JP4241480B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エンジンの排気ガス中の酸素濃度等を測定して燃焼制御等に利用するガスセンサに関する。
車両用エンジンは排気ガス中の酸素濃度等に基づいて燃焼制御を行うことが、燃費向上、効率よい排気ガス浄化に有効である。
排気ガス中の酸素濃度等を検出するガスセンサは、被測定ガス中の特定ガス濃度を測定するセンサ素子を内蔵する。
上記ガスセンサ素子は、固体電解質体と一対の電極からなる電気化学セルを有し、大気ガスを基準ガスとして、電極間に生じる起電力や流れる限界電流等に基づいて、被測定ガス中の酸素濃度等を測定する素子である。
従って、ガスセンサは大気と被測定ガスとの双方に接触するように構成する必要があり、ガスセンサの外表面は被測定ガスにさらされる被測定ガス面と、大気にさらされる大気面とを有する。被測定ガス面にはガスセンサ内部に被測定ガスを導入する導入孔を、大気面にはガスセンサ内部に大気を導入する導入孔がある。
例えば、後述する図1にかかる構成のガスセンサでは、排気ガスが流れる排気管に設けた取付穴にガスセンサを挿入し、ハウジングの途中を境として、一方が大気面に、他方が被測定ガス面となる。
特開平10−206373号公報 特開2001−188060号公報
ところで、ガスセンサの構成部材の中には耐熱性に劣る素材からなるものがある。例えば、大気側カバー内に大気は導入するが水が入らないようにするために、樹脂製の撥水フィルタ(図1等参照)を設けることがある。この撥水フィルタは、例えばテトラフルオロエチレン等の多孔質樹脂材料からなり、金属やセラミック材と比較すると耐熱性に劣る。
また、大気側カバーの基端を封止し、ガスセンサ外部から引き込んだリード線を固定するために弾性絶縁部材(図1等参照)を設けることがあるが、この弾性絶縁部材は樹脂やゴムからなり、こちらも耐熱性に劣る。
そして、近年排気ガスの規制が年々厳しくなり、これに伴って排気ガスの温度がますます高くなり、熱い排気ガスにより加熱された排気管の外表面が赤熱し、輻射熱をより多く発するようになった。
ガスセンサの外表面における大気面は排気管の外部に露出しているため、上記輻射熱の受熱面となることがある。上記輻射熱によって、ガスセンサの加熱が促進され、熱に弱い部材の耐熱限界を超えてしまうおそれがある。
大気側カバーの基端側の外側面を凹凸形状として、放熱部を形成する構成やガスセンサを大型化して、排気管と外表面の距離を長くすることで、ガスセンサの温度が上がりすぎないようにする構成が提案されている。
しかしながら、限られた空間に設置するガスセンサとしては、可能な限り小型でかさばらない構成が好まれるし、材料コストの観点からも大型化は望ましい方向性ではない。更に、外側面を凹凸形状に構成するのは製造が難しく、生産性の低下を招くおそれもある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、外部からの輻射熱を受け難く、温度上昇し難いガスセンサを提供しようとするものである。
本発明は、被測定ガス中の特定ガス濃度を測定するセンサ素子を内蔵するガスセンサであって、
該ガスセンサは、ハウジングと、該ハウジングの基端側に配設され大気雰囲気中にさらされる大気側カバーと、上記ハウジングの先端側に配設され被測定ガス雰囲気にさらされる被測定ガス側カバーとを有してなると共に、該ガスセンサの外表面は、被測定ガスにさらされる外表面である被測定ガス面と、大気にさらされて外部からの輻射熱を受ける外表面である大気面とを有し、
上記大気側カバーは、予め高温加熱して酸化膜を全体に設けた後に、該大気側カバーの内表面における上記酸化膜は除去することなく、当該大気側カバーの上記大気面をショットブラスト処理して上記酸化膜を除去したショットブラスト処理面としてなり、
上記ガスセンサの軸方向に沿って、上記大気面における基端から先端に至る距離をHとすると、
上記ガスセンサの軸方向に沿って、上記基端から先端に向けて0.6H以上の距離を有する領域における大気面の輻射率は0.3以下であることを特徴とするガスセンサにある(請求項1)。
本発明にかかるガスセンサは、大気面に輻射率が0.3以下となる上記0.6H以上の特定領域を設けている。そのため、大気面に対する外部からの輻射熱による伝熱が少なくなり、ガスセンサの温度上昇が生じ難くなる。また、大気面に対する上記伝熱を防止することができるため、大気面近傍の温度上昇が生じ難くなる。
