JP2005276048A - 操作端末装置 - Google Patents

Abstract

【課題】操作者の画面操作に対して、画面書き換えなどが遅れる場合があり、操作者がタッチパネルを再操作した結果、次画面でそのタッチパネルの操作結果が有効となり、意図しない操作に結びつく恐れがある。
【解決手段】設備を操作する設備操作装置と通信する操作端末装置であって、設備の選択入力と操作入力とを画面上に設けた操作スイッチ部をタッチ入力して行なう外部入力手段を備え、連続して画面が切り替わる複数の操作画面を有し、現在の操作画面に配置された操作スイッチ部が入力を感知する範囲を、前記現在の操作画面に切り替わる直前の操作画面に配置された操作スイッチ部に入力を感知する範囲と重複しないように配した。
【選択図】図１

Description

本発明は、プラントや水処理設備などにおける操作システムに関するものである。

従来のプラントや水処理設備などにおける制御システムは、通常複数の設備を有し、各設備の近傍に操作盤を据え付け、その操作盤によってその設備の運転操作を行なっていた。また、複数の設備を集中管理するため、中央監視室などに集中管理用コンピュータを設置し、そのコンピュータから通信線を介して操作盤を接続し、各設備の遠隔操作を行なっていた。しかし遠隔操作を行うために通信する通信線は有線であり、配線等の問題から監視制御できる場所が限定されるという制約があった。そこでこの制約を改善するために中央監視室と無線通信できる操作端末を用い、配線上の制約を受けることなく任意の場所で監視制御できるシステムが提供されるようになってきた。

たとえば特許文献１には、モバイル端末装置によって入力し、プラントにおける機器の状態及びプラントの状態・計測値の現在値及びガイダンスを提供する装置が示されている。
特開２００３−７６４１７号公報（図５）

しかしながら、上記した従来技術のシステムにおいては、操作者の画面操作に対して、画面書き換えなどが遅れる場合があり、操作者がタッチパネルを再操作した結果、次画面でそのタッチパネルの操作結果が有効となり、意図しない操作に結びつく恐れがある。

そのため従来のシステムにおいては、画面が切り替わる際に既に行なわれていたタッチパネル操作の内容を消去することで対処していたが、画面切り替えとほぼ同時に操作した場合や、システムの状態遷移のタイミングと人間の感覚のズレによって、誤操作が生じてしまうことがあった。

また、本発明の操作端末装置は、連続する２つのタッチパネル画面上で有効となるスイッチ配置を違えることで、画面切り替えの遅れなどが生じたり、タッチパネルを複数回間違って入力したりした場合でも、誤操作を未然に防ぎ、設備の操作を安全に行なうことを可能とする。

また、本発明の操作端末装置は、画面表示が切り替わってから一定時間経過するまでの操作を無効とすることで、操作先行によって意図しない設備制御を行なったりすることを回避し、安全に設備を運転制御することを可能とする。

また、本発明の操作端末装置は、間違った設備を選んだ場合は警告を発することで設備選択を確実なものとし、かつ、画面表示が切り替わってから一定時間経過するまでの操作を無効とすることで、操作先行によって意図しない設備制御を行なったりすることを回避し、安全に設備を運転制御することを可能とする。

上記課題を解決するために本発明の操作端末装置は、設備を操作する設備操作装置と通信する操作端末装置であって、前記設備の選択入力と操作入力とを、画面上に設けた操作スイッチ部をタッチ入力することによって行なう外部入力手段を備え、前記外部入力手段は、連続して画面が切り替わる複数の操作画面を有し、現在の操作画面に配置された操作スイッチ部が入力を感知する範囲を、前記現在の操作画面に切り替わる直前の操作画面に配置された操作スイッチ部に入力を感知する範囲と重複しないように配した。

また本発明の操作端末装置は、設備を操作する設備操作装置と通信する操作端末装置であって、前記設備の選択入力と操作入力とを、画面上に設けた操作スイッチ部をタッチ入力によって行なう外部入力手段を備え、前記外部入力手段は、連続して画面が切り替わる複数の操作画面を有し、タッチ入力によって画面が切り替わる際、一定時間経過するまでタッチパネル操作を無効にする。

また本発明の操作端末装置は、外部入力手段は、スイッチ入力後自動的に次画面に切り替わるようにしたスイッチ部を少なくとも１つ操作操作画面上に配した。

また、本発明の操作端末装置は、操作スイッチ部が前後の画面間で重複しないため、２回以上連続的にタッチパネルに入力しても意図しない動作を誘発せず、さらに、操作スイッチ部の配置が変わることで、操作者は注意して操作するように意識することとなり、早合点による誤操作も回避できる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。

