JP6717327B2 - 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本明細書の開示は、印刷装置、印刷方法、及び、プログラムに関する。
従来から、熱を加えると発色する発色層を有する被印刷媒体(感熱紙)にサーマルヘッド(印刷ヘッド)を押しつけることで文字、図形等を印刷してラベルを作成するラベルプリンタが知られている。
例えば、特許文献1には、サーマルヘッドに通電する通電時間を制御して印刷を行うプリンタが記載されている。
特開2009−297998号公報
ところで、ラベルプリンタに使用される真正品の被印刷媒体(感熱紙)を模倣した模倣品が市場に流通している。このような模倣品が市場に流通すると、真正品の売り上げの低下を招くばかりでなく、真正品の品質に対する信頼が失われることとなる。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、被印刷媒体の模倣品を容易に判別できる技術を提供することである。
本発明の一態様に係る印刷装置は、印刷媒体に対し印刷を行う印刷部と、制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記印刷部に、第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し印刷データに基づく制御を行わせ前記第1の熱量は、前記被印刷媒体のうち真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量であり、前記第2の熱量は、前記真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量よりも小さく、真正品ではない被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量より大きいことを特徴とする
本発明の一態様に係る印刷方法は、印刷装置の印刷方法であって、前記印刷装置は、被印刷媒体に対し印刷を行う印刷部と、制御回路と、を備え、前記印刷方法は、前記印刷部に、第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し印刷データに基づく制御を行わせ、前記印刷部、前記第1の熱量より小さい第2の熱量で、前記被印刷媒体に対しダミーパターンデータに基づく制御を行わせ、前記第1の熱量は、前記被印刷媒体のうち真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量であり、前記第2の熱量は、前記真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量よりも小さく、真正品ではない被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量より大きいことを特徴とする。
本発明の一態様に係るプログラムは、印刷装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記印刷装置は、被印刷媒体に対し印刷を行う印刷部と、制御回路と、を備え、前記コンピュータに、第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し印刷データに基づく制御を行わせ、前記第1の熱量より小さい第2の熱量で、前記被印刷媒体に対しダミーパターンデータに基づく制御を行わせ、前記第1の熱量は、前記被印刷媒体のうち真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量であり、前記第2の熱量は、前記真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量よりも小さく、真正品ではない被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量より大きいことを特徴とする。
上記の態様によれば、被印刷媒体の模倣品を容易に判別できる。
蓋4を閉じた状態における印刷装置1の平面図である。 蓋4を開けた状態における印刷装置1の平面図である。 媒体アダプタ10の斜視図である。 被印刷媒体40の構成を説明するための図である。 感熱テープ42の構成を説明するための図である。 印刷装置1のハードウェア構成を示したブロック図である。 被印刷媒体40に印刷する際のサーマルヘッド8の熱量の一例を示す図である。 被印刷媒体40に印刷される印刷の一例を示す図である。 模倣品の被印刷媒体40bに印刷するダミーパターンDの一例を示す図である。 第1の実施形態の印刷装置1による印刷方法の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の模倣品の被印刷媒体40bの印刷状態を模式的に示した説明図である。 第2の実施形態の印刷装置1による印刷方法の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の模倣品の被印刷媒体40bの印刷状態を模式的に示した説明図である。
[第1の実施形態]
図1は、蓋4を閉じた状態における印刷装置1の平面図である。図2は、蓋4を開けた状態における印刷装置1の平面図である。以下、図1及び図2を参照しながら、印刷装置1の構成について説明する。
印刷装置1は、被印刷媒体40が有する感熱テープ42に印刷を行うラベルプリンタである。以降では、感熱テープ42を使用する感熱方式のラベルプリンタ(サーマルプリンタ)を例にして説明するが、印刷方式は特に限定されない。印刷装置1は、シングルパス(ワンパス)方式で印刷を行ってもよく、マルチパス(スキャン)方式で印刷を行ってもよい。
印刷装置1は、図1に示すように、装置筐体2と、入力部3と、開閉自在な蓋4と、窓5と、表示部6と、を備えている。また、図示しないが、装置筐体2には、電源コード接続端子、外部機器接続端子、記憶媒体挿入口等が設けられている。
