JP4233816B2 - 構築用軽量ブロック及びブロック素材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック材や紙材等を材料として軽量に形成された構築用の軽量ブロック及びブロック素材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
構築用の軽量ブロックには、発泡スチロール製のものがあり、軽量に形成すべき構築物の構築に適用されている。しかし発泡スチロール製軽量ブロックは施工までの間に物とぶつかったり、人が踏み付けたりしたときに変形したり破損したりし易い上、酸や油等によっても侵され易いので、構造体に悪影響を与えるおそれがあり、使用範囲もおのずと制限がある。
【0003】
また従来の軽量ブロックは発泡スチロールを使用するため、全経費がスチロール材の価格に左右されることとなり、他のブロックの材料費と比較すると不利であり、コスト高でもある。発泡スチロール材に骨材を混合して強度を向上させると同時に経費を節減するという技術がある訳ではなく、軽量ブロックの経済性を改良する方法は知られていない。
【0004】
さらに、従来の軽量ブロックには、材料である発泡スチロールの強度不足という問題がある。特に、ボルト等を用いた軽量ブロック同士の結合は殆んど期待できないので、従来の軽量ブロック同士の結合方法は面同士の接着のような極く限られたものとなり、構築物の構造などに制限が生じ用途を狭ばめることになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の点に着目してなされたものであって、その課題は、外力による破損や薬品等による変質その他使用前に加えられ得る事態から悪影響を受けにくい構築用軽量ブロックを提供することである。本発明の他の課題は、発泡スチロールのようなプラスチック材や紙材等の分量及び経費を低く抑えることができる構築用軽量ブロックを提供することである。また本発明の他の課題は、強度上の問題を克服し、用途の制限を考えなくて良い構築用軽量ブロックを提供することである。また本発明の他の課題は、構築用軽量ブロックに好適に使用される軽量なブロック素材を提供することである。
【0006】
前記の課題を解決するために本発明は、プラスチック材や紙材等を材料とし、肉抜き構造を有する少なくとも2個以上のブロック素材を重ねたブロック本体を有し、ブロック同士の結合のための接続部を設けるブロック素材の隅部において断面を厚く形成し、ブロック本体の外表面を収縮変形が少なくかつまた硬質な材料により成る外殻によって被覆した構成を有し、ブロック素材の平面的な形態を有する一面に溝部を複数設け、そこを外殻の構成材が埋めてリブの補強構造を形成し、リブは、リブ間に張設された状態にある平面部と一体化した応力外皮構造を形成するという手段を講じたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の構築用軽量ブロックは、発泡成形によって軽量に形成されたものを対象とする。従って最も広義には発泡コンクリートの類を包含することになるが、基本的には最も軽量なブロックに属する、発泡プラスチック製や紙製、木製等のブロック素材を有するものが主な対象となる。
【0008】
本発明の構築用軽量ブロックは、少なくとも1個のブロック素材、又は2個以上のブロック素材を組み合わせたブロック本体を中核に有する。複数個のブロック素材を用いる場合その組み合わせ方は任意であり、結合部材を使用する組み合わせでも良いし、結合部材を使用しない組み合わせでも良く、また接着材を用いるかどうかも必要に応じて選択することができるものとする。しかし、複数個のブロック素材が1個のブロック素材のように一体化している方が望ましいことである。
【0009】
ブロック素材としては、一種類でなく、例えば一面に平面的な形態を有し、他の一面に肉抜き構造を設けて軽量化を進めたブロック素材Aと、両面に肉抜き構造を設けて軽量化を最高度に高めたブロック素材Bとを有していることが望ましい。これらを組み合わせる場合、肉抜き構造側においてブロック素材AとA又はAとB又はBとBとを重ね合わせる。
【0010】
肉抜き構造は、単なる軽量化のためだけのものではなく、肉抜きをしない場合における構造強度に近い構造強度が保存されるように設けなければならない。この構造強度の保存によって、軽量化にも拘らず高い強度を持ち、かつ変形を防止し得るようになるものであることが望ましい。ブロック素材は、発泡プラスチック材や古紙などの紙材、粉砕された木材等を材料として、所要の形状、構造に型成形されたものより成る切断可能なものであって、切断を予定する箇所に切断指示線を設けることができる。
