JP2004021470A - シーケンス制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プログラム4aを実行することで、複数の接点a,b入力に合わせて定められた順序に従った制御の各段階を逐次進めていくことにより、複数の制御対象2(2a,2b…)をシーケンス制御する状態遷移処理部4と、状態遷移処理部4による制御状況を表示すると共に操作者からの操作を入力可能とするタッチセンサ6とを有するシーケンス制御装置1であって、前記タッチセンサ6が、次に制御するべき動作10cを示す状態遷移状況を表示する動作順序表示部10を有する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シーケンス制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば自動車のエンジン生産工場などの各種生産ラインにおいて、複数の機械や設備などの制御対象を自動制御(シーケンス制御)するために、一般的に、複数の接点入力に合わせて定められた順序に従った制御の各段階を逐次進めていくことにより、複数の制御対象をシーケンス制御する状態遷移処理部を有するシーンスコントローラ(以下、シーケンサという)が用いられる。図5はシーケンサを用いた代表的な制御部21の構成を示している。
【0003】
図5において、22は制御盤、23は操作盤であり、制御盤22内にはシーケンサ24に加えて例えば種々の機械や設備の詳細な制御を行なう制御対象ユニット25a〜25cが設けられている。26は信号ケーブルCを介してシーケンサ24に接続可能な演算処理装置(以下、プログラムローダという)であり、管理者が制御対象となっている機械や設備の動作に合うように作成したシーケンス制御回路図27を効率良く入力して、このシーケンス制御回路図27をシーケンスプログラムに変換し、作成したプログラムをシーケンサ24に入力するものである。なお、操作盤23は例えばシーケンサ24に対して操作者からの要求や運転モードの設定などの操作を行なう押しボタン23aと、各部の動作状況を表示するランプ表示23bとを有する。
【0004】
シーケンサ24に対するシーケンスプログラムの転送が終了すると、シーケンサ24から信号ケーブルCを外すことにより、プログラムローダ26とシーケンサ24との接続を外し、制御盤22の扉(図外)は閉じられる。そして、シーケンサ24はプログラムローダ26を用いて入力したシーケンスプログラムを実行することにより運転を開始し、制御対象となっている独特の構成の機械や設備を適正に動作させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各機械や設備の運転中において、何らかのトラブルが発生し、制御部21による制御が停止したときには、管理者がその原因を調査してこれを解決することが必要となる。そこで、管理者はまず前記プログラムローダ26を再びシーケンサ24に接続する一方で、制御対象の状態を綿密に調べることにより、停止している次の動作は何であるかを判断し、設計時の制御回路図27中から次の動作を行なうための回路を探し出す必要があった。
【0006】
次いで、問題となっている回路記号をプログラムローダ26に入力し、その回路を検索することで、問題となっている回路をプログラムローダ26の表示部26aにおいて確認し、入力された各接点の動作状況と照らし合わせることにより、非動作状況を確認して不具合状況を除去することを行っていた。
【0007】
前記従来から行われている一連の解決手順は、まず管理者が制御対象の状態を調査することで、シーケンサ24が次に行うべき動作を判断する必要があった。これは制御対象が複雑になればなるほど困難になり、回路の設計を行った設計者自身でも回路の設計を行った時から時間が経過すれば、的確な判断を行うことが困難になるほど、この制御対象に対する専門的な知識が必要であり、専門的な技術がない操作者にはトラブルの原因を調べることができなかった。つまり、回路設計を行った管理者がいない場合には制御回路図27の中から問題となっている回路を見いだすことは極めて困難であり、実質的には不可能であった。
【0008】
