JP4236537B2 - いびき防止装置 - Google Patents
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Description
このようないびき防止装置として特許文献1のようないびき防止装置が知られている。この装置は、いびきをかく人の頭部を左右に振動させることでいびきをとめるようにしたものである。
しかしながら、この方法は、熟睡状態から目覚める方向の刺激を就寝者に与えるため、就寝者にとっては好ましい方法ではない。
なお、以下の説明における左右は就寝者から見た方向をいう。したがって、例えば、図3における右方は左であり、図3における左方は右である。
図6に示すように、運転スイッチを投入する際に運転時間が設定される。運転時間の設定は、運転タイマの時間をセットすることにより行われる。運転スイッチが投入されて運転が開始されると、運転タイマがONする(ステップS1)。次いで、いびきセンサ15によりいびきが検知され(ステップS2)、いびきの有無が判定される(ステップS3)。いびき無しと判定されたときは、前のステップに戻りいびき検出が継続される。いびき有りと検出された場合は、次に、位置センサ16により就寝位置が検出され(ステップS4)、就寝位置が左か右か判定される(ステップS5)。判定の結果、例えば就寝位置が左と判定された場合は、左側の空気袋群を膨張させるように制御する。
左側の空気袋群に空気が供給されると、左背中が持ち上げられるとともに枕12が右に傾けられるため、就寝者10は無意識に背中、体側部及び頭部の環境の異変を感じる反射反応を示し、横を向く動きに繋がるので、いびきの防止或いは軽減効果を得ることができる。
就寝者10が左横を向いて一定時間経過するといびきが止まる。そこで、ポンプタイマがOFFになることにより空気ポンプ7の運転を終了する(ステップS8−2)。また、略同時に、右三方弁タイマがOFFし右三方弁82が排気位置になり、右枕空気袋42及び右背中空気袋62内の空気が速やかに排気され、右枕空気袋42及び右背中空気袋62が速やかに収縮される(ステップS9−1)。なお、右三方弁タイマは、左三方弁タイマと共有としてもよい
また、このいびき防止装置1では、いびきの発生を一定の間隔をおいて監視し、いびきの発生を検出した場合には上述のようないびき防止対策を講じるようにしている。このため、上述のいびき防止動作が終了した後、監視遅延タイマを作動させる(ステップS10)。監視遅延タイマは、いびき防止動作終了から次の監視開始までの時間を設定するものである。そして、運転タイマがOFFしていないことを確認し(ステップS11)、所定時間経過して監視遅延タイマがOFFしたときに(ステップS12)、再度いびきの検出を始めるように制御される(ステップS12→S2)。
なお、予め設定された運転希望時間が経過することにより、運転タイマがOFFしたときは、運転の必要がなくなるので、いびき防止装置1の運転を停止する(ステップS13)。
いびきセンサ15がいびきを検出したときに空気制御弁としての三方弁8及び空気ポンプ7が制御され、就寝している人が偏って位置している側の枕空気袋4及び背中空気袋6を膨張させるので、就寝者10は、無意識のうちに背中或いは体側と頭部の両方に反射的につながる異変を感じる。その結果、仰臥している就寝者10は、安眠を妨げられることなく、横臥或いは少し斜め向きに誘導される。また、就寝者10が横臥或いは少し斜め向きにされることにより、就寝者10のいびきを効果的に防止或いは軽減することができる。
このために、実施例2のいびき防止装置1は、各枕空気袋41、42、61、62それぞれに対し三方弁81a、81b、82a、82bを備えている。すなわち、図7の空気配管回路図に示すように、空気ポンプ7の吐出側は、左枕空気袋用三方弁81aを介して左枕空気袋41に接続され、左背中空気袋用三方弁81bを介して左背中空気袋61に接続され、さらに、右枕空気袋用三方弁82aを介して右枕空気袋42に接続され、右背中空気袋用三方弁82bを介して右背中空気袋62に接続されている。
また、実施例2は、制御内容を除くその他の構成は、実施例1と同一である。なお、制御内容について以下に記す。