【0011】
ブロック本体の外表面には、収縮変形が少なくかつまた硬質な材料より成る外殻を任意の方法によって被覆する。外殻には超高流動セメントペーストや各種の合成樹脂材料を使用可能である。また外殻に使用可能な合成樹脂材料は単独という訳ではなく、いわゆる強化プラスチック加工技術を適用することができる。外殻は、収縮変形が無いと考えられるコンクリート及び収縮変形が少ないと考えられるプラスチックを材料とすることにより、内部ブロック素材との間に悪影響が生じないようになっているものである。
【0012】
適用し得る被覆方法としては合成樹脂材料やセメントペーストでは、流し込み、浸漬、吹き付け、塗着等の方法がある。外殻は、中核となっているブロック素材に密着し、一体となって本発明の構築用軽量ブロックを構成するものである。従って、外殻を構成する合成樹脂材料、セメントペースト等には、中核のブロック素材を構成する発泡プラスチックと親和性のある材料が使用される。
【0013】
ブロック素材Aの、平面的な形態を有する一面には溝部が多数設けられ、そこを埋める外殻の構成材はリブとなり補強構造を形成している。この補強構造は障子の骨の如くであり、リブ間の外殻は障子の紙の如くであるので、恰も障子や襖のように軽量な応力外皮構造(膜応力構造)を構成している。従って外殻は中核のブロック本体と一体となり応力外皮構造によって補強するものである。
【0014】
なおまた、本発明の軽量ブロックは、所定の大きさの正方形を最小単位とし、その整数倍の大きさの正方形又は長方形を形作る平面形状を有するものとする。本発明の軽量ブロックは、ブロック素材の断面を要所で厚く形成し、その箇所にブロック同士の結合のための接続部を設けている。この接続部は、上記の最小単位の正方形の四隅に相当する箇所に設けるものとする。
【0015】
なお、本発明における構築用軽量ブロックの軽量とは、特に定義付けられている訳ではなく、従って在来の軽量ブロックと同様の意味にまで拡張し得る。しかしながら、これまで発泡スチロール製ブロックとして使われているブロックに代替されるものとして開発したという経緯を考慮すると、水に浮く、超軽量ブロックの方が本発明の実体に近い。従って、比重1未満という点に本発明の構築用ブロックの特徴を見出すことができる。
【0016】
【実施例】
以下図示の実施例を参照して本発明の構築用軽量ブロックをより詳細に説明する。
【0017】
図1ないし図7は、本発明の軽量ブロック10を構成するブロック素材Aを示している。ブロック素材Aは平面的な形態の第1面11と肉抜き構造を有する第2面12とから成る扁平なパネル状の部材であり、第1面11には縦横多数の溝部13が方形格子状に設けられており、その内、太い溝部13′は第1面11を十字状に仕切って正四分しているので、それらの一つは最小単位の正方形を構成している。従って、最小単位の正方形の四隅に相当する箇所には接続部14が設けられている。例示の接続部14は表裏貫通状のもので、ボルトを挿通可能であり、2個1組として放射状に配置されている。
【0018】
第2面12には肉抜き構造として、規則的かつ全体に均等に凹状の肉抜き部
15が設けてあり、縦横に桟状に残された突部16が、平面的な形態を提供している第1面(表面)の板状部分とともに、構造強度を負担している。裏面(第2面)のそうした凹凸模様は、表面の四分された溝模様の位置と位置的に対応しており、太い溝部13′に相当する位置は第2面12を十字状に仕切って正四分する太い梁17となっている。突部16及び太い梁17には、ブロック素材同士を重ね合わせ一体化する手段の一部として、軸体18を嵌め合わせる小穴19が多数設けられている。図6(b)参照。
【0019】
図8ないし図12は、本発明の軽量ブロック10を構成するブロック素材Bを示している。ブロック素材Bは両面21、22共同様の肉抜き構造を有する扁平なパネル状の部材であり、肉抜き構造として、規則的かつ全体に均等に凹状の肉抜き部25が縦横の桟状の突部26によって仕切られた構造を有する。その平面形状はブロック素材Aと同形とし、両面共十字状に仕切って正四分し、その内の一つが最小単位の正方形を構成するようになっている。また接続部24として、ブロック素材Aと同様に貫通孔が最小単位の正方形の四隅に放射状に2個1組で設けられているので最高度の軽量化がなされたものである。
【0020】