入力部3は、装置筐体2の上面に設けられている。入力部3は、入力キー、十字キー、変換キー、決定キーなどの種々のキーを備える。蓋4は、装置筐体2上に配置されている。利用者は、ボタン4aを押下してロック機構を解除することで、図2に示すように、蓋4を開けることができる。蓋4には、蓋4が閉じた状態でも印刷装置1に被印刷媒体40が収容されているか否かを目視で確認可能とするために、窓5が形成されている。また、蓋4は、表示部6を有している。
表示部6は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどである。表示部6は、入力部3からの入力に対応する文字等、各種設定のための選択メニュー、各種処理に関するメッセージ等、を表示する。なお、表示部6はタッチパネル付きのディスプレイであってもよく、入力部3の一部として機能してもよい。
装置筐体2は、図2に示すように、蓋4の下方に、媒体アダプタ収容部2aと、プラテンローラ7と、サーマルヘッド(印刷ヘッド)8を備えている。媒体アダプタ収容部2aには、被印刷媒体40を収容した媒体アダプタ10が収容される。なお、媒体アダプタ10及び被印刷媒体40については、後述する。
プラテンローラ7は、感熱テープ42を搬送する搬送部である。プラテンローラ7は、図示しない搬送用モータの回転により回転する。搬送用モータは、例えば、ステッピングモータ、直流(DC)モータなどである。プラテンローラ7は、媒体アダプタ10から繰り出された感熱テープ42をサーマルヘッド8との間に狭持しながら回転することで、感熱テープ42を搬送方向に搬送する。サーマルヘッド8は、感熱テープ42に印刷を行う印刷ヘッドである。サーマルヘッド8の詳細については、後述する。
被印刷媒体40の搬送経路上であって、サーマルヘッド8よりも搬送方向の下流側には、印刷後の帯状の被印刷媒体40を切断して単位印刷物に切り分ける切断部9が設けられている。切断部9には、ハーフカット機構60およびフルカット機構61が含まれる。ハーフカット機構60およびフルカット機構61の詳細については後述する。
また、被印刷媒体40の搬送経路上であって、サーマルヘッド8と切断部9の間には、被印刷媒体40に印刷されたダミーパターンを検出する検出センサ63が設けられている。ダミーパターンおよび検出センサ63の詳細については後述する。
図3は、媒体アダプタ10の斜視図である。図4は、被印刷媒体40の構成を説明するための図である。図5は、感熱テープ42の構成を説明するための図である。以下、図3から図5を参照しながら、媒体アダプタ10及び被印刷媒体40の構成について説明する。
媒体アダプタ10は、被印刷媒体40を収容するための媒体アダプタであり、利用者が被印刷媒体40を交換できるように、被印刷媒体40を収容する。つまり、媒体アダプタ10は、利用者が媒体アダプタ10に対して被印刷媒体40を出し入れすることを前提に設計されている。
媒体アダプタ10は、図3に示すように、アダプタ本体20と、アダプタ蓋30と、を備えている。被印刷媒体40は、アダプタ本体20とアダプタ蓋30とで区画された媒体アダプタ10の内部空間内に収容される。アダプタ蓋30は、アダプタ本体20に対して開閉自在に取り付けられている。
また、媒体アダプタ10は、被印刷媒体40が有する感熱テープ42のテープ幅に合わせて設計されている。媒体アダプタ10が収容すべき感熱テープ42のテープ幅は、アダプタ本体20の領域20aに表示されている。この例では、媒体アダプタ10は、テープ幅6mmのテープ用の媒体アダプタである。
印刷装置1では、被印刷媒体40を収容した媒体アダプタ10が印刷装置1に収容されることで、被印刷媒体40が印刷装置1に収容される。
なお、印刷装置1は、異なるテープ幅に対応した媒体アダプタを収容することができる。印刷装置1は、具体的には、例えば、図3に示す6mmのテープ用の媒体アダプタ10の他に、9mmのテープ用の媒体アダプタ、12mmのテープ用の媒体アダプタ、18mmのテープ用の媒体アダプタなどを収容することができる。
被印刷媒体40は、図4に示すように、紙管41と、感熱テープ42と、バラけ防止シート43と、アテンションシート44を備えている。
紙管41は、感熱テープ42が巻きつけられた筒部材であり、中空部分41aを有している。感熱テープ42は、長手方向に巻かれて筒形状を有した印刷用の連続媒体であり、中空部分42aを有している。バラけ防止シート43は、感熱テープ42の環形状の側面の一方(側面42c)に貼り付けられた粘着シートである。アテンションシート44は、感熱テープ42の環形状の側面の他方(側面42b)に貼り付けられた粘着シートである。
紙管41は、感熱テープ42の中空部分42aに設けられる。紙管41は、少なくとも円柱形状の中空部分を有することが望ましく、図4に示すような円筒部材であれば更に望ましい。被印刷媒体40が媒体アダプタ10に収容された状態では、紙管41の中空部分41aに、アダプタ本体20の突出部(図示せず)が挿通される。紙管41は、感熱テープ42がプラテンローラ7により搬送されているときに、被印刷媒体40を傷めることなく、被印刷媒体40を媒体アダプタ10の内部でスムーズに回転させるのに有用である。
感熱テープ42は、例えば、図5に示すような5層構造を有している。即ち、セパレータL1と、粘着層L2と、基材L3と、発色層L4と、保護層L5とがこの順に積層されている。セパレータL1は粘着層L2を覆うように剥離可能に基材L3に貼り付けられている。セパレータL1の材料は、例えば、紙であるが、紙に限らず、PET(ポリエチレンテレフタレート)であってもよい。粘着層L2は、基材L3に塗布された粘着材である。基材L3の材料は、例えば、有色のPETである。発色層L4は、熱エネルギーの加熱により発色する感熱発色層である。保護層L5の材料は、例えば、透明なPETである。
感熱テープ42の構成は、図5に示す構成に限らない。感熱テープ42は、セパレータL1を有さず、粘着層L2が露出したものであってもよい。なお、この場合、バラけ防止シート43は省略されてもよい。また、感熱テープ42は、保護層L5を有さず、発色層L4が露出したものであってもよい。
感熱テープ42は、紙管41に巻きつけられた状態では、紙管41に応じた形状を有する。紙管41の形状が、図4に示すように、円筒形状であれば、感熱テープ42も円筒形状を有し、両側面(側面42b、側面42c)は円環形状を有する。紙管41の形状が中空六角柱形状であれば、感熱テープ42も中空六角柱形状を有し、両側面は六角形環形状を有する。