すなわち、本実施例2に係るいびき防止装置1では、運転がスタートされると、運転時間を設定するための運転タイマがONする(ステップS21)。運転タイマは実施例1と同一又は同等のものである。次いで、いびきセンサ15によりいびきが検知され(ステップS22)、いびきの有無が判定される(ステップS23)。いびき無しと判定されたときは、前のステップに戻りいびき検出が継続される。いびき有りと検出された場合は、位置センサ16により就寝位置が検出され(ステップS24)、就寝位置が左か右か判定される(ステップS25)。判定の結果、例えば就寝位置が左と判定された場合は、左側の空気袋群を膨張させるように制御する。
これにより、左枕空気袋41が膨張した状態に維持されるとともに、左背中空気袋61に空気が供給されて所定時間かけて膨張される。その結果、就寝者10は、今度は左背中部が持ち上げられる。したがって、就寝者10は、頭部と、背中部及び体側部とに対し時間的に段階を付けて反射的につながる異変を感じることになる。また、就寝姿勢も時間的に段階を付けて右向きに変化するので、いびきの防止或いは軽減効果を実施例1に比較しより高めることができる。
これにより、右枕空気袋42が膨張した状態に維持されるとともに、右背中空気袋62に空気が供給されて所定時間かけて膨張される。その結果、就寝者10は、今度は右背中部が持ち上げられる。したがって、就寝者10は、頭部と、背中部及び体側部とに対し時間的に段階を付けて反射的につながる異変を感じることになる。また、就寝姿勢も時間的に段階を付けて左向きに変化するので、いびきの防止或いは軽減効果が実施例1に比較しより高めることができる。
また、この実施例2に係るいびき防止装置1では、実施例1の場合と同様、いびきの発生を一定の間隔をおいて監視し、いびきの発生を検出した場合には上述のようないびき防止対策を講じるようにしている。このため、上述のいびき防止動作が終了した後、監視遅延タイマを作動させる(ステップS34)。そして、運転タイマがOFFしていないことを確認し(ステップS35)、所定時間経過して監視遅延タイマがOFFしたときに(ステップS36)、再度いびきの検出を始めるように制御される(ステップS36→S22)。
なお、予め設定された運転希望時間が経過することにより、運転タイマがOFFしたときは、運転の必要がなくなるので、いびき防止装置1の運転を停止する(ステップS37)。
左右の枕空気袋41、42は、実施例1と同様ポリエチレンやポリウレタンなどのシートから形成されている。また、左右の枕空気袋41、42は、互いに隣接する端部が基板21の中央部に固定されている。なお、左右の枕空気袋41、42におけるその他の部分は、基板21に対し固定されていない。
支持板23は、基板21と同様なアルミ板により形成されており、平面形状が基板21と同様の長方形である。また、支持板23は、枕空気袋41、42上に支持される一方、基板21に対しリンク機構24により取り付けられ、左右の枕空気袋41、42の何れか一方が膨張した場合に、枕空気袋41、42上をスライドしながら傾斜するように構成されている。
なお、枕12は、上記のように構成された枕昇降装置20の支持板上に載置される。また、枕空気袋41、42は前記実施例1および2の場合と同様に給排気制御される。
上記実施例1において、枕空気袋4を省略して背中空気袋のみを使用したものとしてもよい。ただし、このように変形したものは、実施例1で説明した効果より劣るがいびき防止の効果を発揮させることができる。すなわち、この場合は、いびきセンサ15がいびきを検出したときに空気制御弁(三方弁8)及び空気ポンプ7が制御され、就寝している人が偏って位置している側の背中空気袋6に空気が供給されるので、就寝者10は、無意識に背中或いは体側部の異変を感じる反射反応を示し、大きな刺激を受けることなく横を向く或いは寝返りするなどの動きを行うことができる。
4 枕空気袋
4a 空気配管接続口
6 背中空気袋
6a 空気配管接続口
7 空気ポンプ
8 (空気制御弁としての)三方弁
9 空気配管
10 就寝者
12 枕
15 いびきセンサ
16 位置センサ
20 枕昇降装置
21 基板
23 支持板
24 リンク機構
41 左枕空気袋
42 右枕空気袋
61 左背中空気袋
62 右背中空気袋
81 左三方弁
81a 左枕空気袋用三方弁
81b 左背中空気袋用三方弁
82 右三方弁
82a 右枕空気袋用三方弁
82b 右背中空気袋用三方弁
Claims (8)