ブロック素材Bの両面21、22に設けられている肉抜き構造は、規則的かつ全体に均等に設けられた、貫通状の肉抜き部25であり、各肉抜き部25は突部26で仕切られた状態にある。両面21、22の肉抜き部25、25は位置的に対応して平面形状を正4分した太い梁27によって4箇所の領域に分けられており、突部26及び太い梁27には、前記軸体18を嵌め合わせる小穴29が多数設けられている。
【0021】
このような構成を有するブロック素材A及びBは、発泡スチロールの型成形品として製造される。従って両ブロック素材A、B共に必要に応じて切断可能であり、その場合を予定して切断指示線23を両面21、22の太い梁17、27の部分に設けている。また、両ブロック素材A、Bの外側面には溝部13″が設けられている。
【0022】
図13ないし図15は、上記のブロック素材Bの両面に夫々ブロック素材Aを重ね合わせて3層のブロック本体31を形成した状態を示している。3層のブロック素材A、B、Aは、夫々肉抜き構造側を重ね合わせ面とし、かつ軸体18を各小穴19、29に嵌め合わせ、一体化されている。
【0023】
ブロック本体は、ブロック素材Aを2枚合わせとした態様でも構成することができる。そのブロック本体32の例を図16ないし図18に示す。この場合においても2個のブロック素材A、Aは夫々の肉抜き構造側を重ね合わせ面とし、かつ各小穴19、19に軸体18を嵌め合わせ、一体化されている。2枚合わせのブロック本体は符号32で示されている。
【0024】
これらのブロック本体31、32は軸体18により一体に結合されているが、特に必要がない限り接着剤を用いなくても良い。しかし必要に応じてブロック素材同士を接着することは自由である。
【0025】
ブロック本体31…は、外表面を合成樹脂材料より成る硬質な外殻33によって被覆され、図19及び図20に示した構築用軽量ブロック10が形成される。合成樹脂材料によって外殻33を被覆するために、成形型内にブロック本体31…を配置し、ブロック本体外表面と成形型面との間に合成樹脂材料を流し込み、その硬化完了後、型を外し、図19に示した製品を得た。ブロック素材Aの平面的形態を有する第1面11には溝部13及び太い溝部13′が設けられており、外殻33を構成する合成樹脂材料は溝部13に入り込んでそこを埋めることにより小リブ35を形成し、また太い溝部13′に入り込んだものは外方へも突出して大リブ35′を形成し、大小各リブ35、35′は縦横に交叉するとともに、リブ間に張設された状態にある平面部36と一体化し、外殻33に及ぶ外力を各リブ35、35′と平面部36とで負担することにより単位曲げ強さが増大された応力外皮構造を形成することとなる(図20参照)。
【0026】
大リブ35′は、上記構造機能のほかに、ブロック同士を積む際の位置合わせの役割も果たす。この大リブ35′と嵌合する嵌合相手37の凹部は、構築用軽量ブロック10の下面において大リブ35′と同じ位置関係で設けられている。斯くして完成品となった本発明の構築用軽量ブロック10の寸法、重量関係の例について触れておくと、図19に示すものは1.0×1.0×0.3メートルの外形寸法を持ち、容積0.3立方メートルであるのに対して重量は37キログラムであり、比重0.12であった。当該数値は1例であり、何等拘束を受けるべきものでもない。上記の例の軽量ブロック10は、構築用ブロックに要求される強度試験(平板載荷試験)をパスする。
【0027】
図21以下は、本発明の構築用軽量ブロック10の適用方法に関するものであり、特に図21ないし図26は当該軽量ブロック10の組み合わせ方法の例示である。図21及び図22は図19の構築用軽量ブロック10を複数個互いに辺を接して平面的に配置し、一体に連結する方法を示している。この場合、4個のブロック10が接する箇所に連結プレート41を上又は下から当てがい、連結プレート41の8個の連結孔42を4個のブロック10の接続部14であるボルト孔に位置合わせし、各連結孔42から接続手段43のボルトを接続部14に差し込み、接続手段43の相手44であるナットにより締め付けて連結する。連結に使用するボルト本数は必要に応じて決めることができる。この方法は平連結と称する。
【0028】
図23及び図24は、本発明の構築用軽量ブロック10を上下に積み重ねて連結する方法を示しており、上位のブロック10は下位のブロック10の複数個に跨って、かつまた夫々の接続部14の位置が一致するように組み合わされる。つまり上位のブロックは下位の複数個のブロックを連結し、また下位のブロックも上位の複数個のブロックを連結する。連結は平連結の場合と同様に上下ブロックの接続部14のボルト孔に接続手段43′の長ボルトをワッシャとともに夫々セットし、接続手段の相手44′であるナットにより締め付けて連結する。この方法を積み連結と称する。