また、前記判断には設計時の制御回路図27が必須であるという問題もあった。すなわち、制御回路図27を紛失などした場合には、シーケンサ24から読み出した回路記号を解析したり、配線の接続状況を確認することで各接点と制御対象との関係を推察する必要が生じ、前述の判断がさらに困難になっていた。
【0009】
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は、各時点での制御対象となっている制御対象を容易に判断でき、メンテナンスを素早く行うことができるシーケンス制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1発明のシーケンス制御装置は、プログラムを実行することで、複数の接点入力に合わせて定められた順序に従った制御の各段階を逐次進めていくことにより、複数の制御対象をシーケンス制御する状態遷移処理部と、状態遷移処理部による制御状況を表示する表示部と、操作者からの操作を入力可能とする操作入力部とを有するシーケンス制御装置であって、前記表示部が、次に制御するべき動作を示す状態遷移状況を表示する動作順序表示部を有することを特徴としている。(請求項1)
【0011】
従って、本発明のシーケンス制御装置の操作者は動作順序表示部を確認するだけで、状態遷移処理部が次に制御する動作を確認できるので、設計時の回路図を全く必要とせずに、また、専門的な知識が何もなくても、制御対象がどの動作で停止しているのかを一目瞭然に知ることができ、その後のメンテナンスを格段に行いやすくなる。そして、従来のようにメンテナンスの度に状態遷移処理部にプログラムローダを接続する必要がないので、特別な管理者に依頼するまでもなくシーケンス制御装置の操作者自身が容易にメンテナンスを行うことができる。
【0012】
なお、動作順序表示部には次に制御する動作だけを表示してもよいが、前記特許請求の範囲内の表現における「状態遷移状況」とは、一連の動作の遷移状況を示すものであるから、それらの動作のうちの少なくとも2つ以上の動作を一覧して表示し、その一覧のうちの制御中であるもに何らかのマークを付すこともできる。これによって、少なくとも現在の動作と次の動作を確認でき、制御の遷移状況が一層容易に理解できる。また、状態遷移状況として表示できる動作の数を定め、状態の遷移に伴って動作順序表示部をスクロール表示させることで、より小さい表示部内にその時点で必要となる多くの情報を表示させることができる。
【0013】
前記動作順序表示部に表示された動作の指定操作に連動して、この指定された動作に関係するシーケンス制御の制御回路を示す図と、前記制御回路の動作を説明する説明文と、各接点の動作状況とを表示部に同時に表示させる回路状況表示機能を有する場合(請求項2)には、動作順序表示部に表示された動作に関係する各接点の状況を制御回路図の形で確認することができ、動作不良を起こしている部分を容易に特定することができる。また、各接点の動作状況が表示されるので、動作していない接点を容易に特定でき、動作していないセンサなどの入力を直観的に確認することができる。
【0014】
前記表示部が、制御対象を手動で駆動するための各動作を表示する動作ボタン表示部を有し、かつ、この動作ボタン表示部に表示された動作の指定操作に連動して、この指定された動作に関係するシーケンス制御の制御回路を示す図と、前記制御回路の動作を説明する説明文と、各接点の動作状況とを表示部に同時に表示させる回路状況表示機能を有する場合(請求項3)には、操作者は動作順序表示部から確認した次の動作を手動で駆動して、一連の状態遷移処理を一部手動で行なうと共に、この動作に関係する各接点の状況を制御回路図の形で確認することができ、動作不良を起こしている部分を容易に特定することができる。また、各接点の動作状況が表示されるので、動作していない接点を容易に特定でき、動作していないセンサなどの入力を直観的に確認することができる。
【0015】
前記表示部に表示された接点の指定操作に連動して、この指定された接点に関係するシーケンス制御の制御回路を示す図と、前記制御回路の動作に関係する各接点を説明する説明文と、各接点の動作状況とを同時に表示させる接点状況表示機能を有する場合(請求項4)には、動作不良を起こしている接点に対応するセンサなどの部分を容易に特定することができ、点検および修理を素早く行うことができる。
【0016】
