印刷データブロック242とを有し、制御処理のための作業領域として使用される。
【0049】
フラッシュROM250は、用紙種類検出センサ21で検出した検出結果に基づいて特定された用紙種類に関するデータを記憶する用紙種類データブロック251と、用紙種類を特定するための基準値となるしきい値(設定されたしきい値:図10参照)を記憶するしきい値データブロック252とを有し、用紙種類の更新が行われるまで継続して記憶する。当然、フラッシュROM250であるため、電源がオン/オフされてもこれら記憶したデータを失うことはない。用紙種類の更新は、表示部110のLED41,42,43によるエラー報知後、ユーザによる蓋体12の開閉をトリガとして実行するが、詳細については後述する。なお、ここに示すフラッシュROM250は、各種不揮発性メモリに代用可能である。すなわち、電源切断によって記憶したデータを損失しないものであればいかなる記憶媒体を用いても良い。
【0050】
IOC260には、CPU210の機能を補うと共に各種周辺回路とのインターフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。これにより、IOC260は、ホストコンピュータ100からの印刷データや制御データをそのまま或いは加工して内部バス270に取り込むと共に、CPU210と連動して、CPU210から内部バス270に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して駆動部150に出力する。
【0051】
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムにしたがって、IOC260を介してホストコンピュータ100および印刷装置10内の各部から各種信号・データを入力し、CG−ROM230からのフォントデータ、RAM240内の各種データを処理し、IOC250を介して印刷装置10内の各部に、各種信号・データを出力することにより、フラッシュROM250内に記憶された用紙種類に適した印刷処理の制御やエラー復帰処理などを行う。
【0052】
次に、図9を参照し、印刷装置10のエラー復帰処理について説明する。上記の通り、印刷装置10は、用紙収容部25に収容された用紙を使い切った場合、予めフラッシュROM250(図8参照)内に記憶していた用紙種類と検出した用紙種類とが異なる場合、並びにその他印刷続行が困難なエラーが発生した場合に、LED41,42,43によりエラー報知を行うが、エラー報知後、蓋体12を開閉することにより、エラー復帰(リカバリ)できるようになっている。
【0053】
図9のフローチャートに示すように、まずエラー状態で、ユーザにより蓋体(カバー)12の開閉(オープンの後クローズ)が行われると(S1)、印刷装置10は、蓋体検出センサ142によりこれを検出し、エラー復帰処理を行う(S2)。エラー復帰処理は、用紙切れの判別およびしきい値の設定(第1処理)、並びに用紙種類の判別・更新および頭出し(第2処理)の2つの処理が行われる。すなわち、ユーザが必要な操作は、蓋体12の1回の開閉だけであり、これにより容易且つ迅速にエラー復帰を行うことができる。
【0054】
ここで、図10および図11を参照し、エラー復帰処理について説明する。上記の通り、エラー復帰処理としては用紙切れの判別およびしきい値の設定を行う第1処理と、用紙種類の判別・更新および頭出しを行う第2処理を行う。なお、第1処理において設定されるしきい値は、印刷装置10の出荷時に記憶されたしきい値(初期しきい値)と区別して、以下「レベル値」と称する。第1処理で設定されたレベル値A、Bは、第2処理における用紙種類の判別・更新や頭出しに反映され、第2処理の用紙判別結果は、通常印刷処理に反映される。また、レベル値Aは、透過受光レベルの高低判別に用いる判別基準値、レベル値Bは、反射受光レベルの高低判別に用いる判別基準値である(図7(a)参照)。
【0055】
そこで、まず第1処理の手順について、図10のフローチャートを参照して説明する。第1処理がスタートすると、透過型受光センサ31の出力である透過受光レベルを入力し(S11)、透過受光レベルがしきい値A(初期しきい値A)以下であるか否かを判別する(S12)。透過受光レベルがしきい値Aよりも大きい場合(S12:No)には、反射型受光センサ32の出力である反射受光レベルを入力し(S13)、反射受光レベルがしきい値B(初期しきい値B)以下であるか否かを判別する(S14)。ここで、反射受光レベルがしきい値B以下である場合(S14:Yes)には、用紙切れ状態であると判別し、用紙切れエラー処理として、用紙切れエラーLED41を点灯する(S15)。
