JP4233438B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を貯留可能な貯留皿と、この貯留皿に貯留された遊技球を遊技領域に向けて発射するための発射装置を備えたパチンコ遊技機などの遊技機に関する。
従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機においては、上皿(貯留皿)に貸し球あるいは賞球としての遊技球を貯留し、この遊技球を発射装置により遊技領域へ発射することで遊技を行う。
そして、このパチンコ遊技機は、表側に上皿を取り付けた開閉パネルの裏面に球送り装置を備え、遊技球を1個ずつ上皿から発射レールへ供給できるように構成されている。この球送り装置は、例えば、発射装置に設けられた発射レールの前方(遊技者側)に設けられており、発射杵の発射動作タイミングに合わせて、遊技球を発射レールの遊技球発射方向に対して側方から発射レールに供給していた(例えば、特許文献1参照)。
また、フレームボードを発射レールを取り付け、このフレームボードの下方に延出した発射装置取付部を形成し、この取付部に発射杵と駆動部とからなる発射装置を取り付けていた。
特開平11−244488号公報(図4、図5)
しかしながら、フレームボードを介して発射レールと発射装置とが取り付けられているので発射杵と発射レールの発射基点との位置関係に多少のずれが生じることを回避できず、このため所謂むら飛びが発生してしまう。
また、従来のパチンコ機は、球送り装置が開閉パネル側に取り付けられており、フレームボードに球送り装置用の連動部材を設けて発射杵と球送り装置を連動させていたので、例えば発射杵に連動用のレバーなどの部材を設けて発射杵と連動部材と球送り装置を連動させていたので、球送り装置との位置関係を組立作業で1台ごとに調整しなければならず、また、位置関係を均一な精度で正確に設定することが困難であった。さらに、発射杵近傍のスペースを、前記レバーなどの駆動系部材の分まで見込んで広く設計しなければならないので、設計の自由度が狭かった。そして、発射レールの横から遊技球を供給していたので、遊技球発射位置に供給する遊技球が横方向に振れ易く、これがむら飛びの原因の1つでもあった。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技球を貯留可能な貯留皿が前面側に設けられた開閉パネルと、前記貯留皿に貯留された遊技球を遊技領域に向けて発射するための発射装置とを備えた遊技機において、
前記開閉パネルの裏側には、貯留皿から流下する遊技球が通過可能な球送出口と、該球送出口を開閉可能な球止め部材と、を備え、
前記発射装置は、
傾斜下端に遊技球発射位置が設定され、この遊技球発射位置から遊技球の発射方向へ向けて上り傾斜するように延設された発射レールと、
前記遊技球発射位置に向けて付勢部材により付勢された発射杵と、
前記付勢部材の付勢に抗して前記遊技球発射位置から離隔する方向に前記発射杵の杵先を移動して、前記発射杵に遊技球の発射動作を行わせる発射カムが回転軸に取り付けられた発射駆動源と、
前記貯留皿から導入した遊技球を1個ずつ前記遊技球発射位置に供給する球送り装置と、
前記発射杵の発射動作に連動して、前記球送り装置を作動させる連動装置と、
前記発射レール、前記発射杵及び前記球送り装置を前面側に取り付けると共に、前記発射駆動源及び前記連動装置を裏面に取り付ける取付ベース部材と、
から一体的に構成し、
前記連動装置は、
前記発射杵の回動軸に取り付けられ前記発射カムに当接する当接部材と、
該当接部材に形成された連動部と、
前記連動部に当接し前記取付ベース部材に回動可能に取り付けられた連動伝達部材と、
を備え、
前記球送り装置は、前記発射レールの上方に設けられ、
前記球送出口を通過して貯留皿から流下する遊技球を受け入れる球受入口と、
前記遊技球を前記遊技球発射位置へ供給するための球供給口と、
前記球受入口から受け入れた遊技球を前記球供給口へ送出する球送り部材と、
前記球止め部材と係合することにより球止め部材を状態変換可能な球止め部材変換部と、を備え、
該球止め部材変換部は、開閉パネルの閉成時には球止め部材を開状態へ変換して球送出口を開放する一方、開閉パネルの開放時には球止め部材の閉状態への変換を許容して球送出口を閉成し、
前記取付ベース部材に形成された連動穴を介して、前記連動伝達部材と前記球送り部材が係合するように構成し、
前記当接部材は略円盤状に形成され、
前記連動部は前記当接部材の外周を外に延設した連動カムで構成され、
前記連動伝達部材は、
当該連動伝達部材の一側に設けられる回動軸と、
当該連動伝達部材の他側に設けられ当該連動伝達部材を前記連動カム側に付勢する錘と、
前記回動軸と前記錘との間に設けられ前記連動カムに当接する連動カム当接部と、
からなり、
前記遊技球発射位置の遊技球を発射する位置に前記発射杵が移動すると、前記連動カム当接部が連動カムから外れ、前記球送り部材を前記球供給口側に回動して前記球供給口に遊技球を送出するように構成し、
前記球受入口は、遊技機前面側に向けて開口し、前記貯留皿から流下する遊技球を該球受入口に一条で案内供給する球案内流路と連通し、
前記球供給口は、発射レールに向けて開口するとともに、前記遊技球発射位置の上方、且つ、遊技球発射方向側に配設され、
前記球送り部材は、球受入空部を有する略下向きコ字状に形成されると共に、前記取付ベース部材前面に設けた支軸により回動可能に支持され、且つ、前記球受入口から前記球受入空部に遊技球を受け入れる受入状態と前記球受入空部に受け入れられた遊技球を前記球供給口に送出する送出状態とに変換可能に取り付けられ、
前記球送り部材の前面側下部であって前記球受入口側に対向する面には、該球送り部材が前記受入状態から送出状態になり再び受入状態になるまでの回動中、次に前記球受入空部に受け入れられる遊技球を受け止めて待機させる待機面が形成され、
前記球送り装置は、
前記球受入口が形成され、前記球送り部材をカバーするカバー部材と、
前記球受入口から前記球供給口へ遊技球が転動する球転動面を有する球転動部材と、
を備え、
前記球転動部材は、
前記球送り部材の球受入空部に遊技球を受け入れた際に遊技球が当接する球当接面を前面に有する板状の板状部と、
前記板状部の下端から前方に突出して上部に前記球転動面を、下部には前記遊技球発射位置に遊技球を止める球止め面を形成した突出台部と、
を備え、
前記球送り部材の球受入空部を形成する左右の脚部の下部裏面には、前記球当接面に摺接する摺接面を有する摺接凸部を後方に向けて突設し、
前記球当接面の大きさを前記左右の脚部の摺接面の回動範囲より大きく設定したことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記発射杵の回動軸が、前記遊技球発射位置よりも上方で、且つ、前記発射レールの上端部よりも下方に設けられ、
前記球送り部材を前記発射杵の回動軸と前記発射レールとの間に位置するように設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記開閉パネルを閉じた場合に、前記開閉パネルの裏面側に設けられた係合部に係合する被係合部を前記取付ベース部材に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
本願発明によれば、取付ベース部材の前面側に発射レール、発射杵及び球送り装置を取り付ける一方、取付ベース部材の裏面側に発射駆動源及び連動装置を取り付け、取付ベース部材に形成された連動穴を介して、前記連動伝達部材と前記球送り部材が係合するようにしたので、取付ベース部材の前面側には、発射杵が球送り装置を駆動する連動レバーが動くために従来必要とされていたスペースが不要となり、発射杵近傍の設計の自由度を高めることができる。
また、取付ベース部材に発射レールや発射杵や球送り装置などの各部品を直接取り付けたので、遊技球発射位置と発射杵の位置関係や連動関係部品の位置を高い精度で組み立てることができる。したがって、位置ずれに起因するむら飛びを防止できる。
さらにまた、球送り装置を発射レールの上方に設け、この球送り装置の球供給口から遊技球発射位置へ供給するので、遊技球発射位置に供給する遊技球が横方向に振れ難く、したがって、むら飛びの発生を大幅に低減することができる。
