JP4234466B2 - 空気入りタイヤ用支持中子、その支持中子を用いたタイヤ/ホイール組立体及びその組立方法 - Google Patents

空気入りタイヤ用支持中子、その支持中子を用いたタイヤ/ホイール組立体及びその組立方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤ用支持中子、その支持中子を用いたタイヤ/ホイール組立体及びその組立方法に関し、さらに詳しくは、空気入りタイヤ用支持中子を備えたタイヤ/ホイール組立体を組み立てる際の作業性を改善するようにした空気入りタイヤ用支持中子、その支持中子を用いたタイヤ/ホイール組立体及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来技術】
車両の走行中に空気入りタイヤがパンクした場合でも、緊急走行を可能にするようにする技術が市場の要請から多数提案されている。これら多数の提案のうち、リム組みされた空気入りタイヤの空洞部内側のリム上に剛体の支持中子を装着し、その支持中子によってパンクしたタイヤを支持することによりランフラット走行を可能にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記空気入りタイヤ用支持中子は、複数のセグメントから構成され、空気入りタイヤの一方のビード部をリムに組み付けた状態で、他方側のビード部とリムとの間隙から複数のセグメントをタイヤ内に挿入した後、締結リングにより各セグメントをリムに固定するようにしている。この中子は、分割型の特殊なホイールを使用することなく市販されている既存のホイールを利用できる利点がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−239814号公報(1−4頁、図1−7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにビード部とリムとの間隙から複数のセグメントをタイヤ内に挿入し、更に作業者が手をタイヤ内に入れて各セグメントを環状に並べた状態で締結リングを取り付ける作業は、極めて困難な作業であり、空気入りタイヤ用支持中子を備えたタイヤ/ホイール組立体を組み立てる際の作業性が極めて悪いという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、支持中子を備えたタイヤ/ホイール組立体を既存のホイールを使用して組み立てる際の作業性を改善することが可能な空気入りタイヤ用支持中子、その支持中子を用いたタイヤ/ホイール組立体及びその組立方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤ用支持中子は、複数のセグメントを連結した環状体からなり、ホイールのリムに装着される空気入りタイヤ用支持中子であって、前記セグメントが、連結部を有するセグメント本体と、該セグメント本体の内周側に径方向に移動可能に取り付けたセグメント副体とを有し、径方向内側に移動した前記セグメント副体が前記リムに圧接することで、前記支持中子を該リムに装着可能にしたことを特徴とする。
【0008】
本発明のタイヤ/ホイール組立体は、ホイールのリムに装着した空気入りタイヤの空洞部に、複数のセグメントを連結した環状体からなる空気入りタイヤ用支持中子を配置したタイヤ/ホイール組立体であって、前記支持中子のセグメントが、連結部を有するセグメント本体と、該セグメント本体の内周側に径方向に移動可能に取り付けたセグメント副体とを有し、径方向内側に移動した前記セグメント副体が前記リムに圧接することで、前記支持中子を該リムに装着したことを特徴とする。
【0009】
本発明のタイヤ/ホイール組立体の組立方法は、ホイールのリムに装着した空気入りタイヤの空洞部に、複数のセグメントを連結した環状体からなる空気入りタイヤ用支持中子を配置したタイヤ/ホイール組立体を組み立てる方法であって、前記支持中子のセグメントが、連結部を有するセグメント本体と、該セグメント本体の内周側に径方向に移動可能に取り付けたセグメント副体とを有し、前記空気入りタイヤの空洞部内に前記セグメントを挿入した後、前記セグメント本体を前記連結部を介して連結して前記環状体を形成し、該環状体を挿入した前記空気入りタイヤを前記リムに組み付け後、前記セグメント副体を径方向内側に移動させて前記リムに圧接することを特徴とする。
【0010】