【0056】
一方、透過受光レベルがしきい値A以下である場合(S12:Yes)は、紙送りを開始し(S16)、ラベル紙P2の台紙部分でないことを確認して透過受光レベルを取得(S17)すると共に、マーク付用紙P3のマーク部分でないことを確認して反射受光レベルを取得する(S18)。台紙部分でないことの確認は、所定量(L2以上で、且つL3以上:図6参照)の紙送りの間に透過受光レベルが1.5倍を越えて変化しないことを条件に行われる。また、マーク部分でないことの確認は、上記所定量の紙送りの間に反射受光レベルが0.6倍を越えて変化しないことを条件に行われる。
【0057】
その後、両受光レベルの取得が正常に終了したか否かを判別し(S19)、ここでエラーを判別した場合(受光レベルが正常に取得できなかった場合(S19:Error))には、エラー処理として、その他エラーLED43を点灯する(S20)。また、台紙部分以外の透過受光レベルおよび/またはマーク部分以外の反射受光レベルを取得できなかった場合(S19:No)は、紙送りを続けながら各受光レベルを取得する。一方、両受光レベルを正常に取得した場合(S19:Yes)は、取得した透過受光レベルの1.5倍をレベル値Aとし(S21)、また、取得した反射受光レベルの0.6倍をレベル値Bとして設定する(S22)。これにより、現在収容されている連続用紙Pの受光レベルを基準として、当該連続用紙Pに応じたレベル値A、Bが設定(更新)されることになる。設定されたレベル値は、フラッシュROM250内のしきい値データブロック252(図8参照)に格納される。
【0058】
なお、上記の第1処理において、用紙切れエラー報知(S15)後のエラー復帰処理では、処理開始時に用紙検出センサ143(図8参照)で、連続用紙Pの装填を検出することが好ましい。この場合、連続用紙Pの装填を検出しなかった場合は、透過受光レベルおよび反射受光レベルの判別を行うことなく、再度、用紙切れエラー処理を行うことができる。すなわち、この構成によれば、S11〜14の処理を省略することができる。
【0059】
次に、第2処理の手順について、図11のフローチャートを参照して説明する。第2処理がスタートすると、紙送りを開始(S31)すると共に、透過受光レベルを入力し(S32)、透過受光レベルがレベル値A以上であるか否かを判別する(S33)。ここで、レベル値A以上であると判別した場合(S33:Yes)には、反射受光レベルを入力し(S34)、反射受光レベルがレベル値B以下であるか否かを判別する(S35)。そして、レベル値B以下である場合(S35:Yes)には、用紙切れ状態であると判別し、用紙切れ処理として、用紙切れエラーLED41を点灯し(S36)、第2処理(エラー復帰処理)を終了する。なお、この場合、ユーザにより蓋体12が開蓋され、連続用紙Pが投入された後、蓋体12が閉蓋されることにより、再度エラー復帰処理を実行することとなる。一方、反射受光レベルがレベル値Bより大きい場合(S35:No)には、ラベル紙P2であると判別して用紙種類データブロック251(図8参照)の更新を行い(S37)、ラベル紙用頭出し(S38)を実行した後、処理を終了する。
【0060】
また、透過受光レベルがレベル値Aより小さいと判別した場合(S33:No)も、反射受光レベルを入力し(S39)、反射受光レベルがレベル値B以下であるか否かを判別する(S40)。そして、レベル値B以下である場合(S40:Yes)には、マーク付用紙P3であると判別して用紙種類データブロック251の更新を行い(S41)、マーク付用紙用頭出し(S42)を実行した後、処理を終了する。
【0061】
一方、反射受光レベルがレベル値Bより大きい場合(S40:No)には、紙送り量が所定量L(L1以上で、且つL4以上)以上か否かを判別し(S43)、ここで紙送り量が所定量L以上であると判別した場合(S43:Yes)には、普通紙P1であると判別して用紙種類データブロック251の更新を行い(S44)、頭出しを行うことなく処理を終了する。また、紙送り量が所定量Lに達していない場合(S43:No)には、紙送りを継続しつつ各受光レベルの判別を繰返し、受光レベルが変化した場合には、その変化に応じた連続用紙Pの判別を行う一方、受光レベルが変化することなく紙送り量が所定量Lに達した場合には、上記普通紙P1の判別を行うことになる。
