JP4237925B2 - フロアパネルの支持構造 - Google Patents
フロアパネルの支持構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4237925B2 JP4237925B2 JP2000288598A JP2000288598A JP4237925B2 JP 4237925 B2 JP4237925 B2 JP 4237925B2 JP 2000288598 A JP2000288598 A JP 2000288598A JP 2000288598 A JP2000288598 A JP 2000288598A JP 4237925 B2 JP4237925 B2 JP 4237925B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor panel
- panel
- fitting
- resin cover
- steel plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロアパネルの支持構造に関し、詳しくは二重床のフロアパネルシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
二重床のフロアパネルシステムは、オフィスビル内の事務所とか、ビル内のコンピュータ配線システムなどに多く採用されており、オフィス等における電力、電話、データの量が今後ますます多量化する時代を迎え、必要不可欠となる。またオフィスの頻繁なレイアウト変更にフレキシブルに対応していくために非常に有用なものである。
【0003】
上記二重床のフロアパネル1を施工するにあたっては、図8、図9に示すように、床スラブのような床下地25から支持具7’を立設し、天板2と底板3とを有するフロアパネル1の角部1aを、支持具7’の上端部に設けたパネル受け部6’で支持するようにしている。従来の支持具7’は、取付ベース4から立設されている軸部5’を構成する支柱ボルト55に、パネル受け部6’に取り付けたナット部31を螺合させている。パネル受け部6’は、強度確保のために、アルミダイカスト等の高コスト材料を用いて構成されている。このパネル受け部6’の上面の4箇所には、フロアパネル1の角部1aを載置する支持凸部50が突設されており、支持凸部50相互間の4箇所には、フロアパネル1の底板3の立ち上がり部17の角部が挿入される凹部51がそれぞれ凹設されている。これにより、前後左右に隣接する4枚のフロアパネル1の各角部1aを1本の支持具7’のパネル受け部6’にて支持されるようになっている。さらにパネル受け部6’にロック部材21’の雄ネジを螺合することによって、フロアパネル1の角部1aがパネル受け部6’に固定されるようになっている。なお、パネル受け部6’の高さ調整を行うにあたっては、パネル受け部6’を回転操作させて、パネル受け部6’のナット部31を支柱ボルト55に沿って上下方向に移動させ、高さ調整後に締め付けレバー30を締め付けることで、パネル受け部6’をその高さ位置で固定できるようにしている。なお図9中の56はタイルカーペットである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来ではパネル受け部6’をアルミダイカスト製としているため、パネル受け部6’の4箇所に設けられる凹部51を、平面視で厳密な直角に形成することは困難であり、実際には凹部51は図8(a)に示すように丸みを有しており、そのため、フロアパネル1の底板3の立ち上がり部17を凹部51に挿入しても図8(c)の矢印イで示す方向にフロアパネル1が横ずれしやすくなって、フロアパネル1の位置決めができず、この結果、フロアパネル1の設置作業が困難になるうえに、フロアパネル1の横ずれによって隣接するフロアパネル1間の隙間が大きくなったり、逆に、隣接するフロアパネル1同士が互いに接近しすぎて擦れ音が発生するといった問題があり、さらに、凹部51は支持凸部50間の狭いスペースに設けられているために、パネル受け部6’によるフロアパネル1の支持面積が小さくなって、フロアパネル1上からの耐荷重性能が劣化し、歩行感が悪くなるといった問題もある。
【0005】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、フロアパネルの設置が簡単になり、しかも、隣接するフロアパネル間の隙間を一定に確保でき、従来のようなフロアパネル同士の擦れ音の発生を防止できると共に、安定した耐荷重性能を十分に発揮できるフロアパネルの支持構造を提供するにあり、他の目的とするところは、パネル受け部の耐荷重性能を確保しつつ、パネル受け部の材料コストの低減を実現できるフロアパネルの支持構造を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、天板2と底板3とを有するフロアパネル1と、取付ベース4から立設された軸部5の上端にフロアパネル1の角部1aを支持するパネル受け部6