JP4242697B2 - 操作盤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業機械等を操作するための操作盤に関し、特に産業機械等を非常停止させるための非常用押しボタンスイッチが設けられた操作盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、産業ロボット等の産業機械を遠隔操作するために、産業機械の制御装置とケーブルで接続された、ペンダント装置等と呼ばれる携帯用操作盤が用いられる。携帯用操作盤は、産業機械の周囲任意の位置からその動作を確認しつつ指示操作できるので有用である。このような携帯用操作盤には、非常時に産業機械を緊急停止させるために、非常用押しボタンスイッチが設けられる。携帯用操作盤に設けられる非常用押しボタンスイッチは、その非常停止機能の信頼性を高めるために、スイッチ接点を2接点構成にし、それぞれの接点が制御装置の主回路に対して直列に接続された構成となっている(例えば、特許文献1)。
【0003】
上記のような携帯用操作盤では、いずれか一方のスイッチ接点が閉状態から開状態に変化すると産業機械が停止するようになっている。例えば、非常用押しボタンスイッチの押し込み操作が行われると、各接点が閉状態から開状態に変化し、制御装置の主回路が遮断されて産業機械が非常停止する。そして制御装置の副回路によって、産業機械が非常停止したことを示す信号がデータ通信用のケーブルを介して携帯用操作盤にフィードバックされるようになっている。
【0004】
また、制御装置の副回路によって双方の接点状態がモニタされ、双方が不一致であれば、それによってケーブル断線等の不良状態が検知される。このような不良状態が検知された場合にも、制御装置から携帯用操作盤に対して断線等を示す信号がフィードバックされるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特許第3331875号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、制御装置から携帯用操作盤に対して信号のフィードバックが行われるため、携帯用操作盤に対して非常停止を示す情報が遅れて伝達されてしまい、作業者が状況を把握するのに時間がかかるという問題がある。
【0007】
また、産業機械の制御装置に対して複数の非常用押しボタンスイッチが設けられている場合、携帯用操作盤の非常用押しボタンスイッチが押下されたのか、若しくは、他の非常用押しボタンスイッチが押下されたのかが判別できないという問題もある。
【0008】
さらに、上記のような2接点構成の双方に接続される配線ケーブルが同時に断線した場合には、制御装置において、断線なのか、それとも非常用押しボタンスイッチが押下されたのかが判別できないという問題もある。
【0009】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、産業機械が非常停止した場合に、その原因を迅速に把握することのできる操作盤を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、産業機械の制御装置に接続され、前記産業機械を遠隔操作するための操作盤であって、前記操作盤において内部処理を行う内部処理回路と、前記産業機械を非常停止させるために、前記制御装置に対してそれぞれ直列に接続される第1及び第2のスイッチ接点の開閉動作を操作ボタンの押し込み操作に連動して行うとともに、前記内部処理回路に接続される第3のスイッチ接点の開閉動作を前記操作ボタンの押し込み操作に連動して行う非常用押しボタンスイッチと、を備え、前記内部処理回路が、前記第3のスイッチ接点の開閉状態を監視することによって、前記操作ボタンの押し込み操作を検知するように構成される。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の操作盤において、情報表示を行うための表示手段をさらに備え、前記内部処理回路が、前記制御装置とデータ通信可能に構成されており、前記操作ボタンの押し込み操作を検知した場合に、前記表示手段に当該検知結果を表示させ、前記制御装置から前記産業機械が停止した旨の信号を受信した場合に、前記押し込み操作の検知結果に基づいて、前記操作ボタンの押し込み操作の有無に関する情報を前記表示手段に表示させることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の操作盤において、前記内部処理回路が、前記制御装置とデータ通信可能に構成され、前記第3のスイッチ接点の開閉状態に基づく、前記押し込み操作の有無に関する情報を前記制御装置に対して送出することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本実施形態における産業機械システムの一構成例を示す外観図であり、図2は、その内部構成を示す機能ブロック図である。