【0029】
図25及び図26は、本発明の構築用軽量ブロック10に使用するブロック素材Bを配筋とコンクリートを用いて連結する方法を示しており、ブロック素材Bをより大規模に連結するのに適している。ブロック素材Bは前後左右に敷き並べるとともに上下に積み重ねられ、夫々の肉抜き部25に配筋45を施し、肉抜き部25及び各ブロック間にコンクリート46を充填する。この例は、構築用軽量ブロック10だけではなくブロック素材A、Bもそのままで施工に使われることがあることを示している。
【0030】
図27ないし図29は、図19に示した本発明の構築用軽量ブロック10にクッション材47を付属させかつ表面に仕上げ材48として舗装タイルを接着剤を用いて張り付けたものを示している。このクッション材47は、合成樹脂材料から成る成形品であり、弾力性を有する部材としてブロック側面に装着することによって外力を吸収することを目的とする。
【0031】
図30ないし図35は、本発明の構築用軽量ブロック10を用いた工法の例示であり、その内でも特に軽量盛土工法に属するものを示すものである。図30は軟弱地盤50に盛土をする必要がある場合に、本ブロック10を用いて盛土51を構築し、軽量でしかも確固とした基礎地盤を設けることができるという例示である。52は覆土、53は盛土上の道路を示す。図31は、地盤55上に構築した自立壁56を示す。地盤内から立ち上げた自立壁56は全て本ブロック10によって築成され、側壁57によって囲まれており、最上部には道路58が設置されている。図32は地盤61上にシート材62を敷き、その上に本ブロック10を積み重ねて道路基盤63を構築した例であり、その上に道路64が設置されている。
【0032】
図33(a)に示すものは、橋台や擁壁の裏込め断面に本ブロック10を適用した例であり、基礎65に、本ブロック10を敷き、その上にL型擁壁66を設置し、その上にさらに本ブロック10を積み重ね、最後にタイル等から成る仕上げ材67を施工したものである。図33(b)は構造物68の埋め戻し断面を示しており、構造物は基礎65上に設置され、地盤69までの間を本ブロック10で埋め戻す。図34(a)は盛土71の造成に本ブロック10を使用する例であり、図34(b)は急傾斜地に対する盛土72を示している。符号73は側壁である。図30〜図34に見るとおり、既存の軟弱地盤に代わって本ブロック10がしっかりとした地盤を提供しており、しかも改良された地盤は著しく軽量であるため沈下抑制という利点を新たに発揮することになる。
【0033】
図35は本ブロック10を用いて、浮き島80を構築する例を示す。浮き島80は、本ブロック10を矩形枠状に組んで島本体81を構築し、それに落下防止用ネット82や緑化スペースに用いるための緑化土のう83及び囲み壁84を取り付けたもので、水面に浮かべて使用する。
【0034】
図36は本ブロック10を用いて、地盤改良を行うことができるという例示である。この場合、既存地盤85を所定深さまで堀り下げ、本ブロック10による改良地盤86を構築し、その根入れ効果を利用すべく住宅基礎87を構築したものである。このため単なる地盤改良にととどまらない浮遊岩盤と同等の強化地盤を得ることができる。
【0035】
図37は本ブロック10に使用するブロック素材A、B、B′を用いて、屋上緑化装置を構築する場合の例である。屋上は本ブロック10を床とし、その上に防水シート91を敷き、要所にデッキ材92を設置したものである。図37(a)に記入されている矢印は水捌け方向を示しており、中央部から左右のドレーン93に向かっている。また図37(a)において不規則な曲線で囲んだ周辺部分は土壌94を示しており(図37(c)参照)、これを培地として各種の植物を生育させることができる。図37中、95は防根シート、96は土留め用パイプ、97はドレーンを夫々示す。最下層等要所には熱アスファルトを使用して漏水を防止する防水工が施される。
【0036】
これらの工法の実施に当たり使用されるブロック等は、本発明の構築用軽量ブロック10とその構成材であるブロック素材A及びブロック素材Bであり、それらは図21〜図26を用いて説明した方法によって連結されたものである。