また、略円盤状に形成された当接部材の外周を外に延設した連動カムで連動部を構成し、連動伝達部材は連動カム側に付勢する錘と、回動軸と前記錘との間に設けられ連動カムに当接する連動カム当接部とを備え、遊技球発射位置の遊技球を発射する位置に発射杵が移動すると、連動カム当接部が連動カムから外れ、球送り部材を錘の不勢力により球供給口側に回動して球供給口に遊技球を送出するようにしたので、バネやソレノイドの力により遊技球を送り出すものに比較して、遊技球を優しく送り出すことができ、また、錘が移動する時間があるので、発射した遊技球と球供給口から送出した遊技球とが衝突することがない。
そして、球供給口が発射レールに向けて開口するとともに、前記遊技球発射位置の上方、且つ、遊技球発射方向側に配設され、球送り部材は、球受入空部を有する略下向きコ字状に形成されると共に、前記取付ベース部材前面に設けた支軸により回動可能に支持され、且つ、前記球受入口から前記球受入空部に遊技球を受け入れる受入状態と前記球受入空部に受け入れられた遊技球を前記球供給口に送出する送出状態とに変換可能に取り付けられ、前記球送り部材の前面側下部であって前記球受入口側に対向する面には、該球送り部材が前記受入状態から送出状態になり再び受入状態になるまでの回動中、次に前記球受入空部に受け入れられる遊技球を受け止めて待機させる待機面が形成されているので、貯留皿から案内した遊技球を待機面で受け止めて待機させ、その後は球送り部材により発射レールの発射方向に沿って送り出すので、遊技球発射位置に供給される遊技球について、発射方向に対して横方向に揺れる動きが生じ難く、遊技球を遊技球発射位置に安定した状態で供給することができる。したがって、むら飛びを防止する効果を確実に奏する。
特に本発明は、球受入口から前記球供給口へ遊技球が転動する球転動面を有する球転動部材を備え、この球転動部材は、球送り部材の球受入空部に遊技球を受け入れた際に遊技球が当接する球当接面を前面に有する板状の板状部と、板状部の下端から前方に突出して上部に前記球転動面を、下部には前記遊技球発射位置に遊技球を止める球止め面を形成した突出台部とを備え、球送り部材の球受入空部を形成する左右の脚部の下部裏面には、前記球当接面に摺接する摺接面を有する摺接凸部を後方に向けて突設したので、球送り部材が作動する際に摩擦が少なくなり、球送り部材がスムーズに作動する。
そして、請求項2に記載の遊技機では、発射杵の回動軸が遊技球発射位置よりも上方で、且つ、発射レールの上端部よりも下方に設けられ、球送り部材を発射杵の回動軸と発射レールとの間に位置するように設けたので、発射装置のコンパクト化を図ることができ、これにより遊技盤の遊技領域を拡大することができる。
また、請求項3に記載の遊技機では、開閉パネルを閉じた場合に、開閉パネルの裏面側に設けられた係合部に係合する被係合部を取付ベース部材に設けたので、貯留皿内の遊技球を球送り装置に案内する球案内路の一部を開閉パネル側に設けて途中で接続するように構成しても、開閉パネルを閉じれば係合部と被係合部との係合により接続位置を適正にすることができる。したがって、球案内路内を遊技球が円滑に流下することができ、途中で止まるトラブルを防止できる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は代表的な遊技機であるパチンコ機の斜視図、図2はガラス枠及び上皿ユニットを開いた状態におけるパチンコ機の斜視図、図3は遊技盤を取り外した状態におけるパチンコ機の斜視図、図4は内枠を開いた状態におけるパチンコ機の斜視図、図5はパチンコ機の背面図である。
本実施形態に示すパチンコ機1は、図1から図5に示すように、外枠(機枠あるいは本体枠)2に、大きな開口部を有する額縁状の内枠3(前面枠)の一側(図中左側)を開閉可能に取り付け、この内枠3の遊技盤収納フレーム部4内に遊技盤5を交換可能な状態で取り付け、遊技盤5の表面には、表示装置、大入賞口、一般入賞口、アウト口(図示せず)などを配設した遊技領域6をガイドレールなどの区画部材7により区画することで形成している。また、内枠3の前面には、一側(図中左側)が軸着された透明部材保持枠8(ガラス枠)を回動可能に設け、該透明部材保持枠8に透視可能な透明部材(ガラス板)を収納して、遊技領域6を前方から透視可能な状態で覆い、透明部材保持枠8の下方に上皿ユニット10と下皿ユニット11とを上下に並べて備えている。そして、このパチンコ機1は、上皿ユニット10および下皿ユニット11の間に、遊技状態に応じて音を発生するスピーカーユニット12を収納している。さらに、パチンコ機1は、下皿ユニット11の後方であって内枠3の下部に遊技盤載置台13を内枠3と一体成形し、この遊技盤載置台13の前面部分に、遊技球を遊技領域6に向かって発射するための発射装置14を備え、該発射装置14の左側にファール球(戻り球)を回収するためのファール回収口15を備えている(図2参照)。なお、上皿ユニット10、下皿ユニット11、及び発射装置14については、後で詳細に説明する。
外枠2は、図6及び図7に示すように、上横材16aと左右の縦材16b,16cと下横材16dを組み合わせて前後が開放した縦長長方形の枠体とし、この枠体の前面開口下部に横長な幕板17を固定して補強し、また一側(左側)の上端と幕板17の一端に、ヒンジを一体に設けた補強金具18a,18bを取り付けるとともに、内側の四隅にも金属製補強金具19を取り付けて補強してある。なお、幕板17は、強固な木材17aの前面にプラスチック製の装飾板17bを添設することにより装飾性を高め、装飾板17bの上端に、上端が前方に屈曲した不正防止壁17cを立設するとともに、プラスチック製内枠3の下端に設けた金属製摺動金具が摺動する摺動面20を形成してある。
内枠3は、図8に示すように、開口部を有する額縁状の内枠本体21の裏面側に、遊技盤収納フレーム部4を一体成型するとともに、遊技盤収納フレーム部4の下部に遊技盤載置台13を一体成型した大きなプラスチック製の枠体であり、遊技盤載置台13の上面に遊技盤5を載置した状態で遊技盤収納フレーム部4内に収納し、遊技盤収納フレーム部4の内面に設けた遊技盤止着金具22により遊技盤5を着脱可能な状態で止着することができる。そして、この内枠3の裏面の上部には、球排出系アッセンブリー23を、下部裏面には裏流路構成ユニット24を、該裏流路構成ユニット24の背面には制御装置アッセンブリー25をそれぞれ取り付け、最下位置には、ファール球回収口15から回収したファール球や球流下路の途中でオーバーフローした遊技球を下皿に向けて案内するシュート流路部材26などを取り付けてある。
球排出系アッセンブリー23は、略倒L字状の取付部材に球タンク27、球排出装置28、球タンク27から球排出装置28に遊技球を案内する案内流路29、球排出装置28から流下した遊技球を上皿に向けて案内する上部球流下路30aなどを設けたものである。また、裏流路構成ユニット24は、球排出系アッセンブリー23の上部球流下路30aに連通して遊技球を上皿に向けて案内する下部球流下路30b、該下部球流下路30bの途中の棚部31から分岐してオーバーフローした遊技球を下皿側に案内するオーバーフロー流路32の上流側部分、遊技盤5の遊技領域6から排出されたアウト球やセーフ球を流下してパチンコ機1の外部に排出するための使用球排出流路(図示せず)などを形成した部品であり、背面は、流路内を透視可能なクリア板により構成されている。
なお、オーバーフロー流路32の入口となる棚部31は、図10に示すように、遊技盤5よりも後ろであって透明部材保持枠8の下端よりも高い位置に配置しているので、上皿が満杯になっても棚部31から上皿の間に、従来よりも多い遊技球を貯留することができ、上皿自体の容量が少なくても十分な量の遊技球を実質的に貯留したこととなる。
この様な構成からなる球排出系アッセンブリー23と裏流路構成ユニット24を内枠3の裏面所定位置に取り付けると、裏流路構成ユニット24の前面に前方に向けて突出した球流下路30の下端出口33が遊技盤載置台13の貫通穴内に臨んで開口し、この貫通穴内に前方から挿入される接続樋34を介して上皿ユニット10側と連通する。また、図面には示していないが、オーバーフロー流路32の上流側部分の出口が遊技盤載置台13に形成されたオーバーフロー流路32の下流側部分に連通され、さらに使用球排出流路の入口が遊技盤5のアウト口やセーフ球出口に連通可能な位置に配置される。
制御装置アッセンブリー25は、一側に設けたヒンジ機構40と他側に設けた止着具41とにより裏流路構成ユニット24の背面に開閉可能な状態で取り付けられ、本実施形態では、前面に金属板製のノイズ防止板材42を添設し、背面には、球払い出し制御と発射制御とを行う制御装置43、及び電源を制御する電源装置44を並べて取り付けてある。なお、制御装置アッセンブリー25に装備する制御装置はこれに限定されるものではなく、例えば、演出用の制御装置や遊技制御装置を取り付けても良いし、複数取り付けても良い。