【0014】
この産業機械システム1は、図示しない産業機械に対して給電を行うとともに、産業機械の動作制御を行う制御装置2と、制御装置2とケーブル9を介して接続され、産業機械の遠隔操作を行うための携帯用操作盤3とを備えて構成される。
【0015】
携帯用操作盤3は、いわゆるペンダント装置として構成され、ケーブル9によって規定される可動範囲内において作業者が自由に持ち運べるようになっている。携帯用操作盤3には、制御装置2による産業機械の運転状況等を表示するための液晶表示部(LCD)30と、非常時に操作ボタン31aの押し込み操作をすることによって産業機械を緊急停止させる非常用押しボタンスイッチ31とが設けられる。また、この他にも、産業機械に対して動作指示を与えるために、図示しない各種ボタンスイッチ等が設けられる。
【0016】
また、制御装置2は産業機械の近辺に設置される装置であり、制御装置2に対しても操作盤21が設けられる。なお、この例では、この操作盤21にも非常用押しボタンスイッチ22が設けられている。
【0017】
図2に示すように、携帯用操作盤3には、上述したLCD30及び非常用押しボタンスイッチ31の他、その内部構成として、内部処理回路35と通信回路37とを備えている。また、内部処理回路35には、さらに検知回路36が設けられる。
【0018】
また、制御装置2には、上述した非常用押しボタンスイッチ22の他、その内部構成として、不一致検出回路25、内部処理回路26及び通信回路を備えており、これらは産業機械が非常停止したときの副回路として機能する。また制御装置2には、上記の他に、産業機械が稼動状態であるときに、産業機械に対して給電を行う電源供給回路等の主回路も設けられるが、説明の便宜上、これについては図示を省略している。
【0019】
携帯用操作盤3の非常用押しボタンスイッチ31には、3接点以上のスイッチ接点が設けられ、そのうちの少なくとも2接点は産業機械を緊急停止させるための非常用接点として機能し、少なくとも1接点は操作ボタン31aの押下状態を携帯用操作盤3において検知するためのモニタ用接点として機能するように構成される。ただし、図2においては、第1乃至第3のスイッチ接点32,33,34の3接点構成の場合を例示しており、これらのスイッチ接点32,33,34は操作ボタン31aの押し込み操作に連動して開状態又は閉状態に切り換えられる。つまり、操作ボタン31aの一回の押し込み操作によって、これら全てのスイッチ接点32,33,34の開閉切り換え動作が同時に行われるようになっている。そして、第1乃至第3のスイッチ接点32,33,34のうち、第1及び第2のスイッチ接点32,33は非常時に産業機械を緊急停止させるための非常用接点であり、第3のスイッチ接点34は操作ボタン31aの押下状態を検知するためのモニタ用接点である。
【0020】
第1及び第2のスイッチ接点32,33は、それぞれが制御装置2の主回路に対して直列に接続される。例えば、スイッチ接点32,33は、操作ボタン31aの押し込み操作が行われていない状態では、閉状態となって産業機械への給電状態となっており、操作ボタン31aの押し込み操作が行われた状態では、開状態となって産業機械への給電を遮断することにより、産業機械の動作を緊急停止できるようになっている。このように、スイッチ接点32が制御装置2に対して直列に接続されるとともに、スイッチ接点33も制御装置2に対して直列に接続されることにより、各スイッチ接点32,33に接続されるケーブル9a,9bは、携帯用操作盤3と制御装置2との間で二重化され、非常停止機能の信頼性が高くなる。すなわち、一方のスイッチ接点が溶着した場合であっても、他方のスイッチ接点を開状態に変化させることによって、産業機械を非常停止させることができる。
【0021】
また、図2に示すように、第1及び第2のスイッチ接点32,33は、それぞれ不一致検出回路25にも接続される。不一致検出回路25はこれら2接点の接点状態が一致するか否かを判断し、不一致が検出された場合にそれを示す信号を内部処理回路26に伝達する。
【0022】