【0062】
このように本発明によれば、用紙種類検出センサ21の検出結果(透過受光レベルおよび反射受光レベル)に基づいて連続用紙Pの種類を判別するため、普通紙P1、ラベル紙P2およびマーク付用紙P3のいずれかを含む複数種類の連続用紙Pに対応するものでありながら、用紙変更時に設定変更操作をしなくても、その用紙の種類に応じた適正な印刷処理を行うことができ、その結果、ユーザの操作負担を軽減できるだけでなく、設定の誤り等によるトラブルの発生を回避することができる。
【0063】
また、透過受光レベルが高く、且つ、反射受光レベルが高いとき、ラベル紙P2であると判別するため、ラベル紙P2の台紙部分が受光レベル検出位置に達した時点で用紙判別が終了することになり、その結果、用紙判別の所要時間を短縮して迅速なエラー復帰処理が可能になる。同様に、透過受光レベルが低く、且つ、反射受光レベルが低いとき、マーク付用紙P3であると判別するため、マーク付用紙P3のマーク部分が受光レベル検出位置に達した時点で用紙判別が終了することになり、その結果、用紙判別の所要時間を短縮して迅速なエラー復帰処理が可能になる。
【0064】
また、連続用紙Pが所定量L搬送される間、透過受光レベルが低く、且つ、反射受光レベルが高い状態が続いたとき、普通紙P1であると判別するため、ラベル紙P2、マーク付用紙P3に加えて普通紙P1の判別も可能になり、その結果、印刷装置10の汎用性を高めることができる。また、所定量Lは、ラベル紙P2のラベル長さL1より大きく、且つ、マーク付用紙P3のマーク間距離L4より大きいため、ラベル紙P2のラベル部分やマーク付用紙P3の白紙部分を普通紙P1と誤認することがない。さらに、透過受光レベルが高く、且つ、反射受光レベルが低いとき、用紙切れ状態であると判別するため、用紙の種類に拘わらず、用紙切れ状態を瞬時に判別することが可能になり、その結果、迅速な用紙切れ処理が可能になる。
【0065】
また、エラー復帰処理の第1処理として、閉蓋後、透過受光レベルおよび反射受光レベルの高低判別に用いるレベル値A、Bを設定するため、セットされた連続用紙Pの受光レベルに基づいてしきい値A、Bを更新でき、その結果、種類の違いのみならず、紙厚、紙質等が異なる連続用紙Pを使用しても、受光レベルの高低判別を正確に行うことができる。
【0066】
また、レベル値Aの基準になる透過受光レベルを取得するとき、ラベル紙P2の台紙部分ではないことを確認すると共に、レベル値Bの基準になる反射受光レベルを取得するとき、マーク付用紙P3のマーク部分ではないことを確認するため、不適正な基準値に基づくレベル値設定を防止し、受光レベルの高低判別を正確に行うことができる。
【0067】
なお、上記の例では、用紙種類を判別するための紙送り量(所定量L)は、ラベル紙P2のラベル長さL1より大きく、且つ、マーク付用紙P3のマーク間距離L4より大きいものとしたが、この場合、複数種類の紙送り量(所定量L)を複数の候補(例えば16〔cm〕、30〔cm〕など)の中からユーザがメモリスイッチ等で選択できるようにしても良い。この構成によれば、ユーザのニーズに応じて、紙送り量を短くして処理速度を高めたり、紙送り量を長くして処理精度を高めたりすることができる。
【0068】
また、この場合、設定された紙送り量Lよりも、数センチメートル(例えば2〔cm〕など)長く紙送りすることが好ましい。この構成によれば、より確実に用紙種類を検出することができる。
【0069】
次に、通常印刷時における一連の処理について、図12および図13を参照して説明する。図12は、用紙種類が普通紙P1に設定されている場合の処理手順を示し、図13は、用紙種類がラベル紙P2に設定されている場合の処理手順を示したものである。
【0070】
まず、用紙種類が普通紙P1に設定されている場合について説明する。図12のフローチャートに示すように、ユーザにより電源がオンされると、用紙種類データを取得する(S61)。ここでは、フラッシュROM250の用紙種類データブロック251に記憶された用紙種類、すなわち前回設定された用紙種類(ここでは「普通紙」)を取得する。ここで、用紙収容部25に連続用紙Pが収容されていない場合や、印刷による紙送りなどで連続用紙Pが終了したときは、紙なしオフライン(コマンドが送信不可能な状態)となる(S62)。したがって、ユーザにより、蓋体12が開蓋され(S63)、連続用紙Pが投入された(S64)後、蓋体12が閉蓋されると(S65)、オンライン状態となり、紙送りに伴って用紙切れであるか否かを判別する(S66)。
