JP4239599B2 - ホログラム記録媒体 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、形状安定性、寸法安定性に優れ、かつ特に高解像度の画像記録に好適なホログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホログラム技術は、各種セキュリティやエンターテイメント用途として広く利用されており、従来においてホログラムは一般的に量産工場でロール状に巻回されたフィルム状のフォトポリマーに原版の複製を行うことによって生産されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
【0003】
図4(a)〜(d)に従来におけるフォトポリマーフィルムの露光工程における概略断面図を示し、図5に従来のホログラム露光装置100の一例の概略構成図を示す。
図4(a)に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム101により挟在されたフォトポリマー102により構成される長尺状のフォトポリマーフィルム103を用意する。
【0004】
次に、図5に示すようにフォトポリマーフィルム103を露光装置100の供給ローラ104にセットする。フォトポリマーフィルム103は、供給ローラ104から保護材剥離部105に送出され、ここで一のポリエチレンテレフタレートフィルム101が剥離され、フォトポリマー面が露出される。なお剥離された一のポリエチレンテレフタレートフィルム101は巻き取りローラ106に巻き取られる。
【0005】
次にフォトポリマーフィルム103を、被写体原版であるマスタホログラム107が設置された露光部108に送出する。ここでフォトポリマーフィルム103は、図4(b)に示すように、フォトポリマー面をマスタホログラム107側に向けて、ローラ109によって貼り付けられる。そして、マスタホログラム107の側から任意の波長のレーザー光Lを照射して露光を行う。これによって、フォトポリマー102にマスタホログラムがコピーされ、フォトポリマー102はホログラム110となる。
【0006】
その後、マスタホログラム107から剥離し、図4(c)に示すようにホログラム面102aを露出させ、続いて保護フィルム貼付部111に送出し、ここでローラ112により供給される保護フィルム113をホログラム面110aに圧着させ、最終的に巻き取りロール114に巻き取ることによって、図4(d)に示す長尺状のホログラムが得られる。
【0007】
上述したような従来におけるホログラムの量産工程においては、露光から定着処理までローラによって支持された長尺状のフォトポリマーフィルムが走行する構成が採られており、最終的に裁断装置でホログラム画像部分を残して打ち抜かれる。このような工程は、一つの原版から大量の複製を作製する場合には好適ものであると言える。
【0008】
上述した量産工程においては、フォトポリマーフィルムは所定のベースフィルム上にフォトポリマーを塗布し、フォトポリマーの溶剤を乾燥させ、さらに保護フィルムを貼り合わせてロール状に巻き取られた状態で取り扱われているものであるが、必然的にフォトポリマーの粘度やフィルムの厚さに制限が課される。
すなわち、乾燥処理後のフォトポリマーは、材料によっては粘度が比較的低いものもあり、ロール状に巻き取った状態で保管すると、フォトポリマーが移動し、膜厚にムラが生じやすく、また輸送中のわずかな振動や温度の変化によってフォトポリマーの移動が増幅され、これによっても膜厚にムラが生じるおそれがある。また一方においては、フォトポリマー層や保護層やベースフィルムを厚くして全体の剛性を高めると、ロール状に巻き取ることが困難になり取扱いが不便となる。
【0009】
ところで、近年においては、上記量産工程において必須とされていた被写体原版を用いず、一回の露光ごとに直接画像を記録するワンステップ法ホログラフィックステレオグラム高速プリンタが開発されている(例えば、下記特許文献2参照。)。
これは、レーザー光源をミラーによって物体光と参照光に分岐させ、露光装置内の画像表示部に一回の露出ごとに画像を表示し、それをフォトポリマーに直接記録するものであり、例えば撮影画像(静止画、動画)やCG画像を画像処理してプリンタ内の空間変調器にプリントデータを表示させつつ、ホログラム露光を行うことができるものである。
このような、いわゆる個別に所望の画像をオンデマンドでプリントするようなシステムにおいては、むしろロール状に巻回された長尺状のフォトポリマーフィルムは不適当であると言え、これに好適な記録媒体が要求されている。
【0010】