第3のスイッチ接点34は、携帯用操作盤3の内部処理回路35に設けられる検知回路36に接続される。例えば、スイッチ接点34もまた、操作ボタン31aの押し込み操作が行われていない状態では、スイッチ接点が閉状態となっており、操作ボタン31aの押し込み操作が行われた状態では、スイッチ接点が開状態となる。検知回路36は、このようなスイッチ接点34の開閉状態を監視することにより、操作ボタン31aの押し込み操作を検知するように構成される。
【0023】
内部処理回路35は、例えばマイクロコンピュータやその他の回路素子を備えて構成され、検知回路36の機能を有する他、LCD30に対する表示処理等の内部処理を行うとともに、制御装置2とデータ通信を行うように構成される。
【0024】
通信回路37は内部処理回路35から入力する信号を、通信用ケーブル9cを介して制御装置2に送出するとともに、制御装置2から入力する信号を内部処理回路35に与えるものである。
【0025】
一方、制御装置2における非常用押しボタンスイッチ22はスイッチ接点23,24による2接点構成となっている。ただし、非常用押しボタンスイッチ22の接点構成は、後述するように3接点以上の接点構成でもよい。
【0026】
非常用押しボタンスイッチ22では、スイッチ接点23がスイッチ接点32と不一致検出回路25との間に直列的に介挿されるとともに、スイッチ接点24がスイッチ接点33と不一致検出回路25との間に直列的に介挿される。
【0027】
不一致検出回路25は、二重化配線された2接点の接点状態を監視し、産業機械停止時に、双方接点の論理が不一致となったとき(つまり、一方が開状態で他方が閉状態となったとき)に、ケーブル断線等の不良状態と判断して内部処理回路26にその旨を伝達する。
【0028】
内部処理回路26も、携帯用操作盤3の内部処理回路35と同様に、例えばマイクロコンピュータやその他の回路素子を備えて構成され、携帯用操作盤3の内部処理回路35とデータ通信を行うように構成される。この内部処理回路26は、産業機械の停止後も副回路として作動し、産業機械が非常停止したことを示す情報を携帯用操作盤3に対して送出するとともに、不一致検出回路25において不良状態が検出された場合には、不良状態に関する情報を携帯用操作盤3に対して送出するように構成される。また、内部処理回路26は、不一致検出回路25の検知結果や、携帯用操作盤3から入力する情報等に基づき、産業機械が停止した原因を解析する機能を有している。
【0029】
また、通信回路27は内部処理回路26から入力する信号を、通信用ケーブル9cを介して携帯用操作盤3に送出するとともに、携帯用操作盤3から入力する信号を内部処理回路26に与えるものである。
【0030】
以上のような構成において、携帯用操作盤3における非常用押しボタンスイッチ31の操作ボタン31aが押し込み操作されると、非常用押しボタンスイッチ31に設けられた第1乃至第3のスイッチ接点32,33,34が同時に閉状態から開状態に変化する。これに応答して、制御装置2では、第1及び第2のスイッチ接点32,33に接続される主回路が遮断され、産業機械が非常停止される。
【0031】
また、携帯用操作盤3では、検知回路36が第3のスイッチ接点34が開状態に変化したことに応答して、操作ボタン31aが押下されたことを検知する。これにより、内部処理回路35は操作ボタン31aの押下操作が行われると、それを直ちに検知することができ、その旨を作者者に告知するように構成される。具体的には、操作ボタン31aが押下されたことをLCD30に表示させることにより、作業者にその旨を告知することができる。ただし、これに限定されるものではなく、例えばアラームを発生させる等、他の告知形態を採用してもよい。
【0032】
また、内部処理回路35は、制御装置2から産業機械が停止したことを示す信号を受信すると、検知回路36の検知結果に基づいて操作ボタン31aの押し込み操作の有無に関する情報をLCD30に表示させる。例えば、操作ボタン31aが押下されることなく、制御装置2から産業機械が停止したことを示す信号を受信した場合には、検知回路36の検知結果に基づいて操作ボタン31aの押し込み操作が行われていないことを示す情報がLCD30に表示され、作業者にその旨が告知される。
【0033】
したがって、携帯用操作盤3を使用する作業者は、産業機械が非常停止したときに、LCD30を視認することなどによって、自らのボタン操作の有無を直ちに判断することができる。そして携帯用操作盤3の非常用押しボタンスイッチ31が操作されていない場合には、他の非常用押しボタンスイッチが押下されたことなどによって産業機械が停止したことを把握できる。