上述した本発明によれば、空気入りタイヤの空洞部内にセグメントを挿入した後、セグメント本体を連結して環状体を形成し、その空気入りタイヤをリムに組み付け後、セグメント副体を径方向内側に移動させてリムに圧接することで、支持中子をリムに装着することができるので、従来のようにビード部とリムとの間隙からセグメントをタイヤ内に挿入し、更に作業者が手をタイヤ内に入れて各セグメントを締結するような作業を全く行うことなく支持中子を既存のホイールに容易に取り付けることができる。従って、支持中子を備えたタイヤ/ホイール組立体を既存のホイールを使用して組み立てる際の作業性を改善することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1〜5は、本発明の空気入りタイヤ用支持中子、図6はこの支持中子を装着したタイヤ/ホイール組立体の一例を示し、1は空気入りタイヤ、2はリム3に空気入りタイヤ1を組み付けたホイール、4は空気入りタイヤ1の空洞部1aに配置され、リム3に装着される空気入りタイヤ用支持中子である。
【0013】
上記支持中子4は、複数(図では3個を例示)のセグメント5を連結した環状体から構成されている。各セグメント5は、連結部6を周方向両側に有する円弧状のセグメント本体7と、このセグメント本体7の内周側に径方向に移動可能に取り付けたセグメント副体8とを有している。
【0014】
セグメント本体7は、外周側にパンクしたタイヤを支えるための円弧状の支持部9と、この支持部9の内周側に平行に突設した左右の側壁部10を備えている。側壁部10の周方向両側に連結具挿通孔6aを有する連結部6が設けられている。支持中子4の周方向に延在する支持部9の中間領域の左右の側壁部10間には周方向前後の壁部7aが設けられ、これら側壁部10及び前後の壁部7aで囲まれた空間内に、セグメント副体8が支持中子4の径方向にのみ摺動可能に取り付けてある。
【0015】
セグメント副体8は、内周側に中子装着時にリム3に当接する円弧状の装着部11を有している。装着部11の内周側面11aは、装着されるリム3の面と同じ径になっており、リム3に圧接した際に隣接する周方向前後の装着部11が当接して円状になり、広い接触面積を確保するようにしている。この装着部11の外周側に周方向前後及び左右に突設した4個の側壁部12が突設されている。
【0016】
左右の側壁部12aがセグメント本体7の左右の側壁部10に、前後の側壁部12が前後の壁部7aに摺動自在に取り付けられ、側壁部12と、側壁部10及び壁部7aとの間には、不図示のOリングなどからなるシール部材が配設され、セグメント本体7の支持部9と左右の側壁部10、前後の壁部7a、及びセグメント副体8の装着部11と周方向前後及び左右の側壁部12で囲まれた室部13が密閉室部に構成されている。
【0017】
一方の側壁部10には、図4に示すように、室部13にエアが流入可能な一方向弁14が取り付けられ、空気入りタイヤ1の空洞部1aに充填されたエアが空洞部1aから室部13側にのみ流入可能になっている。セグメント副体8の装着部11には、室部13に流入したエアを外部に放出可能な開閉弁15が設けられている。
【0018】
セグメント5を連結した際に、上記セグメント本体7の装着部11は径方向外側に移動した図3,4の拡開した状態で、環状の中子中心から装着部11の端部までの距離がフランジ3Aの外周端3A1の半径より大きくなり、支持中子4を空洞部1a内に挿入した時に装着部11がリム3のフランジ3Aの外周端3A1より径方向外側に位置できるようにしてある(図5参照)。
【0019】
以下、上述した支持中子4を配置した図6のタイヤ/ホイール組立体の組立方法について説明する。
【0020】
先ず、空気入りタイヤ1の空洞部1a内に、セグメント副体8の装着部11を径方向外側の拡開位置にした各セグメント5を挿入した後、図3に示すように、連結部6を連結具挿通孔6aに挿通したボルト(連結具)16とナット(不図示)により各セグメント本体7を連結部6を介して連結し、環状体を形成する。
【0021】
この環状体を挿入した状態で、従来と同様にして空気入りタイヤ1をリム組みする。中子中心から装着部11までの距離がフランジ3Aの外周端3A1の半径より大きいため、支持中子4がフランジ3Aと干渉することなく容易に空気入りタイヤ1がリム組みされる。
【0022】
次いで、リム組みした空気入りタイヤ1の空洞部1a内に不図示のバルブからエアを充填する。これにより、一方向弁14を介して室部13内にもエアが流入し、空洞部1aと室部13は同じ空気圧となる。使用する所定の圧力を越えるエアを充填した後、空気入りタイヤ1の空洞部1a内の圧力が使用する所定の圧力となるまでバルブからエアを放出する。
【0023】
これにより、室部13内の空気圧が室部13外の空洞部1aの空気圧より高くなり、その圧力差によりセグメント副体8が径方向内側に移動し、装着部11をリム3に圧接する。これにより図6に示すように、支持中子4をリム3に装着固定したタイヤ/ホイール組立体が得られる。
【0024】
このように本発明では、支持中子4を構成する各セグメント5のセグメント副体8を径方向内側に移動してリム3に圧接するようにしたので、従来のようにビード部とリムとの間隙からセグメントをタイヤ内に挿入し、更に作業者が手をタイヤ内に入れて各セグメントを環状に並べた状態で締結リングを取り付けるような作業を全く行う必要がなく、支持中子4を既存のホイールに容易に取り付けることができる。従って、支持中子4を備えたタイヤ/ホイール組立体を既存のホイールを使用して組み立てる際の作業性を改善することができる。