【0071】
ここでは、上記のエラー復帰処理と同様に、透過受光レベルおよび反射受光レベルに基づいて用紙切れを判別し、用紙切れと判別された場合(S66:Yes)は、用紙切れエラーLED41を点灯し、エラー復帰処理を実行する(S67,図9参照)。一方、用紙切れでない場合(S66:No)は、ホストコンピュータ100からの印刷データを取得するまで待機状態となる(S68)。
【0072】
ホストコンピュータ100から印刷データを取得すると、印刷を実行し(S69)、定期的(紙送りステッピングモータ122の4ステップ毎)に、透過受光レベルおよび反射受光レベルを取得して用紙切れを判別する(S70)。ここで、用紙切れと判別した場合(S70:Yes)は、上記の場合と同様に、用紙切れエラーLED41を点灯し、エラー復帰処理を実行する(S67)。一方、用紙切れでない場合(S70:No)は、同じく透過受光レベルおよび反射受光レベルに基づいて、普通紙P1以外であるか(ラベル紙P2またはマーク付用紙P3であるか)を判別し(S71)、普通紙P1以外である場合(S71:Yes)は、用紙違いエラーLED42を点灯し(S72)、エラー復帰処理を実行する。一方、普通紙P1であると判別した場合(S71:No)は、印刷を続行する(S69)。
【0073】
このように、普通紙P1に設定されている場合は、頭出し処理を行わないため、蓋体12の閉蓋直後に、用紙切れを判別し(S66)、用紙違いの判別(S71)は印刷の実行(紙送り)に伴って行われる。
【0074】
次に、用紙種類がラベル紙P2に設定されている場合について説明する。図13のフローチャートに示すように、ユーザにより電源がオンされると、用紙種類データを取得する(S81)。ここでは、フラッシュROM250の用紙種類データブロック251に記憶された用紙種類(ここでは「ラベル紙」)を取得する。また、用紙収容部25に連続用紙Pが収容されていない場合や、印刷による紙送りなどで連続用紙Pが終了したときは、紙なしオフラインとなる(S82)。したがって、ユーザにより、蓋体12が開蓋され(S83)、連続用紙Pが投入された(S84)後、蓋体12が閉蓋されると(S85)、オンライン状態となり、ラベル紙用の頭出しを行う(S86)。
【0075】
ここで、この頭出しに伴い、透過受光レベルおよび反射受光レベルを取得し、その結果用紙切れと判別した場合(S87:Yes)は、用紙切れエラーLED41を点灯し、エラー復帰処理を実行する(S88,図9参照)。一方、用紙切れでない場合(S87:No)は、同じく透過受光レベルおよび反射受光レベルに基づいて、ラベル紙P2以外であるか(マーク付用紙P3または普通紙P1であるか)、若しくはレベル値違いのラベル紙P2であるか(ラベル19部分の透過受光レベルがレベル値Aを超えていないか)を判別し(S89)、設定したラベル紙P2と異なると判別した場合(S89:Yes)は、用紙違いエラーLED42を点灯し(S94)、エラー復帰処理を実行する。一方、設定したラベル紙P2と同じと判別した場合(S89:No)は、ホストコンピュータ100からの印刷データを取得するまで待機状態となる(S90)。
【0076】
ホストコンピュータ100から印刷データを取得すると、印刷を実行し(S91)、定期的(紙送りステッピングモータ122の4ステップ毎)に、透過受光レベルおよび反射受光レベルを取得して、用紙切れを判別する(S92)。ここで、用紙切れと判別した場合(S92:Yes)は、上記の場合と同様に、用紙切れエラーLEDを点灯し、エラー復帰処理を実行する。一方、用紙切れでないと判別した場合(S92:No)は、同じく印刷実行中に取得した透過受光レベルおよび反射受光レベルに基づいて、レイアウト違いのラベル紙P2であるか(ラベル長さL1および/またはラベル間隔L2が異なるか)否かを判別し(S93)、レイアウト違いである場合(S93:Yes)は、用紙違いエラーLED42を点灯し(S94)、エラー復帰処理を実行する。一方、レイアウト違いでない場合(設定したラベル紙P2と同じと判別した場合(S93:No))は、印刷を続行する(S91)。
【0077】
このように、ラベル紙P2に設定されている場合は、蓋体12の閉蓋直後に、頭出しを行い(S86)、これに伴って用紙切れ、並びにマーク付用紙、普通紙またはレベル値違いラベル紙を判別する(S87,S89)。また、印刷の実行(紙送り)に伴って、レイアウト違いラベル紙の判別を行う(S93)。