また、今後においてはより精密なホログラム画像を高い解像度に形成することが要求されることが予想されるが、上述したような従来のフォトポリマーフィルム103の構成材として一般的に適用されているポリエチレンテレフタレートは、複屈折が大きい材料であり、照射レーザー光の偏光面を回転させるため、ホログラムの干渉性に影響を与え、結果として回折効率が低下して画質の低下を来たすおそれがあるという問題を有している。また、視野角を変えると複屈折の角度成分の変化によって明暗のムラが生じてしまい、視覚上の問題となるおそれもある。
【0011】
フォトポリマーを担持させる材料として、ポリエチレンテレフタレートに代えて低複屈折材料であるポリカーボネートやオレフィン系樹脂、あるいは三酢酸セルロース(TAC)を適用することも提案されているが、これらはフォトポリマーにより化学変化を生じやすい材料であり、記録安定性や貯蔵安定性の観点からは問題があった。
【0012】
【特許文献1】
特開2000−47554号公報
【特許文献2】
特開2000−19932号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明においては、上述した各種問題に鑑みてホログラムを記録する媒体に関しての材料や構成について検討を行い、形状や寸法の自由度を高め、個別にオンデマンドでプリントするようなシステムに好適化し、より精密で高解像度の画像形成を行うことを目的とし、形状安定性、記録特性、貯蔵安定性に優れたホログラム記録媒体を提供することとした。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のホログラム記録媒体は、フォトポリマー層の両主面側に、光学的に透明なバリア層を具備し、少なくともいずれか一の上記バリア層側に、粘着層を介して、光学的に透明で等方な非晶性の支持体が配されており上記バリア層は、上記フォトポリマー層に含有されている溶剤成分を遮断して上記支持体との化学反応を回避する機能を有する、厚さが3〜20μmのポリエステル系樹脂フィルムであり、上記粘着層は、上記バリア層および上記支持体と界面反射が回避できる程度に同じ屈折率を有し、光学的に透明で等方なものであって、当該ホログラム記録媒体の一方の主面に物体光、他方の主面に参照光が入射され、前記フォトポリマー層にホログラム記録されてなるものとする。
本発明のホログラム記録媒体において、上記フォトポリマー層と上記支持体とは、実質上同じ屈折率を有するものであるものが好ましい。
ここで屈折率が「実質上同じ」とは、それぞれの屈折率の媒体(フォトポリマー層と支持体)間の界面に斜方入射光を入射させた場合に、全反射がほとんどないことを言う。ホログラム記憶媒体においては、フォトポリマー層と支持体との屈折率が実質上同じであると、フォトポリマー層への露光強度が低下せずまた露光光線が広がることがなく、ホログラム画像の画質の低下が回避される。
本発明のホログラム記録媒体においては、フォトポリマー層と支持体の屈折率差が±15%以内であれば、フォトポリマー層と支持体との間の界面における斜方入射光の全反射がほぼ回避され、ホログラム画像の高画質化が図られる。
【0015】
また、本発明によれば、形状の自由度が高く、個別に画像をオンデマンドでプリントするシステムに好適で、かつ、精密で高解像度の画像形成が可能となり、化学的安定性、貯蔵安定性に優れたホログラム記録媒体が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明のホログラム記録媒体について、具体的な実施形態を図を参照して説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
【0017】
本発明のホログラム記録媒体の一例の概略断面図を図1に示す。
このホログラム記録媒体10は、フォトポリマー層11の両主面側に、光学的に透明なバリア層12、13を有し、一のバリア層(図1の例においてはバリア層12)側に、粘着層14を介して光学的に透明で等方な非晶性の支持体15が設けられた構成を有している。
以下、各層について詳細に説明する。
【0018】
フォトポリマー層11は、特に制限されるものではないが、例えば光重合系のフォトポリマーや、ラジカル重合性モノマーとカチオン重合性モノマーとの二成分系のフォトポリマーにより形成されているものとし、モノマー、光重合開始剤、バインダー、増感色素、および必要に応じて連鎖移動剤や可塑剤等が含有されているものとする。
フォトポリマー層11の厚さは15〜25μm程度であることが望ましい。
【0019】