図6は、印刷装置1のハードウェア構成を示したブロック図である。印刷装置1は、上述した構成に加えて、図6に示すように、制御回路50、ROM(Read Only Memory)51、RAM(Random Access Memory)52、通信インターフェース(IF)53、ヘッド駆動回路54、搬送用モータ駆動回路55(搬送装置)、搬送用モータ56、サーミスタ57、カッターモータ駆動回路58、カッターモータ59、電源回路62及び、検出センサ63を備える。なお、少なくとも制御回路50、ROM51、及びRAM52は、印刷装置1のコンピュータを構成する。
制御回路50は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ50aを含む。制御回路50は、ROM51に記憶されているプログラムをRAM52に展開し実行することで、印刷装置1の各部の動作を制御する。通信インターフェース(IF)53は、有線通信又は無線通信により外部装置(例えば、図示せぬPC(Personal Computer))との間でデータを授受する。
制御回路50は、例えば、制御信号(ストローブ信号、ラッチ信号、クロック信号)と印刷データをヘッド駆動回路54へ供給し、ヘッド駆動回路54を介してサーマルヘッド8を制御する。また、制御回路50は、モータ駆動回路(搬送用モータ駆動回路55、カッターモータ駆動回路58)を介してモータ(搬送用モータ56、カッターモータ59)を制御する。
制御回路50は、サーマルヘッド8により、第1の熱量より大きい熱量で、被印刷媒体40に対し印刷データに基づき印刷する制御を行う。また、制御回路50は、第1の熱量より小さい第2の熱量で、被印刷媒体40に対しダミーパターンデータに基づき印刷する制御を行う。
印刷データとは、被印刷媒体40に印刷する文字、図形、記号等の印刷内容を含むデータである。ダミーパターンデータとは、印刷データに含まれる印刷内容とは異なるデータであり、被印刷媒体40に印刷された印刷内容が阻害されたことが人間の知覚で判断できるダミーパターンの印刷内容を含むデータである。したがって、ダミーパターンが被印刷媒体40に印刷されている場合には、該被印刷媒体40は、模倣品の被印刷媒体40bであることを利用者が把握することができる。ダミーパターンの一例については後述する。
図7は、被印刷媒体40に印刷する際のサーマルヘッド8の熱量の一例を示す図である。以下、真正品の被印刷媒体40と模倣品の被印刷媒体40とを区別して説明する場合には、真正品の被印刷媒体を被印刷媒体40aとし、模倣品の被印刷媒体を被印刷媒体40bとする。
真正品の被印刷媒体40aが発色するのに必要な熱量(第1の熱量)をT1とする。模倣品の被印刷媒体40bが発色するのに必要な熱量(第3の熱量)をT3(T1>T3)とする。したがって、真正品の被印刷媒体40aに印刷するためには熱量T1以上の熱量が必要となる。同様に、模倣品の被印刷媒体40bに印刷するためには熱量T3以上の熱量が必要となる。
T1より小さく、T3より大きい熱量(第2の熱量)をT2とする。第1の実施形態の制御回路50は、熱量T2で、被印刷媒体40に対しダミーパターンデータに基づき印刷する制御を行い、熱量T1より大きい熱量で、被印刷媒体40に対し印刷データに基づき印刷する制御を行う。なお、被印刷媒体40に対し熱量T2で印刷する制御を行った場合、被印刷媒体40が模倣品の被印刷媒体40bである場合には発色するが、真正品の被印刷媒体40aである場合には発色しない。本実施形態においては、被印刷媒体40の発色の有無にかかわらず、所定の熱量を被印刷媒体40に与えることを被印刷媒体40に対し印刷する制御として説明する。
すなわち、真正品の被印刷媒体40aは、発色させるために必要な熱量が、模倣品の被印刷媒体40bに比べて高くなっている。第1の実施形態においては、真正品の被印刷媒体40aを発色させるために必要な熱量T1と、模倣品の被印刷媒体40bを発色させるために必要な熱量T3との差分dを用いて、模倣品の被印刷媒体40bの判別を行う。
例えば、図7の例では、熱量T1は150、熱量T3は100である。この場合、熱量T2は熱量T1より小さく熱量T3より大きい熱量120に設定される。したがって、ダミーパターンデータに基づき熱量120に設定された熱量T2で被印刷媒体40にダミーパターンが印刷された場合、被印刷媒体40が真正品の被印刷媒体40aである場合には、被印刷媒体40aにダミーパターンは印刷されない。これに対し、同条件で被印刷媒体40にダミーパターンが印刷された場合、被印刷媒体40が模倣品の被印刷媒体40bである場合には、被印刷媒体40bにダミーパターンが印刷される。利用者は被印刷媒体40bに印刷されたダミーパターンを視認することにより、当該被印刷媒体40bが模倣品であるということを容易に判別することができる。
なお、制御回路50は、サーマルヘッド8に通電する通電時間に基づいてサーマルヘッド8の熱量を制御することができる。例えば、制御回路50は、サーマルヘッド8により、真正品の被印刷媒体40aに印刷するのに必要な第1の熱量より大きい熱量となる第1の通電時間で、被印刷媒体40に対し印刷データに基づき印刷を行うとともに、第1の通電時間よりも少ない第2の通電時間で、被印刷媒体40に対しダミーパターンデータに基づき印刷する制御を行う。所望の熱量となるように例えば通電テーブル(図示せず)等を設定しておくことにより、印刷方法の制御を容易に行うことができる。
図8は、被印刷媒体40に印刷される一例を示す図である。図8(1)は、真正品の被印刷媒体40aに印刷された一例を示す図である。図8(2)は、模倣品の被印刷媒体40bに印刷された一例を示す図である。
サーマルヘッド8の熱量がT1よりも小さい熱量である場合、真正品の被印刷媒体40aと模倣品の被印刷媒体40bのうち、模倣品の被印刷媒体40bにのみ印刷することができる。したがって、サーマルヘッド8の熱量がT1より小さい熱量である場合には、真正品の被印刷媒体40aに対し印刷することができない。
より好ましくは、サーマルヘッド8の熱量がT1よりも小さく、かつ、T3よりも大きい熱量である場合でのみ、真正品の被印刷媒体40aと模倣品の被印刷媒体40bのうち、模倣品の被印刷媒体40bにのみ印刷することができる。模倣品の被印刷媒体40bとは、真正品の被印刷媒体40aの模倣品たる市販の感熱紙である。