また、図9に示すように、内枠3の表側に位置する遊技盤載置台13の前面の左側に、ファール球回収路の一部を構成する流路壁を形成したファール流路構成部材45を前方から取り付け、該ファール流路構成部材45の右側に発射装置14を取り付ける。
次に、上皿ユニット10と下皿ユニット11について説明する。
上皿ユニット10は、図11から図14に示すように、内枠3の軸着側縁部に設けられた上皿ユニット軸着部46(図2参照)へ開閉可能に軸着される開閉パネル47と、該開閉パネル47の前面側に設けられる上皿48(本発明の貯留部に相当)と、該上皿48の前方および下方を覆う上皿カバー部材49と、開閉パネル47の裏面側に備えられた球止めユニット50とから概略構成されている。そして、内枠3に対して開閉可能な状態で取り付けられている。
開閉パネル47は、上皿ユニット10のベースとなる部材であり、図12に示すように、装飾性を高めたフロントパネル47aと金属製のリアパネル47bとを重合し、フロントパネル47aの一側(図中左側)を軸着部(ヒンジ部)51により上皿ユニット軸着部52を介して、内枠3に軸着されている(図2参照)。そして、開閉パネル47は、フロントパネル47aの他側(図中右側)、すなわち軸着部側とは反対側に位置する開放側の端部には、上方へ付勢されながら上下にスライド可能な係止爪53を後方に延設して、内枠3に固定された下皿ユニット11の係止片54(図18参照)にこの係止爪53を下から係止することで、上皿ユニット10の閉状態を維持できるように構成されている。また、開閉パネル47は、係止爪53を下へ移動させる係止爪操作部55(係止部用操作部)を上部に備えて、係止爪53の係止状態を解除できるように構成されている。
したがって、開閉パネル47は、透明部材保持枠8を開いて上皿ユニット10の上部に係止爪操作部55を出現させ、この係止爪操作部55を下方に押し込んで、係止爪53と係止片54との係止状態を解除すると、上皿ユニット10を閉状態から開状態への変換を許容することができる。
また、開閉パネル47は、軸着部側寄り(一側寄り、図中左寄り)に球排出装置28から排出された遊技球が出てくるための上皿球出口47cを開設し、該上皿球出口47cから後方に内枠3の球流下路30と連通可能な接続樋34を延設している。さらに、この開閉パネル47は、上皿ユニット10の開放側寄り(他側寄り、図中右寄り)に貫通開口56を形成し、上皿48に貯留された遊技球を発射装置14へ供給するための球案内流路57(図参照)を貫通開口56から後方に向けて形成している。
そして、開閉パネル47は、下端中央周辺に下向きコ字状のパネル切欠部58を開設している。このパネル切欠部58は、上皿ユニット10の開閉時にスピーカーユニット12の上部が接触しない程度の空部を設けて形成されている。
さらに、開閉パネル47は、透明部材保持枠8の下縁に合わせた形状となるようにフロントパネル47aおよびリアパネル47bの上縁を形成し、リアパネル47bの上縁からコ字状に不正防止壁59を透明部材保持枠8の下縁よりも上方へ延設し、この不正防止壁59により、開閉パネル47と透明部材保持枠8との間隙から針金等の不正部材が侵入するのを防止している。
上皿48は、発射装置14へ供給する遊技球を一時貯留するためのものであり、開閉パネル47から前方へ延設された略半ラケット状の上皿本体により当該上皿48の前部、両側部および下部を構成し、開閉パネル47により当該上皿48の後部開放部分を塞いで遊技球を貯留できる上面開放の窪み状の球貯留部として構成されている。そして、この上皿48は、前後幅を次第に狭くして遊技球を1列に整列する球整列部60を形成し、この球整列部60の流下端部が開閉パネル47の貫通開口56に連通し、貫通開口56から球案内流路57を通って球送出口66を通過して発射装置14側へ流下できるように構成されている。
なお、図19に示すように、貫通開口56の直前には、球抜きシャッター61をスライド可能に設け、上皿ユニット10の前面に設けた球抜き操作部62を操作すると球抜きシャッター61が移動して球整列部60の床面を開口し、ここから球抜き流路63を通って上皿48内の遊技球が下皿に流下できるように構成してある。
また、上皿ユニット10側に設けた球案内流路57は、球送出口66が上皿ユニット10の裏側であって開放端寄りに開口している。この球案内流路57は、上皿48に貯留された遊技球を発射装置14へ案内するための通路であり、図19に示すように、上皿48から球止めユニット50を通って遊技球が丁度1列に整列できるように形成されている。なお、球止めユニット50については後述する。
上皿カバー部材49は、上皿48および球案内流路57の前方を保護および装飾する中空の部材であり、開閉パネル47の前面から遊技者側へ突出(膨出)した形状で設けられている。この上皿カバー部材49は、スピーカーユニット12を収納するために、上皿48の下方に、下側および後側が開口された第1空間64を当該上皿カバー部材49の前面部分の裏側から開閉パネル47のパネル切欠部58に亘って区画形成し(図13参照)、スピーカーユニット12の上部が十分に収納できるように構成されている。また、上皿カバー部材49は、第1空間64の前方に円形状の透音カバー部材65を備えている。この透音カバー部材65は、下半部が上皿カバー部材49の下縁から下皿ユニット11の前面に向かって延設された状態で形成され、上皿ユニット10を閉じると、下皿ユニット11と上皿ユニット10とが透音カバー部材65とその近傍の部分で上下に連続しているようにデザインされている。
球止めユニット50は、上皿ユニット10が開かれたときに、球案内流路57の球送出口66から上皿内の遊技球が開閉パネル47の後方へ流下するのを止めるためのものであり、図14及び図19に示すように、開閉パネル47の裏側に取り付けられる球止めベース70を設け、該球止めベース70の内部に球案内流路57を形成し、この球案内流路57の下流側開口(出口)を球送り装置への球送出口66としている。また、球送出口66は、開閉パネル47、すなわち上皿ユニット10を内枠3に対して閉じた状態で球送り装置71の球受入口72に連通するようにして設けられている。
なお、上皿ユニット(開閉パネル47)10を閉じた場合に、開閉パネル47の裏面側に設けられた係合部35に係合する被係合部36を前記取付ベース部材100に設けてあるので、球案内流路57の球送出口66と球送り装置71の球受入口72とが円滑に連通し、球止まりが生じないように構成されている。なお、図面に示す係合部35は短い筒状であり、被係合部36は先端にテーパーを形成した短い筒状体として構成されて、テーパー部分がガイド部として機能し、円滑な係合ができるようにしてある。
また、球止めユニット50は、球送出口66を開閉可能な略L字形状の球止め部材73を上皿ユニット10(あるいは開閉パネル47、球止めベース70)に対して回動可能に軸着している。この球止め部材73は、コイルばね等の付勢部材(図示せず)により、開状態から閉状態へ変換する方向に付勢されるように、すなわち、常態では球送出口66が閉状態となるように付勢されている。そして、球止め部材73は、球送り装置71の前面に突設された球止め部材変換部74(図9及び図21参照)と係合することにより、上皿ユニット10の開閉動作に伴って状態変換することができる。なお、球止め部材変換部74は、前端面を上皿ユニット10の開放側(図中右側)から軸着側(図中左側)へ向かって前方へ傾斜させて、当接した球止め部材73を摺動させる台形状のカム面となるように形成されている。
このような構成により、上皿ユニット10を閉じる方向に回動すると、球止め部材変換部74が球止め部材73を摺接しながら付勢部材の付勢力に抗して右側に移動し、これにより球止め部材73は、パチンコ機1の正面から見て時計回りに回動させられて開状態に変換する。また、上皿ユニット10を開く方向に回動すると、球止め部材変換部74が球止め部材73を付勢部材の付勢力により左側に移動するのを許容し、これにより球止め部材73は、パチンコ機1の正面から見て反時計回りに回動して閉状態に変換する。
また、前記上皿カバー部材49の上面部分のほぼ中央、具体的には上皿48の上面開口部の前後幅が急に小さくなる部分に外部操作部75を設けてある。この外部操作部75は、遊技者が遊技に技術介入する時に操作する操作部であり、例えば可変表示装置において行われる可変表示ゲームにおいて、リーチが成立したことを条件に操作し、この操作により、識別不能な速さで可変表示される識別情報の変換を停止させるものである。そして、この外部操作部75はどのような構成のスイッチでもよい。