が設けられた支持具7とを備えているフロアパネルの支持構造において、支持具のパネル受け部は、略平板状をなす鋼板ベース12と、嵌合突部8を有すると共に鋼板ベース12に被着される樹脂カバー13とで構成され、フロアパネル1の底板3の角部3aに上記嵌合突部8に嵌合する嵌合孔9を設け、上記鋼板ベース12は、上記軸部5に設けた高さ調整用ボルト27の上端部に取り付けられ、上記樹脂カバー13の中央には開口孔40を有する中央凸部22が設けられ、フロアパネル1の嵌合孔9と樹脂カバー13の嵌合突起8との嵌合状態で樹脂カバー13の開口孔40を挿通して高さ調整用ボルト27の上端部内側に形成された雌ネジ29に締め付けられる締め付けボルト23を備えると共に、上記締め付けボルト23による締め付け状態でパネル受け部6に載置したフロアパネル1の角部1aを樹脂カバー13の中央凸部22上に押圧するためのロック部材21を備えて成ることを特徴としており、このように構成することで、フロアパネル1の角部1aを支持具7のパネル受け部6に設置した際に、嵌合突部8と嵌合孔9の嵌合によって、支持具7に対するフロアパネル1の位置決めが容易に且つ確実にでき、フロアパネル1の設置が簡単になり、さらに、隣接するフロアパネル1間の隙間を一定に確保できるので、従来のように隣接するフロアパネル1間の隙間が大きくなったり、逆に、隣接するフロアパネル1同士が互いに接近しすぎて擦れ音が発生するといった問題もなくなる。
また上記支持具7のパネル受け部6は、略平板状をなす鋼板ベース12と、嵌合突部8を有すると共に鋼板ベース12に被着される樹脂カバー13とで構成されているので、従来のダイカスト製のパネル受け部と比較して、材料コストを低減できると共に、鋼板ベース12によって耐荷重性能を確保できるようになる。
また、フロアパネル1の角部1aが支持具7の中央凸部22上に載置された状態で、締め付けボルト23を樹脂カバー13の開口部40を挿通して、その下端部を高さ調整用ボルト27の雌ネジ29に螺合し、締め付けボルト23を締め付けることで、ロック部材21により支持具7のパネル受け部6に載置したフロアパネル1の角部1aの先端が押圧されて、フロアパネル1の角部1aを固定できるようになる。
【0007】
また上記フロアパネル1の天板2の嵌合孔9と対向する位置に、嵌合確認用の開口部10を設けるのが好ましく、この場合、パネル受け部6にフロアパネル1を設置する際に、フロアパネル1の上方から、天板2に設けた開口部10を介して嵌合突部8と嵌合孔9との嵌合状態を目で容易に確認できるようになる。
【0008】
また上記支持具7の嵌合突部8の上端部に、嵌合突部8を嵌合孔9に誘導するための誘導傾斜部11を設けるのが好ましく、この場合、嵌合突部8を嵌合孔9に嵌合する作業がスムーズとなる。
【0009】
また上記支持具7のパネル受け部6は、略平板状をなす鋼板ベース12と、嵌合突部8を有すると共に鋼板ベース12に被着される樹脂カバー13とで構成されているのが好ましく、この場合、従来のダイカスト製のパネル受け部と比較して、材料コストを低減できると共に、鋼板ベース12によって耐荷重性能を確保できるようになる。
【0010】
また上記パネル受け部6の鋼板ベース12に、その中心部に向かって下り傾斜した凹状の絞り部12aを形成するのが好ましく、この場合、鋼板ベース12をフロアパネル1上部からの荷重に対して強い構造とすることができる。
【0011】
また上記パネル受け部6の鋼板ベース12と樹脂カバー13とに、鋼板ベース12に対する樹脂カバー13の回転を止めるための凹凸嵌合部35を設けてなるのが好ましく、この場合、樹脂カバー13と鋼板ベース12とを互いに動かないようにして容易に組み立てることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0013】
本実施形態のフロアパネル1は、図4に示すように、天板2と底板3との二重構造を有している。底板3の複数箇所には、天板2の下面に向かって断面逆U字状に湾曲した湾曲部16が形成されており、各湾曲部16の頂部16aが天板2の下面の複数箇所にそれぞれカシメによって固着一体化されている。
【0014】
フロアパネル1の底板3には、その底面部3bの外周部に沿って立ち上がり部17が立設されていると共に、立ち上がり部17の上端部には外側方に向かって先端が段落ちしたフランジ部18が突設されている。一方、天板2の外周部には先端が段落ちしたフランジ部19が突設されており、両フランジ部18,19がカシメによって固着一体化されている。さらに、フロアパネル1の4つの角部1aには、それぞれ、フランジ部18,19の先端部分を切欠くようにして、平面視略円弧状をした切欠部20が切欠形成されており、この切欠部20を有するフロアパネル1の角部1aの先端部が前記支持具7の中央凸部22上に載置され、ロック部材21により押さえられて固定されるようになっている。
【0015】
上記フロアパネル1を支持する支持具7は、図1〜図3、図6に示すように、床スラブのような床下地25に載設される取付ベース4と、取付ベース4から立設された軸部5と、軸部5の上端に形成されたパネル受け部6とで構成されている。