【0025】
また、セグメント本体7とセグメント副体8とに囲まれた室部13を密閉室部に構成し、その室部13に一方向弁14を介してエアを流入可能にしたので、空気入りタイヤ1に充填するエアを使ってセグメント副体8をリム3に圧接することができるため、支持中子取り付け作業を一層容易にし、タイヤ/ホイール組立体の組立作業性を大幅に向上することができる。
【0026】
図7〜10は、本発明の空気入りタイヤ用支持中子の他の例、図11はこの支持中子を装着したタイヤ/ホイール組立体の他の例を示す。この支持中子4’は、上述した支持中子4において更に複数のリム当接体17を設けたものである。
【0027】
セグメント本体7の左右の側壁部10外側に連結ピン18を中心に揺動自在に連結した左右の支持アーム19が、支持中子4’の周方向に沿って所定の間隔で設けられている。各左右の支持アーム19は、セグメント副体8より径方向内側まで延在し、その先端間にリム当接体17が取り付けられている。セグメント本体7に支持アーム19を介して連結されたリム当接体17は、セグメント副体8の内周側に位置している。
【0028】
支持アーム19と側壁部10との間に不図示のスプリングがそれぞれ連結され、支持アーム19の先端のリム当接体17を、図8,9に示すように、リム当接体17相互が離間し、セグメント副体8に当接する径方向外側に開いた位置に付勢保持している。支持アーム19の近傍の側壁部10の外側面には、支持中子4’の径方向に沿って延びるストッパー21がそれぞれ固設され、支持アーム19が連結ピン18を中心に径方向内側に旋回した際に、支持アーム19が径方向に沿って延在した図7に示す状態以上に旋回しないようにしている。
【0029】
上記リム当接体17は、支持アーム19に連結された連結部22とこの連結部22に内周側に着脱自在に固定されたリム当接本体23とから構成されている。リム当接本体23の内周側面23aは当接するリム3に沿った形状を有しており、リム当接本体23を交換することで、種々のリムに対応できるようにしている。リム当接体17はリム3に圧接した際に、隣接する周方向前後のリム当接体17同士が当接して円状になり、広い接触面積を確保するようになっている。連結部22は、リム当接本体23の内周側面23aを常に当接するリム3の面に対面させるようにして支持アーム19に連結ピン24を介して連結されている。
【0030】
セグメント5を連結した図8の状態で、環状の中子中心からリム当接体17の内周側面までの距離がリム3のフランジ3Aの外周端3A1の半径より大きく、図10に示すように、支持中子4’を空洞部1a内に挿入した際に、リム当接体17をフランジ3Aの外周端3A1より径方向外側に位置できるようにしてある。
【0031】
上述した支持中子4’は、上記のように各セグメント5を連結して環状体にし、リム組みした空気入りタイヤ1の空洞部1a内に使用する所定の圧力を越えるエアを充填した後、使用する所定の圧力となるまでエアを放出すると、径方向内側に移動するセグメント副体8に押されてリム当接体17が径方向内側に移動し、支持アーム19をストッパー21に当接させて径方向に沿って延在する状態にしてリム当接体17がリム3に圧接し、セグメント副体8がリム当接体17を介してリム3に圧接した状態で支持中子4をリム3に装着したタイヤ/ホイール組立体が得られる。
【0032】
このようにセグメント副体8をリム当接体17を介してリム3に圧接するような構成にしても上記と同様の効果を得ることができる。
【0033】
また、支持アーム19を径方向に沿って延在する状態でリム当接体17をリム3に圧接することができるので、ランフラット走行時に支持中子4’にかかる負荷を密閉した室部13内の内圧による力と支持アーム19の両者で受け持つことができるので、ランフラット走行時に支持中子4’をより安定にすることができる。
【0034】
しかも、リム当接体17を支持アーム19に連結された連結部22とこの連結部22に着脱自在に装着するリム当接本体23とから構成するため、リム当接本体23を交換することにより種々のリムに容易に対応できる利点がある。
【0035】
本発明において、上述した室部13は、上記のように密閉室部に構成することに代えて、図12に示すように、エアの流入により膨張可能な立体袋状の伸縮体30を室部13内に配置するようにしてもよい。
【0036】
一方向弁14がセグメント副体8の側壁部12に取り付けられ、その内側ポート14aを伸縮体30内に連通し、空気入りタイヤ1の空洞部1aに充填したエアが一方向弁14を介して伸縮体30内に流入できるようにしてある。また、セグメント副体8の側壁部12に取り付けた開閉弁15が伸縮体30に連通している。空気入りタイヤ1の空洞部1aに充填したエアが伸縮体30内に流入し、伸縮体30を膨張させることにより、セグメント副体8を径方向内側に移動させ、それによりセグメント副体8をリム3に直接、あるいは図7〜11に示す例ではリム当接体17を介して圧接する。