例えば、図15に示すように、押しボタン76と、ばね77と、押しボタン76の押し込み操作により信号を送出するスイッチ本体78と、これらを装着してユニット化する外部操作ベース79などにより構成し、図12に示すように、上皿48の前部から棚状の押しボタン取付部48aを延設し、この押しボタン取付部48a上に取り付けてもよい。
具体的に説明すると、外部操作ベース79は、上皿カバー部材49の上面に形成した略三日月形の切欠部49aに下方から嵌合可能な略三日月形を呈する部材であり、外周下端には、上記切欠部49aに嵌合したときに上皿カバー部材49の内面に当接する鍔部79aを有し、上面のほぼ中央には、その長手方向に沿って略楕円形の開口部79bを開設し、この開口部79bの縁から下方に向けて下面開放の筒状部79cを形成し、この筒状部79cの下端開口部分に底蓋材79dを取り付けて塞いである。なお、筒状部79cの内面は、押しボタン76が昇降する際のガイド面として機能する。また、筒状部79cの内側下部には、図16(b)に示すように、そのほぼ中央に、短径部分を架設する状態でばね用座79eを設け、長径部分の両端部には水平方向の板状に形成したストッパ部79fを設けてある。
押しボタン76は、透光性を有するプラスチック製であって、上記開口部79b内に遊嵌可能な大きさに形成した略楕円形のボタンベース76aと、このボタンベース76aの上面に被せる略楕円形のキャップ状ボタン部76bとからなり、ボタンベース76aの側面に形成した止め部76cとボタン部76bの側面に形成した受部76dとを係合することにより一体化される。そして、上記ボタンベース76aの外周部分から下方に向けてガイド片76eを4つ延設し、長径端部近傍にストローク規制片76fを下方に向けて2つ延設し、下面のほぼ中央にばね77の上端が嵌合可能なリング状のばね係合部76gを突設し、このばね係合部76gと上記ストローク規制片76fの間に、スイッチ作用部として機能する遮光片76hを下向きに突設してある。なお、本実施形態におけるばね77はコイルばねを使用しているので、ばね係合部76gは、コイルばねの上端が嵌合可能であって光が通過可能な短筒状に形成してある。
スイッチ本体78は、発光部78aと受光部78bとを所定の間隔78cを開けて一体化し、発光部78aからの光を受光部78bで受光する状態でオフになり、非受光状態でオンになり、スイッチ基板78d上に取り付けられている。また、スイッチ基板78d上には、当該外部操作部75が有効な場合に発光して遊技者にその旨を知らせる発光部78e、例えばLEDが実装されている。この発光部78eは、例えば、スペシャルリーチなどの外部操作許容条件が成立したと遊技制御装置が判断し、この遊技制御装置からの信号に基づいて発光する。
前記スイッチ基板78dは、底蓋材79d上に取り付けられ、底蓋材79dが外部操作ベース79の筒状部79cの下端に取り付けられると、発光部78eが筒状部79cのほぼ中央下方に配置され、筒状部79c内の中央よりも一方に寄ってばね用座79eから外れた位置に、発光部78aと受光部78bとの間の間隔78cが上に向けて開口した状態で配置される。なお、底蓋材79dを取り付ける場合には、底蓋材79dの一端に形成した段部79iを、外部操作ベース79の筒状部79cの底部に形成した受部(図示せず)に引っ掛け、底蓋材79dの他端に設けた取付片79jの孔内にねじを挿入し、このネジを外部操作ベース79のネジ孔にねじ込んで固定する。
そして、ばね77の下端をばね用座79e上に当接して上端を押しボタン76のばね係合部76gに係合した状態で押しボタン76を外部操作ベース79の開口部79b内に上方から挿入する。
なお、挿入する時には、両ストローク規制片76fの下端を近づける方向に撓ませた状態で各ストローク規制片76fの下端に形成してある鏃状の係止部を、筒状部79cの内面に形成してあるストッパ部79fを通過させ、通過したならばストローク規制片76fの撓みをリリースする。
この様にして、外部操作ベース79に押しボタン76とばね77などの部品を組み付けると、押しボタン76がばね77の弾性復元力により付勢されて上昇し、ストローク規制片76fの係止部がストッパ部79fの下面に係止して最上位置で停止する。この最上位置で押しボタン76が停止すると、キャップ状のボタン部76bを外部操作ベース79の上面から比較的大きく突出させた状態となり、遮光片76hがスイッチ本体78の隙間78cから外れてオフとなる。
そして、発光部78eが発光して外部操作が許容された状態で遊技者が押しボタン76をばね77の付勢力に抗して手で下方に押すと、押しボタン76が下降して遮光片76hがスイッチ本体78の間隔78c内に進入して発光部78aからの光を遮り、これによりスイッチ本体78がオンになる。なお、押しボタン76は、上から押圧されて下降する際に、ガイド片76eが筒状部79cの内面を摺動しながら案内するので、遊技者がボタン部76bの隅を押したり乱暴に操作しても傾くことなく円滑に下降し、押しボタン76の鍔部76iがストッパ部79fの上面に当接して最下位置に到達するまで下降する。また、発光部78eの光は、ばね用座79eの開口部からばね77内を通り、ばね係合部76gの開口部を通ってボタン部76bを照らすので、遊技者はボタン部76bが明るくなったことを視認することができる。
また、遊技者が押しボタンから手を離すと、ばね77の付勢力により押しボタン76が上昇して遮光片76hがスイッチ本体78の間隔78cから外れるのでオフに戻る。そして、ストローク規制片76fの係止部が筒状部79cのストッパ部79fの下面に当たって最上位置で停止する。
本実施形態ではスイッチ本体78として、非接触タイプのスイッチである光センサを用いるので、万一乱暴に操作されたとしてもトラブルの発生がない。
なお、外部操作部75が有効になる条件は、前記リーチに限定されるものではなく、また、操作の結果としては、可変表示を停止するだけではなく、遊技に技術介入できればどのような作用でもよい。
次に、下皿ユニット11について説明する。
下皿ユニット11は、図9、図17および図18に示すように、内枠3の下部に取り付けられる取付ベース80と、該取付ベース80の前面に設けられる下皿81と、該下皿81の前面、側面および下面を覆う下皿カバー部材82とから概略構成されている。そして、右側(上皿ユニット10の開放側、内枠3の開放側に位置する部分)には、延出部83を上縁が透明部材保持枠8の下縁まで延出された状態で設けて、全体の形状が略倒L字形状を呈している。そして、下皿ユニット11は、下皿81の左側(上皿ユニット10の軸着側)に灰皿84を備え、延出部83の前面側下部に、発射装置14の遊技球発射勢を調整するために遊技者が操作する発射操作ユニット85(発射操作ハンドル)を備えている。
取付ベース80は、下皿ユニット11のベースとなる略倒L字状の部材であり、遊技球が下皿81に流入するための下皿球出口86を開設し、該下皿球出口86に、前記オーバーフロー流路32とファール球回収流路と上皿48からの球抜き流路を合流させて連通させている。
また、この取付ベース80は、上縁を開閉パネル47の下縁やパネル切欠部58に合わせた形状に形成し、上皿ユニット10の開放端(図中右端)よりも外側には延出ベースを形成する。この延出ベースは、延出部83のベースとなる部分であり、透明部材保持枠8の開放側(図中右側)の下端まで延出されており、上皿ユニット10が閉じた状態で上皿ユニット10側の係止爪53が係止できるように金属製の係止片54が固定されている。
そして、この取付ベース80は、上縁および延出ベースの裏側から不正防止壁87を開閉パネル47の下縁あるいは透明部材保持枠8の開放端側(図中右側)の下縁よりも上方に達する状態で延設し、この不正防止壁87により、下皿ユニット11と上皿ユニット10との間、および下皿ユニット11と透明部材保持枠8との間から針金等の不正部材が侵入するのを防止している。
下皿81は、下皿本体と取付ベース80とで区画されて上方が開放(開口)した窪部内に遊技球を貯留できるように構成され、上皿48の右斜め下方(発射操作ユニット85寄りの下方)に、下皿球出口86と連通した状態で配設されている。また、この下皿81は、底部に開閉可能な取出口を備えており、取出しレバー88を操作して開閉プレートの貫通孔と取出口とを連通させると下皿81から遊技球を下方に落下できるように構成されている。