（実施の形態１）
本発明の実施の形態１における操作端末装置およびそれを用いた監視制御システムの構成と作用について以下に説明する。

図１は、本実施の形態における操作端末装置およびそれを用いた監視制御システムの構成を示した図である。

図１において、１は操作端末装置、２ａ〜２ｆは制御対象の設備であり、ここでは２ａ〜２ｃと２ｄ〜２ｆの同等の設備が２系統設置されている例を示している。また３は各設備２ａ〜２ｆを統括して操作する設備操作装置であり、操作盤４および無線中継装置５を備える。

そして操作盤４は、各設備２ａ〜２ｆの状態を取得するとともに、各設備に備わるリレーなど制御回路を駆動し各設備の操作を行うものである。また無線中継装置５は、操作盤４から操作されることで、操作端末装置１などの無線で接続された機器に設備状態を伝送したり、操作端末装置１などから操作内容を受信して操作盤４へ伝達したりすることで設備の操作を行う。

また図２は、操作端末装置１の構成図であり、図中６は操作者等による外部からの入力を受け付ける外部入力手段を示す。本実施の形態においては、この外部入力手段６は例えば液晶のタッチパネルのような入力機能付きであり、外部へ設備の状態等を表示したりする表示機能も備える。そして外部入力手段６は、設備選択入力機能７、設備操作入力機能８、状態表示機能９を備えている。また１０は信号をやりとりする送受信信号処理部、１３は無線中継装置５と無線で通信する送受信部を示す。

また図３は、外部入力手段６における画面切り替え時の各画面の表示を示す図である。

このような構成を有する操作端末装置１の動作手順について説明する。まず、外部入力手段６を設備選択入力機能７による画面表示にし、外部から操作する対象の設備の選択入力を設備２ａ〜２ｆのいずれかの選択入力を受け付ける。この時の外部入力手段６の表示画面は図３（ａ）のように複数の設備機器から１つを選択する設備選択入力を受け付ける画面となっている。

次に操作者がこのうちの１つを選択して入力すると、外部入力手段６の表示画面は図３（ｂ）のように切り替わり、選択された機器について動作を「運転」「停止」のどちらにするかを選択して入力を受け付ける画面となる。

この時、操作端末装置１の送受信信号処理部１０は入力受け付けした制御対象の設備の情報を送信できる通信フォーマットに作成し、選択された設備機器を示す信号を送受信部１３から設備操作装置３の無線中継装置５に送信する。そして、設備操作装置３側から該当する設備の状態を受信し、状態表示機能９は、制御する対象の設備状態を表示する。すなわち、図３（ｂ）に示すように、外部入力手段６は、機器の現在の状態が停止中か運転中かの表示を同時に行う。

なおこの画面で表示する内容は対象設備によって異なるが、その一例として排水ポンプの場合は、水位、ポンプの運転、停止の状態、運転中の場合はその運転電流値などである。操作対象の設備の現時点での状態を表示するとともに操作可能な項目を画面に表示する。たとえば、ポンプが停止状態であれば、「運転」と表示し、これを操作者が選択することで、対象の設備であるポンプの駆動装置を制御し運転を開始するようにする。さらに、複数の操作端末装置を運用している場合は、自操作端末装置が対象設備の操作権限を有しているか否かも表示する。

ここで、外部入力手段６の入力スイッチ部の配置について説明する。外部入力手段６は表示手段付きタッチパネル式入力装置であり、画面にスイッチを表示し、その部分を指先やペン等で触れることで操作するものである。そして６ａはタッチ入力により入力される操作スイッチ部の１つである。

そして本実施の形態では、このタッチパネル入力において誤操作を防止する機能を設けており、操作者の入力による操作結果に応じ表示を切り替わる際、後の画面においては、前画面で操作スイッチ部６ａが配置されていた部分を避け、それ以外の場所に配置するようにしている。

図３は、操作スイッチ部６ａが配置された画面上の入力感知範囲を、次の画面ではすべての操作スイッチ部の入力感知範囲内と重複しないように配置した一例を示したものである。すなわち図３（ａ）の設備機器を選択入力する画面では「装置Ｄ」が選択入力されることにより、該当設備の操作画面は（ｂ）に推移する。この時、（ａ）の画面で「装置Ｄ」の入力を感知していた画面上の範囲には、（ｂ）の画面では入力スイッチ部を配さないようにしている。すなわち、この実施例では、（ａ）の画面では左右にスイッチ部を配し、（ｂ）の画面では中央部分に入力スイッチ部を配しており、スイッチ入力部を重複させていない。