以上、本発明によれば、外部からの輻射熱を受け難く、温度上昇し難いガスセンサを提供することができる。
本発明は、各種ガスセンサに適用することができる。すなわち、酸素センサ、NOxセンサ、その他のガスセンサ、車両用エンジンの燃焼室内の空燃比を排気ガス中の酸素濃度から測定する空燃比センサ等である。
また、コップ型のセンサ素子を備えたガスセンサ、板状のセンサ素子を備えたガスセンサのいずれに対しても本発明を適用することができる。
ガスセンサの詳細構成は実施例にて詳述するが、実施例に記載した以外の形状のガスセンサであっても本発明の効果を得ることができる。
大気面に輻射率0.3以下となる上記特定領域が存在しない場合は、輻射熱によって、ガスセンサの加熱が促進され、熱に弱い部材の耐熱限界を超えてしまうおそれがある。
ここにガスセンサの構成部材で熱に弱い部材とは樹脂やゴム等からなる部材で、例えば撥水フィルタ、リード線挿通孔を備えて大気側カバーの基端に設けた弾性絶縁部材等がある(実施例1参照)。
また、輻射率は0とすることができる。この場合は、外部からの熱は全て反射してしまうため、ガスセンサが非常に熱を受け難くなり、温度上昇を更に抑制することができる。
また、上記ガスセンサの軸方向に沿って、上記大気面における基端から先端に至る距離をHとすると、上記ガスセンサの軸方向に沿って、上記基端から先端に向けて0.6H以上の距離を有する領域における大気面の輻射率は0.15以下であることが好ましい(請求項2)。
輻射率を0.15以下とすることで大気面に対する輻射熱による伝熱がさらに少なくなって、温度上昇をさらに生じ難くすることができる。
また、上記輻射率は、波長が0.5〜1μmの波長の電磁波に対する値であることが好ましい(請求項3)。
この場合、可視光、赤外線領域の輻射を反射することができる。排気管等の金属部材が赤熱して放射する電磁波の波長はだいたい可視光〜赤外線であり、この波長の電磁波を反射できればガスセンサの温度上昇抑制に十分な効果を得ることができる。
また、上記大気面はショットブラスト処理面からなることが好ましい(請求項4)。
ショットブラストで処理することで、大気面の表面に形成された酸化膜等を除去して金属光沢を発現させることができる。従って、小さい輻射率を得ることができる。
上記ショットブラストにおいては、ガラスやセラミック等の微粉末を研磨剤として利用することが好ましい。
また、本発明にかかるガスセンサにおいて、大気面は大気側カバー等やハウジング等からなる。
すなわち、ガスセンサは、後述する実施例1に示すごとく、ハウジングと該ハウジングの先端側に設けた被測定ガス側カバーと、ハウジングの基端側に設けた大気側カバーからなる場合が一般的である。大気側カバーや被測定ガス側カバー以外のカバー部材が外表面に露出することもある。
大気側カバーや被測定ガス側カバーの内部はそれぞれ大気雰囲気や被測定ガス雰囲気となり、ガスセンサが内蔵するセンサ素子は大気雰囲気と被測定ガス雰囲気の双方にまたがって配置される。
この構成において、上記大気側カバーは予め不動態膜(酸化皮膜)をその全体に設け、必要な領域をショットブラスト処理し、ショットブラスト処理面を形成してなることが好ましい。
すなわち、ガスセンサにおいて、センサ素子は大気雰囲気を基準ガスとして検出を行うため、高温環境下で大気側カバー等のガスセンサを構成する金属部材が酸化すると、大気雰囲気の酸素濃度が低下して検出値が狂ってしまう。
従って、一般的には、大気側カバー等を予め高温加熱して表面に強固な不動態膜(酸化膜)を形成し、使用中の高温環境下で酸化の進行が生じないようにする。この処理のため、大気側カバー等は褐色から暗褐色の光沢を持つ酸化面状態となり、輻射率も高くなりやすい。従って、本発明にかかる低い輻射率を得るには、ショットブラストで処理するのが一番工法的に容易である。
その他、各種の研磨処理や酸処理で不動態膜を除去することもできる。
なお、上記大気面における60%以上の領域が輻射率0.3以下であることが好ましい。
これにより、大気面に対する輻射熱による伝熱が少なくなり、ガスセンサの温度上昇が生じ難くなる。また、大気面に対する伝熱を阻害することができるため、大気面の温度上昇が生じ難くなる。
仮に輻射率0.3以下となる領域が60%未満である場合は、ガスセンサの温度上昇抑制効果が不十分となるおそれがある。