下皿カバー部材82は、取付ベース80の前面から遊技者側へ突出(膨出)した形状を呈しており、前面突出部を上皿カバー部材49の前面突出部と略同じ位置まで突出させている。さらに、延出ベースと重なる箇所に延出部83の前側部分となる延出カバー部材を有する。このような構成を採ることにより、下皿カバー部材82は、下皿ユニット11と上皿ユニット10とが一体化しているかのように見えるデザインとすることができる。また、この下皿カバー部材82は、下皿81と灰皿84との間に第2空間89を区画形成し、該第2空間89内にスピーカーユニット12の下部を収納可能にしている。
発射操作ユニット85は、図17に示すように、下皿ユニット11の延出部83に取り付ける支持部90と、該支持部90の前端に設けられて、遊技者が操作時に把持する把持部91と、支持部90と把持部91との間に回動可能に保持されて遊技球の発射勢を調整操作するための回動操作部92と、該回動操作部92から外側に突出した複数の指掛部93と、静電容量の変化を感知することで遊技者が把持部91に触れていることを検出するタッチセンサー部(タッチ検出手段)とにより概略構成されている。そして、発射操作ユニット85は、タッチセンサーで遊技者が触れていることを検出し、且つ回動操作部92を回動することで、発射装置14の発射バネの強さを調整して遊技球を発射するように構成されている。
上記のような上皿ユニット10および下皿ユニット11を備えたパチンコ機1は、上皿ユニット10の下面部と下皿ユニット11の上面部とを近接させ、従来よりも上皿48の位置を低くしている。したがって、限られたサイズのパチンコ機1であっても、遊技盤5の上下寸法よりも透明部材保持枠8を大きくすることができ、上皿ユニット10を開かずに透明部材保持枠8を開いただけで遊技盤5の前面から交換作業を行うことができる。そして、下皿ユニット11は、上皿ユニット10の開放側端部の側方に発射操作ユニット85の取付箇所、すなわち延出部83を設けて、上皿ユニット10の下方および開放側端部の側方を囲むように配設されている。したがって、このパチンコ機1は、上皿ユニット10や下皿ユニット11の高さ寸法を低く抑えても、発射操作ユニット85を取り付ける領域を十分に確保することができる。このことからも、パチンコ機1のデザインの自由度を拡げて、遊技の興趣を高めることができる。
次に、発射装置14について説明する。
発射装置14は、上皿48に貯留された遊技球を遊技盤5の遊技領域6に向けて1個ずつ発射可能な装置であり、図21に示すように、内枠3の遊技盤載置台13部の前面に取り付け可能なマグネシューム鍛造製のプレート材からなる取付ベース部材100と、該取付ベース部材100に取り付けられて、遊技球の発射方向へ上り傾斜するように延設された発射レール101と、該発射レール101上の遊技球をばねの付勢力によって弾発する発射杵102と、該発射杵102を付勢力に抗して後退駆動するための発射駆動源と、発射杵102の動きと連動して上皿48に貯留された遊技球を発射レール101上に供給する球送り装置71とを一体的に構成している。なお、発射駆動源の発射モータ103をオン・オフする発射スイッチ(図示せず)は、発射操作ユニット85の内側に組み込まれており、発射操作ユニット85が遊技者によって操作されたことを検出して発射モータ103をオンにし、操作されていない常態では発射モータ103をオフにしている。
発射レール101は、発射装置14から打ち出す遊技球を発射方向にガイドするための部材であり、取付ベース部材100の左寄りの前面側に、遊技球の発射方向となる左斜め上方向へ上り傾斜するように延設され、球送り装置71の下方に位置する傾斜下端部分に遊技球発射位置104を設定している。そして、この発射レール101は、傾斜上面に、断面略V字状の溝部105を発射レール101の長手方向(発射方向)に沿って形成し、該溝部105により球送り装置71から供給された遊技球や遊技球発射位置104から発射された遊技球が横方向へブレることなくガイドできるように構成されている。なお、上記した溝部105は、断面M字状に曲折したステンレス等の金属板101aを基部101bの上面に被せて形成してもよい。また、この金属板101aはメッキ処理して、遊技球が接する面の表面強度を高めてもよい。この場合、発射レール101の上面の傾斜下側の約半分にメッキを施し、遊技球発射位置104にはメッキを厚くして上方になるにつれて徐々に薄くしてもよい。
発射杵102は、回動動作により遊技球発射位置104に供給された遊技球を弾発する略逆L字状の部材である。この発射杵102は、発射レール101の遊技球発射位置104よりも上方の位置に回動軸106を設け、該回動軸106により取付ベース部材100に対して回動自在な状態で軸着され、回動軸106の前端からアーム102aを下方に向けて延設し、該アーム102aの下端に杵先102bを発射レール101側へ向けて設けてある。このようにして発射杵102は、杵先102bを回動軸106の周りに回動(移動)自在とし、発射レール101の下端上方で時計回りに回動すると、杵先102bを発射方向へ移動して遊技球発射位置104に臨ませることができる。なお、杵先102bは、コイルばね等の弾性体により構成されている。
そして、この発射杵102は、回動軸106よりも上方に延びた端部102cを、回動軸106を挟んで遊技球発射位置104とは反対側に配設された緩衝ゴム107に当接させて回動範囲を規制し、杵先102bが遊技球発射位置104よりも先方に移動しないように構成されている。
また、発射杵102は、図23に示すように、取付ベース部材100の裏側であって回動軸106の後側端部にケーシング108を前後に分割した状態で接続し、該ケーシング108内に付勢部材として収納したばね109により遊技球発射位置104に向けて付勢されている。このばね109は、ねじりコイルばねであり、一端をケーシング108のうち取付ベース部材100側に位置する第1ケーシング部材108aに、他端を第1ケーシング部材108aと対向する第2ケーシング部材108bにそれぞれ係止している。
第1ケーシング部材108aは、回動軸106に対して別個に回動自在な状態、すなわちフリーな状態で取り付けられており、外周面に形成した円弧状のケーシング回動ギア110を設け、このケーシング回動ギア110と発射操作ユニット85とを間に伝達機構を介して接続している。伝達機構は発射操作ユニット85の操作量に応じて第1ケーシング部材108aを回動することができればどのような構成でもよいが、本実施形態では取付ベース部材100の前面側に配設されて発射操作ユニット85の軸との間でカップリングとして機能する伝達部材111、伝達部材111と同軸の伝達ギア112、伝達ギア112とケーシング回動ギア110とに噛合した連結ギア113により構成されている。このような構成により第1ケーシング部材108aは、発射操作ユニット85からの操作回動量(操作入力)に対応してばね109との係止位置、すなわちばね109の端部を円周上に沿って移動させることができる。したがって、第1ケーシング部材108aは、ばね109の巻きを絞め込んだり緩めたりして操作し、この操作の程度に応じてばね109の復元力(弾性力)を変化させることになる。これにより発射杵102の打ち出し回動速度を変化させて、遊技球の飛距離調整を行うことができる。
一方、第2ケーシング部材108bは、本発明の当接部材としても機能する略円盤状の部材であり、内側に回動軸106の後側端部を固定して、取付ベース部材100に対して発射杵102と一体になって回動できるように構成されている。また、第2ケーシング部材108bは、外周面から腕状のカムフォロワ114を延設し、該カムフォロワ114の先端に設けたローラ115を設け、このローラ115が発射モータ103によって回転する発射カム116に当接している。この発射カム116は、発射モータ103の回転軸に取り付けられて回動方向に沿ってカム面を徐々に高くした略曲球状であり、カム面にカムフォロワ114を当接したまま前方から見て時計回りに回転すると、カムフォロワ114とともに第2ケーシング部材108bを反時計回りに回動させて、発射杵102の杵先102bを遊技球発射位置104から後退させることができる。そして、カムフォロワ114がカム面の最高点に到達すると、回動する発射カム116は、このカムフォロワ114を一旦カム面から外し、ばね109の付勢力により第2ケーシング部材108bを戻り回動させ、これにより、発射杵102も併せて戻り回動し、杵先102bが遊技球発射位置104に突入する。このように発射カム116を発射モータ103で回動することで、発射杵102に、遊技球発射位置104から離隔する方向に杵先102bを移動して遊技球の発射動作を行わせることができる。なお、引き続き発射カム116が回動すると、この発射カム116は、戻り回動したカムフォロワ114を再び当接して回動させて、次の発射動作の準備を行うことができる。