前記表示部および操作入力部がタッチパネルからなり、このタッチパネルから得られた位置情報と表示位置との比較により、表示内容に合わせた操作を入力可能とする場合(請求項5)には、各表示部に表示された内容と操作が直接的に関連するので、操作性が向上すると共に設置スペースの削減も達成できる。また、表示内容を変えることにより、同じ位置情報で異なる操作を入力でき、簡潔な画面内のタッチによって、より詳細な操作を行うことができる。表示部や操作入力部のレイアウトをソフトウェアによって変更できる利点もある。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明にかかるシーケンス制御装置1の一実施例を示す図である。図1において、2は制御対象の一例としての例えば自動車のエンジン生産工場などの生産ラインの一部を示している。この生産ライン2の部分には例えばワークWを矢印A方向に搬送する第1コンベア2aおよび第2コンベア2bと、第2コンベア2bを矢印B方向にリフトするリフター2cと、ストッパ2dとを制御対象として有している。また3a,3bはワークWの位置を検出するセンサであり、それぞれ接点信号X1,X2を出力するものである。
【0018】
4はシーケンス制御装置1の中心部分を成す状態遷移処理部であり、5a〜5cは前記制御対象2a〜2cの詳細な制御を行うためのインバータ等の制御対象ユニット、6は例えばシーケンス制御装置1の上面に形成する液晶表示画面からなる表示部と座標入力による操作入力部とを兼ねたタッチパネル、7a,7bはシーケンス制御装置1の主電源の投入ボタンおよび切断ボタン、8はシーケンス制御装置1と制御対象2とを接続するケーブルである。なお、切断ボタン7a,7bは省略可能であり、ケーブル8は任意の位置に配線可能であり、無線であってもよいことは言うまでもない。
【0019】
4aは前記状態遷移処理部4内に記憶されるシーケンスプログラム4aであり、状態遷移処理部4はこのシーケンスプログラム4aを実行することにより、独特の構成を有する制御対象2を適正に制御する。また、このシーケンスプログラム4aは、図5を用いて既に説明したように、管理者が設計した制御回路図27をプログラムローダ26のような装置を用いてシーケンス制御回路を時系列のコマンドに変換し転送したものであり、その中には各入力接点にどんな接点信号を入力させるかを示した説明文や、各出力接点がどんな制御対象の動作に繋がるものであるかを示した説明文などが書き加えられている。
【0020】
図2はタッチパネル(表示部)6に表示される画面の一例を示す図である。本例におけるタッチパネル6には、状態遷移処理部4による制御の流れを状態遷移状況として表示する動作順序表示部10と、各制御対象2a,2b…を手動で駆動するための各動作を表示する動作ボタン表示部11と、例えば各制御対象からの警告情報を表示するアラーム表示部12と、この表示部6の表示内容を切り換える切換えスイッチ表示部13とが含まれている。
【0021】
また、前記動作順序表示部10と、動作ボタン表示部11と、切換えスイッチ表示部13は、操作入力部を兼ねており、従来の操作盤23に対応する操作入力部としての機能を有する。すなわち、操作者がこれらの部分10,11,13をタッチすることにより入力される座標を各部の表示位置と比較することにより、この位置に対応する操作を入力できるように構成している。
【0022】
本例は、操作入力部をタッチパネル6によって形成することで、表示内容を変えることにより、同じ座標位置の操作によって異なる操作を入力可能としているので、簡素でかつ直観的な操作を可能とし、また、機能性も向上する。しかしながら、表示部と操作入力部を別々に設けてもよく、その場合にはトラックボールやスティックなどを用いたホインティングデバイスを用いることで、表示部6内に表示される任意の操作を入力することが可能となる。さらには、各入力操作に対応する押しボタンスイッチを別途設けるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0023】
本例の動作順序表示部10には状態遷移処理部4による一連のシーケンス制御のうちの例えば3つの連続する動作10a〜10cを表示するように構成している。さらに、動作順序表示部10の表示は状態遷移処理部4の動作に合わせてスクロール表示することにより、本例では真ん中が現在の動作10bを示す部分となり、一つ上の動作10aは一つ前の状態を示し、一つ下には次に行なう動作10cが表示される。