【0016】
ここで、上記軸部5は、図1に示すように、取付ベース4から立設した高ナット26と、高ナット26に螺合する高さ調整用ボルト27とで主体が構成されている。高さ調整用ボルト27の下部の雄ネジ部28は高ナット26に螺合していると共に、高さ調整用ボルト27の高ナット26よりも上方位置における雄ネジ部28には、締め付けレバー30付きナット31が螺合しており、締め付けレバー30を回転操作してナット31を高ナット26の上端面に当接するまで締め付けることによって、高さ調整用ボルト27をロックできるようになっている。また、高さ調整用ボルト27の上端部の外周部には、断面略コ字状をしたカシメ部32が突設されており、このカシメ部32内に後述する鋼板ベース12の中央開口45の内端部を挿入してカシメることによって、高さ調整用ボルト27の上端部に鋼板ベース12が取り付けられる。また高さ調整用ボルト27の上端部の内側には雌ネジ29が形成されており、雌ネジ29の一端が高さ調整用ボルト27の上端面に開口している。
【0017】
パネル受け部6は、図1(b)に示すように、略平板状の鋼板ベース12と、鋼板ベース12の上面に被着される樹脂カバー13とで構成されている。
【0018】
樹脂カバー13の中央には、上方に向けて断面略U字状をした中央凸部22が突設されている。中央凸部22の中央上面には、ロック部材21の外径よりもやや小径の開口孔40が設けられており、開口孔40周辺の上面部がフロアパネル1の角部1aの載置面となっている。そして、開口孔40を通して高さ調整用ボルト27の雌ネジ29の位置が視認できるようにしてあり、これによって締め付けボルト23を雌ネジ29に螺合する作業の容易化が図られている。
【0019】
樹脂カバー13の上面の4箇所には、上方に向かって嵌合突部8がそれぞれ突設されている。一方、フロアパネル1の底板3の底面部3bの4つの角部には、それぞれ嵌合孔9が形成されており、嵌合孔9の内部に支持具7の嵌合突部8が嵌合可能となっている。そして図5に示すように、4枚のフロアパネル1の各1つの角部1aを樹脂カバー13の4箇所に設けた嵌合突部8に個別に嵌合することで、パネル受け部6に対してフロアパネル1の各角部1aを位置決めできるようになっている。なお図5の例では、嵌合突部8及び嵌合孔9はそれぞれ平面視円形状に形成されていると共に、嵌合突部8の外径を嵌合孔9の内径よりも若干小さくしてある。これら嵌合突部8と嵌合孔9は、パネル受け部6に対してフロアパネル1の角部1aを位置決めする働きをする。なお、嵌合突部8及び嵌合孔9の平面視形状は、円形には限らず、例えば楕円形状、三角形状、四角形状、或いは多角形状などであってもよく、特に限定されないものである。
【0020】
さらに、天板2における嵌合孔9の真上位置には、嵌合孔9よりも小径の嵌合確認用の開口部10が設けられており、フロアパネル1の上方から開口部10を通して嵌合孔9と嵌合突部8との嵌合状態を視認できるようにしてある。
【0021】
また本例では、上記嵌合突部8と嵌合孔9との嵌合をスムーズに行うために、図4(b)に示すように、嵌合孔9の外周側に底板3からフロアパネル1内部に向けて折り曲げられた円筒状の折り曲げ部17が立設され、この折り曲げ部17の内面に沿って嵌合突部8が挿入されるようになっている。また、嵌合突部8の上端部には嵌合突部8を嵌合孔9に誘導するための誘導傾斜部11が設けられている。誘導傾斜部11は上方になる程、嵌合突部8の中心側に向かって傾斜しており、この誘導傾斜部11に沿って嵌合突部8が嵌合孔9内にスムーズに誘導されるようになっている。
【0022】
また、パネル受け部6の耐荷重性能を確保するために、図1(b)に示す例では、上記樹脂カバー13を鋼板ベース12上に被着してある。鋼板ベース12には、その中心部に向かって下り傾斜した凹状の絞り部12aが形成してあり、この絞り部12aによって鋼板ベース12はフロアパネル1上部からの荷重に対して強い構造となっている。なお樹脂カバー13の上面の嵌合突部8及び中央凸部22を除く部分は、平坦部41となっており、この平坦部41の下面が鋼板ベース12の上面に載置されて支持されている。ここで、パネル受け部6の回転操作によって床下地25の不陸に対する高さ調整を行うにあたって、樹脂カバー13が空回りするのを防止するために、鋼板ベース12と樹脂カバー13との間には凹凸嵌合部35が設けられている。図1(b)に示す例では、凹凸嵌合部35は、樹脂カバー13の下面の複数箇所(例えば、2箇所)から垂設した凸状部14と、鋼板ベース12に形成された凹状部15とからなり、凸状部14を凹状部15に嵌合させることによって、鋼板ベース12に対する樹脂カバー13の空回りを防止している。なお凹凸嵌合部35の他例として図7に示すように、樹脂カバー13の下面の両側2箇所に凸状部14と、鋼板ベース12の2箇所に設けられる開口孔形状の凹状部15とで構成してもよいものである。
【0023】