モノマーとしては、例えば2−フェノキシエチルアクリレート、p−クロロフェニルアクリレート、N−ビニルカルバゾール、N−フェニルアレイミド、多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を付加して得られる化合物(トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等)、グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボン酸を付加して得られる化合物(トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルトリアクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジアクリレート等)、多価カルボン酸、水酸基およびエチレン性不飽和基を有する化合物とのエステル化合物等が挙げられる。これらの化合物は単独でまたは二種以上組み合わせて適用してもよい。
【0020】
光重合開始剤としては、例えばヘキサアリールビスイミダゾール誘導体(HABI)、ベンジル、トリエタノールアミン、芳香族ケトン(ベンゾケトン、N,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−エチルアントラキノン、フェナントレンキノン等)、ベンゾインエーテル(ベンゾインメチルエーテル、エチルベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等)、ベンゾイン(メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等)が挙げられる。
【0021】
バインダーはフィルム性を付与するものとする。例えばアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキルエステルとアクリル酸又はメタクリル酸との共重合体、アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキルエステルとアクリル酸又はメタクリル酸とこれらと共重合し得るビニルモノマーとの共重合体等が挙げられる。
また、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸等を用いたポリエステル、ブタジエンとアクリロニトリルとの共重合体、ポリビニルアセテート、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチラート、メチルセルロース、エチルセルロース等も併用できる。
【0022】
増感色素としては、例えばシアニン系色素、スクワリリウム系色素、ミヒラースケトン、メチレンブルー等が挙げられる。また、連鎖移動剤としては、例えば2−メルカプトベンゾオキサノール(MBO)が挙げられ、可塑剤としては、例えばトリエチレングリコールエステル類、アジピン酸ジエチル、リン酸トリブチル等が挙げられる。
フォトポリマー層11の屈折率は、構成成分の材料の選定や材料の配分によって変化するが、1.45〜1.50程度とすることが望ましい。
【0023】
バリア層12、13は、可視光に対して透明なものとし、ポリエステル系樹脂、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムにより形成される。
バリア層は、フォトポリマー層11に含有されている溶剤成分と後述する支持体15との化学反応を回避するためにこれらを遮断する機能を有するものであり、また、フォトポリマー層11を安定に支持するためのものであるため、膜厚は3μm以上であることが望ましい。
【0024】
一方において、バリア層12、13における複屈折によるホログラム画像精度の低下を抑制するためには、このバリア層12、13をなるべく薄膜に形成するべきであり、これらの厚さについての検討を行うことが必要となる。
一般的に、異方性物質の厚さをd、常光線に対する屈折率をNo、異常光線に対する屈折率をNe、照射光波長をλとすると、レターデーション(R)は下記〔数1〕により表される。
【0025】
【数1】
R=2πd(Ne−No)/λ
【0026】
レターデーションは、バリア層12、13の厚さdに依存する値であるため、厚すぎると透過光の偏光状態が変化し、ホログラムの記録特性(回折効率)が低下する。このことに鑑みて、バリア層12、13の膜厚を薄くする方が好ましく、これを3〜20μm、より望ましくは3〜15μmとすることにより、複屈折による画像精度の低下が充分に抑制されることが確認された。
【0027】
また、バリア層12、13は、その屈折率がフォトポリマー層11の屈折率と、実質上同じになるように選定する。バリア層12、13の屈折率が、面内で1.60〜1.70、厚さ方向で略1.49となるようにしたところ、フォトポリマー層11と、バリア層12、13との界面における光反射が効果的に抑制でき、ホログラムの記録特性の向上が図られる。