【0037】
本発明におけるセグメント本体7及びセグメント副体8を構成する材料としては、金属や硬質樹脂などの剛体材料を使用することができる。このうち金属としては、スチール、アルミニウムなどを例示することができる。また、樹脂としては、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂のいずれでもよい。熱可塑性樹脂としては、ナイロン、ポリエステルなどを挙げることができ、また熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを挙げることができる。樹脂は単独で使用してもよいが、補強繊維を配合して繊維強化樹脂として使用してもよい。
【0038】
リム当接体17も、上記と同様の剛体材料から構成することができる。リム当接本体23は、更にゴムなどの弾性体から構成してもよく、例えば、ゴムとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴムなどを挙げることができる。
【0039】
支持アーム19は、ランフラット時の荷重を支持するため、上記と同様の金属から構成するのがよい。
【0040】
セグメント副体8の装着部11、リム当接体17は、上述したようにリム3に圧接した際に隣接する前後で図示するように当接して円状になるのが広い接触面積を確保することができるので好ましいが、隣接する前後で離間するようにしてリム3に圧接するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】
上述したように本発明は、セグメント副体を径方向内側に移動させてリムに圧接することで支持中子をリムに装着可能にしたので、支持中子を備えたタイヤ/ホイール組立体を既存のホイールを使用して組み立てる際の作業性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤ用支持中子の一例を示す正面図である。
【図2】図1の支持中子を取り付ける前の各セグメントに分解した状態を示す正面図である。
【図3】図2の各セグメントを連結した状態を示す正面図である。
【図4】図2のセグメントの要部拡大断面斜視図である。
【図5】図2の各セグメントを空気入りタイヤの空洞部に入れて連結した状態を、支持中子、空気入りタイヤ、ホイールを同心状の位置にして示す半断面図である。
【図6】図1の空気入りタイヤ用支持中子を装着した本発明のタイヤ/ホイール組立体の半断面図である。
【図7】本発明の空気入りタイヤ用支持中子の他の例を示す正面図である。
【図8】図7の空気入りタイヤ用支持中子をリムに取り付ける前の状態を示す図3に相当する正面図である。
【図9】図8のセグメントの要部拡大断面斜視図である。
【図10】各セグメントを空気入りタイヤの空洞部に入れて連結した状態を、支持中子、空気入りタイヤ、ホイールを同心状の位置にして示す半断面図である。
【図11】図7の空気入りタイヤ用支持中子を装着した本発明のタイヤ/ホイール組立体の例を示す半断面図である。
【図12】本発明の他の空気入りタイヤ用支持中子を装着したタイヤ/ホイール組立体の半断面図である。
【符号の説明】
1 空気入りタイヤ 1a 空洞部
2 ホイール 3 リム
4,4’空気入りタイヤ用支持中子 5 セグメント
6 連結部 7 セグメント本体
8 セグメント副体 13 室部
14 一方向弁 15 開閉弁
17 リム当接体 19 支持アーム
30 伸縮体

Claims (14)

  1. 複数のセグメントを連結した環状体からなり、ホイールのリムに装着される空気入りタイヤ用支持中子であって、前記セグメントが、連結部を有するセグメント本体と、該セグメント本体の内周側に径方向に移動可能に取り付けたセグメント副体とを有し、径方向内側に移動した前記セグメント副体が前記リムに圧接することで、前記支持中子を該リムに装着可能にした空気入りタイヤ用支持中子。
  2. 前記セグメント副体を前記セグメント本体に摺動可能に取り付け、該セグメント本体と前記セグメント副体とに囲まれた室部を密閉室部に構成し、該室部に一方向弁を介してエアを流入可能にし、前記室部に流入したエアにより前記セグメント副体を径方向内側に移動させる請求項1に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  3. 前記セグメント副体を前記セグメント本体に摺動可能に取り付け、該セグメント本体と前記セグメント副体とに囲まれた室部を形成し、該室部に一方向弁を介してエアが流入可能でかつ該エアの流入により膨張する伸縮体を配置し、該伸縮体内に流入したエアにより前記セグメント副体を径方向内側に移動させる請求項1に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  4. 