【0078】
なお、マーク付用紙P3に設定されている場合は、上記のラベル紙P2の例と同様に、蓋体12の閉蓋直後に、頭出しを行い、これに伴って用紙切れ、並びにマーク付用紙、普通紙またはレベル値違いラベル紙を判別する(この場合は、レベル値Bに基づいて判別する)。また、印刷の実行(紙送り)に伴って、レイアウト違いマーク付用紙の判別を行う。
【0079】
以上、説明したとおり、本発明の第1実施形態によれば、検出した用紙種類に応じて印刷制御を行うため、ユーザによる用紙設定の手間を省き、収容された連続用紙Pに適した印刷制御を行うことができる。また、検出した用紙種類を、当該用紙種類の更新が行われるまで継続して記憶するため、用紙切れの際などの用紙交換毎に連続用紙Pの検出を行う必要がない。したがって、不必要に連続用紙Pを無駄にすることがない。また、エラー報知後は、ユーザによる蓋体12の1回の開閉により、簡単にエラー復帰を行うことができ、さらにこの場合、用紙種類の検出および更新を行うため、ユーザによる用紙種類更新(用紙設定)のための操作を必要としない。すなわち、エラー復帰並びに用紙設定を容易且つ迅速に行うことができるため、ユーザの使い勝手を格段に向上させることができる。
【0080】
次に、本発明の第2実施形態に係るエラー復帰処理について、図14を参照して説明する。上記の第1実施形態のエラー復帰処理(図9のS2参照)では、第1処理において、用紙種類判別のための基準値となるレベル値の設定を行い、当該レベル値を用いて第2処理で用紙種類の判別を行うものとしたが、本実施形態では、印刷装置10の出荷時において設定された初期しきい値を用いて用紙種類の判別を行い、その後用紙違いの判別のために用いるレベル値の設定を行う。また、第1実施形態とは異なる用紙種類の判別工程を採用することにより(第1実施形態における用紙種類の判別工程は、図11のS32〜S44参照)、多様な種類の連続用紙Pをより正確に判別することができるといった効果を奏する。そこで、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0081】
本実施形態におけるエラー復帰処理は、図14のフローチャートに示すように、紙送りを行い(S201)、透過発光時の受光レベルおよび反射発光時の受光レベルを取得する(S202)。ここで、透過受光レベルがしきい値A(初期しきい値A)以上、且つ反射受光レベルがしきい値B(初期しきい値B)以下の場合(S203:Yes)、用紙切れ状態であると判別し、用紙切れエラー処理として、用紙切れエラーLED41を点灯する(S204)。
【0082】
一方、「透過受光レベルがしきい値A以上、且つ反射受光レベルがしきい値B以下」の条件を満たさない場合(S203:No)は、透過受光レベルがしきい値A以下、且つ反射受光レベルがしきい値B以下であるか否かを判別し(S205)、この条件を満たす場合(S205:Yes)は、マーク付用紙P3であると判別して用紙種類データブロック251の更新を行い(S206)、反射受光レベルの基準となるレベル値Bの設定を行う(S207)。このとき、マーク長さL3以上の紙送り後、すなわちマーク部分以外の反射受光レベルの0.6倍をレベル値Bとして設定する。そして、レベル値Bの設定後、マーク付用紙用頭出しを行い(S208)、処理を終了する。
【0083】
また、「透過受光レベルがしきい値A以下、且つ反射受光レベルがしきい値B以下」の条件を満たさない場合(S205:No)は、透過受光レベルがしきい値A以上か否かを判別し(S209)、当該条件を満たす場合(S209:Yes)は、ラベル紙P2であると判別して用紙種類データブロック251の更新を行い(S210)、透過受光レベルの基準となるレベル値Aの設定を行う(S211)。このとき、台紙部分の長さ(ラベル間隔)L2以上の紙送り後、すなわち台紙部分以外の透過受光レベルの1.5倍をレベル値Aとして設定する。そして、レベル値Aの設定後、ラベル紙用頭出しを行い(S212)、処理を終了する。
【0084】
また、透過受光レベルがしきい値Aよりも小さい場合(S209:No)は、紙送り量が所定量L(L1以上で、且つL4以上)以上か否かを判別し(S213)、紙送り量が所定量L以上であると判別した場合(S213:Yes)には、普通紙P1であると判別して用紙種類データブロック251の更新を行い(S214)、頭出しおよびレベル値の設定を行うことなく処理を終了する。また、紙送り量が所定量Lに達していない場合(S213:No)には、紙送りを継続しつつ両受光レベルの判別を繰返し、受光レベルが変化した場合には、その変化に応じた連続用紙Pの判別を行う一方、受光レベルが変化することなく紙送り量が所定量Lに達した場合には、上記普通紙P1の判別を行うことになる。