【0028】
また、フォトポリマー層11の両側に設けられたバリア層12、13は、互いに配向が略一致するように設けられているものとする。なおここで略一致とは物理的に完全に一致することではなく、意図的に実質上一致させるようにすること意味する。
これにより入射光は面内において複屈折を受けずにバリア層12、13を透過することができ、物体光と参照光互いの偏光状態のずれが抑制できるため、効率良くフォトポリマー層11において干渉縞を生成することができ、回折効率の高
いホログラム記録が可能となる。
【0029】
支持体15は、可視光に対して実質的に透明で、等方な非晶質材料よりなるものとする。これにより支持体15を透過する光の偏光状態が縦偏光から楕円偏光に変化してしまうことが回避できる。
また、支持体15の屈折率は、フォトポリマー層11の屈折率と実質上同じになるように材料を選定する。フォトポリマー層11と支持体15の屈折率差が±15%以内であれば、フォトポリマー層11と支持体15との間の界面における斜方入射光の全反射がホログラム画像の画質低下に影響を与えない程度にまで回避され、ホログラム画像の高画質化が図られる。
また支持体15は、高透明性の他、低複屈折性、耐熱性(140℃以上程度)、低ヘイズ、低吸湿性、耐薬品性、および耐候性に優れた材料を用いることが望ましく、また、加工性の容易さや取扱いの便宜についても考慮すると、ガラスの他、樹脂材として、TAC(三酢酸セルロース)や、シクロオレフィン系材料(日本ゼオン社製、商品名ZEONOR)等が好適な例として挙げられる。
また、本発明のホログラム記録媒体10においては、支持体15は厚さ100μm以上であるものとする。これにより極めて薄層のバリア層12、13に挟持されたフォトポリマー層11を安定に担持することができ、各種露光装置において画像形成を行った場合においても振動に対する強度が高く、またカード型等の所望の形状のホログラム媒体として利用することが可能となる。
【0030】
また、支持体15は粘着層14を介してバリア層12と接着されるものとし、この粘着層14としては、バリア層12、13、および支持層15と実質上、同じ屈折率で、光学的に透明で等方な材料を用いるものとする。実質上同じ屈折率とは、完全同一という意味ではなく、界面反射が実用上充分に回避できる程度に同一であることをいう。例えばこれらとの屈折率差が±15%以内であれば、各々の界面における光の全反射が回避され、ホログラムの高画質化が図られることが確かめられた。粘着層形成用材料としては、例えば積水化学工業株式会社製粘着テープ(商品名:高透明両面テープWT♯5511)や、3M社製高透明接着剤転写テープ(商品名:8141、8142、8161)等を適用することができる。
【0031】
本発明のホログラム記録媒体10の作製方法について説明する。
図1に示す本発明のホログラム記録媒体10は、先ず、所定の厚さに製膜された支持体15上に粘着層14を形成し、例えば市販のポリエチレンテレフタレートフィルムを接着させてバリア層12を形成する。このとき、バリア層の配向を予め把握しておき、最終的に得られるホログラム記録媒体が露光装置にローディングされたときに、物体光と参照光各入射面において、レーザーの偏光軸と複屈折の配向がほぼ一致するように形成する。
次に、溶媒中に溶解させたフォトポリマーをバリア層12上に所定の膜厚に塗布する。その後溶剤を乾燥させ、例えば市販のポリエチレンテレフタレートフィルムを接着させてバリア層13を、下層のバリア層12の配向に合わせるようにして貼り合わせる。
上記工程は、長尺形状のまま行ってもよく、枚葉で一枚単位で行ってもよい。最後に、露光するホログラム画像のサイズおよび露光装置のヘッド機構のホルダーに合わせたサイズに裁断することにより、本発明のホログラム記録媒体10が作製される。
【0032】
なお、本発明のホログラム記録媒体は、図1に示した構成に限定されるものではない。例えば図2に示すように、フォトポリマー層の11の両主面側に、バリア層12、13を具備し、さらにバリア層12、13それぞれに、光学的に透明で等方な非晶性の支持体15a、15bが、粘着層14a、14bを介して配されているものとしてもよい。
この例においては、図1に示した構成と同様に、先ず支持体15b、粘着層14b、およびバリア層12からなる積層体にフォトポリマー層11を塗布形成し、フォトポリマーの溶剤を乾燥させる。次に、フォトポリマー層11を中心に対称な構成となるように、バリア層13、粘着層14a、および支持体15aを形成する。なおこの場合においてもバリア層12とバリア層13とは、互いの配向が一致させるように形成する。