【0037】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、著しく軽量であるにも拘ず強固な外殻によって、外力による破損や薬品等による変質、その他使用前に加えられ得る事態から悪影響を受けることが少ない。本ブロックを構成するブロック本体は大きな割合の肉抜き構造を有しているので発泡プラスチック材の使用割合が相対的に減少することとなり、製造コストを低く抑えることができ、また強度上の問題が解消され、用途制限を考えなくて良い構築用軽量ブロックとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明に係る構築用軽量ブロックに用いるブロック素材Aの実施例を示す平面図。
(b)同上の側面図。
【図2】図1(a)のものの下面図。
【図3】同上の上面側の斜視図。
【図4】同じく下面側の斜視図。
【図5】図1(b)の端部の拡大図。
【図6】(a)図5と同様な箇所の断面図。
(b)ブロック素材同士を一体化する手段の軸体を示す側面図。
【図7】図2の角部を拡大した下面図。
【図8】(a)本発明ブロックに用いるブロック素材Bの実施例を示す平面図。
(b)同上の側面図。
【図9】図8(a)のものの下面図。
【図10】図8のX−X線断面図。
【図11】図8(a)の上面側の斜視図。
【図12】同じく下面側の斜視図。
【図13】ブロック本体の1実施例を示す斜視図。
【図14】同上の側面図。
【図15】同じく断面図。
【図16】ブロック本体の他の実施例を示す斜視図。
【図17】同上の側面図。
【図18】同じく断面図。
【図19】本発明の構築用軽量ブロックの実施例を示す斜視図。
【図20】(a)図19のブロックの要部拡大断面図。
(b)同じブロックの外殻構造を示す拡大断面図。
【図21】本発明のブロックを連結したものを示す斜視図。
【図22】連結部を拡大した断面図。
【図23】本発明のブロックを積み連結したものを示す斜視図。
【図24】同上の連結部を拡大した断面図。
【図25】本発明のブロック素材を積み連結したものを示す斜視図。
【図26】同上の連結部を拡大した断面図。
【図27】本発明のブロックにクッション材を設けたものを示す斜視図。
【図28】同上のものの側面図。
【図29】同じく横断面図。
【図30】本発明のブロックの適用例である盛土の断面図。
【図31】同じく自立壁の断面図。
【図32】同じく仮設道路の断面図。
【図33】(a)同じく裏込め部の断面図。
(b)同じく埋め戻し部の断面図。
【図34】(a)同じく盛土造成地の断面図。
(b)同じく急傾斜地の断面図。
【図35】同じく浮き島の全体及び分解状態を示す斜視図。
【図36】同じく地盤改良の実施例を示す要部断面図。
【図37】(a)同じく屋上緑化の実施例を示す平面図。
(b)図37(a)のB−B線断面図。
(c)同じくC部拡大図。
(d)同じくD部拡大図。
【符号の説明】
A、Bブロック素材
10 構築用軽量ブロック
13、13′ 溝部
14、24 接続部
15、25 肉抜き部
16、26 突部
18 軸体
31、32 ブロック本体
33 外殻
35、35′ リブ
36 平面

Claims (4)

  1. プラスチック材や紙材等を材料とし、肉抜き構造を有する少なくとも2個以上のブロック素材を重ねたブロック本体を有し、ブロック同士の結合のための接続部を設けるブロック素材の隅部において断面を厚く形成し、ブロック本体の外表面を収縮変形が少なくかつまた硬質な材料により成る外殻によって被覆した構成を有し、ブロック素材の平面的な形態を有する一面に溝部を複数設け、そこを外殻の構成材が埋めてリブの補強構造を形成し、リブは、リブ間に張設された状態にある平面部と一体化した応力外皮構造を形成していることを特徴とする構築用軽量ブロック。
  2. ブロック本体は、一面に平面的な形態を有し、他の一面に肉抜き構造を有するブロック素材Aと、両面に肉抜き構造を有するブロック素材Bとから成り、肉抜き構造側にてブロック素材AとA、又は、AとBとAとを順にそれぞれ肉抜き構造側にて重ね合わせてブロック本体を構成している請求項1記載の構築用軽量ブロック。
  3. ブロック素材は、発泡プラスチック材より成る切断可能なものであって、切断を予定する箇所に切断指示線が設けられている請求項1又は2記載の構築用軽量ブロック。
  4. ブロック素材の隅部には、ボルトを挿通可能な表裏貫通状の接続部を設け、かつ、ブロック素材の裏面には、ブロック素材同士を重ね合わせ一体化する手段として、軸体を嵌め合わせる小穴を、肉抜き構造に桟状に残された突部及び梁に複数個所設けたことを特徴とする請求項2記載の構築用軽量ブロック。
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