【0085】
このように、本実施形態では、透過受光レベルおよび反射受光レベルを同じタイミングで取得し、これらに基づいて用紙種類の判別を行うため、正確に用紙種類の判別を行うことができる。例えば、第1実施形態において(図11参照)、台紙部分が厚い若しくは台紙部分の色が濃いラベル紙P2を使用すると、透過受光レベルがレベル値Aを超えることがないため、普通用紙P1と判別される場合がある。また、第1実施形態(第1処理)では、初期しきい値に基づいて用紙切れの判別を行っているため(図10のS11〜S15参照)、厚みの小さい(薄い)普通用紙P1を使用すると、透過受光レベルがしきい値A以上、且つ反射受光レベルがしきい値B以下となるため、用紙切れと判別されるといった問題もある。
【0086】
しかしながら、本実施形態では、透過受光レベルおよび反射受光レベルを同じタイミングで取得し、両受光レベルに基づいて用紙種類の判別を行うため、正確に用紙種類や用紙切れを判別することができ、ひいては多様な連続用紙P(厚みが異なったり、台紙部分やマーク部分が着色されている用紙など)を使用可能となる。また、本実施形態では、用紙種類を特定した後、用紙違い判別の基準値となるレベル値の設定を行うため、第1実施形態のように、レベル値A、Bの両方を設定(図10のS21およびS22参照)する必要がない。なお、普通紙更新(S214)の後に、レベル値A、Bの両方を設定し、普通紙設定時においても、これら両レベル値に基づいて用紙違い(図12のS71参照)を判別するようにしても良い。
【0087】
このように、本発明の第2実施形態によれば、透過受光レベルおよび反射受光レベルを同じタイミングで取得し、両受光レベルに基づいて用紙種類の判別を行うなど用紙種類の判別方法を工夫したことで、多様な種類の連続用紙Pをより正確に判別することができる。また、厚みの小さい普通用紙P1を使用した場合でも、用紙切れと判別されることがない。
【0088】
なお、第1実施形態においても(図11参照)、第2実施形態と同様に、初期しきい値に基づいて用紙種類の判別を行い、ラベル紙更新(S37)の後、レベル値Aの設定を行うと共に、マーク付用紙更新(S41)の後、レベル値Bの設定を行うようにしても良い。この構成によれば、図10に示す第1処理工程を省略することができる。このように、用紙種類の判別工程については、適宜設定変更可能である。
【0089】
以上のとおり、本発明の印刷装置のエラー復帰方法、プログラムおよび印刷装置によれば、検出した用紙種類に応じて印刷制御を行うため、ユーザによる用紙設定の手間を省き、収容された連続用紙Pに適した印刷制御を行うことができる。また、検出した用紙種類は、フラッシュROM250等の不揮発性メモリに、用紙種類の更新(再設定)が行われるまで継続して記憶するため、用紙切れの際などの用紙交換毎に連続用紙の検出を行う必要がない。したがって、不必要に用紙を無駄にすることがない。また、エラー報知後は、ユーザによる蓋体の1回の開閉により、容易且つ迅速エラー復帰を行うことができるため、ユーザの使い勝手を格段に向上させることができる。また、エラー復帰の際に、電源キーのオン/オフ操作を必要としないため、各種設定情報(例えば、印刷品質、印刷速度等の設定情報)が消えることがない。
【0090】
また、用紙種類がラベル紙P2またはマーク付用紙P3に更新された場合、当該更新に引き続き連続用紙Pの頭出しを行うため、ユーザはいかなる連続用紙を用いる場合でも、適切な位置から印刷を開始することができる。また、エラー復帰時に頭出しまで終了しているため、頭出し直後に印刷操作を再開することができる。
【0091】
また、用紙切れと判別した場合のエラー報知と、用紙違いと判別した場合のエラー報知、およびその他のエラー報知とが、異なるLEDにより報知されるため、ユーザは、印刷装置10に収容された連続用紙Pを確認することなく、瞬時にエラーの内容を把握することができる。また、いずれのエラー時においても蓋体12の開閉により容易にエラー復帰を行うことができるため、より使い勝手を向上させることができる。
【0092】
なお、上記の形態によらず、用紙種類の検出方法やエラー復帰処理の手順など、本発明を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0093】