また輻射率は大気面の全てにわたって0.3以下になることが最も好ましい。
また、上記ガスセンサの軸方向に沿って、上記大気面における基端から先端に至る距離をHとすると、
上記ガスセンサの軸方向に沿って、上記基端から先端に向けて0.6H以上の距離を有する領域に対して輻射率を0.3以下とする。
ガスセンサを、車両用エンジンの排気管に差し込んで排気ガス中にさらして使用する場合、熱い排気ガスによって排気管は加熱され、赤熱して輻射熱を発する。そして大半のガスセンサでは、後述する実施例1にあるように、熱に弱い樹脂やゴムからなる部材はガスセンサの基端側に位置する。従って、より基端側に低輻射率となる部分を設けることで、基端側近傍の温度上昇を特に抑制することができる。
仮に、輻射率が0.3以下となる領域が基端から0.6H未満の距離しか持たない場合は、特に基端側のガスセンサの温度上昇抑制効果が不十分となるおそれがある。
(実施例1)
本例にかかるガスセンサ1は、図1、図2に示すごとく、被測定ガス中の特定ガス濃度を測定するセンサ素子2を内蔵し、該ガスセンサ1の外表面100は、被測定ガスにさらされる被測定ガス面101と、大気にさらされる大気面102とを有し、上記大気面102の少なくとも一部の輻射率は0.3以下である。
以下、詳細に説明する。
本例のガスセンサ1は、図1に示すごとく、自動車エンジンの排気管3に設けたガスセンサ固定穴(図示略)に設けたねじ止め部にハウジング10をねじ止め固定することで、ガスセンサ1の先端側の一部を排気ガスにさらし、排気ガス中の酸素濃度から自動車エンジン燃焼室(図示略)の空燃比を測定するよう構成したものである。
本例のセンサ素子2は、図示は省略するが、板状の固体電解質体に一対の電極を設けて、一方の電極が被測定ガス雰囲気119に、他方の電極が大気雰囲気124と接触するよう構成してある。ガスセンサ1内の大気雰囲気124を基準ガスとして被測定ガス雰囲気119となる排気ガス中の酸素濃度を検出することができる。
図1に示すごとく、本例のガスセンサ1は、筒型のハウジング10と該ハウジング10の内側面に素子側絶縁碍子13を介して挿通したセンサ素子2とを有する。
センサ素子2と素子側絶縁碍子13との間はガスの流通が生じないように封止材29を設ける。この封止材29が大気雰囲気124と被測定ガス雰囲気119との境界となる。
ハウジング10の先端側には、センサ素子2の先端側でガス濃度検出を行う部分を覆うように二重構成の被測定ガス側カバー11が設けてある。被測定ガス側カバー11はガスセンサ1の外部から被測定ガスをカバー11内に導入する導入孔110を有する。カバー11の内部は被測定ガス雰囲気119となる。
また、素子側絶縁碍子13の基端側には、センサ素子2の基端側を覆うように筒型の大気側絶縁碍子14を配置し、該大気側絶縁碍子14の外方を覆うように、ハウジング10の基端側に大気側カバー121を溶接固定する。
大気側カバー121の基端側の外周には筒型の撥水フィルタ125を介して外側カバー122を設け、外側カバー122の外方からかしめ固定することで、撥水フィルタ125を固定する。撥水フィルタ125を設けた位置は、大気側カバー121と外側カバー122との双方に大気側カバー121内部に大気を導入するための導入孔120がある。大気側カバー121の内部は大気雰囲気124となる。なお、大気側カバー121の基端側は後述する弾性絶縁部材129により封止される。
大気側絶縁碍子14の内部において、センサ素子2に対する出力取出/電力印加用の端子(図示略)と端子バネ151とが当接し、端子バネ151の基端側は、大気側絶縁碍子14の外部に配置し、ここで接続端子152を介してリード線153に接続される。リード線153は大気側カバー121の基端側の内部に設けた弾性絶縁部材129に設けた貫通穴からなるリード線挿通孔128を経由してセンサ外部に引き出される。
上記大気側カバー121、上記外側カバー122は共に高温に加熱して表面に不動態膜(酸化膜)を設けたステンレス材料からなる。ステンレス材料として耐熱性を持つオーステナイト系のSUS310かSUS316を用いる。
すなわち、ガスセンサ1において、センサ素子2はガスセンサ1内の大気雰囲気124を基準ガスとして検出を行うため、高温環境下で大気側カバー121等のガスセンサ1を構成する金属部材が酸化すると、大気雰囲気124の酸素濃度が低下して検出値が狂ってしまう。