最後に、露光するホログラム画像のサイズおよび露光装置のヘッド機構のホルダーに合わせたサイズに裁断することにより、ホログラム記録媒体が作製される。
図2に示すようにフォトポリマー層11を中心として積層体が対称となるような構成とすることによって、形状安定性の向上が図られ、例えば露光後の定着処理工程のような加熱処理を行っても、反りや変形を効果的に抑制できた。
【0033】
次に、上述したような本発明のホログラム記録媒体10を用いて、ホログラム画像を記録する光学系について、図3(a)の平面概略図と、図3(b)の要部の側面図を参照して説明する。
光学系20は、入射レーザー光学系20A、物体レーザー光学系20Bおよび参照レーザー光学系20Cとから構成されている。
物体レーザー光学系20Bと参照レーザー光学系20Cとは、物体光L2と参照光L3の干渉性を高めるために、物体光L2と参照光L3の露光記録部P1までのそれぞれの光路長がほぼ同一となるように構成されている。
【0034】
入射レーザー光学系20Aは、レーザー光L1を出射するレーザー光源30と、このレーザー光L1を後段へ入射させ、または遮断するシャッタ機構31と、レーザー光L1を物体光L2と参照光L3とに分割するハーフミラー32とから構成されている。
レーザー光源30は、例えば単一波長でかつ干渉性の良いレーザー光L1を出射する、半導体励起YAGレーザー装置や、空冷アルゴンイオンレーザー装置、空冷クリプトンレーザー装置等の各種レーザー装置によって構成される。
【0035】
シャッタ機構31は、要素ホログラム画像データの出力タイミングに対応して制御用コンピュータから出力された制御出力により開閉動作され、レーザー光L1を後段の光学系を介して露光記録部P1に位置するホログラム記録媒体10に入射させ、又はレーザー光L1のホログラム記録媒体10への入射を遮断する。ハーフミラー32は、入射されたレーザー光L1を透過レーザー光と販社(反射)レーザー光とに分割する。レーザー光L1は、透過レーザー光が上述した物体光L2として用いられ、一方反射レーザー光が参照光L3として用いられる。これら物体光L2と参照光L3とは、それぞれ後段に設けられた物体レーザー光学系20Bもしくは参照レーザー光学系20Cに入射される。
【0036】
なお、入射レーザー光学系20Aには、図示しないがレーザー光L1の進行方向を適宜変化させ、物体光L2と参照光L3の光路長を同一にする等を目的として全反射ミラー等を設けてもよい。また、シャッタ機構31は、例えばシャッタ片を機械的に駆動するように構成したものや、音響光学変調器(AOM:acousto-optic Modulation)を用いた電子シャッタによって構成したものであってもよく、要するにレーザー光L1を遮蔽、透過可能とする開閉自在のものであればよい。
【0037】
物体レーザー光学系20Bは、具体的には、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された、全反射ミラー34と、第1のシリンドリカルレンズ35と、コリメータレンズ36と、投影レンズ37及び第2のシリンドリカルレンズ38等の光学部品によって構成される。
第1のシリンドリカルレンズ35は、凸レンズとピンホールとが組み合わされてなり、ハーフミラー32を透過して全反射ミラー34によって反射された物体光L2を後述する透過型液晶表示器39の表示面幅に対応して一次元方向に拡散させる。
【0038】
コリメータレンズ36は、第1のシリンドリカルレンズ35によって拡散された物体光L2を平行光化して、透過型液晶表示器39へと導く。投影レンズ37は、物体光L2を第2のシリンドリカルレンズ38へと投影する。第2のシリンドリカルレンズ38は、平行光化された物体光L2を、露光記録部P1において横方向に対して集光する作用を奏する。
【0039】
物体レーザー光学系20Bには、コリメータレンズ36と投影レンズ37との間に位置して透過型液晶表示器39が配設されている。透過型液晶表示器39には制御用コンピュータから出力された要素ホログラム画像データに基づいて要素ホログラム画像が順次表示される。
【0040】
以上のように構成された物体レーザー光学系20Bにおいては、入射レーザー光学系20Aから分割されて入射される点光源状態の物体レーザー光L2が、第1のシリンドリカルレンズ35によって拡散されるとともに、コリメータレンズ36に入射することで平行光化される。物体レーザー光学系20Bにおいては、コリメータレンズ36を介して透過型液晶表示器39に入射された物体光L2が、この透過型液晶表示器39に表示された要素ホログラム画像に応じて画像変調されるとともに、投影レンズ37を介して第2のシリンドリカルレンズ38へと入射される。物体レーザー光学系20Bは、シャッタ機構31が開放動作されている間、画像変調された物体レーザー光L2を露光記録部P1のホログラム記録媒体10に入射させて要素ホログラム画像に対してこれを露光記録する。