【0024】
つまり、動作順序表示部10をスクロール表示とすることにより、動作順序表示部10の面積を小さく抑えて、動作順序表示部10を簡素にできる。加えて、現在の動作10bが一定の場所に表示されるので、現在の動作状況を誰にでも直観的に理解できる。さらに、本例では動作10bの表示部分に色を塗っているので現在の動作中である部分をさらに分かりやすくしている。なお、現在の動作10bを表示する方法は色を塗る以外にも、枠を点滅させたり、実行位置を示す何らかのマークを表示させるなど、種々の方法が考えられる。
【0025】
なお、前記動作順序表示部10の各動作10a〜10cに表示する各説明文および動作ボタン表示部11に表示される各説明文は、シーケンスプログラム4aの入力時にプログラムローダ26のような装置を用いて管理者によって入力するものである。これらの説明文は後でさらに明解な説明文に変更可能としてもよい。いずれにしても、シーケンス制御は、あらかじめ定められた手順に従って制御する制御方式であるから、一連の動作10a,10b…を列挙することで、操作者は制御の流れを直観的にとらえることができる。
【0026】
次に、図3,4を用いて本発明のシーケンス制御装置1において、何らかの原因で制御対象2の動作が停止した場合に、その原因を究明する方法を説明する。図3,4において、図1,2と同じ符号を付した部分は同一または同等の部分であるから、その詳細な説明を省略する。
【0027】
図3(A)に示す状態は、一つ前の動作10aにおいてストッパ2dを開いており、現在の動作10bは第1コンベア2aを運転している状態である。また、次の動作10cはリフター2cを上昇させるものであることも一目瞭然で直観的に理解できる。
【0028】
ここで、ワークWが完全に第1コンベア2aから離れているにもかかわらずリフトの上昇が始まらないとすると、シーケンス制御装置1の操作者は動作順序表示部10の内容から次の動作10cはリフト上昇であり、何らかの原因でこの動作に移ることができない状態にあることが容易に理解できる。そこで、操作者は例えば動作順序表示部10の中から動作10cの表示部分を押す(タッチ)することにより、この動作10cを指定してタッチパネル6の表示内容を切り換えることができる。
【0029】
図3(B)は前記動作10cの指定に伴ってプログラムローダモードに切り換えたときにタッチパネル6に表示されるシーケンス制御回路を示す図である。図3(B)において14はシーケンス制御装置1に入力された全シーケンス制御回路の中で特にリフトの上昇に関係する部分だけを表示する制御回路図であり、15は回路の動作を説明する説明文である。すなわち、本発明のシーケンス制御装置1は現在動作中のシーケンス制御回路の各状況を表示する回路状況表示機能を有する。
【0030】
前記制御回路図14内において、M1,M2は内部リレー接点、Y1は第2コンベア2bをリフトさせるためのリレーコイルである。また、各部に付した符号a,bはそれぞれa接点,b接点(状態遷移処理部4側から見ると入力接点)であり、符号cは内部リレーM1,M2のコイル(状態遷移処理部4側から見ると出力接点)である。なお、内部リレーM1,M2は何れも現実のリレー接点である必要はない。同様に、リレーコイルY1も現実のコイルである必要はない。これらは論理回路やアンプ等の電気回路によって代用できる。
【0031】
また、入力側の接点a,bの表示は例えば肉太にする(他にも表示色を変える)などして導通状態の接点であることを表示する。本例の場合、内部リレーM2のb接点は導通状態であるが、内部リレーM1のa接点は非導通状態である。したがって、リフト上昇の動作が始まらない原因は内部リレーM1のa接点入力が導通状態にならないことにあることを直観的に理解できる。
【0032】
すなわち、図3(B)に例示したように、タッチパネル6に表示される制御回路図14はシーケンス制御装置1に入力された全シーケンス制御回路の中で特にリフトの上昇に関係する部分だけを表示するものであるから、制御対象がどれほど複雑な構成であったとしても、表示される制御回路図14は極めて単純であり、各接点の動作状況も同時に表示されるから、シーケンス制御回路全体の動作がどうなっているのかを全く知らない操作者にも、問題となっている部分の回路の動作を容易に理解することができる。