したがって、ダミーパターンデータに基づき、サーマルヘッド8の熱量をT1よりも小さくT3より大きい熱量であるT2で真正品の被印刷媒体40aに印刷した場合には、図8(1)に示すように、ダミーパターンDは印刷されない。
これに対し、ダミーパターンデータに基づき、サーマルヘッド8の熱量をT1よりも小さくT3より大きい熱量であるT2で模倣品の被印刷媒体40bに印刷した場合には、図8(2)に示すように、ダミーパターンDが印刷される。
これにより、ダミーパターンDが印刷されない被印刷媒体は、図8(1)に示すように、真正品の被印刷媒体40aであるということがわかる。これに対し、ダミーパターンDが印刷された被印刷媒体は、図8(2)に示すように、模倣品の被印刷媒体40bであるということがわかる。ダミーパターンDの種類は、図8(2)に限られるものではなく、例えば、図9に示すように、様々なパターンを採用することができる。
図9は、模倣品の被印刷媒体40bに印刷するダミーパターンDの一例を示す図である。図8(2)に示された模倣品の被印刷媒体40bに印刷するダミーパターンの一例として、被印刷媒体40bに印刷された6種類のダミーパターンDを示している。
図9(1)には、被印刷媒体40bの搬送方向に対し直交方向に等間隔で複数配置されたダミーパターンDが印刷されている。図9(2)には、被印刷媒体40bの搬送方向に対し「×」印が連続して複数配置されたダミーパターンDが印刷されている。図9(3)には、被印刷媒体40bの搬送方向に対し水平な2本の太線により構成されたダミーパターンDが印刷されている。図9(4)には、被印刷媒体40bに複数連続して配置された水玉模様により構成されたダミーパターンDが印刷されている。図9(5)には、被印刷媒体40bに連続して配置された市松模様により構成されたダミーパターンDが印刷されている。図9(6)には、被印刷媒体40bの搬送方向に対し斜体で連続して配置された「Non-genuine」の文字により構成されたダミーパターンDが印刷されている。
ROM51は、被印刷媒体40に印刷を行う印刷プログラム、印刷プログラムの実行に必要な各種データ(例えば、フォント等)を記憶する。ROM51は、制御回路50によって読取り可能なプログラムが記憶された記憶媒体としても機能する。ROM51は、電源OFF時にもデータを保持して記憶できるフラッシュメモリにより構成されている。ROM51は、電源OFF時には、最後に設定されていた印刷モードを一時的に記憶することもできる。RAM52は、印刷内容のパターンを示すデータ(印刷データ)や、ダミーパターンの内容を示すデータ(ダミーパターンデータ)を記憶する印刷データ記憶部を含む。RAM52は、表示データを記憶する表示データ記憶部を含む。通信インターフェース(IF)53は、有線通信または無線通信により外部装置(例えば、図示せぬPC)や外部サーバの記憶装置との間で印刷データを授受する。
ヘッド駆動回路54は、制御回路50から供給された制御信号と印刷データに基づいてサーマルヘッド8を駆動する。サーマルヘッド8は、被印刷媒体40の搬送方向に直交する主走査方向に配列された複数の発熱素子8aを有する印刷部である。ヘッド駆動回路54が、制御回路50から供給されたストローブ信号により指定される通電期間中に、ヘッド駆動回路54から出力された印刷データに応じて複数の発熱素子8aへ電流を選択的に流すことで、複数の発熱素子8aのうち選択された発熱素子8aが発熱して被印刷媒体40を加熱する。これにより、サーマルヘッド8は、発熱素子8aにより被印刷媒体40の感熱テープ42を加熱することにより1ラインずつ印刷を行う。即ち、印刷装置1は、サーマルラインプリンタである。第1の実施形態においては、印刷部は1つのサーマルヘッド8を備える。
搬送用モータ駆動回路55は、制御回路50の制御下で搬送用モータ56を駆動する。搬送用モータ56は、例えばステッピングモータであってもよく、直流(DC)モータであってもよい。搬送用モータ56は、プラテンローラ7を回転させて動かす駆動部である。なお、搬送用モータ56は、搬送用モータ駆動回路55の制御下で、被印刷媒体40を繰り出す方向である順方向だけではなく、被印刷媒体40を巻戻す方向である逆方向にも回転する。
具体的には、搬送用モータ56は、被印刷媒体40に対しダミーパターンデータに基づき印刷するとき、搬送用モータ駆動回路55の制御下で、被印刷媒体40が逆方向に搬送されるように逆回転する。一方で、搬送用モータ56は、被印刷媒体40に対し印刷データに基づき印刷するとき、搬送用モータ駆動回路55の制御下で、被印刷媒体40が順方向に搬送されるように順回転する。印刷データの内容に応じて搬送方向を変えることにより、印刷データによる印刷と、ダミーパターンデータによる印刷の両方に1つのサーマルヘッド8で対応することができる。サーミスタ57は、サーマルヘッド8に埋め込まれている。サーミスタ57は、サーマルヘッド8の温度を測定するヘッド温度測定部である。
カッターモータ駆動回路58は、カッターモータ59を駆動する。ハーフカット機構60及びフルカット機構61は、カッターモータ59の動力によって動作し、被印刷媒体40をハーフカットまたはフルカットにより切断する。フルカットとは、被印刷媒体40の基材L3をセパレータL1とともに幅方向に沿って切断する動作のことであり、ハーフカットは、基材L3のみを幅方向に沿って切断する動作のことである。
電源回路62は、図示せぬ電池またはアダプタからの直流電圧から出力電圧を生成し、印刷装置1の各部に電力を供給する電源部である。
被印刷媒体40の搬送経路上には、被印刷媒体40に印刷されたダミーパターンDを読み取るための検出センサ63が配置されている。なお、検出センサ63はダミーパターンDを検出することができるものであればよく、具体的な配置、構成等は特に限定されない。なお、第1の実施形態においては、検出センサ63はなくてもよい。検出センサ63については、後述の第2の実施形態において説明する。