従って、大気側カバー121等を予め高温加熱して表面に強固な不動態膜(酸化膜)を形成し、使用中の高温環境下で酸化の進行が生じないようにする。この処理のため、大気側カバー121等は褐色から暗褐色の光沢を持つ酸化面状態となる。
本例では大気側カバー121と外側カバー122に対しショットブラストを利用して大気面102に当たる部分の不動態膜を除去してステンレスの金属光沢を出させ、輻射率を0.3以下とする。
ショットブラストの際は、ガラス、セラミックなどの微粉を研磨剤として使用する。
上記ハウジング10は先端側が小径、途中が大径、基端側が小径に構成され、途中の大径の部分の下面にバネ部105を有する。先端側の小径の部分の側面は排気管3のガスセンサ固定穴のねじ止め部に対応するねじ止め部106を有する。
ガスセンサ1のハウジング10を排気管3にねじ止めすることで、バネ部105の先端側に向いた面が排気管3の表面30に当接する。
そして、ガスセンサ1の外表面100の中で排気管3の内部に露出する被測定ガス側カバー11の表面が被測定ガス面110となり、ハウジング10の基端側の側面、大気側カバー121の側面、外側カバー122の側面が大気面102となる。
なお、図1や図2において外表面100、被測定ガス面101、大気面102はガスセンサ軸方向に沿った矢線で存在範囲を示した。
本例にかかるガスセンサ1は、大気面102を輻射率を0.3以下とすることで、大気面102に対する輻射熱による伝熱が少なくなり、ガスセンサ1の温度上昇が生じ難くなる。また、大気面102に対する伝熱を阻害することができるため、大気面102近傍の温度上昇が生じ難くなる。
本例にかかるガスセンサ1において、撥水フィルタ125はテトラフルオロエチレンからなり、弾性絶縁部材129はフッ素ゴムからなる。
排気管3の内部を流れる排気ガスの最高温度は800℃程度であり、従って、排気管3の表面30もその程度の温度に加熱され、赤熱し、およそ0.5μm〜1μm程度の波長の電磁波、すなわち赤外線、可視光線を発するようになる。
仮に、大気側カバー121等の表面に不動態膜が形成されたままであれば、後述する実施例2にあるようにガスセンサ1内の温度上昇は避けられず、撥水フィルタ125や弾性絶縁部材129に熱劣化が発生するおそれがある。
本例のように大気側カバー121等の大気面102をショットブラスト処理面とすることで、ステンレスの金属光沢が出て、輻射率が0.3以下となる。後述する実施例2にあるようにガスセンサ1の温度上昇が生じ難くなり、撥水フィルタ125や弾性絶縁部材129の熱劣化を防止できる。
以上、本例によれば、外部からの輻射熱を受け難く、温度上昇し難いガスセンサを提供することができる。
また、図3に示すごとく、大気側カバー121の外側に設けた外側カバー122をより長く構成することもできる。
更に、図3に示すごとく、大気面102の全体を輻射率0.3以下とせずに、範囲103として示した領域の輻射率を0.3以下とし、それ以外の部分が0.3より高くとも、本例にかかる効果を得ることができる。
この領域の範囲はガスセンサ1の基端から、軸方向に沿った長さで0.6H以上である。ここにHは大気面102のガスセンサ軸方向に沿った長さである。
本例にかかるガスセンサ1で熱に弱いのは、大気側カバー121の基端を封止する弾性絶縁部材129と撥水フィルタ125である。弾性絶縁部材129は上述したごとく大気側カバー121の基端に、撥水フィルタ125は、これを設けた位置から大気を導入するため(実施例1参照)、基本的にガスセンサ1の基端側に配置する。従って、輻射率0.3以下となる領域を基端から0.6H以上の位置とすることで、特にガスセンサ1基端付近の温度上昇を防止して、弾性絶縁部材129や撥水フィルタ125を守ることができる。
(実施例2)
本例は、実施例1に記載した構成のガスセンサにおいて、大気面の輻射率や、大気面で低輻射率となった領域の広さ等を違えて、温度上昇抑制効果を測定する。
試料0は基準試料であり、ショットブラスト処理面を設けず、不動態膜が大気面に形成され、若干の金属光沢が存在するが、大気面の輻射率は高く0.4である。
試料1の大気面は、不動態膜を形成しない、そのままのSUS310の金属光沢が発現する。
試料3の大気面は、加熱により不動態膜が十分に形成されている。
試料2の大気面は、試料3の状態にある大気面に対しショットブラスト処理を行って処理面となっている。