しかして、前後左右に隣接する4枚のフロアパネル1の各角部1aにそれぞれ設けた嵌合孔9に、パネル受け部6の4箇所に設けた嵌合突部8を各々嵌合させることによって、4枚のフロアパネル1の各角部1aをパネル受け部6に対してそれぞれ位置決めでき、フロアパネル1の設置を簡単に行うことができるようになる。このとき、フロアパネル1の嵌合孔9の大きさをパネル受け部6の嵌合突部8の大きさよりも若干大きくし、かつ、嵌合突部8の上端部に誘導のための誘導傾斜部11を設けてあるので、嵌合突部8を嵌合孔9にスムーズ且つ容易に嵌合させることができると共に、フロアパネル1の上方から天板2に設けた嵌合確認用の開口部10を通して、嵌合突部8と嵌合孔9との嵌合状態を目で確認できるようになるので、フロアパネル1が設置しやすくなり、作業が一層はかどる。そのうえ、嵌合突部8と嵌合孔9との嵌合によって隣接するフロアパネル1間の隙間Gを一定に確保でき、従来のように隣接するフロアパネル間の隙間が大きくなったり、逆に、隣接するフロアパネル同士が互いに接近しすぎて擦れ音が発生するといった問題をなくすことができるものであり、さらに、パネル受け部6の平坦部41のスペースを大きくすることによって、パネル受け部6によるフロアパネル1の支持面積を大きく確保でき、安定した耐荷重性能を十分に発揮できるようになり、歩行感の向上につながるものである。
【0024】
さらに、上記のように4枚のフロアパネル1の各角部1a先端の略円弧状をした切欠部20により円孔が形成されることになるので、この円孔からロック部材21の締め付けボルト23を挿入し、締め付けボルト23を樹脂カバー13の開口部40を挿通して、その下端部を高さ調整用ボルト27の雌ネジ29に螺合し、締め付けボルト23を締め付けることで、ロック部材21により支持具7のパネル受け部6に載置した4枚のフロアパネル1の各角部1aの先端が押圧されて、4枚のフロアパネル1の各角部1aを固定できるようになる。
【0025】
また、支持具7のパネル受け部6を、鋼板ベース12と、嵌合突部8を有する樹脂カバー13とで構成したので、従来のアルミダイカスト製のパネル受け部と比較して、本実施形態のパネル受け部6を鋼板ベース12と樹脂カバー13のそれぞれ低廉な材料で形成できるうえに、鋼板ベース12で荷重を受け止めることによって、耐荷重性能を十分に発揮しながら、製品の低コスト化を実現することができる。しかも、鋼板ベース12の中心部に凹状の絞り部12aを設けてあるので、鋼板ベース12がフロアパネル1上部からの荷重に対して一層強い構造となり、鋼板ベース12の耐荷重性能を一段と向上させることができる。
【0026】
さらに、パネル受け部6の鋼板ベース12と樹脂カバー13との間に、鋼板ベース12に対する樹脂カバー13の回転を止めるための凹凸嵌合部35を設けてあるので、樹脂カバー13と鋼板ベース12とを組み立てて、パネル受け部6を簡単に構成できるようになると共に、パネル受け部6を回転させて高さ調整を行うにあたって、樹脂カバー13が鋼板ベース12に対して空回りすることがないので、高ナット26に対するパネル受け部6の高さ調整を行う際に、樹脂カバー13を回転操作するだけでよく、高さ調整作業が容易となる。
【0027】
【発明の効果】
上述のように本発明のうち請求項1記載の発明にあっては、天板と底板とを有するフロアパネルと、取付ベースから立設された軸部の上端にフロアパネルの角部を支持するパネル受け部が設けられた支持具とを備えているフロアパネルの支持構造において、支持具のパネル受け部に嵌合突部を設けると共に、フロアパネルの底板の角部に上記嵌合突部に嵌合する嵌合孔を設けて成るので、フロアパネルの角部を支持具のパネル受け部に設置した際に、嵌合突部と嵌合孔の嵌合によって、支持具に対するフロアパネルの位置決めができ、フロアパネルの設置を簡単に行うことができるうえに、隣接するフロアパネル間の隙間を一定に確保でき、従来のように隣接するフロアパネル間の隙間が大きくなったり、逆に、隣接するフロアパネル同士が互いに接近しすぎて擦れ音が発生するといった問題をなくすことができ、安定した耐荷重性能を十分に発揮できる結果、歩行感の向上につながるものである。また、支持具のパネル受け部は、略平板状をなす鋼板ベースと、嵌合突部を有すると共に鋼板ベースに被着される樹脂カバーとで構成されているので、従来のダイカスト製のパネル受け部と比較して、材料コストの低減を図りつつ、鋼板ベースによって耐荷重性能を確保できるものである。さらに、フロアパネルの角部が支持具の中央凸部上に載置された状態で、締め付けボルトを樹脂カバーの開口部を挿通して、その下端部を高さ調整用ボルトの雌ネジに螺合し、締め付けボルトを締め付けることで、ロック部材により支持具のパネル受け部に載置したフロアパネルの角部の先端が押圧されて、フロアパネルの角部を固定できるものである。
【0028】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、フロアパネルの天板の嵌合孔と対向する位置に、嵌合確認用の開口部を設けたので、パネル受け部にフロアパネルを設置する際に、フロアパネルの上方から、天板に設けた嵌合確認用の開口部を介して嵌合突部と嵌合孔との嵌合状態を目で確認できるようになるので、フロアパネルが設置しやすくなり、作業が一層はかどる。