【0033】
次に、操作者はタッチパネル6に表示される制御回路図14の中から、動作していない内部リレーM1のa接点の部分をタッチすると、この内部リレーM1のa接点を指定することができる。そして、この接点の指定操作に連動して、このa接点に関係する部分だけが表示される。
【0034】
図4に示す制御回路図16は前記内部リレーM1のa接点の指定動作に連動してタッチパネル6に表示される制御回路を示す図であり、17a〜17gは各接点を説明する説明文である。したがって、操作者はリフト上にワークWの存在を確認するために設けられたセンサ3aの異常か、またはセンサ3aと状態遷移処理部4とを接続するケーブル8の異常によって動作が停止していることを理解でき、その原因を究明することができる。
【0035】
図4において、X1,X2はそれぞれ前記センサ2a,2bからの信号を入力してこの回路を動作させるための入力接点、M1,M2は内部リレーである。この制御回路図16から明らかなように、内部リレーM1は一旦動作すれば内部リレーM2のb接点が切れないかぎり動作し続ける自己保持をかけるためのものである。そして、この内部リレーM1が動作している間は出力接点Y1がオン状態になる。
【0036】
また、本例の場合、接点X2のb接点および内部リレーM2のb接点は導通状態である。しかしながら、接点X1のa接点は非導通状態であり、ゆえに内部リレーM1のa接点は非導通状態となっている。したがって、リフト上昇の動作が始まらない原因は接点X1のa接点入力が導通状態にならないことにあることを直観的に理解できる。
【0037】
そして、本例における説明文17aでは、入力接点X1のa接点は「リフト上ワーク有」を検出するものであることを示している。したがって、操作者はリフト上にワークWの存在を確認するために設けられたセンサ3aの異常か、またはセンサ3aと状態遷移処理部4とを接続するケーブル8の異常によって動作が停止していることを理解でき、その原因を究明することができる。
【0038】
つまり、本例においても、制御回路図16には指定した接点(内部リレーM1のa接点)に関係する部分のみが図示されており、かつ、この接点の説明文17aと動作状況とを同時に表示させているので、問題となっているのが現実の回路のどの部分であるかを極めて容易かつ明確に理解でき、点検および修理をすばやく行うことができる。
【0039】
言い換えると、本発明のシーケンス制御装置1は制御盤22とプログラムローダ26の両方の機能を備え、かつ、メンテナンスが素早くできるように、動作順序表示部(モニタ)10を備え、制御回路図14,16を表示することで状態遷移処理とシーケンスプログラムとを効率良くリンクさせる機能を有するものである。
【0040】
前記シーケンス制御回路図14,16の表示は前記動作順序表示部10に表示された動作の指定操作に連動して行われることに限定するものではなく、図3(A)に示す操作ボタン表示部11に表示された動作の指定操作に連動して図3(B)および図4に示すシーケンス制御回路図14,16を表示させてもよい。
【0041】
すなわち、操作者は動作順序表示部10の表示からリフト上昇動作が始まらないことを確認し、図3(A)に示す操作ボタン表示部11の中から「リフト上昇」が表示されている部分11bを選んで、この部分11bを押す(タッチ)することにより、動作の指定操作を行い、リフター2cを手動によって上昇させることも可能である。つまり、前記動作ボタン表示部11はその特定の部分を押すことにより、各部を手動により操作可能であるから操作者からの操作を入力可能とする操作入力部(とりわけ手動操作部)となる。
【0042】
操作者が手動操作部11を操作した場合は、リフター2cの上昇駆動を手動によって実施すると共に、このときのシーケンス制御回路図14,16をタッチパネル6に並べてまたは切り換えて表示することができ、動作不良の原因を直観的に知ることができる。なお、本例における原因の究明にかかわる詳細な内容は既に詳述したものとほゞ同じであるから、その詳細な説明を省略する。
【0043】