- 寝具上の所定位置に仰臥して就寝する人の肩部から背中或いは腰上部に至る長さであって、寝具上の所定位置に就寝する人の脊椎を中心として左右に対称的に配置される背中空気袋と、就寝している人のいびきを感知するいびきセンサと、就寝している人が寝具上の左右何れに偏って位置しているかを検知する位置センサと、背中空気袋に空気を供給する空気ポンプと、左右の背中空気袋を給排気制御する空気制御弁と、空気制御弁及び空気ポンプの制御を行う制御部とを備え、
前記制御部は、いびきセンサがいびきを検出したときに、空気制御弁及び空気ポンプを制御することにより、就寝している人が偏って位置している側の背中空気袋に空気を供給するように構成されてなることを特徴とするいびき防止装置。 - 寝具上の所定位置に仰臥して就寝する人の枕の下面側に左右対称的に配置される枕空気袋と、就寝している人のいびきを感知するいびきセンサと、就寝している人が寝具上の左右何れに偏って位置しているかを検知する位置センサと、枕空気袋に空気を供給する空気ポンプと、左右の枕空気袋を給排気制御する空気制御弁と、空気制御弁及び空気ポンプの制御を行う制御部とを備え、
前記制御部は、いびきセンサがいびきを検出したときに、空気制御弁及び空気ポンプを制御することにより、就寝している人が偏って位置している側の枕空気袋に空気を供給するように構成されてなることを特徴とするいびき防止装置。 - 前記枕空気袋を、平面を形成する基板上に配置するとともに、この枕空気袋の上面に枕を支持するための支持板を配置し、この支持板を、前記左右何れかの枕空気袋に空気を供給して膨張させることにより、左右何れかに傾斜可能とするように構成したことを特徴とする請求項2記載のいびき防止装置。
- 寝具上の所定位置に仰臥して就寝する人の肩部から背中或いは腰上部に至る長さであって、寝具上の所定位置に就寝する人の脊椎を中心として左右に対称的に配置される背中空気袋と、寝具上に仰臥して就寝する人の枕の下面側に左右対称的に配置される枕空気袋と、就寝している人のいびきを感知するいびきセンサと、就寝している人が寝具上の左右何れに偏って位置しているかを検知する位置センサと、背中空気袋及び枕空気袋に空気を供給する空気ポンプとを備え、
さらに、背中空気袋及び枕空気袋を左右に区分した空気袋組とし、これら空気袋組毎に給排気制御する空気制御弁と、空気制御弁及び空気ポンプの制御を行う制御部とを備え、
前記制御部は、いびきセンサがいびきを検出したときに、空気制御弁及び空気ポンプを制御することにより、就寝している人が偏って位置している側の空気袋組に空気を供給するように構成されてなることを特徴とするいびき防止装置。 - 寝具上の所定位置に仰臥して就寝する人の肩部から背中或いは腰上部に至る長さであって、寝具上の所定位置に就寝する人の脊椎を中心として左右に対称的に配置される背中空気袋と、寝具上に仰臥して就寝する人の枕の下面側に左右対称的に配置される枕空気袋と、就寝している人のいびきを感知するいびきセンサと、就寝している人が寝具上の左右何れに偏って位置しているかを検知する位置センサと、背中空気袋及び枕空気袋に空気を供給する空気ポンプと、左右の背中空気袋及び左右の枕空気袋それぞれを給排気制御する空気制御弁と、空気制御弁及び空気ポンプの制御を行う制御部とを備え、
前記制御部は、いびきセンサがいびきを検出したときに空気制御弁及び空気ポンプを制御することにより、就寝している人が偏って位置している側の背中空気袋及び枕空気袋を適切なタイミングで空気供給できるように構成されてなることを特徴とするいびき防止装置。 - 前記背中空気袋は、左右端部の頭上側であって、かつ、寝具上の所定位置に仰臥して就寝する人の頭部の側方位置に空気配管接続口を有することを特徴とする請求項1、4又は5記載のいびき防止装置。
- 前記枕空気袋は、寝具上の所定位置に仰臥して就寝する人の枕の下面側部を避けた位置に空気配管接続口を有することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載のいびき防止装置。
- 前記背中空気袋及び/又は枕空気袋の空気配管接続口に接続される空気配管は、空気配管接続口付近において段階的に拡径された空気配管が使用されてなることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のいびき防止装置。
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