また、第2ケーシング108bは、カムフォロワ114とは反対側の外周面の一部を外方に延出してカム状の連動部117を形成してある。すなわち、当接部材としての第2ケーシング108bは略円盤状に形成され、連動部117は第2ケーシング108bの外周を外に延設した連動カムとして構成されている。この連動部117は、発射杵102の発射動作に連動して球送り装置71を作動させる連動装置の一部を構成するものである。
連動装置は、発射杵102の回動軸106に取り付けられ発射カム116に当接する当接部材(本実施形態では第2ケーシング108b)に形成された連動部117と、この連動部117に当接し取付ベース部材100に回動可能に取り付けられた連動伝達部材118とから概略構成されている。
連動伝達部材118は、略く字状に成形した厚板部材であり、一側(上端部分)に設けられる回動軸120と、他側(下端部分)に設けられて連動カム(連動部117)側に付勢する錘121と、回動軸120と錘121との間であってく字状の凹部側に設けられ連動カム117に当接するローラ式の連動カム当接部122とからなり、連動カム当接部122とは反対側のく字状凸部には取付ベース部材100側に向けて伝達軸123を突設してある。この伝達軸123は、取付ベース部材100に開設した連動穴124内を貫通して、後述する球送り装置71の球送り部材125に連繋し、発射杵102が遊技球発射位置104の遊技球を発射する位置に移動して連動カム当接部122が連動カム117から外れると、球送り部材125を球供給口側に回動して球供給口に遊技球を送出する軸である。
次に、球送り装置71について説明する.
球送り装置71は、発射装置14の取付ベース部材100の前面にカバー部材130を設け、このカバー部材130の内部であって発射レール101の上方に位置するようにして配設されている。そして、この球送り装置71は、貯留皿(上皿48)から流下する遊技球を受け入れる球受入口72と、遊技球を遊技球発射位置104へ供給するための球供給口131と、球受入口72から受け入れた遊技球を前記球供給口131へ送出する球送り部材125とを備え、取付ベース部材100に形成された連動穴124を介して、球送り部材125が前記した連動伝達部材118と係合して作動するように構成されている。
具体的に説明すると、図21に示すように、発射装置14の取付ベース部材100の前面であって、発射レール101の遊技球発射位置104にカバー部材130を設け、このカバー部材130の内部に、球受入口72から入った遊技球が転動する球転動面132を有する球転動部材133を取付ベース部材100の前面に突出した状態で設けるとともに、この球転動部材133の上方に球送り部材125を揺動可能な状態で軸着し、この球送り部材125を、取付ベース部材100の裏側に設けた前記連動伝達部材118に、連動穴124に貫通させた伝達軸123を介して連繋してなる。
カバー部材130は、図22、図28〜29に示すように、取付ベース部材100に、天井部分と、天井部分の一端から下り傾斜した傾斜部分と、傾斜部分の傾斜下端から下方に延出した側壁部分とを立設して壁部134を形成し、この壁部134の先端縁に多角形板状のカバー本体135を、一側のヒンジ機構136,136により開閉可能に取り付けて構成されている。そして、カバー本体135には、遊技球が一列で通過する大きさの球受入口72を開設するとともに、前述した球止めユニット50の球止め部材変換部74が突設されている。したがって、上皿ユニット10を閉じると、上皿ユニット10側の球送出口66が球送り装置71側の球受入口72に近接対向して球案内流路57が球送り装置71内の流路に連通するとともに、球止め部材変換部74が球止めユニット50のL字状の球止め部材73を回動して閉じていた球送出口66を開いて上皿48内の遊技球を球送り装置71に流下する状態に変換することができる。このため、上皿ユニット10を閉じると、上皿48内の遊技球が球案内流路57を一列に整列した状態で球受入口72を通って球送り装置71の球転動部材133上に流下する。
なお、本実施形態におけるカバー部材130はヒンジ機構136,136によりカバー本体135を開いてその状態で保持することができるので、例えば、球転動部材133の球転動面132など球送り装置71の内部を清掃する作業が容易である。
球転動部材133は、図22に示すように、取付ベース部材100の前面に添設されて遊技球が当接する球当接面140を前面に有する板状の板状部141と、この板状部141の下端から前方に突出した突出台部142とを一体成型したプラスチック製の部材である。そして、突出台部142の上部に球転動面132を左右一側(発射レール101の傾斜上端側であり球供給口131側である左側)に向けて僅かに下り傾斜させて緩傾斜面(遊技球1個が載る面)を形成し、且つ傾斜途中から更に急な角度で下り傾斜させた急傾斜面を連続させた状態で形成し、下部には前記遊技球発射位置104に遊技球を止める球止め面143をオーバーハングした状態、すなわち上記球転動面132の急傾斜面の傾斜下端が発射方向に突出して、この突出先端から遊技球発射位置104に向けて斜めに後退しながら下り傾斜する状態で形成し、また、突出台部142前面には止着用の孔144を開設する。この球転動部材133を取付ベース部材100の前面の所定位置に、孔144に通したねじ145により固定すると、球転動面132の緩傾斜面が球案内流路57の床面の傾斜下端に連続し、球転動面132の急傾斜面の傾斜下端と壁部134の下端との間に遊技球の直径よりも少し大きな上下寸法を有する球供給口131が発射レール101に向けて開口して、且つ発射方向側に向いた状態で形成され、球止め面143の傾斜下端と発射レール101の上面との間の寸法が遊技球の直径より少し小さくなって、この部分に遊技球を停止可能となる。
球送り部材125は、図30及び図31に示すように、遊技球の半径よりも厚くて直径より薄い比較的厚い板材を下向き略コ字状に形成した部材であり、下端には遊技球が丁度1つ収納できる大きさの倒U字状の球受入空部147をその両側の脚部148の間に形成し、上端部分には連動伝達部材118の伝達軸123が遊嵌する前後方向に長い係合穴149を開設し、該係合穴149と球受入空部147との間に支軸150を嵌合する支軸用孔151を開設してある。そして、球供給口131側に位置する一方の脚部148については球送り部材125の板厚のままであるが、他方の脚部148については取付ベース部材100とは反対側の部分、すなわち球受入口72に対向した側を欠截して板厚をほぼ半分とし、この欠截した部分の球受入口72側の面を待機面152とする。また、両脚部148の下部の裏面には、前記球当接面140に摺接する摺接面を有する摺接凸部153を後方(取付ベース部材側)に向けて突設する。なお、この球送り部材125の裏面側には、支軸用孔151のボス151´を先端が摺接凸部153の摺接面と同一平面となる突出長さに設定して形成してある。
なお、球送り部材125に形成した待機面152は、球送り部材125が後述する受入状態から送出状態になり再び受入状態になるまでの回動中、次に球受入空部147に受け入れられる遊技球を受け止めて待機させておくための面である。また、前述した板状部141の球当接面140の大きさは、両脚部148,148の摺接面の回動範囲より大きく設定してあり、各脚部148が移動しても球当接面140から外れないように構成してある。
この様な構成からなる球送り部材125を取付ベース部材100の前面に取り付けるには、取付ベース部材100の連動穴124内を挿通した伝達軸123の先端を係合穴149内に係合し、取付ベース部材100の所定位置に立設した支軸150を支軸用孔151内に挿入し、この孔から突出した支軸150の先端をカバー本体135の穴154内に嵌合し、これにより球送り部材125が外れないようにする。すると、球送り部材125のボス151´の先端と摺接面との最小限の面積だけが取付ベース部材100の前面及び球当接面140と接触することになる。したがって、球送り部材125が作動する際の摩擦抵抗を小さく抑えることができ、僅かな駆動力で確実に球送り作動を行わせることができる。