次に、図10を参照しつつ、第1の実施形態における印刷装置1の作用及び印刷方法について説明する。図10は、第1の実施形態の印刷装置1による印刷方法の一例を示すフローチャートである。図11は、図10の主なステップにおける模倣品の被印刷媒体40bの印刷状態を模式的に示した説明図である。第1の実施形態の印刷装置1による印刷処理は、利用者の入力部3の操作に基づき印刷装置1の電源がONにされ、印刷指示を受け付けると開始される。図11(1)に示すように、印刷処理の開始時においては、被印刷媒体40bの先端は、切断部9の位置に配置されている。
利用者により印刷開始の指示を受けつけると、制御回路50は、搬送用モータ56の回転方向を逆方向に切り替えて、搬送用モータ56をONにし(ステップS1)、サーマルヘッド8の熱量をT2に設定し(ステップS2)、ダミーパターンデータに基づきダミーパターンの印刷を行う(ステップS3)。
これにより、プラテンローラ7が逆方向に回転し、図11(2)に示すように、所定の距離M1だけ被印刷媒体40の巻き戻しが行われる。この場合、被印刷媒体40が模倣品の被印刷媒体40bである場合には、図11(2)に示すように、模倣品であることを示すダミーパターンDが被印刷媒体40bに印刷される。これに対し、被印刷媒体40が真正品の被印刷媒体40aである場合には、模倣品であることを示すダミーパターンDが被印刷媒体40aには印刷されない。なお、所定の距離M1は、切断部9とサーマルヘッド8との間の距離を超えない距離で設定される。
次に、プラテンローラ7が所定の距離M1逆方向に回転した後、制御回路50は、搬送用モータ56の回転方向を順方向に切り替えて(ステップS4)、サーマルヘッド8の熱量をT1に設定し(ステップS5)、印刷データに基づき文字、図形、記号等の印刷を行う(ステップS6)。印刷データに基づき全ての印刷が終了した場合(ステップS7:YES)には、印刷処理は終了となる。
これにより、プラテンローラ7が順方向に回転し、図11(3)〜(5)に示すように、被印刷媒体40bが順方向へ搬送される。この場合、被印刷媒体40が模倣品の被印刷媒体40bである場合には、図11(3)〜(5)に示すように、模倣品であることを示すダミーパターンDと重畳して文字C等が被印刷媒体40bに印刷される。これに対し、被印刷媒体40が真正品の被印刷媒体40aである場合には、模倣品であることを示すダミーパターンDが被印刷媒体40aには印刷されないので、文字C等のみが記載された被印刷媒体40aが印刷される。
印刷データに基づき全ての印刷内容が被印刷媒体40に印刷されると、印刷処理は終了となる。被印刷媒体40が模倣品の被印刷媒体40bである場合には、図11(6)に示す印刷結果が得られる。図11(6)の被印刷媒体40bにはダミーパターンDが印刷されているので、当該被印刷媒体40は、模倣品であるということを容易に判別できる。
なお、上述の実施形態においては、制御回路50は、ダミーパターンの印刷を文字、図形、記号等の印刷の前に行っているが、その限りではない。例えば、制御回路50は、ダミーパターンの印刷を、文字、図形、記号等の印刷の後に行ってもよい。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の印刷装置1のハードウェア構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。第1の実施形態においては、搬送用モータ56の回転方向を逆方向に切り替えて、搬送用モータ56をONにし、サーマルヘッド8の熱量をT2に設定し、ダミーパターンデータに基づきダミーパターンDの印刷を行う処理を行い、その後搬送用モータ56の回転方向を順方向に切り替えて印刷データに基づく印刷を行っていた。この点第2の実施形態においては、ダミーパターンDの印刷後に、ダミーパターンDの検出を行い、ダミーパターンDが印刷されていることを検出した場合には、その後の印刷データに基づく印刷を停止する点で相違する。すなわち、第2の実施形態の制御回路50は、検出センサ63により被印刷媒体40に印刷されたダミーパターンDを検出した場合には、印刷データに基づく被印刷媒体40への印刷を停止する制御を行う。
次に、図12を参照しつつ、第2の実施形態における印刷装置1の作用及び印刷方法について説明する。図12は、第2の実施形態の印刷装置1による印刷方法の一例を示すフローチャートである。図13は、図12の主なステップにおける模倣品の被印刷媒体40bの印刷状態を模式的に示した説明図である。第2の実施形態の印刷処理は、基本的には第1の実施形態の図10の印刷処理のフローチャートと同じである。第2の実施形態のS11、S12、S13、S14、S16、S17、S19の処理は、第1の実施形態のステップS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7の処理と同一であるため、説明を省略し相違点のみ説明する。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、プラテンローラ7が逆方向に回転し、図13(1)に示すように、被印刷媒体40の巻き戻しが行われると、この場合、被印刷媒体40が模倣品の被印刷媒体40bである場合には、図13(1)に示すように、模倣品であることを示すダミーパターンDが被印刷媒体40bに印刷される。これに対し、被印刷媒体40が真正品の被印刷媒体40aである場合には、模倣品であることを示すダミーパターンDが被印刷媒体40aには印刷されない。
次に、ステップS14の後、制御回路50は、検出センサ63をONにする(ステップS15)。その後、制御回路50は、検出センサ63によりダミーパターンDが検出された場合(ステップS18:YES)には、制御回路50は印刷データに基づく印刷を終了する。検出センサ63によりダミーパターンDが検出されない場合(ステップS18:NO)には、制御回路50は、印刷データに基づき全ての印刷が終了したか否かを判断する(ステップS19)。全ての印刷が終了した場合(ステップS19:YES)には、印刷処理は終了となる。