前記セグメントは、前記セグメント本体に揺動可能な支持アームを介して連結したリム当接体を前記セグメント副体の内周側に有し、該リム当接体を径方向内側に移動した前記セグメント副体により前記支持アームを径方向に沿って延在する状態にして前記リムに圧接可能にし、前記セグメント副体を該リム当接体を介して前記リムに圧接する請求項2または3に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  5. 前記流入したエアを放出可能な開閉弁を有する請求項2,3または4に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  6. ホイールのリムに装着した空気入りタイヤの空洞部に、複数のセグメントを連結した環状体からなる空気入りタイヤ用支持中子を配置したタイヤ/ホイール組立体であって、前記支持中子のセグメントが、連結部を有するセグメント本体と、該セグメント本体の内周側に径方向に移動可能に取り付けたセグメント副体とを有し、径方向内側に移動した前記セグメント副体が前記リムに圧接することで、前記支持中子を該リムに装着したタイヤ/ホイール組立体。
  7. 前記セグメント副体を前記セグメント本体に摺動可能に取り付け、該セグメント本体と前記セグメント副体とに囲まれた室部を密閉室部に構成し、該室部に一方向弁を介して流入したエアにより前記セグメント副体を前記リムに圧接する請求項6に記載のタイヤ/ホイール組立体。
  8. 前記セグメント副体を前記セグメント本体に摺動可能に取り付け、該セグメント本体と前記セグメント副体とに囲まれた室部を形成し、該室部に一方向弁を介してエアが流入可能でかつ該エアの流入により膨張する伸縮体を配置し、該伸縮体内に流入したエアにより前記セグメント副体を前記リムに圧接する請求項6に記載のタイヤ/ホイール組立体。
  9. 前記セグメントは、前記セグメント本体に揺動可能な支持アームを介して連結したリム当接体を前記セグメント副体の内周側に有し、該リム当接体を径方向内側に移動した前記セグメント副体により前記支持アームを径方向に沿って延在する状態にして前記リムに圧接し、前記セグメント副体を該リム当接体を介して前記リムに圧接する請求項7または8に記載のタイヤ/ホイール組立体。
  10. 前記セグメントは流入したエアを放出可能な開閉弁を有する請求項7,8または9に記載のタイヤ/ホイール組立体。
  11. ホイールのリムに装着した空気入りタイヤの空洞部に、複数のセグメントを連結した環状体からなる空気入りタイヤ用支持中子を配置したタイヤ/ホイール組立体を組み立てる方法であって、
    前記支持中子のセグメントが、連結部を有するセグメント本体と、該セグメント本体の内周側に径方向に移動可能に取り付けたセグメント副体とを有し、
    前記空気入りタイヤの空洞部内に前記セグメントを挿入した後、前記セグメント本体を前記連結部を介して連結して前記環状体を形成し、該環状体を挿入した前記空気入りタイヤを前記リムに組み付け後、前記セグメント副体を径方向内側に移動させて前記リムに圧接するタイヤ/ホイール組立体の組立方法。
  12. 前記セグメント副体を前記セグメント本体に摺動可能に取り付け、該セグメント本体と前記セグメント副体とに囲まれた室部を一方向弁を介してエアが流入可能な密閉室部に構成し、
    前記リム組みした空気入りタイヤの空洞部内に所定の圧力を越えるエアを充填した後、該エアを前記空気入りタイヤの空洞部内の圧力が所定の圧力となるまで放出することにより、前記一方向弁を介して前記室部に流入した前記所定の圧力を越えるエアにより前記セグメント副体を径方向内側に移動させて前記リムに圧接する請求項11に記載のタイヤ/ホイール組立体の組立方法。
  13. 前記セグメント副体を前記セグメント本体に摺動可能に取り付け、該セグメント本体と前記セグメント副体とに囲まれた室部を形成し、該室部に一方向弁を介してエアが流入可能でかつ該エアの流入により膨張する伸縮体を配置し、
    前記リム組みした空気入りタイヤの空洞部内に所定の圧力を越えるエアを充填した後、該エアを前記空気入りタイヤの空洞部内の圧力が所定の圧力となるまで放出することにより、前記一方向弁を介して前記伸縮体内に流入した前記所定の圧力を越えるエアにより前記セグメント副体を径方向内側に移動させて前記リムに圧接する請求項11に記載のタイヤ/ホイール組立体の組立方法。
  14. 前記セグメントは、前記セグメント本体に揺動可能な支持アームを介して連結したリム当接体を前記セグメント副体の内周側に有し、
    前記リム当接体を径方向内側に移動する前記セグメント副体により前記支持アームを径方向に沿って延在する状態にして前記リムに圧接し、前記セグメント副体を該リム当接体を介して前記リムに圧接する請求項12または13に記載のタイヤ/ホイール組立体の組立方法。
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