また、この球送り部材125は、球送り動作の時に回動する範囲がストッパにより規制される。本実施形態においては、図29に示すように、カバー本体135からボスあるいは柱状のフロントストッパ155とバックストッパ156とを取付ベース部材100に向けて突設してある。したがって、カバー本体135を取付ベース部材100にねじ止めすると、両ストッパ155,156の先端が取付ベース部材100の表面に当接してカバー本体135と取付ベース部材100との間の間隔を所定寸法となるように確保するとともに、フロントストッパ155が球送り部材125の最前進位置を、バックストッパ156が最後退位置を規制する所定位置に配置される。なお、バックストッパ156は、球送り部材125が球受入部147内に遊技球を円滑に受け入れられる位置に合わせて停止させる位置決め部材としても機能する。
次に、この球送り装置71の作用を発射装置14の作動と共に説明する。なお、説明の都合上、球送り部材125の球受入空部147内には球案内流路57で1列に整列した遊技球列の最先の遊技球が1個受け入れられ、次の遊技球は最先の遊技球に当たった状態で待機しているものとする。
発射カム116が図25中反時計方向に回転すると、当接部材である第2ケーシング108bのカムフォロワ114の発射カム116に対する接触位置が次第に発射カム116の先端に次第に近づく方向に回動し、これにより第2ケーシング108bがばね109の戻り力に抗して図25中時計方向回動し、発射杵102が杵先102bを遊技球発射位置104から後退する方向に回動する。この様にして発射杵102が後退する間、連動伝達部材118は連動カム当接部122が第2ケーシング108bの連動部117に当接した状態を維持するので、図24に示すように、伝達軸123が係合穴149内の一端に位置する。したがって。球送り部材125は、下端がバックストッパ156に当たって球受入空部147内に遊技球を1個受け入れてほぼ垂直になった状態(受入状態)を維持する。
発射カム116がさらに回転すると、発射カム116の先端近傍にカムフォロワ114が当接して発射杵102が最も後退する。この状態においても連動カム当接部122が第2ケーシング108bの連動部117に当接した状態を維持するので、球送り部材125は下端がバックストッパ156に当たってほぼ垂直に位置する状態を維持する。
発射カム116がさらに回転するとカムフォロワ114が発射カム116の先端から外れるので、第2ケーシング108bがばね109の復元力により図27中反時計方向に戻り回動し、これにより発射杵102が杵先102bを遊技球発射位置104に近づける方向に戻り回動し、十分に戻り回動すると杵先102bが遊技球発射位置104に停止していた遊技球を発射する。
カムフォロワ114が発射カム116の先端から外れた時点で連動カム当接部122は第2ケーシング108bの連動部117に当接したままなので球送り部材125はほぼ垂直に位置する状態のままだが、第2ケーシング108bが少し戻り回動すると連動カム当接部122が第2ケーシング108bの連動部117から外れる。すると、連動伝達部材118は、錘121の付勢により上端の回動軸120を中心にして下端を遊技球発射位置104に近づける方向(図27中時計方向)に戻り回動する。
連動伝達部材118が戻り回動すると、伝達軸123も遊技球発射位置104側に移動するので、球送り部材125は、支軸150を中心にして下端を球供給口131側に近づける方向に回動し、これにより球受入空部147が前進して遊技球を上面の球転動面132上で転動させながら前方に進める。球送り部材125が十分に回動して送出状態に変換すると、球受入空部147内の遊技球が上面の球転動面132の緩傾斜面から急傾斜面上に移動する。この様にして、球送り部材125が送出状態に変換すると、図26に示すように、この遊技球が球受入空部147から外れて下り傾斜した球転動面132(急傾斜面)上を流下して球供給口131から発射レール101上に落下する。
なお、球供給口131から遊技球が発射レール101上に落下する時点においては、発射された遊技球が球供給口131の下方を既に通過しているので、球供給口131から落下した遊技球と発射された遊技球とが衝突することはない。すなわち、カムフォロワ114が発射カム116から外れる時点よりも連動カム当接部122が連動部117から外れる時点を遅らせて連動部117の位置を設定してあるので、発射杵102が戻り回動して遊技球を発射した直後に球送り部材125が回動して遊技球を球供給口131から発射レール101上に供給することができる。
また、球送り部材125が、球受入空部147内の遊技球を送り出す状態まで回動すると、図20に示すように、球案内流路57内の最先の遊技球は少し進んで球送り部材125の待機面152に当接した状態で停止して待機する。
発射レール101上に落下した遊技球は、発射レール101の傾斜により遊技球発射位置104に向けて転動し、球止め面143に当接して遊技球発射位置104で停止する。
遊技球が遊技球発射位置104に停止すると、その頃には、それまで継続して回転していた発射カム116が再度カムフォロワ114に当接し、発射カム116がさらに回転すると、カムフォロワ114が発射カム116に押圧されて第2ケーシング108bが図25中時計方向に回動し始める。すると、連動伝達部材118の連動カム当接部122が連動部に当接し、これにより連動伝達部材118が錘121の付勢に抗して戻り回動し、これに伴って伝達軸123が発射方向に前進する。したがって、球送り部材125は、伝達軸123の前進に伴って下端の球受入空部147を後退させる方向に戻り回動する。
球送り部材125が戻り回動すると、待機面152に当接した状態で待機していた遊技球が待機面152から外れて、図19に示すように、球受入空部147内に受け入れられる。そして、球送り部材125はバックストッパ156に当接し、所定位置で確実に停止する。なお、球送り部材125が戻り回動しても、待機面152に当接して待機していた遊技球は、球供給口131とは反対側が流路の壁などの部材により移動が阻止されているので、球送り部材125の下端部分の後退に伴って後退することはない。
この様にして、球送り部材125の球受入空部147内に遊技球が受け入れられると、図24に示す状態に戻り、さらに発射カム116が回転すると発射杵102が最も後退した位置に近づき、さらに発射カム116が回転するとカムフォロワ114が発射カム116から外れ、発射杵102がばね19の復元力により戻り回動して遊技球発射位置104にある遊技球を発射する。
そして、球送り装置71と発射装置14は、上述した発射動作とこれに連動した球送り動作を繰り返すことにより遊技球を1個ずつ発射することができ、発射された遊技球は、発射レール101上を上昇し、その後、遊技盤5のガイドレールに案内されて打球案内流路57内を上昇して遊技領域6内に飛入し、遊技に供される。
なお、図23に示すように、発射カム116のボスの外周面に鋸歯状の溝160を複数形成し、この溝160にラチェットレバー161の先端を係止し、ラチェットの原理を利用して発射カム116の逆転を防止している。したがって、1回の発射動作で球送り装置71が2個以上の遊技球を供給する不都合を防止している。
上述した様に、球供給口131を発射レール101の直上に配置し、且つ遊技球を発射レール101の長手方向に送ると、球送り部材125の球受入空部147内の遊技球が球転動面132上を転動しながら球供給口131から発射レール101上に落下し、その後、発射レール101上を反対方向に転動して遊技球発射位置104で停止するまでの間、遊技球の回転方向(自転方向)は、発射レール101の長手方向を前進または後退する方向に回転(前後方向の回転)するだけであって、発射レール101の幅方向に移動する方向の回転(横方向の回転)は加えられない。また、その間、遊技球に対して発射レール101の幅方向の外力が加えられない。したがって、遊技球発射位置104に供給された遊技球は、暴れることなく遊技球発射位置104に速やかに停止する。このため、遊技球と発射杵102との衝接状態が安定して、発射球のむら飛びを防止できる。換言すると、遊技球発射位置104への遊技球の座りが良好なので、発射が安定する。