【0034】
また、内部処理回路35は、操作ボタン31aが押下された場合、及び、産業機械から非常停止した旨の信号を受信した場合に、検知回路36における検知結果を制御装置2に対して送信するように構成されている。
【0035】
制御装置2では、内部処理回路26が、不一致検出回路25における検知結果を入力するとともに、携帯用操作盤3から入力する、操作ボタン31aの押下操作有無に関する情報を取得する。そして、2接点の接点状態が一致(すなわち、双方共に開状態)し、かつ、携帯用操作盤3の非常用押しボタンスイッチ31が押し込み操作されていない場合には、制御装置2の非常用押しボタンスイッチ22が押し込み操作されたものと判断し、それを示す情報を携帯用操作盤3に送出する。また、2接点の接点状態が不一致であれば、ケーブル断線等の不良状態であることを示す情報を携帯用操作盤3に送出する。
【0036】
これにより、携帯用操作盤3を使用する作業者は、産業機械が非常停止した原因を容易に特定することができる。
【0037】
また、制御装置2に設けられた非常用押しボタンスイッチ22がモニタ用接点を備えた3接点以上で構成されることなどによって、制御装置2の内部処理回路26が非常用押しボタンスイッチ22の押し込み操作の有無を検知するように構成される場合は、さらに詳細に非常停止の原因を把握することができる。
【0038】
すなわち、▲1▼携帯用操作盤3と制御装置2との双方の非常用押しボタンスイッチ31,22が押し込み操作されておらず、2接点の接点状態が一致する場合は、二重化されたケーブル9a,9bの双方が断線した状態であり、▲2▼携帯用操作盤3と制御装置2との双方の非常用押しボタンスイッチ31,22が押し込み操作されておらず、2接点の接点状態が不一致の場合は、二重化されたケーブル9a,9bの一方が断線した状態であり、▲3▼携帯用操作盤3における非常用押しボタンスイッチ31が押し込み操作され、2接点の接点状態が不一致の場合は、非常用押しボタンスイッチ31の第1及び第2のスイッチ接点32,33のうちの一方が溶着した状態であり、▲4▼制御装置2における非常用押しボタンスイッチ22が押し込み操作され、2接点の接点状態が不一致の場合は、非常用押しボタンスイッチ22の一方のスイッチ接点が溶着した状態である、という全ての不良状態を良好に検出できる。さらに、産業機械システム1に複数の非常用押しボタンスイッチが設けられている場合において、いずれの非常用押しボタンスイッチが押し込み操作されたのかを簡単に特定することが可能になる。
【0039】
以上のように、本実施形態の携帯用操作盤3には、産業機械を非常停止させるために非常用押しボタンスイッチ31が設けられており、この非常用押しボタンスイッチ31は、制御装置2に対してそれぞれ直列に接続される第1及び第2のスイッチ接点32,33の開閉動作を操作ボタン31aの押し込み操作に連動して行うとともに、内部処理回路35に接続される第3のスイッチ接点34の開閉動作を上記操作ボタン31aの押し込み操作に連動して行うように構成されている。そして、携帯用操作盤3の内部処理回路35が、第3のスイッチ接点34の開閉状態を監視することによって、操作ボタン31aの押し込み操作の有無を検知するように構成されるので、産業機械が非常停止したときに、その原因を迅速に把握できるようになっている。
【0040】
特に制御装置2とケーブル9で接続された携帯用操作盤3に対して3接点以上の非常用押しボタンスイッチ31を設けることにより、制御装置2からのフィードバック信号を入力するまでに、携帯用操作盤3において早期に操作ボタン31aに対する押下操作の有無を判別できる。
【0041】
ただし、携帯用操作盤3に限らず、産業機械システム1に複数の操作盤が配置される場合には、それぞれの操作盤を上記のように構成することによって、産業機械システム1において、産業機械が非常停止したときの原因をより正確に識別することが可能になる。
【0042】
また、上記のように操作ボタン31aの押し込み操作の有無を検知できることにより、従来よりも多くの情報を作業者に告知することができるので、産業機械が停止したときに、作業者が迅速かつ適切な対処を行うことができる。
【0043】
また、内部処理回路35が、操作ボタン31aの押し込み操作を検知した場合、LCD30に対してその検知結果を表示させるように構成されるため、作業者はLCD30を視認することにより、非常停止の原因を把握できる。