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、プラテンローラ7が逆方向に回転し、図13(1)に示すように、ダミーパターンDの印刷が行われる。その後、プラテンローラ7が順方向に回転し、図13(2)に示すように、被印刷媒体40が順方向へ搬送される。そして、図13(3)に示すように、ダミーパターンDが検出されると被印刷媒体40は模倣品の被印刷媒体40bであると判断して、図13(4)に示すように、すぐに印刷データに基づく印刷を停止する。これにより、模倣品であるということを容易に判別できるとともに、模倣品による印刷行為を抑止することができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。印刷装置、及び、被印刷媒体は、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
上述の実施形態では、搬送用モータ56は、被印刷媒体40に対しダミーパターンデータに基づき印刷するとき、被印刷媒体40が逆方向に搬送されるように逆回転し、被印刷媒体40に対し印刷データに基づき印刷するとき、被印刷媒体40が順方向に搬送されるように順回転しているがこれに限られるものではない。
例えば、搬送用モータ56は、熱量T2で被印刷媒体40に対し印刷するとき、搬送用モータ駆動回路55の制御下で、被印刷媒体40が逆方向に搬送されるように逆回転する。一方で、熱量T1で被印刷媒体40に対し印刷するとき、搬送用モータ駆動回路55の制御下で、被印刷媒体40が順方向に搬送されるように順回転することができる。これにより、サーマルヘッド8の熱量に応じて搬送方向を変えることができるため、1つのサーマルヘッド8で印刷データに基づく印刷と、ダミーパターンデータに基づく印刷の両方に対応することができる。
上述の実施形態においては、制御回路50は、熱量T2で被印刷媒体40に対し印刷するとき、被印刷媒体40が逆方向に搬送されるように搬送用モータ駆動回路55を逆回転させ、熱量T1で被印刷媒体40に対し印刷するとき、被印刷媒体40が順方向に搬送されるように搬送用モータ駆動回路55を順回転させる制御を行っているがこれに限られるものではない。
例えば、制御回路50は、サーマルヘッド8を構成する複数の発熱素子8aのうち、第1の発熱素子群において、熱量T1で、被印刷媒体40に対し印刷データに基づき文字等を印刷する制御を行う。そして、サーマルヘッド8を構成する複数の発熱素子8aのうち、第1の発熱素子群とは異なる第2の発熱素子群において、熱量T2で、被印刷媒体40に対しダミーパターンデータに基づきダミーパターンを印刷する制御を行うこともできる。これにより、搬送用モータ駆動回路55を逆方向に駆動することなく、模倣品を判別する処理を行うことができるので、処理速度の向上を図ることができ、巻き戻しできる機構が必要ないので、部品コストの低減を図ることができる。
また、上述の実施形態においては、サーマルヘッド8が1つの場合について説明したが必ずしもこれに限られるものではない。例えば、被印刷媒体40の搬送経路上に熱量の異なる複数のサーマルヘッドを設けることができる。
例えば、搬送経路上に設けられた複数のサーマルヘッドを配置する。そして、制御回路50は、複数のサーマルヘッドのうち第1のサーマルヘッドにおいて、熱量T1で、被印刷媒体40に対し印刷データに基づき文字等を印刷する制御を行う。そして、複数のサーマルヘッドのうち、第1のサーマルヘッドとは異なる第2のサーマルヘッドにおいて、熱量T2で、被印刷媒体40に対しダミーパターンデータに基づきダミーパターンを印刷する制御を行うこともできる。これにより、搬送用モータ駆動回路55を逆方向に駆動することなく、模倣品を判別する処理を行うことができるので、処理速度の向上を図ることができる。また、ダミーパターンを印刷するための発熱素子を必要としないので、模倣品を判別しない場合と比較して処理速度が低減することなく、模倣品の判別を行うことができる。
また、上述の実施形態においては、制御回路50はサーマルヘッド8の熱量を通電時間に基づいて間接的に設定しているが、これに限られるものではない。例えば、サーマルヘッド8の熱量をサーミスタ57により測定された値に基づき直接的に設定することができる。これにより、周辺環境の温度変化にも対応した制御を行うことができる。
また、上述した実施形態では、入力部3と表示部6を有する印刷装置1を例示したが、印刷装置は、入力部や表示部を有しなくてもよく、例えば、コンピュータなど、印刷装置とは別の電子機器から印刷データが入力されてもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
第1の熱量より大きい熱量で、被印刷媒体に対し印刷データに基づき印刷を行う印刷部と、
制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、
前記印刷部により前記被印刷媒体に前記印刷データに基づく印刷を行なう前後の少なくとも何れかにおいて、前記第1の熱量より小さい第2の熱量で、前記被印刷媒体に対しダミーパターンデータに基づき印刷する制御を行う
ことを特徴とする印刷装置。
[付記2]
付記1に記載の印刷装置であって、
前記制御回路は、前記印刷部に通電する通電時間に基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う前記各熱量を制御する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記3]
付記2に記載の印刷装置であって、
前記制御回路は、
前記第1の熱量より大きい熱量となる第1の通電時間で前記被印刷媒体に対し前記印刷データに基づき印刷を行うとともに、前記第1の通電時間よりも少ない第2の通電時間で、前記被印刷媒体に対し前記ダミーパターンデータに基づき印刷する制御を行う
ことを特徴とする印刷装置。
[付記4]
付記1乃至3のうちいずれか1つに記載の印刷装置であって、
前記被印刷媒体を搬送する搬送装置を更に備え、
前記制御回路は、
前記被印刷媒体に対し前記ダミーパターンデータに基づき印刷するとき、前記被印刷媒体が逆方向に搬送されるように前記搬送装置を逆回転させ、前記被印刷媒体に対し前記印刷データに基づき印刷するとき、前記被印刷媒体が順方向に搬送されるように前記搬送装置を順回転させる制御を行う
ことを特徴とする印刷装置。
[付記5]
付記1乃至3のうちいずれか1つに記載の印刷装置であって、