このようにすることで、この２つの画面で同じ場所に操作スイッチ部が配置されていた場合、設備選択画面で２回以上連続的にタッチパネルに入力してしまうと、２回目の入力が操作画面での入力とされてしまい、意図しない動作をしてしまうという問題を解決できる。

さらに、操作スイッチ部の配置が変わることで、操作者は注意して操作するように意識することとなり、早合点による誤操作も回避できるものである。

（実施の形態２）
次に、スイッチ入力の誤操作を防止する本発明の実施の形態２について図４を用いて説明する。図４は、操作端末装置１の外部入力手段６において、スイッチ入力受付時の一部の動作についての一例のフローチャートを示す。

なお、本実施の形態においては、操作端末装置およびそれを用いた操作システムは、図１から図３の実施の形態１で説明した構成および作用と同一であり、外部入力手段６のスイッチ入力受付時の動作のみが異なるのでその点のみについて説明する。

まず図４のステップ１では、機器選択の待ち受け画面とし、操作対象となって選択できる設備をどれでも選択入力できるようにスイッチ部をすべて表示し、入力の操作を促す。そしてステップ２で入力あるかどうかを判断し、入力があるまでステップ１、２を繰り返す。

そして、ステップ２で入力有りと判断された場合、ステップ３でスイッチ入力受付無効とする。そして、ステップ４で一定時間経過するまで待ち状態とし、一定時間スイッチ入力の受付を無効とする。なお、この一定時間は特に限定するものではないが、例えば０．５秒程度が適当である。

そして一定時間経過後はステップ５でスイッチ入力受付無効の状態を解除し、運転操作待ち受け画面に画面を切り替える。

なお、この入力の受付を無効にしている時間は、次の画面に切り替え後であってもよいし、画面を空白等の無表示としてもよい。

このように、操作に伴って画面の表示内容を切り替える際に、操作後から、画面が切り替わる前または後に、所定の時間タッチパネルによる入力操作を無効とすることで、画面を切り替える間際や切り替え中の誤操作により意図しない操作結果が次画面に反映され、結果的に意図しない操作結果を生むことが排除できる。

これにより、設備の誤選択と、二重押しなどによる意図しない操作の両方を防止できることとなる。また機械式スイッチに比べ劣っていたタッチパネル方式による操作の信頼性を改善し、確実に操作制御できるシステムの構築が可能となる。

本発明の操作端末装置およびそれを用いた操作システムにおいては、操作に伴って画面の表示内容を切り替える際に、画面を切り替える間際や切り替え中の誤操作により意図しない操作結果が次画面に反映され、結果的に意図しない操作結果を生むことが排除できるので、複数の設備を一括して操作を行う大型プラント等の操作処理用として産業上有用である。

本発明の本実施の形態１における操作端末装置およびそれを用いた監視制御システムの構成を示した図 本発明の本実施の形態１における操作端末装置の構成図 (ａ)本発明の本実施の形態１の外部入力手段６における画面切り替え時の各画面の表示を示す第１の図(ｂ)本発明の本実施の形態１の外部入力手段６における画面切り替え時の各画面の表示を示す第２の図 本発明の本実施の形態２の操作端末装置における外部入力手段６のフローチャート

符号の説明

１ 操作端末装置
２ａ〜２ｆ 設備
３ 設備操作装置
６ 外部入力手段
６ａ 操作スイッチ部
７ 設備選択入力機能
８ 設備操作入力機能

Claims (3)

1. 設備を操作する設備操作装置と通信する操作端末装置であって、前記設備の選択入力と操作入力とを、画面上に設けた操作スイッチ部をタッチ入力することによって行なう外部入力手段を備え、前記外部入力手段は、連続して画面が切り替わる複数の操作画面を有し、現在の操作画面に配置された操作スイッチ部が入力を感知する範囲を、前記現在の操作画面に切り替わる直前の操作画面に配置された操作スイッチ部に入力を感知する範囲と重複しないように配した操作端末装置。
2. 設備を操作する設備操作装置と通信する操作端末装置であって、前記設備の選択入力と操作入力とを、画面上に設けた操作スイッチ部をタッチ入力することによって行なう外部入力手段を備え、前記外部入力手段は、連続して画面が切り替わる複数の操作画面を有し、タッチ入力によって画面が切り替わる際、一定時間経過するまでタッチパネル操作を無効にする操作端末装置。
3. 外部入力手段は、スイッチ入力後自動的に次画面に切り替わるようにしたスイッチ部を少なくとも１つ操作操作画面上に配した請求項１または２記載の操作端末装置。

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