上記した実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、遊技球を貯留可能な貯留皿を備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ機の斜視図である。 透明部材保持枠と開閉パネルを開放した状態におけるパチンコ機の斜視図である。 透明部材保持枠開放して遊技盤を前方に取り外した状態におけるパチンコ機の斜視図である。 内枠を開放した状態におけるパチンコ機の斜視図である。 パチンコ機の背面図である。 外枠の斜視図である。 外枠の分解斜視図である。 透明部材保持枠と上皿ユニットと下皿ユニットと内枠の分解斜視図である。 透明部材保持枠と開閉パネルを開放した状態におけるパチンコ機の下部の拡大斜視図である。 上皿ユニットの上皿球出口における断面図である。 上皿ユニットの斜視図である。 上皿ユニットの斜め前方から見た分解斜視図である。 上皿ユニットの斜め後方から見た分解斜視図である。 上皿ユニットの斜め後方から見た斜視図である。 外部操作部の分解斜視図である。 (a)は押しボタンの裏側から見た斜視図、(b)は外部操作ベースの上方から見た斜視図である。 下皿ユニットの斜め前方から見た分解斜視図である。 下皿ユニットの斜め後方から見た斜視図である。 球送り部材の球受入空部内に遊技球を受け入れた状態における球案内流路近傍の断面図である。 球送り部材の待機面に遊技球が当たって待機している状態における球案内流路近傍の断面図である。 発射装置の前方から見た斜視図である。 発射装置の前方から見た分解斜視図である。 発射装置の後方から見た分解斜視図である。 発射杵の杵先が遊技球発射位置から離隔した状態における発射装置及び球送り装置の正面図である。 図24に示す状態における発射装置の背面図である。 発射杵が遊技球を発射して球送り部材が次の遊技球を発射レール上に供給した状態における発射装置及び球送り装置の正面図である。 図26に示す状態における発射装置の背面図である。 球送り装置のカバー本体の前方からの斜視図である。 球送り装置のカバー本体の後方からの斜視図である。 球送り部材の前方からの斜視図である。 球送り部材の後方からの斜視図である。
符号の説明
1 パチンコ機
2 外枠
3 内枠
4 遊技盤収納フレーム部
5 遊技盤
6 遊技領域
8 透明部材保持枠
10 上皿ユニット
11 下皿ユニット
13 遊技盤載置台
14 発射装置
47 開閉パネル
48 上皿
57 球案内流路
66 球送出口
71 球送り装置
72 球受入口
73 球止め部材
81 下皿
85 発射操作ユニット
100 取付ベース部材
101 発射レール
102 発射杵
103 発射モータ
104 遊技球発射位置
106 回動軸
108 ケーシング
108b 当接部材としての第2ケーシング部材
116 発射カム
117 連動部
118 連動伝達部材
120 回動軸
121 錘
122 連動カム当接部
123 伝達軸
124 連動穴
125 球送り部材
130 カバー部材
131 球供給口
132 球転動面
133 球転動部材
140 球当接面
141 板状部
142 突出台部
143 球止め面
147 球受入空部
148 脚部
149 係合穴
150 支軸
151 支軸用孔
152 待機面
153 摺接凸部

Claims (3)

  1. 遊技球を貯留可能な貯留皿が前面側に設けられた開閉パネルと、前記貯留皿に貯留された遊技球を遊技領域に向けて発射するための発射装置とを備えた遊技機において、
    前記開閉パネルの裏側には、貯留皿から流下する遊技球が通過可能な球送出口と、該球送出口を開閉可能な球止め部材と、を備え、
    前記発射装置は、
    傾斜下端に遊技球発射位置が設定され、この遊技球発射位置から遊技球の発射方向へ向けて上り傾斜するように延設された発射レールと、
    前記遊技球発射位置に向けて付勢部材により付勢された発射杵と、
    前記付勢部材の付勢に抗して前記遊技球発射位置から離隔する方向に前記発射杵の杵先を移動して、前記発射杵に遊技球の発射動作を行わせる発射カムが回転軸に取り付けられた発射駆動源と、
    前記貯留皿から導入した遊技球を1個ずつ前記遊技球発射位置に供給する球送り装置と、
    前記発射杵の発射動作に連動して、前記球送り装置を作動させる連動装置と、
    前記発射レール、前記発射杵及び前記球送り装置を前面側に取り付けると共に、前記発射駆動源及び前記連動装置を裏面に取り付ける取付ベース部材と、
    から一体的に構成し、
    前記連動装置は、
    前記発射杵の回動軸に取り付けられ前記発射カムに当接する当接部材と、
    該当接部材に形成された連動部と、
    前記連動部に当接し前記取付ベース部材に回動可能に取り付けられた連動伝達部材と、
    を備え、
    前記球送り装置は、前記発射レールの上方に設けられ、
    前記球送出口を通過して貯留皿から流下する遊技球を受け入れる球受入口と、
    前記遊技球を前記遊技球発射位置へ供給するための球供給口と、
    前記球受入口から受け入れた遊技球を前記球供給口へ送出する球送り部材と、
    前記球止め部材と係合することにより球止め部材を状態変換可能な球止め部材変換部と、を備え、
    該球止め部材変換部は、開閉パネルの閉成時には球止め部材を開状態へ変換して球送出口を開放する一方、開閉パネルの開放時には球止め部材の閉状態への変換を許容して球送出口を閉成し、
    前記取付ベース部材に形成された連動穴を介して、前記連動伝達部材と前記球送り部材が係合するように構成し、
    前記当接部材は略円盤状に形成され、
    前記連動部は前記当接部材の外周を外に延設した連動カムで構成され、
    前記連動伝達部材は、
    当該連動伝達部材の一側に設けられる回動軸と、
    当該連動伝達部材の他側に設けられ当該連動伝達部材を前記連動カム側に付勢する錘と、
    前記回動軸と前記錘との間に設けられ前記連動カムに当接する連動カム当接部と、
    からなり、
    前記遊技球発射位置の遊技球を発射する位置に前記発射杵が移動すると、前記連動カム当接部が連動カムから外れ、前記球送り部材を前記球供給口側に回動して前記球供給口に遊技球を送出するように構成し、
    前記球受入口は、遊技機前面側に向けて開口し、前記貯留皿から流下する遊技球を該球受入口に一条で案内供給する球案内流路と連通し、
    前記球供給口は、発射レールに向けて開口するとともに、前記遊技球発射位置の上方、且つ、遊技球発射方向側に配設され、
    前記球送り部材は、球受入空部を有する略下向きコ字状に形成されると共に、前記取付ベース部材前面に設けた支軸により回動可能に支持され、且つ、前記球受入口から前記球受入空部に遊技球を受け入れる受入状態と前記球受入空部に受け入れられた遊技球を前記球供給口に送出する送出状態とに変換可能に取り付けられ、
    前記球送り部材の前面側下部であって前記球受入口側に対向する面には、該球送り部材が前記受入状態から送出状態になり再び受入状態になるまでの回動中、次に前記球受入空部に受け入れられる遊技球を受け止めて待機させる待機面が形成され、
    前記球送り装置は、
    前記球受入口が形成され、前記球送り部材をカバーするカバー部材と、
    前記球受入口から前記球供給口へ遊技球が転動する球転動面を有する球転動部材と、
    を備え、
    前記球転動部材は、
    前記球送り部材の球受入空部に遊技球を受け入れた際に遊技球が当接する球当接面を前面に有する板状の板状部と、
    前記板状部の下端から前方に突出して上部に前記球転動面を、下部には前記遊技球発射位置に遊技球を止める球止め面を形成した突出台部と、
    を備え、
    前記球送り部材の球受入空部を形成する左右の脚部の下部裏面には、前記球当接面に摺接する摺接面を有する摺接凸部を後方に向けて突設し、
    前記球当接面の大きさを前記左右の脚部の摺接面の回動範囲より大きく設定した
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記発射杵の回動軸は、前記遊技球発射位置よりも上方で、且つ、前記発射レールの上端部よりも下方に設け、
    前記球送り部材を前記発射杵の回動軸と前記発射レールとの間に位置するように設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記開閉パネルを閉じた場合に、前記開閉パネルの裏面側に設けられた係合部に係合する被係合部を前記取付ベース部材に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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