【0041】
参照レーザー光学系20Cは、具体的には、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列されたシリンドリカルレンズ40と、コリメータレンズ41と、全反射ミラー42とから構成される。シリンドリカルレンズ40は、上述した物体レーザー光学系20Bの第1のシリンドリカルレンズ35と同様に、凸レンズとピンホールとが組み合わされてなり、ハーフミラー32によって反射分割された参照光L3を、所定幅、すなわち透過型液晶表示器39の表示面幅に対応して一次元方向に拡散させる。コリメータレンズ41は、シリンドリカルレンズ40によって拡散された参照光L3を平行光化する。全反射ミラー42は、参照光L3を反射させて露光記録部P1のホログラム記録媒体10の後方へと導いて入射させる。
【0042】
なお、シャッタ機構31は、上述したように入射レーザー光学系20Aに設けたが、かかる構成に限定されるものではなく、例えば露光記録部P1のホログラム記録媒体10の前後に位置して、それぞれ物体レーザー光学系20Bと参照レーザー光学系20Cとに配設させてもよい。かかるシャッタ機構31は、ホログラム記録媒体10に入射する直前において、同期させて入射または遮断するような制御を行う機構にしてもよい。
【0043】
以上のように構成された光学系20において、透過型液晶表示器39に表示された映像により画像変調された物体光L2と参照光L3との干渉によって生じる干渉縞を要素ホログラムとして、例えば短冊状に、順次ホログラム記録媒体10に露光記録する。
なお物体光L2と参照光L3とのそれぞれのレーザー光学系の光路長がほぼ同一に構成することにより、物体光L2と参照光L3との干渉性の向上が図られ、より鮮明な再生像が得られる。
【0044】
【実施例】
(実施例1)
図1に示す構成のホログラム記録媒体を、下記の条件により作製した。
支持体15(日本ゼオン社製、商品名ZEONOR):膜厚180μm
バリア層12、13(ポリエチレンテレフタレート):膜厚6μm
フォトポリマー層11(光重合系フォトポリマー):膜厚20μm
粘着層14(積水化学工業株式会社製、商品名 高透明両面テープWT♯5511):膜厚4μm
【0045】
(実施例2)
図2に示す構成のホログラム記録媒体を、下記の条件により作製した。
支持体15a、15b(TAC(三酢酸セルロース)):膜厚117μm
バリア層12、13(ポリエチレンテレフタレート):膜厚6μm
フォトポリマー層11(ラジカル重合性とカチオン重合性モノマーとの二成分系フォトポリマー):膜厚20μm
粘着層14a、14b(積水化学工業株式会社製、商品名 高透明両面テープWT♯5511):膜厚4μm
【0046】
上記実施例1、2のホログラム記録媒体を構成する各層の材料の屈折率と上記〔数1〕に示したレターデーションR値を、それぞれ下記〔表1〕に示す。
【0047】
【表1】
Figure 0004239599
【0048】
上記表1に示されているように、実施例1、2においては、ホログラム記録媒体を構成するフォトポリマー層、バリア層、支持体として、それぞれ屈折率の実質上同一である程度に近似した材料を適用したことにより、それぞれの界面におけるレーザー光反射や散乱が抑制された。
また、フォトポリマー層を挟持するバリア層を極めて薄層に形成したことにより、これらのレターデーションR値を小さくすることができ、複屈折の影響が実用上充分に低減化され、良好なホログラムの記録特性(回折効率)が得られ、極めて高精度なホログラム画像形成が行われた。
【0049】
【発明の効果】
本発明のホログラム記録媒体によれば、フォトポリマーによる化学反応をバリア層によって効果的に回避でき、かつ形状や寸法の自由度、取扱い上の便宜や安定性が高められた。
【0050】
また、本発明においてはバリア層を意図的に薄層に形成し、これを3〜20μmとなるようにしたことによって、バリア層材料による複屈折の影響を抑制でき、レターデーションの低減化が図られ、高精度ホログラム画像の記録が可能となった。
【0051】
また、本発明においては、フォトポリマー層と支持体の屈折率を実質上同じものとしたことにより、フォトポリマー層と支持体との間の界面における光の全反射が良好に回避され、高画質ホログラムを作製することができた。
【0052】
また、本発明のホログラム記録媒体においては、フォトポリマー層を挟持する各バリア層の配向を互いに一致させるようにし、さらに露光装置のレーザー光源の偏光方向と略一致させるようにすることによって、複屈折が抑制され、高画質化を図ることができた。
【0053】