【発明の効果】
以上のように、本発明の印刷装置のエラー復帰方法、プログラムおよび印刷装置によれば、複数種類の連続用紙に印刷可能であり、当該連続用紙の検出結果に基づいて印刷制御を行う場合において、検出のための用紙の無駄を最小限に抑えつつ、容易且つ迅速にエラー復帰を行うことができるなどの作用・効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷装置を縦置きにした状態の外観斜視図である。
【図2】上記の印刷装置を開蓋した状態の外観斜視図である。
【図3】印刷装置を横置きにした状態の断面図である。
【図4】上記の印刷装置を開蓋した状態の断面図である。
【図5】用紙種類検出センサの拡大断面図である。
【図6】普通紙、ラベル紙およびマーク付用紙の斜視図である。
【図7】各連続用紙における透過受光レベルおよび反射受光レベルを示す説明図である。
【図8】印刷装置の制御系を示す制御ブロック図である。
【図9】エラー復帰処理を示すフローチャートである。
【図10】エラー復帰処理における第1処理を示すフローチャートである。
【図11】エラー復帰処理における第2処理を示すフローチャートである。
【図12】普通紙設定時の通常印刷処理を示すフローチャートである。
【図13】ラベル紙設定時の通常印刷処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2実施形態に係るエラー復帰処理を示すフローチャートである。
【図15】従来例におけるエラー復帰処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 印刷装置
12 蓋体
15 印刷ヘッド
16 プラテンローラ
18 台紙
19 ラベル
20 マーク
21 用紙種類検出センサ
25 用紙収容部
31 透過型光学センサ
32 反射型光学センサ
41 用紙切れエラーLED
42 用紙違いエラーLED
43 その他エラーLED
142 蓋体検出センサ
250 フラッシュROM
P 連続用紙
P1 普通紙
P2 ラベル紙
P3 マーク付用紙

Claims (15)

  1. 長尺状の台紙に所定間隔を存して複数のラベルが配置されたラベル紙と、長尺状の用紙に所定間隔でマークが付されたマーク付用紙と、長尺状の無地用紙である普通紙とのうち、少なくともいずれかの用紙を含む複数種類の連続用紙に印刷を行う印刷装置であって、前記連続用紙を巻回した状態で収容する用紙収容部と、当該用紙収容部を覆蓋する蓋体とを有し、前記連続用紙を繰り出しながら当該連続用紙の用紙種類を検出すると共に検出した用紙種類に応じて印刷制御を行う印刷装置のエラー復帰方法において、
    前記連続用紙を繰り出しながら、繰り出された当該連続用紙の用紙種類を定期的に検出する用紙種類検出工程と、
    検出した前記用紙種類を、当該用紙種類の更新が行われるまで継続して記憶する用紙種類記憶工程と、
    前記用紙種類の検出に伴い、検出した用紙種類と記憶した用紙種類とが一致するか否かを判別する判別工程と、
    前記判別工程において、前記用紙種類が一致しないと判別した場合、および/または印刷の続行が困難と判別した場合、エラー報知を行うエラー報知工程と、
    前記エラー報知後、ユーザによる前記蓋体の開閉により、エラー復帰を行うエラー復帰工程と、を備え、
    前記エラー復帰工程は、前記蓋体の閉蓋に伴い、前記連続用紙を繰り出して用紙種類を検出し、当該検出結果に基づいて記憶した前記用紙種類の更新を行う用紙種類更新工程を含むことを特徴とする印刷装置のエラー復帰方法。
  2. 前記用紙種類更新工程において、前記用紙種類を前記ラベル紙または前記マーク付用紙に更新した場合、前記エラー復帰工程は、前記連続用紙の頭出しを行う頭出し工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置のエラー復帰方法。
  3. 前記用紙種類検出工程では、前記連続用紙に照射した光の透過受光レベルおよび反射受光レベルに基づいて、前記用紙種類を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置のエラー復帰方法。
  4. 前記判別工程では、前記透過受光レベルがその基準値よりも高く、且つ前記反射受光レベルがその基準値よりも低いとき、用紙切れであることを判別し、