【0044】
さらに、内部処理回路35は、制御装置2とデータ通信可能に構成されており、第3のスイッチ接点34の開閉状態に基づく、押し込み操作の有無に関する情報を制御装置2に対して送出するように構成されるため、制御装置2において、非常停止の原因をより詳細に特定することが可能になる。
【0045】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0046】
例えば、上記実施形態においては、便宜上、非常用押しボタンスイッチ31に設けられるスイッチ接点が3接点構成の場合を例示したが、それに限定されるものではなく、3接点以上の構成であればよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、非常用押しボタンスイッチが、産業機械を非常停止させるために、制御装置に対してそれぞれ直列に接続される第1及び第2のスイッチ接点の開閉動作を操作ボタンの押し込み操作に連動して行うとともに、内部処理回路に接続される第3のスイッチ接点の開閉動作を操作ボタンの押し込み操作に連動して行うように構成され、内部処理回路が、第3のスイッチ接点の開閉状態を監視することによって、操作ボタンの押し込み操作を検知するように構成されるため、産業機械が非常停止したときに、その原因を迅速に把握することができる。
【0048】
また、請求項2に記載の発明によれば、操作ボタンの押し込み操作が検知された場合、表示手段にその旨が表示されるため、作業者が表示手段の表示情報を視認することにより、その原因を特定できる。また、制御装置から産業機械が停止した旨の信号を受信すると、押し込み操作の検知結果に基づいて、操作ボタンの押し込み操作の有無に関する情報を表示手段に表示させるので、当該操作盤の非常用押しボタンスイッチが押下されたのか、それとも他の非常用押しボタンスイッチが押下されたのかを把握することができる。
【0049】
また、請求項3に記載の発明によれば、第3のスイッチ接点の開閉状態に基づく、押し込み操作の有無に関する情報を制御装置に対して送出するように構成されるため、制御装置においても非常停止の原因を詳細に特定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】産業機械システムの一構成例を示す外観図である。
【図2】産業機械システムの内部構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 産業機械システム
2 制御装置
3 携帯用操作盤(操作盤)
9 ケーブル
21 操作盤
30 液晶表示部(表示手段)
31 非常用押しボタンスイッチ
31a 操作ボタン
32 スイッチ接点(第1のスイッチ接点)
33 スイッチ接点(第2のスイッチ接点)
34 スイッチ接点(第3のスイッチ接点)
35 内部処理回路
36 検知回路
Claims (3)
- 産業機械の制御装置に接続され、前記産業機械を遠隔操作するための操作盤であって、
前記操作盤において内部処理を行う内部処理回路と、
前記産業機械を非常停止させるために、前記制御装置に対してそれぞれ直列に接続される第1及び第2のスイッチ接点の開閉動作を操作ボタンの押し込み操作に連動して行うとともに、前記内部処理回路に接続される第3のスイッチ接点の開閉動作を前記操作ボタンの押し込み操作に連動して行う非常用押しボタンスイッチと、
を備え、
前記内部処理回路は、前記第3のスイッチ接点の開閉状態を監視することによって、前記操作ボタンの押し込み操作を検知することを特徴とする操作盤。 - 請求項1に記載の操作盤において、
情報表示を行うための表示手段をさらに備え、
前記内部処理回路は、前記制御装置とデータ通信可能に構成されており、前記操作ボタンの押し込み操作を検知した場合に、前記表示手段に当該検知結果を表示させ、前記制御装置から前記産業機械が停止した旨の信号を受信した場合に、前記押し込み操作の検知結果に基づいて、前記操作ボタンの押し込み操作の有無に関する情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする操作盤。 - 請求項1又は2に記載の操作盤において、
前記内部処理回路は、前記制御装置とデータ通信可能に構成され、前記第3のスイッチ接点の開閉状態に基づく、前記押し込み操作の有無に関する情報を前記制御装置に対して送出することを特徴とする操作盤。
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