前記被印刷媒体を搬送する搬送装置を更に備え、
前記制御回路は、
前記被印刷媒体に対し前記第2の熱量で前記被印刷媒体に対し印刷するとき、前記被印刷媒体が逆方向に搬送されるように前記搬送装置を逆回転させ、前記被印刷媒体に対し前記第1の熱量より大きい熱量で前記被印刷媒体に対し印刷するとき、前記被印刷媒体が順方向に搬送されるように前記搬送装置を順回転させる制御を行う
ことを特徴とする印刷装置。
[付記6]
付記1乃至3のうちいずれか1つに記載の印刷装置であって、
前記印刷部に含まれる複数の印刷ヘッドを前記被印刷媒体の搬送経路上に複数配置し、
前記制御回路は、
前記複数の印刷ヘッドのうち第1の印刷ヘッドにおいて、前記第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し前記印刷データに基づき印刷する制御を行い、前記複数の印刷ヘッドのうち前記第1の印刷ヘッドとは異なる第2の印刷ヘッドにおいて、前記第2の熱量で、前記被印刷媒体に対し前記ダミーパターンデータに基づき印刷する制御を行う
ことを特徴とする印刷装置。
[付記7]
付記1乃至3のうちいずれか1つに記載の印刷装置であって、
前記制御回路は、前記印刷部を構成する複数の発熱素子のうち、第1の発熱素子群において、前記第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し前記印刷データに基づき印刷する制御を行い、前記印刷部を構成する複数の発熱素子のうち、前記第1の発熱素子群とは異なる第2の発熱素子群において、前記第2の熱量で、前記被印刷媒体に対し前記ダミーパターンデータに基づき印刷する制御を行う
ことを特徴とする印刷装置。
[付記8]
付記1乃至付記7のいずれか1つに記載の印刷装置であって、
前記被印刷媒体に印刷された前記ダミーパターンを検出する検出センサを更に備え、
前記制御回路は、
前記検出センサにより前記被印刷媒体に印刷された前記ダミーパターンを検出した場合には、前記印刷データに基づく前記被印刷媒体への印刷を停止する制御を行う
ことを特徴とする印刷装置。
[付記9]
付記1乃至8のいずれか1つに記載の印刷装置であって、
前記第1の熱量は、前記被印刷媒体のうち真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量であり、
前記第2の熱量は、前記真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量よりも小さく、真正品ではない被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量より大きい
ことを特徴とする印刷装置。
[付記10]
印刷装置の印刷方法であって、
前記印刷装置は、第1の熱量より大きい熱量で、被印刷媒体に対し印刷データに基づき印刷を行う印刷部と、制御回路と、を備え、
前記印刷方法は、
前記被印刷媒体に前記印刷データに基づく印刷を行なう前後の少なくとも何れかにおいて、前記印刷部により、前記第1の熱量より小さい第2の熱量で、前記被印刷媒体に対しダミーパターンデータに基づき印刷する制御を行う
ことを特徴とする印刷方法。
[付記11]
印刷装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記印刷装置は、第1の熱量より大きい熱量で、被印刷媒体に対し印刷データに基づき印刷を行う印刷部と、制御回路と、を備え、
前記コンピュータに、
前記被印刷媒体に前記印刷データに基づく印刷を行なう前後の少なくとも何れかにおいて、前記印刷部により、前記第1の熱量より小さい第2の熱量で、前記被印刷媒体に対しダミーパターンデータに基づき印刷する制御を行わせる
ことを特徴とするプログラム。
1・・・印刷装置、2・・・装置筐体、2a・・・媒体アダプタ収容部、3・・・入力部、4・・・蓋、4a・・・ボタン、5・・・窓、6・・・表示部、7・・・プラテンローラ、8・・・サーマルヘッド、8a・・・発熱素子、9・・・切断部、10・・・媒体アダプタ、20・・・アダプタ本体、20a・・・領域、30・・・アダプタ蓋、40・・・被印刷媒体、40a・・・被印刷媒体、40b・・・被印刷媒体、41・・・紙管、42・・・感熱テープ、42a・・・中空部分、42b、42c・・・側面、43・・・バラけ防止シート、44・・・アテンションシート、50・・・制御回路、50a・・・プロセッサ、51・・・ROM、52・・・RAM、53・・・通信インターフェース(IF)、54・・・ヘッド駆動回路、55・・・搬送用モータ駆動回路、56・・・搬送用モータ、57・・・サーミスタ、58・・・カッターモータ駆動回路、59・・・カッターモータ、60・・・ハーフカット機構、61・・・フルカット機構、62・・・電源回路、63・・・検出センサ、L1・・・セパレータ、L2・・・粘着層、L3・・・基材、L4・・・発色層、L5・・・保護層

Claims (11)

  1. 印刷媒体に対し印刷を行う印刷部と、
    制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記印刷部に、第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し印刷データに基づく制御を行わせ
    前記印刷部に、前記第1の熱量より小さい第2の熱量で、前記被印刷媒体に対しダミーパターンデータに基づく制御を行わせ
    前記第1の熱量は、前記被印刷媒体のうち真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量であり、
    前記第2の熱量は、前記真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量よりも小さく、真正品ではない被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量より大きい
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記制御回路は、前記印刷部に通電する通電時間に基づいて前記被印刷媒体に印刷を行う前記各熱量を制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記制御回路は、