また、操作者が前記手動操作部11を操作することにより、直ちにメンテナンスを行わなくても、シーケンス制御を次の動作に進めることも可能となるので、センサ2a,2bの能力の限界などによって稀に動作不良が生じる場合などに有用である。この場合にも、操作者はどの入力接点が動作していない状態であるかを制御回路図14,16から認識しながら操作できるので、動作していない入力接点の代わりに操作者自身が目視などで確認することができる。
【0044】
上述した説明では、制御回路の動作を説明する説明文15を制御回路図14内に表示し、各接点を説明する説明文17a〜17dを制御回路図16内に表示する例を示しており、これらの制御回路図14,16は切り換えて表示可能としているので、より小さいタッチパネル6により分かりやすい詳細な説明文15,17a〜17dを表示可能としている。しかしながら、本発明はこの点を限定するものではなく、一つの制御回路図内に動作を説明する説明文15と、接点を説明する説明文17a〜17dとを両方記載してもよい。
【0045】
【発明の効果】
上記の構成からなる本発明により、操作者が表示部を見るだけで、各時点で次に行うべき動作を容易に判断でき、この動作を実行するときの制御対象や必要とされる入力接点の状態、現在の状況などを表示部に表示させることで、メンテナンスを素早く行うことができるシーケンス制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシーケンス制御装置の一例を示す図である。
【図2】前記シーケンス制御装置の表示部の表示例を示す図である。
【図3】前記シーケンス制御装置を用いた動作不良原因を究明する方法を説明する図である。
【図4】前記動作不良原因を究明するときに用いる別の表示例を示す図である。
【図5】従来のシーケンス制御装置の全体的な構成を示す図である。
【符号の説明】
1…シーケンス制御装置、2(2a,2b…)…制御対象、4…状態遷移処理部、4a…プログラム、6…タッチセンサ(表示部、操作入力部)、10…動作順序表示部、10a〜10c…動作、11…動作ボタン表示部、11b…動作、14,16…制御回路図、15,17a〜17d…説明文、a,b…接点。
Claims (5)
- プログラムを実行することで、複数の接点入力に合わせて定められた順序に従った制御の各段階を逐次進めていくことにより、複数の制御対象をシーケンス制御する状態遷移処理部と、
状態遷移処理部による制御状況を表示する表示部と、
操作者からの操作を入力可能とする操作入力部とを有するシーケンス制御装置であって、
前記表示部が、次に制御するべき動作を示す状態遷移状況を表示する動作順序表示部を有することを特徴とするシーケンス制御装置。 - 前記動作順序表示部に表示された動作の指定操作に連動して、この指定された動作に関係するシーケンス制御の制御回路を示す図と、前記制御回路の動作を説明する説明文と、各接点の動作状況とを表示部に同時に表示させる回路状況表示機能を有する請求項1に記載のシーケンス制御装置。
- 前記表示部が、制御対象を手動で駆動するための各動作を表示する動作ボタン表示部を有し、かつ、
この動作ボタン表示部に表示された動作の指定操作に連動して、
この指定された動作に関係するシーケンス制御の制御回路を示す図と、前記制御回路の動作を説明する説明文と、各接点の動作状況とを表示部に同時に表示させる回路状況表示機能を有する請求項1または2に記載のシーケンス制御装置。 - 前記表示部に表示された接点の指定操作に連動して、この指定された接点に関係するシーケンス制御の制御回路を示す図と、前記制御回路の動作に関係する各接点を説明する説明文と、各接点の動作状況とを同時に表示させる接点状況表示機能を有する請求項2または3に記載のシーケンス制御装置。
- 前記表示部および操作入力部がタッチパネルからなり、このタッチパネルから得られた位置情報と表示位置との比較により、表示内容に合わせた操作を入力可能とする請求項1〜4のいずれかに記載のシーケンス制御装置。
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KR101345447B1 (ko) | 2006-05-01 | 2013-12-27 | 소니 주식회사 | 화상 처리 장치 및 방법, 및 프로그램 |
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