    前記エラー報知工程では、前記判別工程において前記用紙切れと判別した場合、エラー報知を行うことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置のエラー復帰方法。
  5. 前記エラー報知工程では、前記用紙切れと判別した場合のエラー報知と、その他のエラー報知とを差別化して報知することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置のエラー復帰方法。
  6. 前記用紙種類記憶工程では、前記用紙種類を不揮発性メモリに記憶することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載の印刷装置のエラー復帰方法。
  7. 前記エラー復帰工程では、電源キーのオン/オフ操作を必要とすることなく、前記蓋体の1回のみの開閉に伴ってエラー復帰を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1に記載の印刷装置のエラー復帰方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1に記載の印刷装置のエラー復帰方法における各工程を実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 長尺状の台紙に所定間隔を存して複数のラベルが配置されたラベル紙と、長尺状の用紙に所定間隔でマークが付されたマーク付用紙と、長尺状の無地用紙である普通紙とのうち、少なくともいずれかの用紙を含む複数種類の連続用紙に印刷を行う印刷装置において、
    前記連続用紙を巻回した状態で収容する用紙収容部と、
    前記用紙収容部を覆蓋する蓋体と、
    前記連続用紙を繰り出しながら、繰り出された当該連続用紙の用紙種類を定期的に検出する用紙種類検出手段と、
    検出した前記用紙種類に応じて印刷制御を行う印刷制御手段と、
    検出した前記用紙種類を、当該用紙種類の更新が行われるまで継続して記憶する用紙種類記憶手段と、
    検出した用紙種類と記憶した用紙種類とが一致するか否かを判別する判別手段と、
    前記用紙種類が一致しないと判別した場合、および/または印刷の続行が困難と判別した場合、エラー報知を行うエラー報知手段と、
    前記エラー報知手段のエラー報知後、ユーザによる前記蓋体の開閉により、エラー復帰を行うエラー復帰手段と、を備え、
    前記エラー復帰手段は、前記蓋体の閉蓋後、前記用紙種類検出手段により用紙種類を検出し、前記用紙種類記憶手段に記憶された前記用紙種類の更新を行う用紙種類更新手段を含むことを特徴とする印刷装置。
  10. 前記用紙種類更新手段により、前記用紙種類を前記ラベル紙または前記マーク付用紙に更新した場合、前記エラー復帰手段は、前記連続用紙の頭出しを行う頭出し手段を含むことを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
  11. 前記連続用紙に照射した光の透過受光レベルを検出する透過型光学センサ、および前記連続用紙に照射した光の反射受光レベルを検出する反射型光学センサをさらに備え、
    前記用紙種類検出手段は、前記透過受光レベルおよび前記反射受光レベルに基づいて、前記用紙種類を検出することを特徴とする請求項9または10に記載の印刷装置。
  12. 前記判別手段は、前記透過受光レベルがその基準値よりも高く、且つ前記反射受光レベルがその基準値よりも低いとき、用紙切れであることを判別し、
    前記エラー報知手段は、前記判別手段により前記用紙切れと判別した場合、エラー報知を行うことを特徴とする請求項11に記載の印刷装置。
  13. 前記エラー報知手段は、前記用紙切れと判別した場合のエラー報知と、その他のエラー報知とを差別化して報知することを特徴とする請求項12に記載の印刷装置。
  14. 前記用紙種類記憶手段は、不揮発性メモリによって構成されていることを特徴とする請求項9ないし13のいずれか1に記載の印刷装置。
  15. 電源供給を指示するための電源キーをさらに備え、
    前記エラー復帰手段は、前記電源キーのオン/オフ操作を必要とすることなく、前記蓋体の1回のみの開閉に伴ってエラー復帰を行うことを特徴とする請求項9ないし14のいずれか1に記載の印刷装置。
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