    前記第1の熱量より大きい熱量となる第1の通電時間で前記被印刷媒体に対し前記印刷データに基づく制御を行わせるとともに、前記第1の通電時間よりも少ない第2の通電時間で、前記被印刷媒体に対し前記ダミーパターンデータに基づく制御を行わせる
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記被印刷媒体を搬送する搬送装置を更に備え、
    前記制御回路は、
    前記被印刷媒体に対し前記ダミーパターンデータに基づき制御させる場合は、前記被印刷媒体が逆方向に搬送されるように前記搬送装置を逆回転させると共に前記ダミーパターンに基づいて制御し
    前記被印刷媒体に対し前記印刷データに基づき制御させる場合は、前記被印刷媒体が順方向に搬送されるように前記搬送装置を順回転させると共に印刷データに基づいて制御を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記被印刷媒体を搬送する搬送装置を更に備え、
    前記制御回路は、
    前記被印刷媒体に対し前記第2の熱量で前記被印刷媒体に対し制御させるとき、前記被印刷媒体が逆方向に搬送されるように前記搬送装置を逆回転させ、前記被印刷媒体に対し前記第1の熱量より大きい熱量で前記被印刷媒体に対し制御させるとき、前記被印刷媒体が順方向に搬送されるように前記搬送装置を順回転させる制御を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記印刷部に含まれる複数の印刷ヘッドを前記被印刷媒体の搬送経路上に複数配置し、
    前記制御回路は、
    前記複数の印刷ヘッドのうち第1の印刷ヘッドにおいて、前記第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し前記印刷データに基づき印刷する制御を行い、前記複数の印刷ヘッドのうち前記第1の印刷ヘッドとは異なる第2の印刷ヘッドにおいて、前記第2の熱量で、前記被印刷媒体に対し前記ダミーパターンデータに基づ制御を行うことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記制御回路は、前記印刷部を構成する複数の発熱素子のうち、第1の発熱素子群において、前記第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し前記印刷データに基づき印刷する制御を行い、前記印刷部を構成する複数の発熱素子のうち、前記第1の発熱素子群とは異なる第2の発熱素子群において、前記第2の熱量で、前記被印刷媒体に対し前記ダミーパターンデータに基づ制御を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記被印刷媒体に印刷された印刷内容を前記印刷データに含まれる印刷内容とは異なる態様に変化させるダミーパターンを検出する検出センサを更に備え、
    前記制御回路は、
    前記検出センサにより前記ダミーパターンを検出した場合には、前記印刷データに基づく前記被印刷媒体への印刷を停止する制御を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 印刷媒体に対し印刷を行う印刷部と、
    ダミーパターンを検出する検出センサと、
    制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記印刷部に、第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し印刷データに基づく制御を行わせ
    前記印刷部に、前記第1の熱量より小さい第2の熱量で、前記被印刷媒体に対しダミーパターンデータに基づく制御を行わせ、
    前記検出センサにより前記ダミーパターンを検出した場合には、前記印刷データに基づく前記被印刷媒体への印刷を停止する制御を行うことを特徴とする印刷装置。
  10. 印刷装置の印刷方法であって、
    前記印刷装置は、被印刷媒体に対し印刷を行う印刷部と、制御回路と、を備え、
    前記印刷方法は、
    前記印刷部に、第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し印刷データに基づく制御を行わせ
    前記印刷部、前記第1の熱量より小さい第2の熱量で、前記被印刷媒体に対しダミーパターンデータに基づく制御を行わせ、
    前記第1の熱量は、前記被印刷媒体のうち真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量であり、
    前記第2の熱量は、前記真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量よりも小さく、真正品ではない被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量より大きいことを特徴とする印刷方法。
  11. 印刷装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記印刷装置は、被印刷媒体に対し印刷を行う印刷部と、制御回路と、を備え、
    前記コンピュータに、
    第1の熱量より大きい熱量で、前記被印刷媒体に対し印刷データに基づく制御を行わせ、
    記第1の熱量より小さい第2の熱量で、前記被印刷媒体に対しダミーパターンデータに基づく制御を行わせ、
    前記第1の熱量は、前記被印刷媒体のうち真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量であり、
    前記第2の熱量は、前記真正品の被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量よりも小さく、真正品ではない被印刷媒体に印刷するのに必要な熱量より大きい
    ことを特徴とするプログラム。
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