【0029】
また請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の効果に加えて、支持具の嵌合突部の上端部に、嵌合突部を嵌合孔に誘導するための誘導傾斜部を設けたので、嵌合突部を嵌合孔にスムーズ且つ容易に嵌合させることができ、フロアパネルの位置決め作業がきわめて容易となり、施工性が向上する。
【0031】
また請求項4記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、パネル受け部の鋼板ベースに、その中心部に向かって下り傾斜した凹状の絞り部を形成したので、鋼板ベースがフロアパネル上部からの荷重に対して強い構造となり、耐荷重性能を一層向上させることができる。
【0032】
また請求項5記載の発明は、請求項1又は請求項4記載の効果に加えて、パネル受け部の鋼板ベースと樹脂カバーとに、鋼板ベースに対する樹脂カバーの回転を止めるための凹凸嵌合部を設けてなるので、凹凸嵌合部によって樹脂カバーと鋼板ベースとを互いに動かないようにして容易に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の支持具の一例を示し、(a)は正面図、(b)は図2(a)のC−C線断面図である。
【図2】(a)は同上の支持具の平面図、(b)は側面図である。
【図3】同上の支持具の底面図である。
【図4】(a)は同上のフロアパネルの底面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図5】同上の支持具のパネル受け部に4枚のフロアパネルの各角部を載置した状態を説明する平面図である。
【図6】同上の支持具にフロアパネルの角部を載置した状態を説明する断面図である。
【図7】(a)は同上の樹脂カバーと鋼板ベースの凹凸嵌合部の他例を説明する底面図、(b)は(a)の樹脂カバーのB−B線断面図、(c)は(a)の鋼板ベースのB−B線断面図である。
【図8】従来例の支持具を示し、(a)は平面図、(b)は一部破断した側面図、(c)は斜視図である。
【図9】従来例の支持具にフロアパネルを支持した状態を説明する側面断面図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル
1a フロアパネルの角部
2 天板
3 底板
3a 底板の角部
4 取付ベース
5 軸部
6 パネル受け部
7 支持具
8 嵌合突部
9 嵌合孔
10 開口部
11 誘導傾斜部
12 鋼板ベース
12a 鋼板ベースの中心部分
13 樹脂カバー
35 凹凸嵌合部
Claims (5)
- 天板と底板とを有するフロアパネルと、取付ベースから立設された軸部の上端にフロアパネルの角部を支持するパネル受け部が設けられた支持具とを備えているフロアパネルの支持構造において、支持具のパネル受け部は、略平板状をなす鋼板ベースと、嵌合突部を有すると共に鋼板ベースに被着される樹脂カバーとで構成され、フロアパネルの底板の角部に上記嵌合突部に嵌合する嵌合孔を設け、上記鋼板ベースは、上記軸部に設けた高さ調整用ボルトの上端部に取り付けられ、上記樹脂カバーの中央には開口孔を有する中央凸部が設けられ、フロアパネルの嵌合孔と樹脂カバーの嵌合突起との嵌合状態で樹脂カバーの開口孔を挿通して高さ調整用ボルトの上端部内側に形成された雌ネジに締め付けられる締め付けボルトを備えると共に、上記締め付けボルトによる締め付け状態でパネル受け部に載置したフロアパネルの角部を樹脂カバーの中央凸部上に押圧するためのロック部材を備えて成ることを特徴とするフロアパネルの支持構造。
- フロアパネルの天板の嵌合孔と対向する位置に、嵌合確認用の開口部を設けたことを特徴とする請求項1記載のフロアパネルの支持構造。
- 支持具の嵌合突部の上端部に、嵌合突部を嵌合孔に誘導するための誘導傾斜部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフロアパネルの支持構造。
- パネル受け部の鋼板ベースに、その中心部に向かって下り傾斜した凹状の絞り部を形成したことを特徴とする請求項1記載のフロアパネルの支持構造。
- パネル受け部の鋼板ベースと樹脂カバーとに、鋼板ベースに対する樹脂カバーの回転を止めるための凹凸嵌合部を設けてなることを特徴とする請求項1又は請求項4記載のフロアパネルの支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000288598A JP4237925B2 (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | フロアパネルの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000288598A JP4237925B2 (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | フロアパネルの支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002097780A JP2002097780A (ja) | 2002-04-05 |