本発明のホログラム記録媒体においては、予め所望のサイズに選定した状態での画像形成が行われることを可能としたものであるので、ユーザー個別に所望の画像形成を行うシステムに好適化され、また、フォトポリマー層が常に平面状態に保持されるので、極めて保存上、取扱い上の安定性が高くなった。
【0054】
また、本発明のホログラム記録媒体においては、画像形成後に裁断、剥離、貼り合わせ等の従来の量産工程において行われていた各種工程を省略することができるので、記録媒体自体に埃や気泡が混入したりするおそれがなく、また、工程中における不良品の発生のおそれもないため、製品の歩留まりの向上が図られた。
【0055】
本発明のホログラム記録媒体においては、最外の両側面に光学的に透明で等方な支持体を設けたことによって、露光後の定着処理における加熱処理による記録媒体の反りや変形を効果的に抑制できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム記録媒体の一例の概略断面図を示す。
【図2】本発明のホログラム記録媒体の他の一例の概略断面図を示す。
【図3】(a) 本発明のホログラム記録媒体に対し画像形成を行う装置の光学系を示す。
(b) 光学系の要部を示す。
【図4】(a)〜(d) 従来におけるホログラム記録媒体の概略図および露光工程図を示す。
【図5】従来におけるホログラム画像形成の露光装置の概略構成図を示す。
【符号の説明】
10……ホログラム記録媒体、11……フォトポリマー層、12,13……バリア層、14,14a,14b……粘着層、15,15a,15b……支持体、20……光学系、20A……入射レーザー光学系、20B……物体レーザー光学系、20C……参照レーザー光学系、30……レーザー光源、31……シャッタ機構、32……ハーフミラー、34……全反射ミラー、35……第1のシリンドリカルレンズ、36……コリメータレンズ、37……投影レンズ、38……第2のシリンドリカルレンズ、39……透過型液晶表示器、40……シリンドリカルレンズ、41……コリメータレンズ、42……全反射ミラー、100……露光装置、101……ポリエチレンテレフタレートフィルム、102……フォトポリマー、103……フォトポリマーフィルム、104……供給ローラ、105……保護材剥離部、106……巻き取りローラ、107……マスタホログラム、108……露光部、109……ローラ、110……ホログラム、110a……ホログラム面、112…ローラ、113……保護フィルム、114……巻き取りローラ

Claims (6)

  1. フォトポリマー層の両主面側に、光学的に透明なバリア層を具備し、
    少なくともいずれか一の上記バリア層側に、粘着層を介して、光学的に透明で等方な非晶性の支持体が配されており
    上記バリア層は、上記フォトポリマー層に含有されている溶剤成分を遮断して上記支持体との化学反応を回避する機能を有する、厚さが3〜20μmのポリエステル系樹脂フィルムであり、
    上記粘着層は、上記バリア層および上記支持体と界面反射が回避できる程度に同じ屈折率を有し、光学的に透明で等方なものであって、
    当該ホログラム記録媒体の一方の主面に物体光、他方の主面に参照光が入射され、前記フォトポリマー層にホログラム記録されてなることを特徴とするホログラム記録媒体。
  2. 上記フォトポリマー層と上記支持体とは、界面反射が回避できる程度に同じ屈折率を有するものであることを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録媒体。
  3. 上記フォトポリマー層と上記支持体の屈折率との差が、
    ±15%以内であることを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録媒体。
  4. 上記バリア層は、厚さが3〜20μmのポリエチレンテレフタレートフィルムよりなり、
    上記バリア層の屈折率は、フォトポリマー層の屈折率と界面反射が回避できる程度に同じであることを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録媒体。
  5. 上記フォトポリマー層の両主面側に配される上記バリア層は、配向が互いに一致するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録媒体。
  6. 上記支持体は、光学的に透明な非晶質樹脂よりなり、厚さが100μm以上としたことを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録媒体。
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