また、試料1〜3にかかるガスセンサは、大気面における基端から先端までの全ての領域の輻射率を所定の値とした。
試料4〜6にかかるガスセンサは、大気面における所定の領域の輻射率を0.3とした。すなわち、試料4は大気面の基端から0.7Hまでの範囲を、試料5は基端から0.6Hまでの範囲を、試料6は0.5Hまでの距離をショットブラスト処理した。
なお、各試料にかかる大気面の輻射率は市販の可視光、近赤外線域の分光放射計にて、反射率を測定し、大気面で電磁波の透過がないので、輻射率=1−反射率となる。
次に、ガスセンサの温度測定方法について説明する。
図4に示すごとく、取り付け治具4の固定穴41にガスセンサ1を挿入する。治具4を加熱して、治具表面40の温度を800℃とする。この状態で、温度測定位置42の温度が安定した30分後に、温度測定位置42に貼り付けた熱電対で測定した。温度測定位置42はガスセンサ1の基端からt=10mm離れた位置である。
また、ガスセンサ1を挿入する際は、実使用時と同様に、被測定ガス面が治具表面40より図面右方に、大気面が図面左方となるようにする。
試料0にて測定した値を基準値として、この基準値からの低減温度を表1に記載した。評価基準は低減温度が5℃以下を×、5〜10℃を○、10℃以上を◎とした。
表1より明らかであるが、試料1〜3から、輻射率が0.3以下となることで、大きな温度低減効果が得られることがわかった。
また、試料4〜6から、輻射率が0.3以下となる領域をガスセンサの基端から0.6H以上の範囲に設けることで、より優れた温度低減効果が得られることがわかった。
Figure 0004241480
実施例1における、ガスセンサの軸方向の断面説明図。 実施例1における、ガスセンサの側面図。 実施例1における、他の構成のガスセンサの軸方向の断面説明図。 実施例2における、ガスセンサの各部の温度を測定する測定方法の説明図。
符号の説明
1 ガスセンサ
100 外表面
101 大気面
102 被測定ガス面

Claims (4)

  1. 被測定ガス中の特定ガス濃度を測定するセンサ素子を内蔵するガスセンサであって、
    該ガスセンサは、ハウジングと、該ハウジングの基端側に配設され大気雰囲気中にさらされる大気側カバーと、上記ハウジングの先端側に配設され被測定ガス雰囲気にさらされる被測定ガス側カバーとを有してなると共に、該ガスセンサの外表面は、被測定ガスにさらされる外表面である被測定ガス面と、大気にさらされて外部からの輻射熱を受ける外表面である大気面とを有し、
    上記大気側カバーは、予め高温加熱して酸化膜を全体に設けた後に、該大気側カバーの内表面における上記酸化膜は除去することなく、当該大気側カバーの上記大気面をショットブラスト処理して上記酸化膜を除去したショットブラスト処理面としてなり、
    上記ガスセンサの軸方向に沿って、上記大気面における基端から先端に至る距離をHとすると、
    上記ガスセンサの軸方向に沿って、上記基端から先端に向けて0.6H以上の距離を有する領域における大気面の輻射率は0.3以下であることを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1において、上記ガスセンサの軸方向に沿って、上記大気面における基端から先端に至る距離をHとすると、
    上記ガスセンサの軸方向に沿って、上記基端から先端に向けて0.6H以上の距離を有する領域における大気面の輻射率は0.15以下であることを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項1または2において、上記輻射率は、波長が0.5〜1μmの波長の電磁波に対する値であることを特徴とするガスセンサ。
  4. 被測定ガス中の特定ガス濃度を測定するセンサ素子を内蔵し、ハウジングと、該ハウジングの基端側に配設され大気雰囲気中にさらされる大気側カバーと、上記ハウジングの先端側に配設され被測定ガス雰囲気にさらされる被測定ガス側カバーとを有してなるガスセンサを製造する方法において、
    上記大気側カバーは、予め高温加熱して酸化膜を全体に設け、
    その後、該大気側カバーの外表面である大気面をショットブラスト処理して上記酸化膜を除去してショットブラスト処理面とすることを特徴とするガスセンサの製造方法
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