JP4237925B2 true JP4237925B2 (ja) | 2009-03-11 |
Family
ID=18772164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000288598A Expired - Fee Related JP4237925B2 (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | フロアパネルの支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4237925B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2006200759B1 (en) * | 2006-02-23 | 2006-11-16 | Petar Zlatar | Pedestal for access floor |
-
2000
- 2000-09-22 JP JP2000288598A patent/JP4237925B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002097780A (ja) | 2002-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100301158B1 (ko) | 바람직하게는 가구의 지지벽에 힌지암을 고정시키기 위한 금속고정수단용 조임판 | |
JP2774089B2 (ja) | 天井ファン取付配線箱 | |
JP4237925B2 (ja) | フロアパネルの支持構造 | |
JP4392546B2 (ja) | 家具部に着脱可能に固定するための取付金具 | |
EP1777333B1 (en) | Foot base and foot for an appliance | |
KR100628497B1 (ko) | 이중바닥용 지지기둥 구조 | |
JP3777947B2 (ja) | 床パネル支持具 | |
JP3054258U (ja) | フェンス組立用連結金具 | |
JP3540943B2 (ja) | ボックス型鋼製建材の固定金物及び固定方法 | |
JP2000280860A (ja) | プレートの回転防止構造 | |
JPH0546418B2 (ja) | ||
JP7464272B2 (ja) | フロアパネル及びフリーアクセスフロア | |
JP4290864B2 (ja) | フロアーパネルの支持具 | |
JP2527871Y2 (ja) | 樹脂成形品の取付ブラケット | |
JPH11270776A (ja) | 配管カバー | |
JPH0650580Y2 (ja) | 外囲体のキャップ嵌合構造 | |
JP3280329B2 (ja) | 手摺支柱の取付具 | |
JPS6128822Y2 (ja) | ||
JP2525212Y2 (ja) | トランスミッションアクチュエータ昇降用スタンド装置 | |
JP2519428Y2 (ja) | カウンター支持用ブラケット | |
JP2006097391A (ja) | 床束等に用いられる束の構造 | |
JP2004135395A (ja) | 配線用ボックス間柱固定金具 | |
JP2552732Y2 (ja) | ベランダ型枠用アンカー | |
JPS6134726Y2 (ja) | ||
JPH1122082A (ja) | Pc板取付装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070723 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080716 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080722 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080922 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081125 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081219 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4237925 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |